JP6630194B2 - プロテクタ、及び、固定構造 - Google Patents

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本発明は、プロテクタ、及び、固定構造に関する。
車両等に搭載されるワイヤハーネスのプロテクタ等において電線群を固定する従来の構造として、例えば、特許文献1には、被支持部材を収容保持する支持部材において、支持部材の壁部の外面に結束バンド保持部が突設されている一方、該結束バンド保持部に貫設されたバンド挿通孔に対して、結束バンドの帯状部を挿通配置すると共に、該結束バンドにより、被支持部材を支持部材に結束固定する結束バンド固定構造が開示されている。この結束バンド固定構造は、結束バンド保持部の上端面が、壁部の上端面よりも下方に位置されていると共に、結束バンド保持部の上端面と壁部の外面によって形成されたヘッド収容部に、結束バンドのヘッド部が収容保持されている。
特開2014−158313号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の結束バンド固定構造は、例えば、結束バンド等の結束部材の位置ズレ抑制の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に結束部材の位置ズレを抑制することができるプロテクタ、及び、固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、内部に導電性の配索材が挿通される本体部と、第1方向に沿って延在し、前記配索材及び前記本体部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する結束部材を前記第1方向の一方側から支持可能である第1支持端面を有する第1壁部と、前記第1壁部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って間隔をあけて設けられ前記第1方向に沿って延在し、前記結束部材を前記第1方向の他方側から支持可能である第2支持端面を有する第2壁部とを備えることを特徴とする。
また、上記プロテクタでは、前記第1支持端面と前記第2支持端面とは、前記第1方向に沿って間隔をあけて位置し、前記結束部材が挿通される挿通孔を形成するものとすることができる。
また、上記プロテクタでは、ヘッド部、及び、前記ヘッド部から延在するバンド部を有し前記配索材及び前記本体部に巻き回された前記バンド部が前記ヘッド部に係止される前記結束部材の前記ヘッド部を収容する収容部を備え、前記収容部は、前記第2方向に対して、壁体を挟んで、前記本体部に挿通された前記配索材が位置する配置空間部とは反対側に位置するものとすることができる。
また、上記プロテクタでは、前記第1方向、及び、前記第2方向と交差する第3方向に対して前記結束部材を挟んで一対で設けられ、前記結束部材の前記第3方向への位置ズレを規制する規制壁部を備えるものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る固定構造は、被固定部材が固定される固定部材と、前記被固定部材及び前記固定部材に巻き回されて当該被固定部材を当該固定部材に固定する結束部材と、第1方向に沿って延在し、前記結束部材を前記第1方向の一方側から支持可能である第1支持端面を有する第1壁部と、前記第1壁部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って間隔をあけて設けられ前記第1方向に沿って延在し、前記結束部材を前記第1方向の他方側から支持可能である第2支持端面を有する第2壁部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプロテクタ、及び、固定構造は、第1壁部が結束部材を第1支持端面によって第1方向の一方側から支持する一方、第2壁部が結束部材を第2支持端面によって第1方向の他方側から支持するので、適正に結束部材の位置ズレを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図3は、実施形態1に係るプロテクタの概略構成を表す断面図である。 図4は、実施形態2に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図5は、実施形態2に係るプロテクタの概略構成を表す断面図である。 図6は、実施形態3に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図7は、実施形態3に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図8は、実施形態3に係るプロテクタの概略構成を表す断面図である。 図9は、実施形態4に係るプロテクタの概略構成を表す斜視図である。 図10は、実施形態4に係るプロテクタの概略構成を表す断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下で説明する各図において、当該各図をわかり易くするため、プロテクタの一部、配索材を2点鎖線で省略して図示している部分がある。また、図1、図2、図4、図6、図7、図9では、結束部材の図示を省略している。
[実施形態1]
