JP2003040385A - 梱包支持部材及び梱包支持部材を用いた二輪車梱包枠体 - Google Patents

梱包支持部材及び梱包支持部材を用いた二輪車梱包枠体

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JP2003040385A
JP2003040385A JP2001228580A JP2001228580A JP2003040385A JP 2003040385 A JP2003040385 A JP 2003040385A JP 2001228580 A JP2001228580 A JP 2001228580A JP 2001228580 A JP2001228580 A JP 2001228580A JP 2003040385 A JP2003040385 A JP 2003040385A
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packing
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packaging
packed
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JP2001228580A
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Yoshio Suzuki
良雄 鈴木
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KOMATSU KOMPO KK
TAKAMATSU KK
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
KOMATSU KOMPO KK
TAKAMATSU KK
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二輪車等の被梱包物を迅速に梱包することが
でき、被梱包物を確実に直立保持させ、梱包解体後には
コンパクトにまとめることができ、軽量で経済性に優れ
た梱包支持部材及びそれを用いた二輪車梱包枠体を提供
する。 【解決手段】 被梱包物12と被梱包物12を収納する
梱包枠体10との間に配置され、被梱包物12を固定支
持する梱包支持部材18、19であって、管状又は波状
に形成された補強構造を定方向に並列配置したプラスチ
ックや金属からなる補強板を有し、前記補強構造の管状
の軸方向又は波状断面の法線方向に被梱包物12を当接
させて配置して梱包支持部材18、19を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイやスク
ータ、自転車等の外形が複雑な被梱包物を保管、輸送す
るのに好適に用いられる梱包支持部材及びそれを用いた
二輪車梱包枠体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、二輪車等のような外形が複雑な
被梱包物を梱包する際には、被梱包物を木材やプラスチ
ック弾性材からなる梱包支持部材を梱包枠体に当接させ
て固定した状態で収納して被梱包物が輸送中に動いて破
損するのを防止していた。また、二輪車を梱包枠体の輸
送パレットに直立保持するために、二輪車のスタンドを
使用したり、二輪車の後輪を専用の保持装置を用いたり
して輸送パレットに固定する等の方法がとられていた。
実用新案登録第3055052号公報には段ボールを折
って形成された偏平な直方体の固定台を具え、該固定台
の上面の前段部に斜めの前輪挟持溝が設けられ、該固定
台の後段部の両側にそれぞれ中間に向けて隆起する斜面
体が形成され、該二つの斜面体間の長手方向に後輪挟持
溝が形成され、該前輪挟持溝と後輪挟持溝とでオートバ
イのタイヤとリムの下半部を固定するようにした二輪車
梱包枠体が開示されている。さらに、特開平11−43
148号公報には、二輪車の前輪と後輪を輸送パレット
上に載置し、リヤ固定バンドを後輪の上部位置にリング
を通して1回または複数回巻き付けて締め付け、このリ
ヤ固定バンドの両端部を前記後輪を挟んで反対側の位置
で輸送パレットに取り付けるようにした二輪車梱包枠体
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の二輪車梱包枠体は以下のような課題を有していた。 (1)木材やプラスチック弾性材等を組み合わせた従来
