JP2002205740A - 紙製パレット - Google Patents
紙製パレットInfo
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- JP2002205740A JP2002205740A JP2000402806A JP2000402806A JP2002205740A JP 2002205740 A JP2002205740 A JP 2002205740A JP 2000402806 A JP2000402806 A JP 2000402806A JP 2000402806 A JP2000402806 A JP 2000402806A JP 2002205740 A JP2002205740 A JP 2002205740A
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- paper pallet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的軽量な対象物を取り扱う場合の経済性
に優れた紙製パレットを安価に提供する。 【解決手段】 紙製の四角筒形中空体でなる桁材3を紙
製の上下のデッキボード1,2の相互間の複数箇所に配
備する。桁材3の外側に紙製の補助部材5に折曲げ形成
された一層の補強板部51〜54を重ね合わせる。補強
板部51〜54の高さ方向一端縁が一方側デッキボード
1の裏面に重なり合っており、補強板部51〜54の高
さ方向他端縁が他方側デッキボード2の裏面に重なり合
っている。
に優れた紙製パレットを安価に提供する。 【解決手段】 紙製の四角筒形中空体でなる桁材3を紙
製の上下のデッキボード1,2の相互間の複数箇所に配
備する。桁材3の外側に紙製の補助部材5に折曲げ形成
された一層の補強板部51〜54を重ね合わせる。補強
板部51〜54の高さ方向一端縁が一方側デッキボード
1の裏面に重なり合っており、補強板部51〜54の高
さ方向他端縁が他方側デッキボード2の裏面に重なり合
っている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙製パレットに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】図12に示したように、一般的な紙製パ
レットは、紙製の上下のデッキボード1,2の相互間の
複数箇所に桁材3が配備されており、上下のデッキボー
ド1,2の相互間に形成された相隣接する桁材3,3の
間の空間がフォーク挿入空間として利用される。また、
紙製パレットの上記桁材3は図示のように短いブロック
形状に形成されている場合と、上下のデッキボード1,
2の前後方向全長部分に亘って延びる縦長形状に形成さ
れている場合とがある。さらに、上側のデッキボード1
だけを有し、下側のデッキボード2を省略したタイプの
紙製パレットもある。
レットは、紙製の上下のデッキボード1,2の相互間の
複数箇所に桁材3が配備されており、上下のデッキボー
ド1,2の相互間に形成された相隣接する桁材3,3の
間の空間がフォーク挿入空間として利用される。また、
紙製パレットの上記桁材3は図示のように短いブロック
形状に形成されている場合と、上下のデッキボード1,
2の前後方向全長部分に亘って延びる縦長形状に形成さ
れている場合とがある。さらに、上側のデッキボード1
だけを有し、下側のデッキボード2を省略したタイプの
紙製パレットもある。
【0003】この種の紙製パレットにおいて、その強度
を高めて耐久性を向上させたものが特許第269371
5号公報に記載されている。このものは、図12で説明
したデッキボード1,2を肉厚にしたり、桁材3とし
て、内部の適所に支持板部を形成した四角筒形中空体を
用いたりしている。また、上記公報には、桁材3に補強
対策を講じて紙製パレットの耐使用強度をさらに高める
ための対策についても記載されている。図13には、上
記公報に記載されている桁材3の補強対策を説明的に示
している。すなわち、この補強対策では、内部に支持板
部31を形成した四角筒形中空体でなる桁材3の内側空
間に、多数枚の厚紙を横に重ね合わせることによって形
成した厚紙ブロック4を嵌め込み、その厚紙ブロック4
によって発揮される耐荷重強度が、もともとの桁材3の
耐荷重強度に重畳されて全体として当該紙製パレットが
増強されるようにしたものである。そして、このような
補強対策の講じられた紙製パレットは、非常に大きな荷
重に耐え得る強度を備えるに至るので、デッキボード
1,2の厚さを薄くして全体の軽量化を図ることも容易
になる。
を高めて耐久性を向上させたものが特許第269371
5号公報に記載されている。このものは、図12で説明
したデッキボード1,2を肉厚にしたり、桁材3とし
て、内部の適所に支持板部を形成した四角筒形中空体を
用いたりしている。また、上記公報には、桁材3に補強
対策を講じて紙製パレットの耐使用強度をさらに高める
ための対策についても記載されている。図13には、上
記公報に記載されている桁材3の補強対策を説明的に示
している。すなわち、この補強対策では、内部に支持板
部31を形成した四角筒形中空体でなる桁材3の内側空
間に、多数枚の厚紙を横に重ね合わせることによって形
成した厚紙ブロック4を嵌め込み、その厚紙ブロック4
によって発揮される耐荷重強度が、もともとの桁材3の
耐荷重強度に重畳されて全体として当該紙製パレットが
増強されるようにしたものである。そして、このような
補強対策の講じられた紙製パレットは、非常に大きな荷
重に耐え得る強度を備えるに至るので、デッキボード
1,2の厚さを薄くして全体の軽量化を図ることも容易
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、木製やプラ
スチック製のパレットは繰返し使用が前提になっている
ところから、紙製パレットについても繰返し使用に十分
に耐え得るものを提供することが要望されている。その
一方で、軽量の対象物(荷物)を取り扱う紙製パレット
については、繰返し使用に対する要求はそれほど強くな
く、むしろ一回限りの使用に耐え得る強度が満たされて
いて安価であることの要求が強くなっている。
