JP2005144138A - バックルにおけるショックプルーフ装置、これを備えたバックル、およびこのバックルを備えたシートベルト装置 - Google Patents

バックルにおけるショックプルーフ装置、これを備えたバックル、およびこのバックルを備えたシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】慣性力の方向にかかわらず、慣性力によるタングとバックルとの解離を確実に防止することのできるバックルにおけるショックプルーフ装置を提供する。
【解決手段】解除ボタン8には、垂直面からなるボタン側第1係合連結部8dと傾斜面からなるボタン側第2係合連結部8eとが設けられる。解除ボタン8の解除方向の慣性力がこの解除ボタン8および慣性レバー9に加えられると、レバー側係合連結部9cがボタン側第1係合連結部8dの垂直面に当接する。このとき、解除ボタン8の慣性力により慣性レバー9に作用するトルクは比較的大きい。また、解除ボタン8の非解除方向の慣性力がこの解除ボタン8および慣性レバー9に加えられると、レバー側係合連結部9cがボタン側第2係合連結部8eの傾斜面に当接する。このとき、解除ボタン8の慣性力により慣性レバー9に作用するトルクは比較的小さい。このように、慣性力の方向によりトルク差を生じさせて、バックル1とタング3との係合保持を確実にする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車やその他の交通機関の座席に装備されるシートベルト装置およびこのシートベルト装置用のバックルの技術分野に関し、特に、このバックルに設けられ、タングがバックルに挿入係止された状態で慣性により解除ボタンがタングとバックルとの係止を解除することを、慣性レバーで防止するショックプルーフ装置の技術分野に関するものである。
従来、自動車を始めとする各種交通機関の座席には、衝突等から乗員を保護するためにシートベルトが取付けられている。この種のシートベルトを簡易に着脱するために、通常はバックルが設けられており、一般に、このバックルはタングを係止する爪部を備えたラッチ部材をタングへの係止方向にばね付勢するようにして構成されている。このようなバックルにおいては、シートベルトに支持されたタングをバックルに挿入し、バックルのラッチ部材がタングに係止するとともに、解除阻止ピンでこのラッチ部材をラッチ部材との係止状態に保持することでシートベルトが乗員に装着される。そして、タングとバックルとの係止を解除する解除ボタンが解除方向に押圧されて解除阻止ピンを非係止位置に移動することで、タングをバックルから抜脱することができる。
ところで、車両衝突時等のような大きな衝撃を受けた場合において、タングとバックルとの係合保持を確実にするために、本体ベースに慣性レバーを回動可能に設けて、解除ボタンの解除方向への移動を防止したショックプルーフ装置を備えたバックルが種々提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1に開示のバックルでは、解除ボタンの解除方向および非解除方向のいずれの方向においても、解除ボタンの移動方向と垂直な面で解除ボタン自体の慣性力が慣性レバーに加えられるようになっている。
ドイツ国特許公開第9202526.9号公報(DE9202526.9 U1)。
しかしながら、特許文献1に開示のショックプルーフ装置では、解除ボタンの解除方向の慣性に対しては、慣性レバーにより解除ボタンの解除方向の移動が阻止されるが、この解除方向の移動を確実に阻止するためには、慣性レバーの慣性力によるモーメントを解除ボタンの慣性力によるモーメントより大きく設定する必要がある。
そこで、このように両モーメントを設定した場合、このショックプルーフ装置では、解除ボタンの非解除方向の慣性が生じると、解除ボタンは自己の慣性力で非解除方向に移動しようとするが、解除ボタンの2つの垂直面と係合する慣性レバーの係合部が断面円形状に形成されているため、慣性レバーの慣性力によるモーメントが解除ボタンの慣性力によるモーメントより大きくなり、慣性レバーにより解除ボタンが解除方向に移動してしまうおそれがある。
このため、慣性レバーの慣性力によるモーメントと解除ボタンの慣性力によるモーメントとを等しく設定しないと、解除ボタンの解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性に対しても、慣性レバーによる解除ボタンの解除方向の移動を阻止することができない。
そこで、このショックプルーフ装置では、これらの両モーメントを等しく設定することは可能であるが、両モーメントを等しく設定すると、解除ボタンの解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性に対しても、慣性レバーによる解除ボタンの解除方向への移動阻止が不確実になる。
このように、特許文献1に開示のショックプルーフ装置では、慣性力の方向によっては、タングとバックルとの解離を防止する効果を確実に得ることができない場合があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、慣性力の方向にかかわらず、慣性力によるタングとバックルとの解離を確実に防止することのできるバックルにおけるショックプルーフ装置、これを備えたバックル、およびこのバックルを備えたシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明のショックプルーフ装置は、タングに係止してこのタングをラッチするラッチ部材と、前記ラッチ部材による前記タングのラッチを解除するための解除ボタンと、回動軸で回動可能に設けられ、前記解除ボタンに当接することで少なくとも前記解除ボタンの解除方向の移動を阻止する慣性レバーとを少なくとも備えているバックルにおけるショックプルーフ装置において、前記解除ボタンの解除方向の慣性力が前記解除ボタンおよび前記慣性レバーにそれぞれ加えられて前記解除ボタンと前記慣性レバーとが当接したとき、前記解除ボタンの解除方向の慣性力により前記慣性レバーに作用する第1トルクと、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力が前記解除ボタンおよび前記慣性レバーにそれぞれ加えられて前記解除ボタンと前記慣性レバーとが当接したとき、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力により前記慣性レバーに作用する第2トルクとに、トルク差を生じるトルク差発生手段を備えていることを特徴としている。
