JP3963812B2 - 段ボール製パレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉の入った袋等をフォークリフトにより運搬する際に使用する段ボール製のパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高重量の物、例えば穀類、樹脂原料等の粉粒体の入った袋(粉袋)をまとめて運搬する際、フォークリフトが使用されている。一般的には、木製のパレットにこれらの粉袋を並べながら1段ごとに交互に積み重ね、パレットにフォークリフトのフォークを挿入し、持ち上げて運搬を行う。
【0003】
しかし、重量物対応の木製のパレットは製造コストが高く、パレット自体も手で運ぶには重いため、使用していないときの保管や移動が面倒であるという問題がある。また、木製のパレットだと廃棄やリサイクルなどの処分がし難いという問題もある。
さらに、木製のパレットには害虫が付くおそれがあるため、予め蒸燻や熱処理する必要があり、近年では、これらを用いた輸出が制限される場合もある。
【0004】
木製のパレットに代わるものとして段ボール製のパレットが提案されている。例えば、段ボールからなる下板と上板との間に、円筒形の紙管や角型のブロックを等間隔に固定したもの、あるいは段ボール製の桁を縦横に配置したものが提案されている(例えば、特開2002−104412号公報参照。)。
【0005】
これらの段ボール製のパレットは、木製のものより軽量であり、製造コストが低く、リサイクルが可能であるなどの利点があるが、その強度は木製のものよりかなり低く、高重量のものを上に載せて運搬するとなると強度不足で撓みが大きいなどの問題がある。例えば、前記したような粉袋をこれらの段ボール製のパレット上に載せてフォークリフトで持ち上げると、フォークの爪の部分を支点として両端に荷重が掛かった場合に撓んだり、あるいは上板に生じた歪みに応じて袋の中で粉が移動し、歪みが生じた部分に荷重が集中するなどして偏荷重が生じ、結果的に荷崩れ(荷割れ)したり、さらにはパレット自体が折れてまうという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−104412号公報(図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、上記問題を解決するべく、粉袋等、高重量のものを載せてフォークリフトで持ち上げて運搬する際、撓みや歪みが生じ難い高強度の段ボール製のパレットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、フォークリフトによる運搬に使用する段ボール製のパレットであって、少なくとも、下板と、上板と、前記下板に固定された複数の横桁と、該各横桁に対して直交するように組まれた複数の縦桁とを具備し、前記下板と上板とは少なくとも一端面で連結されており、前記横桁と縦桁は、前記各横桁が前記各縦桁の両端部分を上から支持し、他の部分では下から支持するように組まれており、前記横桁及び縦桁のうち少なくともいずれか一方に前記フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔が形成されているものであることを特徴とする段ボール製パレットが提供される。
【0009】
このような段ボール製のパレットであれば、上板と下板が連結されており、縦横の桁を下板から上板にかけて巻き込む構造となっているとともに、横桁と縦桁とが互いに上下から支持しているため、非常に強度が高く、高重量のものを載せてフォークリフトで運搬しても撓みや歪みが生じ難い。従って、偏荷重を起こさずに安定した運搬が可能となる。
【0010】
なお、下板と上板とは少なくとも一端面で連結されているとは、少なくとも下板を構成する一部分と上板を構成する一部が、一続き(一枚)の段ボールで繋がっていることを意味し、必ずしも下板全体と上板全体とが繋がった一枚の段ボールから形成されている必要はない。従って、例えば、下板の一部と上板の一部とが一枚の段ボールで繋がっているものを幾つか組み合わせてパレットの下板と上板とを構成するようにしたものでもよい。
【0011】
この場合、前記下板と上板と横桁とを構成する少なくとも2つの対称形の部材に、前記縦桁を組み込んで形成したものであるものとすることができる。