の梱包支持部材では、梱包の解体後には、これらの木材
やプラスチック材が嵩張るために、以降の廃棄処理でこ
れらを解砕するのに手間を要し、特に欧州向けに輸出す
るような場合には木材に関して規制があるために適用で
きないことがある等の問題があった。 (2)従来の二輪車梱包枠体は、輸送パレット上に載置
された二輪車の下部が移動しないように固定支持するよ
うにしているので、二輪車の上部側ではぶれ易くこれに
よって下部を支持する梱包部材に過大な負荷がかかり、
梱包部材に必要な強度が大きくなるため材料のコストア
ップに繋がるという課題があった。 (3)実用新案登録第3055052号公報に記載の段
ボールで形成された固定台を用いてタイヤの側面部を挟
持して固定する二輪車梱包枠体では、段ボール自体の強
度を十分に発揮できないために、輸送中などに過剰な力
が作用して固定台が変形したり破損したりして二輪車が
梱包枠体内で倒れるなどのトラブルを生じ易いという課
題があった。 (4)特開平11−43148号公報に記載のリヤ固定
バンドを用いて二輪車を直立保持するものでは、輸送パ
レットへの積み降ろしの際にリヤ固定バンドのかけはず
しをしなければならず、梱包作業を迅速に行うことが困
難であった。 (5)二輪車のスタンドを使用して直立保持するもので
は、輸送パレットへの積み降ろしの際にスタンドのかけ
はずしをしなければならず、スタンドが邪魔になってコ
ンパクトに二輪車を収納できないという課題があった。 (6)後輪を専用の保持装置を用いて輸送パレットに固
定するものでは、被梱包物の重量を支持するための強度
を確保するために、これを支持する梱包部材の構造が複
雑となり、強度の大きく金属材料を用いるため重量が増
えると共に、コストが高くなる等の問題があった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、二輪車等の被梱包物を迅速に梱包することができ、
被梱包物を確実に直立保持させ、梱包解体後にはコンパ
クトにまとめることができ、軽量で経済性に優れた梱包
支持部材及びそれを用いた二輪車梱包枠体を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、次のように構成される。請求項1に記載
の梱包支持部材は、被梱包物と前記被梱包物を収納する
梱包枠体との間に配置され、前記被梱包物を固定支持す
る梱包支持部材であって、管状又は波状に形成された補
強構造を定方向に並列配置したプラスチックや金属から
なる補強板からなり、前記補強構造の管状の軸方向又は
波状断面の法線方向に前記被梱包物を当接させて配置し
て構成されていることを特徴とする。この構成によって
以下の作用が得られる。 (a)補強構造における管状の軸方向又は波板状の断面
の法線方向に補強板を被梱包物に当接させて被梱包物を
支持させているので、その耐圧力を高めた状態で被梱包
物を効果的に支持することができる。 (b)補強板が管状又は波状に形成された補強構造を有
するので、単位体積当たりの重量を小さくして軽量化で
き、コストダウンが図れると共に、取り扱いを容易にし
て梱包作業を迅速に行うことができる。 (c)プラスチックで補強板を構成した場合には、被梱
包物の複雑な形状に合わせてカッター等を用いて容易に
加工でき、一定のスペースを有する梱包枠体の中に被梱
包物をコンパクトに収納できる。 (d)梱包支持部材が平板状の補強板で構成されるの
で、梱包の解体後には嵩張ることがなく、梱包材料の解
砕や切断等の処理を容易に行うことができる。 (e)補強板が金属やプラスチックからなるので、被梱
包物の輸送中や保管中に吸湿して、紙製の段ボールのよ
うに強度が劣化することがなく、梱包枠体内に収納され
た被梱包物を常時、安定に支持することができ、信頼性
に優れている。
【0006】請求項2に記載の梱包支持部材は、請求項
1に記載の発明において、前記梱包枠体の内面側に配置
される基板と、前記補強板をV字状に折曲げて形成され
前記基板の嵌合溝にその2つの基端部が嵌合されて立設
されるV字状立設部と、前記基板上に対向して配置され
た左右一対の前記V字状立設部の頂部に両端がそれぞれ
固定されて渡設された可撓性の支持帯部とを有して構成
されていることを特徴とする。この構成によって、請求
項1の作用の他、以下の作用が得られる。 (a)補強板をV字状に折曲げて基板上に立設されたV
字状立設部を有し、その補強板の補強構造がV字状の基