図1、図2、図3に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性の配索材Wに外装され当該配索材Wを保護するものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを一度に各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wが挿通されて当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆った金属棒、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆った電線、当該電線を束ねた電線束等によって構成される。そして、本実施形態のワイヤハーネスWHは、被固定部材である配索材Wを固定部材であるプロテクタ1に結束部材101(図3参照)を介して結束固定するための固定構造100が適用され、これにより、プロテクタ1に挿通された配索材Wと、プロテクタ1とを適正に固定している。結束部材101は、配索材W及びプロテクタ1の後述する本体部10に巻き回されて当該配索材Wを当該本体部10に固定するものであり、例えば、いわゆる結束バンドである。結束部材101は、ヘッド部101a、及び、ヘッド部101aから延在するバンド部101bを有し配索材W及び本体部10に巻き回されたバンド部101bがヘッド部101aに係止されることで、これらを相互に結束固定する。以下、各図を参照してプロテクタ1、固定構造100の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「高さ方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「軸方向Z」という。ここでは、高さ方向Xと幅方向Yと軸方向Zとは、相互に略直交する。軸方向Zは、典型的には、当該プロテクタ1に挿通された配索材Wの延在方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、プロテクタ1の各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
具体的には、プロテクタ1は、絶縁性の樹脂材料によって略筒形状に形成される。本実施形態のプロテクタ1は、配索材Wが挿通され当該配索材Wが直線状に配索されるものであるがこれに限らず、当該配索材Wが屈曲されて配索されるものであってもよい。プロテクタ1は、本体部10と、第1壁部11と、第2壁部12と、一対の支持壁部14a、14bとを備え、これら本体部10、第1壁部11、第2壁部12、及び、一対の支持壁部14a、14bが絶縁性の樹脂材料等によって一体成形される。
本体部10は、内部に導電性の配索材Wが挿通され配索されるものであり、固定構造100を介して配索材Wが固定される固定部材である。ここでは、本体部10は、軸方向Zの両端部が開口した略矩形筒状に形成され、軸方向Zに沿って一方の開口から他方の開口まで配索材Wが挿通される。言い換えれば、本体部10は、配索材Wの周囲に外装され当該配索材Wを保護する。より詳細には、本体部10は、一対の側壁部10a、10bと、底部10cと、蓋部10dとを含んで構成され、これらが一体で略矩形筒状に形成される。
一対の側壁部10a、10bは、共に幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、幅方向Yに沿って間隔をあけて対向して位置する。一対の側壁部10a、10bは、高さ方向X、及び、軸方向Zに沿って延在する。ここでは、側壁部10aと側壁部10bとは、高さ方向Xに沿った長さがほぼ同等であり、かつ、側壁部10aの軸方向Zに沿った長さが側壁部10bの軸方向Zに沿った長さより短く形成される。ここでは、側壁部10aと側壁部10bとは、側壁部10aの軸方向Zに沿った長さが後述する切り欠き部10gの長さに相当する分だけ側壁部10bの軸方向Zに沿った長さより短く形成される。側壁部10bは、高さ方向Xにおいて後述する底部10c側とは反対側の端部に係止凹部10eが形成される。係止凹部10eは、軸方向Zに沿って間隔をあけて複数、ここでは2つ設けられる。
底部10cは、高さ方向Xが板厚方向となる略矩形板状に形成され、幅方向Yに対して一対の側壁部10a、10bの間に位置し、両端部がそれぞれ各側壁部10a、10bと接続される。底部10cは、幅方向Y、及び、軸方向Zに沿って延在する。さらに言えば、底部10cは、幅方向Yに沿って一対の側壁部10a、10bの間に延在し、幅方向Yの一方の端部から側壁部10aが高さ方向Xに沿って立設され、幅方向Yの他方の端部から側壁部10bが高さ方向Xに沿って側壁部10aと同じ側に立設される。また、底部10cは、軸方向Zに沿って側壁部10bの一方の端部から他方の端部まで延在する。底部10cは、軸方向Zの一方の端部に切り欠き部10f、10gが形成される。切り欠き部10f、10gは、高さ方向Xに沿って底部10cを貫通する。切り欠き部10fは、幅方向Yの側壁部10b側の端部に直線状に形成され、軸方向Zに沿って延在する。切り欠き部10gは、幅方向Yの側壁部10a側の端部に略矩形状に形成される。切り欠き部10fと切り欠き部10gとは、幅方向Yに対して相互に対向する位置に形成される。なお、以下の説明では、軸方向Zにおいて、切り欠き部10f、10gが設けられる端部側を「結束端部側」という場合がある。