一般的に機械的に製造できる段ボールの大きさには限度があるが、例えば、下板と上板と横桁とを構成する2つの対称形の部材に分け、これらの各部材と縦桁を組んで1つのパレットとすれば、通常規格品にはないような大きな段ボールを特別に用意する必要はなく、汎用品を用いて低コストで製造することができる。また、上記のような対象形の部材を用いたものとすれば、組み立てや解体も容易である。
【0012】
また、前記横桁と縦桁が、複数枚の段ボールを各段ボールの幅方向が直交するように貼り合わせたものからなることが好ましい。
縦横の桁は上板に運搬物を載せて運ぶときに大きな荷重を受けるが、縦横の桁を、上記のように段ボールを貼り合わせたものとすれば、桁の強度を非常に高めることができる。
【0013】
また、前記下板に固着される底板と、前記上板に固着される天板のうち少なくとも一方をさらに具備することもできる。
このように底板あるいは天板を固着したものとすれば、特にパレットの上下面の強度を一層高めることができ、歪等の発生をより効果的に抑制することができる。
【0014】
前記段ボール製パレットの少なくとも外面に、水溶性樹脂コートが施されていることが好ましい。
このように外面に水溶性樹脂コートが施されていれば、水等の液体が付着してもパレットの強度が低下せず、高い強度を維持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について具体的に説明する。なお、好適な態様の段ボールパレットについて組み立て方を示しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1〜図4は、本発明に係る段ボール製パレット(ユニットタイプ)の組み立て手順を順次示している。
【0016】
まず、段ボール製パレット51の下板2と上板3と横桁21,11,21´とを構成する2つの対称形の部材41a,41bを組み立てる。
一方の部材41aについて説明すると、図1に示されるパレットの下板の半分を構成する部分(以下、下板部分という)2aと、下板部分2aの対向する縁から延出する横桁部分4,5と、さらに一方の横桁部分5から延出してパレットの上板の半分を構成する部分(以下、上板部分という)3aとを有する一続きの段ボール1aに対し、各横桁部分4,5に補強用の横桁11a,21aをそれぞれ貼り付ける。
【0017】
下板部分2aと横桁部分4,5と上板部分3aとを構成する段ボール1aとしては、強度が高いものが好ましいが、段ボールを積層させるほど折り曲げ等に強くなるので、例えばABフルート等、段(フルート)が二段形成されている複両面段ボールを好適に使用することができる。
段ボール1aの各横桁部分4,5にはそれぞれフォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔6,7,8,9が形成されており、上板部分3aが延出していない側の横桁部分4の左右両側と中央には、後に縦桁を組む際に嵌合させるための凹部(嵌合部)10a,10b,10cが形成されている。なお、フォーク挿入孔の大きさ等に関しては、フォークの大きさや間隔等を考慮して規格に基づき決めれば良いが、横桁部分4のフォーク挿入孔6,7,8,9の上の段ボール部分が細いと曲げ強度が小さくなるので、なるべく太く(高く)して曲げ強度に対して強くなるようにすることが好ましい。
【0018】
このような段ボール1aの各横桁部分4,5の内側(下板部分2a側)の面に、それぞれ補強用の横桁部材11a,21aを貼り付ける。
これらの横桁部材11a,21aは、それぞれ貼り合わされる横桁部分4,5に合致した形状となっており、例えば、横桁部材11aに関しては、フォーク挿入孔16,17と、縦桁を組む際に嵌合させるための凹部(嵌合部)12,13,14が所定の位置に形成されている。
【0019】
また、各横桁部材11a,21aは、打ち抜き加工した複数枚の段ボールを各段ボールの幅方向が直交するように、すなわち、段ボールの目方向が縦目と横目で交互となるように貼り合わせたものからなっており、高さ方向、幅方向、厚さ方向のいずれの方向に対しても、強度が非常に高いものとなっている。このような横桁部材11a,21aを各横桁部分4,5にそれぞれ貼りつけることで、極めて強度の高い横桁が形成されることとなる。なお、貼り付け手段としては、糊、接着剤等を使用することができる。
【0020】
横桁部材11a,21aを貼りつけた後、段ボール1aの各横桁部分4,5を折り目線L1,L2に沿って内側に折り曲げ、図2に示されるように下板部分2aから起立させる。これにより補強用の横桁部材11a,21aは、それぞれ横桁部分4,5を介して下板2にも固定された状態となる。