また、請求項2の発明のショックプルーフ装置は、前記第1トルクが前記第2トルクより小さくなるように設定されていることを特徴としている。
更に、請求項3の発明のショックプルーフ装置は、前記トルク差発生手段が、前記解除ボタンの解除方向の慣性力のときに前記慣性レバーが当接する前記解除ボタンの第1当接面と前記解除ボタンの非解除方向の慣性力のときに前記慣性レバーが当接する前記解除ボタンの第2当接面との少なくとも一方の当接面が、前記解除ボタンの移動方向に対して傾斜する傾斜面により構成されていることを特徴としている。
更に、請求項4の発明のショックプルーフ装置は、前記トルク差発生手段が、前記慣性レバーの回動軸の中心から、前記解除ボタンの解除方向の慣性力により前記解除ボタンが前記慣性レバーに作用する力の作用線への垂線の長さが、前記慣性レバーの回動軸の中心から、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力により前記解除ボタンが前記慣性レバーに作用するの方向の作用線への垂線の長さより小さくなるように設定する手段であることを特徴としている。
更に、請求項5の発明のショックプルーフ装置は、前記慣性レバーの前記解除ボタンへの当接部が、この当接部の断面の中心と前記慣性レバーの中心とを結ぶ直線に直交する方向に細長い断面形状を有していることを特徴としている。
更に、請求項6の発明のショックプルーフ装置は、前記慣性レバーにトルクを加える慣性質量を有しており、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力が加えられたときに、前記慣性質量が、それ自体の慣性力によるトルクが前記慣性レバーに作用するように設けられていることを特徴としている。
更に、請求項7の発明のバックルは、請求項1ないし6のいずれか1記載のショックプルーフ装置を備えていることを特徴としている。
更に、請求項8の発明のシートベルト装置は、乗員に装着されるシートベルトと、このシートベルトに移動可能に支持されたタングと、このタングが係止されるバックルとを少なくとも備え、前記タングが前記バックルに係止されることで前記シートベルトが乗員に装着されるシートベルト装置において、前記バックルが請求項7記載されたバックルであることを特徴している。
このように構成された請求項1ないし6の発明のショックプルーフ装置および請求項7の発明のバックルによれば、トルク差発生手段により、解除ボタンの解除方向の慣性力により慣性レバーに作用する第1トルクと、解除ボタンの非解除方向の慣性力により慣性レバーに作用する第2トルクとにトルク差を生じるようにしているので、解除ボタンの解除方向の慣性力に対しては、慣性レバーに作用する第1トルクを比較的小さくすることができる。これにより、解除ボタンが解除方向へ移動するのを慣性レバーで効果的に阻止することができる。また、解除ボタンの非解除方向の慣性力に対しては、慣性レバーに作用する第2トルクを比較的大きくすることができる。これにより、慣性レバーにより解除ボタンが解除方向へ付勢されても、解除ボタンが解除方向へ移動するのを、非解除方向の慣性力が加えられた解除ボタン自身で確実に阻止することができる。
したがって、解除ボタンの解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性力に対しても、バックルとタングとのラッチを確実に保持することができる。
特に、請求項2の発明のショックプルーフ装置によれば、第1トルクが第2トルクより小さくなるように設定されるので、解除ボタンの解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性力に対しても解除ボタンが解除方向へ移動するのをより効果的阻止することができ、バックルとタングとのラッチをより確実に保持することができる。
また、請求項3の発明のショックプルーフ装置によれば、トルク差発生手段を解除ボタンの傾斜面で構成しているので、トルク差発生手段を簡単な構造にできる。
更に、請求項4の発明のショックプルーフ装置によれば、トルク差発生手段を、解除ボタンの解除方向の慣性力の場合の解除ボタンが慣性レバーに作用する力の作用線への慣性レバーの回動軸の中心からの垂線の長さが、解除ボタンの非解除方向の慣性力の場合の解除ボタンが慣性レバーに作用する力の作用線への慣性レバーの回動軸の中心からの垂線の長さより小さくなるように設定する手段で構成しているので、第1トルクを第2トルクより確実に小さくすることができる。
更に、請求項5の発明のショックプルーフ装置によれば、慣性レバーの解除ボタンへの当接部を、この当接部の断面の中心と慣性レバーの中心とを結ぶ直線に直交する方向に細長い単純な断面形状にしているので、請求項4における垂線の長さの大小を簡単な構成で設定することができる。
更に、請求項6の発明のショックプルーフ装置によれば、解除ボタンの非解除方向の慣性力が加えられたときに、慣性質量がそれ自体の慣性力によるトルクを慣性レバーに作用するので、簡単な構成で慣性レバーのトルク差を発生させることができる。
更に、請求項8の発明のシートベルト装置によれば、本発明のショックプルーフ装置を備えたバックルを備えているので、バックルに解除方向の慣性力が加えられても、車両シートに着座した乗員をシートベルトにより確実に拘束保護することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるショックプルーフ装置を実施するための最良の形態を適用したバックルを示す分解斜視図、図2はこのバックルの解除ボタンを示し、(a)は図1と逆方向から見た斜視図、(b)は(a)におけるIIB部の拡大図、図3は同じくバックルを示し、(a)はタングとの非ラッチ(解離)状態を示す縦断面図、(b)はタングとのラッチ(係合)状態を示す断面図である。なお、以下の説明に使用されている上、下はそれぞれ各図において上、下を表し、左、右はそれぞれ図1においてはスライダ5側から操作ボタン8側を見たときの左、右であり、また他の図においてはその図において左、右を表している。
図1ないし図3(a)および(b)に示すように、この例のバックル1は、左右2つの側壁2a,2bと底部2cとを有するU字状フレームからなるベース2と、ベース2の両側壁2a,2bに回動可能に支架され、タング3にラッチ可能なラッチ部材4と、このラッチ部材4の上面に相対移動可能に支持され、タング3とラッチ部材4とのラッチ時にラッチ部材4のラッチ解除方向の移動を阻止するスライダ5と、このスライダ5とラッチ部材4との間に縮設されてスライダ5を後述するロックピン7の方へ常時付勢するスライダスプリング6と、ベース2の両側壁2a,2bの孔2d,2eに支架され、タング3とラッチ部材4とのラッチ時にラッチ部材4のラッチ解除方向の移動を阻止しているスライダ5の上面を押さえ付ける(ロックする)ロックピン7と、ベース2の両側壁2a,2bに長手方向に移動可能に設けられた解除ボタン8と、解除ボタン8とラッチ部材4との間に位置してベース2の両側壁2a,2bの溝2f,2gに回動可能に支架された慣性レバー9と、ベース2の底部2cにベース2の長手方向に摺動可能に設けられて、タング3をバックル1から離脱させるエジェクタ10と、タング3をバックル1から離脱させる方向にエジェクタ10を常時付勢するエジェクタスプリング11とを備えている。なお、図3(a)および(b)には、各スプリング6,11は省略されている。