蓋部10dは、一対の側壁部10a、10bの間の開口の大部分を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、側壁部10aに対して回動可能に支持される。蓋部10dは、一対の側壁部10a、10bの間の開口を閉塞させた状態(図1、図2に二点鎖線で示す状態、図3に実線で示す状態)で幅方向Y、及び、軸方向Zに沿って延在する。蓋部10dは、側壁部10aにおいて高さ方向Xの底部10c側とは反対側の端部に接続される。側壁部10aと蓋部10dとの接続部位10hは、軸方向Zに沿って延在し、側壁部10aに対して蓋部10dを回動可能に支持するヒンジ部として機能する。蓋部10dは、当該接続部位10hを回動中心として、一対の側壁部10a、10bの間の開口を閉塞させる閉塞位置(図1、図2に二点鎖線で示す位置、図3に実線で示す位置)と、当該開口を開放した開放位置(図3に二点鎖線で示す状態)とに回動可能である。蓋部10dは、回動先端側、すなわち、閉塞位置における幅方向Yの接続部位10h側とは反対側の先端部に係止爪部10iが形成される。係止爪部10iは、軸方向Zに沿って間隔をあけて複数、ここでは2つ設けられる。蓋部10dは、閉塞位置にて高さ方向Xに沿って底部10cと間隔をあけて対向して位置し、各係止爪部10iが各係止凹部10eに係止されることで当該閉塞位置に保持される。なお、以下の説明では、高さ方向Xにおいて、蓋部10dが位置する側を「蓋側」といい、底部10cが位置する側を「底側」という場合がある。
本体部10は、一対の側壁部10a、10b、底部10c、及び、蓋部10dによって囲われた内部空間部が配置空間部13として機能する。配置空間部13は、配索材Wが挿通され、当該配索材Wが位置する空間部であり、軸方向Zの両側に開口する。本体部10は、内部に形成される当該配置空間部13内に配索材Wが挿通され配索される。
第1壁部11は、高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの一方側から支持可能である第1支持端面11aを有する。第1壁部11は、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、高さ方向X、及び、軸方向Zに沿って延在する。本実施形態の第1壁部11は、軸方向Zの両側がそれぞれ一対の支持壁部14a、14bに支持される。一対の支持壁部14a、14bは、共に軸方向Zが板厚方向となる略矩形板状に形成され、軸方向Zに沿って間隔をあけて対向して位置する。さらに言えば、一対の支持壁部14a、14bは、軸方向Zに対して、上述の切り欠き部10gを挟んで互いに対向して位置する。各支持壁部14a、14bは、それぞれ切り欠き部10gの幅方向Yに沿った縁部において高さ方向Xに沿って延在して形成され上述の側壁部10a、底部10c等と一体で形成される。すなわち、支持壁部14aは、切り欠き部10gにおける軸方向Zの結束端部側の縁部を区画するように高さ方向X、及び、幅方向Yに沿って延在し底部10cと一体に形成される。一方、支持壁部14bは、切り欠き部10gにおける軸方向Zの支持壁部14a側とは反対側の縁部、すなわち、側壁部10a側の縁部を区画するように高さ方向X、及び、幅方向Yに沿って延在し側壁部10a、底部10cと一体に形成される。さらに言えば、各支持壁部14a、14bは、幅方向Yに沿って側壁部10a側から配置空間部13側に突出するように形成される。ここでは、支持壁部14aと支持壁部14bとは、高さ方向Xに沿った長さが上述の側壁部10a、10bの高さ方向Xに沿った長さとほぼ同等に形成される。また、支持壁部14aと支持壁部14bとは、幅方向Yに沿った長さが上述した切り欠き部10gの幅方向Yに沿った長さとほぼ同等に形成される。そして、第1壁部11は、軸方向Zに沿って支持壁部14aと支持壁部14bとに渡って梁状に形成される。本実施形態の第1壁部11は、支持壁部14a、14bにおいて、幅方向Yの側壁部10b側の端部で、かつ、高さ方向Xの蓋側の端部に形成される。第1壁部11は、高さ方向Xの端部、ここでは、高さ方向Xの底側の端部が第1支持端面11aを構成する。第1支持端面11aは、高さ方向Xの一方側、ここでは、蓋側から結束部材101と当接し、当該結束部材101を支持可能な端面である。第1支持端面11aは、典型的には、高さ方向Xの蓋側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持する。第1支持端面11aは、支持壁部14a、14bの高さ方向Xの中央位置よりも蓋側に位置し、軸方向Zに沿って延在する。つまり、プロテクタ1は、第1壁部11の第1支持端面11aから高さ方向Xの底側が幅方向Yに対して開口した形状となっている。
第2壁部12は、第1壁部11と幅方向Yに沿って間隔をあけて設けられ、高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの他方側から支持可能である第2支持端面12aを有する。第2壁部12は、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、高さ方向X、及び、軸方向Zに沿って延在する。本実施形態の第2壁部12は、軸方向Zの両側がそれぞれ一対の支持壁部14a、14bに支持される。そして、第2壁部12は、軸方向Zに沿って支持壁部14aと支持壁部14bとに渡って梁状に形成される。本実施形態の第2壁部12は、支持壁部14a、14bにおいて、幅方向Yのほぼ中央で、かつ、高さ方向Xの底側の端部に形成される。つまり、第2壁部12は、第1壁部11に対して幅方向Yの側壁部10b側とは反対側に間隔をあけて位置する。第2壁部12は、高さ方向Xの端部、ここでは、高さ方向Xの蓋側の端部が第2支持端面12aを構成する。第2支持端面12aは、高さ方向Xの他方側、ここでは、底側から結束部材101と当接し、当該結束部材101を支持可能な端面である。第2支持端面12aは、典型的には、高さ方向Xの底側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持する。第2支持端面12aは、支持壁部14a、14bの高さ方向Xの中央位置よりも蓋側で、かつ、第1支持端面11aの位置より底側に位置し、軸方向Zに沿って延在する。つまり、プロテクタ1は、第2壁部12の第2支持端面12aから高さ方向Xの蓋側が幅方向Yに対して開口した形状となっている。
