JP2007055086A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 差し替え対象ページを物理的にずらして分離しやすくすることで、差し替え作業の効率を向上させた印刷装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 自らが出力する機能を有しないデータはページ単位で別の印刷装置に出力させると共に、自ら出力しなかったページに対して差し替えページを出力する印刷装置において、差し替えページを通常の出力ページとは物理的な位置を違えて積載出力する差し替えページ処理手段を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 自らが出力する機能を有しないデータはページ単位で別の印刷装置に出力させると共に、自ら出力しなかったページに対して差し替えページを出力する印刷装置において、差し替えページを通常の出力ページとは物理的な位置を違えて積載出力する差し替えページ処理手段を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、デジタル複合機などの印刷装置に関し、特に他の印刷装置とページ単位での分散印刷が可能な印刷装置に関するものである。
従来の印刷装置としては、プリンタ、複写機、ファクシミリなどがあり、さらにこれらの機能も含む複数の機能(ファンクション)を有するデジタル複合機などのマルチ・ファンクション・ペリフェラル(以降MFPと記す)が存在している。
従来の白黒印刷装置とカラー印刷装置を接続する印刷システムにおいて、そのシステムにコンピュータシステムのような画像データ発生源からカラーページと白黒ページとで構成される複数ページのドキュメントを送信してプリント出力を得ようとする場合、全てのページが、カラー印刷装置、または白黒印刷装置から出力されていた。
しかしながら上記従来例では、カラー印刷装置からも白黒原稿を出力することがあるので、ランニングコスト、印刷速度、印刷品位などの点から好ましくないという問題点があった。
このような背景の基に、白黒画像は白黒印刷装置から、またカラー画像はカラー印刷装置から出力するようにした技術が、特開平7−146763号公報、特開平7−186457号公報、等に提案されている。
また、特開平9−265362号公報、特開2001−222401公報には、カラーデータを含むページのみを自動的にカラー印刷装置で印刷し、その他は白黒印刷装置でプリントするに際し、プリント処理終了後に、複数の印刷装置で分散処理されたプリント物のページ揃えを容易なものとするために、例えば、白黒レーザプリンタを自機とした場合、自機以外の印刷装置(カラープリンタ)でプリントするページは差し替えページを出力していた。このようにすれば、プリント処理終了後に、差し替えページと他機でプリントしたプリント物を差し替えることで、容易にページ揃えが行われる。
さらに、特開平2001−334732号公報には、他機での出力ページと自機での差し替えページとを実際に差し替える際の差し替えページの視認性を向上させるために、差し替えページを通常の出力ページとは異なる用紙でプリントする、という提案がなされている。異なる用紙としては、異なる用紙サイズ、異なる色の用紙、異なる給紙セット方向(向き)について示されている。
特開平07−146763号公報
特開平07−186457号公報
特開平9−265362号公報
特開2001−222401号公報
特開2001−334732号公報
上述したように、プリント処理後に、複数の印刷装置で分散印刷されたプリント物のページ揃えを容易なものとするために、通常の出力ページとは異なる用紙(異なるサイズ、異なる色、異なる給紙セット方向)で差し替えページを出力する、という技術は既に提案されている。
しかし、差し替えるページが通常ページと物理的に分離しやすくなっていると、プリント物の束の中から差し替え対象ページを選び出す際の効率の向上がはかれ、望ましい。
また、上記従来例では、サイズや色や給紙セット方向(向き)が異なる用紙を、ユーザがあらかじめ印刷装置にセットしておく手間が必要であった。
さらに、通常は、サイズや色や給紙セット方向(向き)が異なる用紙は、それぞれ別々の給紙段(カセット、トレイ)に格納する印刷装置があり、給紙段が少ない場合、例えば1つしか無い印刷装置には適用することができなかった。
さらに、サイズによっては、給紙セット方向(向き)は一方向しかできないこともあり、その場合には異なる給紙セット方向を使用することはできなかった。
そこで本発明は、差し替え対象ページを物理的にずらして分離しやすくすることで、差し替え作業の効率を向上させた印刷装置を提供することを目的とするものである。
