JP2005155176A - カーテンウォール - Google Patents

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Abstract

【課題】 煩雑なシール形成作業が不要で、工期を短縮することを可能とするカーテンウォールを提供する。
【解決手段】 四辺に連結のための嵌合部を備えた各ユニット100、200、300、400を縦横に連結して隣接配置する、カーテンウォール10であって、上下ユニットの嵌合部に沿って横方向に配置される第一のシール材305と、左右ユニットの嵌合部に沿って縦方向に配置される第二のシール材507と、各ユニットの上枠両端を覆うとともに第一のシール材端部に接してシールを連続させる第三のシール材700と、第二のシール材の上端に接して配置されるとともに、第三のシール材下面に接してシールを連続させる第四のシール材900と、第二のシール材の下端に接して配置されるとともに、下方に配置されたユニットの第三のシール材上面に接してシールを連続させる第五のシール材800とを備え、第一乃至第五の各シール材はあらかじめ各ユニットに備えるとともに、組立後にはこれらのシール材とユニットの縦材510、540とにより止水壁が形成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、カーテンウォール、特にインターロッキング取り付け方式を備えた、ユニット式カーテンウォールに関する。
カーテンウォールには、建設現場において部材を組み合わせて形成するノックダウン式カーテンウォールと、工場において枠組みを行い、ガラスパネルまで入れたものを現場で取り付けするユニット式カーテンウォールとがある。ユニット式カーテンウォールをビル壁に順次取り付ける方式の一つに、これまで主に海外において使用されてきたインターロッキング方式がある。インターロッキング方式のカーテンウォールは、工場において、ユニット枠体を組み立てたものにガラスパネルを嵌め込みユニット単体として生産し、多くのユニットを現場に搬入して取り付けを行うのが一般的である。取り付けにより上下左右のユニットが相互に嵌合し合い、建物壁面を形成する。
このユニット同士の接合部は隙間があき易く、漏水の原因にもなるので、現場シールなどによる止水が頻繁に行われていた。
特許文献1には、カーテンウォールユニットの上枠のレインバリア用およびウインドバリア用の各シール材間に配置されたキャッチパンと、シール材の室外側に配置されたフラッシングとを、左右に隣接する各ユニットの上枠に跨って配置したカーテンウォールが開示されている。
特開平7−180246号公報
しかし、従来の方法によれば、完全な気密・水密を図ろうとする場合、隣り合う二つのユニットのつなぎ目上面にこれらのユニットを連結するジョイントスリーブの役割を有するキャッチパンを配置して、その周囲及び連結部をコーキング剤等のシール剤で密封する作業が必要であり、この作業が煩雑であるという問題があった。また、作業に時間を要するため、工期が長くなるという問題もあった。
そこで、本発明は、煩雑なシール形成作業が不要で、工期を短縮することを可能とするカーテンウォールを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、四辺に連結のための嵌合部を備えた各ユニット(100、200、300、400)を縦横に連結して隣接配置する、カーテンウォール(10)であって、上下ユニットの嵌合部に沿って横方向に配置される第一のシール材(305)と、左右ユニットの嵌合部に沿って縦方向に配置される第二のシール材(507)と、各ユニットの上枠両端を覆うとともに第一のシール材端部に接してシールを連続させる第三のシール材(700)と、第二のシール材の上端に接して配置されるとともに、第三のシール材下面に接してシールを連続させる第四のシール材(900)と、第二のシール材の下端に接して配置されるとともに、下方に配置されたユニットの第三のシール材上面に接してシールを連続させる第五のシール材(800)とを備え、第一乃至第五の各シール材はあらかじめ各ユニットに備えられるとともに、組立後にはこれらのシール材とユニットの縦材(510、540)とにより止水壁が形成されることを特徴とするカーテンウォールを提供することにより前記課題を解決しようとするものである。