本実施形態の第1支持端面11aと第2支持端面12aとは、高さ方向Xに沿って間隔をあけて位置し、結束部材101が挿通される挿通孔15を形成する。挿通孔15は、典型的には、結束部材101において、配索材W及び本体部10に巻き回されたバンド部101bの先端部側が挿入される。
また、上述した本実施形態の支持壁部14a、14bは、収容部16を構成する。収容部16は、結束部材101のヘッド部101aを収容する空間部であり、幅方向Yに対して、壁体、ここでは、第1壁部11を挟んで、配置空間部13とは反対側に位置する。さらに言えば、収容部16は、軸方向Zに対して支持壁部14aと支持壁部14bとの間に位置し、当該支持壁部14aと当該支持壁部14bとによって区画される空間部である。なお、このプロテクタ1は、当該収容部16を区画する支持壁部14aと支持壁部14bとが第1壁部11、及び、第2壁部12の2つの梁状の壁体によって連結されることから、当該収容部16を区画する支持壁部14a、14bの強度を相対的に向上し、支持壁部14a、14bの倒れを抑制することができる。
上記のように構成されるプロテクタ1は、例えば、蓋部10dが開放位置にある状態で本体部10内の配置空間部13に配索材Wが挿通された後、当該蓋部10dが閉塞位置に回動され各係止爪部10iが各係止凹部10eに係止されることで当該蓋部10dが閉塞位置に保持される。そして、プロテクタ1は、結束部材101のヘッド部101aが第2壁部12の外側(幅方向Yの第1壁部11側とは反対側)に位置し 挿通孔15と対向する位置関係で、当該結束部材101のバンド部101bが配索材W及び本体部10に巻き回されこれらが相互に結束固定する。より詳細には、プロテクタ1は、バンド部101bの先端部側が本体部10の底部10cの背面側(高さ方向Xの配置空間部13側とは反対側)を通り切り欠き部10fに挿通されると共に、配置空間部13側に巻き返され配索材Wを巻き込みながら挿通孔15に挿入され、当該バンド部101bの先端部側がヘッド部101aに係止されることで、配索材Wと本体部10の底部10cとを相互に結束固定する。
この状態で、プロテクタ1は、結束部材101のヘッド部101aが支持壁部14aと支持壁部14bとによって区画された収容部16内に位置する。そして、プロテクタ1は、第1壁部11の第1支持端面11aが高さ方向Xの蓋側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持する一方、第2壁部12の第2支持端面12aが高さ方向Xの底側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持することで、結束部材101の高さ方向X両側への移動が規制される。また、プロテクタ1は、一対の支持壁部14a、14bが軸方向Zに対して結束部材101を挟んで一対で位置し、当該結束部材101の軸方向Zへの位置ズレを規制する規制壁部として機能する。すなわち、プロテクタ1は、支持壁部14aが軸方向Zの一方側から結束部材101のヘッド部101aと当接する一方、支持壁部14bが軸方向Zの他方側から結束部材101のヘッド部101aと当接することで、結束部材101の軸方向Z両側への移動が規制される。このように、上述した本体部10、結束部材101、第1壁部11、第2壁部12、支持壁部14a、14b、挿通孔15、及び、収容部16は、配索材Wをプロテクタ1に結束固定するための固定構造100を構成する。言い換えれば、本実施形態の固定構造100は、これらの構成を備えるものである。
以上で説明したプロテクタ1によれば、内部に導電性の配索材Wが挿通される本体部10と、高さ方向Xに沿って延在し、配索材W及び本体部10に巻き回されて当該配索材Wを当該本体部10に固定する結束部材101を高さ方向Xの一方側から支持可能である第1支持端面11aを有する第1壁部11と、第1壁部11と高さ方向Xと交差する幅方向Yに沿って間隔をあけて設けられ高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの他方側から支持可能である第2支持端面12aを有する第2壁部12とを備える。以上で説明した固定構造100によれば、配索材Wが固定される本体部10と、配索材W及び本体部10に巻き回されて当該配索材Wを当該本体部10に固定する結束部材101と、高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの一方側から支持可能である第1支持端面11aを有する第1壁部11と、第1壁部11と高さ方向Xと交差する幅方向Yに沿って間隔をあけて設けられ高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの他方側から支持可能である第2支持端面12aを有する第2壁部12とを備える。