さらに、上記目的を、1つの給紙段構成でも実現可能な印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、通信回線を介して少なくとも他の1つ以上の印刷装置と接続されており、自らが出力する機能を有しないデータはページ単位で別の印刷装置に出力させると共に、自ら出力しなかったページに対して差し替えページを出力する印刷装置において、差し替えページを通常の出力ページとは物理的な位置を違えて積載出力する差し替えページ処理手段を備えたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、請求項1の印刷装置において、該差し替えページ処理手段は、差し替えページを通常の出力ページとは用紙の排紙方向に直交する向きに位置をずらして積載出力することを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、請求項1の印刷装置において、該差し替えページ処理手段は、差し替えページを通常の出力ページとは90度回転した向きに位置をずらして積載出力することを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の印刷装置において、白黒での印刷出力を行なう印刷手段、を備え、カラーデータのページを該自らが出力する機能を有しないデータとして、別の印刷装置に出力させること特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項5記載の発明は、請求項1ないし3の印刷装置において、原稿をカラーで読み取りを行なう読み取り手段、白黒での印刷出力を行なう印刷手段、を備え、カラーデータのページを該自らが出力する機能を有しないデータとして、別の印刷装置に出力させること特徴とするものである。
以上説明した様に本発明によれば、
差し替え対象ページを物理的にずらして積載出力することにより通常ページと分離しやすくなるので、複数の印刷装置で出力したプリントアウトを、差し替え直して1つにする際にユーザがプリント物の束の中から差し替え対象ページを選び出す作業の効率が向上する。
差し替え対象ページを物理的にずらして積載出力することにより通常ページと分離しやすくなるので、複数の印刷装置で出力したプリントアウトを、差し替え直して1つにする際にユーザがプリント物の束の中から差し替え対象ページを選び出す作業の効率が向上する。
また、シフト排紙によってずらすことで、給紙段(カセット、トレイ)が1つしか無い構成の印刷装置にも適用できる、という効果もある。
[第1実施例]
図1は本実施例に従う印刷システム(以下、システムという)の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、白黒プリントMFP101、カラープリンタ102がネットワーク103に接続されている。ここで、白黒プリントMFP101はカラープリンタ102に画像データを送信し、一方、カラープリンタ102は、その受信した画像データに基づいてプリントする機能を有しているとする。
図1は本実施例に従う印刷システム(以下、システムという)の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、白黒プリントMFP101、カラープリンタ102がネットワーク103に接続されている。ここで、白黒プリントMFP101はカラープリンタ102に画像データを送信し、一方、カラープリンタ102は、その受信した画像データに基づいてプリントする機能を有しているとする。
図2は白黒プリントMFP101の内部構成を示すブロック図である。図2において、201は本装置全体の制御と各種の計算を行なうCPU、202はシステムを制御するプログラムを格納するROM、203はCPU201のワークエリアとして使用したり、バッファとして使われるRAM、204は電源OFFしても保存するデータや比較的大き目の画像データを大量に記憶するHDD、205はネットワーク103や白黒プリントMFP101、カラープリンタ102とのインタフェースとなる通信インタフェース(通信I/F)、206は実際に画像の読み込み処理を行なうカラーのスキャナエンジン、207は実際に印刷処理を行なう白黒のプリンタエンジン、208は液晶パネルや各種キーなどを備え、ユーザへの情報を表示したり、ユーザからの指示入力を受け付ける操作パネル、そして、209は上記構成要素を接続し互いのデータの送受を行う内部バスである。
なお、RAM203には、後述する画像メモリ1、画像メモリ2、カラーフラグなども備わっている。
図3は、ドキュメントのプリント出力例を示す図である。
この図では、フェースダウン排紙での排紙結果を示していることに注意されたい。すなわち、図の下側にあるものほど先に出力されている。
