JP2005153969A - 二輪車梱包装置および二輪車用梱包箱 - Google Patents

二輪車梱包装置および二輪車用梱包箱 Download PDF

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Abstract

【課題】 限られた空間内に多くの自転車を効率的に収容できると同時に、組付け作業の手間も最小限で済み、自転車に傷がついたり、ほこりがついたり、付属部品が紛失したりすることのない自転車梱包装置および自転車用梱包箱を提供する。
【解決手段】 自転車20を収納する自転車用梱包箱1の形状を、天面部2と底面部3とが平面視して前後が逆向きの三角形で、天面部2は前側ほど幅広となり、底面部3は後側ほど幅広となる三角形状であり、前面部4と後面部5とが正面視して上下が逆向きの三角形で、前面部4は上側ほど幅広となり、後面部5は下側ほど幅広となる三角形状であり、両側面部6、7が側面視して矩形となる形状とする。この構成により、自転車用梱包箱1内に自転車20を、無駄な空間を最小限に抑えながら良好に収納することができ、しかも、自転車用梱包箱1同士を互い違いに並べることで密接させて配置できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は二輪車梱包装置および二輪車用梱包箱に関する。
複数の自転車をコンテナなどにより搬送する場合の形態としては、四角柱(いわゆる箱型)形状の自転車用梱包箱を用いる方法や、自転車を箱に入れずにむき出しで格納する方法、また、例えば特許文献1等に開示されているように複数の自転車をパレットに載せて格納する方法等が知られている。
各方法について個別に説明する。まず、四角柱形状の自転車用梱包箱を用いる場合においては、図18に示すように、自転車51の最大幅、最大高さ、最大前後長さに応じた寸法の四角柱の自転車用梱包箱52を使用する。なお、この場合には、図18に示すような、いわゆる九分組立車(ペダルなどのごく一部の付属部品以外の9割ほどの部品を組付けた状態であり、ペダルなどの付属部品は、袋詰などされて、その自転車の前バスケット部に入れられたり、サドル上に載せられたりする。)の自転車51を収納する場合と、ハンドルや前輪なども組付けず、他の7割ほどの部品を組付け、この自転車(いわゆる七分組立車)と残りの部品とを収納できる寸法の四角柱の自転車用梱包箱を使用して収納する場合とがある。なお、自転車用梱包箱52に自転車51を収納したものを自転車梱包装置と称す。
このように四角柱の自転車用梱包箱52を用いる場合には、自転車用梱包箱52同士を隙間なく、前後、左右、上下などに収納できる利点や、1台の自転車51を収納した自転車用梱包箱52が単体でも自立するので、台数が少なくても安定して格納でき、しかも、各自転車用梱包箱52内に全ての自転車部品が収納されているので、搬送時での部品の紛失がない利点がある。
しかしながら、上記した、9割ほどの部品を組付けた自転車51を四角柱の自転車用梱包箱52に収納したものでは、自転車用梱包箱52内において自転車51と自転車用梱包箱52の各面との間に無駄な空間が多く、自転車用梱包箱52が嵩張るため、コンテナなどの限られた空間内での収納数が少なめとなって、物流コストが高いものとなってしまう。
また、7割ほどの部品を組付けた自転車(いわゆる七分組立車)を四角柱の自転車用梱包箱に収納したものでは、組付け部品が少ない分だけ、自転車用梱包箱の寸法を小さめにでき、コンテナなどの限られた空間内での収納数を比較的多くすることができる利点がある。しかしながら、この場合には、店頭で自転車のハンドルや前輪を組付けや調整を行わなければならず、自転車の組立てや調整に慣れている自転車専門販売店などでは、手際よく良好に調整を行うことができるが、一般量販店など、自転車の組付け方法や調整方法が不慣れであったり、十分には理解していなかったりする販売店では、組付け作業や調整作業に多くの手間や時間がかかってしまう欠点がある。
また、自転車を箱に入れずに、むき出しで格納する方法では、一般に、図19に示すように、自転車51間にダンボール板53を挟んだ状態で、自転車51の前後を逆向きにして交互に並べた姿勢で収納することが行われている。また、上下に複数段積み上げる場合は、図20に示すように、厚めのダンボール板54を下段の自転車51群の上に載せ、このダンボール板54を挟んで上段の自転車51群を載せた状態で格納することが行われる。
