JP7376321B2 - プロテクタの配索材固定構造 - Google Patents

プロテクタの配索材固定構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7376321B2
JP7376321B2 JP2019200527A JP2019200527A JP7376321B2 JP 7376321 B2 JP7376321 B2 JP 7376321B2 JP 2019200527 A JP2019200527 A JP 2019200527A JP 2019200527 A JP2019200527 A JP 2019200527A JP 7376321 B2 JP7376321 B2 JP 7376321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protector
wiring material
extending
accommodation space
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019200527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021078168A (ja
Inventor
光伸 加藤
真樹 横山
志遠 逑金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2019200527A priority Critical patent/JP7376321B2/ja
Publication of JP2021078168A publication Critical patent/JP2021078168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7376321B2 publication Critical patent/JP7376321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

本発明は、プロテクタの配索材固定構造に関する。
自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネスにおいて、当該ワイヤハーネスを構成する配索材をプロテクタに固定することがある。プロテクタは、配索材に装着することで当該配索材の周囲に配置される周辺部品との接触や外圧等から当該配索材を保護する。配索材は、例えば、結束バンドによってプロテクタに固定される。結束バンドのバンド部は、配索材およびプロテクタに巻き付けられる。そして、結束バンドのヘッド部によって、バンド部がプロテクタおよび配索材に巻き付けられた状態で固定される。例えば、特許文献1では、結束バンドのヘッド部を、隔壁とカバーとの嵌合端縁部に形成した膨出部から上部に突出させ、ヘッド部およびヘッド部の係止孔を嵌通したバンド部の端部がカバー内の有効空間と干渉しないように構成したプロテクタが開示されている。
特開2019-149909号公報
ところで、従来の配索材固定構造では、結束バンドが配索材およびプロテクタを結束した際に、ヘッド部の係止孔を嵌通したバンド部の端部がプロテクタの上下方向の上方に位置するものがある。このような配索材固定構造では、結束バンドのヘッド部およびヘッド部の係止孔を嵌通したバンド部の端部が配索材の周方向に回転して周辺部品との隙間を確保できない場合があり、改善の余地がある。
本発明は、結束部材により配索材がプロテクタに固定された固定状態において、当該プロテクタの上下方向の周辺部品との隙間を確保することができるプロテクタの配索材固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタの配索材固定構造は、1以上の配索材を収容する収容空間部を有するプロテクタと、前記収容空間部に収容された前記配索材を前記プロテクタに対して固定する結束部材と、を備え、前記結束部材は、開口方向に貫通する係止孔を有するヘッド部と、前記ヘッド部から前記開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、前記係止孔に挿通されることで係止され、前記結束部材により前記配索材が前記プロテクタに固定された固定状態で環状に形成され、環状に形成された部分の内側に前記プロテクタの少なくとも一部および前記配索材が配置されるバンド部と、を有し、前記プロテクタは、前記収容空間部の一部を形成し、前記プロテクタの延在方向に延在するプロテクタ底壁部と、前記プロテクタ底壁部の前記延在方向に直交する幅方向の両端から前記収容空間部を挟んで立設された一対のプロテクタ側壁部と、を有し、一対の前記プロテクタ側壁部のうちの一方は、前記延在方向および前記幅方向と直交する上下方向から見たときに前記収容空間部側に凹む凹状部を有し、前記凹状部は、前記凹状部の底部に対応する底面部と、前記底面部を挟んで前記延在方向に対向する一対の側面部と、前記底面部の前記上