スチック製のパレットは繰返し使用が前提になっている
ところから、紙製パレットについても繰返し使用に十分
に耐え得るものを提供することが要望されている。その
一方で、軽量の対象物(荷物)を取り扱う紙製パレット
については、繰返し使用に対する要求はそれほど強くな
く、むしろ一回限りの使用に耐え得る強度が満たされて
いて安価であることの要求が強くなっている。
【0005】しかしながら、上記広報に記載されている
紙製パレットは、桁材3自体に強度を高める対策や図1
3で説明したような補強対策が講じられているためにそ
れだけ価格が高くつき、軽量な対象物を取り扱う場合の
不経済性が問題になっていた。
紙製パレットは、桁材3自体に強度を高める対策や図1
3で説明したような補強対策が講じられているためにそ
れだけ価格が高くつき、軽量な対象物を取り扱う場合の
不経済性が問題になっていた。
【0006】本発明は以上の状況に鑑みてなされたもの
であり、桁材に簡易な補強対策を講じることによって耐
久性を向上させ、もって、繰返し使用に耐え得る紙製パ
レットを提供することを目的とする。また、本発明は、
低価格化に重点を置き、軽量な対象物を取り扱う場合の
経済性に優れた紙製パレットを提供することを目的とす
る。
であり、桁材に簡易な補強対策を講じることによって耐
久性を向上させ、もって、繰返し使用に耐え得る紙製パ
レットを提供することを目的とする。また、本発明は、
低価格化に重点を置き、軽量な対象物を取り扱う場合の
経済性に優れた紙製パレットを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る紙製パレッ
トは、紙製の四角筒形中空体でなる桁材の上面が紙製の
デッキボードの複数箇所に固着されてなる紙製パレット
において、上記桁材の外側に紙製の補助部材に折曲げ形
成された一層の補強板部が重ね合わされ、その補強板部
の高さ方向一端縁が上記デッキボードの裏面に重なり合
っていると共に、その補強板部の高さ方向他端縁が上記
桁材の下面と同一の高さ位置に配備されている、という
ものである。
トは、紙製の四角筒形中空体でなる桁材の上面が紙製の
デッキボードの複数箇所に固着されてなる紙製パレット
において、上記桁材の外側に紙製の補助部材に折曲げ形
成された一層の補強板部が重ね合わされ、その補強板部
の高さ方向一端縁が上記デッキボードの裏面に重なり合
っていると共に、その補強板部の高さ方向他端縁が上記
桁材の下面と同一の高さ位置に配備されている、という
ものである。
【0008】また、本発明に係る紙製パレットは、紙製
の四角筒形中空体でなる桁材が紙製の上下のデッキボー
ドの相互間の複数箇所に配備されてなる紙製パレットに
おいて、上記桁材の外側に紙製の補助部材に折曲げ形成
された一層の補強板部が重ね合わされ、その補強板部の
高さ方向一端縁が一方側デッキボードの裏面に重なり合
っていると共に、その補強板部の高さ方向他端縁が他方
側デッキボードの裏面に重なり合っている、というもの
である。
の四角筒形中空体でなる桁材が紙製の上下のデッキボー
ドの相互間の複数箇所に配備されてなる紙製パレットに
おいて、上記桁材の外側に紙製の補助部材に折曲げ形成
された一層の補強板部が重ね合わされ、その補強板部の
高さ方向一端縁が一方側デッキボードの裏面に重なり合
っていると共に、その補強板部の高さ方向他端縁が他方
側デッキボードの裏面に重なり合っている、というもの
である。
【0009】これらの各発明によると、紙製の補助部材
に備わっている補強板部がデッキボードに加わる荷重を
支えることに役立つので、その補強板部による耐荷重強
度がもともとの桁材によって発揮される耐荷重強度に重
畳して当該紙製パレットの全体強度が高められる。一
方、補強に役立つ上記補強板部を備えた補助部材が紙製
であって、しかも、その補強板部が一層に折曲げ形成さ
れているに過ぎないので、補強部材自体を1枚の厚紙で
安価に製作することが可能になり、そのことが、当該紙
製パレットを安価に製作することに役立つ。したがっ
て、これらの各発明に係る紙製パレットは、比較的軽量
な対象物を取り扱う場合の経済性に優れたものになる。
に備わっている補強板部がデッキボードに加わる荷重を
支えることに役立つので、その補強板部による耐荷重強
度がもともとの桁材によって発揮される耐荷重強度に重
畳して当該紙製パレットの全体強度が高められる。一
方、補強に役立つ上記補強板部を備えた補助部材が紙製
であって、しかも、その補強板部が一層に折曲げ形成さ
れているに過ぎないので、補強部材自体を1枚の厚紙で
安価に製作することが可能になり、そのことが、当該紙
製パレットを安価に製作することに役立つ。したがっ
て、これらの各発明に係る紙製パレットは、比較的軽量
な対象物を取り扱う場合の経済性に優れたものになる。
【0010】本発明において、補助部材の形状ないし構
造は、当該紙製パレットの価格や当該紙製パレットで取
り扱う対象物の重さなどを勘案して適切に選択すること
ができるけれども、本発明に係る紙製パレットでは、冒
頭で説明した特許第2693715号公報に記載されて
いる紙製パレットに匹敵する程の強度が要求されること
はないので、特に以下に記載するような形状ないし構造
の補強部材を採用することが、当該紙製パレットの価格
を安く抑える上でも好ましい。
造は、当該紙製パレットの価格や当該紙製パレットで取
り扱う対象物の重さなどを勘案して適切に選択すること
ができるけれども、本発明に係る紙製パレットでは、冒
頭で説明した特許第2693715号公報に記載されて
いる紙製パレットに匹敵する程の強度が要求されること
はないので、特に以下に記載するような形状ないし構造
の補強部材を採用することが、当該紙製パレットの価格
を安く抑える上でも好ましい。
【0011】すなわち、上記補助部材が平面視矩形枠形
に形成されて上記桁材の外側に嵌合されており、その補
助部材の左右及び前後の板部のそれぞれによって上記補
強板部が形成されているという構成を好適に採用するこ
とができる。これによると、補助部材を1枚の矩形の厚
紙を折り曲げるだけで安価に製作することが可能であ
り、しかも、その補助部材を桁材に嵌合するだけで済む
ので紙製パレットの製作コストも安くつく。そして、こ