したがって、プロテクタ1、固定構造100は、第1壁部11が結束部材101を第1支持端面11aによって高さ方向Xの一方側から支持する一方、第2壁部12が結束部材101を第2支持端面12aによって高さ方向Xの他方側から支持するので、結束部材101のヘッド部101aの高さ方向X両側への移動を規制することができ、高さ方向Xに沿った結束部材101の位置ズレを抑制することができる。また、プロテクタ1、固定構造100は、結束部材101のヘッド部101aが第1壁部11又は第2壁部12に当接することで幅方向Yの側壁10b側への位置ズレも抑制することができる。そして、プロテクタ1、固定構造100は、第1壁部11と第2壁部12とが幅方向Yに沿って間隔をあけて互いにズレた位置に形成されることから、本体部10と第1壁部11と第2壁部12とを成形金型によって一体成形した後、切り欠き部10g等を介して当該成形金型を高さ方向Xに沿って型抜きすることができるので、いわゆる金型スライド構造を用いなくても、本体部10と第1壁部11と第2壁部12とを容易に一体成形することができ、これにより、例えば、金型コストを抑制し製造コストを抑制することができる。この結果、プロテクタ1、固定構造100は、適正に結束部材101の位置ズレを抑制することができる。
さらに、以上で説明したプロテクタ1、固定構造100によれば、第1支持端面11aと第2支持端面12aとは、高さ方向Xに沿って間隔をあけて位置し、結束部材101が挿通される挿通孔15を形成する。したがって、プロテクタ1、固定構造100は、配索材W及び本体部10に巻き回された結束部材101の一部、ここではバンド部101bが挿通孔15に挿入され、第1支持端面11a、第2支持端面12aによって支持されるので、当該結束部材101のヘッド部101aの高さ方向X両側への移動を確実に規制することができる。
さらに、以上で説明したプロテクタ1、固定構造100によれば、ヘッド部101a、及び、ヘッド部101aから延在するバンド部101bを有し配索材W及び本体部10に巻き回されたバンド部101bがヘッド部101aに係止される結束部材101の当該ヘッド部101aを収容する収容部16を備え、収容部16は、幅方向Yに対して、第1壁部11を挟んで、本体部10に挿通された配索材Wが位置する配置空間部13とは反対側に位置する。したがって、プロテクタ1、固定構造100は、配置空間部13の外部に位置する収容部16内に結束部材101のヘッド部101aを収容することができるので、本体部10の外形をよりコンパクトにした上で、当該本体部10の外形からはみ出る部分を極力少なく抑制することができ、例えば、他部品との干渉の可能性を低減することができる。
さらに、以上で説明したプロテクタ1、固定構造100によれば、高さ方向X、及び、幅方向Yと交差する軸方向Zに対して結束部材101を挟んで一対で設けられ、結束部材101の軸方向Zへの位置ズレを規制する支持壁部14a、14bを備える。したがって、プロテクタ1、固定構造100は、支持壁部14aが軸方向Zの一方側から結束部材101のヘッド部101aと当接する一方、支持壁部14bが軸方向Zの他方側から結束部材101のヘッド部101aと当接することで、結束部材101の軸方向Z両側への移動を規制することができるので、軸方向Zに沿った結束部材101の位置ズレを抑制することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係るプロテクタ、固定構造は、ヘッド支持壁部を有する点で実施形態1とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下、同様。)。
図4、図5に示す本実施形態に係るプロテクタ201、及び、固定構造200は、ヘッド支持壁部217を備える点で上述のプロテクタ1、固定構造100と異なる。プロテクタ201、固定構造200のヘッド支持壁部217以外の構成は、上述したプロテクタ1、固定構造100とほぼ同様の構成である。
ヘッド支持壁部217は、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、高さ方向X、及び、軸方向Zに沿って延在する。ヘッド支持壁部217は、軸方向Zの両側がそれぞれ一対の支持壁部14a、14bに支持される。そして、ヘッド支持壁部217は、軸方向Zに沿って支持壁部14aと支持壁部14bとに渡って梁状に形成される。ヘッド支持壁部217は、支持壁部14a、14bにおいて、幅方向Yの側壁部10a側の端部で、かつ、高さ方向Xのほぼ中央に形成される。つまり、ヘッド支持壁部217は、第2壁部12に対して幅方向Yの第1壁部11側とは反対側に間隔をあけて位置する。そして、ヘッド支持壁部217は、結束部材101を配索材W及び本体部10に巻き回す際に、高さ方向Xの一方側、ここでは、蓋側の端面で結束部材101のヘッド部101aを支持する。そして、結束部材101は、バンド部101bの先端部側がヘッド支持壁部217と第2壁部12と間の隙間に挿入されるようにして配索材W及び本体部10の底部10cに巻き回される。上述した本体部10、結束部材101、第1壁部11、第2壁部12、支持壁部14a、14b、挿通孔15、収容部16、及び、ヘッド支持壁部217は、配索材Wをプロテクタ1に結束固定するための固定構造200を構成する。言い換えれば、本実施形態の固定構造200は、これらの構成を備えるものである。
以上で説明したプロテクタ201、固定構造200は、第1壁部11が結束部材101を第1支持端面11aによって高さ方向Xの一方側から支持する一方、第2壁部12が結束部材101を第2支持端面12aによって高さ方向Xの他方側から支持するので、適正に結束部材101の位置ズレを抑制することができる。
