JP6918549B2 - プロテクタ、及び、ワイヤハーネス - Google Patents

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本発明は、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスに関する。
車両等に搭載されるワイヤハーネスのプロテクタとして、例えば、特許文献1には、収容部とカバー部とからなる合わせ構造であり、ワイヤハーネスをテープ巻きで収容部に固定するハーネスプロテクタが開示されている。このハーネスプロテクタは、収容部とカバー部との合わせ目部において少なくとも一方にテープを通過させる凹部が形成されている。
実開平04−017618号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のハーネスプロテクタは、例えば、挿通される電線群の径が大径であった場合でも適正な組み付け作業性を確保することができる構成が望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正な組み付け作業性を確保することができるプロテクタ、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、内部に第1方向に沿って導電性の配索材が挿通されると共に前記配索材が位置する空間部を挟んで対向する一対の壁面部によって前記第1方向と交差する第2方向の一方側に開口する開口部が形成された本体部と、前記本体部に組み付けられ前記開口部を閉鎖する閉鎖部、及び、前記閉鎖部から突出して形成され前記閉鎖部が前記開口部を閉鎖した状態でそれぞれ前記壁面部と対向して重なる一対のラップ部を有する蓋部と、前記壁面部の前記開口部側の端部にそれぞれ形成され前記空間部の内外を連通し前記配索材及び前記本体部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する固定部材を挿通可能である本体部側切り欠き部と、前記蓋部が前記開口部を閉鎖した状態で前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部の前記本体部側切り欠き部と対向する位置にそれぞれ形成され前記本体部側切り欠き部と共に前記空間部の内外を連通し前記固定部材を挿通可能である蓋部側切り欠き部とを備えることを特徴とする。
また、上記プロテクタでは、前記ラップ部は、前記空間部の内側に位置し、前記蓋部側切り欠き部は、前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部から前記閉鎖部側の端部まで延在するものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性の配索材と、前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタとを備え、前記プロテクタは、内部に第1方向に沿って前記配索材が挿通されると共に前記配索材が位置する空間部を挟んで対向する一対の壁面部によって前記第1方向と交差する第2方向の一方側に開口する開口部が形成された本体部と、前記本体部に組み付けられ前記開口部を閉鎖する閉鎖部、及び、前記閉鎖部から突出して形成され前記閉鎖部が前記開口部を閉鎖した状態でそれぞれ前記壁面部と対向して重なる一対のラップ部を有する蓋部と、前記壁面部の前記開口部側の端部にそれぞれ形成され前記空間部の内外を連通し前記配索材及び前記本体部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する固定部材を挿通可能である本体部側切り欠き部と、前記蓋部が前記開口部を閉鎖した状態で前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部の前記本体部側切り欠き部と対向する位置にそれぞれ形成され前記本体部側切り欠き部と共に前記空間部の内外を連通し前記固定部材を挿通可能である蓋部側切り欠き部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、本体部の開口部を形成する一対の壁面部と、当該開口部を閉鎖する蓋部の一対のラップ部とが対向し重なると共にそれぞれに固定部材を挿通可能とする本体部側切り欠き部、蓋部側切り欠き部が形成されている。この構成により、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、適正な組み付け作業性を確保することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す模式的な分解斜視図である。 