JP2005137154A - プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷重に対する剛性が非常に高い強化された固定部を備え、ワイヤーハーネスの電線群を安定して固定することができるプロテクタを提供すること。
【解決手段】 プロテクタ1は、ワイヤーハーネス25の電線群26を収容するための収容溝5を形成する底壁3および側壁4,4を有するプロテクタ本体2と、当該プロテクタ本体2に装着される蓋19と、を備える。底壁3は、その長手方向に並設される第1底壁部3aおよび第2底壁部3bを含む。第2底壁部3bは、第1部分5aの深さよりも第2部分5bの深さが浅くなるように形成される。側壁4,4は、第1側壁部4a,4aおよび第2側壁部4b,4bを含む。第1側壁部4a,4aの上端面4c,4cと第2側壁部4b,4bの上端面4d,4dとは面一となるように形成されている。第2底壁部3bおよび第2側壁部4b,4bは固定部10として働く。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電線の保護に主に使用されるプロテクタに関し、例えば自動車等の車両の電装系の配線等に使用されるワイヤーハーネスの電線群の保護に有効なプロテクタに関する。
例えば、自動車等の車両の電装系の配線等に使用されるワイヤーハーネスは、その電線群が外力等によって損傷するのを防止するため、各種の合成樹脂製のプロテクタにより保護されるのが一般的である。
この種のプロテクタの一例として、図4および図5に示すように、ワイヤーハーネス25の電線群26を収容するための収容溝33を有するプロテクタ本体32と、プロテクタ本体32の収容溝33から引き出された電線群26を粘着テープ30と協働して固定するためにプロテクタ本体32の長手方向の一端部に一体に設けられた固定部35と、プロテクタ本体32に装着されて収容溝33を閉塞する蓋(不図示)と、を備えたプロテクタ31が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプロテクタ31の場合、固定部35は、プロテクタ本体32の底壁を長手方向に延出するように形成したものであって、プロテクタ本体32の底壁の幅よりも幅狭の矩形板状に形成されている。この固定部35にワイヤーハーネス25の電線群26が粘着テープ30により固定される。
プロテクタ31の固定部35は、プロテクタ本体32の底壁を単に延出した構造であるため、固定するワイヤーハーネス25に掛けられる荷重を支持するための剛性が比較的低い。そこで、固定部35の根元部分での折れ曲がり、破損、等を避けるためにも、ワイヤーハーネス25により固定部35に掛けられる荷重を固定部35の剛性の範囲内にする配慮が必要である。
また、プロテクタの他の一例として、図6に示すように、ワイヤーハーネス25の電線群26を収容するための収容溝38を有するプロテクタ本体37と、プロテクタ本体37の収容溝38から引き出された電線群26を粘着テープ30と協働して固定するためにプロテクタ本体37の長手方向の一端部に一体に設けられた断面L形状の固定部39と、プロテクタ本体37に一体に設けられた、収容溝38を閉塞するための、蓋40と、を備えたプロテクタ36が知られている(例えば、特許文献2参照)。
このプロテクタ36の場合、固定部39は、プロテクタ本体37の底壁と一側壁とを延出させることにより構成されたものであって、固定部39の底壁の幅はプロテクタ本体37の底壁の幅よりも狭く、その一側壁の高さはプロテクタ本体37の側壁の高さよりも低く形成されている。
このように固定部39は、底壁と一側壁とにより形成されているため、前述したプロテクタ31の固定部35に比べて荷重に対する剛性は高い。
実開平5−34378号公報 特開平8−308063号公報
しかしながら、このような構成の固定部39にあっても、用途によっては十分に満足できる剛性を備えたものとは言えないため、一側壁の根元部分での割れ、底壁の根元部分での折れ曲がり、破損、等を避けるためにも、更に剛性を高めた固定部を備えたプロテクタを提供する必要がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、荷重に対する剛性が非常に高い固定部を備え、ワイヤーハーネスの電線群を安定して固定することができるプロテクタを提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係るプロテクタは、請求項1に記載したように、
底壁および当該底壁から上方に互いに対向しながら延長する一対の側壁を有し、前記底壁の内面および前記側壁の内面がワイヤーハーネスの電線群を収容するための収容溝を形成するプロテクタ本体と、
前記プロテクタ本体に係合可能な蓋と、
