JP2001030877A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

Info

Publication number
JP2001030877A
JP2001030877A JP11208860A JP20886099A JP2001030877A JP 2001030877 A JP2001030877 A JP 2001030877A JP 11208860 A JP11208860 A JP 11208860A JP 20886099 A JP20886099 A JP 20886099A JP 2001030877 A JP2001030877 A JP 2001030877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
plate
tongue plate
tongue
buckle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11208860A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyasu Ono
勝康 小野
Kiyoshi Ogawa
清志 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP11208860A priority Critical patent/JP2001030877A/ja
Publication of JP2001030877A publication Critical patent/JP2001030877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タングプレートとラッチ板とのラッチ信頼性
を維持すると共に、樹脂材料から構成される部品に過負
荷をかけることなくオーバーストローク量を規制するこ
とが可能なバックル装置を備えたシートベルト装置を提
供する。 【解決手段】 タングプレート5と、タングプレート5
が挿脱されかつ係脱可能にロックするバックル本体10
と、を有し、バックル本体10は、バックルベース11
に支持されて、タングプレート5をロックするロック位
置と、このロックを開放する非ロック位置との間を移動
するラッチ板14を有し、タングプレート5は、ラッチ
板14のラッチ部41を挿入させて前記ロックを行うラ
ッチ穴6を有し、ラッチ板14がタングプレート5をロ
ックした状態で、タングプレート5がその挿入方向にさ
らに移動した際に、ラッチ板14のラッチ部41と、ラ
ッチ穴6の縁部とを当接させて、タングプレート5の移
動量を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車等の乗り物
の座席に装備されるウエビング(ベルト)を着脱可能に
ロックするバックル装置を備えたシートベルト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルト装置が取り
付けられている。このシートベルト装置には、座席に装
備されるウエビングを着脱可能にロックするバックル装
置が設けられている。
【0003】バックル装置は、通常、ウエビング端に設
けられたタングプレート(舌片)と、タングプレートを
係脱するバックル本体と、を備えて構成されている。
【0004】このバックル本体は、一般的に、ベース
と、このベースに支持されてタングプレートをロックす
るロック位置と、このロックを開放する非ロック位置と
の間を移動するラッチ板と、バックル本体に挿入された
タングプレートに押圧されて、移動し、前記ラッチ板を
ロック位置に移動させるスライダと、を備えて構成され
ている。
【0005】このような構成のバックル装置では、バッ
クル本体内にタングプレートを挿入していくと、当該タ
ングプレートがスライダを押圧して、やがてラッチ板が
回動し、タングプレートに形成されたラッチ穴と前記ラ
ッチ板が係合状態になり、タングプレートを引いても、
バックル本体から外れなくなる。
【0006】また、前記バックル装置は、ラッチ板がタ
ングプレートのラッチ穴に挿入されることによって両者
が係合する構成を有しているため、タングプレートとラ
ッチ板が係合状態の時に、さらに前記タングプレート
を、その挿入方向に押し込めるように、ラッチ板とラッ
チ穴との間に遊びをもって、すなわち、いわゆる「オー
バーストローク」をもって構成する必要がある。また、
このオーバーストロークは、例えば、寸法のバラツキな
どによって、タングプレートとラッチ板が係合しなくな
ることを防止する役割も果たしている。
【0007】しかしながら、この反面、オーバーストロ
ークが存在すると、車両衝突などの緊急時に生じた加速
度(慣性力)によって、タングプレートがその挿入方向
に移動し、タングプレートの慣性力によっては、バック
ル本体内に押し込まれる虞がある。
【0008】そこで、このオーバーストローク量を規制
するため、スライダをベースに形成された穴に当接させ