同様にして、段ボール1bに対しても補強用の各横桁11b,21bをそれぞれ横桁部分4,5に貼り付けた後、横桁部分4,5を起立させる。これにより、下板と上板と横桁とを構成する2つの対称形の部材41a,41bが形成される。
【0021】
次いで、図2に示されるように、2つの対称形の部材41a,41bを、上板部分3a,3bに連結されていない側の各横桁部分4(11a,11b)同士を外側の面で合わせる。このとき、必要に応じて接着剤等を用いて貼り合わせて一体化させてもよい。これにより、各下板部分2a,2bが合致してパレットの下板2が形成されるとともに、3つの横桁21,11,21´が等間隔で下板2に固定された形となる。そして、例えば、中央の横桁11は、2つの段ボール41a,41bの各横桁部分4と、それらに貼り合わされた2つの横桁部材11a,11bから構成されたものとなり、非常に厚く強固なものとなる。
【0022】
次に、各横桁21,11,21´に対して縦桁となる3つの縦桁部材31a,31b,31cをそれぞれ直交するように組み込み、2つの対称形の部材41a,41bを確実に一体化させて図3に示したような一つのパレット51とする。ここで縦桁部材31a,31b,31cについて説明すると、前記補強用の横桁部材11a,11b,21a,21bと同様、複数枚の段ボールを各段ボールの幅方向が直交するように貼り合わせたものから構成され、非常に高い強度を有するものとなっている。そして、例えば縦桁部材31aでは、左右の下部には2つのフォーク挿入孔34,35が形成され、また中間の下部には中央の横桁11の凹部12に嵌合するための凹部36が形成されている。
さらに両端の下部には、各横桁部分5に貼り付けられた横桁部材21a,21bにそれぞれ嵌め込むための凸部(嵌合部)32,33が形成されている。
【0023】
このような縦桁部材31a,31b,31cを横桁21,11,21´と組むには、両側の横桁21,21´を外側に倒した状態で、各縦桁部材31a,31b,31cを、中央の凹部36を横桁11の各凹部12,13,14に合わせて嵌め込む。次いで、両側の横桁21,21´を内側に向けて起こしつつ、各縦桁部材31a,31b,31cの両端の凸部32,33を横桁部材21a,21bの凹部22,23,24に嵌め込む。このように横桁21,11,21´と縦桁31a,31b,31cにそれぞれ凹凸をつけて、上下・左右から嵌め込むようにして組み合わせた構造としたことで、横桁21,11,21´は、縦桁31a,31b,31cの両端部分を上から支持し、中間部分では下から支持することになる。
【0024】
なお、縦桁を横桁に対して一方向、例えば上から嵌め込んで互いに接着したとしても、フォークリフトで持ち上げたときに端に強い荷重がかかって撓んだ際、接着が剥がれて縦桁が外れてしまうことが考えられる。しかし、本発明の段ボール製パレット51は、縦桁31a,31b,31cの中央部分を横桁11に対して上から嵌め込み、縦桁の両端部分は横桁21,21´で左右から巻き込むように嵌め込まれるので、横桁が縦桁を上から支持することになり非常に外れ難いものとなる。
【0025】
上記のように縦桁31a,31b,31cを組み込むことで、図3に示したような形となり、さらに各上板部分3a,3bを折り目線L3に沿って内側に折り曲げ、縦横の桁に接着させて上板3を形成することで段ボール製パレット51となる。なお、ここでプレス機にかけて圧着させてもよい。
このように組み立てられた段ボール製のパレット51は、横桁21,11,21´と縦桁31a,31b,31cとが互いに上下から支持され、さらに、下板2a,2bと上板3a,3bの端面がそれぞれ横桁部分5を介して連結し、縦横の桁を下板2a,2bから上板3a,3bにかけて巻き込む構造となっている。このような構造により、上板に運搬物を載せてフォークリフトで持ち上げたときに、両端の桁に荷重が掛かっても撓みにくく、かつ外れ難く、パレット全体の強度は非常に高いものとなる。従って、高重量のものを載せてフォークリフトで運搬しても歪みが生じ難く、安定した運搬が可能となる。
【0026】
また、このようなユニットタイプのパレット51では、下板2a,2bと上板3a,3bとがそれぞれ2つに分かれたものを合致させるように構成されているため、下板2と上板3の全てが連結したような1枚の巨大な段ボールを用いる必要がなく、製造コストを低く抑えることができる上、組み立ても容易に行うことができる。