のような補助部材を用いる場合には、その補助部材のい
ずれかの板部が、当該紙製パレットにおけるフォーク挿
入空間に面しない箇所で分割されていることが望まし
い。こうしておくと、フォーク挿入空間にフォークを差
し込んだりフォーク挿入空間からフォークを抜き出した
りするときに、フォークが補助部材の板部の分割箇所に
擦れることがないので、その補助部材の板部が分割箇所
から剥がれて補強作用が損なわれるという事態が起こり
得ない。
に形成されて上記桁材の外側に嵌合されており、その補
助部材の左右及び前後の板部のそれぞれによって上記補
強板部が形成されているという構成を好適に採用するこ
とができる。これによると、補助部材を1枚の矩形の厚
紙を折り曲げるだけで安価に製作することが可能であ
り、しかも、その補助部材を桁材に嵌合するだけで済む
ので紙製パレットの製作コストも安くつく。そして、こ
のような補助部材を用いる場合には、その補助部材のい
ずれかの板部が、当該紙製パレットにおけるフォーク挿
入空間に面しない箇所で分割されていることが望まし
い。こうしておくと、フォーク挿入空間にフォークを差
し込んだりフォーク挿入空間からフォークを抜き出した
りするときに、フォークが補助部材の板部の分割箇所に
擦れることがないので、その補助部材の板部が分割箇所
から剥がれて補強作用が損なわれるという事態が起こり
得ない。
【0012】また、上記補助部材が、相対向する一対の
脚部とそれらの脚部の一方側の端縁部同士を連結してい
る板状の連結部とを備えた正面視門形に形成されて上記
桁材の外側に嵌合されており、その補助部材の一対の上
記脚部のそれぞれによって上記補強板部が形成されてい
るものであってもよい。これによっても、補助部材を1
枚の矩形の厚紙を折り曲げるだけで安価に製作すること
が可能であり、しかも、その補助部材を桁材に嵌合する
だけで済むので紙製パレットの製作コストも安くつく。
脚部とそれらの脚部の一方側の端縁部同士を連結してい
る板状の連結部とを備えた正面視門形に形成されて上記
桁材の外側に嵌合されており、その補助部材の一対の上
記脚部のそれぞれによって上記補強板部が形成されてい
るものであってもよい。これによっても、補助部材を1
枚の矩形の厚紙を折り曲げるだけで安価に製作すること
が可能であり、しかも、その補助部材を桁材に嵌合する
だけで済むので紙製パレットの製作コストも安くつく。
【0013】さらに、上記補助部材が、相対向する一対
の側板部とそれらの側板部の一方側の端縁部同士を連結
している板状の連結部とを備えた平面視門形に形成され
て上記桁材の外側に嵌合されており、その補助部材の一
対の上記側板部のそれぞれによって上記補強板部が形成
されているものであってもよく、これによっても、補助
部材を1枚の矩形の厚紙を折り曲げるだけで安価に製作
することが可能であり、しかも、その補助部材を桁材に
嵌合するだけで済むので紙製パレットの製作コストも安
くつく。
の側板部とそれらの側板部の一方側の端縁部同士を連結
している板状の連結部とを備えた平面視門形に形成され
て上記桁材の外側に嵌合されており、その補助部材の一
対の上記側板部のそれぞれによって上記補強板部が形成
されているものであってもよく、これによっても、補助
部材を1枚の矩形の厚紙を折り曲げるだけで安価に製作
することが可能であり、しかも、その補助部材を桁材に
嵌合するだけで済むので紙製パレットの製作コストも安
くつく。
【0014】他の本発明に係る紙製パレットは、紙製の
デッキボードの複数箇所に桁材が配備されてなる紙製パ
レットにおいて、上記桁材が紙製の四角筒形中空体でな
り、その筒形中空体の開口縁部が上記デッキボードに固
着されている、というものであり、この紙製パレットで
は、上記筒形中空体のいずれかの板部が、当該紙製パレ
ットにおけるフォーク挿入空間に面しない箇所で分割さ
れていることが望ましい。さらに他の発明に係る紙製パ
レットは、紙製のデッキボードの複数箇所に桁材が配備
されてなる紙製パレットにおいて、上記桁材が、相対向
する一対の側板部とそれらの側板部の一方側の端縁部同
士を連結している板状の連結部とを備えた平面視門形に
形成されていて、その桁材の門形端縁部が上記デッキボ
ードに固着されている、というものである。
デッキボードの複数箇所に桁材が配備されてなる紙製パ
レットにおいて、上記桁材が紙製の四角筒形中空体でな
り、その筒形中空体の開口縁部が上記デッキボードに固
着されている、というものであり、この紙製パレットで
は、上記筒形中空体のいずれかの板部が、当該紙製パレ
ットにおけるフォーク挿入空間に面しない箇所で分割さ
れていることが望ましい。さらに他の発明に係る紙製パ
レットは、紙製のデッキボードの複数箇所に桁材が配備
されてなる紙製パレットにおいて、上記桁材が、相対向
する一対の側板部とそれらの側板部の一方側の端縁部同
士を連結している板状の連結部とを備えた平面視門形に
形成されていて、その桁材の門形端縁部が上記デッキボ
ードに固着されている、というものである。
【0015】これらの紙製パレットは、耐久性の点では
一回使用に適するに過ぎないものの、桁材が紙製の四角
筒形中空体によって形成されているか、あるいは、平面
視門形に形成されているので、安価に製作することが容
易である。そのため、軽量な対象物を取り扱うための紙
製パレットとして有益である。
一回使用に適するに過ぎないものの、桁材が紙製の四角
筒形中空体によって形成されているか、あるいは、平面
視門形に形成されているので、安価に製作することが容
易である。そのため、軽量な対象物を取り扱うための紙
製パレットとして有益である。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る紙製パレット
Pの一部破断平面図、図2は図1のII矢視方向から見
た部分側面図、図3は桁材3と補助部材5とを示した分
解斜視図である。
Pの一部破断平面図、図2は図1のII矢視方向から見
た部分側面図、図3は桁材3と補助部材5とを示した分
解斜視図である。
【0017】図1の紙製パレットPは、紙製の四角筒形
中空体でなる複数の桁材3が紙製の上下のデッキボード
1,2の相互間の複数箇所に配備されていて、デッキボ