このような方法によれば、コンテナなどの限られた空間内での収納数を多くできるので、物流コストを極めて安価にできる利点がある。しかし、自転車51の間に挟みこんだダンボール板53、54が位置決めされていないので、搬送中にダンボール板53、54が移動して、自転車51同士が当接して傷がつく場合がある。また、自転車51が外部に露出しているため、ほこりがつくとともに、積み込み作業や積み下ろし作業などの際に、前バスケット部などに入れていた付属部品が、その自転車51から脱落して紛失したりする欠点がある。
また、図21に示すように、複数の自転車51をパレット55に載せて格納する方法では、比較的多くの自転車51を効率良くパレット55上に載せることができるとともに、自転車51の位置決めを良好に行える。しかし、パレット55上の収納可能数よりも自転車51の数が少ない場合でもパレット55の空間が必要となって、かえって余分な空間を占有してしまう欠点があり、この場合には、物流コストが高いものとなってしまう。また、自転車51自体は外部に露出しているので、ほこりがつくとともに、積み込み作業や積み下ろし作業などの際に、付属部品が、その自転車51やパレット55から脱落して紛失したりする欠点もある。
特開2002−68357公報
上記したように、上記従来の搬送形態において、四角柱の自転車用梱包箱52を用いる方法では、限られた空間内での収納数が少なめとなって、物流コストが高いものとなってしまったり(九分組立車を四角柱の自転車用梱包箱52に収納した場合)、組付け作業や調整作業に多くの手間や時間がかかってしまったり(七分組立車を四角柱の自転車用梱包箱に収納した場合)する欠点がある。
また、自転車51を箱に入れずに、むき出しで格納する方法では、自転車51同士が当接して傷がつく場合があるとともに、ほこりがつく欠点や、付属部品が紛失することがある欠点もある。
さらに、複数の自転車51をパレット55に載せて格納する方法では、自転車51の数が少ない場合に、かえって余分な空間を占有してしまって、物流コストが高いものとなってしまう欠点や、自転車51にほこりがつく欠点、付属部品が紛失することがある欠点がある。
本発明は上記課題を解決するもので、限られた空間内に多くの自転車などの二輪車を効率的に収容できると同時に、組付け作業の手間も最小限で済み、二輪車に傷がついたり、ほこりがついたり、付属部品が紛失したりすることのない二輪車梱包装置および二輪車用梱包箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の二輪車梱包装置は、二輪車用梱包箱とこの二輪車用梱包箱に収納された自転車などの二輪車とを備えた二輪車梱包装置であって、前記二輪車用梱包箱は、天面部と底面部とが平面視して前後が逆向きの三角形または台形で、天面部は前側ほど幅広となり、底面部は後側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、前面部と後面部とが正面視して上下が逆向きの三角形または台形で、前面部は上側ほど幅広となり、後面部は下側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、両側面部が側面視して矩形となる形状であり、前記二輪車は、前バスケット部が二輪車用梱包箱内で前側となる配置姿勢で収納されているものである。また、本発明の二輪車用梱包箱は、二輪車を内部に収納する二輪車梱包箱であって、天面部と底面部とが平面視して前後が逆向きの三角形または台形で、天面部は前側ほど幅広となり、底面部は後側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、前面部と後面部とが正面視して上下が逆向きの三角形または台形で、前面部は上側ほど幅広となり、後面部は下側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、両側面部が側面視して矩形となる形状であるものである。
