JP2003081053A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

Info

Publication number
JP2003081053A
JP2003081053A JP2001273848A JP2001273848A JP2003081053A JP 2003081053 A JP2003081053 A JP 2003081053A JP 2001273848 A JP2001273848 A JP 2001273848A JP 2001273848 A JP2001273848 A JP 2001273848A JP 2003081053 A JP2003081053 A JP 2003081053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tongue plate
buckle
latch member
base member
seat belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001273848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4593847B2 (ja
JP2003081053A5 (ja
Inventor
Osamu Tokugawa
修 徳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Autoliv Co Ltd
Original Assignee
NSK Autoliv Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Autoliv Co Ltd filed Critical NSK Autoliv Co Ltd
Priority to JP2001273848A priority Critical patent/JP4593847B2/ja
Publication of JP2003081053A publication Critical patent/JP2003081053A/ja
Publication of JP2003081053A5 publication Critical patent/JP2003081053A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4593847B2 publication Critical patent/JP4593847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buckles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タングプレートに大きな慣性力が加わった場
合であっても、部品を変形したり破損することなく、こ
の慣性力を十分に受け止めることが可能なバックル装置
を備えたシートベルト装置を提供する。 【解決手段】 タングプレート7と、挿入されたタング
プレート7を係脱可能にロックするバックル本体11と
を有し、バックル本体11は、タングプレート7を受容
するベース部材14に支持されて挿入されたタングプレ
ート7と係合するラッチ部材17と、ラッチ部材17と
タングプレート7との係合状態を保持する補助ロックピ
ン19と、前記係合状態を解除する解除ボタン21を備
え、ラッチ部材17とタングプレート7が係合した状態
で、タングプレート7がその挿入方向にさらに移動した
際に、タングプレート7の挿入方向先端に当接する当接
部27B及び27Cをベース部材14に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車等の乗り物
の座席付近に装備されるウエビング(ベルト)を着脱可
能にロックするバックル装置を備えたシートベルト装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルト装置が取り
付けられている。このシートベルト装置には、乗員を拘
束するためのウエビングを着脱可能にロックするバック
ル装置が設けられている。このバックル装置は、タング
プレートと、当該タングプレートを係脱可能にロックす
るバックル本体を有しており、タングプレートがバック
ル本体に設けられたラッチ部材と係合状態(ロック状
態)にある際に、例えば、車両衝突などの緊急時に作動
するプリテンショナによってバックルが急激に引き込ま
れ、その後引込が急停止した時に、慣性力によりタング
プレートがバックル内へ押し込まれた場合でも、バック
ルの機能を損なうことがないよう、タングプレートをバ
ックル本体内の所定位置に保持することが必要であっ
た。
【0003】このようなバックル装置としては、例え
ば、特開平2−49605号公報に記載されたものがあ
る。このバックル装置は、タングプレートを受容するベ
ース部材と、当該ベース部材に回動可能に取り付けられ
たラッチ部材と、当該ラッチ部材に摺動可能に取り付け
られ、前記ラッチ部材とタングプレートとの係合状態を
保持可能なブロック部材と、前記ベース部材の幅方向