請求項2の発明は、各ユニット(100、200、300、400)を縦横に連結して連続的に隣接配置する、カーテンウォール(10)であって、各ユニットの上枠(301)上面には上下のユニットを連結するための上下連結突条(303)が見付方向に形成されるとともに、各ユニット下部にはその下方に配置されるユニットの上下連結突条に隣接される横壁(405)が設けられ、各ユニットの左右方向一方の端面には、横壁の一方の端部に連続して形成されるとともに左右のユニットを連結するための左右連結突条(510)がユニット上下方向の略全長にわたり形成され、各ユニットの他方の端面には横壁の他方の端部に連続して形成されるとともに、左右連結突条に隣接する縦壁(540)がユニットの略全長にわたり設けられ、さらに、上下連結突条と横壁とを密着させる横シール材(305)と、左右連結突条と縦壁とを密着させる縦シール材(507)と、上枠及び上下連結突条及び上枠の両端部を覆うとともに横シール材と連続して横壁と密着する端部シール材(700)と、縦シール材の上端に連続して配置されるとともに端部シール材との隙間を塞ぐ上部シール材(800)と、縦シール材の下端に連続して配置されるとともに下方に配置されるユニットの端部シール材との隙間を塞ぐ下部シール材(900)と、を備えたカーテンウォールにより前記課題を解決しようとするものである。
請求項1に記載の発明によれば、あらかじめ各ユニットに備えられた第一乃至第五のシール材が、各ユニットをカーテンウォールとして組み立てることによって、室内外方向の気密水密を完全に実現する止水壁を形成する。各ユニットの第一乃至第五のシール材は、ユニットを製造する工場において各ユニットにあらかじめ取り付けておくことが可能である。したがって、従来のような建設の現場におけるコーキング剤等によるシール作業を行う必要がないので、カーテンウォールの組立作業の簡素化をはかることができ、作業コストの削減、工期の短縮化を図ることも可能である。
また、請求項2に記載の発明によれば、上下連結突条と横壁とが横シール材により密着されるとともに左右連結突条と縦壁とが縦シール材により密着され、また左右の上枠が端部シール材により密着される。さらにこれらの密着部が、上部シール材および下部シール材を配することにより連続的に形成され、室内外方向の気密水密を完全に実現する止水壁を形成する。したがって、従来のような建設の現場におけるコーキング剤等によるシール作業を行う必要がないので、カーテンウォールの組立作業の簡素化をはかることができ、作業コストの削減、工期の短縮化を図ることも可能である。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
(全体の構成)
図1は、カーテンウォールの外観を示す図であり、(a)は、室外側からの視点による正面図、(b)はユニット取り付け部における垂直断面図、(c)は取り付け部における水平断面図である。以下の説明においては、図1(a)に示されている配置を基準に上下左右の別を表現するものとする。したがって、室内側からの視点による図面では左右の表示が逆になる。
図示のカーテンウォール10は、カーテンウォールのユニット…11〜15…、…21〜25…、…31〜35…が上下左右に連結されて、建物正面を覆う構造になっている。各ユニット…11〜15…、…21〜25…、…31〜35…は、その上部を建物躯体の横材51、52、53、…に取り付け材61、62、63、…により取り付けられ(図1(b)参照)、吊り下げられるように固定されている。各ユニットの四辺の周囲はそれぞれが接する上下左右のユニットと接合されている。これについては後に詳しく説明する。
図2は、図1の一部分を拡大して示す図である。図2(a)では、交差部Aを基準にその周囲に配置される4つのユニットが示されている。以下の説明においては、室外側からの正面図である、この図の配置を基準として、改めてこれら各ユニットに参照符号を割り付け、右下ユニット100、右上ユニット200、左下ユニット300、左上ユニット400と呼ぶこととする。また、同一部材において、上下左右の区別をする場合に各参照符号の後に右下:a、右上:b、左下:c、左上dの補助符号を付することがある。
(各ユニットの構成)
