JP2020137212A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール方向での向きを適宜変えながら電線または電線束をプロテクタの底壁から浮いたりプロテクタの外郭から突出したりすることなく強固に固定することができるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス1のプロテクタ20は、電線束11のうちの一部である第1の区間11Aを、この第1の区間11Aがロール方向に回転することを規制された状態で保持する第1の電線規制部27と、電線束11のうちの一部である第2の区間11Bを、この第2の区間11Bがロール方向に回転することを規制された状態で、且つ第1の区間11Aに対して捻じれた状態で、保持する第2の電線規制部36と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電線または電線束が内部に収容されるプロテクタを備えるワイヤハーネスに関する。
自動車などの車両には、ワイヤハーネスが用いられる。ワイヤハーネスは、電線または電線束が内部に収容されるプロテクタを含んで構成される。ワイヤハーネスのプロテクタは、電線または電線束を外部の衝撃から適切に保護する役割を果たす。このために、プロテクタは、ワイヤハーネスが浮き上がったり、がたついたりしないようにその内部で電線または電線束を固定する必要がある。
従来のワイヤハーネスのプロテクタは、樋(とい)状に設けられ、底壁と、側壁の幅方向両側から起立する一対の側壁と、を有して電線または電線束が収容される収容空間が形成される。この種のプロテクタとしてプロテクタの長手方向の開口端の近傍の結束バンドがワイヤハーネスに直接当たらない側の一方の側壁の下半部に、内面が斜め上方を向いた傾斜壁が設けられるものが知られる(特許文献1参照)。また、このプロテクタでは、その傾斜壁の下部に、収容空間に収容したワイヤハーネスとともに結束する結束バンドを挿入するためのバンド挿入口が設けられる。
また、他の従来のワイヤハーネスのプロテクタとして、電線または電線束を収容可能な凹部が形成されるプロテクタ本体を有するものが知られる(特許文献2参照)。このプロテクタ本体の底壁部には、底壁部の上面より凹部内に突出する一面側で電線または電線束に当接可能である。さらに、電線または電線束を結束バンドによって固定可能な固定片が設けられる。
このように、特許文献1、2に記載のワイヤハーネスでは、電線または電線束をワイヤハーネスの配索方向に沿って案内しながら固定することができる。
特許第4486589号公報 特開2016−46942号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載のワイヤハーネスでは、そのプロテクタの長手方向の途中で、電線または電線束の、その捻じり方向(ロール方向)での向きを適宜変えながら固定することは考慮されない。特に電線または電線束が大径の場合、そのロール方向での向きが変化する区間でプロテクタの底壁から浮き上がらずに固定するのは難しく、上記特許文献1、2のワイヤハーネスは改善の余地があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、そのロール方向での向きを適宜変えながら電線または電線束をプロテクタの底壁から浮いたりプロテクタの外郭から突出したりすることなく強固に固定することができるワイヤハーネスを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)全体として断面が扁平形状の電線または電線束と、
前記電線または前記電線束が内部に収容されるプロテクタと、
を備え、
前記プロテクタは、
前記電線または前記電線束のうちの一部である第1の区間を、当該第1の区間がロール方向に回転することを規制された状態で保持する第1の電線規制部と、
前記電線または前記電線束のうちの一部である第2の区間を、当該第2の区間がロール方向に回転することを規制された状態で、且つ前記第1の区間に対して捻じれた状態で、保持する第2の電線規制部と、
を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
(2)前記第1の電線規制部は、前記第1の区間を収容するための空間を形成する壁部と、前記壁部の少なくとも一部と前記第1の区間とを周回する結束バンドと、を有し、前記結束バンドが締め付けられることによって、前記第1の区間を前記壁部に押し当てて規制する、
ことを特徴とする(1)に記載のワイヤハーネス。
(3)前記壁部は、底壁と、前記底壁から隆起して形成されたガイド壁と、を有し、前記第1の区間に対向する前記ガイド壁の上面が、前記第1の区間に対向する前記底壁の上面に対して傾斜している、
ことを特徴とする(2)に記載のワイヤハーネス。
(4)前記第2の電線規制部は、底壁と、前記底壁の両側から立設された側壁と、を有し、前記第2の区間を前記側壁が規制する、