ラッチ部材4は回動軸4a,4bを有しており、これらの回動軸4a,4bはそれぞれベース2の両側壁2a,2bに形成されている支持溝2h,2iの回動可能に支持されている。その場合、ラッチ部材4は、図3(a)に示す解離(非ラッチ)状態では、スライダスプリング6により時計方向に付勢されているとともに、図3(b)に示すラッチ状態では、エジェクタスプリング11により時計方向に付勢されていて、これら2つのスプリング6,11のどちらかで常時付勢されている。また、ラッチ部材4は、その回動軸4a,4bから延び、各々の先端部が被押圧部4d1,4e1とされた一対の腕4d,4eを有している。後述するように、これらの被押圧部4d1,4e1は、それぞれ、エジェクタ10の右端の押圧部10a,10b(図1に図示)によって、図3(a)において右方へ押圧可能にされている。更に、ラッチ部材4は回動軸4a,4bとバックル1の長手方向と反対側に、タング3と係止可能なジョグル部4fを有している。
スライダ5は中央にバックル1の長手方向に延びる突軸5aを有しており、この突軸5aはラッチ部材4の孔4cを貫通している。そして、スライダスプリング6が突軸5aに嵌合されている。また、スライダ5は左右一対の係合軸5b,5cを有している。
これらの係合軸5b,5cはベース2の両側壁2a,2bにそれぞれ形成された係合溝2j,2kに、それぞれ係合支持されるとともに、両側壁2a,2bから外に所定量突出している。その場合、両係合溝2j,2kは、ともにバックル1の長手方向(つまり、解除ボタン8の移動方向)に延びる第1溝部2jl,2klと、これらの第1溝部2jl,2klから上方に開口するように傾斜して延びる第2溝部2j2,2k2とからなっている。そして、スライダ5の係合軸5b,5cがそれぞれ通常操作時には第1溝部2jl,2klに沿って移動可能とされているとともに、強制解離時には第1溝部2jl,2klおよび第2溝部2j2,2k2に沿って移動可能となっている。
なお、バックル1の両側壁2a,2bはこれらに設けられている各溝および各孔を含めてバックル1の長手方向中心線に関して対称に設けられている。
また、解除ボタン8はバックル1の長手方向に延びる左右の側壁8a,8bを有しているとともに、図1および図2(a)に示すようにこれらの側壁8a,8bの間には、バックル1の長手方向に延びる左右の突出部8c(一方の突出部が図示され、他方の突出部は図示されないが、以後の説明の便宜上、両突出部を8cで表す)がそれぞれ設けられている。図2(a)および(b)に示すように両突出部8cの互いに対向する内面には、それぞれ垂直面(解除ボタンの移動方向に対して垂直)からなるボタン側第1係合連結部(本発明の第1当接面)8d(同じく、以後、両ボタン側第1係合連結部を8dで表す)とこの垂直面に対して傾斜する傾斜面からなるボタン側第2係合連結部(本発明の第2当接面)8e(同じく、以後、両ボタン側第2係合連結部を8eで表す)とが形成されている。ボタン側第2係合連結部8eの傾斜については、後述する。
更に、図1に示すように両側壁8a,8bの各内面には、解除ボタン8が解除方向に移動されるとき、スライダ5の各係合軸5b,5cを押圧して同解除方向に移動する、垂直面からなる押圧部8f(同じく、以後、両押圧部を8fで表す)が形成されている。
なお、解除ボタン8の両側壁8a,8bは同様にバックル1の長手方向中心線に関して対称に設けられている。
慣性レバー9は左右一対の回動軸9a,9bを有しており、これらの回動軸9a,9bはベース2の両側壁2a,2bの溝2f,2gに回動可能に嵌合されている。また、慣性レバー9は断面円形の丸ピン状のレバー側係合連結部9cを有している。そして、このレバー側係合連結部9cの一端側が右側のボタン側第1および第2係合連結部8d,8eに当接し、またレバー側係合連結部9cの他端側が左側のボタン側第1および第2係合連結部8d,8eにそれぞれ当接することで、相対回動可能に係合連結可能となっている。その場合、図4および図5に示すようにボタン側第2係合連結部8eの傾斜は、レバー側係合連結部9cとの各当接部とこれらの当接部より右上方(解除ボタン8の解除方向かつ上方向)に位置する慣性レバー9の各回動軸9a,9bの中心を結ぶ直線βに沿った傾斜とされている。
また、図4および図5に示すように、慣性レバー9の重心Gが両回動軸9a,9bに関しレバー側係合連結部9cと反対側で、かつ両回動軸9a,9bの中心とレバー側係合連結部9cの中心とを通る直線αより若干上方位置に位置するように設定されている(この例の場合は、重心Gは直線βの延長線上に設定されている)。
次に、この例のバックル1に左右いずれかの方向の慣性が加えられたとき、慣性レバー9に作用するトルクについて説明するとともに、この例のバックル1に設定されているトルクの大小関係について説明する。まず、図4に示すようにバックル1に右向き(解除ボタン8の解除方向)の慣性が加えられた場合について説明する。この場合は、右向きのレバー慣性力FLRで慣性レバー9に時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLRが作用する。また、このトルクTLRにより慣性レバー9が時計方向に回動するとともに、右向きのボタン慣性力FBRで解除ボタン8が右方に移動する。すると、レバー側係合連結部9cがすぐにボタン側第1係合連結部8dの垂直面に係合連結する。これにより、レバー側係合連結部9cが解除ボタン8のボタン慣性力FBRで押圧されるので、慣性レバー9には反時計まわりのボタン慣性力FBRによるトルクTBRが作用する。その場合、これらの両トルクTLR,TBRは、TBR<TLRに設定されている。