本実施例のシステムでは、12ページからなるドキュメント(第4、5、10ページがカラーページ、それ以外が白黒ページ)に関して、図3に示すように、第4、5、10ページがカラープリンタ102から、それ以外の第1、2、3、6、7、8、9、11、12ページは白黒プリントMFP101から出力される。このような制御は、白黒プリントMFP101が、読み取った原稿の各ページが白黒かカラーかを判断した上、白黒ページは自機で印刷し、カラーページの画像データを相手機であるカラープリンタ102へ送信するよう制御することによって行われる。また、このとき、従来からの問題点であったプリント物の束の中から差し替え対象ページを選び出す不便さを解決するために、図3のようにカラーページ311の出力時、同時に白黒プリントMFP101から差し替えページ301を通常ページとは物理的な位置を排紙方向と直交する向きにずらして排紙(以下、シフト排紙)出力する。そして、カラーページ312、313の出力時も同様に、差し替えページ302、303をシフト排紙出力する。これによって、白黒プリントMFP101から出力されたプリント物のシフト排紙されている差し替えページ301、302、303を、それぞれカラーページ311、312、313に差し替えることにより、所望のドキュメントを簡単に得られる。
なお、この「シフト排紙」については、公知の技術であり、例えば、特開2000−264523公報に「ジョブシフト」として記載がある。
次に、白黒プリントMFP101がどの様にしてプリント処理をするか、その概要について図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ401で入力処理を行ない画像データの入力を行なう。そして、ステップ402では画像データをもとに画像を印刷して排紙、または紙送りするための出力処理を行なう。さらに、ステップ403では、ドキュメントは複数ページで構成されることを考慮して、ドキュメントの全ページを処理し終ったかを判定する。ここで、全ページの処理が終了したと判断された場合には処理を終了するが、まだ残りの未処理ページがあると判断された場合には、処理はステップ401に戻り、入力処理を継続することになる。
次に、入力処理の詳細について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施例では、ページ毎に白黒プリントMFP101、カラープリンタ102のどちらの印刷装置を使用するかを決定しなければならないので、読み取った画像データを解析して対象としている各ページに色が使われているかを判断する必要がある。以下に、その入力処理の詳細を述べる。
まず、ステップ501ではページ毎の画像メモリ領域やプログラム内部変数などの初期化を行なう。具体的には、白黒プリントMFP101のための画像データを記憶しておく画像メモリ1、カラープリンタ102のための画像データを記憶しておく画像メモリ2のメモリクリア等を行なう。本実施例において、画像メモリ1と画像メモリ2とは各々、RAM203の別領域に確保される。
次にステップ502では、スキャナエンジン206から1ページ分の原稿(注目ページ)を読み込み、画像データを入力する。
そしてステップ503で、注目ページがカラーページかどうかを判断する。ここで、カラーページだと判断された場合、ステップ504に進み、カラープリンタ102から出力するために、画像データを画像メモリ2へ書き込む。そして、ステップ505で、RAM203にあらかじめ確保されたカラーフラグ(注目ページがカラーか白黒かを示す情報を格納する)をONにする。そして、入力処理を終了する。
一方、ステップ503で、白黒ページだと判断された場合、ステップ506に進み、白黒プリントMFP101から出力するために、画像データを画像メモリ1へ書き込む。そして、ステップ507で、RAM203にあらかじめ確保されたカラーフラグをOFFにする。そして、入力処理を終了する。
以上の入力処理が終了すると、1ページ分の画像データが、カラーページの場合には画像メモリ2に格納され、白黒ページの場合には画像メモリ1に格納されていることになる。また、カラーページの場合にはカラーフラグがONになっていて、白黒ページの場合にはカラーフラグがOFFになっている。
出力処理の詳細の説明の前に、図11を参照してシフト排紙機能について説明しておく。
図11は、白黒プリントMFP101の排紙トレイ付近を、真上から見た図である。排紙トレイの右側に接しているMFP本体から、排紙方向の矢印(図中の「←」)の向きに、印刷を終えた用紙が排紙される。この際、排紙位置Aと排紙位置Bを切り替えて排紙することができる。これは、プリンタエンジン207に対して、シフトコマンドを発行するたびに、排紙位置A、排紙位置B、排紙位置A、排紙位置Bと交互に排紙位置が切り替わる仕組みになっている。この仕組みを用いて、用紙の排紙位置をずらし、シフト排紙を実現することができる。
このシフト排紙機能は、排紙する際に位置を切り替えればよいため、給紙段(カセット、トレイ)が1つしか無い場合にも適用できる。
次に、出力処理の詳細について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、説明を簡単にするため、一連の処理の開始時に、排紙位置は「A」になっているとして以下の説明を行なうことにするが、本発明は開始時の排紙位置について、これに限定される訳ではない。