たり、タングプレートとバックルカバーを当接させたり
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このオーバーストロー
ク量を規制する従来の構成は、バックル装置を通常状態
で使用する際には特に問題はないが、例えば、バックル
プリテンショナなどのように非常に大きな加速度でバッ
クル装置を引いたり、逆に静止させたりするような場合
には問題が生じる。
【0010】具体的には、バックルプリテンショナのよ
うに火薬などの力を利用してバックル装置を急速に引き
込むと、バックルプリテンショナのストロークエンドな
どによって高速で移動していたバックル装置が急停止す
る。これにより、バックル本体は停止しても、タングプ
レートは慣性力によって移動し続けようとする。このた
め、慣性力の大きさ次第では、タングプレートがバック
ル本体に対し相対的に移動してバックル本体内に押し込
まれることになる。この時発生するタングプレートの押
し込み力は、バックルプリテンショナが設けられている
構造のシートベルト装置では、非常に大きく、通常、樹
脂材料で形成されているオーバーストローク量を規制す
る部材(例えば、スライダやバックルケースなど)に強
い圧縮力が作用する虞がある。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、タングプレートとラ
ッチ板とのラッチ(ロック)の信頼性を維持すると共
に、樹脂材料から構成される部品に過負荷をかけること
なくオーバーストローク量を規制することが可能なバッ
クル装置を備えたシートベルト装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、タングプレートと、当該タングプレート
が挿脱されると共に、挿入されたタングプレートを係脱
可能にロックするバックル本体と、を有するバックル装
置を備えたシートベルト装置であって、前記バックル本
体は、前記ベースに支持されて、タングプレートをロッ
クするロック位置と、このロックを開放する非ロック位
置との間を移動するラッチ板を有し、前記タングプレー
トは、前記ラッチ板のラッチ部を挿入させて前記ロック
を行うラッチ穴を有し、前記ラッチ板が前記タングプレ
ートをロックした状態で、当該タングプレートがその挿
入方向にさらに移動した際に、前記ラッチ板のラッチ部
と、前記ラッチ穴の縁部とを当接させて、前記タングプ
レートの移動量を規制するシートベルト装置を提供する
ものである。
【0013】この構成を備えたシートベルト装置のバッ
クル装置は、前記ラッチ板がタングプレートをロックし
た状態から、当該タングプレートをその挿入方向にさら
に移動させるオーバーストローク量を、ラッチ板のラッ
チ部と、タングプレートのラッチ穴の縁部とを当接させ
ることにより規制するため、バックル装置の、樹脂材料
から構成されている部品に過負荷がかかることを防止す
ることができる。
【0014】また、ラッチ板がタングプレートをロック
した状態になった後で、前記オーバーストローク量の規
制を行うため、ラッチ(ロック)の信頼性を確保するこ
とができる。
【0015】前記タングプレートの移動量の規制は、例
えば、前記ラッチ板のラッチ部の、タングプレート抜脱
方向表面と、ラッチ穴のタングプレート抜脱方向側の縁
部とを当接させることによって行うこともできる。
【0016】また、前記ラッチ穴は、タングプレート挿
入方向側に形成され、かつ幅が広い幅広部と、タングプ
レート抜脱方向側に形成され、前記幅広部より幅が狭い
幅狭部とを連通させた形状に構成することができる。一
方、前記ラッチ板のラッチ部は、前記ラッチ穴の幅狭部
より幅が狭い先端部と、前記ラッチ穴の幅狭部より幅が
広くかつ前記幅広部より幅が狭い基端部とから構成する
ことができる。この構成の場合、ラッチ穴の幅広部と幅
狭部との境界に形成される段部と、ラッチ部の先端部と
基端部との境界に形成される段部とを当接させること
で、前記オーバーストローク量の規制を行うことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係るシートベ
ルト装置の概略図、図2は、図1に示すシートベルト装
置の構成要素であるバックル装置の組立分解図、図3〜
図8は、実施の形態1に係るバックル装置の動作を示す
断面図、図9は、実施の形態1に係るバックル装置の一
部拡大斜視図である。
【0018】実施の形態1に係るシートベルト装置1
は、特に図1に示すように、乗員を支持するウエビング
2が、例えばセンターピラー3の下方に設けられたリト
ラクタ4に巻き取られて収納されている。リトラクタ4
から上方へ引き出されたウエビング2は、車体上方に設
けられたスルーアンカ金具8で折り返されて下方へ案内
されて、タングプレート5のウエビング連結穴70に挿
通され、アンカープレート9を介して車体の支持体等に
固定されている。また、タングプレート5は、車体に取
り付けられた支持体7の先端に設けられたバックル本体
10に嵌め込まれる。
