JP3360284B2 - 紙製パレット - Google Patents

紙製パレット

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JP3360284B2
JP3360284B2 JP30432699A JP30432699A JP3360284B2 JP 3360284 B2 JP3360284 B2 JP 3360284B2 JP 30432699 A JP30432699 A JP 30432699A JP 30432699 A JP30432699 A JP 30432699A JP 3360284 B2 JP3360284 B2 JP 3360284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールを用いて
構成される紙製パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、軽量で安価、そして、廃棄処分の
際の分解(解体)に手間が掛からず、無公害でしかもリ
サイクル性の良い段ボールからなる紙製パレットが、木
製又はプラスチック製のパレットに変わって普及してき
ている。この紙製パレットは、段ボール製のデッキボー
トと、このデッキボートの下面に接着されて複数並設さ
れる同じく段ボール製の桁とから構成され、桁間のフォ
ーク差込み部にフォークリフトのフォーク爪を差し込む
ことで、荷物の荷積み、荷降ろし、そして運搬を容易に
行い得るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の紙製
パレットを構成するデッキボートや桁は、夫々の構成形
態に合わせて截断、例えば所要の幅と長さにて帯板状に
截断された複数枚の段ボールを重ね貼り合すことで多層
に積層構成されてなることから、デッキボード上に載せ
られた荷物の荷重に対する耐荷重強度が不足し、桁が押
し潰されたり、或いは荷積みや荷降ろしの際にフォーク
差込み部に挿し込まれたフォーク爪が支点となってデッ
キボードが折れ曲がってしまう問題が未だに残されてい
る。これは、数枚の段ボールを単に重ね貼り合わせた積
層構造だけでは段ボールが持つ断面構造(所謂波形構
造)上、十二分な耐荷重強度を桁やデッキボード等に付
与することは困難であり、限界があるからである。尚、
積層する段ボールの枚数を増やすことで、耐荷重強度を
上げることも考えられるが、枚数を増やせば、軽量で取
扱が便利と言う紙製パレット本来の特色が低下して重量
が嵩む上、生産性の問題、そしてコストの高騰を招く等
の新たな問題に直面することとなる。
【0004】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、フォークリフト等によ
る荷上げ作業等で折れ曲がることがない耐荷重強度に優
れ、しかも、木製の板材と同等の撓み強度が得られ、加
えて耐水性にも優れた紙製パレットを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、請求項1では、デッキボードを、複数のV
溝を有する一枚の三層段ボールブランクを該V溝で折り
曲げ重ね合わせた積層形態とし、該V溝は、前記三層段
ボールブランクに表皮部を残して上層部から前記表皮部
に向けて形成された断面直角状で、且つデッキボードの
積層形態に合せて適宜間隔ごとに複数形成し、前記デッ
キボードを、隣合せるV溝間に形成される連結部が上下
方向に立ち上がる縦層部となり、該連結部で連結される
積層部が横層部となるよう、前記三層段ボールブランク
をV溝により直角に折り曲げ重ね合せて形成し、各デッ
キボードに掛かる荷重を、上記各積層部と連設部の折り
曲げ箇所に形成される直角な角部と、縦方向の連設部と
の協働で受け支えるよう構成したことを特徴とする。ま
た請求項2では、桁を、複数のV溝を有する一枚の三層
段ボールブランクを該V溝で折り曲げ重ね合わせた積層
形態とし、該V溝は、前記三層段ボールブランクに表皮