ード1,2と桁材3とは、桁材3の上面及び下面を上下
のデッキボード1,2の裏面に接着剤で貼着することに
よって固着されている。図例では、桁材3が紙製パレッ
トPの左右方向及び前後方向に間隔を隔てて3列ずつ規
則的に並んでおり、それらの桁材3…の相互の空間をフ
ォーク挿入空間として活用することができるようになっ
ている。また、図3に示したように、個々の桁材3は紙
製の四角筒形中空体でなり、切起し形成された支持板部
31…がその内部の適所に配備されている。そのため、
この桁材3自体は、四角筒形の外板や支持板部31…の
作用によって相応の耐荷重強度を発揮する。
中空体でなる複数の桁材3が紙製の上下のデッキボード
1,2の相互間の複数箇所に配備されていて、デッキボ
ード1,2と桁材3とは、桁材3の上面及び下面を上下
のデッキボード1,2の裏面に接着剤で貼着することに
よって固着されている。図例では、桁材3が紙製パレッ
トPの左右方向及び前後方向に間隔を隔てて3列ずつ規
則的に並んでおり、それらの桁材3…の相互の空間をフ
ォーク挿入空間として活用することができるようになっ
ている。また、図3に示したように、個々の桁材3は紙
製の四角筒形中空体でなり、切起し形成された支持板部
31…がその内部の適所に配備されている。そのため、
この桁材3自体は、四角筒形の外板や支持板部31…の
作用によって相応の耐荷重強度を発揮する。
【0018】図3のように、紙製の補助部材5は、上記
桁材3の外側に嵌合することが可能な大きさの平面視矩
形枠形に形成されている。図1に示した紙製パレットP
では、補助部材5がそれぞれの各桁材3の外側に嵌合さ
れていて、その補助部材5の左右及び前後の板部51〜
54の上下の各端縁が、上側デッキボード1の裏面と下
側デッキボード2の裏面とにそれぞれ重なり合ってい
る。このため、各板部51〜54が補強板部として上側
デッキボード1に加わる荷重を支えることに役立ち、そ
れらの板部51〜54による耐荷重強度がもともとの桁
材3によって発揮される耐荷重強度に重畳して当該紙製
パレットPの全体強度が高められる。この効果を確実に
発揮させるためには、補強板部としての各板部51〜5
4の高さ方向端縁をデッキボード1,2の裏面に重ね合
わせて接着剤で接合しておいたり、各板部51〜54を
桁材3に接着剤で接合しておいたりしておくことが望ま
しい。ここで説明した紙製パレットP、すなわち補助部
材5で桁材3を補強した紙製パレットPは繰返し使用に
耐え得る強度や耐久性を備えている。しかも、補助部材
5が紙製であって、その板部51,54は矩形の厚紙を
折り曲げることによって一層に形成されているに過ぎな
いので、補強部材5自体は1枚の厚紙で安価に製作され
ている。したがって、この紙製パレットPは経済性にも
優れたものになっている。
桁材3の外側に嵌合することが可能な大きさの平面視矩
形枠形に形成されている。図1に示した紙製パレットP
では、補助部材5がそれぞれの各桁材3の外側に嵌合さ
れていて、その補助部材5の左右及び前後の板部51〜
54の上下の各端縁が、上側デッキボード1の裏面と下
側デッキボード2の裏面とにそれぞれ重なり合ってい
る。このため、各板部51〜54が補強板部として上側
デッキボード1に加わる荷重を支えることに役立ち、そ
れらの板部51〜54による耐荷重強度がもともとの桁
材3によって発揮される耐荷重強度に重畳して当該紙製
パレットPの全体強度が高められる。この効果を確実に
発揮させるためには、補強板部としての各板部51〜5
4の高さ方向端縁をデッキボード1,2の裏面に重ね合
わせて接着剤で接合しておいたり、各板部51〜54を
桁材3に接着剤で接合しておいたりしておくことが望ま
しい。ここで説明した紙製パレットP、すなわち補助部
材5で桁材3を補強した紙製パレットPは繰返し使用に
耐え得る強度や耐久性を備えている。しかも、補助部材
5が紙製であって、その板部51,54は矩形の厚紙を
折り曲げることによって一層に形成されているに過ぎな
いので、補強部材5自体は1枚の厚紙で安価に製作され
ている。したがって、この紙製パレットPは経済性にも
優れたものになっている。
【0019】上記したような平面視矩形枠形の補強部材
5を用いる場合には、その補強部材5が一枚の矩形の厚
紙を折り曲げて製作される関係上、周囲の少なくとも1
箇所に分割箇所が発生する。この分割箇所では板部が桁
材3から剥がれやすいので、その分割箇所として、フォ
ーク挿入空間に面しない箇所を選択しておくことが望ま
しい。こうしておくと、フォーク挿入空間にフォークを
差し込んだりフォーク挿入空間からフォークを抜き出し
たりするときに、フォークが補助部材5の板部の分割箇
所に擦れることがないので、その補助部材5が分割箇所
から剥がれて補強作用が損なわれるという事態が起こり
得ない。図4には補助部材5の左側の板部51の前後方
向1箇所に分割箇所aを形成し、フォーク挿入空間とし
て前後の板部53,54の両側の空間を活用する場合に
有利な補助部材5の事例を示してある。また、図5には
補助部材5の左右の各板部51,52のそれぞれの前後
方向各1箇所に分割箇所a,aを形成し、フォーク挿入
空間として前後の板部53,54の両側の空間を活用す
る場合に有利な補助部材5の事例を示してある。
5を用いる場合には、その補強部材5が一枚の矩形の厚
紙を折り曲げて製作される関係上、周囲の少なくとも1
箇所に分割箇所が発生する。この分割箇所では板部が桁
材3から剥がれやすいので、その分割箇所として、フォ
ーク挿入空間に面しない箇所を選択しておくことが望ま
しい。こうしておくと、フォーク挿入空間にフォークを
差し込んだりフォーク挿入空間からフォークを抜き出し
たりするときに、フォークが補助部材5の板部の分割箇
所に擦れることがないので、その補助部材5が分割箇所
から剥がれて補強作用が損なわれるという事態が起こり
得ない。図4には補助部材5の左側の板部51の前後方
向1箇所に分割箇所aを形成し、フォーク挿入空間とし
て前後の板部53,54の両側の空間を活用する場合に
有利な補助部材5の事例を示してある。また、図5には
補助部材5の左右の各板部51,52のそれぞれの前後
方向各1箇所に分割箇所a,aを形成し、フォーク挿入
空間として前後の板部53,54の両側の空間を活用す