を備えたプロテクタであって、
前記底壁が、その長手方向に並設される第1底壁部および第2底壁部を含み、
前記第2底壁部が、前記第1底壁部上に形成される前記収容溝の第1部分の深さよりも前記第2底壁部上に形成される前記収容溝の第2部分の深さが浅くなるように形成され、
前記側壁が、前記第1底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第1側壁部、および前記第2底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第2側壁部を含み、
前記第1側壁部の上端面と前記第2側壁部の上端面とが面一となるように形成され、そして、
前記第2底壁部および前記第2側壁部が、前記収容溝の第2部分に収容された前記ワイヤーハーネスの電線群の部分を固定手段と協働して固定するための固定部として構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、固定部が、プロテクタ本体の底壁および当該底壁から延長する一対の側壁により形成され、具体的に、固定部が、少なくとも、底壁の第1底壁部に並設された当該第1底壁部よりも浅底の第2底壁部と、当該第2底壁部から延長する側壁の第2側壁部と、により形成されており、第1底壁部から延長する側壁の第1側壁部の上端面と固定部の第2側壁部の上端面とが面一となるように形成されているので、固定部の荷重に対する剛性を高めることができる。従って、固定部が、ワイヤーハーネスに掛けられる荷重により生じる応力によって、第1底壁部および第1側壁部との境界部分で折れ曲がったり、破損したりするようなことはなく、よってワイヤーハーネスの電線群を安定して固定することができる。
また、本発明に係るプロテクタは、請求項2に記載したように、請求項1に記載のプロテクタにおいて、前記第2底壁部が、前記第1底壁部との境界部分に前記第1底壁部から前記第2底壁部にかけて上り勾配を有する傾斜面を含むことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第1底壁部から第2底壁部にかけて上り勾配を有する傾斜面が固定部に形成されているので、深さに差がある収容溝の第1部分と第2部分とに収容されたワイヤーハーネスの電線群を傾斜面に沿って配置することができるとともに、第1底壁部と第2底壁部との境界部分の剛性の向上を図ることができる。
また、本発明に係るプロテクタは、請求項3に記載したように、請求項2に記載のプロテクタにおいて、前記蓋が前記側壁の上端部に装着されて前記側壁間の収容溝の少なくとも一部を閉塞し、そして前記蓋が、前記第2底壁部の傾斜面に対向しながら当該傾斜面から離れる方向に延びる傾斜面を含む逃げ部を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、第2底壁部の傾斜面に対向しながら当該傾斜面から離れる方向に延びる傾斜面を含む逃げ部を蓋が有するので、プロテクタ本体の境界部分の傾斜面に沿わせて配置したワイヤーハーネスの電線群がその部分で盛り上がった場合でも、その盛り上がった部分を蓋の逃げ部によって逃がすことができる。
本発明によれば、荷重に対する剛性が非常に高い強化された固定部を備え、ワイヤーハーネスの電線群を安定して固定することができるプロテクタを提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るプロテクタの一実施形態の要部を示す外観斜視図、図2は図1に示すプロテクタ本体の上面図、そして図3は図1のプロテクタ本体の側面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態であるプロテクタ1は、自動車等といった車両の電装系の配線等に使用されるワイヤーハーネス25の保護に適用したものであって、長方形板状の底壁3および当該底壁3の幅方向の両端部に一体に立設される(換言すれば、底壁3の両端部から上方に互いに対向しながら延長する)一対の長方形板状の側壁4,4を有し、底壁3の内面および側壁4,4の内面がワイヤーハーネス25の電線群26を収容するための収容溝5を形成する合成樹脂製のプロテクタ本体2と、当該プロテクタ本体2に着脱自在に装着される合成樹脂製の蓋19と、を備えている。
つまり、このプロテクタ1においては、底壁3と両側壁部4,4とによって上部が開口するU形状の収容溝5がプロテクタ本体2に設けられ、この収容溝5内にワイヤーハーネス25の電線群26が収容され、そして両側壁部4,4間の開口を部分的に閉塞するように(より詳細には、固定部10(後述)における両側壁部4,4間の開口を少なくとも除いて閉塞するように)蓋19がプロテクタ本体2に沿って側壁4,4の上端部に装着される。尚、プロテクタ本体2の底壁3と両側壁4,4とは一体成形されている。