また、図5に示すようにバックル1に左向き(解除ボタン8の非解除方向)の慣性が加えられた場合について説明する。この場合は、左向きのレバー慣性力FLLで慣性レバー9に反時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLLが作用する。また、このトルクTLLにより慣性レバー9が反時計方向に回動するとともに、左向きのボタン慣性力FBLで解除ボタン8が左方に移動する。すると、レバー側係合連結部9cがすぐにボタン側第2係合連結部8eの傾斜面に係合連結する。これにより、レバー側係合連結部9cが解除ボタン8のボタン慣性力FBLで押圧されるので、慣性レバー9には反時計まわりのボタン慣性力FBLによるトルクTBLが作用する。その場合、これらの両トルクTLL,TBLは、TLL<TBLに設定されている。
そして、図5に示すと同様に、通常時は、慣性レバー9のレバー側係合連結部9cがボタン側第2係合連結部8eの傾斜面に当接するようにしている。ボタン側第1係合連結部8dの垂直面とボタン側第2係合連結部8eの傾斜面とで、本発明のトルク差発生手段が構成されている。
次に、このように構成されたこのバックル1のタング3とのラッチ作動について説明する。
タング3が挿入されないバックル1の非ラッチ状態では、図3(a)に示すようにエジェクタ10がエジェクタスプリング11のばね力で左限位置に設定される。エジェクタ10のこの左限位置では、ラッチ部材4はスライダ5、ロックピン7およびスライダスプリング6の関係で上方向に(ラッチ状態からは時計方向に)回動する。このとき、スライダ5はロックピン7から外れて上方に回動した位置となり、ラッチ部材4の上面がロックピン7の下面に当接している。この状態では、ラッチ部材4は、そのジョグル部4fがタング3の挿入通路上からはずれてタング3とラッチしない非ラッチ位置に設定される。
また、慣性レバー9のレバー側係合連結部9cの左右両端部が左右のボタン側第1および第2係合連結部8d,8eの間に位置している。
この図3(a)に示すバックル1の非ラッチ状態から、バックル1の左端部のタング挿入口1aからタング3が挿入されると、タング3の右端がエジェクタ10の左端に当接し、エジェクタ10が右方へ押圧される。すると、エジェクタ10は、タング3の挿入に応じてエジェクタスプリング11を縮小させながら右方へ移動するため、エジェクタ10の押圧部10a,10bがラッチ部材4の被押圧部4d1,4e1を右方へ押すことで、ラッチ部材4が下方向(反時計方向)に回転する。これにより、ラッチ部材4のジョグル部4fがタング3の移動通路上に進入してタング3の係止孔3aに嵌入し、ラッチ部材4はラッチ位置となる。そして、タング3の挿入力を解除すると、エジェクタスプリング11のばね力でエジェクタ10がタング3の右端を押圧し、タング3の係止孔3aの右端部がジョグル部4fに係合してタング3がバックル1にラッチされ、タング3とバックル1は図3(b)に示すラッチ状態となる。
このとき、スライダスプリング6のばね力により、スライダ5はロックピン7の下に進入し、その上面がロックピン7に押さえつけられる。これにより、スライダ5はラッチ部材4を図3(b)に示すラッチ位置に保持するので、ラッチ部材4はタング3の係止孔3aから抜け出ることはなく、タング3とバックル1とのラッチが堅固に保持される。
図3(b)に示すタング3とバックル1とのラッチ状態からこのラッチを解除するために、解除ボタン8を右方へ押すと、解除ボタン8は右方へ移動する。そして、解除ボタン8の押圧部8fがスライダ5の各係合軸5b,5cを右方へ押圧し、スライダ5がラッチ部材4に対してスライダスプリング6の付勢力に抗して右方へ移動する。すると、スライダ5の係合軸5b,5cが第1溝部2jl,2klから脱出するとともに、スライダ5の左端上面がロックピン7の下面から外れ、スライダ5がロックピン7によって押さえられなくなる。
すると、スライダ5およびラッチ部材4が時計方向に回動し、ジョグル部4fが上方に移動する。エジェクタスプリング11のばね力でエジェクタ10がラッチ解除方向に付勢されているので、エジェクタ10はタング3を介してラッチ部材4を上方にはね上げ、ラッチ部材4およびスライダ5は回動軸4a,4bを中心として更に時計方向に回動し、ジョグル部4fがタング3の係止孔3aから脱出すると同時に、タング3を左方向にプッシュアウトする。
図3(a)に示すように、ラッチ部材4のジョグル部4f側上面がロックピン7に当接すると、ラッチ部材4およびスライダ5の時計方向の回動が停止する。このとき、スライダ5の左端はスライダスプリング6の付勢力によりロックピン7に当接する。そして最終的に、エジェクタ10が左限位置となり、またラッチ部材4が非ラッチ位置となり、バックル1はタング3が解離した非ラッチ状態となる。
ところで、タング3がバックル1に挿入かつ係合された状態で、バックル1の解除ボタン8が解除方向の慣性力を受ける場合としては、
(1)例えば緊急時に作動するプリテンショナー(不図示:周知)で緊急リトラクタ(ELR)(不図示:周知)がシートベルトを引き込み、バックル1がリトラクタ側に急激に引っ張られることにより、図4に示すように解除ボタン8および慣性レバー9に右向きの(解除ボタン8の解除方向)の慣性力が作用し、その後シートベルトの引き込みが底付きすると、バックル1が急停止するので、図5に示すように解除ボタン8および慣性レバー9に左向きの(解除ボタン8の非解除方向)の慣性力が作用する場合、
(2)例えば緊急時に作動するバックプリテンショナー(BKC−PT)(不図示:周知)がバックル1を車体側に急激に引っ張ることにより、図5に示すように解除ボタン8および慣性レバー9に左向きの(解除ボタン8の非解除方向)の慣性力が作用し、その後バックル1の引き込みが底付きすると、バックル1が急停止するので、図4に示すように解除ボタン8および慣性レバー9に右向きの(解除ボタン8の解除方向)の慣性力が作用する場合、
がある。
(1)の場合は、図4に示すようにまず右向きのレバー慣性力FLRで慣性レバー9には、前述のように時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLRが作用し、また、レバー側係合連結部9cとボタン側第1係合連結部8dの垂直面とが係合連結することで、慣性レバー9には反時計まわりのボタン慣性力FBRによるトルクTBRが作用する。このとき、TBR<TLRに設定されているので、慣性レバー9は時計方向に回動しようとするだけで、反時計方向には回動しない。したがって、解除ボタン8の解除方向の移動が確実に阻止されるので、バックル1とタング3とのラッチが確実に保持される。