【0019】バックル装置100は、図1〜図9に示す
ように、ウエビング連結穴70にウエビング2を挿通さ
せるタングプレート5と、タングプレート5を係脱する
バックル本体10と、を備えて構成されている。
【0020】タングプレート5は、一方の先端にラッチ
穴6が、他方の先端にウエビング2を挿通させるための
ベルト連結穴70が形成されている。
【0021】ラッチ穴6は、後に詳述するラッチ板14
が係合してタングプレート5がロックされた状態(図7
参照)から、さらにタングプレート5が、挿入方向に押
し込まれて図8に示す状態になった際に、ラッチ部41
のタングプレート5の左側(抜脱方向)の面が、ラッチ
穴6を画定する縁部に当接可能な大きさで形成されてい
る。
【0022】バックル本体10は、フレームとして機能
するバックルベース11と、タングプレート5の挿脱に
応じて移動するスライダ12と、スライダ12の移動を
行うコイルスプリング13と、タングプレート5をロッ
クするラッチ板14と、ラッチ板14を揺動させるコイ
ルスプリング15と、ラッチ板14の揺動を制御する補
助ロック部材16と、コイルスプリング15を支持する
と共に、補助ロック部材16を移動可能に支持するホル
ダ部材17と、タングプレート5のロックを解除する解
除ボタン18と、解除ボタン18をタングプレート5の
抜脱方向に付勢するコイルスプリング19と、このコイ
ルスプリング19が当接するスプリングホルダー20
と、を備えて構成されている。
【0023】バックルベース11は、底板11Aと、こ
れの両側に立設された一対の対向した側壁11B及び1
1Cとを備えた略コ字状を有している。底板11Aのタ
ングプレート抜脱方向(図3〜図8の左側方向、以下、
この方向を「左」とする)端部には、タングプレート5
を挿脱する際に、タングプレート5を案内するガイド片
26が形成されている。また、底板11Aには、スライ
ダ12をタングプレート5の挿脱方向にスライド可能に
するための開口部25が設けられている。この開口部2
5のタング挿入方向(図3〜図8の右側方向、以下、こ
の方向を「右」とする)端部の略中央部には、コイルス
プリング13の右方向端部を係止する係止凸部45が形
成されている。
【0024】側壁11B及び11Cの左方向端部には、
スプリングホルダー20が固定されるための係合部29
B及び29Cが形成されている。また、その下方の底板
11A近傍には、内側に延出された環状突起32B及び
32Cが形成されている。この環状突起32B及び32
Cは、タングプレート5を挿入するためのタング出入口
53の一部を構成する。
【0025】側壁11B及び11Cの略中央部には、補
助ロック部材16の両端を、左右方向に移動可能に支持
する水平方向に長い窓33B及び33Cが開口されてい
る。また、窓33B及び33Cの右側には、後に詳述す
るラッチ板14の右側端部の両側に形成された支持部4
6B及び46Cが揺動可能に挿入・支持される挿入穴3
6B及び36Cが形成されている。
【0026】スライダ12は、断面略コ字状を備えてお
り、略平板状の上板37と、上板37の下面に設けられ
た断面L字状の下部38との間に形成された凹部39
に、コイルスプリング13の左端を保持する構成となっ
ている。なお、コイルスプリング13の右端は、底面1
1Aの係止凸部45に固定される。
【0027】このスライダ12は、下部38がバックル
ベース11の開口部25に嵌められてスライド自在に支
持される。そして、タングプレート5をバックル本体1
0に挿入した際に、タングプレート5の先端に押され、
コイルスプリング13の付勢力に逆らって、右方向にス
ライドされ、後に詳述するラッチ板14の両端部下端に
設けられた脚44B及び44Cを押圧してラッチ板14
を反時計回り(タングプレート5をロックする方向)に
回転させる。一方、タングプレート5が抜脱された際に
は、コイルスプリング13の付勢力によって、スライダ
12は左方向に戻される。
【0028】ラッチ板14は、その略中央部に、後に詳
述するホルダ部材17の一部が挿入される開口部40が
形成されている。このラッチ板14の左側には、タング
プレート5がバックル本体10に挿入された際に、タン
グプレート5のラッチ穴6に挿入されてタングプレート
5をロックするラッチ部41が、下方に向けて延出形成
されている。
【0029】このラッチ部41は、図7に示すように、
タングプレート5をロックした状態で、タングプレート
5が、右方向にさらに押し込まれて図8に示す状態にな
っても、ラッチ部41の基端両側21B及び21Cが、
タングプレート5の上面に干渉しない(ぶつからない)
長さで延出形成されている。
【0030】ラッチ部41と開口部40との間には、後
に詳述する補助ロック部材16に当接可能な支持面42
が形成されている。また、ラッチ板14の右側端部の両
側には、側壁11B及び11Cの支持穴36B及び36
Cに揺動(回転)自在に支持される支持部46B及び4
6Cが突設されている。すなわち、ラッチ板14は、支
持部46B及び46Cを支点として揺動し、タングプレ