ことを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネス。
(5)前記第2の電線規制部は、一対の前記側壁が前記第2の区間を挟むことによって、前記第2の区間を規制する、
ことを特徴とする(4)に記載のワイヤハーネス。
(6)前記第1の電線規制部及び前記第2の電線規制部は、前記プロテクタの端部から前記第1の電線規制部、前記第2の電線規制部の順で並んでおり、
前記電線または前記電線束は、その長辺が前記第1の電線規制部の前記底壁に対して傾斜するように前記第1の区間が前記ガイド壁によって規制され、前記長辺が前記第2の電線規制部の前記底壁に対して起立するように前記第2の区間が前記側壁によって規制される、
ことを特徴とする(4)または(5)に記載のワイヤハーネス。
上記(1)のワイヤハーネスの構成によれば、第1電線規制部が第1の区間をロール方向に規制して保持する一方、第2電線規制部が第1の区間に対して捻じれた状態でさらにロール方向に規制して保持する。このため、そのロール方向での向きを適宜変えながら電線または電線束をプロテクタの底壁から浮いたりプロテクタの外郭から突出したりすることなく強固に固定することができる。これにより、電線または電線束を適宜捻じりながら的確に配索することができる。そして、作業工数を削減して配索の作業性を向上させるとともにワイヤハーネスの品質を高めることができる。
上記(2)のワイヤハーネスの構成によれば、結束バンドが締め付けられることによって、第1の区間を壁部に押し当てて規制する。このため、第1及び第2の区間の間での捻じれに伴うロール方向での反力(復元力)に抗して第1の区間をプロテクタの壁部に強制的に押さえ付けるので、より安定的に電線または電線束を固定することができる。
上記(3)のワイヤハーネスの構成によれば、第1の区間に対向するガイド壁の上面が、第1の区間に対向する底壁の上面に対して傾斜している。このため、ガイド壁の上面が電線または電線束に接触して、第1及び第2の区間の間の捻じれに対してそのロール方向にスムーズに案内することができる。これにより、電線または電線束が大径であってもそのロール方向での向きを適宜変えながらより強固且つ安定的に電線または電線束をプロテクタに固定することができる。
上記(4)のワイヤハーネスの構成によれば、第2の電線規制部は、底壁と、底壁の両側から立設された側壁と、を有し、第2の区間を側壁が規制する。このため、第1及び第2の区間での捻じれに伴うロール方向での反力により強固に抗して第2の区間をより安定して保持することができる。
上記(5)のワイヤハーネスの構成によれば、第2の電線規制部は、一対の側壁が第2の区間を挟むことによって、第2の区間を規制する。このため、より一層強固に第2の区間を保持することができる。
上記(6)のワイヤハーネスの構成によれば、第1の電線規制部及び第2の電線規制部は、プロテクタの端部から第1の電線規制部、第2の電線規制部の順で並んでいる。そして電線または電線束は、その長辺が第1の電線規制部の底壁に対して傾斜するように第1の区間がガイド壁によって規制され、その長辺が第2の電線規制部の底壁に対して起立するように第2の区間が側壁によって規制される。このため、電線または電線束をプロテクタによって段階的に規制することで、ロール方向での反力に対し小さな回転モーメントで保持することができる。これにより、電線または電線束が大径である場合でも、より強固且つ安定的に電線または電線束をプロテクタに固定することができる。
本発明のワイヤハーネスの構成によれば、第1電線規制部が第1の区間をロール方向に規制して保持する一方、第2電線規制部が第1の区間に対して捻じれた状態でさらにロール方向に規制して保持する。このため、そのロール方向での向きを適宜変えながら電線または電線束をプロテクタの底壁から浮いたりプロテクタの外郭から突出したりすることなく強固に固定することができる。これにより、電線または電線束を適宜捻じりながら的確に配索することができる。そして、作業工数を削減して配索の作業性を向上させるとともにワイヤハーネスの品質を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるだろう。
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの全体構成を説明する分解斜視図である。 図2は、図1に示すワイヤハーネスの要部を説明する上視図である。 図3は、図2に示すA−A断面図である。 図4は、図1に示すプロテクタの第1の電線規制部及び第2の電線規制部を説明する要部拡大斜視図である。 図5は、図2に示すB−B断面図である。 図6は、図2に示すC−C断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る変形例の第2の電線規制部を説明する断面図である。
本発明のワイヤハーネス1に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<ワイヤハーネスの構成>