図2は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す模式的な分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図4は、実施形態に係るプロテクタの本体部側切り欠き部、蓋部側切り欠き部を含む模式的な部分断面図である。 図5は、変形例に係るプロテクタの本体部側切り欠き部、蓋部側切り欠き部を含む模式的な部分斜視図である。 図6は、変形例に係るプロテクタの本体部側切り欠き部、蓋部側切り欠き部を含む模式的な部分断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下で説明する各図において、当該各図をわかり易くするため、配索材を二点鎖線で省略して図示している部分がある。図4、図5、図6は、複数設けられる本体部側切り欠き部、蓋部側切り欠き部を簡略的に共通で図示している。また、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「奥行き方向X」といい、第2方向を「高さ方向Y」といい、第3方向を「幅方向Z」という。ここでは、奥行き方向Xと高さ方向Yと幅方向Zとは、相互に略直交する。奥行き方向Xは、典型的には、当該プロテクタに挿通された配索材の延在方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、プロテクタの各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
[実施形態]
図1、図2、図3に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性の配索材Wに外装され当該配索材Wを保護するものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。そして、本実施形態のワイヤハーネスWHは、配索材Wに組み付けられるプロテクタ1において、一対のラップ部20b、20cと、本体部側切り欠き部30と、蓋部側切り欠き部40とが設けられることで、適正な組み付け作業性の確保を図ったものである。以下、各図を参照してプロテクタ1の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、電気接続箱、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
具体的には、プロテクタ1は、絶縁性の樹脂材料によって略筒形状に形成される。本実施形態のプロテクタ1は、配索材Wが挿通され当該配索材Wが直線状に配索されるものであるがこれに限らず、当該配索材Wが屈曲されて配索されるものであってもよい。プロテクタ1は、本体部10と、蓋部20と、本体部側切り欠き部30と、蓋部側切り欠き部40とを備える。プロテクタ1は、本体部10と、本体部側切り欠き部30と、蓋部側切り欠き部40とが絶縁性の樹脂材料によって一体で形成される一方、蓋部20がこれらとは別体に形成される。プロテクタ1は、本体部10と蓋部20とが相互に組み付けられることで、全体として略筒形状、ここでは、略矩形筒形状に形成される。
本体部10は、内部に奥行き方向Xに沿って導電性の配索材Wが挿通され配索されるものである。ここでは、本体部10は、奥行き方向Xの両端部、及び、高さ方向Yの一端部が開口した略矩形樋形状に形成される。本体部10は、奥行き方向Xに沿って一方の開口から他方の開口まで配索材Wが挿通される。言い換えれば、本体部10は、配索材Wの周囲に外装され当該配索材Wを保護する。
より詳細には、本体部10は、一対の側壁部10a、10bと、底部10cとを含んで構成され、これらが一体となって略矩形樋形状に形成される。一対の側壁部10a、10bは、本体部10の内部空間部を区画するための壁体である。底部10cは、本体部10の内部空間部を区画するための底体である。
一対の側壁部10a、10bは、共に幅方向Zが板厚方向となる略矩形板状に形成される。一対の側壁部10a、10bは、奥行き方向X、及び、高さ方向Yに沿って延在する。一対の側壁部10a、10bは、幅方向Zに沿って間隔をあけて対向して位置し、幅方向Zに対して底部10cを挟んで両側に設けられる。一対の側壁部10a、10bは、底部10cから高さ方向Yに沿って突出するように立設される。ここでは、側壁部10aと側壁部10bとは、奥行き方向X、及び、高さ方向Yに沿った長さがそれぞれほぼ同等である。側壁部10aと側壁部10bとは、高さ方向Yにおいて底部10c側とは反対側の端部に係止部としての係止凹部10dが形成される。係止凹部10dは、蓋部20が係止される部分である。ここでは、係止凹部10dは、側壁部10a、10bそれぞれにおいて奥行き方向Xに沿って間隔をあけて複数、ここでは2つ設けられる。
