JP3020971U - 段ボール製パレット - Google Patents

段ボール製パレット

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JP3020971U
JP3020971U JP1995008641U JP864195U JP3020971U JP 3020971 U JP3020971 U JP 3020971U JP 1995008641 U JP1995008641 U JP 1995008641U JP 864195 U JP864195 U JP 864195U JP 3020971 U JP3020971 U JP 3020971U
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pallet
groove
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JP1995008641U
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English (en)
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タン、ヤー・テー
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タン、ヤー・テー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物の荷重やフォークリフトのフォーク挿入
時の力で変形されない程度の優れた強度を備えた段ボー
ル製パレットを提供する。 【解決手段】 所定形状の段ボールを一定方向に積層し
接着してなる複数個の支持体 2,2A,2Bと、複数個の接続
体 3,3A,3Bとを、それぞれ適当な間隔をもって縦横交錯
状態に嵌合密着して接合して構成体A1,A2,A3を形成し、
前記接続体相互の間及び/又は前記支持体相互の間に、
フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿
入溝 22,23,23a,23bを形成してある。構成体の上面に上
面体4,4A,4B を貼り付ける場合がある。さらに、全体を
防水性外層 6で被覆するも良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、段ボール製パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
パレットは、これに荷物を載置してフォークリフトによる運搬、又はコンテナ による運輸を行うための必要品である。 既存のパレットは、大部分が木製であった。しかし、材木が益々減少する傾向 に伴い、世界での環境保護の意識が向上するに連れて、木材の取得が段々難しく なってきたので、産業界では、段ボール製パレットが発展しつつあり、従来の木 製パレットに取って代わろうとしている。
【0003】 登録第3004995号実用新案公報に開示された段ボール製パレットP0は 、図14に示すように、所定形状に切断した段ボール11,11′を直立状態で すべて同一方向に重ね合わせ接着して、積層体を形成し、その積層体の表面に、 防水性能を有する被覆層12を貼り付けて形成してあり、底面にフォークリフト のフォーク14を挿入するためのフォーク挿入溝13を備えている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来の段ボール製パレットは、段ボールを全て同じ方向に重ね合わせて 積層接着して形成されているため、静止状態では十分な縦方向強度、すなわち、 荷物を受ける作用力を具備するが、フォークリフトのフォーク14をフォーク挿 入溝13に挿入して、パレットにより重い荷物の積み上げや運搬を行うときに、 パレットの前後両側に側向圧力(段ボールの側面に対して直角な方向の圧力)が 加わる。しかも、重力F1が大きければ大きいほど、側向圧力も大きくなる。結 局、段ボールが縦方向両側に向かって傾斜されると同時に、荷物も遂に倒れると いう欠点がある。
【0005】 また、パレットの底面に、必要に応じて形成される1対のフォーク挿入溝13 にフォークリフトのフォーク14が前後方向から挿入される場合には、問題がほ とんど起きないが、左右方向から挿入される場合は、パレットが直立状態の段ボ ールを1枚ずつ接着されていること、及び、段ボールがフォーク挿入溝により半 分以上削られていることにより、短い段ボール11´と足付き段ボール11との 接着部分には、図14にF2で表わす側向圧力により剪断力が発生しやすい。そ のため、パレットに載置される荷物が単一な大きいものでなく、荷重がパレット の上面に均一に分布されない場合、すなわち、沢山の小さな物がパレット上に載 置される場合は、フォークリフトのフォークがフォーク挿入溝13に挿入される と、反力により短い段ボール11´と足付き段ボール11との結合部(S)では 、非常に大きな剪断力が作用し、さらに、裂き開かれ、又は緩むという現象が発 生する。
