JP3099437U - 繊維製パレット - Google Patents

Abstract

【課題】組立てが容易で、更に、ウエイトが軽く、高強度であり、且つ再利用可能な繊維製パレットを提供する。
【解決手段】載置部材１０は、上方に位置する天板１１と、天板１１と対称であり、下方に位置する底板１２と、天板１１と底板１２の間に挟持されるハニカム状内板１３と、天板１１、天板１１及びハニカム状内板１３の周縁と接合される側壁部材１４と、底板１２及びハニカム状内板１３の対応位置に形成される複数の設置孔１６と、を具備し、足部材２０は中空状を呈し、その一端は接着剤４０によりベース板２１上に固定されると共に、他端２２は設置孔１６内に挿入されて接着剤４０により固定され、補強リング３０は、その一端が底板１２に当接するように足部材２０に環装される。
【選択図】　図１

Description

　本考案は、特に構造が簡単であることから、組立てが簡単で、更に、ウエイトが軽く、高強度であり、且つ再利用可能な繊維製パレットに関するものである。

　通常、商品は包装された後、パレット上に積み重ねることにより、空間を節約できると共に、搬送や船積みなどの作業の利便性を向上させることができる。また、現在において最も用いられているパレットは木製パレットであり、その大多数が縦横に交差した板を釘により組立てたものであることから、長時間に亘って使用すると破損し易く、場合によっては補修作業をしなければならなくなると共に、釘が露出して人体を傷付ける恐れもあり、更には、近年、環境保護に対する意識が強まるなか、木材の確保が益々困難になってきている。故に、前記木材パレットの欠点を解決するために、各業者は破損し難く、害虫の発生しないスチールパレットを採用している。

　しかし、前記スチールパレットは非常に重く、フォークリフトに負担がかかるため、搬送作業に影響を与えてしまう。また、軽電化製品から言うと、現在既に積み重ねや搬送用にコストの高い木製パレットを使用しているため、これに換えてより重いスチールパレットを使用すれば、積み重ねや搬送が更に不便なり、コストも増大してしまう。

　本考案は、
　繊維材から成る、載置部材（１０）と、複数の足部材（２０）と、複数の補強リング（３０）と、ベース板（２１）とを有し、
前記載置部材（１０）は、上方に位置する天板（１１）と、該天板（１１）と対称であり、下方に位置する底板（１２）と、天板（１１）と底板（１２）の間に挟持されるハニカム状内板（１３）と、天板（１１）、底板（１２）及びハニカム状内板（１３）の周縁と接合される側壁部材（１４）と、底板（１２）及びハニカム状内板（１３）の対応位置に形成される複数の設置孔（１６）と、を具備し、
　前記足部材（２０）は中空状を呈し、その一端は接着剤（４０）によりベース板（２１）上に固定されると共に、他端（２２）は設置孔（１６）内に挿入されて接着剤（４０）により固定され、
　前記補強リング（３０）は、その一端が底板（１２）に当接するように足部材（２０）に環装されることを特徴とする繊維製パレット、を提供する。

　（作用）　
　本考案の繊維製パレットは上記の課題を解決するものであり、繊維材から成る、載置部材と、複数の足部材と、複数の補強リングと、ベース板とを有し、前記載置部材は、上方に位置する天板と、該天板と対称であり、下方に位置する底板と、天板と底板の間に挟持されるハニカム状内板と、天板、底板及びハニカム状内板の周縁と接合される側壁部材と、底板及びハニカム状内板の対応位置に形成される複数の設置孔と、を具備し、前記足部材は中空状を呈し、その一端は接着剤によりベース板上に固定されると共に、他端は設置孔内に挿入されて接着剤により固定され、前記補強リングは、その一端が底板に当接するように足部材に環装されるので、次に示すような作用効果を有する。

１． 本考案の繊維製パレットは、古紙や植物性廃棄物などの長繊維質材料から成るので、大幅なコストの削減を達成できる。　
２． 本考案の繊維製パレットの重量は、一般の木製パレットより遥かに軽いので、軽電化製品の積み重ねや搬送がし易くなる。　
３． 本考案の繊維製パレットは、接着剤により簡単に且つ速やかに組立てることができるので、一般の釘を用いた木製パレットと比べて構成の面で優れている。　
４． 本考案の繊維製パレットは、上述したように古紙や植物性廃棄物などから成り、破損後は再利用できるので、環境保護に役立つ。

　（考案の効果）　
　本考案は上記の構成を有し、古紙や植物性廃棄物などの長繊維質材料から成るので、大幅なコストの削減を達成できると共に、破損後は再利用でき、環境保護に役立つ。更に、重量も一般の木製パレットより遥かに軽いので、特に軽電化製品の積み重ねや搬送時に適用できる。また、本考案の繊維製パレットは、接着剤により簡単に且つ速やかに組立てることができるので、一般の釘を用いた木製パレットと比べて構成の面において優れている。

　以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。

　図１は本考案に係る繊維製パレットの分解斜視図であり、図２は本考案に係る繊維製パレットの組立て後の斜視図であり、図３は本考案に係る繊維製パレットの組立て後の側面図であり、図４は図２の４−４断面図である。

　図１及び図２の実施例に示すように、本考案の繊維製パレットは、載置部材（１０）、９本の足部材（２０）、９個の補強リング（３０）及び３枚のベース板（２１）を有し、それらは皆、古紙或いは植物性廃棄物（例えば、サトウキビの屑、ヤシ繊維など）などの長繊維質材料をホットプレスして製造される。

　更に、図２乃至図４に示すように、前記載置部材（１０）は一つの天板（１１）、一つの底板（１２）、一つのハニカム状内板（１３）、一つの側壁部材（１４）及び四つの補強部材（図示せず）を含み、該天板（１１）は矩形を呈し、底板（１２）は天板（１１）の下方に対称に位置すると共に、天板（１１）及び底板（１２）の周縁にそれぞれ面取り部（１１１，１２１）が形成され、ハニカム状内板（１３）は天板（１１）と底板（１２）の間に挟入され、側壁部材（１４）は矩形を呈し、天板（１１）、底板（１２）及びハニカム状内板（１３）の周縁と接合されると共に、その肉厚は天板（１１）及び底板（１２）より厚く、更に、底板（１２）及びハニカム状内板（１３）の対応位置に設置孔（１６）が複数形成され、また、各補強部材は中空の柱状を成し、等間隔でハニカム状内板（１３）の間に埋設され、且つ四つの設置孔（１６）に囲まれた矩形の中央部に位置する。

　前記複数の足部材（２０）は中空の円筒状を呈し、それらの一端は接着剤（４０）によりベース板（２１）上に固定されると共に、他端（２２）は対応する複数の足部材（２０）の内部に、載置部材（１０）の天板（１１）に当接状態となるように固定される。

　前記複数の補強リング（３０）はリング状を呈し、その一端が底板（１２）に当接するように足部材（２０）に環装される。

　また、図１及び図４に示すように、本考案を組立てる時は、単に接着剤（４０）を複数の設置孔（１６）内に注入して、足部材（２０）を設置孔（１６）内に挿着することにより、足部材（２０）を設置孔（１６）内に位置決め固定し、その後、載置部材（１０）と足部材（２０）との間の強度を高めるために、補強リング（３０）を足部材（２０）上に環装して、接着剤（４０）により固定すればよい。

　更に、前記載置部材（１０）における天板（１１）及び底板（１２）の周縁にそれぞれ面取り部（１１１，１２１）が形成されるので、優れた美観を提供できると共に、製品をパレット上に位置決めする時、底板（１２）により傷つけることはなく、また、載置部材（１０）における側壁部材（１４）の肉厚は天板（１１）及び底板（１２）より厚いので、製品を積み重ねても変形することはない。

本考案に係る繊維製パレットの分解斜視図である。 本考案に係る繊維製パレットの組立て後の斜視図である。 本考案に係る繊維製パレットの組立て後の側面図である。 図２の４−４断面図である。

符号の説明

　　１０　　　　載置部材
　　１１　　　　天板
　　１１１，１２１　　　　面取り部
　　１２　　　　底板
　　１３　　　　ハニカム状内板
　　１４　　　　側壁部材
　　１６　　　　設置孔
　　２０　　　　足部材
　　２１　　　　ベース板
　　２２　　　　上端
　　３０　　　　補強リング
　　４０　　　　接着剤

Claims (3)

1. 繊維材から成る、載置部材（１０）と、複数の足部材（２０）と、複数の補強リング（３０）と、ベース板（２１）とを有し、
   　前記載置部材（１０）は、上方に位置する天板（１１）と、該天板（１１）と対称であり、下方に位置する底板（１２）と、天板（１１）と底板（１２）の間に挟持されるハニカム状内板（１３）と、天板（１１）、底板（１２）及びハニカム状内板（１３）の周縁と接合される側壁部材（１４）と、底板（１２）及びハニカム状内板（１３）の対応位置に形成される複数の設置孔（１６）と、を具備し、
   　前記足部材（２０）は中空状を呈し、その一端は接着剤（４０）によりベース板（２１）上に固定されると共に、他端（２２）は設置孔（１６）内に挿入されて接着剤（４０）により固定され、
   　前記補強リング（３０）は、その一端が底板（１２）に当接するように足部材（２０）に環装されることを特徴とする繊維製パレット。
2. 前記載置部材（１０）における天板（１１）の周縁及び底板（１２）の周縁にそれぞれ面取り部（１１１，１２１）が形成されることを特徴とする請求項１に記載の繊維製パレット。
3. 前記載置部材（１０）における側壁部材（１４）の肉厚は、天板（１１）及び底板（１２）より厚いことを特徴とする請求項１又は２に記載の繊維製パレット。

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