但し、例えば、下板部分2a,2bと横桁部分4,5と上板部分3a,3bの全てが一続きの段ボールから構成されているようなものとしても良く、この場合は中央の横桁11は下板に直接貼り付ければ良い。
【0027】
パレット51の強度をさらに高めるために、図4に示したように下板2に段ボールからなる底板52を固着させ、上板3にも同様の天板53を固着させるのが望ましい。このように底板52と天板53を固着したものとすれば、各下板部分2a,2bと各上板部分3a,3bとをより確実に一体化してパレットの強度を一層高め、歪等の発生をより効果的に抑制することができる。なお、底板52と天板53は、いずれか一方を固着させるようにしてもよい。
【0028】
本発明の段ボール製パレットは、下板2と上板3と横桁部分5とによりパレット全体が巻かれるような形態となっているため、段ボールの断面が露出する部分が少なく耐水性が高いものとなるが、さらに高い耐水性を持たせるのであれば、段ボール製パレット51の少なくとも外面に、水溶性樹脂コートを施したものとすることができる。
【0029】
ここで水溶性樹脂コートとは、紙に被覆させた水溶性樹脂の膜や層のことであり、具体的に本発明で使用できる水溶性樹脂としては、例えば、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の天然高分子化合物、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性セルロース類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリエーテル類、(メタ)アクリル酸系ポリマー、アクリル−スチレン共重合体等の水溶性アクリル系樹脂、及び水溶性ポリブチラール、ポリビニルアルコール等の水溶性合成高分子化合物が挙げられる。なお、本発明で使用できる水溶性樹脂は上に挙げたものに限定されず、紙に膜状に被覆した際、所定期間、水の浸入を防止する耐水性、防湿性、撥水性等を示すものであれば特に限定されない。
【0030】
このような水溶性樹脂が被覆された、すなわち水溶性樹脂コートが施された紙は、耐油性、耐水性、防湿性、撥水性等を有するものとなる。従って、例えば、底板52及び天板53となる各段ボールの片面あるいは両面に水溶性樹脂コートを施したものを使用し、これらの段ボールを前記樹脂コートを施した面が外側となるようにそれぞれ下板2と上板3に貼り付けるようにすれば、雨等の液体が掛かっても運搬中のパレットの強度が低下するのを防ぐことができる。
なお、前記した水溶性樹脂は、水、あるいは必要に応じて薬品を含む水溶液等によって溶解されるので、パレットが不要となった場合には、容易にリサイクルすることができるという利点がある。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例・比較例)
曲げ圧縮試験
図4のように底板と天板とを貼り付けた本発明に係る段ボール製パレット(ユニットタイプ)と、図5に示すように段ボール製の下板63と上板64との間にブロック62を等間隔で固定した従来の段ボール製パレット61(ブロックタイプ)を用いて曲げ圧縮試験を行った。試験方法としては、図6に示すような圧縮試験機71と、フォークリフトのフォークとして想定した角材72等を用い、フォークリフトでパレットを持ち上げた際にパレットの両端に荷重が掛かったときの圧縮荷重と歪み量を計測した。
【0032】
このような試験において、パレット両端での歪み量が20mmに達した時点で荷割れが起こることが考えられるため、パレット両端にかけた圧縮荷重が高い数値に対して歪み量が少ないパレットが撓みの少ないパレットと言える。
試験結果を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
表1に記載されているように、ブロックタイプの従来の段ボール製パレットでは、圧縮荷重が196kgになったときに歪み量が19mmとなった。一方、本発明に係るユニットタイプの段ボール製パレットでは、縦横の桁を3本ずつ(計6本)配置したものでは310kgの圧縮荷重に対して歪み量は12mmであり、ブロックタイプのパレットに比べ、圧縮荷重が大きいにも係わらず歪み量は小さかった。さらに、横桁を5本、縦桁を3本(計8本)配置したものでは290kgの圧縮荷重に対して歪み量は8mmと極めて小さかった。このような結果から、本発明に係る段ボール製パレットでは、圧縮荷重が増加しても歪みはそれほど増加せず、撓み難いことがわかる。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0036】