ステップ601では、カラーフラグがONかOFFかを調べる。ここで、カラーフラグがOFFだと判断した場合(白黒ページだと判断した場合)、ステップ606に進み、画像メモリ1に格納されている画像データをプリンタエンジン207に出力することで印刷を行なう。そして、処理を終了する。
一方、ステップ601で、カラーフラグがONだと判断した場合(カラーページだと判断した場合)、ステップ602に進み、画像メモリ2に格納されている画像データを、カラープリンタ102へ送る。そして、ステップ603で、プリンタエンジン207に対してシフトコマンドを発行する。シフトコマンドの発行により、排紙位置が「A」から「B」へと切り替わる。そしてステップ604で、差し替え用データをプリンタエンジン207に出力することで用紙の排紙を行なう。そして、ステップ605に進み、再度、シフトコマンドを発行する。このシフトコマンドにより、排紙位置は「B」から「A」に切り替わる。そして、処理を終了する。
なお、差し替え用データとしては、いかなる画像データでも構わない。例えば、白紙でも良いし、文字、図形、イメージ、ページ数などの画像データでも構わない。
結果的に、ステップ606で排紙した用紙は全て排紙位置「A」に排紙され、ステップ604で排紙した用紙は全て排紙位置「B」に排紙されることになる。
図12は、本実施例の白黒プリントMFP101での、各ページの排紙位置を示した図である。
図6で示したように、4、5、10ページを印刷排紙するステップ604の前後のステップ603とステップ605でシフトコマンドが発行されているため、図中の二重線(=)の部分で排紙位置Aと排紙位置Bとが交互に入れ替わっている。その結果、図3に示したように、差し替えページである第4、5、10ページが排紙位置Bで、それ以外の第1、2、3、6、7、8、9、11、12ページが排紙位置Aで排紙される。
以上の処理により、図3の説明で例を示したように、カラーページは全てカラープリンタ102で出力され、さらに、カラープリンタ102で出力されたカラーページに対応する差し替えページおよび白黒ページが白黒プリントMFP101に出力される。その際、排紙位置Aに排紙される白黒ページと排紙位置Bに排紙される差し替えページとが差し替えやすくシフトされた状態(抜き出しやすい状態)で、排紙順も原稿のままで、白黒プリントMFP101で出力されることになるので、プリント出力後のカラーページの白黒ページへの挿入と差し替えを容易に行なうことができる。
なお、差し替えページには印刷を行なわずに白紙とする場合、差し替えページは差し替え専用の耐久性のある用紙にしても良い。この場合、給紙段は通常の用紙を入れておく給紙段とは別の差し替え用紙専用の給紙段を設けておくほうが望ましく、差し替え作業後にもとの給紙段(差し替え用紙専用の給紙段)に戻して何度でも使用できるため、経済的なコストの効果がある。差し替え用紙専用の給紙段として、インサータを使用するのも可能である。
[第2実施例]
第1実施例では、差し替えページ(カラープリンタ102で出力したカラーページに対応して白黒プリントMFP101で出力した差し替え用のページ)を、通常の白黒ページとは区別しやすいように、排紙位置をシフトさせて出力させる例を示した。
第1実施例では、差し替えページ(カラープリンタ102で出力したカラーページに対応して白黒プリントMFP101で出力した差し替え用のページ)を、通常の白黒ページとは区別しやすいように、排紙位置をシフトさせて出力させる例を示した。
しかし、差し替えページに適切な識別マーク(星型図形など)を適切な位置に印刷して、かつ、排紙位置をシフトすることにより、プリント後の差し替え作業の効率がさらに向上する。識別マークとして星(☆)を印刷する例を、以下説明する。
なお、基本的に、第1実施例と同様な処理が多いので、第1実施例と差がある部分のみを、以下で説明する。
図7は、第2実施例において好適なドキュメントのプリント出力例を示す図である。
この図では、図3と同様、フェースダウン排紙での排紙結果を示していることに注意されたい。すなわち、図の下側にあるものほど先に出力されている。
本実施例のシステムでは、12ページからなるドキュメント(第4、5、10ページがカラーページ、それ以外が白黒ページ)に関して、図7に示すように、第4、5、10ページがカラープリンタ102から、それ以外の第1、2、3、6、7、8、9、11、12ページは白黒プリントMFP101から出力される。このような制御は、白黒プリントMFP101が、読み取った原稿の各ページが白黒かカラーかを判断した上、白黒ページは自機で印刷し、カラーページの画像データを相手機であるカラープリンタ102へ送信するよう制御することによって行われる。また、このとき、従来からの問題点であったプリント物の束の中から差し替え対象ページを選び出す不便さを解決するために、図7のようにカラーページ711の出力時、同時に白黒プリントMFP101で、差し替えページ自体に、シフト方向に直前のページとずれた位置に差し替えページであることを識別するマーク(星型図形など)を印刷した上、差し替えページ701をその直前に出したページとは物理的な位置をずらして排紙(以下、シフト排紙)出力する。そして、カラーページ712、713の出力時も同様に、差し替えページ702、703自体に差し替えの識別マークをシフト方向に印刷した上で、直前に出したページと異なる排紙位置にシフトして排紙出力する。