底壁3は、その長手方向に並設される第1底壁部3aおよび第2底壁部3bを含む。第2底壁部3bは、第1底壁部3a上に形成される収容溝5の第1部分5aの深さよりも第2底壁部3b上に形成される収容溝5の第2部分5bの深さが浅くなるように形成される。尚、特に図3から判るように、第1底壁部3aは、その長手方向に向かうにつれて僅かに角度を持った頂部を有している。
側壁4,4は、第1底壁部3aから上方に互いに対向しながら延長する第1側壁部4a,4a、および第2底壁部3bから上方に互いに対向しながら延長する第2側壁部4b,4bを含む。尚、第1側壁部4a,4aの上端面4c,4cと第2側壁部4b,4bの上端面4d,4dとは、面一となるように形成されている。
第2底壁部3bおよび第2側壁部4b,4bは、収容溝5の第2部分5bに収容されたワイヤーハーネス25の電線群26の部分をビニルテープ等の粘着テープ30(固定手段)と協働して固定するための固定部10として構成されている。
第2底壁部3bは、第1底壁部3aとの境界部分14に第1底壁部3aから第2底壁部3bにかけて上り勾配を有する傾斜面16を含む。
蓋19は、第2底壁部3bの傾斜面16に対向しながら当該傾斜面16から離れる方向に延びる傾斜面24を含む逃げ部23を有する。
このように構成されたプロテクタ1の詳細について以下に説明する。
プロテクタ本体2の各側壁4(より詳細には、各第1側壁部4a)の上端部外側面上には、複数箇所に被係合部6が形成されている。各被係合部6は、プロテクタ本体2の各側壁4(より詳細には、各第1側壁部4a)の外側面に一体に立設される一対の台形板状の支持脚7,7と、両支持脚7,7の上端間に架設される長方形板状の係止板8とからなる門型状をなすものであって、両支持脚7,7と係止板8と側壁4(より詳細には、各第1側壁部4a)とによって囲まれる部分に上下が開口する長方形状の係合孔9が設けられ、この係合孔9内に蓋19の係合部20(後述)が係合されるように構成されている。
固定部10は、プロテクタ本体2の側壁4,4および底壁3を長手方向に延出させて形成されたものであるが、第2側壁部4b,4bの上端面4d,4dが第1側壁部4a,4aの上端面4c,4cと面一となるように、第2側壁部4b,4bの下端が第1側壁部4a,4aの下端よりも上方に位置するように、且つ第2底壁部3bが第1底壁部3aよりも上方に位置するように構成したものである。
尚、固定部10において第2底壁部3b上に形成される収容溝5の第2部分5bの幅は、第1底壁部3a上に形成される収容溝5の第1部分5aの幅と同一である。
固定部10の第1底壁部3aおよび第1側壁部4a,4aとの境界部分14には、上述したように、第2底壁部3b上に第1底壁部3aから第2底壁部3bにかけて上り勾配を有する傾斜面16が形成され(より詳細には、その傾斜面16が形成された第2底壁部3bの部分が傾斜しており)、よって第2側壁部4b,4bの傾斜面16から上方に延長する部分の高さは第1側壁部4a,4a側から徐々に減少する。このように境界部分14には底壁部が所定の角度で傾斜する収容溝が形成されるが、その傾斜角度は、保護するワイヤーハーネスの種類、太さ、等に応じて適宜の値に設定される。
蓋19は、プロテクタ本体2の収容溝5の開口に合致する長方形板状に形成されるものであって、その幅方向両端部上のプロテクタ本体2の被係合部6に対応する部分にはそれぞれ係合部20が形成されている。
各係合部20は、蓋19の幅方向両端部から下方に突出する舌板状の本体部21と、本体部21の外面上に一体に設けられる楔状の係合爪22とから構成される。これら本体部21を前述した被係合部6の係合孔9内にそれぞれ係合させて、係合爪22を被係合部6の係止板8とそれぞれ係止させることにより、蓋19がプロテクタ本体2に固定される。尚、蓋19がプロテクタ本体2の第1側壁部4a,4aの上端部に装着された際、固定部10の上方は開放される。
蓋19の長手方向の一端部、即ち、境界部分14に対向する部分には、内外面に傾斜面24を有し且つ当該傾斜面24が先端に行くに従って第2底壁部3bの傾斜面16から離れる方向に延びる逃げ部23が形成されるが、この逃げ部23は、その内面と外面の両方を傾斜面24としてもよいし、または内面のみを傾斜面24としてもよい。
ワイヤーハーネス25の電線群26は、図1に示されるように、プロテクタ1のプロテクタ本体2の収容溝5内に収容され、この際、境界部分14を通って固定部10の第2底壁部3bに乗り上げ、プロテクタ本体2から引き出される。そして、この状態で固定部10ならびに固定部10上に配置された電線群26の周囲に粘着テープ30(固定手段)が巻き付けられ、電線群26が固定部10に固定される。そして、プロテクタ本体2の収容溝5の開口部の上に蓋19を配置し、そして蓋19の各係合部20をプロテクタ本体2の各被係合部6に係合させ、蓋19をプロテクタ本体2に固定する。このように、プロテクタ1にワイヤーハーネス25が保持される。