る場合に有利な補助部材5の事例を示してある。
【0020】図1で説明した紙製パレットPにおいて、
各桁材3の上面と上側デッキボード1、各桁材3の下面
と下側デッキボード2、各桁材3とそれに嵌合された補
助部材5、とは、接着剤で接合されていることが望まし
く、そうしておくことにより価格を安く抑えたままで耐
荷重強度を高めることが可能になる。
各桁材3の上面と上側デッキボード1、各桁材3の下面
と下側デッキボード2、各桁材3とそれに嵌合された補
助部材5、とは、接着剤で接合されていることが望まし
く、そうしておくことにより価格を安く抑えたままで耐
荷重強度を高めることが可能になる。
【0021】図6は変形例による補強部材5を桁材3の
外側に嵌合させた事例の斜視図、図7は桁材3と補強部
材5を示した分解斜視図である。この事例において、補
強部材5は、相対向する一対の脚部55,55とそれら
の脚部55,55の一方側の端縁部同士を連結している
板状の連結部56とを備えた正面視門形に形成されてい
て、その補強部材5が桁材3の外側に上から嵌合されて
いる。そして、図示していないけれども、補強部材5の
一対の脚部55,55の高さ方向一端縁が上側デッキボ
ードの裏面に重ね合わされ、それらの脚部55,55の
高さ方向他端縁が下側デッキボードの裏面に重ね合わさ
れる。そのため、一対の脚部55,55が補強板部とし
て上側デッキボードに加わる荷重を支えることに役立
ち、それらの脚部55,55による耐荷重強度がもとも
との桁材3によって発揮される耐荷重強度に重畳して当
該紙製パレットの全体強度が高められる。ここで説明し
た紙製パレットP、すなわち補助部材5で桁材3を補強
した紙製パレットPは繰返し使用に耐え得る強度や耐久
性を備えている。一方、補助部材5が紙製であって、そ
の脚部55,55や連結部56は矩形の厚紙を折り曲げ
ることによって一層に形成されているに過ぎないので、
補強部材5自体は1枚の厚紙で安価に製作されている。
したがって、このような補助部材5を用いた紙製パレッ
トは経済性に優れたものになる。また、この補強部材5
を用いた紙製パレットにおいて、各桁材と補助部材5、
補助部材5の連結部56と上側デッキボード1、各桁材
3の下面と下側デッキボード2、とは、接着剤で接合さ
れていることが望ましく、そうしておくことにより価格
を安く抑えたままで耐荷重強度を高めることが可能にな
る。
外側に嵌合させた事例の斜視図、図7は桁材3と補強部
材5を示した分解斜視図である。この事例において、補
強部材5は、相対向する一対の脚部55,55とそれら
の脚部55,55の一方側の端縁部同士を連結している
板状の連結部56とを備えた正面視門形に形成されてい
て、その補強部材5が桁材3の外側に上から嵌合されて
いる。そして、図示していないけれども、補強部材5の
一対の脚部55,55の高さ方向一端縁が上側デッキボ
ードの裏面に重ね合わされ、それらの脚部55,55の
高さ方向他端縁が下側デッキボードの裏面に重ね合わさ
れる。そのため、一対の脚部55,55が補強板部とし
て上側デッキボードに加わる荷重を支えることに役立
ち、それらの脚部55,55による耐荷重強度がもとも
との桁材3によって発揮される耐荷重強度に重畳して当
該紙製パレットの全体強度が高められる。ここで説明し
た紙製パレットP、すなわち補助部材5で桁材3を補強
した紙製パレットPは繰返し使用に耐え得る強度や耐久
性を備えている。一方、補助部材5が紙製であって、そ
の脚部55,55や連結部56は矩形の厚紙を折り曲げ
ることによって一層に形成されているに過ぎないので、
補強部材5自体は1枚の厚紙で安価に製作されている。
したがって、このような補助部材5を用いた紙製パレッ
トは経済性に優れたものになる。また、この補強部材5
を用いた紙製パレットにおいて、各桁材と補助部材5、
補助部材5の連結部56と上側デッキボード1、各桁材
3の下面と下側デッキボード2、とは、接着剤で接合さ
れていることが望ましく、そうしておくことにより価格
を安く抑えたままで耐荷重強度を高めることが可能にな
る。
【0022】図8は他の変形例による補強部材5を桁材
3の外側に嵌合させた事例の斜視図、図9は桁材3と補
強部材5を示した分解斜視図である。この事例におい
て、補強部材5は、相対向する一対の左右の側板部5
7,57とそれらの側板部57,57の一方側の端縁部
同士を連結している板状の連結部58とを備えた平面視
門形に形成されていて、その補強部材5が桁材3の前部
と後部のそれぞれの外側に嵌合されている。そして、図
示していないけれども、補強部材5の一対の側板部5
7,57の高さ方向一端縁が上側デッキボードの裏面に
重ね合わされ、それらの脚部57,57の高さ方向他端
縁が下側デッキボードの裏面に重ね合わされる。そのた
め、一対の側板部57,57が補強板部として上側デッ
キボードに加わる荷重を支えることに役立ち、それらの
側板部57,57による耐荷重強度がもともとの桁材3
によって発揮される耐荷重強度に重畳して当該紙製パレ
ットの全体強度が高められる。ここで説明した紙製パレ
ットP、すなわち補助部材5で桁材3を補強した紙製パ
レットPも繰返し使用に耐え得る強度や耐久性を備えて
いる。一方、補助部材5が紙製であって、その側板部5
7,57や連結部58は矩形の厚紙を折り曲げることに
よって一層に形成されているに過ぎないので、補強部材
5自体は1枚の厚紙で安価に製作されている。したがっ
て、このような補助部材5を用いた紙製パレットは経済
性に優れたものになる。また、この補強部材5を用いた
紙製パレットにおいて、各桁材3の上面と上側デッキボ
ード1、各桁材3の下面と下側デッキボード2、各桁材
3とそれに嵌合された補助部材5、とは、接着剤で接合
されていることが望ましく、そうしておくことにより価
格を安く抑えたままで耐荷重強度を高めることが可能に
なる。
3の外側に嵌合させた事例の斜視図、図9は桁材3と補
強部材5を示した分解斜視図である。この事例におい
て、補強部材5は、相対向する一対の左右の側板部5
7,57とそれらの側板部57,57の一方側の端縁部
同士を連結している板状の連結部58とを備えた平面視
門形に形成されていて、その補強部材5が桁材3の前部
と後部のそれぞれの外側に嵌合されている。そして、図