これによって、白黒プリントMFP101からフェースダウン出力されたプリント物を、天地を逆にして、排紙した順に上から見ると、図14の上から1番目の図のようになる。これは、図7の白黒プリントMFP101からの出力を、天地を逆にしたものである。この図14の上から1番めの図において、差し替えページ701がシフトされた上、そのシフトされて上の用紙よりはみ出した部分に☆マークが印刷されており、差し替えページであることが一目瞭然であり、かつ、物理的にも差し替えやすい。☆マークを確認しながら差し替えていくと、図14の上から順に差し替え作業が進んでいく。そして、図14の上から4番目の図でもやはり、差し替えページ703も差し替えページであることが一目瞭然かつ差し替えやすくなっていることがわかる。
本実施例の入力処理については、第1実施例と同じで、図5のフローチャートを用いて詳細に説明したので、ここでは省略する。
次に、本実施例における出力処理の詳細について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、説明を簡単にするため、一連の処理の開始時に、排紙位置は「A」になっているとして以下の説明を行なうことにするが、本発明は開始時の排紙位置について、これに限定される訳ではない。
ステップ801では、カラーフラグがONかOFFかを調べる。ここで、カラーフラグがOFFだと判断した場合(白黒ページだと判断した場合)、ステップ805に進み、画像メモリ1に格納されている画像データをプリンタエンジン207に出力することで印刷を行なう。そして、処理を終了する。
一方、ステップ801で、カラーフラグがONだと判断した場合(カラーページだと判断した場合)、ステップ802に進み、画像メモリ2に格納されている画像データを、カラープリンタ102へ送る。そして、ステップ803で、プリンタエンジン207に対してシフトコマンドを発行する。シフトコマンドの発行により、排紙位置が「A」だった場合は「B」へと切り替わり、排紙位置が「B」だった場合は「A」へと切り替わる。そしてステップ804で、差し替え用データをプリンタエンジン207に出力することで用紙の排紙を行なう。そして、処理を終了する。
なお、差し替え用データとしては、☆マークがシフトした側にある2種類の画像データを排紙位置に応じて使い分けるのが良い。しかし、差し替えページであると識別しやすいいかなる画像データでも構わない。例えば、文字、図形、イメージなどの画像データでも構わない。
図13は、本実施例の白黒プリントMFP101での、各ページの排紙位置を示した図である。
図8で示したように、4、5、10ページを印刷排紙するステップ804の前のステップ803でシフトコマンドが発行されているため、図中の二重線(=)の部分で排紙位置Aと排紙位置Bとが交互に入れ替わっている。その結果、図7に示したように、第1、2、3、5、6、7、8、9ページが排紙位置Aで、それ以外の第4、10、11、12ページが排紙位置Aで排紙される。
以上の処理により、図7の説明で例を示したように、カラーページは全てカラープリンタ102で出力され、さらに、カラープリンタ102で出力されたカラーページに対応する差し替えページおよび白黒ページが白黒プリントMFP101に出力される。その際、全ての差し替えページが必ず直前のページとは異なる排紙位置にシフトされた状態(抜き出しやすい状態)で、かつ、シフトされている側に識別マークが印刷されて、かつ、排紙順も原稿のままで、白黒プリントMFP101で出力されることになるので、プリント出力後のカラーページの白黒ページへの挿入と差し替えを容易に行なうことができる。
[第3実施例]
第1実施例および第2実施例では、スキャナで読み取った原稿をプリント(すなわち、コピー)する際に、差し替えページ(カラープリンタ102で出力したカラーページに対応して白黒プリントMFP101で出力した差し替え用のページ)を、通常の白黒ページとは区別しやすいように、排紙位置をシフトさせて出力させる例を示した。
第1実施例および第2実施例では、スキャナで読み取った原稿をプリント(すなわち、コピー)する際に、差し替えページ(カラープリンタ102で出力したカラーページに対応して白黒プリントMFP101で出力した差し替え用のページ)を、通常の白黒ページとは区別しやすいように、排紙位置をシフトさせて出力させる例を示した。
しかし、本発明は、このコピー機能にのみ限定されない。ホストコンピュータなどの外部装置から、印刷データを送って印刷させる場合にも、適用できる。その例を、以下説明する。