このような構成により、二輪車用梱包箱内に二輪車を、無駄な空間を最小限に抑えながら良好に収納することができ、二輪車用梱包箱が嵩張らず、しかも、二輪車用梱包箱同士を互い違いに並べることで密接させて配置できるので、コンテナなどの限られた空間内での二輪車の収納数を多くすることができる。また、略完成車に近い二輪車を良好に収納できるので、組付け作業の手間も最小限で済む。さらに、二輪車用梱包箱内に二輪車を収納するので、二輪車に傷がついたり、ほこりがついたりすることがない。しかも、1つの二輪車用梱包箱内に1台の二輪車を収納するので、付属部品が紛失することがないとともに、二輪車の数が少ない場合でも、余分な空間を占有することなく、良好に取り扱うことができる。
本発明によれば、二輪車用梱包箱として、天面部と底面部とが平面視して前後が逆向きの三角形または台形となる形状であり、前面部と後面部とが正面視して上下が逆向きの三角形または台形となる形状であり、両側面部が側面視して矩形となる形状であるものを用いることにより、コンテナなどの限られた空間内での二輪車の収納数を多くすることができて、物流コストを安価に抑えることができ、また、略完成車に近い二輪車を良好に収納できるので、二輪車を製造現場から販売店まで同じ二輪車用梱包箱に収納して搬送することができ、搬送時の途中などにおける二輪車梱包装置を含めた荷物の詰め替え作業時に梱包作業をし直さなくても済み、二輪車の詰め替え作業による手間を省くことができ、また、販売店での組付け作業の手間も最小限で済む。さらに、二輪車に傷がついたり、ほこりがついたりすることがないので、二輪車の商品価値の低下を防止でき、しかも、1つの二輪車用梱包箱内に1台の二輪車を収納するので、付属部品が紛失することがないとともに、二輪車の数が少ない場合でも、余分な空間を占有することなく、良好に取り扱うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る二輪車梱包装置としての自転車梱包装置30は、二輪車用梱包箱としての自転車用梱包箱1と、この自転車用梱包箱1に1台ずつ収納された二輪車としての自転車20とからなる。
図1および図2(a)〜(c)に示すように、自転車用梱包箱1は、天面部2と底面部3とが平面視して前後が逆向きの三角形で、天面部2は前側ほど幅広となり、底面部3は後側ほど幅広となる三角形状である。また、前面部4と後面部5とが正面視して上下が逆向きの三角形で、前面部4は上側ほど幅広となり、後面部5は下側ほど幅広となる三角形状である。また、両方の側面部6、7が側面視して矩形となる形状である。つまり、天面部2と底面部3とは同じ形状の三角形とされ、前後に逆向きの姿勢で対峙されて配置され、また、前面部4と後面部5とは同じ形状の三角形とされ、上下に逆向きの姿勢で対峙されて配置され、これらの三角形の辺同士を面で結んだ形状とされている。また、この実施の形態ではこれらの三角形は全て二等辺三角形とされている。
また、自転車20は、その前バスケット部21が自転車用梱包箱1内で前側となる配置姿勢で収納されている。
図3は自転車用梱包箱1の展開図である。図3に示すように、自転車用梱包箱1は、梱包材としての1枚のダンボール板で構成され、展開した状態では、天面部2をなす部分と底面部3をなす部分とは、全体的には二重で、一部が三重となるように形成されている。そして、この実施の形態では、前面部4における下方に傾斜する2つの傾斜辺4aに、各側面部6、7の短辺6b、7bの一方がそれぞれ連接され、各側面部6、7の各長辺6a,7aには、梱包時に完全に重なる2枚の天面部2A,2Bおよび底面部3A,3Bの傾斜辺がそれぞれ連接されて形成され、また、前面部4および後面部5の底辺(二等辺三角形の底辺に対応する箇所)4b、5bには、前記天面部2A,2Bおよび底面部3A,3Bにそれぞれ一部が重なる台形状の補助天面部2Cおよび補助底面部3Cが連接されて形成されている。なお、8は、後面部5と側面部7とを接合するための継ぎ代で、糊付けされたり、後述するようなワイヤ止めがなされたりする。さらに、各側面部6、7の適当箇所には、略C字形状の切り込み部9が設けられ、この切り込み部9の箇所を内側に曲げて、手を突っ込むことで、自転車梱包装置30を持ち運び易くなるように図られている。