図3は、カーテンウォール10の単一のユニットを示す図であり、(a)は室外側から見た正面図、(b)は側面図、(c)は室内側から見た正面図である。図示のように単一のカーテンウォールユニットは、上枠301、下枠352、左縦枠353、右縦枠354からなる枠体39と、該枠体39を上下に仕切る無目355と、無目355により仕切られた枠体39の上部にはめ込まれた単板ガラスパネルSGと、枠体39の下部にはめ込まれた複層ガラスパネルPGとを備えている。上枠301の上面側にはその上に配置されるユニットの下面に形成された凹部と嵌合する凸部が形成されている。下枠352の下面側にはその下に配置されるユニットの上面に形成された凸部を受け容れる凹部が形成されている。左縦枠353の左端側にはその右側に配置されるユニットの右枠右端側に形成されている凹部と嵌合する凸部が形成されている。右縦枠354の右端側にはその左側に配置されるユニットの左枠左端側に形成されている凸部を受け容れる凹部が形成されている。上記各凹部と凸部の嵌合あるいは係合により上下左右のユニットの連結が実現されている。これらの詳細に付いては後に詳しく説明する。
以下に図面を参照しつつ、カーテンウォール10を構成する各ユニット100〜400の連結について説明し、その後各ユニットが連結された状態での気密水密について説明することとする。
(各ユニットの連結)
1.上下ユニット間の連結
上下ユニット間の連結について、主に図4を参照して説明する。図4は、図2における左右のユニット接合部のIV−IV線に沿った垂直断面図であり、上下左右のユニットが会交する部分を示すものである。この図面には左上ユニット400の下部と、左下ユニット300上部との連結状態が示されている。各ユニットの上枠(図4においては左下ユニット300の上枠301)上面側には、見付方向に2本の突条302、303が、ユニットの横方向(見付け方向)全長に亘って立設されている。それぞれの突条302、303の対向面側上部には、弾性シール材304、305が取り付けられている。一方各ユニットの下枠(図4においては左上ユニット400の下枠401)下面側には、見付け方向に2枚の壁404、405がユニット両端部を除きほぼ全長に亘って延設されている。上下ユニットの連結状態において、室外側の壁404の室外側面には、突条302の弾性シール材304が、ユニット400の横方向ほぼ全長に亘って当接されている。また、室内側の壁405の室内側面には、突条303の弾性シール材305がユニット400の横方向ほぼ全長に亘って当接されている。かくして、縦壁404、405と、弾性シール材304、305との当接により、上下のユニット400、300の室内外方向の移動が規制され、両者の位置関係が定まる。
一方、各ユニットの下枠401の下面には見込み方向に縦ヒレ部406、407が設けられている。連結作業時には、上側ユニット400を下方に押し込むと、室外側縦ヒレ部406の下端に、下方に連結されたユニット300の突条302の上端が当接される。また、室内側縦ヒレ部407の下端には下方に連結されたユニット300の突条303の上端が当接される。かくして、上下ユニットがそれ以上に上下方向に移動するのが規制される。このようにして、上下ユニット間の室内外方向、及び上下方向の位置関係が連結により規制される。この状態においては、未だ見付け方向相対位置関係は変動可能であるが、最終的に各ユニットは前記したように建物躯体横材に固定されるので、これによって、上下のユニット間の連結位置関係が確定する。
2.左右ユニット間の連結
左右ユニット間の連結について、主に図5、及び図6を参照しつつ以下に説明する。図5は、図4におけるV−V線に沿った水平断面図である。この図面では、右上ユニット200の左端部と、左上ユニット400の右端部とが連結されて示されている。図6は、図4におけるVI−VI線に沿った水平断面図である。この図面では、右下ユニット100の左端部と、左下ユニット300の右端部とが連結されて示されている。ここでは便宜上、左右の連結部を室外側から順にガラスパネル取り付け部500A、室外等圧室500B、室内等圧室500Cと呼ぶことにする。
図5において、左右のユニット200、400の両端部には見込み方向に主端部縦材501b、501dが設けられている。主端部縦材501b、501dの室外側からはさらに見付け方向に第一ガラスパネル固定部502b、502dが延在し、それらの先端からさらに室外方向にパネル固定部連結材503b、503dが延在されている。またさらにその先端から見付け方向に第一ガラスパネル固定部502b、502dと対向するように第二ガラスパネル固定部504b、504dが延設されて、これらによってガラスパネル取り付け部500Aが構成されている。連結状態においては、ガラスパネル取り付け部500Aの左右のユニット200、400は、室外側に開口を形成している。