なお、基本的に、第1実施例あるいは第2実施例と同様な処理が多いので、それらと差がある部分のみを、以下で説明する。
図9は本実施例に従う印刷システムの概略構成を示すブロック図である。図9に示すように、白黒プリントMFP901、カラーMFP902、ホストコンピュータ(以下、ホスト)904がネットワーク903に接続されている。
ここで、ホスト904は、PDL(ページ記述言語)で書かれた印刷データをMFPやプリンタに送信する機能を有している。
白黒プリントMFP901とカラーMFPは902は、受信した印刷データに基づいて画像を展開し、印刷する機能を有している。
また、白黒プリントMFP901は、カラーMFP902に画像データを送信し、一方、カラーMFP902は、その受信した画像データに基づいてプリントする機能を有しているとする。
本実施例の処理の流れは、まず、ホスト904が白黒プリントMFP901に印刷データを送信する。次に、白黒プリントMFP901は、ホスト904から受信した印刷データを基に画像を展開する。そして、白黒ページについては自機で印刷し、カラーページについては画像データをカラーMFP902に送信する。その際、自機でカラーページに対応する差し替えページも出力しておく。そして、カラーMFP902は、白黒プリントMFP901から受信した画像データに基づいて、カラーページをプリントする。
次に、ホスト904から印刷データを受け取った白黒プリントMFP901の入力処理の詳細について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施例では、ページ毎に白黒プリントMFP901、カラーMFP902のどちらの印刷装置を使用するかを決定しなければならないので、印刷データを解析して対象としている各ページに色が使われているかを判断する必要がある。以下に、その入力処理の詳細を述べる。
まず、ステップ1001ではページ毎の画像メモリ領域やプログラム内部変数などの初期化を行なう。具体的には、白黒プリントMFP901のための画像データを記憶しておく画像メモリ1、カラーMFP902のための画像データを記憶しておく画像メモリ2のメモリクリア等を行なう。
そして、ステップ1002で、RAM203にあらかじめ確保されたカラーフラグ(注目ページがカラーか白黒かを示す情報を格納する)を初期値としてOFF(白黒ページ)に設定して、ステップ1003に進む。ステップ1003では、印刷対象のデータ(印刷データ)を受信して解析する。
そしてステップ1004で、その印刷データの中に色情報(白、黒以外の情報)が存在するか否かを判断する。ここで、色情報が存在すると判断した場合には、処理はステップ1005に進み、カラーMFP902から出力するために、画像データを画像メモリ2に格納する。続いて、ステップ1006で、カラーフラグをONにし、処理はステップ1007に進む。
一方、ステップ1004にて、色情報が存在しないと判断した場合には、ステップ1008で、白黒プリントMFP101から出力するために、画像データを画像メモリ1に格納する。そして処理は、ステップ1007に進む。
ステップ1007では、ページの終わりかどうかを判断する。ここで、ページの終わりと判断すると、入力処理を終了する。一方、ページの終わりではないと判断すると、ステップ1003に戻って、次の印刷データの処理を続ける。
以上の入力処理が終了すると、1ページ分の画像データが、カラーページの場合には画像メモリ2に格納され、白黒ページの場合には画像メモリ1に格納されていることになる。また、カラーページの場合にはカラーフラグがONになっていて、白黒ページの場合にはカラーフラグがOFFになっている。
本実施例の出力処理については、第1実施例と同じでも良いし、第2実施例と同じでも良い。いずれにしろ、各実施例の説明で詳細に説明したので、ここでは省略する。
以上の処理により、カラーページは全てカラーMFP902で出力され、さらに、カラーMFP902で出力されたカラーページに対応する差し替えページおよび白黒ページが白黒プリントMFP901に出力される。
その際、出力処理を第1実施例と同じ処理とすれば、排紙位置Aに排紙される白黒ページと排紙位置Bに排紙される差し替えページとが差し替えやすくシフトされた状態(抜き出しやすい状態)で、排紙順も原稿のままで、白黒プリントMFP901で出力されることになるので、プリント出力後のカラーページの白黒ページへの挿入と差し替えを容易に行なうことができる。
一方、出力処理を第2実施例と同じ処理とすれば、全ての差し替えページが必ず直前のページとは異なる排紙位置にシフトされた状態(抜き出しやすい状態)で、かつ、シフトされている側に識別マークが印刷されて、かつ、排紙順も原稿のままで、白黒プリントMFP901で出力されることになるので、プリント出力後のカラーページの白黒ページへの挿入と差し替えを容易に行なうことができる。
いずれにしろ、ユーザの差し替え作業の効率が向上する。
なお、本実施例では、白黒プリントMFP901からカラーMFP902へ、画像データを送る例を示したが、送るデータの形式は、これに制限されない。
