JPH08175544A - 紙製荷役用パレット - Google Patents

紙製荷役用パレット

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JPH08175544A
JPH08175544A JP6319795A JP31979594A JPH08175544A JP H08175544 A JPH08175544 A JP H08175544A JP 6319795 A JP6319795 A JP 6319795A JP 31979594 A JP31979594 A JP 31979594A JP H08175544 A JPH08175544 A JP H08175544A
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pallet
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JP6319795A
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Hiroshi Hayakawa
宏 早川
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EKOROJII KAIHATSU KK
Original Assignee
EKOROJII KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】すべて紙で作られ、強度と剛性が大きく、構造
が簡単で自動機による製造と廃棄処理を容易にする。 【構成】荷受板1は平坦な段ボール・シート又はハニカ
ムボードで作られる。桁2は段ボール・シートを三角形
ができるように折り曲げた梁部材2cの上下に上部支持
板2aと下部支持板2bとを貼合わせて作られる。梁部
材2cの段ボールの折り曲げた線は、段ボールの段の流
れ方向(波の進行方向)と平行にする。上部支持板2a
と下部支持板2bは段ボール・シート、板紙、テープ等
で作られる。補強板は段ボール・シートや板紙を桁2と
荷受板1に沿って折り曲げることにより作られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、全体が段ボール構造
体のシートまたはハニカム構造の紙を使用して形成され
た紙荷役用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷役用パレットは、輸送をする荷
物、例えば電気製品や軽量機械等の製品を載せ、フォー
クリフトを使用して持ち上げてトラックに載せたり、あ
るいはトラックから下ろして倉庫に運搬するのに使用さ
れ、輸送の始めから終わりまで荷物に付随して使用され
る。荷役用パレットは、一つの荷物に一つのパレットが
使用されるので、多量の荷物を扱う場合はそれだけ多量
のパレットを必要であり、費用の点から安価であること
が要求される。従来のパレットは、木、プラスチック、
金属等でつくられているものが多い。パレットは、リサ
イクル使用を建前としているが、実際には回収率が低
く、一方に行きっ放しの、いわゆるワンウエイ(One
−Way)パレットとして使用されるケースが多い。そ
うでなくても、何回も使用している内に傷んでくるので
いずれは廃棄処分しなければならなくなる。パレットを
処分するとき、木製のものは焼却処分することができる
が、費用もかかり、資源保護の観点から問題があり、プ
ラスチック製、金属製のものは焼却処分できず、産業廃
棄物処理が困難であるという問題がある。さらに、木
製、プラスチック製、金属製のパレットは、重くて使い
難く、価格が高いという問題もあるので、最近は段ボー
ルまたはハニカム構造の紙を使用した荷役用パレットが
注目されている。
【0003】段ボール製荷役用パレットは、振動、衝撃
等に対して緩衝性があるので荷物あるいは人体が傷付く
ことが少ないこと、軽量で安価であること、廃棄後の処
理が簡単で再利用ができ、資源保護が図られること、組
立てに釘、ボルト・ナット等の結合部品を使用しなくて
もよいこと、病虫害やバクテリアの発生が少ないこと等
の利点があるので、多く使用されるようになった。そし
て、段ボール製荷役用パレットについて、実公昭62−
36741号公報、実開平6−6235号公報等に開示
されているように、いくつかの提案がなされている。
【0004】図10は従来の段ボール製パレットの第1
の例の斜視図、断面図およびこのパレットに使用される
筒の斜視図である。
【0005】このパレットは、実公昭62−36741