例えば、縦横の桁は、パレットの大きさ等に応じて増やしてもよいし、前記したような2つの対称形の部材の間に第3の部材を設けて一体化させるようなものとしてもよい。
また、実施の形態では、縦横両方の桁にフォーク挿入孔を形成したいわゆる四方差しのパレットについて説明したが、縦横のいずれかの桁にのみフォーク挿入孔を形成した二方差しのパレットとしてもよい。
さらに、上記の説明で貼り付けを行わなかった箇所についても、糊や接着剤を用いて接着し、例えばパレット全体にわたって糊接着をし、さらにプレス機で圧着させるようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明の段ボール製のパレットは、連結した下板と上板の間を直交する縦横の桁で橋渡しをし、各横桁が各縦桁の両端部分を上から支持し、他の部分では下から支持するように組まれた構造となっている。このような構造としたことで、運搬物をパレットに積み重ねてフォークリフトで運搬する際、端の桁に荷重が掛かっても撓みずらく、かつ外れにくい。特に、粉袋のようにへこみに荷重が集中し易いものを運搬する場合に極めて有効であり、安定した運搬を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る段ボール製パレットを構成する2つの対称形の部材をつくる段階を示す図である。
【図2】下板と上板と横桁とを構成する2つの対称形の部材に、縦桁を組み込む段階を示す図である。
【図3】下板と上板と横桁とを構成する2つの対称形の部材に、縦桁を組み込んだ状態を示す図である。
【図4】底板と天板を固着させる段階を示す図である。
【図5】従来の段ボール製パレットの一例を示す斜視図である。
【図6】実施例での曲げ圧縮試験の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b…下板部分と上板部分と横桁部分とを有する段ボール、
2a,2b…下板部分、 2…下板、 3a,3b…上板部分、 3…上板、
4,5…横桁部分、 6,7,8,9…フォーク挿入孔、
10a,10b,10c…凹部(嵌合部)、
11a,11b,21a,21b…横桁部材、 11,21,21´…横桁、
12,13,14…凹部(嵌合部)、 16,17…フォーク挿入孔、
28,29…フォーク挿入孔、 22,23,24…凹部(嵌合部)、
31a,31c,31b…縦桁部材(縦桁)、 32,33…凸部(嵌合部)、
34,35…フォーク挿入孔、
41a,41b…下板と上板と横桁とを構成する対称形の部材、
51…段ボール製パレット、 52…底板、 53…天板。
Claims (5)
- フォークリフトによる運搬に使用する段ボール製のパレットであって、少なくとも、下板と、上板と、前記下板に固定された複数の横桁と、該各横桁に対して直交するように組まれた複数の縦桁とを具備し、前記下板と上板とは少なくとも一端面で連結されており、前記横桁と縦桁は、前記各横桁が前記各縦桁の両端部分を上から支持し、他の部分では下から支持するように組まれており、前記横桁及び縦桁のうち少なくともいずれか一方に前記フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔が形成されているものであることを特徴とする段ボール製パレット。
- 前記段ボール製パレットは、前記下板と上板と横桁とを構成する少なくとも2つの対称形の部材に、前記縦桁を組み込んで形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の段ボール製パレット。
- 前記横桁と縦桁が、複数枚の段ボールを各段ボールの幅方向が直交するように貼り合わせたものからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の段ボール製パレット。
- 前記下板に固着される底板と、前記上板に固着される天板のうち少なくとも一方をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の段ボール製パレット。
- 前記段ボール製パレットの少なくとも外面に、水溶性樹脂コートが施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の段ボール製パレット。
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