図1〜図3を参照して、本実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るワイヤハーネス1の全体構成を説明する分解斜視図である。図2は、図1に示すワイヤハーネス1の要部を説明する上視図である。図3は、図2に示すA−A断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネス1は、自動車などの車両に搭載される。ワイヤハーネス1は、電線束11と、この電線束11が内部に収容されるプロテクタ20と、を含んで構成される。本実施形態では、電線束11は、2本の電線12を有し、これら2本の電線が束ねられて構成される。電線12は、例えば車両に搭載される電動機やその他の機器に電力供給するための電源線であり、他の電線と比べて大径に設けられ、曲げ剛性が高いものである。2本の電線12は、全体として断面が扁平形状になるように一体に束ねられる。電線12は、複数の導電線13と、複数の導電線13を同心に被覆する絶縁性の被覆部14と、を含んで構成される。2本の電線12は、この束ねられた状態でその外郭を全体的にテープTで巻回され被覆される。すなわち、この被覆により、全体として断面が扁平形状の電線束11が設けられる。
なお、本実施形態では、複数の電線12を束ねて電線束(電線群)11としてこれら複数の電線12をプロテクタ20の収容空間S1内に一体に配索させるが、これに限定されない。複数ではなく1本の電線12でもよく、その場合には電線12は全体として断線が扁平形状に形成されるとよい。
プロテクタ20は、略長尺状に形成され、例えば車両ボディの平坦面上に載置される。プロテクタ20は、上面部で上方に向かって開口する上部開口部24を有し、その内部で電線束11を収容する収容空間S1が形成されるプロテクタ本体21と、プロテクタ本体21の上部開口部24を閉塞する蓋体40と、を含んで構成される。蓋体40は、プロテクタ本体21の上部開口部24の形状に対応して合成樹脂によって一体成形される。また、蓋体40は、後述するプロテクタ本体21の両側壁23に対し係止爪によって着脱自在に取り付けられる。
なお、プロテクタ20のプロテクタ本体21と蓋体40とは、その収容空間S1で電線束11または電線12を収容可能であれば、その形状や構造は特に限定されない。本発明の目的が達成できれば種々の形状のプロテクタ20を採用することができる。
図1に示すように、プロテクタ本体21は、合成樹脂によって一体成形されており、幅方向で略直角に屈曲する屈曲部26を1つ有して上面視略L字状に形成される。プロテクタ本体21は、車両ボディの平坦面に対する載置面を構成する底壁22と、底壁22の幅方向両側から上方に向けてそれぞれ立設される一対の側壁23と、を有する。また、プロテクタ本体21は、長手方向で視て、その端部それぞれにおいて長手方向で開口する端部開口部25と、一方の端部開口部25(図1及び図2で左側)に対しプロテクタ本体21の長手方向に隣接して配置される第1の電線規制部27と、第1の電線規制部27と屈曲部26との間に配置される第2の電線規制部36と、第1及び第2の電線規制部27,36とを連結する連結部37と、を含む。すなわち、本実施形態では、第1の電線規制部27及び第2の電線規制部36は、プロテクタ20(プロテクタ本体21)の端部から第1の電線規制部27、第2の電線規制部36の順で並んで配置される。
そして、図3に示すように、一方の端部開口部25では、2本の電線12が上下(高さ)方向よりも幅方向に沿って並んだ状態で収容される。すなわち、断面が扁平形状の電線束11はその長辺が幅方向に沿って配置される。そして、第1の電線規制部27及び第2の電線規制部36の間で電線束11は捻じられており、そのロール方向での向きが変えられて保持される(図5及び図6参照)。
<第1の電線規制部、第2の電線規制部、及び連結部の構成>
さらに図4〜図6を参照して、第1の電線規制部27、第2の電線規制部36、及び連結部37の構成について説明する。図4は、図1に示すプロテクタ20の第1の電線規制部27及び第2の電線規制部36を説明する要部拡大斜視図である。図5は、図2に示すB−B断面図である。図6は、図2に示すC−C断面図である。
図4及び図5に示すように、第1の電線規制部27は、その収容空間S1の一部を構成する。第1の電線規制部27は、電線束11の一部分である電線束11の第1の区間11Aを保持する。第1の電線規制部27は、プロテクタ本体21の底壁22及び一対の側壁23の一部分を含んで構成される。
具体的には、第1の電線規制部27は、壁部28と、壁部28の一部と電線束11とを周回して取り付けられる結束バンド33と、プロテクタ本体21の一対の側壁23と、を有して構成される。第1の電線規制部27の壁部28は、プロテクタ本体21の底壁22(底壁22の一部分)と、この底壁22から隆起して形成されたガイド壁29と、を有して構成される。ガイド壁29は、電線束11の第1の区間11Aに対向する位置に形成された略矩形状の上面30と、上面30におけるプロテクタ本体21の長手方向両側に形成された略円弧状の一対の端面31と、を有する。また、ガイド壁29の上面30は、電線束11の第1の区間11Aに対向する底壁22の上面に対して傾斜して設けられる。このため、上面30は、図5に示すように、図中左側から右側にかけて下がるように傾斜している。