(タングプレートの挿脱方向に略垂直な方向)に張り渡
された固定棒と、前記ベース部材底面に、その長手方向
(タングプレートの挿脱方向)に摺動可能に組み付けら
れたイジェクタと、前記ラッチ部材とタングプレートと
の係合状態を解除する押しボタンと、を備えて構成され
ている。このバックル装置は、タングプレートをバック
ル挿入口から挿入すると、当該タングプレートによって
前記イジェクタが押し込まれ、このイジェクタの端部に
よって前記ラッチ部材が回動させられる。ラッチ部材が
所定の角度まで回動すると、前記ブロック部材がタング
プレート抜脱方向に移動して、前記ラッチ部材とタング
プレートとの係合状態を保持するようになっている。こ
のバックル装置の場合、タングプレートの挿入量は、ラ
ッチ部材がタングプレートと係合した時点でラッチ部材
の回動が停止するため、最大となり、その位置がタング
プレートの挿入規制位置となっている。この時、イジェ
クタがタングプレートとラッチ部材との間に挟まれて、
タングプレートがバックル本体内に完全にロック(ラッ
チ)された際に、タングプレートがバックル本体内で移
動することを防止し、これによって、タングプレートを
バックル本体内の所定位置に保持することが可能とな
る。
【0004】また、他のバックル装置では、例えば、タ
ングプレートのラッチ部材と係合する係止穴を小さく
し、当該係止穴のタングプレート挿入方向後端面と、ラ
ッチ部材とを当接させることで、タングプレートの挿入
規制を行う構成を備えたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−49605号公報に記載されたバックル装置は、通
常、金属からなるタングプレートとラッチ部材との間
に、通常、樹脂からなるイジェクタが挟まれた状態で、
タングプレートの挿入規制が行われる。この構成では、
タングプレートに大きな押し荷重や衝撃が加わった際
に、イジェクタが変形したり、破損することを防止する
新たな工夫が必要となる。
【0006】一方、タングプレートの係止穴とラッチ部
材とを当接させる構造のバックル装置は、金属からなる
タングプレートとラッチ部材とで押し荷重や衝撃を受け
るため、樹脂部品によってこれらを受けるよりも大きな
押し荷重や衝撃に耐えることができる。しかしながら、
バックル本体にバックルプリテンショナを接続した構造
等、より大きな慣性力がバックル装置に加えられた場合
でも、ラッチ部材が変形したり、破損することがないよ
う、この慣性力を十分に受け止めることが可能な強度が
必要である。特に、ラッチ部材の前記係止穴と係合する
部分が折り曲げ加工によって形成された場合、この係止
穴と係合する部分の強度をより強化する必要がある。
【0007】本発明は、このような従来のバックル装置
を改良することを課題とするものであり、大きな慣性力
が加えられた場合であっても、部品を変形したり破損す
ることなく、この慣性力を十分に受け止めることが可能
なバックル装置を備えたシートベルト装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、タングプレートと、当該タングプレート
を係脱可能にロックするバックル本体と、を有するバッ
クル装置を備えたシートベルト装置であって、前記バッ
クル本体は、前記タングプレートを受容するベース部材
と、前記ベース部材に支持されて、当該ベース部材に挿
入されたタングプレートと係合するラッチ部材と、前記
ラッチ部材とタングプレートとの係合状態を保持可能な
ブロック部材と、前記ラッチ部材とタングプレートとの
係合状態を解除するラッチ解除部材と、を備え、前記ラ
ッチ部材とタングプレートが係合した状態で、当該タン
グプレートがその挿入方向にさらに移動した際に、当該
タングプレートの挿入方向先端に当接する当接部を、前
記ベース部材に設けたシートベルト装置を提供するもの
である。
【0009】本願にかかるバックル装置は、ベース部材
に前記当接部を設けた構成を備えているため、前記ラッ
チ部材とタングプレートが係合した状態で、当該タング
プレートがその挿入方向にさらに移動した場合、当該タ
ングプレートの挿入方向先端が前記当接部に当接するこ
とになる。したがって、タングプレートがこれ以上挿入
方向に移動することが防止され、タングプレートの挿入
規制を行うことができる。
【0010】前記当接部は、前記ベース部材の底面から
該ベース部材の内側に向けて突出して構成することがで
きる。
【0011】また、前記バックル本体は、前記ベース部
材の底面に設けられ、かつ前記タングプレートの挿脱に
よって当該挿脱方向に移動可能なスライダを備え、前記
当接部は、当該スライダと干渉しない位置に設けられて
なることができる。
【0012】そしてまた、前記スライダは、前記当接部
を回避可能な空間を備えてなることができる。
【0013】また、本発明にかかるシートベルト装置
は、前記バックル本体に接続されたバックルプリテンシ
ョナをさらに備えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
にかかるシートベルト装置について図面を参照して説明
する。
【0015】図1は、本実施の形態にかかるシートベル
ト装置の概要図、図2は、図1に示すシートベルト装置