【0006】 本考案は、上記の背景の元になされたものであり、その目的は、荷物の荷重や フォークリフトのフォーク挿入時の力で変形されない程度の優れた強度を備えた 段ボール製パレットを提供することにある。他の目的は、一層優れた強度を備え た段ボール製パレットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案では、所定形状の段ボールを一定方向に積 層し接着してなる複数個の支持体と、所定形状の段ボールを一定方向に積層し接 着してなる複数個の接続体とを、それぞれ適当な間隔をもって縦横交錯状態に嵌 合密着して接合して構成体を形成し、前記接続体相互の間及び/又は前記支持体 相互の間に、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入溝を形成 してあることを特徴としている。
【0008】 前記支持体は結合溝を有して中空ブロック状に形成され、前記接続体はブロッ ク状に形成されて、前記支持体の結合溝の中に前記接続体を互いに離間して嵌合 し接続して構成体を形成し、その上面に上面体を貼り付けることが好ましい。
【0009】 前記支持体の結合溝の中に前記接続体を互いに離間して嵌合し接続して構成体 を形成し、前記支持体の上面部の間に補強体を嵌合し前記接続体の上面に固着し て、前記支持体の上面と前記補強体の上面を共通の平面とし、その平面に上面体 を貼り付けることが好ましい。
【0010】 前記支持体の上面の中央と両端部に凹溝を形成し、その凹溝に接続体を嵌合接 着して構成体を形成することもできる。
【0011】 前記支持体の上部にあり溝を形成し、そのあり溝に接続体を挿通し接着して構 成体を形成することもできる。
【0012】 上記各構成体を、これに上面体を貼り付けた状態で、又は貼り付けせずに、防 水性外層で被覆することが、望ましい。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1〜図3は、第一の実施例を示すものであり、図1は構成要素の一部の分解 斜視図、図2は同構成要素を組み立てた状態の斜視図、図3は完成状態の斜視図 である。
【0014】 第一の実施例においては、本考案の段ボール製パレットP1は、図3に示すよ うに、複数個の支持体2と複数個の接続体3と上面体4とからなっている。 図1に示すように、支持体2は、一定の大きさの矩形環状に切断された段ボー ル21を直立状態で一定方向に積層し接着して、中空ブロック状に形成してあり 、水平方向に貫通する結合溝22を有している。 接続体3は、一定の大きさの矩形に切断された段ボール31を直立状態で一定 方向に積層し接着して、ブロック状に形成してある。段ボール31の高さは、支 持体2の結合溝22の中に、上下方向に遊びがないように挿入可能なように設定 されている。
【0015】 そして、複数個の支持体2を接続体3の全長と等しい距離の中に、それぞれ離 間して平行状態に置き、各支持体の結合溝22内に接続体3を縦横交錯状に挿通 し、それぞれの接触面同志を接着して、構成体A1を構成している。結合溝22 の接続体3の挿入後の残余部分は、フォークリフトの一対のフォークを挿入する フォーク挿入溝として用いられる。また、各支持体の間で、接続体3の下方部分 に形成される溝23も、フォーク挿入溝として用いられる。
【0016】 最後に、その構成体Aの上面に上面体4を貼り付けて、パレットP1が完成さ れている。上面体4には、一枚の完全無欠な段ボールや板紙を用いることが、コ スト面又は重量面から望ましい。しかし、板紙に代えて、防水性や強度を有する プラスチックシート又はベニヤ板などを用いても良い。
【0017】 図4ないし図7は、本考案の第二の実施例を示すものである。図2に示される 第一の実施例の構成体A1においては、隣接する支持体2の上面の間に段差及び 空隙が存在するので、上面体4に載置される荷物によっては、上面体4が強度不 足のために破損される場合があり得る。 第二の実施例は、図4に示すように、図2の構成体A1の各支持体2の上面部 の間に、支持体2と等しい長さをもって平行に延び、かつ支持体2の上面と接続 体3の上面との高度差Hと等しい厚みを有する補強体5を嵌合し、図5に示すよ うに、接続体3の上面に接着して、構成体A2が形成されている。もちろん、補 強体5は、接続体3と同様に、矩形段ボール51を積層接着して、ブロック状に 形成されている。