底部10cは、高さ方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成される。底部10cは、奥行き方向X、及び、幅方向Zに沿って延在する。底部10cは、幅方向Zに対して一対の側壁部10a、10bの間に位置し、両端部がそれぞれ各側壁部10a、10bと接続される。さらに言えば、底部10cは、幅方向Zに沿って一対の側壁部10a、10bの間に延在し、幅方向Zの一方の端部から側壁部10aが高さ方向Yに沿って立設され、幅方向Zの他方の端部から側壁部10bが高さ方向Yに沿って側壁部10aと同じ側に立設される。また、底部10cは、奥行き方向Xに沿って側壁部10a、10bの一方の端部から他方の端部まで延在する。
上記のように構成される本体部10は、一対の側壁部10a、10bと底部10cとによって上述したように奥行き方向Xの両端部、及び、高さ方向Yの一端部が開口した略矩形樋形状に形成される。より詳細には、本体部10は、一対の側壁部10a、10b、及び、底部10cによって奥行き方向Xの両端部に、それぞれ当該奥行き方向Xに開口する挿通開口部11が形成される。挿通開口部11は、本体部10の内部に配索材Wを挿通させる開口部である。また、本体部10は、一対の壁面部としての側壁部10a、10bによって高さ方向Yの一方側の端部(底部10cとは反対側の端部)に、当該高さ方向Yの一方側に開口する開閉開口部12が形成される。開閉開口部12は、典型的には、本体部10の内部に配索材Wを挿通させる際に開放されると共に挿通後に蓋部20によって閉鎖される開口部である。
蓋部20は、本体部10に組み付けられ当該本体部10に形成された開閉開口部12を閉鎖するものである。蓋部20は、閉鎖部20aと、一対のラップ部20b、20cとを含んで構成され、これらが一体となって略矩形板形状に形成される。閉鎖部20aは、本体部10の内部空間部を区画するための蓋体である。一対のラップ部20b、20cは、本体部10の一対の側壁部10a、10bと重なる重複体である。
閉鎖部20aは、本体部10の一対の側壁部10a、10bに組み付けられ、開閉開口部12を閉鎖する部分である。閉鎖部20aは、一対の側壁部10a、10bの間に形成された開閉開口部12の大部分を閉鎖可能な大きさの略矩形板状に形成される。閉鎖部20aは、開閉開口部12を閉鎖した状態で、高さ方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、奥行き方向X、及び、幅方向Zに沿って延在する。
一対のラップ部20b、20cは、閉鎖部20aから高さ方向Yに沿って突出して形成され閉鎖部20aが開閉開口部12を閉鎖した状態でそれぞれ側壁部10a、10bと対向して重なる部分である(図4も参照)。一対のラップ部20b、20cは、閉鎖部20aが開閉開口部12を閉鎖した状態で、共に幅方向Zが板厚方向となる略矩形板状に形成され、奥行き方向X、及び、高さ方向Yに沿って延在する。一対のラップ部20b、20cは、幅方向Zに沿って間隔をあけて対向して位置し、幅方向Zに対して閉鎖部20aを挟んで両側に設けられる。ここでは、一対のラップ部20b、20cは、閉鎖部20aの幅方向Zの両縁にそれぞれ設けられ、奥行き方向Xに沿って閉鎖部20aの一方の端部から他方の端部まで延在する。言い換えれば、上述の閉鎖部20aは、幅方向Zに対して一対のラップ部20b、20cの間に位置し、両端部がそれぞれ各ラップ部20b、20cと接続される。さらに言えば、閉鎖部20aは、幅方向Zに沿って一対のラップ部20b、20cの間に延在し、幅方向Zの一方の端部からラップ部20bが高さ方向Yに沿って本体部10側に立設され、幅方向Zの他方の端部からラップ部20cが高さ方向Yに沿ってラップ部20bと同じ側に立設される。ここでは、ラップ部20bとラップ部20cとは、奥行き方向X、及び、高さ方向Yに沿った長さがそれぞれほぼ同等である。ラップ部20bとラップ部20cとは、高さ方向Yにおいて閉鎖部20a側とは反対側の端部に被係止部としての係止爪部20dが形成される。係止爪部20dは、本体部10の係止凹部10dに係止される部分である。ここでは、係止爪部20dは、ラップ部20b、20cそれぞれにおいて奥行き方向Xに沿って間隔をあけて複数、ここでは2つ設けられる。