号公報に開示されたものである。荷受け板21は、段ボ
ールで作られ、段ボールの段の流れ方向(段の波の進行
方向、すなわちシートの断面に山と谷が見える面に平行
な方向)の両端部を矩形樋形に折り曲げることにより座
脚22が形成されている。また、前後両端部には一対の
帯状の補強板23が座脚22の長手方向に対して直角方
向に挿入され、接合されている。強度と剛性を大きくす
るために、座脚22の座脚22の樋の内部の底壁24と
補強板23との間に筒体25が設けられている。座脚2
2の補強板23と筒体25は、ホッチキス状の釘26,
27により荷受け板21に止められている。このパレッ
トは、一対の座脚22が間隔をおいて平行に設けられ、
その間隔はフォークリフトのフォークが差し込まれる広
さに設定されている。フォークは前後二方向から差し込
むことができるのて、このパレットは二方差しと呼ばれ
る。
【0006】補強板23は、焼却処理する場合のことを
考えると木製であることが望ましいが、輸出用には金属
製、プラスチック製、あるいは金属、プラスチック、段
ボールの内の2以上をラミネートしたものが用いられる
こともある。筒体25は、図10(c)に示すように、
段ボール原紙の巻き取り用心材の長い紙管28を輪切り
にして作られる。
【0007】以上説明した第1の例のパレットは、段ボ
ールのみで作られたものではなく、補強板23には木、
金属、プラスチック等が使用され、釘26,27には金
属(鉄)が使用され、焼却処理するには不適当である。
そこで、完全段ボール製のパレットが実開平6−623
5号公報で提案された。
【0008】図11は従来の段ボール製パレットの第2
の例の斜視図である。
【0009】このパレットは、実開平6−6235号公
報に開示されたものである。荷受板31は平坦な段ボー
ル・シートを折り曲げて形成された断面略台形の座脚部
32を有する。座脚部32は、左右の両側に2個、荷受
板31の凹みを防止するために略中央部に平行に2個形
成される。座脚部32は、段ボールの波形の山谷がフォ
ークリフトのフォークの差込み方向に対して略直交する
方向に形成される。荷受板31と座脚部32の強度と剛
性を大きくするため、段ボール・シートを2層あるいは
それ以上重ねることも行われる。
【0010】パレットの強度と剛性を大きくして重い荷
物を扱えるようにするために、図示するように、天板3
3を設ける。天板33は、側端縁部が略コの字状に折り
曲げられ、座脚部32の側面を覆う側壁部33aと、座
脚部32の下面に重なり合って固着される底壁部33b
とが形成される。また、側壁部33aにはフォークを挿
し通すための挿入孔33cが2個設けられる。このよう
な構造にすると、パレットは高い強度と剛性を持ち、荷
物を載せても天板33が凹んだり、撓んだりすることこ
とがない。
【0011】図12は従来の段ボール製パレットの第3
の例の斜視図である。
【0012】このパレットは、第2の例と同じく実開平
6−6235号公報に開示されているもので、図11の
パレットの側壁部33aと、底壁部33bと、挿入孔3
3cを省いたものである。この構造にすると、強度と剛
性は第2の例のパレットより小さくなるが、天板33の
折り曲げと底壁部33bの座脚部32への貼り合わせる
工数と資材とが減り、安価になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の第
1の例では、段ボールの他に木、金属、プラスチック等
が使用され、構造が複雑で製造に資材費と工数がかか
り、高価になる上に焼却処理するのが難しいという問題
がある。従来の第2および第3の例は、すべて段ボール
で作られているので、廃棄処分の問題は解決されている
が、強度と剛性が十分でなく、そのため荷受板に段ボー
ル・シートを2層以上重ねたものにしたり、荷受板に側
壁部と底壁部と設けたりしている。そのため、構造が複
雑になり、製造の機械化が難しくなり、コストアップの
原因となるという問題があった。逆に、構造を簡単にし
て量産の機械化が可能になるようにすると、今度は強度
と剛性が小さくなるという問題があった。
【0014】この発明の目的は、段ボール・シートやハ
ニカム構造の紙等の紙を用いて作られ、構造が簡単で自
動機による製造が容易で量産性に富み、強度と剛性が大
きく、廃棄処分の問題が解決された段ボール製荷役用パ
レットを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、平坦面を有
する荷受板と、段ボール・シートで略三角形に形成され
る梁部材を備え、前記荷受板の下面に設けられる桁とを