その後、シートベルトの引き込みの底付きでバックル1が急停止すると、図5に示すように左向きのレバー慣性力FLLで慣性レバー9には、前述のように反時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLLが作用し、また、レバー側係合連結部9cとボタン側第2係合連結部8eの傾斜面とが係合連結することで、慣性レバー9には時計まわりのボタン慣性力FBLによるトルクTBLが作用する。その場合、レバー側係合連結部9cはボタン側第2係合連結部8eの傾斜面を介してボタン慣性力FBLを受けるが、この傾斜面は、レバー側係合連結部9cとの当接部(つまり、力の作用点)と回動軸9a,9bの中心とを結ぶ線βに沿う傾斜面とされているので、解除ボタン8からの力はレバー側係合連結部9cにこの傾斜面とほぼ直角方向に作用する。このとき、慣性レバー9は反時計方向に回動してレバー側係合連結部9cを介して解除ボタン8を解除方向に移動させようとするが、両トルクTLL,TBLがTLL<TBLに設定されているので、解除ボタン8は、慣性レバー9により解除ボタン8が解除方向へ付勢されても、解除ボタン8が解除方向へ移動するのが、非解除方向の慣性力FBLが加えられた解除ボタン自身で確実に阻止される。したがって、解除ボタン8の解除方向の移動が確実に阻止され、バックル1とタング3とのラッチが確実に保持される。
そして、解除ボタン8からの力がレバー側係合連結部9cに傾斜面と直角方向に作用することにより、解除ボタン8からの力がレバー側係合連結部9cにより効果的に作用するようになるので、この場合のボタン慣性力FBLによるトルクTBLは、レバー側係合連結部9cが従来のように点線で示す垂直面に当接した場合のボタン慣性力FBLによるトルクTBL′より大きくなる。したがって、前述の従来のバックル1に比べて、バックル1とタング3とのラッチがより確実に保持される。
なお、図4に示す右方向の慣性力に対して慣性レバー9が解除ボタン8を解除方向へ移動するのを阻止しつつ、左方向の慣性力に対して慣性レバー9が解除レバー8を解除方向に移動させるのを阻止するためには、従来のようにいずれの方向においてもレバー側係合連結部9cが垂直面に当接させた場合、TLR≒TBRおよびTLL≒TBL′となるように設定せざるを得ず、解除レバー8の解除方向への移動阻止が不確実となる。
また、(2)の場合は、最初にバックル1が引っ張られ、バックル1の底付き後にバックル1が急停止するので、バックル1の解除ボタン8および慣性レバー9に加えられる慣性力が前述の(1)の場合と逆になる。つまり、最初図5に示す慣性力が解除ボタン8および慣性レバー9に加えられ、次いで、図4に示す慣性力が解除ボタン8および慣性レバー9に加えられる。したがって、この(2)の場合も前述の(1)の場合と同様に、解除ボタン8の解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性力に対しても、前述の従来のバックル1に比べて、バックル1とタング3とのラッチがより確実に保持される。
このようにして、この例のバックル1によれば、解除ボタン8の解除方向のボタン慣性力FBRに対しては、このボタン慣性力FBRにより加えられる慣性レバー9のトルクを小さくなるように設定し、解除ボタン8の非解除方向のボタン慣性力FBLに対しては、このボタン慣性力FBLにより加えられる慣性レバー9のトルクを大きくなるように設定しているので、解除ボタン8に加えられる慣性力の方向によって慣性レバー9に対してトルク差を設定することができる。
したがって、解除ボタン8の解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性力に対しても、バックル1とタング3とのラッチをより確実に保持することができる。
しかも、トルク差発生手段を解除ボタン8の傾斜面で構成しているので、トルク差発生手段を簡単な構成にできる。
また、この例の本発明のショックプルーフ装置を備えたバックル1を従来の公知のシートベルト装置に用いることができるが、このバックル1を用いたシートベルト装置によれば、バックルに解除方向の慣性力が加えられても、車両シートに着座した乗員をシートベルトにより確実に拘束保護することができる。
なお、慣性レバー9の重心Gは、直線βの延長上に設定しているが、本発明は、必ずしもこれに限定されることはなく、その近傍位置であれば、どの位置に設定してもよい。
また、この例のバックル1では、解除ボタン8の移動方向に直交する方向のレバー慣性力FTがバックル1に作用したとき慣性レバー9が揺動するが、この慣性レバー9の揺動により、解除ボタン8がラッチ部材4のラッチ解除位置までは移動しないように慣性レバー9の重心位置、質量および解除ボタン8への作用点を設定していることは言うまでもない。
更に、この例では、前述の傾斜面は、レバー側係合連結部9cとボタン側第2係合連結部8eとの当接部と回動軸11とを結ぶ直線βに沿う傾斜面としているが、本発明は、必ずしもこれに限定されることはなく、解除ボタン8の解除方向に行くにしたがって上方へ上がる傾斜面であれば、どのような傾斜面でもよい。しかし、前述の例のように傾斜面を直線βに沿うようにすることが慣性力によるモーメントを効率よく発生させるので、好ましい。
更に、この例では、ボタン側第1係合連結部8dを垂直面とし、ボタン側第2係合連結部8eを傾斜面としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボタン側第1係合連結部8dを傾斜面とし、ボタン側第2係合連結部8eを垂直面とすることができ、また、ボタン側第1および第2係合連結部8d,8eの両方を傾斜面とすることもできる。その場合、傾斜面は、前述のように解除ボタン8に加えられる慣性力の方向によって慣性レバー9に対してトルク差を設定することができるように設ければよい。
図6は、本発明のバックルにかかる実施の形態の他の例を模式的にかつ部分的に示す図である。なお、以下の各例の説明において、その例より前の例と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
前述の例では、慣性レバー9の重心Gを、直線βの延長上あるいはその近傍位置に設定しているが、図6に示すようにこの例のバックル1では、慣性レバー9の重心Gは、回動軸9a,9bを通り、解除ボタン8の移動方向と直交する直線γ上に設定している。このように慣性レバー9の重心Gの位置を設定することで、バックル1に、その移動方向に直交する方向のレバー慣性力FTが作用したとき、慣性レバー9にはこのレバー慣性力FTによるトルクは発生しない。したがって、バックル1にこのレバー慣性力FTが作用しても、慣性レバー9が揺動しないようにすることができる。これにより、バックル1に対するレバー慣性力FTの作用時、解除ボタン8自身では解除方向へ移動しないが、慣性レバー9の揺動による解除ボタン8の解除方向への移動を確実に防止できる。
この例のバックル1の他の構成および他の作用効果は、前述の例と同じである。