の構成要素であるバックル装置の平面図、図3は、図2
に示すIII−III線に沿った断面図、図4は、図1に示す
シートベルト装置の構成要素であるバックル装置の主要
部分を示す平面図、図5は、図4に示すV−V線に沿っ
た断面図、図6は、図4に示すVI−VI線に沿った断面
図、図7は、図6に示すバックル本体の一部拡大図、図
8は、図5に示す状態からタングプレートがバックル本
体内に挿入された状態を示す図、図9は、図8に示すバ
ックル装置の一部拡大図である。
【0016】図1に示すシートベルト装置では、シート
2に着座する乗員3は、ウエビング4を装着できるよう
になっている。このウエビング4は、一端がアンカープ
レート5で車両側壁6の下部に取付られ、中間部は、タ
ングプレート7、車両側壁6の上方に取付られたスルー
リング8に、移動可能に巻きかけられて折り返され、他
端側が巻取り装置9に巻き取られている。タングプレー
ト7は、車両中央部に取付けられたバックルプリテンシ
ョナ10の先端に設けられたバックル本体11に係合す
るようになっている。
【0017】本願にかかるバックル装置1は、図1〜図
9に示すように、タングプレート7と、このタングプレ
ート7が挿脱されると共に、挿入されたタングプレート
7を係脱可能にロックするバックル本体11と、から構
成されている。
【0018】タングプレート7としては、通常のシート
ベルト装置に用いられるものが使用でき、一方の先端
に、後に詳述するラッチ部材17のラッチ部41が係合
する係止穴12が、他方の先端にウエビング4を挿通さ
せるための連結穴13が形成されている。
【0019】バックル本体11は、フレームとして機能
するベース部材14と、タングプレート7の挿脱に応じ
て移動するスライダ15と、スライダ15をバックル本
体11開口側へ付勢するコイルスプリング16と、タン
グプレート7をロックするラッチ部材17と、ラッチ部
材17のロック状態を保持する補助ロックピン19と、
補助ロックピン19の位置を制御するホルダ部材20
と、ホルダ部材20を付勢するコイルスプリング18
と、タングプレート7のロックを解除する解除ボタン2
1と、解除ボタン21をタングプレート7の抜脱方向に
付勢するコイルスプリング22と、このコイルスプリン
グ22の一端を支持するスプリングホルダー23と、こ
れらの部材を収容するロアカバー24及びアッパーカバ
ー25と、を備えて構成されている。
【0020】ベース部材14は、底面14Aと、これの
両側に立設された一対の対向した側壁14B及び14C
とを備えた略コ字状を有している。底面14Aには、ス
ライダ15をタングプレート7の挿脱方向にスライド可
能にするための開口部29が設けられている。この開口
部29のタング挿入方向(図2〜図5の右側方向、以
下、この方向を「右」とする)端部の略中央部には、コ
イルスプリング16の右方向端部を係止する係止凸部2
6が形成されている。また、底面14Aの、開口部29
の左右方向(長手方向)略中央部両側には、開口部29
の開口端面に沿って、ベース部材14の内側に向けて突
出した当接部27B及び27Cが形成されている。この
当接部27B及び27Cは、後に詳述するが、ラッチ部
材17とタングプレート7とが係合した状態で、タング
プレート7がその挿入方向(右側)にさらに移動した際
に、タングプレート7の右側先端(挿入方向先端)に当
接可能となる位置に形成されている。
【0021】側壁14B及び14Cの略中央部には、補
助ロックピン19の両端を、左右方向に移動可能に支持
する水平方向に長い窓33B及び33Cが開口されてい
る。また、窓33B及び33Cの下方には、後に詳述す
る解除ボタン21のアーム62B及び62Cの内側に形
成された爪63B及び63Cを移動可能に支持する支持
穴34B及び34Cが形成されている。さらにまた、窓
33B及び33Cの右側には、後に詳述するラッチ部材
17の右側端部の両側に形成された支持部46B及び4
6Cが揺動可能に挿入・支持される挿入穴36B及び3
6Cが形成されている。
【0022】スライダ15は、断面略コ字状を備えてお
り、略平板状の上板37と、上板37の下面に設けられ
た断面L字状の下部38との間に形成された凹部39
に、コイルスプリング16の左端を保持する構成となっ
ている。なお、コイルスプリング16の右端は、底面1
4Aの係止凸部26に固定される。また、下部38の左
側には、ラッチ部材17とタングプレート7とが係合
し、スライダ15が右側へ押し込まれた際に、当接部2
7B及び27Cに干渉しないよう当接部27B及び27
Cが収納される溝35B及び35C(図4、図6及び図
7参照)が形成されている。
【0023】このスライダ15は、下部38がベース部
材14の開口部29に嵌められて、左右方向(タングプ
レート7の抜脱方向)にスライド自在に支持される。そ
して、タングプレート7をバックル本体11に挿入した
際に、タングプレート7の先端に押され、コイルスプリ
ング16の付勢力に逆らって、右方向にスライドされ、
後に詳述するラッチ部材17の両端部下端に設けられた
脚44B及び44Cを押圧してラッチ部材17を反時計
回り(タングプレート7をロックする方向)に回転させ
る。一方、タングプレート7が抜脱された際には、コイ