ガイド壁29の上面30の幅方向両端部には、一対のバンド挿通穴32が形成される。また、ガイド壁29の上面30の裏側には、図5に示すように、その上面30及び一対の端面31によって画成されたバンド挿通空間S2が設けられる。結束バンド33は、一対のバンド挿通穴32及びバンド挿通空間S2に挿通されて締め付けられることによって、電線束11の第1の区間11Aをその電線束11の側面部で壁部28のガイド壁29の上面30に押し当てて規制する。このようにして、第1の電線規制部27は電線束11の第1の区間11Aを、この第1の区間11Aがロール方向に回転することを規制された状態で保持する。また、このとき、電線束11は、その長辺が第1の電線規制部27の底壁22に対して傾斜して保持される。
なお、結束バンド33は、長尺状のバンド部34と、このバンド部34の裏面にその長手方向に連続して設けられた係止部(不図示)と、バンド部34の一端部に設けられ、バンド部34の他端部が挿通されるとともに係止部と係合する係止爪(不図示)が形成されたロック部35と、を有する。
続いて、第2の電線規制部36について説明する。図4及び図6に示すように、第2の電線規制部36は、その収容空間S1の一部を構成する。第2の電線規制部36は、電線束11の一部であり第1の区間11Aに連続する第2の区間11Bを保持する。第2の区間11Bは、図1に示すように、電線束11がプロテクタ20の収容空間S1に収容された状態において、第1の区間11Aよりもプロテクタ20の端部から離れた箇所にあたる。第2の電線規制部36は、プロテクタ本体21の底壁22及び側壁23の一部分を含んで構成される。
さらに、第2の電線規制部36は、第1の電線規制部27に比べて幅狭に設けられる。具体的には、第2の電線規制部36の一方の側壁23(図2で上側)は第1の電線規制部27の一方の側壁23(図2で上側)と略面一で配設される。その一方、第2の電線規制部36の他方の側壁23(図2で下側)は第1の電線規制部27の他方の側壁23(図2で下側)に対し、幅方向内側にオフセットされて配設される(図2参照)。
続いて、連結部37について説明する。図2に示すように、連結部37も同様に、プロテクタ本体21の底壁22及び側壁23の一部分を含んで構成される。連結部37の一方の側壁23(図2で上側)も同様に第1の電線規制部27の一方の側壁23(図2で上側)と略面一で配設される。その一方、連結部37の他方の側壁23(図2で下側)は、プロテクタ本体21の長手方向に沿って第1の電線規制部27から第2の電線規制部36に進むに従って幅狭となるように傾斜して設けられる。そして、連結部37の他方の側壁23は、第1及び第2の電線規制部27,36の他方の側壁23にそれぞれ連結する(図2参照)。
電線束11は、上述した連結部37の間で捻じられて、そのロール方向での向きが変わる。その結果、電線束11の第2の区間11Bは、その第1の区間11Aに対して捻じれた状態で配索される。そして、この捻じれた状態で、第2の電線規制部36は、第2の電線規制部36の一対の側壁23の両方で電線束11の第2の区間11Bに当接して挟持する。この挟持により、第2の電線規制部36は、電線束11の第2の区間11Bがロール方向に回転することを規制された状態で電線束11の第2の区間11Bを保持する。
このようにして、第1及び第2の電線規制部27,36によって、全体として断面が扁平形状の電線束11は、その長辺が第1の電線規制部27の底壁22に対して傾斜するようにその第1の区間11Aがガイド壁29によって規制される。同時に、電線束11は、その長辺が第2の電線規制部36の底壁22に対して起立するようにその第2の区間11Bが側壁23によって規制される。また、電線束11は、第1及び第2の電線規制部27,36の間で捻じられた状態で規制されて保持される。
<本実施形態のワイヤハーネスの利点>
以上説明したように本実施形態のワイヤハーネス1によれば、プロテクタ20は、第1の電線規制部27が、電線束11のうちの一部である第1の区間11Aを、この第1の区間11Aがロール方向に回転することを規制された状態で保持する。さらに、第2の電線規制部36が、電線束11のうちの一部である第2の区間11Bを、この第2の区間11Bがロール方向に回転することを規制された状態で、且つ第1の区間11Aに対して捻じれた状態で、保持する。このため、第1の電線規制部27が第1の区間11Aをロール方向に規制して保持する一方、第2の電線規制部36が第1の区間11Aに対して捻じれた状態でさらにロール方向に規制して保持する。この結果、そのロール方向での向きを適宜変えながら電線12または電線束11をプロテクタ20の底壁22から浮いたりプロテクタ20の外郭から突出したりすることなく強固に固定することができる。これにより、電線12または電線束11を適宜捻じりながら的確に配索することができる。