【0018】 そして、図6に示すように、支持体2及び補強体5の上面に、板紙などの上面 体4が接着されて、図6に示すようなパレットP2が完成する。図7は、図6の X−X線に沿って見た断面図である。
【0019】 図6,7に示すように、支持体2の結合溝22の接続体3挿入後の残余部分及 び各支持体の間で接続体の下方に形成される溝23が、フォーク挿入溝として用 いられる点は、先の実施例の場合と同様である。
【0020】 第二の実施例の好ましい実施例として、図8に示すように、図6のパレットの 全体をポリエチレンシート又はハトロン紙などの防水性能を有する外層6で被覆 しても良い。段ボール製パレット及び板紙の全てを外層6で被覆すると、段ボー ル製パレットP2の防水効果が達成されると共に、全体の強度が向上するという ダブル効果が得られる。
【0021】 上記外層6の被覆による効果を考慮すると、本考案の第三の実施例として、図 9に示すように、構成体に板紙を貼り付けないで、構成体の外周面に直接に外層 6を接着して、パレットP3を完成することもできる。この場合は、資材を省略 しても、全体の強度は減らないという効果が得られる。
【0022】 図10は、本考案の第四の実施例を示すものである。この場合は、所定形状の 段ボール21aを同じ方向に積層・接着して、複数個の支持体2Aを形成し、各 支持体2Aの上面には両端部及び中央に凹部22aを、下面には一対のフォーク 挿入溝23aを備えている。そして、矩形の段ボール31aを積層接着してなる 複数個のブロック状の接続体3Aを、それぞれ前記支持体2Aの上面の凹部22 aに嵌合し接着して、構成体A4を形成してある。このとき、支持体の上面と接 続体3Aの上面は共通の面上に存在する。 本実施例では、接続体3Aは、支持体2Aの上面に形成された凹部22aに嵌 合して固定されるため、接続体と支持体との位置決めが容易である。
【0023】 そして、前記構成体A4の上面に図11に示すように、段ボールを積層接着し てなる補強体5Aを載置接着し、さらに、その補強体の上面に板紙又はプラスチ ックシートなどの上面体4Aを貼り付けてパレットP4が完成されている。 このような補強体5Aと上面体4Aを有するので、このパレットP4は、荷物 搭載強度が大きく、重い荷物を載せる場合に、安定かつ堅固であり、安全性を確 保することができる。
【0024】 図12及び図13は、本考案の第五の実施例を示すものである。 この段ボール製パレットP5は、上辺に複数個のあり溝22bを有する直立状 の段ボール21bを積層接着してなる支持体2Bを等間隔をもって平行に並べ、 各支持体の直線上に並ぶ前記あり溝22bに、直立状の段ボール31bを積層接 着してなる、断面形状が前記あり溝22bと同一の接続体3Bを縦横交錯状態に 挿入嵌合し、接着して構成体A5を形成してある。各支持体2Bの間で接続体3 Bの下方部分に、フォークリフトのフォーク14を挿入するフォーク挿入溝23 bを形成してある。各支持体2Bの上面と各接続体3Bの上面とは、共通の平面 を形成している。そして、その平面の上に板紙などの上面体4Bを接着してパレ ットP5が完成されている。
【0025】 この第五の実施例においても、パレットの外周辺を防水性外層で被覆して、パ レットの防水機能を達成し、また強度を増すことが可能である。
【0026】
【考案の効果】
上記の各実施例を総合すると、本考案による段ボール製パレットは、縦方向に 延びる支持体と横方向に延びる接続体とを、縦横交錯状態に密着状に嵌合して結 合してあって、接続体が支持体のフォーク挿入溝の延長方向と平行に延びるため 、優れた強度を備え、フォーク挿入時の側向圧力により変形されることが有効に 防止され、載置される荷物に対して安定性を有し、堅固である。
【0027】 そして、中空ブロック状の支持体の結合溝にブロック状の接続体を互いに離間 して嵌合し接続して構成体を形成し、その上面に上面体を貼り付ける場合は、容 易に、かつ、軽量に製作でき、フォーク挿入溝の製作も容易である。
【0028】 中空ブロック状の支持体の結合溝にブロック状の接続体を互いに離間して嵌合 し接続して構成体を形成し、支持体の上面部の間に補強体を嵌合して、接続体の 上面に固着し、支持体の上面と補強体の上面を共通の平面として、上面体を貼り 付けた場合は、上面体の破損が防止され、パレット全体の強度がさらに優れる。
【0029】 支持体の上面の中央と両端部に凹溝を形成し、その凹溝に接続体を嵌合接着し て構成体を形成する場合は、支持体と接続体の位置決めが容易にでき、強度も向 上する。
【0030】 支持体の上部にあり溝を形成し、そのあり溝に接続体を挿通し接着して構成体 を作る場合は、構成体の強度がさらに大きくなる。