また、この自転車用梱包箱1に自転車20を収納させた状態で、図4に示すように、天面部2A,2B同士および底面部3A,3B同士をステプラ等の結合金具11で結合したり(いわゆるワイヤ止め)、図5に示すように、複数のバンド材12を上下に掛け渡して巻いたりすることで、図1に示すような形状に保持している。なお、さらに、自転車用梱包箱1の外側全てをビニールなどによりパック状に覆ってもよい。
ここで、自転車20は、収納時には、ハンドルクランプボルトおよびステムボルトを一時的に緩めて、図1に示すように、そのハンドルバー22が前後方向に沿い、ハンドルバー22におけるハンドルステム23に取り付けた中央寄り部分が、両端の把持用部分よりも上方側となるように回動させ、自転車20のハンドルバー22やハンドルステム23によって自転車用梱包箱1の天面部2を下方から支持するようにハンドルステム23の高さを調節して固定している。
また、自転車20のペダルは取り外され、他の付属品などとともに、収納袋24でまとめられて、前バスケット部21に入れられ、必要に応じて、前バスケット部21の上面開口部をビニールカバーなどにより覆っている。また、図示しないが、場合によっては、他の付属品等を入れた小型のダンボール箱(図示せず)等をサドル25上に載せたりして、このダンボール箱を介してサドル25によっても、補助的に自転車用梱包箱1の天面部2を下方から支持するように構成してもよい。
このように1台の自転車20を1つの自転車用梱包箱1に収納してなる自転車梱包装置30は、コンテナ40などの収納空間に以下のように配置して収納される。すなわち、図6、図7に示すように、自転車梱包装置30の前後方向のみを逆向きにして交互に並べた姿勢で収納される。また、これらの自転車梱包装置30を上下にも複数段積む場合には、図8、図9に示すように、下段の自転車梱包装置30の上に、その上の段の自転車梱包装置30が同じ向きとなる姿勢で収納される。
この構成により、自転車用梱包箱1内に自転車20を、無駄な空間を最小限に抑えながら良好に収納することができる。つまり、図1に示すように、ハンドルバー22が前後方向に沿う姿勢とした一般の収納姿勢においては、一般的に、自転車20の前部側では上方寄りに配置される前バスケット部21が最も左右の幅が広いため、自転車用梱包箱1の前面部4をその上側ほど幅広に形成するとともに天面部2をその前側ほど幅広に形成することで、自転車20の前側部分の形状に応じた梱包空間となる。また、自転車20の後部側では下方寄りに配置される後輪の車軸部26や、図示しないが、車軸部26に装着されるスタンド装置(図1においては、スタンド装置が後輪の車軸部26よりも前方に装着されている場合を示している。)が最も左右の幅が広いため、自転車用梱包箱1の後面部5をその下側ほど幅広に形成するとともに底面部3をその後側ほど幅広に形成することで、自転車20の後側部分の形状に応じた梱包空間となる。これにより、自転車用梱包箱1内において無駄な空間を最小限に抑えながら良好に収納することができる。したがって、天面部2、底面部3、前面部4および後面部5の最大幅部分をその幅とする図11に示すような矩形形状に形成した自転車用梱包箱52に比べて、自転車用梱包箱1の容積を低減できるとともに、自転車用梱包箱1が嵩張らない。
しかも、自転車梱包装置30同士を前後に逆の向きで互い違いに並べることで、自転車用梱包箱1の側面部6、7同士が密着し、このように複数の自転車梱包装置30を隙間なく密接させて配置できて、この結果、コンテナ40などの限られた空間内での自転車20の収納数を多くすることができる。なお、図10に示すように、自転車用梱包箱1は、梱包形状に組み立てた際には、自転車用梱包箱1の側面部6、7における、天面部2と前面部4とに交わる点6c、7cと、底面部3と後面部5とに交わる点6d、7dとの、点6c、6dを結ぶ稜線6eの箇所および点7c、7dを結ぶ稜線7eの箇所は、それぞれ側方に若干膨らんだり窪んだりすることが可能となる。したがって、自転車用梱包箱1の側面部6、7同士を密着させた際には、自転車20の形状に応じて、密着した姿勢で自由に変形し、これによっても、この自転車用梱包箱1に収納できる自転車20の選択範囲が広がることとなる。なお、図11により、自転車用梱包箱1の側面部6、7が、その稜線6e、7eの箇所で膨らんだ状態を示す。