示していないけれども、補強部材5の一対の側板部5
7,57の高さ方向一端縁が上側デッキボードの裏面に
重ね合わされ、それらの脚部57,57の高さ方向他端
縁が下側デッキボードの裏面に重ね合わされる。そのた
め、一対の側板部57,57が補強板部として上側デッ
キボードに加わる荷重を支えることに役立ち、それらの
側板部57,57による耐荷重強度がもともとの桁材3
によって発揮される耐荷重強度に重畳して当該紙製パレ
ットの全体強度が高められる。ここで説明した紙製パレ
ットP、すなわち補助部材5で桁材3を補強した紙製パ
レットPも繰返し使用に耐え得る強度や耐久性を備えて
いる。一方、補助部材5が紙製であって、その側板部5
7,57や連結部58は矩形の厚紙を折り曲げることに
よって一層に形成されているに過ぎないので、補強部材
5自体は1枚の厚紙で安価に製作されている。したがっ
て、このような補助部材5を用いた紙製パレットは経済
性に優れたものになる。また、この補強部材5を用いた
紙製パレットにおいて、各桁材3の上面と上側デッキボ
ード1、各桁材3の下面と下側デッキボード2、各桁材
3とそれに嵌合された補助部材5、とは、接着剤で接合
されていることが望ましく、そうしておくことにより価
格を安く抑えたままで耐荷重強度を高めることが可能に
なる。
【0023】以上説明した実施形態では、上側デッキボ
ード1と下側デッキボード2との相互間の複数箇所に補
助部材5で補強された桁材3が配備されている紙製パレ
ットを説明したけれども、紙製パレットには、上側デッ
キボード1だけを有して下側デッキボードが省略されて
いるものもある。このタイプの紙製パレットでは、紙製
の補助部材5に具備された補強板部の高さ方向一端縁が
上側デッキボード1の裏面に重なり合い、その補強板部
の高さ方向他端縁が桁材3の下面と同一の高さ位置に配
備されている必要があり、そのようになっていると、補
強部材5が桁材3を補強することに役立つ。図10は他
の発明に係る紙製パレットPの一部破断平面図、図11
は図10のXI矢視方向から見た部分側面図である。
ード1と下側デッキボード2との相互間の複数箇所に補
助部材5で補強された桁材3が配備されている紙製パレ
ットを説明したけれども、紙製パレットには、上側デッ
キボード1だけを有して下側デッキボードが省略されて
いるものもある。このタイプの紙製パレットでは、紙製
の補助部材5に具備された補強板部の高さ方向一端縁が
上側デッキボード1の裏面に重なり合い、その補強板部
の高さ方向他端縁が桁材3の下面と同一の高さ位置に配
備されている必要があり、そのようになっていると、補
強部材5が桁材3を補強することに役立つ。図10は他
の発明に係る紙製パレットPの一部破断平面図、図11
は図10のXI矢視方向から見た部分側面図である。
【0024】図10の紙製パレットPは、紙製の四角筒
形中空体でなる複数の桁材3が紙製の上下のデッキボー
ド1,2の相互間の複数箇所に配備されている点で、図
1などで説明した紙製パレットPと共通している。ま
た、桁材3が紙製パレットPの左右方向及び前後方向に
間隔を隔てて3列ずつ規則的に並んでおり、それらの桁
材3…の相互の空間をフォーク挿入空間として活用する
ことができるようになっている点でも、図1などで説明
した紙製パレットPと共通している。
形中空体でなる複数の桁材3が紙製の上下のデッキボー
ド1,2の相互間の複数箇所に配備されている点で、図
1などで説明した紙製パレットPと共通している。ま
た、桁材3が紙製パレットPの左右方向及び前後方向に
間隔を隔てて3列ずつ規則的に並んでおり、それらの桁
材3…の相互の空間をフォーク挿入空間として活用する
ことができるようになっている点でも、図1などで説明
した紙製パレットPと共通している。
【0025】図10及び図11の紙製パレットPでは、
全部の桁材3が紙製の四角筒形中空体でなり、その筒形
中空体の開口縁部が上記デッキボードに固着されている
点で図1などで説明した紙製パレットPと相違してい
る。すなわち、この紙製パレットPにおいて、桁材3に
用いられている紙製の四角筒形中空体は、左右及び前後
の板部35〜38の上下の各端縁に相当している上下の
開口縁部39a,39bが、上側デッキボード1の裏面
と下側デッキボード2の裏面とにそれぞれ重なり合って
いる。このため、各板部35〜38が上側デッキボード
1に加わる荷重を支えることに役立つ。各桁材3の上下
の開口縁部39a,39bはデッキボード1,2の裏面
に重ね合わせて接着剤で接合されている。ここで説明し
た紙製パレットPは、桁材3が厚紙を折り曲げることに
よって一層に形成されているに過ぎないので、強度や耐
久性の点で図1などで説明した紙製パレットPに劣る。
そのため、繰り返し使用という要求には応えにくいもの
であるけれども、桁材3が紙製であって、その板部3
5,38が矩形の厚紙を折り曲げることによって一層に
形成されているに過ぎないので、桁材3自体は1枚の厚
紙で安価に製作されている。したがって、この紙製パレ
ットPは軽量の対象物を取り扱うための安価な紙製パレ
ットとして有益である。
全部の桁材3が紙製の四角筒形中空体でなり、その筒形
中空体の開口縁部が上記デッキボードに固着されている
点で図1などで説明した紙製パレットPと相違してい
る。すなわち、この紙製パレットPにおいて、桁材3に
用いられている紙製の四角筒形中空体は、左右及び前後
の板部35〜38の上下の各端縁に相当している上下の
開口縁部39a,39bが、上側デッキボード1の裏面
と下側デッキボード2の裏面とにそれぞれ重なり合って
いる。このため、各板部35〜38が上側デッキボード
1に加わる荷重を支えることに役立つ。各桁材3の上下
の開口縁部39a,39bはデッキボード1,2の裏面
に重ね合わせて接着剤で接合されている。ここで説明し
た紙製パレットPは、桁材3が厚紙を折り曲げることに
よって一層に形成されているに過ぎないので、強度や耐
久性の点で図1などで説明した紙製パレットPに劣る。
そのため、繰り返し使用という要求には応えにくいもの
であるけれども、桁材3が紙製であって、その板部3
5,38が矩形の厚紙を折り曲げることによって一層に
形成されているに過ぎないので、桁材3自体は1枚の厚
