JP5588685B2 - コードページを用いたロバストな挿入ページ方法 - Google Patents

Description

本開示は、一般に印刷装置に関する。より詳細には、文書シート及びコードシートを用いて印刷ジョブを組み立てるための方法に関する。

高速電子複写及び印刷装置は、元の画像を信号又は画素に変換し、その形態で画像信号を処理して、典型的には複写物又は印刷物の形態である所望の出力を提供する。このタイプの機械は当然かつ現実として、ジョブ生成をスピードアップし、かつ操作者の時間及び関与を最小限まで減らすために、高度な自動化が期待されている。

これらの機械は、その高い能力、速度及び多機能性のため、商業的な印刷事業所、工場内の複写及び印刷部門のような、中心施設又は現場における使用に特に適している。これらの用途は、典型的には、作業プロセスの全ての段階を通じて、ジョブを待ち行列に入れ、「ジョブチケット」のようなツールを利用して、作業が流れるように指示する。ジョブチケットは、画像データと関連付けられたいずれかのデータのバンドルを含み、これが機械（プリンタ、プリンタのセットなど）にその画像データで何をすべきかを命令する。ジョブチケット自体は、印刷もスキャンもされず、現実の世界には達することさえない。

印刷装置で用いる従来技術は印刷ジョブを完了させることに成功しているが、コードシートを生成し、そのコードシートを文書シートの選択された位置に挿入する能力をユーザに提供し、時間がかかりエラーが起こりやすい手作業のエントリの代わりに、最終結果の簡単な物理的表現をユーザに提供する、印刷装置で用いるためのユーザフレンドリーな方法の必要性が存在する。

ここで例示されている態様によれば、印刷装置を用いて１つ又は複数の印刷ジョブとして複数の入力文書シートを印刷するための、以下のステップを含む方法が提供される。最初に、複数の仮想文書を連続して生成し、この文書は少なくとも１つのコードシートと入力文書シートとを含む。コードシートは、機械可読コードに暗号化された、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドを有する機械可読コードを含む。次に、仮想文書をシートごとに検討して、仮想文書の検討から、機械可読コードを有する第１のコードシートを識別する。その後、第１のコードシートの機械可読コードを復号して、第１のコードシートに関連付けられた１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドを識別する。次に、第１のコードシートの後に続く、機械可読コードを含まない仮想文書を、第１の印刷ジョブを定義するために第１のコードシートに関連付けられた１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、印刷する。引き続き、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上の仮想文書を印刷している間に、機械可読コードを有する第２のコードシートを識別する。それに続き、第２のコードシートの機械可読コードを復号して、第２のコードシートに関連付けられた１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドを識別する。最後に、第２のコードシートの後に続く、機械可読コードを含まない仮想文書を、第２の印刷ジョブを定義するために第２のコードシートに関連付けられた１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて印刷する。

ここで例示される他の態様によれば、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するように構成された、スキャナと、プロセッサと、プリンタとを含む印刷装置が提供される。スキャナは、複数の仮想文書を連続してスキャンすることによって、１つ又はそれ以上の印刷ジョブをスキャンし、この文書は少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとを含む。プロセッサは、仮想文書の各々を検討して、少なくとも１つのコードシートのうちの第１のコードシートを識別する。少なくとも１つのコードシートは、機械可読コードを含み、機械可読コードは、１つ又はそれ以上の印刷ジョブの各々を印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドの暗号化を含む。プロセッサは、スキャナが第１のコードシートの後に続く入力文書をスキャンしている間に、第１のコードシートを復号して、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドを入手する。プリンタは、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、第１のコードシートの後に続く入力文書シートを印刷することによって、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷する。次いで、プロセッサは、第１の印刷ジョブの入力文書シートを印刷している間に、機械可読コード有する第２のコードシートを識別する。次に、プロセッサは、スキャナが第２のコードシートの後に続く入力文書シートのスキャンを続けている間に、第２のコードシートを復号して第２の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドを入手する。その後、プリンタは、第２の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、第２のコードシートの後に続く前記入力文書シートを印刷する。