上記のように構成される蓋部20は、ラップ部20b、20cに形成された各係止爪部20dが本体部10の側壁部10a、10bに形成された各係止凹部10dに係止されることで本体部10に組み付けられる。蓋部20は、本体部10に組み付けられた状態で、閉鎖部20aが開閉開口部12を閉鎖すると共にラップ部20bが側壁部10aと幅方向Zに沿って対向して重なり、ラップ部20cが側壁部10bと幅方向Zに沿って対向し重なる。そして、本体部10は、一対の側壁部10b、10c、底部10c、及び、当該本体部10に組み付けられる蓋部20の閉鎖部20aによって囲われた内部空間部が配置空間部13として機能する。配置空間部13は、配索材Wが挿通され、当該配索材Wが位置する空間部である。配置空間部13は、蓋部20が本体部10に組み付けられた状態で、奥行き方向Xの両側に開口する。このとき、底部10cは、配置空間部13の高さ方向Yの一方側を閉塞させる。また、蓋部20の閉鎖部20aは、高さ方向Yに沿って底部10cと間隔をあけて対向して位置し、配置空間部13の高さ方向Yの他方側を閉塞させる。そして、一対の側壁部10b、10cは、幅方向Zに対して配置空間部13を挟んで対向して位置する。本体部10は、内部に形成された当該配置空間部13内に配索材Wが挿通され配索される。ここでは、一対のラップ部20b、20cは、それぞれ配置空間部13の外側に位置し、すなわち、外部空間部側で幅方向Zに沿って側壁部10a、10bと対向して重なる。
本体部側切り欠き部30は、図4にも示すように、各側壁部10a、10bの高さ方向Yの開閉開口部12側の端部にそれぞれ形成される。つまり、各本体部側切り欠き部30は、各側壁部10a、10bにおいて蓋部20のラップ部20b、20cと重なる側の端部に一対で形成される。各本体部側切り欠き部30は、それぞれ幅方向Zに沿って側壁部10a、10bを貫通し配置空間部13の内外を連通する。各本体部側切り欠き部30は、固定部材50を挿通可能な形状に形成される。ここで、固定部材50は、配索材W及び本体部10に巻き回されて当該配索材Wを当該本体部10に固定する巻き回し部材である。固定部材50は、例えば、粘着性の巻テープであるがこれに限らずいわゆる結束バンド等であってもよい。各本体部側切り欠き部30は、配索材W及び本体部10に巻き回された状態の固定部材50の一部を収容し当該固定部材50の奥行き方向Xに沿った移動を規制可能である。ここでは、各本体部側切り欠き部30は、幅方向Zと直交する断面形状が固定部材50の断面形状よりもやや大きい略矩形状に形成される。側壁部10aに形成された本体部側切り欠き部30と側壁部10bに形成された本体部側切り欠き部30とは、幅方向Zに対して相互に対向する位置に形成されている。
蓋部側切り欠き部40は、図4にも示すように、蓋部20が開閉開口部12を閉鎖した状態でラップ部20b、20cの高さ方向Yの閉鎖部20a側とは反対側の端部にそれぞれ形成される。つまり、各蓋部側切り欠き部40は、各ラップ部20b、20cにおいて本体部10の側壁部10a、10bと重なる側の端部に一対で形成される。各蓋部側切り欠き部40は、ラップ部20b、20cの高さ方向Yの閉鎖部20a側とは反対側の端部において、幅方向Zに対して各本体部側切り欠き部30と対向する位置にそれぞれ形成される。各蓋部側切り欠き部40は、それぞれ幅方向Zに沿ってラップ部20b、20cを貫通し本体部側切り欠き部30と共に配置空間部13の内外を連通する。各蓋部側切り欠き部40は、固定部材50を挿通可能な形状に形成される。各蓋部側切り欠き部40は、配索材W及び本体部10に巻き回された状態の固定部材50の一部を収容する。ここでは、各蓋部側切り欠き部40は、幅方向Zと直交する断面形状が固定部材50の断面形状よりもやや大きい略矩形状に形成される。ラップ部20bに形成された蓋部側切り欠き部40とラップ部20cに形成された蓋部側切り欠き部40とは、幅方向Zに対して相互に対向する位置に形成されている。
上記のように構成されるプロテクタ1は、例えば、蓋部20が本体部10に組み付けられていない状態で、配索材Wが奥行き方向Xに沿って本体部10内の配置空間部13に挿通される。その後、プロテクタ1は、配索材Wに固定部材50が巻き回され、当該固定部材50が本体部10に巻き回されて当該本体部10に固定されることで、配索材Wが当該固定部材50を介して本体部10に固定される。このとき、固定部材50は、側壁部10a、10bに形成された各本体部側切り欠き部30を通り当該各本体部側切り欠き部30内に一部が収容されるようにして配索材Wと本体部10とに巻き回される(図2、図4等参照)。つまり、固定部材50は、一部が各本体部側切り欠き部30に収容され挿通された状態で配索材Wと本体部10とが相対移動しないように相互に固定する。この構成により、プロテクタ1は、固定部材50を介して本体部10に配索材Wが束ねられた状態で固定される。そして、プロテクタ1は、固定部材50の一部が収容された各本体部側切り欠き部30の端面が固定部材50の押え部となり、当該固定部材50が奥行き方向Xに沿って移動することを規制することができるので、配索材Wと本体部10とを確実に固定することができる。その後、プロテクタ1は、閉鎖部20aが開閉開口部12を閉鎖し、各ラップ部20b、20cが配置空間部13の外側で側壁部10a、10bと幅方向Zに重なる位置関係で、蓋部20が本体部10に組み付けられる(図3、図4等参照)。蓋部20は、各係止爪部20dが各係止凹部10dに係止されることで本体部10に組み付けられる。プロテクタ1は、蓋部20が本体部10に組み付けられた状態で、各蓋部側切り欠き部40内に配索材W及び本体部10に巻き回された状態の固定部材50の一部が収容される。