紙で安価に製作されている。したがって、この紙製パレ
ットPは軽量の対象物を取り扱うための安価な紙製パレ
ットとして有益である。
【0026】図10の紙製パレットPでは、その桁材3
が一枚の矩形の厚紙を折り曲げて製作される関係上、そ
の桁材3の周囲の少なくとも1箇所に分割箇所が発生す
る。この分割箇所では桁材3の強度が他の箇所に比べて
弱いので、その分割箇所として、フォーク挿入空間に面
しない箇所を選択しておくことが望ましい。こうしてお
くと、フォーク挿入空間にフォークを差し込んだりフォ
ーク挿入空間からフォークを抜き出したりするときに、
フォークが桁材3の板部の分割箇所に擦れることがない
ので、その桁材3が分割箇所から損傷して桁材としての
機能が損なわれにくい。なお、桁材3には、図4で補助
部材5として説明した部材を好適に用いることが可能で
ある。
が一枚の矩形の厚紙を折り曲げて製作される関係上、そ
の桁材3の周囲の少なくとも1箇所に分割箇所が発生す
る。この分割箇所では桁材3の強度が他の箇所に比べて
弱いので、その分割箇所として、フォーク挿入空間に面
しない箇所を選択しておくことが望ましい。こうしてお
くと、フォーク挿入空間にフォークを差し込んだりフォ
ーク挿入空間からフォークを抜き出したりするときに、
フォークが桁材3の板部の分割箇所に擦れることがない
ので、その桁材3が分割箇所から損傷して桁材としての
機能が損なわれにくい。なお、桁材3には、図4で補助
部材5として説明した部材を好適に用いることが可能で
ある。
【0027】図10及び図11で説明した実施形態で
は、上側デッキボード1と下側デッキボード2との相互
間の複数箇所に桁材3を配備してあるけれども、下側デ
ッキボード2を省略したものも本発明の範囲に含まれ
る。
は、上側デッキボード1と下側デッキボード2との相互
間の複数箇所に桁材3を配備してあるけれども、下側デ
ッキボード2を省略したものも本発明の範囲に含まれ
る。
【0028】また、図示していないけれども、一回使用
に耐えることだけが要求されている紙製パレットPの桁
材には、図9で補強部材5として説明した部材、すなわ
ち、相対向する一対の側板部とそれらの側板部の一方側
の端縁部同士を連結している板状の連結部とを備えた平
面視門形に形成されている部材を用いることもでき、そ
の場合には、桁材の門形端縁部をデッキボードに接着剤
で接合するなどの手段で固着しておく。
に耐えることだけが要求されている紙製パレットPの桁
材には、図9で補強部材5として説明した部材、すなわ
ち、相対向する一対の側板部とそれらの側板部の一方側
の端縁部同士を連結している板状の連結部とを備えた平
面視門形に形成されている部材を用いることもでき、そ
の場合には、桁材の門形端縁部をデッキボードに接着剤
で接合するなどの手段で固着しておく。
【0029】なお、図10及び図11において、図1〜
図9で説明した部分と同一又は相当する部分には図1〜
図9で用いた符号をそのまま用いて説明を簡略化した。
図9で説明した部分と同一又は相当する部分には図1〜
図9で用いた符号をそのまま用いて説明を簡略化した。
【0030】なお、本発明に係る紙製パレットは、段ボ
ールや板紙といった腰の強い厚紙で製作されているパレ
ットの意味であり、これらの段ボールや板紙といった腰
の強い厚紙には古紙再生品が含まれる。
ールや板紙といった腰の強い厚紙で製作されているパレ
ットの意味であり、これらの段ボールや板紙といった腰
の強い厚紙には古紙再生品が含まれる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、補強部材で桁材を補強し
たタイプの本発明に係る紙製パレットによれば、1枚の
厚紙を折り曲げるだけで製作することのできる補強部材
によって桁材を補強することが可能になり、しかも、も
ともとの桁材の強度が補強部材によって補強されるの
で、経済性に優れた繰返し使用に耐え得る紙製パレット
を提供することが可能になる。
たタイプの本発明に係る紙製パレットによれば、1枚の
厚紙を折り曲げるだけで製作することのできる補強部材
によって桁材を補強することが可能になり、しかも、も
ともとの桁材の強度が補強部材によって補強されるの
で、経済性に優れた繰返し使用に耐え得る紙製パレット
を提供することが可能になる。
【0032】また、1枚の厚紙を折り曲げるだけで製作
することのできる桁材を用いたタイプの本発明に係る紙
製パレットは、軽量な対象物を取り扱う場合の経済性に
優れたものとして有益である。
することのできる桁材を用いたタイプの本発明に係る紙
製パレットは、軽量な対象物を取り扱う場合の経済性に
優れたものとして有益である。
【0033】さらに、本発明に係る紙製パレットは、耐
用性が損なわれた場合にリサイクルすることが容易であ
るという利点を併せ持っている。
用性が損なわれた場合にリサイクルすることが容易であ
るという利点を併せ持っている。
【図1】本発明に係る紙製パレットの一部破断平面図で
ある。
ある。
【図2】図1のII矢視方向から見た部分側面図であ
る。
る。
【図3】図1の桁材と補助部材とを示した分解斜視図で
ある。
ある。
【図4】図3に示した補助部材に具備させることができ
る分割箇所を明示した説明図である。
る分割箇所を明示した説明図である。
【図5】図3に示した補助部材に具備させることができ
る他の分割箇所を明示した説明図である。
る他の分割箇所を明示した説明図である。
【図6】変形例による補強部材を桁材の外側に嵌合させ
た事例の斜視図である。
た事例の斜視図である。
【図7】図6の桁材と補強部材を示した分解斜視図であ
る。
る。
【図8】他の変形例による補強部材を桁材の外側に嵌合
させた事例の斜視図である。
させた事例の斜視図である。
【図9】図8の桁材と補強部材を示した分解斜視図であ
る。
る。
【図10】他の発明に係る紙製パレットの一部破断平面
図である。
図である。
【図11】図10のXI矢視方向から見た部分側面図で
ある。
ある。
【図12】紙製パレットの基本構造を示した一部破断斜
視図である。
視図である。
【図13】従来の紙製パレットの補強構造を説明するた
めの説明図である。
めの説明図である。