ルスプリング16の付勢力によって、スライダ15は左
方向に戻される。
【0024】ラッチ部材17の左側には、タングプレー
ト7がバックル本体11に挿入された際に、タングプレ
ート7のラッチ穴6に挿入されてタングプレート7をロ
ックするラッチ部41が、下方に向けて延出形成されて
いる。ラッチ部材17の右端部には、上方に向けて突出
した当接部43が形成されており、この当接部43の略
中央部には、後に詳述するシャフト47が貫通可能な開
口部49が形成されている。
【0025】ラッチ部41の後方側(右側)には、後に
詳述する補助ロックピン19に当接可能な支持面42が
形成されている。また、ラッチ部材17の右側端部の両
側には、側壁14B及び14Cの挿入穴36B及び36
Cに揺動(回転)自在に支持される支持部46B及び4
6Cが突設されている。すなわち、ラッチ部材17は、
支持部46B及び46Cを支点として揺動し、タングプ
レート7をロックするロック位置あるいはロックを解除
する非ロック位置への移動を行う。また、ラッチ部材1
7の右側端部の両側には、下方に向けて延出された脚4
4B及び44Cが設けられており、この脚44B及び4
4Cには、前述したように、スライダ15が押圧可能で
ある。
【0026】ホルダ部材20は、本体51と、本体51
の右側端部の略中央部に形成されたシャフト47と、を
備えて構成されている。
【0027】本体51は、左側が湾曲面54となってお
り、本体51の右側幅方向両端面には、下方に向けて突
出した爪部58B及び58Cが、それぞれ形成されてい
る。そして、この両爪部58B及び58Cが、ラッチ部
材17の底面に摺動可能に係合するようになっている。
すなわち、ホルダ部材20は、この両爪部58B及び5
8Cによって、ラッチ部材17を抱え込むように配置さ
れている。この本体51は、下方が解放されており、両
側には、後に詳述する補助ロックピン19が移動可能に
挿入される支持穴57B及び57Cが開口されている。
この支持穴57B及び57Cを貫通した補助ロックピン
19の両端部は、窓33B及び33Cに、左右方向に移
動可能に挿入される。
【0028】ここで、支持穴57B及び57Cは、タン
グプレート7が挿入されていない段階では、ホルダ部材
20がコイルスプリング18によって左側に付勢されて
いるため、補助ロックピン19は、支持穴57B及び5
7Cと、窓33B及び33Cの右側端部に位置し、支持
穴57B及び57Cは、窓33B及び33Cに対し、傾
斜した状態、すなわち所定の角度を持って配置されるこ
とになる。
【0029】シャフト47は、右側先端が、左側先端よ
り径が細くなるよう構成されている。シャフト47に
は、コイルスプリング18が挿入され、このシャフト4
7の存在によって、コイルスプリング18は、伸縮する
際に、曲がったり、折れたりすることが防止される。シ
ャフト47の径が小さい部分は、ラッチ部材17の当接
部43に形成された開口部49を進退自在に貫通するこ
とができるようになっている。また、シャフト47の径
の大きい部分は、開口部49の径より大きい径を有して
いる。このように、ホルダ部材20は、シャフト47
が、ラッチ部材17の開口部49を進退可能に貫通し、
爪部58B及び58Cが、ラッチ部材17を抱え込むよ
うに摺動可能にラッチ部材17に係合しているため、ラ
ッチ部材17の移動に応じて、ラッチ部材17上を摺動
することができる。
【0030】スプリングホルダ23は、その両側が側壁
14B及び14Cに固定され、その略中央部には、コイ
ルスプリング22の右側端部を固定する固定凸部28が
形成されている。
【0031】解除ボタン21は、使用者が押圧可能な操
作部61と、操作部61の両側に右方向に向けて水平に
延出されたアーム62B及び62Cを備えている。この
解除ボタン21は、アーム62B及び62Cが、側壁1
4B及び14Cにスライド可能に支持されて、左右方向
に移動する。
【0032】操作部61の内側の面であって、その略中
央部には、コイルスプリング22を保持する保持部64
が形成されている。この保持部64に保持されたコイル
スプリング22の右端は、スプリングホルダ23の固定
凸部28に固定されているため、解除ボタン21は、コ
イルスプリング22によって、常に左方向に付勢されて
いる。
【0033】次に、本実施の形態1にかかるシートベル
ト装置の構成要素であるバックル装置1の具体的動作に
ついて説明する。
【0034】タングプレート7がバックル本体11に挿
入されておらず、ラッチ部材17が非ロック位置にある
際は、図2及び図3に示すように、スライダ15は、コ
イルスプリング16の付勢力により左側に置かれてい
る。
【0035】また、ホルダ部材20は、コイルスプリン
グ18により左側斜め上方向に付勢され、ホルダ部材2
0の支持穴57B及び57Cと、側壁14B及び14C
の窓33B及び33Cは、互いにある角度をもって配置
されている。
【0036】そしてまた、補助ロックピン19は、支持
穴57B及び57Cの右側端、並びに窓33B及び33
Cの右側端に位置している。この時、ラッチ部材17
は、コイルスプリング18の付勢力により、ラッチ部4
1が上方に位置する状態を維持可能となっており、補助