以上で説明したプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWHは、本体部10の開閉開口部12を形成する一対の側壁部10a、10bと、当該開閉開口部12を閉鎖する蓋部20の一対のラップ部20b、20cとが対向して重なる構成である。そして、プロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWHは、側壁部10a、10b、ラップ部20b、20cのそれぞれに固定部材50を挿通可能とする本体部側切り欠き部30、蓋部側切り欠き部40が形成されている。この構成により、プロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWHは、適正な組み付け作業性を確保することができる。
すなわち、プロテクタ1は、本体部10の内部に配索材Wが挿通されると共に本体部10に組み付けられる蓋部20の閉鎖部20aによって当該本体部10の開閉開口部12が閉鎖される。この場合、プロテクタ1は、本体部10に蓋部20が組み付けられる前に、本体部10において開閉開口部12を形成する一対の側壁部10a、10bに設けられた本体部側切り欠き部30に固定部材50が挿通される。そして、プロテクタ1は、当該固定部材50が配索材W及び本体部10に巻き回されて当該配索材Wが当該本体部10に固定される。この構成により、プロテクタ1は、例えば、本体部10に挿通される配索材Wが比較的に大径なものであっても、本体部10に蓋部20が組み付けられる前に、当該配索材Wを本体部10に押えながら一旦仮固定することができ、蓋部20を組み付け易い状態とすることができる。このとき、プロテクタ1は、本体部側切り欠き部30が固定部材50の巻き回し位置の目印として機能するので固定部材50を巻き回す際の作業性を向上することができる。
そして、プロテクタ1は、閉鎖部20aが開閉開口部12を閉鎖させた状態で、本体部10の一対の側壁部10a、10bと対向して重なりうる位置に蓋部20の一対のラップ部20b、20cが設けられている。この構成により、プロテクタ1は、例えば、本体部10に挿通される配索材Wが比較的に大径なものであっても、蓋部20を本体部10に組み付ける際に当該一対のラップ部20b、20cによって本体部10と蓋部20との間に配索材Wが噛み込むことを規制することができる。
その上で、プロテクタ1は、蓋部20の一対のラップ部20b、20cにも本体部側切り欠き部30と共に固定部材50を挿通可能とする蓋部側切り欠き部40が設けられている。この構成により、プロテクタ1は、固定部材50が本体部10と蓋部20との組み付けを阻害することを回避することができる。
この結果、プロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWHは、上記の通り、例えば、本体部10に挿通される配索材Wが比較的に大径なものであっても、適正な組み付け作業性を確保することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、プロテクタ1は、本体部10に設けられる係止部が係止凹部10dであり、蓋部20に設けられる被係止部が係止爪部20dであるものとして説明したがこの逆でもよい。つまり、プロテクタ1は、本体部10に設けられる係止部が係止爪部であり、蓋部20に設けられる被係止部が係止凹部であってもよい。また、プロテクタ1は、本体部10と蓋部20との係止構造が他の形式の構造であってもよい。
以上の説明では、第1方向である奥行き方向Xと第2方向である高さ方向Yと第3方向である幅方向Zとは、相互に略直交するものとして説明したがこれに限らず、少なくとも相互に交差していればよい。
以上で説明したプロテクタ1は、上述したように配索材Wが屈曲されて配索されるものであってもよい。この場合、プロテクタ1は、配索材Wの挿通方向に対して、屈曲された部分を挟み込むように当該屈曲された部分の両側に、それぞれ本体部側切り欠き部30、蓋部側切り欠き部40、固定部材50が設けられてもよい。
以上の説明では、一対のラップ部20b、20cは、それぞれ配置空間部13の外側に位置するものとして説明したがこれに限らない。