上記のように構成されたプロテクタ1によれば、固定部10が、プロテクタ本体2の底壁3および当該底壁3から延長する一対の側壁4,4により形成され、具体的に、固定部10が、少なくとも、底壁3の第1底壁部3aに並設された当該第1底壁部3aよりも浅底の第2底壁部3bと、当該第2底壁部3bから延長する側壁4,4の第2側壁部4b,4bと、により形成されており、第1底壁部3aから延長する側壁4,4の第1側壁部4a,4aの上端面4c,4cと固定部10の第2側壁部4b,4bの上端面4d,4dとが面一となるように(即ち、上端面4c,4cと上端面4d,4dとがそれらの間に段差を設けずに)形成されているので、固定部10の幅方向および深さ方向の剛性を高めることができる。
従って、固定部10が、ワイヤーハーネス25に掛けられる荷重により生じる応力によって、第1底壁部3aおよび第1側壁部4a,4aとの境界部分14で折れ曲がったり、破損したりするようなことはなく、よってワイヤーハーネス25の電線群26を安定して固定することができる。
また、上記のように構成されたプロテクタ1によれば、収容溝5の第1部分5aと比較して固定部10内の第2部分5bの深さが浅くなっており、ワイヤーハーネス25の電線群26がプロテクタ本体2の収容溝5内に収容された際に固定部10の第2底壁部3bに乗り上げて第2側壁部4b,4bの上端面4d,4dを通る仮想面から突出するため、粘着テープ30(固定手段)を固定部10に巻き付けた際の粘着テープ30(固定手段)のワイヤーハーネス25に対する接触面積を十分に確保することができ、よってワイヤーハーネス25を固定部10に確実に固定することができる。
更に、上記のように構成されたプロテクタ1によれば、第1底壁部3aから第2底壁部3bにかけて上り勾配を有する傾斜面16が固定部10に形成されているので、深さに差がある収容溝5の第1部分5aと第2部分5bとに収容されたワイヤーハーネス25の電線群26を傾斜面16に沿って配置することができるとともに、第1底壁部3aと第2底壁部3bとの境界部分14の剛性の向上を図ることができる。
更にまた、上記のように構成されたプロテクタ1によれば、第2底壁部3bの傾斜面16に対向しながら当該傾斜面16から離れる方向に延びる傾斜面24を含む逃げ部23を蓋19が有するので、プロテクタ本体2の境界部分14の傾斜面16に沿わせて配置したワイヤーハーネス25の電線群26がその部分で盛り上がった場合でも、その盛り上がった部分を蓋19の逃げ部23によって逃がすことができる。よって、蓋19の先端部がワイヤーハーネス25に強く当接して傷を付けるようなことがない。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態は自動車等といった車両の電装系の配線等に使用されるワイヤーハーネスの保護に適用したものであったが、その他の電気装置に使用されるワイヤーハーネスの保護に本発明に係るプロテクタを適用してもよく、その場合にも、同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
また、上記実施形態においてはプロテクタ本体と別体に形成された蓋が設けられているが、蓋とプロテクタ本体は一体に形成されていてもよく、この場合、例えば適宜な樹脂成形によって蓋とプロテクタ本体とをヒンジ等の連結部材によって連結した一体構造のものとしてもよいし、蓋とプロテクタ本体とを別体のヒンジ等の連結部材によって連結した一体構造のものとしてもよい。
また、上記実施形態においてはプロテクタ本体の固定部と協働してワイヤーハーネスをプロテクタ本体に固定するための固定手段の一例として粘着テープを用いているが、例えば、ワイヤーハーネスホルダー(締付バンド)、クリップ、等を固定手段として用いてもよく、この場合、当該固定手段によりワイヤーハーネスを固定部に対して押し付けて固定すればよい。また、固定手段は、プロテクタ本体と別体のものに限らず、一体のものとしてもよいことは言うまでもない。
尚、上記実施形態においては固定部をプロテクタ本体の長手方向の一端部に設けたが、固定部はプロテクタ本体の収容溝の途中に設けられていてもよく、その場合にも前述した実施形態と同様の作用効果を奏するものである。また、固定部を設ける箇所は、一箇所に限らず、二箇所以上でもよい。
前述したように固定部をプロテクタ本体の収容溝の途中に設けた場合における本発明のプロテクタの構成の一例を以下に簡潔に述べる。