ート5をロックするロック位置あるいはロックを解除す
る非ロック位置への移動を行う。また、ラッチ板14の
右側端部の両側には、下方に向けて延出された脚44B
及び44Cが設けられており、この脚44B及び44C
には、前述したように、スライダ12が押圧可能であ
る。
【0031】ホルダ部材17は、本体51と、本体51
の両側に形成された側壁52B及び52Cと、本体51
の右側端部の略中央部に形成されたシャフト47と、を
備えて構成されている。
【0032】本体51は、左側に配置された湾曲面54
と、湾曲面54の上部に連続して形成された平面55
と、平面55に連続した傾斜面56と、傾斜面56の略
中央部から下方に向けて延出した凸部58と、から構成
されている。
【0033】凸部58は、ラッチ板14の開口部40に
挿入され、その幅方向端面には、該幅方向外側に突出し
た爪部58B及び58Cが、それぞれ形成されている。
そして、この両爪部58B及び58Cが、ラッチ板14
の開口部40付近の底面に摺動可能に係合するようにな
っている。すなわち、ホルダ部材17は、この両爪部5
8B及び58Cによって、ラッチ板14を抱え込むよう
に配置されている。
【0034】なお、この本体51は、平面55に対向す
る面が解放されており、後に詳述する支持穴57B及び
57Cに挿入される補助ロック部材16が、この面から
露出するよう構成されている。
【0035】側壁52B及び52Cは、その略中央部
に、平面55に対して傾斜した長穴状の支持穴57B及
び57Cが開口されている。この支持穴57B及び57
Cには、補助ロック部材16が移動可能に挿入される。
この支持穴57B及び57Cを貫通した補助ロック部材
16の両端部は、窓33B及び33Cに、左右方向に移
動可能に挿入される。
【0036】ここで、支持穴57B及び57Cは、タン
グプレート5が挿入されていない段階では、ホルダ部材
17がコイルスプリング15によって左側に付勢されて
いるため、補助ロック部材16は、支持穴57B及び5
7Cと、窓33B及び33Cの右側端部に位置し、支持
穴57B及び57Cは、窓33B及び33Cに対し、傾
斜した状態、すなわち所定の角度を持って配置されるこ
とになる。
【0037】シャフト47は、右側先端が、左側先端よ
り径が細くなるよう構成されている。シャフト47に
は、コイルスプリング15が挿入され、このシャフト4
7の存在によって、コイルスプリング15は、伸縮する
際に、曲がったり、折れたりすることが防止される。シ
ャフト47の径が小さい部分は、ラッチ板14の当接部
43に形成された開口部49を進退自在に貫通すること
ができるようになっている。また、シャフト47の径の
大きい部分は、開口部49の径より大きい径を有してい
る。
【0038】このように、ホルダ部材17は、シャフト
47が、ラッチ板14の開口部49を進退可能に貫通
し、爪部58B及び58Cが、ラッチ板14を抱え込む
ように摺動可能にラッチ板14に係合しているため、ラ
ッチ板14の移動に応じて、ラッチ板14上を摺動する
ことができる。
【0039】スプリングホルダー20は、その両側に側
壁11B及び11Cに形成された係合部29B及び29
Cに係合する係合部27B及び27Cが形成されてい
る。スプリングホルダー20の略中央部には、コイルス
プリング19の右側端部を固定する固定凸部28が形成
されている。また、スプリングホルダー20の下部に
は、タング出入口53の上壁となる上壁形成部31が形
成されている。このスプリングホルダー20は、係合部
27B及び27Cが、係合部29B及び29Cに係合・
固定されることにより、バックルベース11に固定され
る。この固定により、上壁形成部31と、環状突起32
B及び32Cと、ガイド片26とによって、タング出入
口53が構成される。
【0040】解除ボタン18は、使用者が押圧可能な操
作部61と、操作部61の両側に右方向に向けて水平に
延出されたアーム62B及び62Cを備えている。この
解除ボタン18は、アーム62B及び62Cが、側壁1
1B及び11Cにスライド可能に支持されて、左右方向
に移動する。さらに、この解除ボタン18の操作部61
の右側端面には、ホルダ部材17の湾曲面54に当接す
る突起部63B及び63Cが形成されている。
【0041】操作部61の内側の面であって、その略中
央部には、コイルスプリング19を保持する保持部64
が形成されている。この保持部64に保持されたコイル
スプリング19の右端は、スプリングホルダー20の固
定凸部28に固定されているため、解除ボタン18は、
コイルスプリング19によって、常に左方向に付勢され
ている。
【0042】この構成を備えたバックル本体10は、図
示しないカバーに挿入される。
【0043】次に、実施の形態1に係るバックル装置1
00の具体的動作について説明する。
【0044】タングプレート5がバックル本体10に挿
入されておらず、ラッチ板14が非ロック位置にある際
は、図3に示すように、スライダ12は、コイルスプリ
ング13の付勢力により左側に置かれている。