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と前記収容空間部とを連通する切り欠き部と、を有し、前記切り欠き部は、前記固定状態において、前記切り欠き部を挟んで前記底面部の前記延在方向に対向する縁部が前記ヘッド部と前記開口方向に対向して当接し、かつ前記係止孔と前記幅方向において連通し、前記プロテクタは、外部と前記収容空間部とを連通する開口部を閉塞するカバー部材をさらに備え、前記カバー部材は、前記開口部を閉塞する閉塞状態において、前記プロテクタの延在方向に延在する天井壁部と、前記閉塞状態において、一対の前記プロテクタ側壁部を挟んで立設された一対の天井側壁部と、を有し、一対の前記天井側壁部の一方は、前記閉塞状態において、前記凹状部を覆うように形成されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタの配索材固定構造は、1以上の配索材を収容する収容空間部を有するプロテクタと、前記収容空間部に収容された前記配索材を前記プロテクタに対して固定する結束部材と、を備え、前記結束部材は、開口方向に貫通する係止孔を有するヘッド部と、前記ヘッド部から前記開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、前記係止孔に挿通されることで係止され、前記結束部材により前記配索材が前記プロテクタに固定された固定状態で環状に形成され、環状に形成された部分の内側に前記プロテクタの少なくとも一部および前記配索材が配置されるバンド部と、を有し、前記プロテクタは、前記収容空間部の一部を形成し、前記プロテクタの延在方向に延在するプロテクタ底壁部と、前記プロテクタ底壁部の前記延在方向に直交する幅方向の両端から前記収容空間部を挟んで立設された一対のプロテクタ側壁部と、を有し、一対の前記プロテクタ側壁部のうちの一方は、前記延在方向および前記幅方向と直交する上下方向から見たときに前記収容空間部側に凹む凹状部を有し、前記凹状部は、前記凹状部の底部に対応する底面部と、前記底面部を挟んで前記延在方向に対向する一対の側面部と、前記底面部の前記上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と前記収容空間部とを連通する切り欠き部と、を有し、前記切り欠き部は、前記固定状態において、前記切り欠き部を挟んで前記底面部の前記延在方向に対向する縁部が前記ヘッド部と前記開口方向に対向して当接し、かつ前記係止孔と前記幅方向において連通し、前記底面部は、前記上下方向の長さが、前記固定状態における前記配索材の直径より長く設定されることを特徴とする
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタの配索材固定構造は、1以上の配索材を収容する収容空間部を有するプロテクタと、前記収容空間部に収容された前記配索材を前記プロテクタに対して固定する結束部材と、を備え、前記結束部材は、開口方向に貫通する係止孔を有するヘッド部と、前記ヘッド部から前記開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、前記係止孔に挿通されることで係止され、前記結束部材により前記配索材が前記プロテクタに固定された固定状態で環状に形成され、環状に形成された部分の内側に前記プロテクタの少なくとも一部および前記配索材が配置されるバンド部と、を有し、前記プロテクタは、前記収容空間部の一部を形成し、前記プロテクタの延在方向に延在するプロテクタ底壁部と、前記プロテクタ底壁部の前記延在方向に直交する幅方向の両端から前記収容空間部を挟んで立設された一対のプロテクタ側壁部と、を有し、一対の前記プロテクタ側壁部のうちの一方は、前記延在方向および前記幅方向と直交する上下方向から見たときに前記収容空間部側に凹む凹状部を有し、前記凹状部は、前記凹状部の底部に対応する底面部と、前記底面部を挟んで前記延在方向に対向する一対の側面部と、前記底面部の前記上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と前記収容空間部とを連通する切り欠き部と、を有し、前記切り欠き部は、前記固定状態において、前記切り欠き部を挟んで前記底面部の前記延在方向に対向する縁部が前記ヘッド部と前記開口方向に対向して当接し、かつ前記係止孔と前記幅方向において連通し、前記凹状部は、前記底面部から前記幅方向において前記収容空間部側と反対側に突出して形成された板状部と、前記板状部を前記上下方向に貫通し、かつ前記固定状態で前記バンド部が挿通する貫通孔と、をさらに有し、前記切り欠き部は、前記底面部の前記上下方向の一端から前記板状部の前記幅方向の基端側まで延在することを特徴とする