図7は、本発明のバックルにかかる実施の形態の更に他の例を示し、(a)はベースの左の側壁側のボタン側第1および第2係合連結部を通る線に沿うバックル長手方向の断面図、(b)は(a)におけるVIIB部の部分拡大図である。
前述の各例では、慣性レバー9のレバー側係合連結部9cが断面円形の丸ピン状に形成され、かつボタン側第2係合連結部8eが傾斜面に形成されているが、図7(a)および(b)に示すように、この例のバックル1では、慣性レバー9のレバー側係合連結部9cは4角がR部とされた断面菱形状に形成されているとともに、ボタン側第2係合連結部8eがボタン側第1係合連結部8dと同様に垂直面(解除ボタン8の移動方向に対して垂直)に形成されている。
断面菱形状のレバー側係合連結部9cは、その長軸δがレバー側係合連結部9cの中心と慣性レバー9の回動軸9a,9bの中心とを結ぶ直線αと直交し、かつその短軸εの延長線が両回動軸9a,9bの中心を通るようにされていて、この延長線はレバー側係合連結部9cの中心と両回動軸9a,9bの中心とを通る直線αと一致している。したがって、レバー側係合連結部9cは直線αと直交する方向に細長い断面形状を有している。
レバー側係合連結部9cの長軸δに沿う第1および第2端部9c1,9c2は、それぞれ対向するボタン側第1および第2係合連結部8d,8eに当接可能となっている。また、図7(b)に示すように、慣性レバー9の重心Gは、バックル1に慣性力が作用しない状態で第2端部9c2がボタン側第2係合連結部8eに当接するように、図6に示す例とほぼ同様に回動軸9a,9bを通り、解除ボタン8の移動方向と直交する直線γの近傍に設定している。
この例のバックル1のトルク差発生手段は、レバー側係合連結部9cが前述のように断面菱形状の細長い形状に形成することで、解除ボタン8が慣性レバー9に作用する解除方向の慣性力FBRの作用線ζへの慣性レバー9の回動軸9a,9bの中心からの垂線の長さが、解除ボタン8が慣性レバー9に作用する非解除方向の慣性力FBLの作用線ηへの慣性レバー9の回動軸9a,9bの中心からの垂線の長さより小さくなるように設定する手段で構成されている。
更に図7(a)に示すように、スライダ5には、解除ボタン8に当接可能な傾斜面(解除ボタン8の移動方向に対して下向きに傾斜)からなるスライダ側当接部5dが形成されているとともに、エジェクタ10にはこのスライダ側当接部5dに当接可能な傾斜面(解除ボタン8の移動方向に対して上向きに傾斜)からなるエジェクタ側当接部10cが形成されている。
そして、図7(a)に示すバックル1のラッチ状態から、タング3を解離するために、解除ボタン8を解除方向(図において右方)へ移動すると、前述の例と同様にスライダ5が右方に移動し、スライダ側当接部5dがエジェクタ側当接部10cに当接する。すると、エジェクタ10がエジェクタスプリング11を収縮させながら右方へ移動してタング3の右端から離間する。
スライダ側当接部5dとエジェクタ側当接部10cとの当接およびエジェクタスプリング11の収縮により、エジェクタスプリング11のばね力でエジェクタ10はスライダ5を図において斜め左上方に押圧する。このため、ラッチ部材4は非ラッチ方向(時計方向)に回動し、タング3とラッチ部材との係止が外れ、タング3がエジェクタ10によりバックル1からプッシュアウトする。このバックル1とタング3との解離作動は、本発明に直接関係しないので、更なる詳細な説明は省略する。
この例のバックル1の他の構成は前述の各例と同じである。
次に、このように構成されたこの例のバックル1において、タング3がこのバックル1に挿入かつ係合された状態で、バックル1の解除ボタン8が解除方向の慣性力を受けた場合について説明する。
バックル1が受ける慣性力が前述の(1)の場合は、図8に示すように前述の各例と同じくまず右向きのレバー慣性力FLRで慣性レバー9には時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLRが作用し、慣性レバー9が時計方向に回動するとともに、右向きのボタン慣性力FBRで解除ボタン8が右方に移動する。すると、レバー側係合連結部9cの第1端部9c1がすぐにボタン側第1係合連結部8dの垂直面に係合連結する。これにより、レバー側係合連結部9cが解除ボタン8のボタン慣性力FBRで押圧されるので、慣性レバー9には反時計まわりのボタン慣性力FBRによるトルクTBRが作用する。このとき、両トルクTLR,TBRはTBR<TLRに設定されているので、慣性レバー9は時計方向に回動しようとするだけで、反時計方向には回動しない。したがって、解除ボタン8の解除方向の移動が確実に阻止されるので、バックル1とタング3とのラッチが確実に保持される。
その後、シートベルトの引き込みの底付きでバックル1が急停止すると、図9に示すように左向きのレバー慣性力FLLで慣性レバー9には反時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLLが作用し、慣性レバー9が反時計方向に回動するとともに、左向きのボタン慣性力FBLで解除ボタン8が左方に移動する。すると、レバー側係合連結部9cの第2端部9c2がすぐにボタン側第2係合連結部8eの垂直面に係合連結する。これにより、レバー側係合連結部9cが解除ボタン8のボタン慣性力FBLで押圧されるので、慣性レバー9には時計まわりのボタン慣性力FBLによるトルクTBLが作用する。このとき、両トルクTLL,TBLがTLL<TBLに設定されているので、解除ボタン8はその非解除方向へのボタン慣性力FBLにより、解除ボタン8の解除方向の移動が確実に阻止され、バックル1とタング3とのラッチが確実に保持される。
その場合、解除ボタン8からの力がレバー側係合連結部9cの第2端部9c2にボタン側第2係合連結部8eの垂直面と直角方向に作用する。このとき、レバー側係合連結部9cの断面形状が直線αと直交する方向に細長いので、慣性レバー9の回動軸9aの中心から、第2端部9c2に作用する力の作用線ηへの垂線の長さが、従来のように断面円形のレバー側係合連結部9cがボタン側第2係合連結部8eの垂直面に当接した場合より、長くなる(従来の断面円形のレバー側係合連結部9cでは、力の作用線への垂線の長さは、レバー側係合連結部9cの第2端部9c1がボタン側第1係合連結部8dの垂直面に当接した時の垂線ζの長さとほぼ同じである)。したがって、ボタン慣性力FBLによるトルクTBLは大きくなり、前述の従来のバックル1に比べて、バックル1とタング3とのラッチがより確実に保持される。
この例のバックル1の他の作用効果は前述の各例と同じである。
なお、図8に示す右方向の慣性力に対して慣性レバー9が解除ボタン8を解除方向へ移動するのを阻止しつつ、左方向の慣性力に対して慣性レバー9が解除レバー8を解除方向に移動させるのを阻止するためには、従来のような断面円形のレバー側係合連結部9cをにいずれの方向においても垂直面に当接させた場合、TLR≒TBRおよびTLL≒TBL′となるように設定せざるを得ず、解除レバー8の解除方向への移動阻止が不確実となる。