【0045】また、ホルダ部材17は、コイルスプリン
グ15により左側斜め上方向に付勢され、ホルダ部材1
7の支持穴57B及び57Cと、側壁11B及び11C
の窓33B及び33Cは、互いにある角度をもって配置
されている。
【0046】そしてまた、補助ロック部材16は、支持
穴57B及び57Cの右側端、並びに窓33B及び33
Cの右側端に位置している。この時、ラッチ板14は、
コイルスプリング15の付勢力により、ラッチ部41が
上方に位置する状態を維持可能となっており、補助ロッ
ク部材16は、ラッチ板14には接触していない。
【0047】タングプレート5をバックル本体10にロ
ックするには、先ず、タングプレート5をタング出入口
53からバックル本体10内に挿入させる。この時、タ
ングプレート5の先端がスライダ12を右側に移動さ
せ、コイルスプリング13を押し縮める。スライダ12
がラッチ板14の脚44B及び44Cに当接すると、ラ
ッチ板14は、支持部46B及び46Cを支点としてロ
ック位置方向(図に示す反時計方向)に回転し始め、図
4に示す状態を経て、図5に示す状態となる。
【0048】この動作に伴って、ホルダ部材17は、図
5に示すように、コイルスプリング15の付勢力によっ
て、左側に移動する。また、補助ロック部材16は、支
持穴57B及び57Cの上部面に押されて、側壁11B
及び11Cの窓33B及び33C内を左側に移動し始め
る。すなわち、補助ロック部材16は、支持穴57B及
び57Cと、窓33B及び33Cとのカム作用によって
前記移動を行う。その後、図6に示すように、補助ロッ
ク部材16は、ホルダ部材17の支持穴57B及び57
Cの左側端、並びに窓33B及び33Cの左側端に移動
し、ラッチ板14はロック位置に移動してタングプレー
ト5をロックする。
【0049】タングプレート5のロックが完了すると、
図7に示すように、スライダ12はコイルスプリング1
3によって左側に若干押し戻されて、脚44B及び44
Cとの当接を解除し、タングプレート5を左側に移動さ
せ、ラッチ板14のラッチ部41の右側の面に当接す
る。
【0050】すなわち、バックル装置100は、タング
プレート5がラッチ板14にロックされた際に、さらに
タングプレート5を、その挿入方向に押し込めるよう
に、ラッチ板14のラッチ部41と、ラッチ穴6との間
に遊びをもって、すなわち、いわゆる「オーバーストロ
ーク」をもって構成されている。
【0051】この通常のロック状態(図7に示す状態)
から、例えば、車両衝突などによって、バックル装置1
00に慣性力が働き、タングプレート5がバックル本体
10に対し相対的に移動してバックル本体10内に押し
込まれると、図8に示すように、スライダ12がラッチ
板14の脚44B及び44Cを押圧し、ラッチ板14が
反時計回りに回転し始める。同時に、タングプレート5
のラッチ穴6が、ラッチ板14のラッチ部41の左側の
表面に当接し、タングプレート5の右側への移動が阻止
される。
【0052】このように、実施の形態1に係るバックル
装置100は、ラッチ穴6と、ラッチ部41の左側の表
面を当接させて、タングプレート5がそれ以上右方向に
移動しないようにすることで、前記オーバーストローク
量を規制している。このため、オーバーストローク量を
少なくでき、タングプレート5の押し込み力が強くて
も、スライダ12などの樹脂部材に圧縮力がかかること
を防止することができ、部品が破損することを防止する
ことができる。
【0053】また、タングプレート5をラッチ板14で
ロックした後で、すなわち、ラッチ状態になってからオ
ーバーストローク量を規制するため、タングプレート5
とラッチ板14とのロックの信頼性(ラッチ信頼性)を
確保することができる。
【0054】なお、バックル本体10からタングプレー
ト5を抜き取る際には、特に図示しないが、解除ボタン
18を右側に押し込めば、ホルダ部材17が右側に移動
し、このホルダ部材17を介して補助ロック部材16が
押されて右側に移動する。これと同時に、ラッチ板14
は、コイルスプリング15の付勢力によって、支持部4
6B及び46Cを支点として、非ロック位置方向(時計
方向)に回転して、非ロック位置に移動し、タングプレ
ート5のロックを解除する。
【0055】なお、図9に示されたタングプレート5に
形成されるラッチ穴6のタングプレート長手方向の寸法
Lは、短いほどオーバーストローク量を小さくできる。
しかし、オーバーストローク量があまり短すぎると、通
常のバックル装置の作動に影響がでる。実施の形態1に
おいては、この寸法Lは、図4の状態、すなわちラッチ
板14の先端縁部41aが、タングプレート5の上面を
通過する際にラッチ穴6の上縁角部6aと干渉しない寸
法としておくことが好ましい。この寸法より小さい場合
は、ラッチ板14がロック位置に移動できない、または
ロック位置からタングプレート5を解離できないので好
ましくないが、この寸法より大きければ、上記のような
問題は生じない。但し、前述したように、この寸法が大