【0031】 上記各構成体を、これに上面体を貼り付けた後、又は貼り付けせずに、防水性 外層で被覆した場合は、段ボール製パレットでも、十分な防水性能を有し、かつ 、パレット全体の強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例の構成要素の一部の分解斜視図で
ある。
【図2】同構成要素を組み立てた状態の斜視図である。
【図3】第一の実施例の完成状態の斜視図である。
【図4】第二の実施例の構成要素の一部の斜視図であ
る。
【図5】同構成要素を結合した状態の斜視図である。
【図6】第二の実施例の完成状態の斜視図である。
【図7】図6のX−X線に沿った断面図である。
【図8】第二の実施例の他の変形例を示す断面図であ
る。
【図9】第三の実施例を示す断面図である。
【図10】第四の実施例の構成要素の一部の分解斜視図
である。
【図11】同実施例の構成要素の結合状態を示す斜視図
である。
【図12】第五の実施例の構成要素の一部の分解斜視図
である。
【図13】同実施例の完成状態を示す斜視図である。
【図14】従来の段ボール製パレットを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
P1,P2,P3,P4,P5 段ボール製パレッ
ト A1,A2,A3,A4 構成体 2,2A,2B 支持体 21,21a 段ボール 22 結合溝(フォーク挿入溝) 23,23a,23b フォーク挿入溝 3,3A,3B 接続体 31,31a 段ボール 4,4A,4B 上面体 5,5A 補強体

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状の段ボールを一定方向に積層し接
    着してなる複数個の支持体と、所定形状の段ボールを一
    定方向に積層し接着してなる複数個の接続体とを、それ
    ぞれ適当な間隔をもって縦横交錯状態に嵌合し接合して
    構成体を形成し、前記接続体相互の間及び/又は前記支
    持体相互の間に、フォークリフトのフォークを挿入する
    ためのフォーク挿入溝を形成してあることを特徴とする
    段ボール製パレット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の段ボール製パレットにおい
    て、支持体は結合溝を有して、中空ブロック状に形成さ
    れ、接続体はブロック状に形成されて、前記支持体の結
    合溝の中に前記接続体を互いに離間して嵌合し接合して
    構成体を形成し、その上面に上面体を貼り付けてなるこ
    とを特徴とする段ボール製パレット。
  3. 【請求項3】請求項2記載の段ボール製パレットにおい
    て、前記支持体の結合溝の中に前記接続体を互いに離間
    して嵌合し接合して構成体を形成し、前記支持体の上面
    部の間に補強体を嵌合するとともに前記接続体の上面に
    固着して、前記支持体の上面と前記補強体の上面を共通
    の平面とし、その平面に上面体を貼り付けてなることを
    特徴とする段ボール製パレット。
  4. 【請求項4】請求項1記載の段ボール製パレットにおい
    て、支持体の上面の中央と両端部に凹溝を形成し、その
    凹溝に接続体を嵌合し接合して構成体を形成したことを
    特徴とする段ボール製パレット。
  5. 【請求項5】請求項1記載の段ボール製パレットにおい
    て、支持体の上部にあり溝を形成し、そのあり溝に接続
    体を挿通し接着して構成体を形成したことを特徴とする
    段ボール製パレット。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
    段ボール製パレットにおいて、構成体を、これに上面体
    を貼り付けた状態で、又は貼り付けせずに、防水性外層
    で被覆したことを特徴とする段ボール製パレット。
JP1995008641U 1995-07-26 1995-07-26 段ボール製パレット Expired - Lifetime JP3020971U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7166034B1 (ja) * 2022-06-06 2022-11-07 祖峰企画株式会社 パレット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7166034B1 (ja) * 2022-06-06 2022-11-07 祖峰企画株式会社 パレット

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