端部に掛かる押圧力に対して耐える方向に配置されてい
るので、少ない材料でも被梱包物を支持するのに必要な
強度を保持させることができる。 (b)補強板をV字状に折曲げて組立てることができる
ので、材料を折畳んだ状態で保管でき、嵩張ることなく
小さな収納スペースに置いておくことができ、ハンドリ
ング性に優れている。 (c)V字状立設部は、平板状からなる補強板の素材を
打ち抜いて形成したり、カッター等で切り取ったりして
形成でき、材料の無駄を少なくできるので、材料コスト
をさらに低減することができ、経済性にも優れている。 (d)可撓性を有する支持帯部で被梱包物からの振動や
荷重をソフトに受け止められ、商品としての被梱包物を
傷付けることなく保護できる。
【0007】請求項3に記載の梱包支持部材は、請求項
1に記載の発明において、前記補強板を補強構造に沿っ
て巻き回して全体を円柱状に形成され又は、複数の補強
板の補強構造の方向を揃えて積層して全体を柱状に形成
されて構成されていることを特徴とする。この構成によ
って、請求項1の作用の他、以下の作用が得られる。 (a)補強板を円柱状に巻き回したり、補強構造の方向
を揃えて積層させて形成させるので、被梱包物を支持す
るための圧力が付加される当接面における単位面積当た
りの補強構造の密度を効果的に高めることができ、梱包
支持部材を介して被梱包物をその輸送中に確実に支持し
て、破損等の障害を防ぐことができる。 (b)補強板をプラスチックで構成した場合には、プラ
スチック自体の硬度が金属等に比べて小さいので、被梱
包物とその当接面で直接接触させても、これによって被
梱包物を傷つけることがなく、被梱包物の商品価値を保
持できる。 (c)円柱状や柱状に形成された梱包支持部材を、容易
に展開したり、分解したりして薄い平板に戻すことがで
きるので、その梱包の解体等の処理を容易にして、作業
を迅速に行うことができる。
【0008】請求項4に記載の梱包支持部材を用いた二
輪車梱包枠体は、前記被梱包物がオートバイやスクー
タ、自転車からなる二輪車であって、請求項2に記載の
梱包支持部材が前記梱包枠体上部に配置されて前記支持
帯部が前記二輪車のシート部に当接され、請求項3に記
載の梱包支持部材が前記梱包枠体下部に配置されてその
上端が前記二輪車の本体下部に当接されて構成されてい
る。この構成により以下の作用が得られる。 (a)加工性に優れた補強板で梱包支持部材が構成でき
るので、複雑な外形を有する二輪車の梱包作業を迅速に
行うことができると共に、二輪車を梱包枠体内にコンパ
クトに収納できる。 (b)二輪車のシート部に補強構造を有した梱包支持部
材が当接されるので、シート部の上下動や左右の動き効
果的に抑制して、下部を支持する固定支持部材等にかか
る負荷を低減して必要な材料コストを低くできる。コン
パクトに二輪車を収納できる。 (c)梱包枠体の下部に二輪車の重量を受ける補強板で
構成された梱包支持部材を有するので、極めて軽量の部
材を用いて安価な費用で梱包支持部材や二輪車梱包枠体
を低コストで製造できる。 (d)二輪車の上部側でのぶれを効果的に防止して下部
を支持する梱包部材にかかる負荷を低減して必要な材料
の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を用いて説明する。図1(a)は本発明の一実施の
形態の梱包支持部材を用いた二輪車梱包枠体の斜視図で
あり、図1(b)は二輪車を収納した状態の二輪車梱包
枠体の斜視図である。図1において、10は実施の形態
1の梱包枠体の一例である二輪車梱包枠体、11は二輪
車梱包枠体10の下部に配置された金属製等の枠体から
なるパレット、12は二輪車梱包枠体10内に固定収納
される前輪を取り外した状態で収納された二輪車、13
は二輪車12のシート部、14は二輪車12の後輪、1
5は二輪車本体、16は後輪14を二輪車梱包枠体10
の下部に固定するための車輪係止部、18は管状又は波
状に形成された補強構造を定方向に並列配置したプラス
チックからなる補強板(プラスチック段ボール板)を積
層して形成され、その補強構造の管状の軸方向又は波状
断面の法線方向に二輪車本体15の下部に当接させて配
置される直方体状又は円柱状の下部梱包支持部材、19
は二輪車梱包枠体10の上部に配置されて二輪車12の
シート部13の上部にその支持帯部が当接されるV字状
立設部材を備えた上部梱包支持部材である。なお、二輪
車12のハンドル上部における二輪車梱包枠体10内に