さらに、以上で説明したプロテクタ201、固定構造200によれば、高さ方向Xの一方側、ここでは、蓋側の端面で結束部材101のヘッド部101aを支持するヘッド支持壁部217を備える。したがって、プロテクタ201、固定構造200は、結束部材101を配索材W及び本体部10に巻き回す際に、ヘッド支持壁部217によって結束部材101のヘッド部101aを支持することでヘッド部101aを位置決めすることができるので、当該巻き回しの作業性を向上することができる。また、このプロテクタ201、固定構造200は、収容部16を区画する支持壁部14aと支持壁部14bとが第1壁部11、第2壁部12に加えてさらにヘッド支持壁部217の合計3つの梁状の壁体によって連結されることから、当該収容部16を区画する支持壁部14a、14bの強度をさらに向上し、支持壁部14a、14bの倒れをより確実に抑制することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係るプロテクタ、固定構造は、第1壁部と第2壁部との位置関係が実施形態1、2とは異なる。
図6、図7、図8に示す本実施形態に係るプロテクタ301、及び、固定構造300は、本体部10にかえて本体部310を、第1壁部11にかえて第1壁部311を、第2壁部12にかえて第2壁部312を、一対の支持壁部14a、14bにかえて一対の支持壁部314a、314bを備える点で上述のプロテクタ1、固定構造100と異なる。
本体部310は、側壁部10bにかえて側壁部310bを、蓋部10dにかえて蓋部310dを、切り欠き部10gにかえて切り欠き部310gを備える点で上述の本体部10と異なる。本体部310の側壁部310b、蓋部310d、切り欠き部310g以外の構成は、上述した本体部10とほぼ同様の構成である。本実施形態の側壁部310b、及び、蓋部310dは、軸方向Zに沿った長さが上述の側壁部310b、蓋部310dより短く形成され、ここでは、側壁部10aとほぼ同等の長さに形成される。また、切り欠き部310gは、上述した切り欠き部10gよりやや小さな略矩形状に形成される。
第1壁部311は、高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの一方側から支持可能である第1支持端面311aを有する。第1壁部311は、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、高さ方向X、及び、軸方向Zに沿って延在する。本実施形態の第1壁部311は、軸方向Zの両側がそれぞれ一対の支持壁部314a、314bに支持される。一対の支持壁部314a、314bは、上述の支持壁部14a、14bとほぼ同様の位置、形状に形成されるが、切り欠き部310gの大きさに合わせて幅方向Yに沿った長さが支持壁部14a、14bよりも若干短く形成される。第1壁部311は、軸方向Zに沿って支持壁部314aと支持壁部314bとに渡って梁状に形成される。本実施形態の第1壁部311は、支持壁部314a、314bにおいて、幅方向Yの側壁部10a側の端部で、かつ、高さ方向Xの蓋側の端部に形成される。第1壁部311は、高さ方向Xの端部、ここでは、高さ方向Xの底側の端部が第1支持端面311aを構成する。第1支持端面311aは、高さ方向Xの一方側、ここでは、蓋側から結束部材101と当接し、当該結束部材101を支持可能な端面である。第1支持端面311aは、典型的には、高さ方向Xの蓋側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持する。第1支持端面311aは、支持壁部314a、314bの高さ方向Xの中央位置よりも蓋側に位置し、軸方向Zに沿って延在する。つまり、プロテクタ301は、第1壁部311の第1支持端面311aから高さ方向Xの底側が幅方向Yに対して開口した形状となっている。
第2壁部312は、第1壁部311と幅方向Yに沿って間隔をあけて設けられ、高さ方向Xに沿って延在し、結束部材101を高さ方向Xの他方側から支持可能である第2支持端面312aを有する。第2壁部312は、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、高さ方向X、及び、軸方向Zに沿って延在する。本実施形態の第2壁部312は、軸方向Zの両側がそれぞれ一対の支持壁部314a、314bに支持される。そして、第2壁部312は、軸方向Zに沿って支持壁部314aと支持壁部314bとに渡って梁状に形成される。本実施形態の第2壁部312は、支持壁部314a、314bにおいて、幅方向Yの側壁部310b側の端部で、かつ、高さ方向Xの底側の端部に形成される。つまり、第2壁部312は、第1壁部311に対して幅方向Yの側壁部310b側に間隔をあけて位置する。第2壁部312は、高さ方向Xの端部、ここでは、高さ方向Xの蓋側の端部が第2支持端面312aを構成する。第2支持端面312aは、高さ方向Xの他方側、ここでは、底側から結束部材101と当接し、当該結束部材101を支持可能な端面である。第2支持端面312aは、典型的には、高さ方向Xの底側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持する。第2支持端面312aは、支持壁部314a、314bの高さ方向Xの中央位置よりも蓋側で、かつ、第1支持端面311aの位置より底側に位置し、軸方向Zに沿って延在する。つまり、プロテクタ301は、第2壁部312の第2支持端面312aから高さ方向Xの蓋側が幅方向Yに対して開口した形状となっている。