右上ユニット200において、パネル固定部連結材503bの室内側先端は、第一ガラスパネル固定部502bとの交点のさらに室内方向に延長されており、その先端から見付け方向(左上ユニット400側)に、当接片505が延設されている。
右上ユニット200の主端部縦材501bの中央やや室内寄りから見付け方向(左上ユニット400側)に第一縦壁510が、そして、主端部縦材501bの室内側先端から見付け方向(左上ユニット400側)に第二縦壁520が延設されている。一方、左上ユニット400の主端部縦材501dの略中央から見付け方向(右上ユニット200側)に第三縦壁530が、そして、右上ユニット200の第一縦壁510に対応する位置には第四縦壁540が、さらに室内側先端から見付け方向(右上ユニット200側)に第五縦壁550が延設されている。第一ガラスパネル固定部502b、502dと、主端部縦材501b、501dの室外側の略3分の2と、第一縦壁510と、第四縦壁540とで、室外等圧室500Bを構成している。また、第一縦壁510と、第四縦壁540と、主端部縦材501b、501dの室内側の略3分の1と、第二縦壁520と、第五縦壁550とで、室内等圧室500Cを構成している。ガラスパネル取り付け部500A、室外等圧室500B、及び、室内等圧室500Cを構成する各縦材は、連結部を除き、各ユニットの高さ方向全長に亘り形成されている。
当接片505の先端部室外側には弾性シール材506が取り付けられている。弾性シール材506は、左上ユニット400の第一ガラスパネル固定部502dの室内側の面に当接されている。第一縦壁510の先端(左上ユニット400側)室内側面には、弾性シール材507が取り付けられている。弾性シール材507は、左上ユニット400の第四縦壁540の室外側面に当接されている。さらに、第二縦壁520の先端部室内側面は、第五縦壁550の先端部室外側面に当接されている。これら右上ユニット200の弾性シール材506、507と、左上ユニット400の縦材502d、540との当接、及び第二縦壁520と第五縦壁550との当接によって、左右のユニット200、400の見込み方向の位置関係が規制されて、一意に決せられる。
一方、左右各ユニット100、300の上枠301及び突条302、303の両端には、略「U」字形状をなす端部弾性シール材700a、700cが取り付けられている。連結状態においては左右ユニット100、300の端部に配置されたこれら弾性シール材700a、700c同士が密着される。これにより左右ユニット100、300間の見付け方向の相対位置が一意に決せられる。この状態においては、横方向に連結された一群のユニットは未だ見付け方向に位置の変動可能であるが、最終的に各ユニットは前記したように建物躯体横材に固定されるので、これによって左右のユニット間の連結位置関係が確定する。かくして、左右ユニット間の連結が完了される。
なお、図5は、ユニット上部における左右のユニットの連結部を示し、図6は、ユニット下部における左右のユニットの連結部を示している。したがって、図5では、ガラスパネル取り付け部500Aには複層ガラスパネルPGがビードにより直接はめ込まれているのに対して、図6では単板ガラスパネルSGが隙間保障部材600a、600cを介してガラスパネル取り付け部500Aに取り付けられている。
(気密水密構造)
次に本発明の一実施形態にかかるカーテンウォール10の気密水密構造について、主に図5及び図6、並びに適宜上下左右のユニット100〜400を示す図7〜10を参照して説明する。図7は、右下ユニット100の左上部を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は室外側からの正面図、(c)は右側面図、(d)は図2(a)のVI−VI線を基準に上方を望む水平断面図である。図8は、右上ユニット200の左下部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は室外側からの正面図、(d)は右側面図である。図9は、左下ユニット300の右上部を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は室外側からの正面図、(c)は右側面図、(d)は図2(a)のVI−VI線を基準に上方を望む水平断面図である。図10は、左上ユニット400の右下部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は室外側からの正面図、(d)は右側面図である。