ここで例示される他の態様によれば、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するように構成された、印刷装置を含むシステムが提供される。印刷装置は、スキャナと、プロセッサと、プリンタとを含む。スキャナは、複数の仮想文書を連続してスキャンすることによって、１つ又はそれ以上の印刷ジョブをスキャンする。文書は少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとを含む。プロセッサは、仮想文書の各々を検討して、少なくとも１つのコードシートのうちの第１のコードシートを識別し、少なくとも１つのコードシートは、機械可読コードを含む。機械可読コードは、１つ又はそれ以上の印刷ジョブの各々を印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドの暗号化を含み、プロセッサは、スキャナが第１のコードシートの後に続く第１の印刷ジョブの入力文書をスキャンしている間に、第１のコードシートを復号して、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドを入手する。プリンタは、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、第１のコードシートの後に続く入力文書シートを印刷することによって、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷する。次いで、プロセッサは、第１の印刷ジョブの入力文書シートを印刷している間に、機械可読コードを有する第２のコードシートを識別する。次に、プロセッサは、スキャナが第２のコードシートの後に続く入力文書シートのスキャンを続けている間に、第２のコードシートを復号して第２の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドを入手する。その後、プリンタは、第２の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、第２のコードシートの後に続く前記入力文書シートを印刷する。

コードシートを用いて１つ又はそれ以上の印刷ジョブを生成するための例示的な方法を示す。 図１の方法で使用するシステムの例を示す。 ユーザ可読テキストと機械可読コードとを含むコードシートの例を示す。 ユーザ可読テキストと機械可読コードとを含むコードシートの例を示す。 印刷装置に供給すべく配置されたコードシートと文書シートとの組合せを含む、印刷ジョブを示す。 印刷ジョブについてのジョブ概要シートの例を示す。

図１を参照して、コードシートを用いて１つ又はそれ以上の印刷ジョブを生成するための方法について説明する。

ここで用いられる「印刷装置」という語句は、いずれかの目的のための印刷出力機能を実行する、デジタル複写機、製本機、ファクシミリ機及び多機能機のような、あらゆる装置を包含する。

ここで用いられる「文書シート」という語句は、印刷装置が読み取ること及び／又は再現することができるテキスト、絵又は画像を有する、基材又は仮想文書を包含する。基材の例には、通常は薄い物理的な紙のシート、厚手のメディア用紙（ｍｅｄｉａ ｐａｐｅｒ）、コート紙、透明シート（トランスペアレンシー）、パーチメント、フィルム、布、プラスチック、又は情報をその上に再現することができる他の適切な物理的印刷媒体のうちの１つ又はそれ以上が含まれる。仮想文書の例には、ワード文書及びポータブル・ドキュメント・フォーマット（ＰＤＦ）が含まれる

ここで用いられる「仮想文書」という語句は、文書シートとコードシートとに対応するデジタルデータを包含する。

ここで用いられる「コードシート」という語句は、印刷装置のための１つ又はそれ以上コマンドを有する機械可読コードを有する、基材又は仮想文書を包含する。コードシートは、機械可読コードに対応するユーザ可読テキストを含むこともできる。

ここで用いられる「機械可読コード」という語句は、コードに具体化された情報を判断するためのスキャナ、ファイル読取り機又は他の同様の装置を用いて機械が読み取ることができる、コードを包含する。例には、バーコードが含まれる。

ここで用いられる「印刷ジョブ」という語句は、コードシート上のコマンドに従って印刷装置が読み取り及び／又は再現することができる、少なくとも１つの文書シートと少なくとも１つのコードシートとを包含する。

図１を参照すると、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを生成し、印刷するための、コードページを用いた例示的な方法１０が提供される。方法１０は、印刷の前に１つ又はそれ以上のコードシート及び１つ又はそれ以上の文書シートを分析するために必要とする余分な時間を考慮に入れて、印刷装置の通常のフローを遅延させるように設計されている。通常のフローを遅延させる１つの方法は、電子式事前照合メモリ（ＥＰＣ）を用いて、印刷を少なくとも１つのシートの分だけ遅延させることである。ＥＰＣは、印刷装置によってスキャン又は読取りされた情報を格納するための内部メモリを提供し、メモリ内にある間に、コードページからのコードが処理され、次に、テキスト、絵又は他の画像を有する又は有さない適切なシートを印刷又は挿入するためのコマンド又は命令が、印刷装置に送られる。