P 紙製パレット 1,2 デッキボード 3 桁材 5 補助部材 51〜54 板部(補強板部) 55 脚部(補強板部) 56 連結部 57 側板部(補強板部) a 板部の分割箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501006147 池田興業株式会社 山口県岩国市日の出町2番 (71)出願人 501006136 池下紙業株式会社 兵庫県明石市大久保町八木218 (71)出願人 501006181 株式会社アクト石原 大阪府高槻市前島3丁目12番1号 (71)出願人 501006125 吉村製材株式会社 愛知県海部郡飛島村木場2丁目45番地 (71)出願人 501006114 東秀紙器株式会社 神奈川県相模原市小山2丁目10番4号 (71)出願人 501006099 栃木カートン株式会社 栃木県塩谷郡高根沢町石末1831 (71)出願人 501006088 桜井資源株式会社 静岡県焼津市石津579 (72)発明者 辻本 義雄 大阪府東大阪市西岩田4丁目2番37号 Fターム(参考) 3E063 AA03 AA04 BA10 CA05 CA08 EE03 EE13
Claims (9)
- 【請求項1】 紙製の四角筒形中空体でなる桁材の上面
が紙製のデッキボードの複数箇所に固着されてなる紙製
パレットにおいて、 上記桁材の外側に紙製の補助部材に折曲げ形成された一
層の補強板部が重ね合わされ、その補強板部の高さ方向
一端縁が上記デッキボードの裏面に重なり合っていると
共に、その補強板部の高さ方向他端縁が上記桁材の下面
と同一の高さ位置に配備されていることを特徴とする紙
製パレット。 - 【請求項2】 紙製の四角筒形中空体でなる桁材が紙製
の上下のデッキボードの相互間の複数箇所に配備されて
なる紙製パレットにおいて、 上記桁材の外側に紙製の補助部材に折曲げ形成された一
層の補強板部が重ね合わされ、その補強板部の高さ方向
一端縁が一方側デッキボードの裏面に重なり合っている
と共に、その補強板部の高さ方向他端縁が他方側デッキ
ボードの裏面に重なり合っていることを特徴とする紙製
パレット。 - 【請求項3】 上記補助部材が平面視矩形枠形に形成さ
れて上記桁材の外側に嵌合されており、その補助部材の
左右及び前後の板部のそれぞれによって上記補強板部が
形成されている請求項1又は請求項2に記載した紙製パ
レット。 - 【請求項4】 上記補助部材のいずれかの板部が、当該
紙製パレットにおけるフォーク挿入空間に面しない箇所
で分割されている請求項3に記載した紙製パレット。 - 【請求項5】 上記補助部材が、相対向する一対の脚部
とそれらの脚部の一方側の端縁部同士を連結している板
状の連結部とを備えた正面視門形に形成されて上記桁材
の外側に嵌合されており、その補助部材の一対の上記脚
部のそれぞれによって上記補強板部が形成されている請
求項1又は請求項2に記載した紙製パレット。 - 【請求項6】 上記補助部材が、相対向する一対の側板
部とそれらの側板部の一方側の端縁部同士を連結してい
る板状の連結部とを備えた平面視門形に形成されて上記
桁材の外側に嵌合されており、その補助部材の一対の上
記側板部のそれぞれによって上記補強板部が形成されて
いる請求項1又は請求項2に記載した紙製パレット。 - 【請求項7】 紙製のデッキボードの複数箇所に桁材が
配備されてなる紙製パレットにおいて、 上記桁材が紙製の四角筒形中空体でなり、その筒形中空
体の開口縁部が上記デッキボードに固着されている紙製
パレット。 - 【請求項8】 上記筒形中空体のいずれかの板部が、当
該紙製パレットにおけるフォーク挿入空間に面しない箇
所で分割されている請求項7に記載した紙製パレット。 - 【請求項9】 紙製のデッキボードの複数箇所に桁材が
配備されてなる紙製パレットにおいて、 上記桁材が、相対向する一対の側板部とそれらの側板部
の一方側の端縁部同士を連結している板状の連結部とを
備えた平面視門形に形成されていて、その桁材の門形端
縁部が上記デッキボードに固着されている紙製パレッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000402806A JP2002205740A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 紙製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000402806A JP2002205740A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 紙製パレット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002205740A true JP2002205740A (ja) | 2002-07-23 |
Family
ID=18867037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000402806A Pending JP2002205740A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 紙製パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002205740A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260555A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | 換気扇の包装装置 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000402806A patent/JP2002205740A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010260555A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | 換気扇の包装装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |