JP6769733B2 - パレット及びパレット用桁部材 - Google Patents
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Description
かかるパレットの材質としては、軽量化、ワンウェイ化、環境対応(リサイクル)、入管時の手続簡素化等の要請から、近年、ダンボール紙が注目されており、軽量化しつつ十分な強度を確保するための構造が、種々、提案もしくは提供されている。
紙製のパレットは、例えば、特開2005−112461号公報(特許文献1)、特開2012−017124号公報(特許文献2)、特開2013−091520号公報(特許文献3)等に開示されている。
外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部Q30を備えた容器状を成し、パレットの天板Q1の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板Q1の下面に前記凹部Q30の開口側が固着されて該天板Q1を支持する、パルプモールド製の桁部材Q3であって、
前記凹部Q30の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成し、該両内壁面には上下方向へ伸びる1本の凹部内方への突出部Q321と、該1本の突出部とは異なる形状を成し上下方向へ延びる2本の凹部内方への突出部Q311,Q311から成る突出部対Q311・Q311とが、長手方向で交互に繰り返して形成されて成り、
前記突出部対Q311・Q311の各々は、前記凹部を水平に切る仮想横断面上に於いて、当該の突出部対Q311・Q311の内側の面Q3110,Q3110(図21)及び当該の突出部対と対向する突出部対Q311・Q311の内側の面Q3110,Q3110(図21)が仮想の同一円周上に含まれており、
前記凹部Q30の開口の縁部Q35の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部を有し、該平坦部にて前記天板Q1の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材Q3。
[2]発明2
外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部30/P30を備えた容器状を成し、パレットの天板1/P1の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板1/P1の下面に前記凹部30/P30の開口側が固着されて該天板1/P1を支持する、パルプモールド製の桁部材3/P3であって、
前記凹部30/P30の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成すとともに、該両内壁面の上端に連なる開口の縁部31(31U)・32(32U)/P35は相対的高部32U(32)/P35U−31と相対的低部31U(31)/P35U−32とが長手方向で交互に繰り返される形状を成し、前記各相対的高部に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である高部突出部321/P311が形成され、前記各相対的低部に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である低部突出部311/P321が前記高部突出部321/P311とは異なる形状で形成され、
前記凹部30/P30の開口の縁部31・32/P35の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部311U・321U/P35Uを有し、前記相対的高部32U(32)/P35U−31の平坦部321U/P35U(P35U−31)にて前記天板1/P1の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材3/P3。
[3]発明3
外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部P30を備えた容器状を成し、パレットの天板P1の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板P1の下面に前記凹部P30の開口側が固着されて該天板P1を支持する、パルプモールド製の桁部材P3であって、
前記凹部P30の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成すとともに、該両内壁面の上端に連なる開口の縁部P35は相対的高部P35U−31と相対的低部P35U−32とが長手方向で交互に繰り返される形状を成し、前記各相対的高部に連なる内壁面には上下方向へ延びる2本の凹部内方への突出部P311,P311から成る高部突出部対P311・P311が形成され、前記各相対的低部に連なる内壁面には上下方向へ延びる1本の凹部内方への突出部である低部突出部P321が形成され、
前記高部突出部対P311・P311の各々は、前記凹部P30を水平に切る仮想横断面上に於いて、当該の高部突出部対P311・P311の内側の面P3110・P3110(図16(a))及び当該の高部突出部対P311・P311と対向する高部突出部対P311・P311の内側の面P3110・P3110(図16(a))が仮想の同一円周上に含まれており、
前記凹部P30の開口の縁部P35の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部P35Uを有し、前記相対的高部P35U−31の平坦部にて前記天板P1の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材P3。
[4]発明4
発明3に於いて、
さらに、軸芯が前記仮想の円周の軸芯と同位置となるように、前記凹部P30の底部から立設された円錐台部P37を有し、
前記円錐台部P37の上面P37Uと前記相対的高部P35U−31の平坦部とが前記天板P1の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材。
[5]発明5
外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部30を備えた容器状を成し、パレットの天板1の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板1の下面に前記凹部30の開口側が固着されて該天板1を支持する、パルプモールド製の桁部材3であって、
前記凹部30の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成すとともに、該両内壁面の上端に連なる開口の縁部31(31U)・32(32U)は相対的高部32U(32)と相対的低部31U(31)とが長手方向で交互に繰り返される形状を成し、前記各相対的高部32U(32)に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である高部突出部321が形成され、前記各相対的低部31U(31)に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である低部突出部311が前記高部突出部321より凹部内方への突出量が大きくなる形状で形成され、
前記凹部30の開口の縁部31・32の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部311U・321Uを有し、前記相対的高部32U(32)の平坦部321Uにて前記天板1の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材3。
天板P1/Q1/1としては、例えば、ダンボール紙を用いることができる。また、ダンボール紙としては、複数層から成り各層のフルートの方向を揃えて積層したダンボール紙(以下、「パラレル紙」)、複数層から成り各層のフルートの方向を交差させて積層したダンボール紙(以下、「クロス紙」)、表裏のボール紙間にハニカム状に構成した紙をその紙面方向がボール紙に直交する方向となるように介挿させたダンボール紙(以下、「ハニカム紙」)等、種々の公知のダンボール紙を、パレットに要求される性能に応じて適宜に用いることができる。後述の底板P5/Q5/5についても同様である。
桁部材P3/Q3/3の縁上面等の平坦部(固着対象の平坦部)と、天板P1/Q1/1の下面P1L/Q1L/1Lとの固着は、例えば、リサイクル時を考慮して、コーンスターチ等のデンプン系の接着剤を用いて行うことができる。なお、デンプン系以外の公知の接着剤、例えば、酢酸ビニル樹脂を主成分とする接着剤等も用いることができる。桁部材P3/Q3/3と、後述の底板P5/Q5/5との固着(接着)に関しても、同様とする。
リブ状とは、凹部P30/Q30/30の深さ方向で筋状を成すことを言い、補強作用を奏する。
例えば、図16(a)の平面図には、5個の円錐台部(後述の構成6;参照)P37が描かれているが、中央側の3個の各円錐台部P37の周囲には、それぞれ4個の突出部の突出内壁面P3110,P3110,P3110,P3110の中の一部分(図16(a)では当該の一部分から引出線を引き出して理解し易くしている)が、同一の仮想円周上に位置するように設けられている。また、長手方向両端寄りの2個の円錐台部P37の周囲には、それぞれ3個の突出部の突出内壁面P3110,P3111,P3110の中の一部分(図16(a)では当該の一部分から引出線を引き出して理解し易くしている)が、同一の仮想円周上に位置するように設けられている。このように突出内壁面を設けることで、強度をより高めることができる。図21(a)に示すQ3110,Q3111等についても同様である。
この仮想の円周で囲まれる部位(各部位、又は、少なくとも一つの部位)に円錐台部P37/Q37を形成して、荷重を支える強度(補強リブとしての作用を奏する強度)を高めているが、これに代えて、例えば、この部位(各部位、又は、少なくとも一つの部位)に紙管701(図25(b)参照)を配置して、同様の機能を奏させるようにしてもよい。紙管とは、厚手のボール紙を筒状(円筒状,四角柱筒状等)と成した部材であり、筒の下端を凹部P30/Q30の底壁部P39/Q39上に置き、上端で天板P1/Q1を支えることで、強度を高める部材である。紙管は、桁部材P3/Q3を成すパルプモールド成形体とは別部品であるため、配置/非配置を調整することにより、強度を想定荷重に応じて、適宜に調整することができる。なお、この紙管701,702を、円錐台部(少なくとも一つの円錐台部)P37/Q37を囲むようにして設けてよい(図27参照)ことは勿論である。言い換えれば、円錐台部及び/又は紙管を設ける構成も可能である。
また、紙管に代えて、筒状パルプモールド成形体703を嵌め入れるように設けてもよい(図31,図32参照)。
円錐台部P37/Q37の上端の台面である平坦部P37U/Q37Uは、その全域が板状であってもよいが、図29(a)に示すような貫通孔P37Uhが設けられていてもよい。また、底壁部P39に、貫通孔P39hが設けられていてもよい(図29(b)参照)。貫通孔P37Uh,P39hを設けることにより、パルプモールド成形の乾燥工程に於ける効率を上げる、軽量化する、等の効果を得ることができる。
発明1〜発明5の何れかのパレット用の桁部材Q3/3/P3を、天板Q1/1/P1の一方の縁から他方の縁に至るようにして、複数本を平行に、該天板Q1/1/P1の下面に固着して成るパレット。
発明6に於いて、
さらに、底板P5/Q5/5を有し、前記桁部材P3/Q3/3の底壁部P39/Q39/39の平坦な外面を前記底板P5/Q5/5の上面に固着されて成ることを特徴とするパレット、を構成することもできる。
底板P5/Q5/5は、強度を損なわない限度で、適宜に孔を設ける等してもよい。この孔は、例えば、ハンドリフトの車輪を通す孔として用いることができる。また、さらなる軽量化も達成できる。
(1)第3の実施の形態(開口縁上面の平坦部に段差有り)
図15〜図19は、第3の実施の形態を示す。
図示のパレットは、天板P1と、天板P1の下面P1L側に平行に並べて接着された複数本(3本)の桁部材P3と、桁部材P3の下側に接着された底板P5とから成る。平行に並べて配置された桁部材P3−P3の間に天板P1の下方空間が形成され、これが、フォークリフトやハンドリフト等のアーム挿入空間となる。ここで、アーム挿入方向は、桁部材P3の配列方向に沿う方向である。なお、接着剤としては、ここでは、リサイクル時を考慮して、デンプン系の接着剤を用いている。具体的には、トウモロコシを原料とするコーンスターチを用いている。本第3の実施の形態のみならず、後述の各実施の形態でも同様である。なお、先述したように、デンプン系以外の公知の接着剤、例えば、酢酸ビニル樹脂を主成分とする接着剤等を用いることもできる。
また、天板P1や底板P5には、要求される強度を損なわないことを限度として、軽量化等のために、適宜に、孔部を設けてもよい。本実施の形態では、底板P5に孔部を設けている(図18(b)参照)ため、この孔部を通して、ハンドリフトの車輪を床面上に到達させることができる。
また、リブ状の突出部としては、上記突出部P311,P321に加えて、長手方向両端付近の小突出部P331も設けられているため、長手方向全域での補強作用を十分に高めることができる。
したがって、軽量化、ワンウェイ化、環境対応(リサイクル)、入管時の手続簡素化等の要請に良好に応えることができる。
図20〜図24は、第4の実施の形態を示す。
第4の実施の形態のパレットは、第3の実施の形態のパレットと、略、同様である。異なる点は、第4の実施の形態のパレットでは、桁部材Q3の凹部Q30の開口の縁部Q35の縁上面の平坦部Q35Uが、段差(高低差)を有しない点である。このため、第4の実施の形態では、天板Q1の下面Q1Lに接着される面積が、第3の実施の形態よりも大きくなり、接着が強固となる。結束バンドを通す孔は設けられないため、倉庫等での長期間の保管用途が想定される。
第4の実施の形態に於いて、第3の実施の形態と対応する部位には、同一の数字を用いるとともに、その先頭に「P」に代えて「Q」の字を付して示す。
図1〜図7は、第1の実施の形態を示す。
図示のパレットは、天板1と、天板1の下面1L側に平行に並べて接着された複数(3個)の桁部材3と、桁部材3の下側に接着された底板5とから成る。平行に並べて配置された桁部材3−3の間に天板1の下方空間が形成され、これが、フォークリフト等のアーム挿入空間となる。ここで、アーム挿入方向は、桁部材3の配列方向に沿う方向である。言い換えれば、図1〜図7は、いわゆる二方差しの場合である。
本体平板10は厚手のダンボール紙製で、上面視で方形を成す。
補強柱15は長手状(長尺状)を成し、本体平板10の下面(パレット使用状態での下面;本明細書内で、上下の定義は何れも同様)10Lに、複数本を相互に離間して平行に並べ、コーンスターチで接着して成る。この補強柱15は、ライナー(上面紙と下面紙)と、ライナー間に配した中間層とから成る。中間層は、本第3の実施の形態では、その紙面方向がライナーの紙面方向と直交する部位を有する方向となるように設けられた波状を成す紙であるが、これに限定されない。このように3層に構成することにより、所要の厚さを確保している。即ち、本体平板10の下面10Lと補強柱15の下面15Lとに段差を形成し、この段差を、桁部材3の第1側壁部31の縁上面の平坦部31Uと第2側壁部32の縁上面の平坦部32Uとの高低差に対応させている。また、中間層を上記の構成とすることで、軽量化を達成している。
桁部材3としては、本第1の実施の形態では、天板1の縁位置101に用いられる桁部材3e(図2参照)と、天板1の内部側(図示の例では中央位置)に用いられる桁部材3c(図1参照)とがあるが、両者ともに、上面視での長辺301−301間に凹部30が形成されている。即ち、中空とされており、軽量である。桁部材3cは、図4、図5に示す例では中央に1個であるが、パレットのサイズに応じて、2個以上であってもよい。
第1側壁部31は、その上端、即ち、凹部30の開口縁となる縁部の縁上面に、同一高さの平坦部31Uを有する。同様に、第2側壁部32は、その上端、即ち、凹部30の開口縁となる縁部の縁上面に、同一高さの平坦部32Uを有する。
第1側壁部31と第2側壁部32とは、桁部材3の上面視での長辺部301に沿う位置では、交互の配置となるように、即ち、第1側壁部31−31の間に第2側壁部32が位置し、第2側壁部32−32の間に第1側壁部31が位置するように、交互に設けられている。なお、短辺部に沿う位置には第1側壁部31は無く、第2側壁部32の非突出部320が設けられている。非突出部320については後述する。
図1と図2の比較より分かるように、天板1の縁位置101に配置される桁部材3eでは、上面視で一方の長辺部3011には第1側壁部31は無く、第2側壁部32の非突出部320が形成されている。これは、補強柱15の端部(長手方向の端部)を、第2側壁部32で覆うためである。また、補強柱15の端部での接着を確保するために、第1側壁部31の縁上面31Uと同じ高さの縁上面312Uを有する第1相当突出部312が、第2側壁部32の非突出部320の内側に形成されている。
(補正により実施の形態から除外された補正前の第2の実施の形態;四方差し)
図8〜図14は、参考例−1を示す。
参考例−1は、いわゆる四方差しの場合である。第2の実施の形態では、平行に並べて配置した桁部材3−3の間に天板1の下方空間を形成してフォークリフト等のアーム挿入空間を確保する点は、前述の第1の実施の形態と同様である。
他の点は、第1の実施の形態と同様である。
(補正により実施の形態から除外された補正前の第5の実施の形態)及びその他の変形例
図33〜図36は、参考例−2を示す。
参考例−2は、先述の第3の実施の形態のパレットを、いわゆる四方差しのパレットとした場合である。参考例−2では、平行に並べて配置した桁部材の間に天板の下方空間を形成してフォークリフト等のアーム挿入空間を確保する点は、前述の第3の実施の形態と同様である。
他の点は、第3の実施の形態と同様である。
P1L,Q1L,1L 天板の下面
P1U,Q1U,1U 天板の上面
10 本体平板
P101,Q101,101 天板の縁位置
10L 本体平板の下面
15 補強柱
15L 補強柱の下面
P3,Q3,3(3c,3cc,3e,3ee) 桁部材
P30,Q30,30 凹部
300 平板部
301 長辺部
3011 天板の縁位置寄りの長辺部
31 第1側壁部(縁部)
31U 第1側壁部の縁上面の平坦部
310 非突出部(第1側壁部の非突出部)
310U 非突出部の縁上面(第1側壁部の非突出部の縁上面)平坦部
P311,Q311,311 突出部
P3110,Q3110,3110 突出内壁面
P3111,Q3111 長手方向両端の突出部の突出内壁面
311U 突出部の縁上面(第1側壁部の突出部の縁上面)平坦部
312 第1相当突出部(第2側壁部の非突出部の内側の第1側壁部高さ相当)
312U 第1相当突出部の縁上面平坦部
32 第2側壁部(縁部)
32U 第2側壁部の縁上面の平坦部
320 非突出部(第2側壁部の非突出部)
320U 非突出部の縁上面(第2側壁部の非突出部の縁上面)平坦部
P321,Q321,321 突出部
P3210,Q3210,3210 突出内壁面
321U 突出部の縁上面(第2側壁部の突出部の縁上面)平坦部
3210 突出部先端側の側壁(第2側壁部の突出部先端側の側壁)
322 先端突出部
P331 長手方向両端付近の小突出部
P35,Q35 縁部
P35U,Q35U,(31U,32U) 縁部の縁上面の平坦部
P350 縁部の縁上面の溝部
P37,Q37 円錐台部
P370 円錐台部の孔
P37U,Q37U 円錐台部の上端の平坦部
P38,Q38 側壁部
P380,Q380 長手方向の側壁部
P39,Q39,39 底壁部
P39L,Q39L,39L 底壁部の外面(下面)
P391,Q391,391 第1底壁部
P391L,Q391L,391L 第1底壁部の外面(下面)
P392,Q392,392 第2底壁部
P392L,Q392L,392L 第2底壁部の外面(下面)
P5,Q5,5 底板
P5U,Q5U,5U 底板の上面
701 紙管(厚紙製の円筒形状)
702 紙管(厚紙製の四角柱形状)
703 筒状パルプモールド成形体
72 厚紙板
75 桁部材外側を覆うダンボール紙
Claims (6)
- 外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部を備えた容器状を成し、パレットの天板の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板の下面に前記凹部の開口側が固着されて該天板を支持する、パルプモールド製の桁部材であって、