図5を参照して、カーテンウォール10において、ガラスパネル取り付け部500Aの室外側には開口が設けられている。ガラス取り付け部500Aの室内側に配置される室外等圧室500Bは、当接片505の弾性シール材506と、第一ガラス固定部502cとが当接されることによりユニットの高さ方向ほぼ全長に亘りシールラインが形成される。しかし、上下左右のユニット100〜400の交差部A(図2参照)においては、このシールラインは欠落するので、室外等圧室500B内の圧力は外気と同一となる。したがって、雨水等も室外等圧室500Bの内部までは侵入する。
カーテンウォール10において、外気や雨水が室内側に侵入するのを防止しているのは、室外等圧室500Bと室内等圧室500Cとを仕切る第一縦壁510、第四縦壁540及びこれら縦壁の間をシールしている弾性シール材507(これらによりシールされている部分を以下においては「縦シール部」と呼ぶ。)が主たるものである。しかしこれらのみでは、上記室外等圧室500Bの室外側壁(502a、505、502c)同様、上下左右のユニット100〜400の交差部Aにおいてシールの連続性が欠落する。従来は、組立現場において左右ユニットの上枠接合部上面にキャッチパンを渡して、その周囲をコーキング材等によりシールし、さらに弾性シール材との連続性を担保するように、所定個所をコーキング材等によりシール形成していた。
本発明のカーテンウォール10では、上記キャッチパンや、コーキング材等によるシール形成作業を必要とせず、工場等で事前に各ユニットに所定の弾性シール材を組み合わせて組み付けることにより、交差部Aにおける完全な気密水密構造を実現している。その詳細は以下のとおりである。
まず、各ユニットの上枠301(図4参照)及びそれから上方に延設されている突条302、303の両端部を覆うように端部弾性シール材700を設ける。交差部Aでは、右下ユニット100の端部弾性シール材700a(図7参照)と、左下ユニット300の端部弾性シール材700c(図9参照)とが左右から突き合わされて見込み方向の垂直断面形状が略「U」字状のシール面(以下において「端部シール面」という。)を形成する(図4および5参照)。縦シール部、及び端部シール面が形成された状態では、未だ縦シール部の下端と端部シール面の上面側との間(以下において「下部隙間G1という」、及び、縦シール部の上端と一つ上の左右ユニットが形成する端部シール面の下面側との間(以下において「上部隙間G2」という。)にシールの不連続が存在する。
本発明にかかるカーテンウォール10では、下部隙間G1に下部隙間塞ぎピース900(図8参照)、上部隙間G2に上部隙間塞ぎピース800(図7参照)を配して、シールの連続性を担保している。上部隙間塞ぎピース800は、第一縦壁510の室内側の面の上端に取り付けられている。その下面は弾性シール材507の上端に接している。またその上面は端部シール面の下面側に当接されている(図7参照)。さらに上部隙間塞ぎピース800の室内側の面の一部は第四縦壁540の室外側の面に当接されている(図5参照)。
一方、下部隙間塞ぎピース900は、第一縦壁510の室内側の面の下端に取り付けられている。その上面は弾性シール材507の下端に接している。またその下面は端部シール面の上面側に当接されている(図8参照)。さらに下部隙間塞ぎピース900の室内側の面の一部は端部弾性シール材700a、700bの図7(a)において参照符号Pで示される面、図9(c)では参照符号Qで示される面に当接されている。
さらに、図5により明らかなように、壁405と第一縦壁510、及び第四縦壁540とは、主端部縦材501を隔てて見付け方向左右の同一平面上に形成されている。したがって、ユニット中央部における弾性シール材305と壁405とのシールは室内等圧室500Cにおいても弾性シール材305と第一縦壁510とのシール部S1と、弾性シール材305と第四縦壁540とのシール部S2により連続が保たれている。さらに、S1とS2との間は、下部隙間塞ぎピース900により連続性が保たれている。かくして、室内等圧室500Cのシールは完全に行われ、室外等圧室500Bまで入り込んだ雨水等の、室内等圧室500C側への侵入が防止される。