きくなるほどオーバーストローク量が大きくなる。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2に係るバ
ックル装置について、図面を参照して説明する。
【0056】図10は、実施の形態2に係るバックル装
置のバックル本体の一部を示す拡大斜視図、図11〜図
15は、実施の形態2に係るバックル装置の動作を示す
断面図であり、一部省略した図である。
【0057】なお、実施の形態2では、実施の形態1で
説明したバックル装置100と同様の部材には、同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0058】特に図10に示すように、実施の形態2に
係るバックル装置200の、実施の形態1に係るバック
ル装置との異なる点は、タングプレート50のラッチ穴
60の形状と、ラッチ板140のラッチ部141の形状
である。
【0059】タングプレート50のラッチ穴60は、タ
ングプレート50の挿入方向側(図11〜図15の右
側)に形成され、かつタングプレート50の幅方向に広
くなった幅広部60Aと、タングプレート50の抜脱方
向側(図11〜図15の左側)に形成され、かつタング
プレート50の幅方向に若干狭くなった幅狭部60B
と、から構成されている。
【0060】この幅狭部60Bは、後に詳述するラッチ
板140のラッチ部141の先端部142の幅より広く
形成されており、ここに先端部142が挿入可能となっ
ている。また、この幅狭部60Bは、タングプレート5
0の基端部143の幅より狭く形成されている。この構
成によって、幅広部60Aと幅狭部60Bとの境目に段
部145が形成される。
【0061】ラッチ板140は、その先端に、タングプ
レート50のラッチ穴60に係合し、タングプレート5
0をロックするラッチ部141が延出形成されている。
このラッチ部141は、特に図10に示すように、先端
部142の幅が基端部143の幅より狭く構成されてい
る。この構成によって、先端部142と基端部143と
の境目に、段部144が形成される。
【0062】なお、ラッチ部141の基端部143は、
タングプレート50の幅狭部60Bより広い幅を備え、
幅広部60Aより狭い幅を備えているため、ラッチ部1
41でタングプレート50をロックする際には、基端部
143は、タングプレート50の幅広部60Aに挿入さ
れる。
【0063】次に、実施の形態2に係るバックル装置2
00の具体的動作について説明する。
【0064】タングプレート50をバックル本体10に
ロックするには、実施の形態1と同様に、バックル本体
10にタングプレート50に挿入し、スライダ12を移
動させて、図11に示すように、ラッチ板140をロッ
ク位置方向(図に示す反時計方向)に回転させる。
【0065】さらにタングプレート50を挿入させる
と、図12に示すように、ラッチ部141の先端部14
2がタングプレート50のラッチ穴60近傍に到達し、
次いで、図13に示すように、ラッチ部141がラッチ
穴60に挿入される。この時、ラッチ部141の先端
は、幅狭部60Bより狭い幅で構成されているため、ラ
ッチ板140の回転軌跡が幅狭部60B上にあっても、
ラッチ部141は、タングプレート50と干渉すること
なく回転し、ラッチ穴60に係合する。
【0066】その後、図14に示すように、スライダ1
2はコイルスプリング13によって左側に若干押し戻さ
れて、脚44B及び44Cとの当接を解除し、タングプ
レート50を左側に移動させ、ラッチ板140のラッチ
部141の右側の表面に当接する。すなわち、バックル
装置200も、実施の形態1に係るバックス装置100
と同様に、タングプレート50がラッチ板140にロッ
クされた際に、さらにタングプレート50を、その挿入
方向に押し込めるように、「オーバーストローク」をも
って構成されている。
【0067】この通常のロック状態(図14に示す状
態)から、例えば、車両衝突などによって、バックル装
置200に慣性力が働き、タングプレート50がバック
ル本体10に対し相対的に移動してバックル本体10内
に押し込まれると、図15に示すように、スライダ12
がラッチ板14の脚44B及び44Cを押圧し、ラッチ
板14が反時計回りに回転し始める。同時に、タングプ
レート50の段部145に、ラッチ部141の段部14
4が当接し、タングプレート50の右側への移動が阻止
される。
【0068】このように、実施の形態2に係るバックル
装置200は、ラッチ穴60の段部145と、ラッチ部
141の段部144とを当接させることにより、タング
プレート50がそれ以上右側に移動しないようにして、
前記オーバーストローク量を規制している。ここで、タ
ングプレート50のラッチ穴60へのラッチ部141の
挿入に際し、ラッチ板140は、脚44B及び44Cを
支点として反時計回りに回転するが、実施の形態2に係
るバックル装置200では、前述した構成により、ラッ
チ部141の回転軌跡を考慮して形成した幅狭部60B
の大きさに関わらず、前記オーバーストローク量を少な
くすることができる。したがって、ラッチ板140の回