部を残して上層部から前記表皮部に向けて形成された断
面直角状で、且つ桁の積層形態に合せて適宜間隔ごとに
複数形成し、前記桁を、隣合せるV溝間に形成される連
結部が横層部となり、該連結部で連結される積層部が上
下方向に立ち上がる縦層部となり、且つ三層段ボールブ
ランクの表皮部により包み込まれるよう、前記三層段ボ
ールブランクをV溝により直角に折り曲げ重ね合せて形
成し、各桁に掛かる荷重を、上記各積層部と連結部の折
り曲げ箇所に形成される直角な角部と、縦方向の連設部
との協働で受け支えるよう構成したことを特徴とする。
請求項3では、請求項1又は2において、V溝より三層
段ボールブランクを折り曲げ重ね合わせる際、該三層段
ボールブランクとは別体の芯材を該三層段ボールブラン
ク内に包み込み、該芯材と三層段ボールブランクの積層
部を重ね合わせてデッキボード又は桁を積層構成したこ
とを特徴とする。請求項4では、請求項1又は2におい
て、V溝より三層段ボールブランクを折り曲げ重ね合わ
せる際、該三層段ボールブランクとは別体の芯材を該三
層段ボールブランクの対向する積層部で挟み込み、該芯
材と三層段ボールブランクの積層部を重ね合わせてデッ
キボード又は桁を積層構成したことを特徴とする。又、
上記芯材としては、段ボール、コア材、板紙(厚紙)等
が挙げられる。斯かる技術的手段によれば、V溝を介し
て三層段ボールブランクを直角に折り曲げ重ね合わせて
デッキボード、桁を積層構成し、該デッキボード、桁に
掛かる荷重を、積層部と連設部とにより構成される角部
と縦方向の連設部又は積層部との協働で受け支える。加
えて、連設部又は積層部が三層段ボールブランクの断面
構造上で一番強い縦方向の起立姿勢で同荷重を受け支え
ることとなることで、強度が著しく増大し、十分に満足
のいく耐荷重強度をデッキボードに付与することができ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1乃至図5は、本発明紙製パレット
の第1実施例を示し、片面使用形二方向差しのパレット
である。このパレットAは、段ボール製のデッキボート
1と、各デッキボート1の下面間に亘り直交方向に接着
固定されてデッキボード1の長さ方向に所定の間隔をお
いて複数並設される段ボール製の桁2から構成され、桁
2間の前後二方向に開口するフォーク差込み部7にフォ
ークリフトのフォーク爪Bを差し込むことで、荷物の荷
積み、荷降ろし、そして運搬を容易に行い得るように構
成されている。デッキボード1、桁2はそれらの積層構
成形態に合わせた大きさと形状に截断された一枚の三層
段ボールブランク(図2(c)参照)を後述する複数箇
所のV溝3から折り曲げて重ね合すことで、夫々の積層
構成形態に構成されるものである。
【0007】デッキボード1は、V溝3からの折り曲げ
積層枚数、そして幅、長さ等のデッキボード1の積層構
成形態に合わせた大きさにて長方形状に截断された一枚
の三層段ボールブランクの両短辺間に亘り折り曲げ積層
枚数(図示例では3枚)に合わせて尚且つ設定された所
定の間隔をおいてV溝3を夫々設け(図2(a)の展開
図参照)、このV溝3より三層段ボールブランクを直角
に折り曲げて順次に重ね合すことで(図3の(a)の状
態から(d)の状態)、荷物の荷重に対し強い耐荷重強
度を発揮する角部Pを有する三層構造に積層構成される
ように形成してなる(図4参照)。尚、V溝3より直角
に折り曲げて積層部4を重ね合わせる際に、各積層部4
同士間を接着剤6により接着固定するも、図示例のよう
に最後に積層される積層部4のみを接着固定するも任意
であるが、前者のように、各積層部4同士間を全て接着
固定せしめた一体化積層構造にすることにより更に耐荷
重強度を増強し得ることは言うまでもない。
【0008】V溝3は、一枚の三層段ボールブランクを
折り曲げ重ね合わせて所定の長さと幅、そして積層厚さ
を有するデッキボード1を積層構成するに当り、積層部
4とこれら積層部4を連設する連設部5との折り曲げコ