方法１０は、複数の仮想文書を連続して生成するステップ１２から開始する。複数の仮想文書は、少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとを含むことができる。コードシートは、機械可読コードに暗号化された、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドを有する、機械可読コードを含むことができる。ステップ１４において、印刷装置は仮想文書をシート１枚ずつ検討し、ステップ１６において、機械可読コードを有する第１のコードシートを識別する。

次いで、ステップ１８において、第１のコードシートから機械可読コードが復号され、第１のコードシートに関連付けられた１つ又はそれ以上のコマンドを識別する。印刷装置は、ステップ２０において、第１のコードシートの後に続く、機械可読コードを含まない仮想文書を印刷する。仮想文書は、第１の印刷ジョブを定義するために第１のコードシートに関連付けられた、１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて印刷される。

その後、ステップ２２において、印刷装置は、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上の仮想文書を印刷している間に、機械可読コードを有する第２のコードシートを識別する。ステップ２４において、第２のコードシートの機械可読コードが復号され、第２のコードシートに関連付けられた１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドを識別する。ステップ２６において、印刷装置は第２のコードシートの後に続く、機械可読コードを含まない仮想文書を印刷する。仮想文書は、第２の印刷ジョブを定義するために第２のコードシートに関連付けられた、１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて印刷される。

当業者には理解されるように、追加のコードシート及び印刷ジョブを使用することができる。有利なことに、方法１０によって、連続的な印刷ジョブが中断なしに生成される。特に、前の印刷ジョブが印刷されている間にコードシートを識別することができる。従って、方法１０は、連続的な印刷プロセスに対処し、各印刷ジョブ間での印刷プロセスの停止及び開始を回避する。

選択的に、ステップ２８において、１つ又はそれ以上の印刷ジョブの最後に、ジョブの概要を示すユーザ可読テキストと機械可読コードとを含むジョブ概要シートを生成することができる。ジョブ概要シートは、印刷ジョブを区別するため、及び用紙トレイへの装填を補助するための参考として用いることができる。

ここで説明される方法１０の利点は、ユーザが、用紙に中断、挿入又は変更がある正にその箇所を容易に目で見ることができる能力を含む。さらに、上記の方法１０は、少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとの配置から印刷ジョブを作成することによって、ユーザが仮想文書を容易に生成することを可能にする。仮想文書は、少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとを連続してスキャンすることによって、電子的に作成することができる。スキャンの準備をするために、１つ又はそれ以上のコードシートを複数の入力文書シートの中に挿入して、複数の入力文書シートを１つ又はそれ以上の印刷ジョブに分けることができる。例えば、コードシートを最初に準備し、印刷し、複数の入力文書シートの間に手作業で挿入して、入力文書シートを印刷ジョブに従って分けることができる。次に、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを、印刷装置に応じて自動文書取り扱い装置を用いるか又は手で供給することによって、印刷装置内に供給することができる。さらに、コードシートを例えばカラー用紙で製作して、組み立てられた文書内から容易に見つけだすことができるようにすることができる。

代替的に、１つ又はそれ以上のコードシートを、ユーザが操作するソフトウェアを用いて複数の入力文書シートの中に電子的に挿入してもよい。この入力文書シートは、電子形式である（例えば、スキャンによるもの、又は最初から電子的に作成されたものであって、コードシートはその中に電子的に挿入される）。ユーザが操作するソフトウェアが用いられる場合、ユーザには、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷し、その１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷装置を通じて供給するか、又はソフトウェアを用いて仮想文書を生成し、その仮想文書を印刷装置に送信するという選択肢がある。

図２は、ここで説明された方法１０と１つ又はそれ以上のコードシートと共に使用するための、例示的なシステム３０を示す。システム３０は、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するように構成された印刷装置３２を含むことができる。印刷装置３２は、さらに、スキャナ３４、プロセッサ３６及びプリンタ３８を含むことができる。

スキャナ３４は、複数の文書を連続してスキャンすることによって１つ又はそれ以上の印刷ジョブをスキャンして、複数の仮想文書を生成するように構成されている。複数の仮想文書は、少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとを含むことができ、コードシートは、印刷ジョブを定義するために配置される。コードシートは、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドの暗号化を有する機械可読コードを含む。