備えたことを特徴とする。
【0016】この発明は、前記三角形の梁部材が正立三
角形の梁部材または倒立三角形の梁部材のいずれかから
なることを特徴とする。
【0017】この発明は、前記三角形の梁部材が正立三
角形と倒立三角形との双方を含んで配置されてなること
を特徴とする。
【0018】この発明は、前記三角形の梁部材が連続し
て配置されてなることを特徴とする。
【0019】この発明は、前記三角形の梁部材が不連続
で配置されてなることを特徴とする。
【0020】この発明は、前記桁が前記荷受板の下面に
少なくとも2本間隔をおいて平行に設けられることを特
徴とする。
【0021】この発明は、前記桁を前記荷受板の下面の
少なくとも四隅に設けられることを特徴とする。
【0022】この発明は、前記荷受板に対向して三角形
の梁部材を備えた前記桁の下部に底板を設けたことを特
徴とする。
【0023】この発明は、前記荷受板および底板が段ボ
ール・シートまたはハニカム構造の紙で作られることを
特徴とする。
【0024】この発明は、前記桁の下面と前記荷受板の
下面に沿って折り曲げられた補強板を設けたことを特徴
とする。
【0025】この発明は、前記三角形の梁部材が段ボー
ル・シートの段の波の進行方向に平行に折り曲げられて
形成されていることを特徴とする。
【0026】
【作用】略三角形の梁部材で桁を構成して荷受板の下面
に固定すると、節点で梁部材が回転しないラーメン(R
ahmen)構造になり、大きな強度と剛性を持ち、重
い荷物にも耐え得る紙製荷役用パレットが得られる。
【0027】梁部材は、正立三角形、倒立三角形のいず
れでもラーメン構造を構成するので、正立三角形、倒立
三角形のいずれでもよい。
【0028】前記三角形の梁部材は、正立三角形と倒立
三角形との双方を含んでいると強度と剛性が増加するの
で好ましい。
【0029】三角形の梁部材を連続して配置すると、同
じ面積に多くの梁部材を配置できるので強度と剛性が増
加する。
【0030】軽量の荷物を扱う場合には、パレットの強
度と剛性がそれ程大きくなくてもよいので、三角形の梁
部材を不連続で配置することができる。これにより資材
費が節約され、低いコストとなる。
【0031】桁を荷受板の下面に少なくとも2本間隔を
おいて平行に設けることにより二方差しパレットが得ら
れる。2本の桁の中間にも桁を設けると更に強度と剛性
が増加するので好ましい。
【0032】桁を荷受板の下面の少なくとも四隅に設け
ることにより四方差しパレットが得られる。桁と桁の中
間にも桁を設けると更に強度と剛性が増加するので好ま
しい。
【0033】桁の下部に底板を設けると強度と剛性が増
加する。
【0034】段ボール・シートまたはハニカム構造の紙
は強度と剛性が高いので、荷受板および底板に使用する
のに適している。
【0035】桁の下面と荷受板の下面に沿って折り曲げ
られた補強板を設けると強度と剛性が増大して好まし
い。
【0036】段ボール・シートの強度には方向性があ
り、撓みに対する強度は、、段の波の進行方向に直角な
方向の方が大きい。それ故、梁部材を段ボール・シート
の段の波の進行方向に平行に折り曲げて形成するのが好
ましい。
【0037】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例の分解斜視
図、図2は図1に示す第1の実施例の組立品の斜視図で
ある。
【0038】荷受板1は平坦な上面を有する広面積の段
ボール・シートまたはハニカム構造の紙(以下ハニカム
ボードという)で作られる。荷受板1は、1枚の段ボー
ル・シートまたはハニカムボード、または複数枚を重ね
て貼り合わせたものからなる。桁2は、段ボール・シー
トで作られた上部支持板2aと下部支持板2bとの間に
段ボール・シートを三角形ができるように折り曲げた梁
部材2cを貼り合わせて作られる。段ボールの折り曲げ
た方は、強度に関係するので重要である。段ボールの段
の流れ方向(段の波の進行方向)と同一方向に一定間隔
で罫線を入れ、三角形ができるように折り曲げる。図1
で説明すると、桁2の短辺から長手方向を見ると山と谷
が見える。三角形は、正立三角形と倒立三角形とが交互
に連続して並ぶように折り曲げる。三角形は、二等辺三
角形が好ましく、特に正三角形が最も好ましい。
【0039】三角形の大きさと数は、限定されていが、
通常三角形の一辺の長さを略10cmとし、この三角形
を正立と倒立とが交互になるように連続して8〜12個
並べて全体の長さが40〜60cmの三角形集合体にす
る。この三角形集合体の上と下に段ボール・シートで作
られた上部支持板2aと下部支持板2bを貼り合わせて