また、(2)の場合は、最初にバックル1が引っ張られ、バックル1の底付き後にバックル1が急停止するので、バックル1の解除ボタン8および慣性レバー9に加えられる慣性力が前述の(1)の場合と逆になる。つまり、最初図9に示す慣性力が解除ボタン8および慣性レバー9に加えられ、次いで、図8に示す慣性力が解除ボタン8および慣性レバー9に加えられる。したがって、この(2)の場合も前述の(1)の場合と同様に、解除ボタン8の解除方向および非解除方向のいずれの方向の慣性力に対しても、前述の従来のバックル1に比べて、バックル1とタング3とのラッチがより確実に保持される。
この例のバックル1によっても、トルク差発生手段を、解除ボタン8が慣性レバー9に作用する解除方向の慣性力FBRの作用線への慣性レバー9の回動軸9a,9bの中心からの垂線の長さが、解除ボタンが慣性レバーに作用する非解除方向の慣性力FBLの作用線への慣性レバー9の回動軸9a,9bの中心からの垂線の長さより小さくなるように設定する手段で構成しているので、前述の各例と同様に解除ボタン8に加えられる慣性力の方向によって慣性レバー9に対してトルク差を設定することができる。
また、トルク差発生手段を慣性レバー9の単純な断面菱形状のレバー側係合連結部9cで構成しているので、解除ボタン8のボタン側第1および第2係合連結部8d,8eをともに単純な垂直面に形成することができる。これにより、トルク差発生手段を簡単な構成にできるとともに、ボタン側第1および第2係合連結部8d,8eの加工が容易であり、しかも、前述の垂線の長さの大小を簡単な構成で設定することができる。
なお、図7に示す例のバックル1では、レバー側係合連結部9cの断面形状を、長軸δが直線αと直交する方向となる菱形にしているが、本発明はこれに限定されることはなく、レバー側係合連結部9cの断面形状は、例えば長円形、楕円形、細長い平行四辺形など、直線αと直交する方向に細長い形状を有するものであれば、どのような形状にも形成することができる。
図10は、本発明のバックルにかかる実施の形態の更に他の例を示し、(a)はバックルの非解除方向(図において左向き)の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図、(b)はバックルの解除方向(図において右向き)の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図である。
図10(a)および(b)に示すように、この例のバックル1は、前述の図7(a)および(b)に示す例のバックル1において、更に慣性質量12が、スライダスプリング6(図10には図示省略)のスライダ5側端に固定されて設けられている。この慣性質量12は環状円板で構成されており、スライダ5の突軸5aに摺動自在に嵌合されている。慣性質量12はスライダスプリング6のばね力で常時スライダ5の方(図1において左方)へ付勢されていて、バックル1に慣性力が加えられない通常時はスライダ5に圧接されている。
なお、慣性質量12は環状円板に限定されることなく、任意の形状に形成することができる。また、慣性質量12はスライダスプリング6に固定されないで、スライダ5とスライダスプリング6との間に単に介在させるようにすることもできる。この例のバックル1の他の構成は、図7(a)および(b)に示す例のバックル1と同じである。
このように構成されたこの例のバックル1においても、前述の各例と同様に、バックル1に加えられる慣性力は前述の(1)の場合と(2)の場合とがある。その場合、この例のバックル1では、図10(a)に示すように慣性力が左向きの非解除方向に作用した場合は、慣性レバー9には、慣性レバー9自体の左向きのレバー慣性力FLLによって慣性レバー9には反時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLLが作用し、慣性レバー9が反時計方向に回動する。
また、慣性質量12がそれ自体の慣性で左方へ移動しようとするので、スライダ5には慣性質量12自体の質量慣性力FMLが左向きに加えられる。この質量慣性力FMLは、更にスライダ5の係合軸5b,5cおよび解除ボタン8の押圧部8fを介して解除ボタン8に伝達される。そして、左向きのボタン慣性力FBLおよび左向きの質量慣性力FMLにより、解除ボタン8が左方に移動する。すると、レバー側係合連結部9cの第2端部9c2がすぐにボタン側第2係合連結部8eの垂直面に係合連結する。
これにより、レバー側係合連結部9cがボタン慣性力FBLおよび質量慣性力FMLで押圧されるので、慣性レバー9には時計まわりのボタン慣性力FBLによるトルクTBLと時計まわりの質量慣性力FMLによるトルクTMLとが作用する。このとき、2つのトルクTLL,TBLがTLL<TBLに設定されていることに加えて、質量慣性力FMLによるトルクTMLが加えられるので、TLL≪TBL+TMLとなる。したがって、解除ボタン8の非解除方向のトルクが解除方向のトルクよりかなり大きくなり、解除ボタン8の解除方向の移動がより一層確実に阻止されて、バックル1とタング3とのラッチが確実に保持される。
また、図10(b)に示すように慣性力が右向きの解除方向に作用した場合は、慣性レバー9には、慣性レバー9自体の右向きのレバー慣性力FLRによって慣性レバー9には時計まわりの慣性レバー自体のトルクTLRが作用し、慣性レバー9が時計方向に回動する。
一方、慣性質量12はそれ自体の慣性でスライダスプリング6を収縮させつつ右方へ移動するので、スライダ5には慣性質量12の質量慣性力FMLは加えられない。このため、解除ボタン8は前述の各例と同様に右向きのボタン慣性力FBLのみで右方へ移動する。すると、レバー側係合連結部9cの第1端部9c1がすぐにボタン側第1係合連結部8dの垂直面に係合連結する。
これにより、レバー側係合連結部9cがボタン慣性力FBLのみで押圧されるので、慣性レバー9には反時計まわりのボタン慣性力FBLのみによるトルクTBLが作用する。このとき、2つのトルクTLR,TBRがTBR<TLRに設定されているので、解除ボタン8の非解除方向のトルクが解除方向のトルクより大きく、解除ボタン8の解除方向の移動が確実に阻止されてバックル1とタング3とのラッチが確実に保持される。
このようにして、この例のバックル装置1によれば、慣性質量12によってもトルク差を設定することができ、慣性質量12は本発明のトルク差発生手段を構成する。その場合、環状円板の慣性質量12をスライダスプリング6の部分に単に設けるだけであるので、簡単な構成でトルク差発生手段を構成することができる。この例のバックル1の他の作用効果は前述の各例と同じである。