図5、図6に示す変形例に係るワイヤハーネスWHは、プロテクタ1にかえてプロテクタ201を備える。プロテクタ201は、蓋部20にかえて蓋部220を備え、蓋部側切り欠き部40にかえて蓋部側切り欠き部240を備える点で上述の実施形態と異なり、その他の構成は、当該実施形態と略同様の構成である。蓋部220は、ラップ部20b、20cにかえてラップ部220b、220cを備える点で上述の実施形態と異なり、その他の構成は、当該実施形態と略同様の構成である。本変形例に係る一対のラップ部220b、220cは、それぞれ配置空間部13の内側に位置し、すなわち、本体部10の内部空間部側で幅方向Zに沿って側壁部10a、10bと対向して重なる。蓋部側切り欠き部240は、当該各ラップ部220b、220cにそれぞれ形成される。そして、本変形例の各蓋部側切り欠き部240は、高さ方向Yに沿って、各ラップ部220b、220cの閉鎖部20a側とは反対側の端部から閉鎖部20a側の端部まで延在して形成される。つまり、各蓋部側切り欠き部240は、高さ方向Yに沿って各ラップ部220b、220cを貫通し閉鎖部20aとの境界面まで延在して形成される。各蓋部側切り欠き部240のその他の構成は、上述した蓋部側切り欠き部40と略同様の構成である。この場合、プロテクタ201は、閉鎖部20aが開閉開口部12を閉鎖し、各ラップ部220b、220cが配置空間部13の内側で側壁部10a、10bと幅方向Zに重なる位置関係で、蓋部220が本体部10に組み付けられる。この場合であっても、プロテクタ201、及び、ワイヤハーネスWHは、上記の通り、例えば、本体部10に挿通される配索材Wが比較的に大径なものであっても、適正な組み付け作業性を確保することができる。
1、201 プロテクタ
10 本体部
10a、10b 側壁部(壁面部)
12 開閉開口部(開口部)
13 配置空間部(空間部)
20、220 蓋部
20a 閉鎖部
20b、20c、220b、220c ラップ部
30 本体部側切り欠き部
40、240 蓋部側切り欠き部
50 固定部材
W 配索材
WH ワイヤハーネス
X 奥行き方向(第1方向)
Y 高さ方向(第2方向)

Claims (2)

  1. 内部に第1方向に沿って導電性の配索材が挿通されると共に前記配索材が位置する空間部を挟んで対向する一対の壁面部によって前記第1方向と交差する第2方向の一方側に開口する開口部が形成された本体部と、
    前記本体部に組み付けられ前記開口部を閉鎖する閉鎖部、及び、前記閉鎖部から突出して形成され前記閉鎖部が前記開口部を閉鎖した状態でそれぞれ前記壁面部と対向して重なる一対のラップ部を有する蓋部と、
    前記壁面部の前記開口部側の端部にそれぞれ形成され前記空間部の内外を連通し前記配索材及び前記本体部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する固定部材を挿通可能である本体部側切り欠き部と、
    前記蓋部が前記開口部を閉鎖した状態で前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部の前記本体部側切り欠き部と対向する位置にそれぞれ形成され前記本体部側切り欠き部と共に前記空間部の内外を連通し前記固定部材を挿通可能である蓋部側切り欠き部とを備え
    前記ラップ部は、前記空間部の内側に位置し、
    前記蓋部側切り欠き部は、前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部から前記閉鎖部側の端部まで延在することを特徴とする、
    プロテクタ。
  2. 導電性の配索材と、
    前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタとを備え、
    前記プロテクタは、
    内部に第1方向に沿って前記配索材が挿通されると共に前記配索材が位置する空間部を挟んで対向する一対の壁面部によって前記第1方向と交差する第2方向の一方側に開口する開口部が形成された本体部と、
    前記本体部に組み付けられ前記開口部を閉鎖する閉鎖部、及び、前記閉鎖部から突出して形成され前記閉鎖部が前記開口部を閉鎖した状態でそれぞれ前記壁面部と対向して重なる一対のラップ部を有する蓋部と、
    前記壁面部の前記開口部側の端部にそれぞれ形成され前記空間部の内外を連通し前記配索材及び前記本体部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する固定部材を挿通可能である本体部側切り欠き部と、
    前記蓋部が前記開口部を閉鎖した状態で前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部の前記本体部側切り欠き部と対向する位置にそれぞれ形成され前記本体部側切り欠き部と共に前記空間部の内外を連通し前記固定部材を挿通可能である蓋部側切り欠き部とを備え、
    前記ラップ部は、前記空間部の内側に位置し、
    前記蓋部側切り欠き部は、前記ラップ部の前記閉鎖部側とは反対側の端部から前記閉鎖部側の端部まで延在することを特徴とする、
    ワイヤハーネス。
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