相互の三角形が離れないようにして桁2となす。上部支
持板2aと下部支持板2bの流れ方向と三角形梁部材2
cの段の流れ方向とは平行にする。このように三角形集
合体の上面と下面を上部支持板2aと下部支持板2bで
接着して固定すると、節点で梁部材が回転しないラーメ
ン構造になり、大きな強度と剛性を持ち、重い荷物にも
耐え得るようになる。
【0040】この実施例では、段ボール・シートの上部
支持板2aと下部支持板2bを用いたが、段ボール・シ
ートの代わりに板紙またはテープを貼り付けてもよく、
さらにまた、三角形集合体の上と下に上部支持板2aと
下部支持板2bを貼り付けたが、三角形集合体の周囲を
段ボール・シート、板紙またはテープで接着して固定し
ても良い。
【0041】このようにして作られた桁2を荷受板1の
下面に間隔をおいて平行に貼り付ける。このとき、荷受
板1が1枚の段ボール・シートである場合は、段ボール
・シートの段の流れ方向と三角形集合体の段の流れ方向
とは直角となるようにすると強度と剛性が大きくなるの
で好ましい。荷受板1が段ボール・シートを2枚以上貼
り合わせたものからなる場合は、段ボール・シートの段
の流れ方向が交差するように貼り合わされるので、段の
流れ方向にこだわる必要はなくなる。次に、下面に補強
板3を貼り付ける。補強板3は、段ボール・シートや板
紙等の紙を桁2に合わせて矩形波に折り曲げることによ
り作られる。補強板3が段ボール・シート製である場合
は補強板3の折り曲げ方向も重要で、三角形梁部材2c
の折り曲げと同様に、段ボールの段の流れ方向と平行に
一定間隔で罫線を入れ、矩形ができるように折り曲げる
と強度と剛性が大きくなるので好ましい。補強板3は強
力な補強材となるので、補強板3を取り付けることによ
り重い荷を扱うことができる。
【0042】図2に示すように、桁と桁との間には空間
4が形成されている。この空間4はフォークリフトのフ
ォークが挿入される空間である。第1の実施例の場合
は、桁2に平行な方向に、前からと後ろからの二方向か
らフォークを挿入することができるから、第1の実施例
は二方差しパレットである。
【0043】図3は図1および図2に示す梁部材の側面
図である。
【0044】梁部材2cは、梁部材2cが正立三角形と
倒立三角形が交互に連続して配置されるように折り曲げ
て作られている。この形は、三角形の底辺が上部支持板
2aと下部支持板2bを貼り付けて固定するのりしろを
兼ねているので、のりしろ面積を大きくとることがで
き、荷重がかかっても三角形が崩れない強度を有する。
また、この形は1枚の段ボール・シートを折り曲げて三
角形を連続して形成することができるので、自動機で作
り易いという利点がある。
【0045】図1、図2に示した第1の実施例では、重
い荷を扱うことができる最も好ましい形のパレットを示
し、1枚の段ボール・シートを折り曲げて三角形の梁部
材2cを構成して桁2を作ったが、桁の構造は種々の形
に変形することができる。
【0046】図4はこの発明のパレットの桁の変形例を
示す側面図である。
【0047】図4(a)に示す桁は、梁部材2cが正立
三角形のみからなり、連続して配置され、三角形梁部材
2cの底面に下部支持板2bが設けられたものからな
る。三角形の頂点が荷受板の下面に取り付けられる。三
角形梁部材2cは図4(a)に示す形の他に、三角形の
一辺が2枚重なるように折り曲げて2枚重なっている辺
を貼り合わせた形にしてもよい。この場合、資材使用量
が増えるが、強度と剛性が増加するま。た、図4(a)
では、個々の三角形は別々に作られた形を示している
が、1枚の段ボール・シートを折り曲げて三角波の梁部
材2cを作り、それを下部支持板2bに取り付けても同
様の形の桁を得ることができる。この場合、三角形の梁
部材2cの底面がなくなる分だけ資材使用量が節約され
る。
【0048】図4(b)に示す桁は、倒立三角形のみか
らなり、連続して配置され、三角形梁部材2cの底面に
上部支持板2aが設けられたものからなる。上部支持板
2aが荷受板の下面に取り付けられる。倒立三角形の場
合、上部支持板2aを省いて荷受板に直接三角形の底面
を取り付けることもできる。また、1枚の段ボール・シ
ートを折り曲げて三角波の梁部材2cを作り、それを下
部支持板2bに取り付けても同様の形の桁を得ることが
でき、三角波の梁部材2cを荷受板に直接取り付けても
よい。この場合も三角形の梁部材2cの底面がなくなる
分だけ資材使用量が節約される。
【0049】図4(c)に示す桁は、正立三角形の梁部
材2cを不連続に(間隔をおいて)下部支持板2bに設