なお、慣性質量12を図7に示す例のバックル1に適用しているが、図1に示す例のバックル1や図6に示す例のバックル1にも適用することができる。また、従来のバックル装置1にようにレバー側係合連結部9cを断面円形に形成しかつボタン側第1および第2係合連結部8d,8eをともに垂直面として、この慣性レバー9のみではトルク差が設定されないようなバックル1にも、慣性質量12のみでトルク差を設定することができる。
本発明のバックルにおけるショックプルーフ装置は、自動車やその他の交通機関の座席に装備されるシートベルト用のバックルに好適に利用することができ、特に、2つの逆方向の慣性力が加えられるバックルにより好適に利用することができる。
本発明にかかるショックプルーフ装置を実施するための最良の形態を適用したバックルを示す分解斜視図である。 図1に示す例のバックルの解除ボタンを示し、(a)は図1と逆方向から見た斜視図、(b)は(a)におけるIIB部の拡大図である。 図1に示す例のバックルを示し、(a)はタングとの非ラッチ(解離)状態を示す縦断面図、(b)はタングとのラッチ(係合)状態を示す断面図である。 図1に示す例のバックルの解除方向の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図である。 図1に示す例のバックルの非解除方向の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図である。 本発明のバックルにかかる実施の形態の他の例を模式的にかつ部分的に示す図である。 本発明のバックルにかかる実施の形態の更に他の例を示し、(a)はベースの左の側壁側のボタン側第1および第2係合連結部を通るバックル長手方向の断面図、(b)は(a)におけるVIIB部の部分拡大図である。 図7に示す例のバックルの解除方向の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図である。 図7に示す例のバックルの非解除方向の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図である。 本発明のバックルにかかる実施の形態の更に他の例を示し、(a)はバックルの非解除方向の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図、(b)はバックルの解除方向の慣性力における解除ボタンと慣性レバーとの挙動を説明する図である。
符号の説明
1…バックル、3…タング、4…ラッチ部材、5…スライダ、7…ロックピン、8…解除ボタン、8d…ボタン側第1係合連結部(垂直面)、8e…ボタン側第2係合連結部(傾斜面)、9…慣性レバー、9a,9b…回動軸、9c…レバー側係合連結部、9c1…第1端部、9c2…第2端部、12…慣性質量

Claims (8)

  1. タングに係止してこのタングをラッチするラッチ部材と、前記ラッチ部材による前記タングのラッチを解除するための解除ボタンと、回動軸で回動可能に設けられ、前記解除ボタンに当接することで少なくとも前記解除ボタンの解除方向の移動を阻止する慣性レバーとを少なくとも備えているバックルにおけるショックプルーフ装置において、
    前記解除ボタンの解除方向の慣性力が前記解除ボタンおよび前記慣性レバーにそれぞれ加えられて前記解除ボタンと前記慣性レバーとが当接したとき、前記解除ボタンの解除方向の慣性力により前記慣性レバーに作用する第1トルクと、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力が前記解除ボタンおよび前記慣性レバーにそれぞれ加えられて前記解除ボタンと前記慣性レバーとが当接したとき、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力により前記慣性レバーに作用する第2トルクとに、トルク差を生じるトルク差発生手段を備えていることを特徴とするバックルにおけるショックプルーフ装置。
  2. 前記第1トルクが前記第2トルクより小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のバックルにおけるショックプルーフ装置。
  3. 前記トルク差発生手段は、前記解除ボタンの解除方向の慣性力のときに前記慣性レバーが当接する前記解除ボタンの第1当接面と前記解除ボタンの非解除方向の慣性力のときに前記慣性レバーが当接する前記解除ボタンの第2当接面との少なくとも一方の当接面が、前記解除ボタンの移動方向に対して傾斜する傾斜面により構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のバックルにおけるショックプルーフ装置。
  4. 前記トルク差発生手段は、前記慣性レバーの回動軸の中心から、前記解除ボタンの解除方向の慣性力により前記解除ボタンが前記慣性レバーに作用する力の作用線への垂線の長さが、前記慣性レバーの回動軸の中心から、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力により前記解除ボタンが前記慣性レバーに作用するの方向の作用線への垂線の長さより小さくなるように設定する手段であることを特徴とする請求項2記載のバックルにおけるショックプルーフ装置。
  5. 前記慣性レバーの前記解除ボタンへの当接部は、この当接部の断面の中心と前記慣性レバーの中心とを結ぶ直線に直交する方向に細長い断面形状を有していることを特徴とする請求項4記載のバックルにおけるショックプルーフ装置。
  6. 前記慣性レバーにトルクを加える慣性質量を有しており、前記解除ボタンの非解除方向の慣性力が加えられたときに、前記慣性質量はそれ自体の慣性力によるトルクが前記慣性レバーに作用するように設けられていることを特徴とするバックルにおけるショックプルーフ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1記載のショックプルーフ装置を備えていることを特徴とするバックル。
  8. 乗員に装着されるシートベルトと、このシートベルトに移動可能に支持されたタングと、このタングが係止されるバックルとを少なくとも備え、前記タングが前記バックルに係止されることで前記シートベルトが乗員に装着されるシートベルト装置において、
    前記バックルが請求項7記載されたバックルであることを特徴するシートベルト装置。
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