こうして、作業工数を削減して配索の作業性を向上させるとともにワイヤハーネス1の品質を高めることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、結束バンド33が締め付けられることによって、第1の区間11Aを壁部28に押し当てて規制する。このため、第1及び第2の区間11A,11Bの間での捻じれに伴うロール方向での反力(復元力)に抗して第1の区間11Aをプロテクタ20の壁部28に強制的に押さえ付ける。これにより、より安定的に電線束11を固定することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、第1の区間11Aに対向するガイド壁29の上面30が、第1の区間11Aに対向する底壁22の上面に対して傾斜している。このため、ガイド壁29の上面30が電線束11に接触して、第1及び第2の区間11A,11Bの間の捻じれに対してそのロール方向でスムーズに案内することができる。これにより、電線12または電線束11が大径であってもそのロール方向での向きを適宜変えながらより強固且つ安定的に電線束11をプロテクタ20に固定することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、第2の電線規制部36は、底壁22と、底壁22の両側から立設された側壁23と、を有し、第2の区間11Bを側壁23が規制する。このため、第1及び第2の区間11A,11Bでの捻じれに伴うロール方向での反力により強固に抗して第2の区間11Bをより安定して保持することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、第2の電線規制部36は、一対の側壁23が第2の区間11Bを挟む。このため、第2の区間11Bを規制するため、より一層強固且つ安定的に第2の区間11Bを保持することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス1によれば、第1の電線規制部27及び第2の電線規制部36は、プロテクタ20の端部から第1の電線規制部27、第2の電線規制部36の順で並んでいる。電線束11は、その長辺が第1の電線規制部27の底壁22に対して傾斜するように第1の区間11Aがガイド壁29によって規制される。そして、その長辺が第2の電線規制部36の底壁22に対して起立するように第2の区間11Bが側壁23によって規制される。このため、電線束11をプロテクタ20によって段階的に規制することで、ロール方向での反力に対し小さな回転モーメントで保持することができる。これにより、電線12または電線束11が大径である場合でも、より強固且つ安定的に電線12または電線束11をプロテクタ20に固定することができる。
なお、第2の電線規制部36を以下のように構成してもよい。図7は、本発明の実施形態に係る変形例の第2の電線規制部を説明する断面図である。図7に示すように、第2の電線規制部36は、一対の側壁23の両方が電線束11の第2の区間11Bに当接して挟持するのではなく、一対の側壁23のうち一方のみが電線束11の第2の区間11Bに当接して電線束11を捻じって保持するようにしてもよい。図1に示すように、電線束11が屈曲部26によって屈曲する場合には、一対の側壁23のうち一方のみが電線束11の第2の区間11Bに当接することによって、第2の電線規制部36は電線束11を捻じった状態で保持することができる。このとき、例えば、第1及び第2の電線規制部27,36の一方の側壁23間でのオフセット量を、上記実施形態の場合と比べて小さく設けることができる。これにより、第2の電線規制部36の収容空間S1は幅広となる。こうして、太さの異なる種々の電線束11に対して本発明のプロテクタを構成することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれら実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良などが可能である。
ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネス1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]全体として断面が扁平形状の電線(12)または電線束(11)と、
前記電線(12)または前記電線束(11)が内部に収容されるプロテクタ(20)と、
を備え、
前記プロテクタ(20)は、
前記電線(12)または前記電線束(11)のうちの一部である第1の区間(11A)を、当該第1の区間(11A)がロール方向に回転することを規制された状態で保持する第1の電線規制部(27)と、
前記電線(12)または前記電線束(11)のうちの一部である第2の区間(11B)を、当該第2の区間(11B)がロール方向に回転することを規制された状態で、且つ前記第1の区間(11A)に対して捻じれた状態で、保持する第2の電線規制部(36)と、
を備えることを特徴とするワイヤハーネス(1)。