また、上記のように、自転車20をそのハンドルバー22が前後方向に沿う姿勢として収納した場合には、ハンドルバー22が左側や右側に偏って位置することとなるので、その寸法や形状によっては、ハンドルバー22が片側の側面部6、7に当接する場合があり、この場合には、ハンドルバー22が当接している側の側面部6(または7)は膨らみ、他方の側の側面部7(または6)は窪む形状となる。したがって、前後に逆の向きとなるように自転車梱包装置30同士を前後に逆の向きで互い違いに並べた際に、場合によっては、膨らんだ部分同士が干渉して、そのままの状態では、自転車梱包装置30間に隙間ができることがある。このような場合には、隣接する自転車用梱包箱1に収納する自転車20のハンドルバー22の回転方向を逆にすればよく、これにより、自転車用梱包箱1の膨らむ側と窪む側とが合わさり、隣接する自転車梱包装置30同士を密着させて格納することができる。
さらに、自転車梱包装置30を上下に複数段積む場合には、下段の自転車梱包装置30の上に、その上の段の自転車梱包装置30が同じ向きとなる姿勢で収納させることで、図9に示すように、下段の自転車用梱包箱1の天面部2と直上箇所の自転車用梱包箱1の底面部3とが前後に逆向きとなり、上段の1つの自転車梱包装置30の荷重が、下段の3つの自転車梱包装置30に分散されて作用することとなるので、特定の自転車梱包装置30に荷重が偏って作用することが防止され、これによっても信頼性が向上する。
また、各自転車梱包装置30には、ペダルなどのごく一部の付属部品だけが取り外された略完成車に近い自転車(いわゆるいわゆる九分組立車)20を良好に収納できるので、販売店などでの組付け作業の手間も最小限で済む。そして、自転車梱包装置30を製造現場から販売店まで同じ自転車用梱包箱1に収納して搬送することができるため、搬送時の途中などにおける自転車梱包装置30を含めた荷物の詰め替え作業時に梱包作業をし直さなくても済み、自転車20の詰め替えによる手間を省くことができる。さらに、自転車用梱包箱1内に自転車20を収納するので、自転車20に傷がついたり、ほこりがついたりすることがなく、商品価値が低下しない。また、1つの自転車梱包装置30でも、梱包状態では自立するので、自転車20が少数であっても、良好に取り扱うことができ、一方、自転車用梱包箱1を展開すると1枚のダンボール板となるので、処分も容易である。そして、1つの自転車用梱包箱1内に1台の自転車20を収納するので、付属部品が紛失することがない。
また、自転車20のハンドル(ハンドルバー22やハンドルステム23)により自転車用梱包箱1の天面部2を下方から支持するように自転車20を収納したので、自転車梱包装置30を上下に複数段積んだ場合には、上段の自転車梱包装置30の荷重を下段の自転車20のハンドルにより良好に支持できて、自転車用梱包箱1の天面部2などが破れることも防止できる。さらに、自転車用梱包箱1における天面部2と底面部3との各面を、梱包材を複数枚重ねて構成したので、これによっても、天面部2や底面部3などの梱包材が破れることを防止できる。
次に、図12〜図17は本発明の第2の実施の形態に係るもので、この実施の形態においては、図12、図13(a)〜(c)および図14(a)〜(c)に示すように、自転車用梱包箱1’は、天面部2と底面部3とが平面視して前後が逆向きの台形で、天面部2は前側ほど幅広となり、底面部3は後側ほど幅広となる台形状である。また、前面部4と後面部5とが正面視して上下が逆向きの台形で、前面部4は上側ほど幅広となり、後面部5は下側ほど幅広となる台形状である。また、両方の側面部6、7が側面視して矩形となる形状である。つまり、天面部2と底面部3とは同じ形状の台形とされ、前後に逆向きの姿勢で対峙されて配置され、また、前面部4と後面部5とは同じ形状の台形とされ、上下に逆向きの姿勢で対峙されて配置され、これらの台形の辺同士を面で結んだ形状とされている。また、この実施の形態ではこれらの台形は全て等脚台形とされている。なお、図14(a)〜(c)により、自転車用梱包箱1の側面部6、7が、その稜線6e、7eの箇所で膨らんだ状態を示す。
また、自転車20は、その前バスケット部21が自転車用梱包箱1内で前側となる配置姿勢で収納されている。