はハンドル係止部が設けられているが、図1ではこれを
省略している。
【0010】二輪車梱包枠体10は平板状、角柱状、円
柱状等のスチール、アルミ、ステンレス等の金属材やパ
イプなどを組み合わせて形成させるか、若しくは紙製又
はプラスチック製の段ボール板等を素材として全体が直
方体状に組立てて形成される。なお、必要に応じてこれ
らの種類の異なる素材を組合わせてもよい。二輪車12
は、その前輪を取り外して全長を所定範囲内に納めた状
態で二輪車梱包枠体10に収納されるが、必要に応じて
後輪14と同様に前輪を付けたままで車輪係止部を介し
て二輪車梱包枠体10に固定するようにしてもよい。
【0011】下部梱包支持部材18は図1(a)に示す
ように管状又は波状の補強構造を有する平板状のプラス
チック段ボール18aをその管状の軸が又は波状断面の
法線方向が揃うように複数積層させて全体が横長の矩形
断面を有した角柱状に形成される。なお、図2の変形例
に示すように二輪車12のエンジン12aの左右両側に
それぞれ下方に向けて突出した保護パイプ12bにそれ
ぞれ当接するよう左右2つに分割された下部梱包支持部
材18bを配置してもよい。この場合、下部梱包支持部
材18bは、その下端部がパレット11に設けられた嵌
合溝11aや凸状に形成された係止部11bで支持し
て、その水平方向に移動しないようにする。また、下部
梱包支持部材を構成する矩形状のプラスチック段ボール
板をその補強構造に沿って巻き込んでロール状にして、
このロール状の軸方向に二輪車12の重量がかかるよう
に配置してもよい。下部梱包支持部材18は二輪車梱包
枠体10の下部に配置され、その補強構造を揃えた方
向、即ち管状の軸方向等に二輪車本体15との当接面が
直角になるように載置される。プラスチック段ボール板
18aは、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリカーボネイト等の合成樹脂を素材として押出し
成形、射出成形等で製造され、波状又は管状の補強構造
を1層又は2層、3層等の複数層を有して構成され平板
状に形成されている。これらのプラスチック段ボール板
18aを積層させる際には、その積層面を接着剤で接合
するか、接着剤を用いることなく積層させた状態の角柱
状のものの周囲を紐やワイヤ、その他の線条等で結束さ
せた状態で用いることができ、これら接着手段と結束手
段とを併用することもできる。二輪車本体15の重量を
受ける下部梱包支持部材18の当接面は縦横約10〜3
0cmの矩形状に形成されており、トータルで約100
0Kgの重量に耐えられる強度を有している。
【0012】図3は上部梱包支持部材の詳細斜視図であ
り、図4は二輪車のシート部に当接された上部梱包支持
部材を示す断面図である。図3及び図4において、20
は二輪車梱包枠体10の上部内面側に配置される基板、
21、22はプラスチック段ボール板をV字状に折曲げ
て形成され基板20の嵌合溝にその2つの基端部21a
が嵌合されて立設される左右一対のV字状立設部、23
はV字状立設部21、22の各頂部に両端がそれぞれ固
定されて渡設され二輪車梱包枠体10内に収納される二
輪車12のシート部13に密着される合成樹脂製シート
やプラスチック段ボール等の可撓性の材料からなる支持
帯部である。上部梱包支持部材19は、図示するように
基板20、V字状立設部21、22、支持帯部23を有
して構成されている。基板20はプラスチック段ボール
板、プラスチック板、金属板等を素材として打ち抜き加
工等で製造されるが、V字状立設部21と同様にプラス
チック段ボール板製にすると、平板状のプラスチック段
ボール板から基板とV字状立設部等の各構成部分を組み
合わせて型取りすることができ、各構成部品を作成する
際の無駄な部分を最小限にできるので好ましい。図5は
素材となるプラスチック段ボール板から基板20を打ち
抜く際の型取り図である。図5において、30は矩形状
のプラスチック段ボール板、31〜33はプラスチック
段ボール板30から打ち抜かれる基板20の素材、34
はV字状立設部21、22の基端部21a、22aが嵌
め込まれる一対の嵌合溝である。
【0013】V字状立設部21、22は、プラスチック
段ボール板を素材として、これを所定の形状に型取りし
て、打ち抜き加工又は切断加工をして、個別に取り出
し、これをV字状に折り曲げて作成することができる。
図6は素材となるプラスチック段ボール板からV字状立
設部の5枚分を打ち抜く際の型取り図である。図6にお