本発明に係るプロテクタの配索材固定構造は、結束部材により配索材がプロテクタに固定された固定状態において、当該プロテクタの上下方向の周辺部品との隙間を確保することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態におけるプロテクタを含むワイヤハーネスの概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態におけるプロテクタの配索材固定構造の概略構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態におけるプロテクタの凹状部の概略構成を示す斜視図である。 図4は、実施形態におけるプロテクタの凹状部の概略構成を示す平面図である。 図5は、実施形態におけるプロテクタの配索材固定構造の概略構成を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係るプロテクタの配索材固定構造の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態におけるプロテクタを含むワイヤハーネスの概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態におけるプロテクタの配索材固定構造の概略構成を示す斜視図である。図3は、実施形態におけるプロテクタの凹状部の概略構成を示す斜視図である。図4は、実施形態におけるプロテクタの凹状部の概略構成を示す平面図である。図5は、実施形態におけるプロテクタの配索材固定構造の概略構成を示す縦断面図である。なお、図1に示すプロテクタは、例えば、車両(不図示)に搭載された状態を示す。図2は、プロテクタ本体とカバー部材とを分離させた状態を示す。図3は、プロテクタ本体の凹状部を拡大した斜視図である。図4は、プロテクタ本体の凹状部を上下方向における上方から見た平面図である。図5は、図1に示すA-A断面図である。なお、図1、図2では、配索材Wを実線で表し、図4、図5では、配索材Wを一点鎖線で表す。また、図4では、結束部材101を一点鎖線で表す。
なお、図示のX方向は、本実施形態におけるプロテクタの延在方向とする。Y方向は、本実施形態におけるプロテクタの幅方向とし、延在方向と直交する方向とする。Z方向は、本実施形態におけるプロテクタの上下方向とし、延在方向および幅方向と直交する方向とする。なお、便宜的に、Z方向のうち、Z1方向を上方向、Z2方向を下方向とする。Z方向は、例えば、プロテクタが車両に搭載された状態で、鉛直方向に沿う。
本実施形態におけるプロテクタ1は、図1に示すように、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、例えば、自動車等の車両に搭載される。プロテクタ1は、内部に収容空間部11を有し、ワイヤハーネスWHに含まれる1以上の配索材Wを収容空間部11に収容し、配索材Wを保護するものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。
本実施形態のワイヤハーネスWHは、被固定部材である配索材Wを固定部材であるプロテクタ1に結束部材101を介して結束固定するための配索材固定構造100が適用される。この構成により、ワイヤハーネスWHは、プロテクタ1に挿通された配索材Wと、プロテクタ1とが適正に固定されている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、電気接続箱、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。結束部材101は、例えば、絶縁性を有する合成樹脂等の樹脂材料で構成された、いわゆる結束バンドであり、収容空間部11に収容された配索材Wをプロテクタ1に対して固定するものである。
結束部材101は、ヘッド部101aと、ヘッド部101aから突出して延在するバンド部101bとを有する。ヘッド部101aは、略筐体状に形成され、開口方向に貫通する係止孔101cを有する。係止孔101cは、内周面に係止爪(不図示)が形成されており、当該係止孔101cに挿通されたバンド部101bの表裏面のうちの一方に形成された鋸歯状部(不図示)を当該係止爪により係止することで、ヘッド部101aに対してバンド部101bを係止する。ヘッド部101aは、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態において、係止孔101cの開口方向がプロテクタ1の幅方向と同一になるように配置される。バンド部101bは、ヘッド部101aから開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、係止孔101cに挿通されることで係止される部分である。バンド部101bは、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態で環状または略環状に形成され、環状に形成された部分の内側にプロテクタ1の一部および配索材Wが配置される(図5)。バンド部101bは、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態において、ヘッド部101aと反対側の端部であるバンド部後端101dが係止孔101cを嵌通して外部に露出する(図2、図4、図5)。バンド部後端101dは、結束バンド用の結束工具等により一定の力で引き締められ締め付けが完了すると、一部または全部が切断される。