図15は自転車用梱包箱1’の展開図である。図15に示すように、自転車用梱包箱1は、梱包材としての1枚のダンボール板で構成され、展開した状態では、天面部2をなす部分と底面部3をなす部分とは、全体的には二重で、一部が三重となるように形成されている。そして、この実施の形態では、前面部4における下方に傾斜する2つの傾斜辺4aに、各側面部6、7の短辺6b、7bの一方がそれぞれ連接され、各側面部6、7の各長辺6a,7aには、梱包時に完全に重なる2枚の天面部2A,2Bおよび底面部3A,3Bの傾斜辺がそれぞれ連接されて形成され、また、前面部4および後面部5の底辺(等脚台形の底辺に対応する箇所)4b、5bには、前記天面部2A,2Bおよび底面部3A,3Bにそれぞれ一部が重なる台形状の補助天面部2Cおよび補助底面部3Cが連接されて形成されている。なお、8は、後面部5と側面部7とを接合するための継ぎ代で、糊付けされたり、後述するようなワイヤ止めがなされたりする。さらに、各側面部6、7の適当箇所には、略C字形状の切り込み部9が設けられ、この切り込み部9の箇所を内側に曲げて、手を突っ込むことで、自転車梱包装置30’を持ち運び易くなるように図られている。
この自転車用梱包箱1’でも、上記第1の実施の形態の自転車用梱包箱1と同様な方法で、図12に示すような形状に保持している。また、自転車20も、同様な姿勢で自転車用梱包箱1’に収納している。
また、この自転車梱包装置30’は、コンテナ40などの収納空間に以下のように配置して収納される。すなわち、図16に示すように、自転車梱包装置30’の前後方向のみを逆向きにして交互に並べた姿勢で収納される。また、これらの自転車梱包装置30’を上下にも複数段積む場合には、図17に示すように、下段の自転車梱包装置30’の上に、その上の段の自転車梱包装置30’が同じ向きとなる姿勢で収納される。
この構成によっても、上記第1の実施の形態の自転車用梱包箱1よりは少し大きめの収容空間となるものの、自転車用梱包箱1’内に自転車20を、無駄な空間を最小限に抑えながら良好に収納することができ、上記第1の実施の形態の自転車梱包装置30と同様の作用効果を得ることができる。また、この自転車用梱包箱1’の場合には、比較的上下や前後による幅の差が少ない形の自転車20に適している。
また、この自転車梱包装置30’の場合にも、自転車用梱包箱1’同士を前後に逆の向きで互い違いに並べることで、自転車用梱包箱1’の側面部6、7同士が密着し、このように複数の自転車梱包装置30’を隙間なく密接させて配置できて、この結果、コンテナ40などの限られた空間内での自転車20の収納数を多くすることができる。
また、自転車梱包装置30’を上下に複数段積む場合には、上段の1つの自転車梱包装置30’の荷重が、下段の3つの自転車梱包装置30’に分散されて作用することとなるので、特定の自転車梱包装置30’に荷重が偏って作用することが防止され、これによっても信頼性が向上する。
なお、上記実施の形態では、梱包材としてダンボール板を用いた場合を述べたが、他の材料でもよく、薄板状で、折曲しやすい材料を用いればよい。
また、上記実施の形態では、自転車20のハンドルバー22を梱包時には前後に沿うように調整した場合を述べたが、これに限るものではなく、自転車20のハンドルバー22を左右方向にしたままの状態でも、自転車用梱包箱1の形状に適しており、この場合には、同様な形状で、自転車用梱包箱1の幅を若干拡大すればよい。
さらに、上記の実施の形態では、梱包されて内部に収納される対象物が何れも自転車である場合を述べ、特に自転車のように低価格の商品は海外で製造されることが多く、コンテナ40等で輸入されるため、上記した自転車梱包装置30、30’の形態で輸入する場合は特に効果が大きい利点がある。しかしながら、これに限るものではなく、電動二輪車やその他の自動二輪車等、各種の二輪車を収納した場合にも用いることができる。