動軌跡を確保するために十分な大きさのラッチ穴60を
設けることができる。
【0069】また、タングプレート50の段部145
と、ラッチ部141の段部144とを当接させるために
は、タングプレート50の板厚方向で少しの量がかみ合
えばよい。ここで、タングプレート50と、ラッチ板1
40は、車両衝突時に乗員を受け止めるため、非常に強
く作られている。一方、タングプレート50が押し込ま
れる際の荷重は、例えば、バックルプリテンショナが設
けられることで大きくなっても、衝突強度よりも小さい
ので、少しの係合で十分である。
【0070】なお、ラッチ部141の基端部143にも
回動軌跡はあるが、先端部142は、衝突強度を受ける
ため、係合量が多く、タングプレート50を通過してバ
ックルベース11まで達する必要がある。このためラッ
チ板140の回動量が多く、必然的にスライダ12の押
し込み量も多くなる。したがって、ラッチ板140の回
動軌跡とタングプレート50の移動軌跡とが干渉しない
ようにするため、先端部142と、ラッチ穴60の幅狭
部60Bとは、大きなクリアランスが必要となる。しか
し、基端部143は、タングプレート50の慣性力を受
けるだけの係合代でよく、最大でもタングプレート50
の板厚よりも少ない。このため、基端部143と、ラッ
チ穴60の幅広部60Aの段部145とのクリアランス
は、わずかでよくなり、オーバーストローク量を少なく
することが可能となる。
【0071】ここで、スライダ12などの移動終端は、
ラッチ板140とタングプレート50が当接してタング
プレート50のオーバーストロークが止まる位置よりも
大きく(タングプレート50の挿入方向側に)なければ
ならないが、バックル装置200は、バックル装置10
0よりもオーバーストローク量を小さくできる分、スラ
イダ12などの部品の移動終端位置を手前にする(左側
にする)ことができるため、バックル本体10の体格を
小さくすることもできる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
トベルト装置のバックル装置は、ラッチ板がタングプレ
ートをロックした状態で、当該タングプレートがその挿
入方向にさらに移動した際に、前記ラッチ板の先端部
と、前記ラッチ穴の縁部とが当接して、前記タングプレ
ートの移動量を規制する構造を備えているため、タング
プレートとラッチ板とのラッチ(ロック)の信頼性を確
保することができ、かつ樹脂材料から構成される部材に
過負荷をかけることなく、オーバーストローク量を抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るシートベルト装置
の概略図である。
【図2】図1に示すシートベルト装置の構成要素である
バックル装置の組立分解図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の動
作を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の動
作を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の動
作を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の動
作を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の動
作を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の動
作を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係るバックル装置の一
部拡大斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るバックル装置の
バックル本体の一部を示す拡大斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係るバックル装置の
動作を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係るバックル装置の
動作を示す断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係るバックル装置の
動作を示す断面図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係るバックル装置の
動作を示す断面図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係るバックル装置の
動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シートベルト装置 2 ウエビング 5、50 タングプレート 6、60 ラッチ穴 10 バックル本体 11 バックルベース 12 スライダ 13、15、19 コイルスプリング 14、140 ラッチ板 16 補助ロック部材 17 ホルダ部材 18 解除ボタン 41、141 ラッチ部 142 先端部 143 基端部 144、145 段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングプレートと、当該タングプレート