[2]前記第1の電線規制部(27)は、前記第1の区間(11A)を収容するための空間を形成する壁部(28)と、前記壁部(28)の少なくとも一部と前記第1の区間(11A)とを周回する結束バンド(33)と、を有し、前記結束バンド(33)が締め付けられることによって、前記第1の区間(11A)を前記壁部(28)に押し当てて規制する、
ことを特徴とする[1]に記載のワイヤハーネス(1)。
[3]前記壁部(28)は、底壁(22)と、前記底壁(22)から隆起して形成されたガイド壁(29)と、を有し、前記第1の区間(11A)に対向する前記ガイド壁(29)の上面(30)が、前記第1の区間(11A)に対向する前記底壁(22)の上面に対して傾斜している、
ことを特徴とする[2]に記載のワイヤハーネス(1)。
[4]前記第2の電線規制部(36)は、底壁(22)と、前記底壁(22)の両側から立設された側壁(23)と、を有し、前記第2の区間(11B)を前記側壁(23)が規制する、
ことを特徴とする[3]に記載のワイヤハーネス(1)。
[5]前記第2の電線規制部(36)は、一対の前記側壁(23)が前記第2の区間(11B)を挟むことによって、前記第2の区間(11B)を規制する、
ことを特徴とする[4]に記載のワイヤハーネス(1)。
[6]前記第1の電線規制部(27)及び前記第2の電線規制部(36)は、前記プロテクタ(20)の端部から前記第1の電線規制部(27)、前記第2の電線規制部(36)の順で並んでおり、
前記電線(12)または前記電線束(11)は、その長辺が前記第1の電線規制部(27)の前記底壁(22)に対して傾斜するように前記第1の区間(11A)が前記ガイド壁(29)によって規制され、前記長辺が前記第2の電線規制部(36)の前記底壁(22)に対して起立するように前記第2の区間(11B)が前記側壁(23)によって規制される、
ことを特徴とする[4]または[5]に記載のワイヤハーネス(1)。
1 ワイヤハーネス
11 電線束
11A 第1の区間
11B 第2の区間
12 電線
13 導電線
14 被覆部
20 プロテクタ
21 プロテクタ本体
22 底壁
23 側壁
24 上部開口部
25 端部開口部
26 屈曲部
27 第1の電線規制部
28 壁部
29 ガイド壁
30 上面
31 端面
32 バンド挿通穴
33 結束バンド
34 バンド部
35 ロック部
36 第2の電線規制部
37 連結部
40 蓋体
S1 収容空間
S2 バンド挿通空間
T テープ

Claims (6)

  1. 全体として断面が扁平形状の電線または電線束と、
    前記電線または前記電線束が内部に収容されるプロテクタと、
    を備え、
    前記プロテクタは、
    前記電線または前記電線束のうちの一部である第1の区間を、当該第1の区間がロール方向に回転することを規制された状態で保持する第1の電線規制部と、
    前記電線または前記電線束のうちの一部である第2の区間を、当該第2の区間がロール方向に回転することを規制された状態で、且つ前記第1の区間に対して捻じれた状態で、保持する第2の電線規制部と、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記第1の電線規制部は、前記第1の区間を収容するための空間を形成する壁部と、前記壁部の少なくとも一部と前記第1の区間とを周回する結束バンドと、を有し、前記結束バンドが締め付けられることによって、前記第1の区間を前記壁部に押し当てて規制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記壁部は、底壁と、前記底壁から隆起して形成されたガイド壁と、を有し、前記第1の区間に対向する前記ガイド壁の上面が、前記第1の区間に対向する前記底壁の上面に対して傾斜している、
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記第2の電線規制部は、底壁と、前記底壁の両側から立設された側壁と、を有し、前記第2の区間を前記側壁が規制する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記第2の電線規制部は、一対の前記側壁が前記第2の区間を挟むことによって、前記第2の区間を規制する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記第1の電線規制部及び前記第2の電線規制部は、前記プロテクタの端部から前記第1の電線規制部、前記第2の電線規制部の順で並んでおり、
    前記電線または前記電線束は、その長辺が前記第1の電線規制部の前記底壁に対して傾斜するように前記第1の区間が前記ガイド壁によって規制され、前記長辺が前記第2の電線規制部の前記底壁に対して起立するように前記第2の区間が前記側壁によって規制される、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のワイヤハーネス。
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