本実施形態の第1支持端面311aと第2支持端面312aとは、高さ方向Xに沿って間隔をあけて位置し、結束部材101が挿通される挿通孔315を形成する。挿通孔315は、典型的には、結束部材101において、配索材W及び本体部310に巻き回されたバンド部101bの先端部側が挿入される。
上記のように構成されるプロテクタ301は、結束部材101のヘッド部101aが第1壁部311の外側(幅方向Yの第2壁部312側とは反対側)に位置し、挿通孔315と対向する位置関係で当該結束部材101のバンド部101bが配索材W及び本体部310に巻き回されこれらが相互に結束固定する。より詳細には、プロテクタ301は、バンド部101bの先端部側が本体部310の底部10cの背面側(高さ方向Xの配置空間部13側とは反対側)を通り切り欠き部10fに挿通されると共に、配置空間部13側に巻き返され配索材Wを巻き込みながら挿通孔315に挿入され、当該バンド部101bの先端部側がヘッド部101aに係止されることで、配索材Wと本体部310の底部10cとを相互に結束固定する。この状態で、プロテクタ301は、第1壁部311の第1支持端面311aが高さ方向Xの蓋側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持する一方、第2壁部312の第2支持端面312aが高さ方向Xの底側から結束部材101のバンド部101bと当接しこれを支持することで、結束部材101の高さ方向X両側への移動が規制される。このように、上述した本体部310、結束部材101、第1壁部311、第2壁部312、支持壁部314a、314b、及び、挿通孔315は、配索材Wをプロテクタ301に結束固定するための固定構造300を構成する。言い換えれば、本実施形態の固定構造300は、これらの構成を備えるものである。
以上で説明したプロテクタ301、固定構造300は、第1壁部311が結束部材101を第1支持端面311aによって高さ方向Xの一方側から支持する一方、第2壁部312が結束部材101を第2支持端面312aによって高さ方向Xの他方側から支持するので、適正に結束部材の位置ズレを抑制することができる。
[実施形態4]
実施形態4に係るプロテクタ、固定構造は、規制壁部を備える点で実施形態3とは異なる。
図9、図10に示す本実施形態に係るプロテクタ401、及び、固定構造400は、規制壁部418a、418bを備える点で上述のプロテクタ301、固定構造300と異なる。プロテクタ401、固定構造400の規制壁部418a、418b以外の構成は、上述したプロテクタ301、固定構造300とほぼ同様の構成である。
規制壁部418a、418bは、軸方向Zに対して結束部材101を挟んで一対で位置し、当該結束部材101の軸方向Zへの位置ズレを規制するものである。各規制壁部418a、418bは、本体部310における側壁部10a側の面において、高さ方向Xの蓋側の端部で、かつ、軸方向Zの結束端部側の端部に形成される。ここでは、規制壁部418aは、支持壁部314aの配置空間部13側とは反対側の端面に接続される壁部410jから幅方向Yに沿って当該配置空間部13とは反対側に突出するように形成される。同様に、規制壁部418bは、支持壁部314bの配置空間部13側とは反対側の端面に接続される側壁部10aから幅方向Yに沿って当該配置空間部13とは反対側に突出するように形成される。すなわち、規制壁部418a、418bは、側壁部10a、410j、第1壁部311、第2壁部312等を挟んで配置空間部13とは反対側の空間部に位置する。規制壁部418aと規制壁部418bとは、高さ方向Xに沿った直線棒状の突状部として形成される。規制壁部418aと規制壁部418bとは、軸方向Zに対して第1壁部311を挟んで対向するような位置関係で、かつ、高さ方向Xに対して挿通孔315が位置する部分を含む範囲で延在して形成される。上述した本体部310、結束部材101、第1壁部311、第2壁部312、支持壁部314a、314b、挿通孔315、及び、規制壁部418a、418bは、配索材Wをプロテクタ401に結束固定するための固定構造400を構成する。言い換えれば、本実施形態の固定構造400は、これらの構成を備えるものである。
以上で説明したプロテクタ401、固定構造400は、第1壁部311が結束部材101を第1支持端面311aによって高さ方向Xの一方側から支持する一方、第2壁部312が結束部材101を第2支持端面312aによって高さ方向Xの他方側から支持するので、適正に結束部材101の位置ズレを抑制することができる。
さらに、以上で説明したプロテクタ401、固定構造400によれば、高さ方向X、及び、幅方向Yと交差する軸方向Zに対して結束部材101を挟んで一対で設けられ、結束部材101の軸方向Zへの位置ズレを規制する規制壁部418a、418bを備える。したがって、プロテクタ401、固定構造400は、規制壁部418aが軸方向Zの一方側から結束部材101のヘッド部101aと当接する一方、規制壁部418bが軸方向Zの他方側から結束部材101のヘッド部101aと当接することで、結束部材101の軸方向Z両側への移動を規制することができるので、軸方向Zに沿った結束部材101の位置ズレを抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るプロテクタ、及び、固定構造は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係るプロテクタ、及び、固定構造は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上で説明した本体部10、310は、略矩形筒状に形成されるものとして説明したがこれに限らず、例えば、略円筒状等であってもよい。