したがって、本発明のカーテンウォール10によれば、工場等で各ユニットに組みつけられたシール材により気密水密が実現可能であるので、現場におけるシール形成作業の必要がなく、工期を大幅に短縮することができ、また作業コストを大幅に削減することが可能となる。また工場生産により、一様な性状を持ったシール材が取り付けられているので、シール作業者の技量の差の入り込む余地がなく、常に高品質のカーテンウォールを構成することが容易となる。また従来のように上枠部にキャッチパンを設けて、かつその周囲をシールする必要もない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うカーテンウォールもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
カーテンウォールの外観を示す図である。 図1の一部を拡大して示す図である。 カーテンウォールの1ユニットを示す図である。 上下左右のユニットが会交する部分を示す垂直断面図である。 図4におけるV−V線に沿った水平断面図である。 図4におけるVI−VI線に沿った水平断面図である。 右下ユニットを示す図である。 右上ユニットを示す図である。 左下ユニットを示す図である。 左上ユニットを示す図である。
符号の説明
10 カーテンウォール
100、200、300、400 カーテンウォールユニット
301 上枠
303 突条(上下連結突条)
305 弾性シール材(第一のシール材・横シール材)
405 壁(横壁)
507 弾性シール材(第二のシール材・縦シール材)
510 第一縦壁(縦材・左右連結突条)
540 第四縦壁(縦材・縦壁)
700 端部弾性シール材(第三のシール材・端部シール材)
800 上部隙間塞ぎピース(第五のシール材・上部シール材)
900 下部隙間塞ぎピース(第四のシール材・下部シール材)

Claims (2)

  1. 四辺に連結のための嵌合部を備えた各ユニットを縦横に連結して隣接配置する、カーテンウォールであって、
    上下ユニットの嵌合部に沿って横方向に配置される第一のシール材と、左右ユニットの嵌合部に沿って縦方向に配置される第二のシール材と、
    各ユニットの上枠両端を覆うとともに前記第一のシール材端部に接してシールを連続させる第三のシール材と、
    前記第二のシール材の上端に接して配置されるとともに、前記第三のシール材下面に接してシールを連続させる第四のシール材と、
    前記第二のシール材の下端に接して配置されるとともに、下方に配置されたユニットの前記第三のシール材上面に接してシールを連続させる第五のシール材とを備え、
    前記第一乃至第五の各シール材はあらかじめ各ユニットに備えられるとともに、組立後にはこれらのシール材とユニットの縦材とにより止水壁が形成されることを特徴とするカーテンウォール。
  2. 各ユニットを縦横に連結して連続的に隣接配置する、カーテンウォールであって、
    前記各ユニットの上枠上面には上下のユニットを連結するための上下連結突条が見付方向に形成されるとともに、前記各ユニット下部にはその下方に配置されるユニットの前記上下連結突条に隣接される横壁が設けられ、
    前記各ユニットの左右方向一方の端面には、前記横壁の一方の端部に連続して形成されるとともに前記左右のユニットを連結するための左右連結突条がユニット上下方向の略全長にわたり形成され、前記各ユニットの他方の端面には前記横壁の他方の端部に連続して形成されるとともに、前記左右連結突条に隣接する縦壁がユニットの略全長にわたり設けられ、
    さらに、前記上下連結突条と横壁とを密着させる横シール材と、前記左右連結突条と縦壁とを密着させる縦シール材と、前記上枠及び上下連結突条及び上枠の両端部を覆うとともに前記横シール材と連続して前記横壁と密着する端部シール材と、前記縦シール材の上端に連続して配置されるとともに前記端部シール材との隙間を塞ぐ上部シール材と、前記縦シール材の下端に連続して配置されるとともに下方に配置されるユニットの前記端部シール材との隙間を塞ぐ下部シール材と、
    を備えたカーテンウォール。
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