コードシートは、プロセッサ３６によって電子的に生成されてもよく、又は電子形式（例えば別のプロセッサによって生成されたもの）でそこに提供されてもよい。コードシートを電子的に生成し、印刷し、そして印刷ジョブを定義するために所望の位置で入力文書シートの中に手作業で挿入することができる。その後で、印刷ジョブを連続してスキャンすることができる。印刷ジョブをシステム３０に連続的に供給することで、複数の仮想文書が連続して途切れずに生成される。

代替的に、入力文書シートを最初に電子形式で提供することができる場合には、コードシートを、印刷ジョブを分けるための所望の位置で仮想文書に電子的に挿入することができる。したがって、これをスキャンすることが回避される。

プロセッサ３６は、複数の仮想文書の各々を検討し、第１のコードシートを識別するように構成される。プロセッサ３６は、スキャナが入力文書シートを連続的にスキャンしている間に、第１のコードシートを復号して第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドを入手する。

プリンタ３８は、１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するように構成される。プリンタは、第１の印刷ジョブの１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、第１のコードシートの後に続く複数の入力文書シートを印刷することによって、開始する。

システム３０は、プリンタが並行して前の印刷ジョブを印刷している間に、プロセッサ３６が機械可読コードを有するコードシートを連続的に識別することができるように、構成される。プロセッサ３６の構成はまた、スキャナが並行して入力文書シートをスキャンしている間に、コードシートを連続的に復号して１つ又はそれ以上のコマンドをコードシートから入手することもできる。システム３０の構成は、各コードシートがスキャン及び復号され、全ての印刷ジョブが印刷されるまで、上記の方法で動作することができる。

方法１０で提供されるコードシートは、システムがコードシートの方向に影響を受けにくくなるように、シートの複数の縁部及びページの両面に印刷されたロバストなコードを有するコードシートを含めて、多くの形態を取ることができる。さらに、コードはバーコードに限定されず、プロセッサによって可読の他のコード、例えば、グリフ（glyphs）、ブロックコード、又は印刷されたテキストの光学式文字認識（ＯＣＲ）でさえ含むことができる。コードシートは、コードシート上のコードの存在がコードが読み取られていることをシステムに通知するので、様々な印刷用途において用いることができる。印刷装置３２は、次に、コードシート上に含まれた命令に従って印刷ジョブを準備する。

図３−図４は、方法１０及びシステム２０で使用可能な第１のコードシート４０及び第２のコードシート５０を提供し、コードシート４０、５０は、ユーザ可読テキスト４２及び機械可読コード４４を含むことができる。機械可読コード４４は、印刷装置３２に、例えば第１又は第２のコードシート４０、５０に関連付けられた、１つ又はそれ以上の印刷ジョブについてのコマンドを提供する。第１及び第２のコードシート４０、５０のユーザ可読テキスト４２は、第１及び第２の例示的なコードシート４０、５０において機械可読コード４４として暗号化されたコマンドの暗号ではない平文の言語による伝達をもたらすので、ユーザ可読テキスト４２は、印刷ジョブが作成され及び／又は検討されているときにユーザを補助する。

図３のコードシート４０は、４６で指示されているように、「トレイ１」のような指定された用紙供給源から空白シート又は事前印刷物を印刷ジョブに挿入するためのコマンドを含むことができる。例えば、第１のコードシート４０で述べられているような空白シートを挿入するコマンドは、印刷ジョブ内で文書を分けるために用いることができる。この方法において、空白ページは印刷ジョブ、又はその部分を分けるために用いることができ、第１のコードシート４０は印刷されない。図４は、５２で指示されているように、「トレイ１」のような指定された用紙供給源からの用紙に次の入力文書を印刷するコマンドを有する、第２のコードシート５０を示す。この方法において、用紙のサイズ及び／又は種類を指定することができる。コードシート４０、５０上に含めることができるコマンドの一例としては、１つの印刷ジョブにおいて、表紙、写真、透明シートごとに、異なる色及び用紙サイズを含めて異なる媒体の用紙を選択すること、プリンタのモードを、例えば黒／白、グレースケール、カラー及び写真モードの間で変更すること、選択されたページの画像のサイズを縮小／拡大すること、使用する印刷トレイを変更すること、同じ印刷ジョブ内で、選択されたページを片面印刷し、選択された他のページを両面印刷すること、選択されたページに枠線、注釈又はその他の編集上の特徴を付加すること、部単位でページ順に並べる（ｃｏｌｌａｔｉｎｇ）及びステープラーで留めるといった、仕上げの選択肢、及び印刷を薄くする／濃くすることが含まれるが、これらに限定されない。利用できる種々の選択肢を組み入れるためにコードシート４０、５０に含めることができるコマンドのさらなる例には、「次のページを写真モードで印刷する」、「次のシートの後でステープラー留めする」、及び「次の３ページについてトレイ２から用紙を供給する」が含まれるが、これらに限定されない。実際、ほとんどあらゆる機械の特徴をコードシートによって制御することができる。