即ち、底壁および当該底壁から上方に互いに対向しながら延長する一対の側壁を有し、前記底壁の内面および前記側壁の内面がワイヤーハーネスの電線群を収容するための収容溝を形成するプロテクタ本体と、
前記プロテクタ本体に係合可能な蓋と、
を備えたプロテクタであって、
前記底壁が、その長手方向に並設される第1底壁部、第2底壁部、および第3底壁部を含み、
前記第2底壁部が、前記第1底壁部上に形成される前記収容溝の第1部分の深さおよび前記第3底壁部上に形成される前記収容溝の第3部分の深さよりも前記第2底壁部上に形成される前記収容溝の第2部分の深さが浅くなるように形成され、
前記側壁が、前記第1底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第1側壁部、前記第2底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第2側壁部、および前記第3底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第3側壁部を含み、
前記第1側壁部の上端面と前記第2側壁部の上端面と前記第3側壁部の上端面とが面一となるように形成され、そして、
前記第2底壁部および前記第2側壁部が、前記収容溝の第2部分に収容された前記ワイヤーハーネスの電線群の部分を固定手段と協働して固定するための固定部として構成されている。
また、前記第2底壁部が、前記第1底壁部との第1境界部分に前記第1底壁部から前記第2底壁部にかけて上り勾配を有する第1傾斜面を含み且つ、前記第3底壁部との第2境界部分に前記第3底壁部から前記第2底壁部にかけて上り勾配を有する第2傾斜面を含む。
また、前記蓋が前記側壁の上端部に装着されて前記側壁間の収容溝の少なくとも一部を閉塞し、そして前記蓋が、前記第2底壁部の第1傾斜面に対向しながら当該第1傾斜面から離れる方向に延びる第一傾斜面を含む第一逃げ部を有し且つ、前記第2底壁部の第2傾斜面に対向しながら当該第2傾斜面から離れる方向に延びる第二傾斜面を含む第二逃げ部を有する。
本発明に係るプロテクタの一実施形態の要部を示す外観斜視図である。 図1に示すプロテクタ本体の上面図である。 図1のプロテクタ本体の側面図である。 従来のプロテクタの一例を示す斜視図である。 図4のプロテクタにワイヤーハーネスの電線群を固定した状態を示す説明図である。 従来のプロテクタの他の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1:プロテクタ
2:プロテクタ本体
3:底壁
3a:第1底壁部
3b:第2底壁部
4:側壁
4a:第1側壁部
4b:第2側壁部
4c:上端面
4d:上端面
5:収容溝
5a:第1部分
5b:第2部分
10:固定部
14:境界部分
16:傾斜面
19:蓋
23:逃げ部
24:傾斜面
25:ワイヤーハーネス
26:電線群
30:粘着テープ(固定手段)

Claims (3)

  1. 底壁および当該底壁から上方に互いに対向しながら延長する一対の側壁を有し、前記底壁の内面および前記側壁の内面がワイヤーハーネスの電線群を収容するための収容溝を形成するプロテクタ本体と、
    前記プロテクタ本体に係合可能な蓋と、
    を備えたプロテクタであって、
    前記底壁が、その長手方向に並設される第1底壁部および第2底壁部を含み、
    前記第2底壁部が、前記第1底壁部上に形成される前記収容溝の第1部分の深さよりも前記第2底壁部上に形成される前記収容溝の第2部分の深さが浅くなるように形成され、
    前記側壁が、前記第1底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第1側壁部、および前記第2底壁部から上方に互いに対向しながら延長する第2側壁部を含み、
    前記第1側壁部の上端面と前記第2側壁部の上端面とが面一となるように形成され、そして、
    前記第2底壁部および前記第2側壁部が、前記収容溝の第2部分に収容された前記ワイヤーハーネスの電線群の部分を固定手段と協働して固定するための固定部として構成されていることを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記第2底壁部が、前記第1底壁部との境界部分に前記第1底壁部から前記第2底壁部にかけて上り勾配を有する傾斜面を含むことを特徴とする請求項1に記載したプロテクタ。
  3. 前記蓋が前記側壁の上端部に装着されて前記側壁間の収容溝の少なくとも一部を閉塞し、そして前記蓋が、前記第2底壁部の傾斜面に対向しながら当該傾斜面から離れる方向に延びる傾斜面を含む逃げ部を有することを特徴とする請求項2に記載したプロテクタ。
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