ロックピン19は、ラッチ部材17には接触していな
い。
【0037】タングプレート7をバックル本体11にロ
ックするには、先ず、タングプレート7をバックル本体
11内に挿入させる。この時、タングプレート7の先端
がスライダ15を右側に移動させ、コイルスプリング1
6を押し縮める。スライダ15がラッチ部材17の脚4
4B及び44Cに当接すると、ラッチ部材17は、支持
部46B及び46Cを支点としてロック位置方向(図に
示す反時計方向)に回転し始める。この動作に伴って、
ホルダ部材20は、コイルスプリング18の付勢力によ
って、左側に移動する。また、補助ロックピン19は、
支持穴57B及び57Cの上部面に押されて、側壁14
B及び14Cの窓33B及び33C内を左側に移動し始
める。すなわち、補助ロックピン19は、支持穴57B
及び57Cと、窓33B及び33Cとのカム作用によっ
て前記移動を行う。その後、補助ロックピン19は、ホ
ルダ部材20の支持穴57B及び57Cの左側端、並び
に窓33B及び33Cの左側端に移動し、ラッチ部材1
7はロック位置に移動してタングプレート7をロックす
る。(図8及び図9参照)この右側に移動したスライダ
15は、溝35B及び35Cの存在によって、当接部2
7B及び27Cに干渉することがない。
【0038】この通常のロック状態から、例えば、車両
衝突などによって、衝撃が加えられると、バックルプリ
テンショナ10が作動し、バックル本体11を引き込
む。このバックル本体11の引込が停止した際に、バッ
クル装置1に慣性力が働き、タングプレート7がバック
ル本体11に対し相対的に移動してバックル本体11内
に押し込まれようとするが、タングプレート7の右側先
端が、ベース部材14に形成された当接部27B及び2
7Cに当接するため、タングプレート7がこれ以上、挿
入方向(右側)に挿入されることが阻止される。これに
より、タングプレート7の挿入規制を行うことができ
る。
【0039】ここで、当接部27B及び27Cは、ベー
ス部材14と同様に、金属部材から構成されており、変
形、破損することなく、安定したタングプレート7の挿
入規制を行うことができる。
【0040】なお、バックル本体11からタングプレー
ト7を抜き取る際には、解除ボタン21を右側に押し込
めば、ホルダ部材20が右側に移動し、このホルダ部材
20を介して補助ロックピン19が押されて右側に移動
する。これと同時に、ラッチ部材17は、コイルスプリ
ング18の付勢力によって、支持部46B及び46Cを
支点として、非ロック位置方向(時計方向)に回転し
て、非ロック位置に移動し、タングプレート7のロック
を解除する。
【0041】なお、本実施の形態では、当接部27B及
び27Cをベース部材14の底面14Aからベース部材
14の内側に向けて突出させて形成した場合について説
明したが、これに限らず、バックル装置としての機能に
支障がなく、かつラッチ部材17とタングプレート7が
係合した状態で、このタングプレート7がその挿入方向
にさらに移動した際に、タングプレート7の挿入方向先
端に当接して、タングプレート7の挿入規制を行うこと
が可能であれば、当接部は他の部分に設けてもよい。ま
た、その形状や突出状態等も任意に決定してよい。
【0042】また、本実施の形態では、バックル本体1
1に接続されたバックルプリテンショナ10を備えたシ
ートベルト装置について説明したが、これに限らず、バ
ックルプリテンショナを備えていないシートベルト装置
にも適用可能であることは勿論である。
【0043】また、前述した実施の形態は一例であり、
本発明は、例えば、特公昭63−59681号公報等に
記載されているような、形状の異なるラッチ部材を備え
たバックル装置等にも適用できることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるシ
ートベルト装置は、バックル装置において、ラッチ部材
とタングプレートが係合した状態で、当該タングプレー
トがその挿入方向にさらに移動した際に、当該タングプ
レートの挿入方向先端に当接する当接部をベース部材に
設けた構造を有している。このため、バックル装置に大
きな衝撃力や押し荷重等が加えられた場合であっても、
タングプレートがこれ以上挿入方向に移動することが防
止することができる。この結果、バックル装置としての
機能を損なうことなく、かつバックル装置構成部品の変
形や破損が生じることなく、タングプレートの挿入規制
を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態にかかるシートベルト装
置の概要図である。
【図2】図1に示すシートベルト装置の構成要素である
バックル装置の平面図である。
【図3】図2に示すIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図1に示すシートベルト装置の構成要素である
バックル装置の主要部分を示す平面図である。
【図5】図4に示すV−V線に沿った断面図である。
【図6】図4に示すVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図6に示すバックル本体の一部拡大図である。