図５は、複数の文書６０を示し、これは、第１の印刷ジョブ６３に対応する第１の文書グループ６１、及び第２の印刷ジョブ６７に対応する第２の文書グループ６５を含む。文書は上記のように準備することができる。各印刷ジョブは、コードシートと、印刷すべき１つ又はそれ以上の入力文書とを含むことになる。コードシートは、入力文書をどのように印刷すべきかについての命令を与える。従って、第１の文書グループ６１は、第１のコードシート６２と、１つ又はそれ以上の第１の入力文書シート６４とを含む。

第１のコードシート６２は、第１の印刷ジョブ６３を定義する出力シートを印刷するための、印刷装置３２に対するコマンドを含む機械可読テキスト４４を含む。第１の印刷ジョブ６３は、第１の文書シート６４と第１のコードシート６２に含まれるコマンドとに基づいて準備される。第１のコードシート６２は、「トレイＰＰ１」のようなシステム３０のトレイから空白シート５９を第１のコードシート６２の位置に挿入するためのコマンドも含む。空白シート５９を挿入するコマンドは、空白シート５９をスキャンすることを必要とせず、単に用紙供給源からページを挿入するだけであり、空白ページをスキャンした場合に生じることがある汚れたしみを防ぐことに留意されたい。

第２の文書グループ６５は、印刷装置３２に第２の入力文書シート６８を印刷することを命令する機械可読テキスト４４を有する、第２のコードシート６６を含む。コマンドは、第１の印刷ジョブ６３で用いたものとは異なる供給源からの用紙に印刷する命令を含むことができる。従って、どのような数の印刷ジョブも連続して印刷することができる。

図５の第１及び第２の印刷ジョブ６３、６７についての例示的なジョブ概要シート７０が、図６で提供される。ジョブ概要シート７０は、入力文書シート６４、６８の各々を印刷するために用いられた用紙の供給源を示すことによって、第１及び第２の印刷ジョブ６３、６７の概要を示すことができる。図５についてのジョブ概要シート７０は、以下の情報、すなわち、ページ１でトレイ「ＰＰ１」からの空白シート５９を挿入する、ページ２−４及び６は通常印刷する、及びページ５を「トレイ１」から挿入された用紙上に印刷する、を含むことができる。概要シート７０は、印刷のその他の態様に関する詳細、例えば、出力複写物の部数、印刷の詳細、仕上げの詳細などを含むことができる。

本発明のさらなる実施形態は、プリンタ上でグラフィカル・ユーザ・インタフェース（ＧＵＩ）を使用して、複数の入力文書シートを用い、個別のコードシートの複写は実際には生成せずに、印刷ジョブをプログラムする能力を含む。この実施形態は、プログラムするためにより多くの時間を取り得るがあり、ＧＵＩを用いたマニュアル・プログラミングを必要とし得るが、それでもなお、ユーザにジョブ概要ページを提供し、これを後日、プリンタに挿入して、プログラムされた印刷ジョブを再現することができる。