ーナーが丸みを起すことなく、直角に折り曲がった角部
が構成されるように積層部4と連設部5との間に施すも
ので、図示したように三層段ボールブランクの下層部の
表皮部8(ライナー部)を残して同表皮部8に向けて上
層部から横断面直角欠溝で設けて(図2(b)の状
態)、積層部4と連設部5とが表皮部8で連設された状
態で直角に折り曲がった角部Pが構成されるように形成
してなる。又、このV溝3の形成間隔は、デッキボード
1の積層構成形態に合わせて施すものであるが、例えば
図4に例示したように、三層構造のデッキボード1を積
層構成する場合は三層段ボールブランクの二枚分の厚さ
間隔と三枚分の厚さ間隔で三層段ボールブランクに夫々
平行に施すものである(図2(a)参照)。
【0009】以上の如く、V溝3が施されたデッキボー
ド構成用の三層段ボールブランクを各V溝3より直角に
折り曲げながら重ね合わせると、各積層部4と連設部5
とがV溝3から直角に折り曲がり、三枚の積層部4が積
層された角部Pを有する三層構造のデッキボード1が積
層構成される。この際、V溝3より直角に折り曲げら
れ、連設部5に直角に連設された状態で該連設部5とに
より角部Pを構成しながら順次に積層されて行く各積層
部4同士間を個々に接着固定する。而して、デッキボー
ド1に掛かる荷重を三層構造の各積層部4と連設部5と
により構成される角部Pと縦方向の連設部5との協働で
受け支える。又、連設部4は荷重に対し一番強度を発揮
する起立姿勢で同荷重を受け支えることとなることか
ら、強度増強の一助と成し得ることで、フォークリフト
等による荷上げ作業等でデッキボード1が折れ曲がるこ
ともない耐荷重強度が期待できる。
【0010】桁2は、前述したデッキボード1と同じく
V溝3を介しての折り曲げ積層枚数、幅、長さ等の桁2
の積層構成形態に合わせて截断された一枚の三層段ボー
ルブランクの両短辺間に亘り折り曲げ積層枚数(図示例
では3枚)に合わせて尚且つ設定された所定の間隔をお
いてV溝3を夫々設け(図5(a)の展開図参照)、こ
のV溝3より三層段ボールブランクを順次に折り曲げ重
ね合すことで(図5の(b)の状態から(e)の状
態)、荷物の荷重に対し強い耐荷重強度を発揮する角部
Pを有する三層構造に積層構成されるように形成してな
り、デッキボード1と同じく各積層部4を接着固定す
る。
【0011】そして、この桁2においては図5(a)の
展開図に示したように、桁構成用の三層段ボールブラン
クの2枚分の厚さ間隔で設けられている2本のV溝3を
跨ぐように両短辺縁から凹欠部10を、この凹欠部10の間
に窓部11を、そして最後に積層される積層部4となる長
辺一側縁に凹欠部10と窓部11に夫々対向させて切欠部12
を三層段ボールブランクに夫々設けて、デッキボード1
をその積層厚さと幅にて落とし込んだ状態で接着固定す
る落し込み段部9が、三層段ボールブランクを折り曲げ
重ね合わせた時点で構成されるように形成してなる(図
5(e)参照)。
【0012】以上の如く各積層部4の積層面が縦になる
ように積層構成された桁2は、落し込み段部9を上向き
とする直立姿勢でデッキボード1と直交する長さ方向に
並設され、各落し込み段部9にはデッキボード1が夫々
落とし込まれた状態で接着固定される(図6参照)。そ
して、桁2はデッキボード1の下面に接着固定されるこ
とで、地面に接する接地部分は、V溝3により直角に折
り曲げられて直立する両外側の積層部4を連設する連設
部5である。即ち、三層段ボールブランクの表皮部8に
より包み込まれて全体として一体になることから、水が
溜まった地面等に置かれても、少々の水濡れでは強度が
低下する等の虞れがない耐水性が得られる。
【0013】図7乃至図9は、本発明紙製パレットの第
2実施例を示し、両面使用形四方向差しのパレットであ
る。このパレットA-1は、段ボール製のデッキボート1-1
と、各デッキボート1-1の下面間に亘り直交方向に接着
固定されてデッキボード1-1の長さ方向に所定の間隔を