プロテクタ1は、図2に示すように、収容空間部11を形成するプロテクタ本体10と、プロテクタ本体10に対して係止機構により係止可能に構成され、外部と収容空間部11とを連通する開口部14を閉塞するカバー部材20とを備える。開口部14は、プロテクタ本体10の上下方向の上方に設けられている。プロテクタ本体10およびカバー部材20は、それぞれが絶縁性を有する合成樹脂等の樹脂材料で構成される。
プロテクタ本体10は、プロテクタ底壁部10aと、一対のプロテクタ側壁部10b,10cとを有する。プロテクタ底壁部10aは、カバー部材20がプロテクタ本体10に係止固定された状態で収容空間部11の一部を形成し、プロテクタ1の延在方向に延在する部分である。プロテクタ底壁部10aは、収容空間部11に配索材Wが収容された際に、配索材Wが配置される部分である。本実施形態のプロテクタ底壁部10aは、図3、図4に示すように、結束部材101のバンド部101bが挿通される貫通孔16を有する。貫通孔16は、外部と収容空間部11とを連通する。貫通孔16は、後述する切り欠き部13、貫通孔15bと共に、幅方向に沿って一列に配置されている。一対のプロテクタ側壁部10b,10cは、プロテクタ底壁部10aの延在方向に直交する幅方向の両端から収容空間部11を挟んで立設された部分である。一対のプロテクタ側壁部10b,10cのうちの一方であるプロテクタ側壁部10bは、凹状部12を有する。プロテクタ側壁部10cは、下方側の端部の一部が貫通孔16の開口の一部を形成する。
凹状部12は、図2~図4に示すように、プロテクタ側壁部10cにおいて、延在方向および幅方向と直交する上下方向から見たときに収容空間部11側に凹む部分である。凹状部12は、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態において、内側(収容空間部11側)に凹んだ空間にヘッド部101aが配置される。凹状部12は、底面部12aと、一対の側面部12b,12cと、切り欠き部13と、板状部15と、複数の補強リグを有する。
底面部12aは、凹状部12を上下方向から見たときに当該凹状部12の底部に対応する部分である。本実施形態の底面部12aは、上下方向の長さLが、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態における配索材Wの直径Rより長く設定される(図5)。
一対の側面部12b,12cは、凹状部12を上下方向から見たときに底面部12aを挟んで延在方向に対向する部分である。
切り欠き部13は、底面部12aの上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と収容空間部11とを連通する部分である。本実施形態の切り欠き部13は、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態において、切り欠き部13を挟んで底面部12aの延在方向に対向する一対の縁部120がヘッド部101aと開口方向(幅方向)に対向して当接し、かつ係止孔101cと幅方向において連通する(図3、図4)。すなわち、結束部材101は、固定状態において、ヘッド部101aが切り欠き部13を挟んで底面部12aの延在方向に対向する一対の縁部120に開口方向に対向して当接する。また、切り欠き部13は、底面部12aの上下方向の上端から後述する板状部15の基端15aまで切り欠かれている。本実施形態では、切り欠き部13の延在方向の切り欠き幅をW1とし、バンド部101bの幅をW2とし、ヘッド部101aの開口方向および突出方向と直交する方向の幅をW3とすると、W2<W1<W3となる(図4)。
板状部15は、底面部12aから幅方向において収容空間部11側と反対側に突出して形成された部分である。板状部15は、底面部12aの上下方向の一端から当該板状部15の幅方向の基端15a側まで延在する。板状部15は、切り欠き部13の貫通方向(プロテクタ1の幅方向)と直交する上下方向に貫通する貫通孔15bを有する。貫通孔15bは、板状部15の延在方向に沿って配置された2つの補強リブ17の間に形成される。貫通孔15bは、板状部15の基端15a側に配置される。貫通孔15bは、板状部15を上下方向に貫通し、かつ結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態でバンド部101bが挿通する部分である。補強リブ17は、板状部15と底面部12aとを連結して底面部12aを補強するものである。補強リブ17は、板状部15の上方側および下方側にそれぞれ複数配置されている。複数の補強リブ17のうち、一対の補強リブ17は、板状部15の上下方向にそれぞれ延在して配置される。