前記凹部の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成し、該両内壁面には上下方向へ伸びる1本の凹部内方への突出部と、該1本の突出部とは異なる形状を成し上下方向へ延びる2本の凹部内方への突出部から成る突出部対とが、長手方向で交互に繰り返して形成されて成り、
前記突出部対の各々は、前記凹部を水平に切る仮想横断面上に於いて、当該の突出部対の内側の面及び当該の突出部対と対向する突出部対の内側の面が仮想の同一円周上に含まれており、
前記凹部の開口の縁部の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部を有し、該平坦部にて前記天板の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材。 - 外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部を備えた容器状を成し、パレットの天板の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板の下面に前記凹部の開口側が固着されて該天板を支持する、パルプモールド製の桁部材であって、
前記凹部の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成すとともに、該両内壁面の上端に連なる開口の縁部は相対的高部と相対的低部とが長手方向で交互に繰り返される形状を成し、前記各相対的高部に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である高部突出部が形成され、前記各相対的低部に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である低部突出部が前記高部突出部とは異なる形状で形成され、
前記凹部の開口の縁部の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部を有し、前記相対的高部の平坦部にて前記天板の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材。 - 外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部を備えた容器状を成し、パレットの天板の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板の下面に前記凹部の開口側が固着されて該天板を支持する、パルプモールド製の桁部材であって、
前記凹部の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成すとともに、該両内壁面の上端に連なる開口の縁部は相対的高部と相対的低部とが長手方向で交互に繰り返される形状を成し、前記各相対的高部に連なる内壁面には上下方向へ延びる2本の凹部内方への突出部から成る高部突出部対が形成され、前記各相対的低部に連なる内壁面には上下方向へ延びる1本の凹部内方への突出部である低部突出部が形成され、
前記高部突出部対の各々は、前記凹部を水平に切る仮想横断面上に於いて、当該の高部突出部対の内側の面及び当該の高部突出部対と対向する高部突出部対の内側の面が仮想の同一円周上に含まれており、
前記凹部の開口の縁部の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部を有し、前記相対的高部の平坦部にて前記天板の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材。 - 請求項3に於いて、
さらに、軸芯が前記仮想の円周の軸芯と同位置となるように、前記凹部の底部から立設された円錐台部を有し、
前記円錐台部の上面と前記相対的高部の平坦部とが前記天板の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材。 - 外形が略直方体形状で、該直方体形状を略模る長手状の凹部を備えた容器状を成し、パレットの天板の一方の縁から他方の縁に至る長さを有し、前記天板の下面に前記凹部の開口側が固着されて該天板を支持する、パルプモールド製の桁部材であって、
前記凹部の長手方向に沿う両内壁面は該長手方向に沿い幅方向中央に位置する仮想の垂直面を対称面とする面対称な同形状を成すとともに、該両内壁面の上端に連なる開口の縁部は相対的高部と相対的低部とが長手方向で交互に繰り返される形状を成し、前記各相対的高部に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である高部突出部が形成され、前記各相対的低部に連なる内壁面には上下方向へ延びる凹部内方への突出部である低部突出部が前記高部突出部より凹部内方への突出量が大きくなる形状で形成され、
前記凹部の開口の縁部の縁上面は、原料が吸引されて堆積されるパルプモールド成形金型の成形面が転写された平坦部を有し、前記相対的高部の平坦部にて前記天板の下面に固着される、
ことを特徴とするパレット用の桁部材。 - 請求項1〜請求項5の何れかのパレット用の桁部材を、天板の一方の縁から他方の縁に至るようにして、複数本を平行に、該天板の下面に固着して成るパレット。
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