おいて複数並設される段ボール製の桁2-1、そしてこの
桁2-1の下面に、その長さ方向に所定の間隔をおいて接
着固定される段ボール製の駒13、更にデッキボード1-1
上に接着固定される段ボール製の荷物載置板14から構成
されている。斯かる実施例におけるデッキボード1-1、
桁2-1、駒13は、それらの積層構成形態に合わせた大き
さと形状に截断された一枚の三層段ボールブランクにV
溝3を施し、このV溝より三層段ボールブランクを折り
曲げ重ね合す際、芯材15を包み込むように三層段ボール
ブランクを直角に折り曲げ重ね合すことで、デッキボー
ド1-1、桁2-1、駒13、それらの積層構成形態に積層構成
されるように形成したものである。上記芯材15として
は、段ボール、コア材、板紙(厚紙)等が挙げられ、
又、それらに類似する各種の紙製材料が挙げられる。
【0014】デッキボード1-1、桁2-1、駒13それらの積
層構成形態は、基本的に同じことから、デッキボード1-
1についてのみ説明し、桁2-1、駒13においては説明を省
略する。デッキボード1-1は、芯材15を包み込んだ状態
で該芯材15とにより三層構造の積層構成形態となるよう
に長方形状に截断された一枚の三層段ボールブランクの
両短辺間に亘り複数本のV溝3を設けて(図8の展開図
参照)、このV溝3より三層段ボールブランクを直角に
折り曲げ重ね合わせる時に、前述した芯材15を包み込む
ように折り曲げ重ね合すことで、荷物の荷重に対し強い
耐荷重強度を発揮する角部Pを有する三層構造に積層構
成されるように形成してなり、互いの開放辺縁同士を突
き合わせた状態で芯材15と積層部4を接着剤6により接
着固定する(図9参照)。
【0015】而して、デッキボード10-1の下面に、該デ
ッキボード1-1と同じく芯材15を包み込んだ積層構造に
て積層構成された桁2-1を接着並設する。そして、各桁2
-1の下面には積層構造が同じでブロック状に積層構成さ
れた駒13を所定の間隔をおいて接着配設することで、両
面使用形四方向差しのパレットA-1が組み立て構成され
る(図7参照)。
【0016】図10乃至13は、本発明紙製パレットの第3
実施例を示し、片面使用形二方向差しのパレットであ
る。このパレットA-2は、段ボール製のデッキボート1-2
と、各デッキボート1-2の下面間に亘り直交方向に接着
固定されてデッキボード1-2の長さ方向に所定の間隔を
おいて複数並設される段ボール製の桁2-2、そしてこの
桁2-2の下面に接着固定される段ボール製の下板16から
構成されている。
【0017】デッキボード1-2は、幅、長さ等のデッキ
ボード1-2の積層構成形態に合わせた大きさにて長方形
状に截断された一枚の三層段ボールブランクの両長辺縁
側(桁2-2と直交する二辺縁側)に複数本の罫線(図示
せず)を施し、この罫線より三層段ボールブランクを夫
々所定の幅を持って下方に折り重ねることで、上方から
の荷重に対する耐荷重強度を付与した三層構造に積層構
成してなる(図11参照)。この際、下方に折り重ねるこ
とで夫々形成される折り重ね部17同士が互いに衝合し合
うようにその折り重ね幅を設定するものであり、折り重
ね部17は接着剤6により接着固定される。
【0018】桁2-2は、その積層構成形態を変えた外側
用と内側用とがあり、外側用桁2-20は六層構造に積層構
成し、そして、内側用桁2-21は三層構造に積層構成して
なる。尚、ここで、内側用桁2-21の積層形態においては
前述した第1実施例詳述のデッキボード1と全く同じ構
成形態であることから、その詳細説明については省略す
る。即ち、図示例のように、各積層部4の積層面が縦に
なるように内側用桁2-21は積層構成されてデッキボード
1-2の下面内側に、互いに所定の間隔をおいて隣り合う
ように接着されるようにしてなる(図10参照)。
【0019】外側用桁2-20は、段ボール、コア材、板紙
(厚紙)等、又、それらに類似する各種の紙製材料から
なる芯材17を両側から挟み込むように三層段ボールブラ
ンをV溝3より直角に折り曲げ重ね合わせることで、荷