従来の方法では印刷ジョブの最後に限定されていたが、本発明の長所は、最後ではなく、印刷ジョブが処理されているときに一連のオリジナル文書に挿入されるバーコードページの単なる挿入によって、ジョブを作り上げる能力を含む。作成される文書は最終結果の良好な複写であり、ページが挿入された正にその箇所を表す。１つ又はそれ以上のコードページは、挿入ページを制御するのみならず、トレイの選択、縮小／拡大、写真モード、両面印刷、仕上げなどのようなその他の複写機能もまた制御することができる。概要シートを最後に作成することもでき、これは操作者が追加の複写物を作るために機械をセットアップするプロセスを簡素化し、例えば、ジョブを実行する前に概要シートをスキャンすると、機械は印刷ジョブを開始する前に用紙の種類及びセットアップエラーについてのフラグをたてることができる。

本発明のさらなる利点は、方法のロバスト性、並びに単純な印刷ジョブ及び複雑な印刷ジョブのどちらに対しても使用が容易であることを含む。本方法はさらに、多くの多様な挿入又は設定を有する複雑な印刷ジョブをセットアップするプロセスを簡素化する。さらに、ジョブ概要シート、及び印刷装置３２における自動化文書供給が、ユーザが手作業でエントリすることによるエラーを回避するのに役立つので、本方法は、繰り返し印刷ジョブの印刷をより容易にする。さらなるロバスト性のために、概要シートはチェックサムを含むことができ、これをジョブの一部として「スキャン」することができる。チェックサムは、期待されるジョブの単純な検証のために、ジョブ内容及びコードページを概要シートに対してチェックすることを可能にする。

１０ 方法
３０ システム
３２ 印刷装置
３４ スキャナ
３６ プロセッサ
３８ プリンタ
４０、５０ コードシート
４２ ユーザ可読テキスト
４４ 機械可読コード
５９ 空白シート
６０ 複数の文書
６１、６５ 第１、第２の文書グループ
６２、６６ 第１、第２のコードシート
６４、６８ 第１、第２の入力文書シート
６３、６７ 第１、第２の印刷ジョブ
７０ ジョブ概要シート

Claims (4)

1. １つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するように構成された印刷装置であって、
   複数の仮想文書を連続してスキャンし、前記文書は少なくとも１つのコードシートと複数の入力文書シートとを含み、前記少なくとも１つのコードシートは機械可読コードを含み、前記機械可読コードは、前記１つ又はそれ以上の印刷ジョブの各々を印刷するための１つ又はそれ以上のコマンドの暗号化を含む、前記１つ又はそれ以上の印刷ジョブをスキャンするためのスキャナと、
   前記複数の仮想文書の各々を検討して第１のコードシートを識別し、前記スキャナが前記第１のコードシートの後に続く前記入力文書シートのスキャンを続けている間に、前記第１のコードシートを復号して第１の印刷ジョブの前記１つ又はそれ以上のコマンドを入手する、プロセッサと、
   前記第１の印刷ジョブの前記１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、前記第１のコードシートの後に続く前記入力文書シートを印刷する、前記１つ又はそれ以上の印刷ジョブを印刷するためのプリンタと
   を含み、
   前記プロセッサは、前記第１の印刷ジョブの前記入力文書シートを印刷している間に、第２のコードシートを識別し、前記プロセッサは、前記スキャナが前記第２のコードシートの後に続く前記入力文書シートのスキャンを続けている間に、前記第２のコードシートを復号して第２の印刷ジョブの前記１つ又はそれ以上のコマンドを入手し、
   前記プリンタは、前記第２の印刷ジョブの前記１つ又はそれ以上のコマンドに基づいて、前記第２のコードシートの後に続く前記入力文書シートを印刷し、
   前記プロセッサは、ユーザが前記第１の印刷ジョブ及び／又は前記第２の印刷ジョブをマニュアル・プログラミングするよう用いられるグラフィカル・ユーザ・インタフェースを前記プリンタ上に提供し、これにより、前記プリンタは、プログラムされた印刷ジョブを用いて印刷を再現する、
   ことを特徴とする印刷装置。
2. ジョブ概要シートをさらに含み、前記ジョブ概要シートは、前記機械可読コードと、前記１つ又はそれ以上の印刷ジョブのユーザ可読テキストによる説明とを含むことを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
3. 前記１つ又はそれ以上のコードシートが、プリンタドライバに動作可能に接続したソフトウェアを用いて電子的に生成されることを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
4. 前記機械可読コードが、ラスター化されたバーコード、グリフ、ブロックコード、又は印刷されたテキストの光学式文字認識さえも含むことを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。

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