以上の説明では、切り欠き部10fは、底部10cに形成されるものとして説明したがこれに限らず、例えば、側壁部10bに設けられていてもよい。さらに言えば、切り欠き部10fは、そもそも設けられていなくてもよく、結束部材101のバンド部101bが配索材Wと本体部10、310の一部に巻き回される構成であればよい。
以上で説明したプロテクタ1、固定構造100は、収容部16が配置空間部13側にあってもよい。さらに言えば、プロテクタ1、201、301、401、固定構造100、200、300、400は、結束部材101のヘッド部101aが配置空間部13側に位置した状態で、バンド部101bの先端部側が挿通孔15、315に挿入され配索材W及び本体部10の底部10cに巻き回され、第1支持端面11a、311aによって高さ方向Xの一方側から結束部材101のバンド部101bを支持する一方、第2支持端面12a、312aによって高さ方向Xの他方側から当該バンド部101bを支持する構造であってもよい。また、例えば、プロテクタ1、固定構造100は、ヘッド部101aが第2支持端面12a上に位置していてもよい。また、第1支持端面11a、311a、第2支持端面12a、312aは、結束部材101のバンド部101bを支持可能な構成であれば、当該バンド部101bとの間に若干の隙間が形成されてもよい。
以上の説明では、被固定部材は、配索材Wであり、固定部材は、本体部10、310であるものとして説明したがこれに限らない。固定部材は、例えば、ジャンクションブロック、ヒューズブロック、リレーブロック等のいわゆる電気接続箱の筐体において、当該筐体内から配索材Wを導出する導出孔を形成する導出部材であってもよい。つまり、固定構造100、200、300、400は、電気接続箱に適用されてもよい。また、固定部材は、例えば、複数の電池パックの電極端子群をバスバや電線等の配索材Wで電気的に接続させるいわゆるバスバモジュールの筐体において、当該筐体内から配索材Wを導出する導出孔を形成する導出部材であってもよい。つまり、固定構造100、200、300、400は、バスバモジュールに適用されてもよい。
以上の説明では、第1方向である高さ方向Xと第2方向である幅方向Yと第3方向である軸方向Zとは、相互に略直交するものとして説明したがこれに限らず、少なくとも相互に交差していればよい。
1、201、301、401 プロテクタ
10、310 本体部(固定部材)
11、311 第1壁部
11a、311a 第1支持端面
12、312 第2壁部
12a、312a 第2支持端面
14a、14b 支持壁部(規制壁部)
15、315 挿通孔
16 収容部
100、200、300、400 固定構造
101 結束部材
101a ヘッド部
101b バンド部
418a、418b 規制壁部
W 配索材(被固定部材)
X 高さ方向(第1方向)
Y 幅方向(第2方向)
Z 軸方向(第3方向)

Claims (5)

  1. 内部に導電性の配索材が挿通される本体部と、
    第1方向に沿って延在し、前記配索材及び前記本体部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する結束部材を前記第1方向の一方側から支持可能である第1支持端面を有する第1壁部と、
    前記第1壁部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って間隔をあけて設けられ前記第1方向に沿って延在し、前記結束部材を前記第1方向の他方側から支持可能である第2支持端面を有する第2壁部とを備えることを特徴とする、
    プロテクタ。
  2. 前記第1支持端面と前記第2支持端面とは、前記第1方向に沿って間隔をあけて位置し、前記結束部材が挿通される挿通孔を形成する、
    請求項1に記載のプロテクタ。
  3. ヘッド部、及び、前記ヘッド部から延在するバンド部を有し前記配索材及び前記本体部に巻き回された前記バンド部が前記ヘッド部に係止される前記結束部材の前記ヘッド部を収容する収容部を備え、
    前記収容部は、前記第2方向に対して、壁体を挟んで、前記本体部に挿通された前記配索材が位置する配置空間部とは反対側に位置する、
    請求項1又は請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記第1方向、及び、前記第2方向と交差する第3方向に対して前記結束部材を挟んで一対で設けられ、前記結束部材の前記第3方向への位置ズレを規制する規制壁部を備える、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  5. 被固定部材が固定される固定部材と、
    前記被固定部材及び前記固定部材に巻き回されて当該被固定部材を当該固定部材に固定する結束部材と、
    第1方向に沿って延在し、前記結束部材を前記第1方向の一方側から支持可能である第1支持端面を有する第1壁部と、
    前記第1壁部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って間隔をあけて設けられ前記第1方向に沿って延在し、前記結束部材を前記第1方向の他方側から支持可能である第2支持端面を有する第2壁部とを備えることを特徴とする、
    固定構造。
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