物の荷重に対し強い耐荷重強度を発揮する角部Pを有す
る六層構造に積層構成してなる。然るに、接着重ね合わ
せた2枚の芯材17とにより六層構造の積層構成形態に構
成されるように、一枚の三層段ボールブランクの両短辺
間に亘り複数本のV溝3を設けて(図12の展開図参
照)、このV溝3より三層段ボールブランクの両長辺側
を夫々折り曲げ重ね合すと共に、夫々の重ね合わせ部間
で接着重ね合わせた2枚の芯材17を挟み込むように介在
させることで、六層構造の外側用桁2-20が積層構成さ
れ、芯材17と積層部4とを接着剤6により夫々接着する
(図13参照)。
【0020】
【発明の効果】本発明の紙製パレットは叙上の如く、V
溝を介して三層段ボールブランクを直角に折り曲げ重ね
合わせて、デッキボードを、荷物の荷重に対し強い耐荷
重強度を発揮する角部を有する積層形態としたことで、
デッキボードに掛かる荷重を、前記積層形態における積
層部と連設部の折り曲げ箇所に形成される直角な角部
と、縦方向になる連設部との協働で受け支える。且つ前
記連設部は、三層段ボールブランクの断面構造上で一番
強い縦方向の起立姿勢で同荷重を受け支えることになる
ので、各デッキボードにおいて強度が著しく増大し、十
分に満足のいく耐荷重強度を備える。更に、各デッキボ
ードの横断面形状が、木製板材と同じく角型であるが故
に木製板材と同等の撓み強度を備えたデッキボードから
なる紙製パレットを製作し提供することができる。
【0021】また本発明の紙製パレットは叙上の如く、
V溝を介して三層段ボールブランクを直角に折り曲げ重
ね合わせて、桁を、荷物の荷重に対し強い耐荷重強度を
発揮する角部を有する積層形態としたことで、桁に掛か
る荷重を、前記積層形態における積層部と連設部の折り
曲げ箇所に形成される直角な角部と、縦方向になる積層
部との協働で受け支える。且つ前記積層部は、三層段ボ
ールブランクの断面構造上で一番強い縦方向の起立姿勢
で同荷重を受け支えることになるので、各桁において強
度が著しく増大し、十分に満足のいく耐荷重強度を備え
る。更に、各桁の横断面形状が、木製板材と同じく角型
であるが故に木製板材と同等の撓み強度を備えた桁から
なる紙製パレットを製作し提供することができる。 加え
て、デッキボードの下面に複数並設されて接着される
々の桁は、V溝により直角に折り曲げられて直立する両
外側の積層部を連設する連設部を地面に接する接地部分
とする。即ち、各桁は、三層段ボールブランクの表皮部
により包み込まれて全体として一体になることから、水
が溜まった地面等に置かれても、少々の水濡れでは強度
が低下する等の虞れがない耐水性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明紙製パレットの第1実施例を示した斜
視図
【図2】 (a)は同実施例のデッキボードを積層構成
する三層段ボールブランクの展開斜視図、(b)は部分
拡大図、(c)はbのc−c線断面図
【図3】 (a)〜(d)は同三層段ボールブランクを
折り曲げ重ね合わせてデッキボードを積層構成するその
折り曲げ工程順の一例を示した概略側面図
【図4】 三層構造に積層構成されたデッキボードの拡
大横断面図
【図5】 (a)は桁を積層構成する三層段ボールブラ
ンクの展開斜視図、(b)〜(e)は同三層段ボールブ
ランクを折り曲げ重ね合わせて桁を積層構成するその折
り曲げ工程順の一例を示した斜視図
【図6】 所定の間隔で並設された各桁へのデッキボー
ドの取り付け状態を示した斜視図
【図7】 本発明紙製パレットの第2実施例を示した斜
視図
【図8】 同実施例のデッキボードを積層構成する三層
段ボールブランクの展開斜視図
【図9】 積層形態が同じデッキボード、桁、ブロック
状駒の拡大横断面図
【図10】 本発明紙製パレットの第3実施例を示した斜
視図
【図11】 同実施例のデッキボードの拡大横断面図
【図12】 同実施例の外側用桁を積層構成する三層段ボ
ールブランクの展開斜視図