【図8】図5に示す状態からタングプレートがバックル
本体内に挿入された状態を示す図である。
【図9】図8に示すバックル装置の一部拡大図である。
【符号の説明】
1 バックル装置 10 バックルプリテンショナ 11 バックル本体 14 ベース部材 15 スライダ 17 ラッチ部材 19 補助ロックピン 21 解除ボタン 27B、27C 当接部 35B、35C 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングプレートと、当該タングプレート
    を係脱可能にロックするバックル本体と、を有するバッ
    クル装置を備えたシートベルト装置であって、 前記バックル本体は、 前記タングプレートを受容するベース部材と、 前記ベース部材に支持されて、当該ベース部材に挿入さ
    れたタングプレートと係合するラッチ部材と、 前記ラッチ部材とタングプレートとの係合状態を保持可
    能なブロック部材と、 前記ラッチ部材とタングプレートとの係合状態を解除す
    るラッチ解除部材と、 を備え、前記ラッチ部材とタングプレートが係合した状
    態で、当該タングプレートがその挿入方向にさらに移動
    した際に、当該タングプレートの挿入方向先端に当接す
    る当接部を、前記ベース部材に設けたシートベルト装
    置。
  2. 【請求項2】 前記当接部は、前記ベース部材の底面か
    ら該ベース部材の内側に向けて突出してなる請求項1記
    載のシートベルト装置。
  3. 【請求項3】 前記バックル本体は、前記ベース部材の
    底面に設けられ、かつ前記タングプレートの挿脱によっ
    て当該挿脱方向に移動可能なスライダを備え、前記当接
    部は、当該スライダと干渉しない位置に設けられてなる
    請求項1または請求項2記載のシートベルト装置。
  4. 【請求項4】 前記スライダは、前記当接部を回避可能
    な空間を備えてなる請求項3記載のシートベルト装置。
  5. 【請求項5】 前記バックル本体に接続されたバックル
    プリテンショナをさらに備えた請求項1ないし請求項4
    のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
JP2001273848A 2001-09-10 2001-09-10 シートベルト装置 Expired - Lifetime JP4593847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273848A JP4593847B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273848A JP4593847B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 シートベルト装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003081053A true JP2003081053A (ja) 2003-03-19
JP2003081053A5 JP2003081053A5 (ja) 2008-06-19
JP4593847B2 JP4593847B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=19099006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273848A Expired - Lifetime JP4593847B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4593847B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004110830A1 (en) * 2003-06-17 2004-12-23 Jin-Hee Kang Buckle
US7118133B2 (en) 2004-06-24 2006-10-10 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7131667B2 (en) 2004-06-11 2006-11-07 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7137650B2 (en) 2004-06-24 2006-11-21 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7147251B2 (en) 2004-06-24 2006-12-12 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
WO2007032168A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Autoliv Development Ab スイッチ付バックル装置