すなわち、PDLデータをカラーMFP902に送っても構わないし、中間データフォーマットのデータを送るようにしても構わない。
[その他の実施例]
以上の第1〜3実施例では、用紙を物理的にずらす方法として、用紙の排紙方向に対して直交する方向にずらして排紙するシフト排紙(ジョブシフト)を使用する例を示したが、これに限らない。
以上の第1〜3実施例では、用紙を物理的にずらす方法として、用紙の排紙方向に対して直交する方向にずらして排紙するシフト排紙(ジョブシフト)を使用する例を示したが、これに限らない。
例えば、用紙の排紙方向に対して同じ方向にずらして排紙するシフト排紙(ジョブシフト)を使用しても構わない。
あるいは、用紙を90度回転して排紙する回転シフト排紙を使用しても構わない。回転シフトのプリントアウトの概念図を、図15に示す。
あるいは、給紙段が2つ以上あれば、1つの給紙段は縦置き、もう1つの給紙段には横置きで、同じ用紙サイズの用紙を2種類の向きで搭載しておき、差し替えページと通常ページをそれぞれ異なる給紙段から給紙するようにしても、回転シフト排紙と同等の効果が得られる。
また、以上の実施例では、排紙位置はAとBの2種類の例を示したが、3種類以上でも構わない。5種類の排紙位置を使用した場合のプリントアウトの概念図を、図16に示す。これは、自機以外の4台の相手機で、それぞれ出力させる場合に有効である。カラーページが印刷できる、スピードが速い、特殊なメディアに印刷可能、特殊なサイズの印刷が可能、など、複数の相手機のそれぞれの印刷特性を活かして出力しておき、後で1つに差し替え直す使い方をする場合に、効果を発揮する。
Claims (5)
- 通信回線を介して少なくとも他の1つ以上の印刷装置と接続されており、
自らが出力する機能を有しないデータはページ単位で別の印刷装置に出力させると共に、自ら出力しなかったページに対して差し替えページを出力する印刷装置において、
差し替えページを通常の出力ページとは物理的な位置を違えて積載出力する差し替えページ処理手段を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1の印刷装置において、
該差し替えページ処理手段は、差し替えページを通常の出力ページとは用紙の排紙方向に直交する向きに位置をずらして積載出力することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1の印刷装置において、
該差し替えページ処理手段は、差し替えページを通常の出力ページとは90度回転した向きに位置をずらして積載出力することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1ないし3の印刷装置において、
白黒での印刷出力を行なう印刷手段、
を備え、
カラーデータのページを該自らが出力する機能を有しないデータとして、別の印刷装置に出力させること特徴とする印刷装置。 - 請求項1ないし3の印刷装置において、
原稿をカラーで読み取りを行なう読み取り手段、
白黒での印刷出力を行なう印刷手段、
を備え、
カラーデータのページを該自らが出力する機能を有しないデータとして、別の印刷装置に出力させること特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005242807A JP2007055086A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 印刷装置 |
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JP2005242807A JP2007055086A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 印刷装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009274331A (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-26 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
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2005
- 2005-08-24 JP JP2005242807A patent/JP2007055086A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8020856B2 (en) | 2008-05-15 | 2011-09-20 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus |
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