いて、40は矩形状のプラスチック段ボール板、41〜
45はプラスチック段ボール板40から打ち抜かれるV
字状立設部材の素材、LはV字状に折り曲げる際の折り
曲げ線である。なお、プラスチック段ボール板40の補
強構造における管状の軸方向は折曲げ線Lに対して略直
交して配置され、その負荷に対してV字状立設部21、
22の耐圧力が最大になるようにしている。
【0014】図7は二輪車12のシート部13に密着さ
れる支持帯部23をシート材から打ち抜き加工する際の
型取り図である。図7において、50は支持帯部23が
打ち抜かれるプラスチック段ボール板や合成樹脂製シー
ト等からなる可撓性のシート材、51はV字状立設部2
1、22の各頂部に両端が接着される支持帯部23の接
着固定部である。基板20に前記V字状立設部21、2
2を配置する場合は、V字状立設部21、22を折曲げ
線Lから折曲げてV字状に形成し、その各々の基端部2
1aを基板20の嵌合溝34に挿入して接着剤を用いる
か、機械的に嵌め込むことで固定する。なお、基端部2
1aを嵌合溝34に接着手段と機械的締結手段とを併用
して固定してもよい。こうしてV字状立設部21、22
を基板20上に対向して配置した後、各逆V字状の頂部
に支持帯部23の接着固定部51を接合して、各頂部間
に緩やかに撓んだ状態に支持帯部23を配置することが
できる。
【0015】以上のように構成された下部梱包支持部材
18及び上部梱包支持部材19を有した二輪車梱包枠体
10の使用方法について図1(a)(b)を参照しなが
ら説明する。まず、側壁部を解体した状態の二輪車梱包
枠体10の下部に配置されたパレット11上に二輪車1
2を移動させる。このとき、二輪車12の前輪を予め必
要により取り外し、後輪14を車輪係止部16で係止さ
せると共に、二輪車本体15の下部又はそのエンジン1
2aの両側部に設けられた保護パイプ12b等を介して
二輪車本体15を下部梱包支持部材18上に載置させ
る。次に、前輪の取り外されたアーム部17を金具等で
二輪車梱包枠体10のパレット11上に固定する。最後
に、プラスチック段ボールの補強構造の方向を揃えて組
み上げられたV字状立設部21を有する上部梱包支持部
材19を、その支持帯部23が二輪車12のシート部1
3に当接するように配置し、基板20を二輪車梱包枠体
10の上部に釘やボルト又は接着剤を介して固定する。
さらに、ハンドル等の上部を金具や、プラスチック段ボ
ール、紙製段ボール等からならる係止具で二輪車梱包枠
体10の上部に固定支持して、二輪車12を固定状態に
収納できる。このとき、支持帯部23が可撓性の材料か
らなり、シート部13に密着できるので、輸送中等の二
輪車12の上下動等の動きに伴う圧力変化に柔軟に対応
して二輪車12をパレット11上に保持できる。
【0016】実施の形態の梱包支持部材及び梱包支持部
材を用いた二輪車梱包枠体10は以上のように構成され
ているので、以下のような作用を有する。 (a)補強構造における管状の軸方向又は波板状の断面
の法線方向にプラスチック段ボールを二輪車12に当接
させて支持している。このため耐圧力を高めた状態で二
輪車12が支持され、輸送中の二輪車12を確実に保護
できる。 (b)上部梱包支持部材19が設けられているので、二
輪車12の上部側でのぶれを効果的に防止して下部を支
持する梱包部材にかかる負荷を軽減でき、必要な材料の
低コスト化を図ることができる。 (c)V字状立設部21、22がその基端部に掛かる押
圧力に対して最大の耐圧が得られるような方向に配置さ
れ、少ない材料で二輪車12を効果的に支持できる。 (d)V字状立設部21、22は、プラスチック段ボー
ル板30、40を打ち抜いて形成したり、カッター等で
切り取ったりして形成でき、材料の無駄を少なくできる
ので、材料コストをさらに低減でき、経済性に優れてい
る。 (e)下部梱包支持部材18は補強板を円柱状に巻き回
したり、補強構造の方向を揃えて積層させて形成させる
ので、二輪車12を支持するための圧力が付加される当
接面における単位面積当たりの補強構造の密度を効果的
に高められる。 (f)下部及び上部梱包支持部材18、19がプラスチ
ック段ボールからなる補強板を組立てて構成され、二輪
車梱包の解体前後で嵩張ることがないので、梱包材料の
保管や、解砕、切断等の処理を容易に行うことができ
る。 (g)下部及び上部梱包支持部材18、19を構成する
補強板がプラスチック段ボール板で構成されているの
で、二輪車12の複雑な形状に合わせてカッター等を用