    が挿脱されると共に、挿入されたタングプレートを係脱
    可能にロックするバックル本体と、を有するバックル装
    置を備えたシートベルト装置であって、 前記バックル本体は、前記ベースに支持されて、タング
    プレートをロックするロック位置と、このロックを開放
    する非ロック位置との間を移動するラッチ板を有し、 前記タングプレートは、前記ラッチ板のラッチ部を挿入
    させて前記ロックを行うラッチ穴を有し、 前記ラッチ板が前記タングプレートをロックした状態
    で、当該タングプレートがその挿入方向にさらに移動し
    た際に、前記ラッチ板のラッチ部と、前記ラッチ穴の縁
    部とを当接させて、前記タングプレートの移動量を規制
    するシートベルト装置。
JP11208860A 1999-07-23 1999-07-23 シートベルト装置 Pending JP2001030877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208860A JP2001030877A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208860A JP2001030877A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001030877A true JP2001030877A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16563327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11208860A Pending JP2001030877A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001030877A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254852A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Ashimori Ind Co Ltd シートベルト装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254852A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Ashimori Ind Co Ltd シートベルト装置
JP4480426B2 (ja) * 2004-03-09 2010-06-16 芦森工業株式会社 シートベルト装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2587877Y2 (ja) シートベルト用バックル装置
US8978214B2 (en) Seatbelt buckle apparatus
JP4609922B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP4471340B2 (ja) バックル装置
JP4101982B2 (ja) バックル装置
JP4593847B2 (ja) シートベルト装置
JP2001030877A (ja) シートベルト装置
US6370742B1 (en) Buckle with movement prevention device
JP3886087B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP4293687B2 (ja) シートベルト装置
JPH11206A (ja) バックル装置
JP2653896B2 (ja) バツクル装置
JP2001063515A5 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JPH11105667A (ja) バックル装置
JP2001063516A (ja) バックル
JP2001063516A5 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JPH08207704A (ja) シートベルトバックル装置
JP4297566B2 (ja) シートベルト装置
JPS6487Y2 (ja)
JP3771386B2 (ja) バックル装置
JP2000318575A (ja) シートベルト装置
JPH11103909A (ja) バックル装置
JP4454104B2 (ja) シートベルト装置
JP2003104166A (ja) シートベルト装置
JP3351309B2 (ja) ロック装置