【図13】 同外側用桁の拡大横断面図
【符号の説明】
A,A-1,A-2:パレット 1,1-1,1-2:デッキボ
ード 2,2-1,2-2:桁 3:V溝 4:積層部 5:連設部 8:表皮部 13:駒 14:荷物載置板 5,17:芯材 16:下板 P:角部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール製のデッキボードを複数並設す
    ると共に、これらデッキボードの下面間にわたり、各デ
    ッキボードと直交する方向に複数の段ボール製桁を所定
    間隔をおいて接着固定してなる紙製パレットであって、 上記夫々のデッキボードが、複数のV溝を有する一枚の
    三層段ボールブランクを該V溝で折り曲げ重ね合わせた
    積層形態であり、 該V溝は、前記三層段ボールブランクに表皮部を残して
    上層部から前記表皮部に向けて形成された断面直角状
    で、且つデッキボードの積層形態に合せて適宜間隔ごと
    に複数形成され、 前記デッキボードを、隣合せるV溝間に形成される連結
    部が上下方向に立ち上がる縦層部となり、該連結部で連
    結される積層部が横層部となるよう、前記三層段ボール
    ブランクをV溝により直角に折り曲げ重ね合せて形成
    し、 各デッキボードに掛かる荷重を、上記各積層部と連設部
    の折り曲げ箇所に形成される直角な角部と、縦方向の連
    設部との協働で受け支えるよう構成した ことを特徴とす
    る紙製パレット。
  2. 【請求項2】 段ボール製のデッキボードを複数並設す
    ると共に、これらデッキボードの下面間にわたり、各デ
    ッキボードと直交する方向に複数の段ボール製桁を所定
    間隔をおいて接着固定してなる紙製パレットであって、 上記夫々の桁が、複数のV溝を有する一枚の三層段ボー
    ルブランクを該V溝で折り曲げ重ね合わせた積層形態で
    あり、 該V溝は、前記三層段ボールブランクに表皮部を残して
    上層部から前記表皮部に向けて形成された断面直角状
    で、且つ桁の積層形態に合せて適宜間隔ごとに複数形成
    され、 前記桁を、隣合せるV溝間に形成される連結部が横層部
    となり、該連結部で連結される積層部が上下方向に立ち
    上がる縦層部となり、且つ三層段ボールブランクの表皮
    部により包み込まれるよう、前記三層段ボールブランク
    をV溝により直角に折り曲げ重ね合せて形成し、 各桁に掛かる荷重を、上記各積層部と連結部の折り曲げ
    箇所に形成される直角な角部と、縦方向の連設部との協
    働で受け支えるよう構成した ことを特徴とする紙製パレ
    ット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の紙製パレットにお
    いて、V溝より三層段ボールブランクを折り曲げ重ね合
    わせる際、該三層段ボールブランクとは別体の芯材を該
    三層段ボールブランク内に包み込み、該芯材と三層段ボ
    ールブランクの積層部を重ね合わせてデッキボード又は
    桁を積層構成したことを特徴とする紙製パレット。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の紙製パレットにお
    いて、V溝より三層段ボールブランクを折り曲げ重ね合
    わせる際、該三層段ボールブランクとは別体の芯材を該
    三層段ボールブランクの対向する積層部で挟み込み、該
    芯材と三層段ボールブランクの積層部を重ね合わせてデ
    ッキボード又は桁を積層構成したことを特徴とする紙製
    パレット。
JP30432699A 1999-10-26 1999-10-26 紙製パレット Expired - Fee Related JP3360284B2 (ja)

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