けたものである。個々の三角形を別々に作る代わりに、
1枚の段ボール・シートを折り曲げて三角波の梁部材2
cを作り、それを下部支持板2bに取り付けても同様の
形の桁を得ることができる。この場合も三角形の梁部材
2cの底面がなくなり、三角形と三角形の間に段ボール
・シートが存在してこの部分が下部支持板2bに取り付
けられることになる。図示してないが、倒立三角形につ
いても梁部材2cを不連続に(間隔をおいて)上部支持
板2aに設けた桁を作ることができる。また、倒立三角
形の場合、上部支持板2aを省けること、1枚の段ボー
ル・シートで三角波の梁部材2cを作ることができるこ
とも上記と同様である。
【0050】図4(d)に示す桁は、正立三角形の梁部
材2cと倒立三角形の梁部材2cとを交互に連続して設
けたものである。三角形の梁部材2cは個別に作り、三
角形の斜辺を貼り合わせる。この形にすると、両端を除
く斜辺の梁部材2cは二重になるので、第1の実施例の
ように1枚の段ボール・シートを折り曲げて三角形の梁
部材を形成した場合と比べて、強度と剛性が2倍にな
る。この形にすると、上部支持板2aおよび下部支持板
2bがなくても桁を構成することができる。
【0051】図4(e)に示す桁は、正立三角形と倒立
三角形とが交互に不連続で設けられたものである。図4
(e)では上部支持板2aを設けているが、図4(b)
の例のとき説明したように、上部支持板2aを省き、倒
立三角形を直接荷受板に貼り付け、それから図4(c)
に示した桁を荷受板に取り付けても同様の桁を得ること
ができる。
【0052】図4(f)に示す桁は、図4(a)に示し
た桁に上部支持板2aを設けたものである。図示してい
ないが、図4(c)に示す桁に上部支持板2aを設ける
ことができるし、図4(b)に示す桁に下部支持板2b
を設けることもできる。また、1枚の段ボール・シート
を折り曲げて三角波の梁部材2cを作り、それに上部支
持板2aと下部支持板2bを取り付けても同様の形の桁
を得ることができる。
【0053】図4(g)に示す桁は、図4(d)に示す
桁の上下に上部支持板2aと下部支持板2bを設けたも
のである。上部支持板2aと下部支持板2bのいずれか
一方を省くこともできる。
【0054】以下の実施例の説明では桁の構造を第1の
実施例と同じにしてあるが、これは代表的に示したに過
ぎず、図4で説明した変形例で置換えられるものであ
る。
【0055】図5はこの発明の第2の実施例の斜視図で
ある。
【0056】第2の実施例のパレットは、第1の実施例
のパレットから補強板3を省いたものであり、それ以外
は第1の実施例と同じである。積荷がそれ程重くない場
合や、荷姿が個形化してパレットに均等化しているとき
に使用される。第2の実施例も二方差しパレットであ
る。
【0057】図6はこの発明の第3の実施例の斜視図で
ある。
【0058】第3の実施例のパレットは、第2の実施例
のパレットの下に平坦な段ボール・シート製またはハニ
カムボード製の底板5を接着したものである。荷受板1
と底板5がそれぞれ1枚の段ボール・シートである場合
は、段ボール・シートの段の流れ方向と三角形集合体の
段の流れ方向とは直角となるようにすると強度と剛性が
大きくなるので好ましいが、荷受板1と底板5が段ボー
ル・シートを2枚以上貼り合わせたものからなる場合
は、段ボール・シートの段の流れ方向が交差するように
貼り合わされるので、段の流れ方向にこだわる必要はな
くなる。第3の実施例も二方差しパレットである。
【0059】図7はこの発明の第4の実施例の分解斜視
図、図8は図7に示す第4の実施例の組立品の斜視図で
ある。
【0060】第4の実施例は、桁の長さを短くして、小
ブロック6にして荷受板1の前後、左右、中央に行列状
に配置し、接着したものである。小ブロック6は、矩形
の筒7の中に段ボール・シートを三角形となるように折
り曲げた梁部材8を挿入し貼り合わせて作られる。段ボ
ールの折り曲げた方は、第1の実施例と同じである。桁
の強度を増すために、第1の実施例と同様に、三角形の
梁部材8に上部支持板と下部支持板を貼り合わせたもの
を矩形の筒7の中に挿入して貼り合わせてもよい。図7
に示す形にすると、前後左右の四方向からフォークを挿
入することができるから、四方差しパレットが得られ
る。
【0061】図9はこの発明の第5の実施例の斜視図で
ある。
【0062】第5の実施例は、第4の実施例に底板5を
設け、強度と剛性の増大を図ったものである。第3の実
施例と同様に底板5を設ける効果は大きい。第5の実施
例も四方差しパレットである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、段