いて容易に加工でき、一定のスペースを有する梱包枠体
の中に二輪車12をコンパクトに収納できる。 (h)補強板が金属やプラスチックからなるので、二輪
車12の輸送中や保管中に吸湿して強度が劣化するよう
なことがなく、梱包枠体内に収納された二輪車12を長
期に渡って安定に支持できる。
【0017】
【発明の効果】本発明の梱包支持部材及び梱包支持部材
を用いた二輪車梱包枠体は以上のように構成されている
ので、二輪車等の被梱包物を迅速に梱包することが可能
であり、被梱包物を確実に直立保持させ、梱包解体後に
はコンパクトにまとめることができ、軽量で経済性に優
れた梱包支持部材及びそれを用いた二輪車梱包枠体を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は包支持部材を用いた二輪車梱包枠体の
斜視図であり、(b)は二輪車を収納した二輪車梱包枠
体の斜視図である。
【図2】下部梱包支持部材の変形例を示す模式断面図で
ある。
【図3】上部梱包支持部材の詳細斜視図である。
【図4】二輪車のシート部に当接される上部梱包支持部
材の断面図である。
【図5】基板の型取り図である。
【図6】V字状立設部の型取り図である。
【図7】支持帯部の型取り図である。
【符号の説明】
10: 二輪車梱包枠体 11: パレット 11a: 嵌合溝 11b: 係止部 12: 二輪車 12a: エンジン 12b: 保護パイプ 13: シート部 14: 後輪 15: 二輪車本体 16: 車輪係止部 18: 下部梱包支持部材 18a: プラスチック段ボール板 18b: 下部梱包支持部材 19: 上部梱包支持部材 20: 基板 21: V字状立設部 21a: 基端部 22: V字状立設部 22a: 基端部 23: 支持帯部 30: プラスチック段ボール板 31〜33: 基板20の素材 34: 嵌合溝 40: プラスチック段ボール板 41〜45: V字状立設部材の素材 50: シート材 51: 接着固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 61/00 B65D 61/00 E (72)発明者 鈴木 良雄 静岡県浜松市上西町845番地 株式会社高 松内 Fターム(参考) 3E037 AA20 BA07 BB20 3E063 AA18 CA30 CB10 FF06 FF20 3E085 AA03 AA04 AA05 AA09 AA10 AC07 AD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被梱包物と前記被梱包物を収納する梱包枠
    体との間に配置され、前記被梱包物を固定支持する梱包
    支持部材であって、管状又は波状に形成された補強構造
    を定方向に並列配置したプラスチック又は金属からなる
    補強板からなり、前記補強構造の管状の軸方向又は波状
    断面の法線方向に前記被梱包物を当接させて配置したこ
    とを特徴とする梱包支持部材。
  2. 【請求項2】前記梱包枠体の内面側に配置される基板
    と、前記補強板をV字状に折曲げて形成され前記基板の
    嵌合溝にその2つの基端部が嵌合されて立設されるV字
    状立設部と、前記基板上に対向して配置された左右一対
    の前記V字状立設部の頂部に両端がそれぞれ固定されて
    渡設された可撓性の支持帯部とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の梱包支持部材。
  3. 【請求項3】前記補強板を補強構造に沿って巻き回して
    全体を円柱状に形成され又は、複数の補強板の補強構造
    の方向を揃えて積層して全体を柱状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の梱包支持部材。
  4. 【請求項4】前記被梱包物がオートバイやスクータ、自
    転車からなる二輪車であって、請求項2に記載の梱包支
    持部材が前記梱包枠体上部に配置されて前記支持帯部が
    前記二輪車のシート部に当接され、請求項3に記載の梱
    包支持部材が前記梱包枠体下部に配置されてその上端が
    前記二輪車の本体下部に当接されていることを特徴とす
    る梱包支持部材を用いた二輪車梱包枠体。
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