本発明の梱包対象としては、自転車、電動二輪車やその他の二輪車を収納する場合に用いることができるが、他の長尺物品等、梱包箱の形状に応じた物品を収容する場合に用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自転車梱包装置の斜視図 (a)〜(c)は、同自転車梱包装置の平面図、正面図、および右側面図 同自転車梱包装置の自転車用梱包箱の展開図 同自転車梱包装置の斜視図 同自転車梱包装置の他の例の斜視図 同自転車梱包装置を複数並べた状態を示す斜視図 同自転車梱包装置を複数並べた状態を示す平面図 同自転車梱包装置を上下に積み上げた状態を示す斜視図 同自転車梱包装置を上下に積み上げた状態を示す斜視図 同自転車梱包装置の斜視図 (a)〜(c)は、同自転車梱包装置において自転車用梱包箱の側面部が、その稜線の箇所で膨らんだ状態を示す平面図、正面図、および右側面図 本発明の第2の実施の形態に係る自転車梱包装置の斜視図 (a)〜(c)は、同自転車梱包装置の平面図、正面図、および右側面図 (a)〜(c)は、同自転車梱包装置において自転車用梱包箱の側面部が、その稜線の箇所で膨らんだ状態を示す平面図、正面図、および右側面図 同自転車梱包装置の自転車用梱包箱の展開図 同自転車梱包装置を複数並べた状態を示す斜視図 同自転車梱包装置を上下に積み上げた状態を示す斜視図 従来の自転車梱包装置の斜視図 従来の複数の自転車を格納した状態を示す平面図 従来の複数の自転車を上下に積み上げて格納した状態を示す正面図 他の従来の自転車梱包装置の斜視図
符号の説明
1、1’ 自転車用梱包箱
2、2A、2B 天面部
3、3A、3B 底面部
4 前面部
5 後面部
6、7 側面部
20 自転車
21 前バスケット部
22 ハンドルバー(ハンドル)
23 ハンドルステム(ハンドル)
26 後輪の車軸部
30、30’ 自転車梱包装置
40 コンテナ

Claims (10)

  1. 二輪車用梱包箱とこの二輪車用梱包箱に収納された二輪車とを備えた二輪車梱包装置であって、
    前記二輪車用梱包箱は、
    天面部と底面部とが平面視して前後が逆向きの三角形または台形で、天面部は前側ほど幅広となり、底面部は後側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、
    前面部と後面部とが正面視して上下が逆向きの三角形または台形で、前面部は上側ほど幅広となり、後面部は下側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、
    両側面部が側面視して矩形となる形状であり、
    前記二輪車は、
    前バスケット部が二輪車用梱包箱内で前側となる配置姿勢で収納されている
    二輪車梱包装置。
  2. 二輪車のハンドルにより二輪車用梱包箱の天面部を下方から支持するように二輪車を収納した請求項1に記載の二輪車梱包装置。
  3. 二輪車用梱包箱における天面部と下面部との各面を、梱包材を複数枚重ねて構成した請求項1または2に記載の二輪車梱包装置。
  4. 二輪車が自転車である請求項1〜3の何れか1項に記載の二輪車梱包装置。
  5. 二輪車を内部に収納する二輪車梱包箱であって、
    天面部と底面部とが平面視して前後が逆向きの三角形または台形で、天面部は前側ほど幅広となり、底面部は後側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、
    前面部と後面部とが正面視して上下が逆向きの三角形または台形で、前面部は上側ほど幅広となり、後面部は下側ほど幅広となる三角形状または台形状であり、
    両側面部が側面視して矩形となる形状である
    二輪車用梱包箱。
  6. 天面部と下面部との各面を、梱包材を複数枚重ねて構成した請求項5記載の二輪車用梱包箱。
  7. 二輪車が自転車である請求項5または6に記載の二輪車用梱包箱。
  8. 請求項1〜4の何れか1項に記載の二輪車梱包装置をその側面同士が接するように複数並べる配設方法であって、
    二輪車梱包装置同士を前後に逆の向きで互い違いに並べる二輪車梱包装置の配設方法。
  9. 請求項1〜4の何れか1項に記載の二輪車梱包装置を上下に積み重ねる配設方法であって、
    下段の二輪車梱包装置の上に、その上の段の二輪車梱包装置を同じ向きに載置させる二輪車梱包装置の配設方法。
  10. 二輪車が自転車である請求項8または9に記載の二輪車梱包装置の配設方法。
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