ボール・シートの段の流れ方向に折り曲げて三角形にし
た梁部材の上下に段ボール・シート、板紙、テープ等を
貼り付けて桁とし、この桁を荷受板に接着してパレット
を構成したので、強度と剛性とが高く、堅牢な紙製パレ
ットを得ることができる。
【0064】また、桁の長さえ変えることにより二方差
し、四方差しのいずれのパレットも容易に製造すること
ができ、かつ部品点数が少なく、自動機で製作すること
ができるので、量産製に富むパレットをを低コストで製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の分解斜視図である。
【図2】図1に示す第1の実施例の組立品の斜視図であ
る。
【図3】図3は図1および図2に示す梁部材の側面図で
ある。
【図4】この発明のパレットの桁の変形例を示す側面図
である。
【図5】この発明の第2の実施例の斜視図である。
【図6】この発明の第3の実施例の斜視図。
【図7】この発明の第4の実施例の分解斜視図である。
【図8】図7に示す第4の実施例の組立品の斜視図であ
る。
【図9】この発明の第5の実施例の斜視図である。
【図10】従来の段ボール製パレットの第1の例の斜視
図、断面図およびこのパレットに使用される筒の斜視図
である。
【図11】従来の段ボール製パレットの第2の例の斜視
図である。
【図12】従来の段ボール製パレットの第3の例の斜視
図である。
【符号の説明】
1 荷受板 2 桁 2a 上部支持板 2b 下部支持板 2c 梁部材 3 補強板 4 空間 5 底板 6 小ブロック 7 筒 8 梁部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦面を有する荷受板と、段ボール・シ
    ートで略三角形に形成される梁部材を備え、前記荷受板
    の下面に設けられる桁とを備えたことを特徴とする紙製
    荷役用パレット。
  2. 【請求項2】 前記三角形の梁部材が正立三角形の梁部
    材または倒立三角形の梁部材のいずれかからなることを
    特徴とする請求項1記載の紙製荷役用パレット。
  3. 【請求項3】 前記三角形の梁部材が正立三角形と倒立
    三角形との双方を含んで配置されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の紙製荷役用パレット。
  4. 【請求項4】 前記三角形の梁部材が連続して配置され
    てなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の紙製荷役用パレット。
  5. 【請求項5】 前記三角形の梁部材が不連続で配置され
    てなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の紙製荷役用パレット。
  6. 【請求項6】 前記桁が前記荷受板の下面に少なくとも
    2本間隔をおいて平行に設けられることを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれかに記載の紙製荷役用パ
    レット。
  7. 【請求項7】 前記桁を前記荷受板の下面の少なくとも
    四隅に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の紙製荷役用パレット。
  8. 【請求項8】 前記荷受板に対向して三角形の梁部材を
    備えた前記桁の下部に底板を設けたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれかに記載の紙製荷役用パ
    レット。
  9. 【請求項9】 前記荷受板および底板が段ボール・シー
    トまたはハニカム構造の紙で作られることを特徴とする
    請求項1または請求項8記載の紙製荷役用パレット。
  10. 【請求項10】 前記桁の下面と前記荷受板の下面に沿
    って折り曲げられた補強板を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の紙製荷役用パレット。
  11. 【請求項11】 前記三角形の梁部材が段ボール・シー
    トの段の波の進行方向に平行に折り曲げられて形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のい
    ずれかに記載の紙製荷役用パレット。
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