US7219929B2 (en) 2004-03-22 2007-05-22 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63153809U (ja) * 1987-03-31 1988-10-07
JPH0580922U (ja) * 1992-03-31 1993-11-02 富士機工株式会社 安全ベルト用バックル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63153809U (ja) * 1987-03-31 1988-10-07
JPH0580922U (ja) * 1992-03-31 1993-11-02 富士機工株式会社 安全ベルト用バックル

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004110830A1 (en) * 2003-06-17 2004-12-23 Jin-Hee Kang Buckle
US7219929B2 (en) 2004-03-22 2007-05-22 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7131667B2 (en) 2004-06-11 2006-11-07 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7118133B2 (en) 2004-06-24 2006-10-10 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7137650B2 (en) 2004-06-24 2006-11-21 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
US7147251B2 (en) 2004-06-24 2006-12-12 Key Safety Systems, Inc. Seat belt pretensioner
WO2007032168A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Autoliv Development Ab スイッチ付バックル装置
US7765652B2 (en) 2005-09-13 2010-08-03 Autoliv Development Ab Buckle device attached with switch

Also Published As

Publication number Publication date
JP4593847B2 (ja) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2587877Y2 (ja) シートベルト用バックル装置
KR100691342B1 (ko) 버클 장치
CA2847450A1 (en) Restraint harness assembly for a child safety seat
JP4609922B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP2726017B2 (ja) シートベルトバックル
JP4593847B2 (ja) シートベルト装置
US7552518B2 (en) Seat belt buckle for use with pretensioner
US20020180200A1 (en) Seat belt apparatus
JP4471340B2 (ja) バックル装置
JP4101982B2 (ja) バックル装置
JPH08173213A (ja) バックル装置
US6370742B1 (en) Buckle with movement prevention device
JP3886087B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP3859401B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JP2653896B2 (ja) バツクル装置
JP4293687B2 (ja) シートベルト装置
JP5653741B2 (ja) バックルおよびこれを備えたシートベルト装置
JPH11206A (ja) バックル装置
JP4097115B2 (ja) シートベルト用バックル
JP2001030877A (ja) シートベルト装置
JP2003104166A (ja) シートベルト装置
JP2000318575A (ja) シートベルト装置
JPH11105667A (ja) バックル装置
JPH11103909A (ja) バックル装置
JP4297566B2 (ja) シートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070807

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080229

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4593847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term