カバー部材20は、天井壁部20aと、一対の天井側壁部20b,20cとを有する。天井壁部20aは、カバー部材20が開口部14を閉塞する閉塞状態において、プロテクタ1の延在方向に延在する部分である。天井壁部20aは、カバー部材20が開口部14を閉塞する閉塞状態において、プロテクタ底壁部10aと対向して位置する。一対の天井側壁部20b,20cは、カバー部材20が開口部14を閉塞する閉塞状態において、一対のプロテクタ側壁部10b,10cを挟んで立設された部分である。本実施形態の天井側壁部20bは、カバー部材20が開口部14を閉塞する閉塞状態において、凹状部12を覆うように形成される。
次に、結束部材101により配索材Wをプロテクタ1に固定する固定方法について説明する。まず、作業者は、結束部材101を一方の手に持ち、プロテクタ本体10を他方の手で抑えながらバンド部101bのバンド部後端101dを上方から下方に向けて貫通孔15bに通す。次に、作業者は、貫通孔15bを通したバンド部後端101dを下方から上方に向けてプロテクタ本体10の貫通孔16に通す。次に、作業者は、プロテクタ本体10の収容空間部11に配索材Wを収容する。次に、作業者は、収容空間部11のバンド部後端101dを配索材Wの外周面に沿って引き上げ、配索材Wの外周面に沿わせながらプロテクタ側壁部10bの切り欠き部13に通す。このとき、ヘッド部101aは、板状部15と上下方向に対向して当接している状態となる。次に、作業者は、バンド部後端101dをヘッド部101aの係止孔101cに嵌通させる。作業者は、結束バンド用の結束工具を用いて結束部材101を結束して配索材Wをプロテクタ1に固定する。その後、作業者は、バンド部後端101dを当該結束工具を用いて所定の長さでカットする。次に作業者は、収容空間部11に収容された配索材Wの位置を確認しながら、プロテクタ本体10に対して上方からカバー部材20を被せてカバー部材20を係止機構によりプロテクタ本体10に係止する。
以上のように、本実施形態のプロテクタ1の配索材固定構造100では、プロテクタ1は、プロテクタ側壁部10bに凹状部12を有し、凹状部12が底面部12aに外部と収容空間部11とを連通する切り欠き部13を有する。切り欠き部13は、結束部材101により配索材Wがプロテクタ1に固定された固定状態において、ヘッド部101aと開口方向に対向して当接し、ヘッド部101aの係止孔101cと幅方向において連通する。
上記構成により、ヘッド部101aがプロテクタ側壁部10bの凹状部12に収容され、ヘッド部101aの係止孔101cを嵌通したバンド部後端101dがプロテクタ1の上方向側に位置することが抑制される。その結果、プロテクタ1の上下方向にバンド部後端101dが位置しないことになるので、プロテクタ1の上下方向の周辺部品との隙間を確保することができる。また、凹状部12の底面部12aに貫通孔でなく切り欠きが形成されているので、結束部材101をプロテクタ1に固定する際に、バンド部101bを当該貫通孔に通すことなく、ヘッド部101aの係止孔101cに通すことができ、組み立て時の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のプロテクタ1の配索材固定構造100では、プロテクタ1は、収容空間部11と上下方向において対向し、かつ外部と収容空間部11とを連通する開口部14を閉塞するカバー部材20を有する。カバー部材20は、開口部14を閉塞する閉塞状態において、一対のプロテクタ側壁部10b,10cを挟んで立設された一対の天井側壁部20b,20cを有する。プロテクタ側壁部10bは、閉塞状態において、凹状部12を覆うように形成される。これにより、固定状態の結束部材101をカバー部材20で覆うことが可能となり、結束部材101の外部への露出を低減し、結束部材101と周辺部品との干渉を抑制することができる。
また、本実施形態のプロテクタ1の配索材固定構造100は、凹状部12の底部を構成する底面部12aの上下方向の長さが、固定状態における配索材の直径より長く設定される。これにより、固定状態において配索材Wが底面部12aの上方向からはみ出すことを低減し、プロテクタ1に対して配索材Wを確実に固定することができる。
また、本実施形態のプロテクタ1の配索材固定構造100は、凹状部12が、底面部12aから幅方向において収容空間部11側と反対側に突出して形成された板状部15と、当該板状部15を貫通し、かつ固定状態でバンド部101bが挿通する貫通孔15bとを有する。切り欠き部13は、底面部12aの上下方向の一端から板状部15の幅方向の基端15a側で延在する。これにより、バンド部101bを貫通孔15bに挿通させることで、組み立て作業時に結束部材101をプロテクタ1側に仮保持することができる。その結果、作業者が結束作業を容易に行うことができる。また、バンド部後端101dを引いて結束部材101を締め上げる際に、板状部15がヘッド部101aの移動を規制するので、結束部材101が配索材Wの周方向に回転しないように規制することができる。この結果、結束作業を向上させることができる。また、板状部15は、バンド部後端101dを引いて結束部材101を締め上げる際に、作業者がヘッド部101aを下方向に抑えたときの受けになるので、ヘッド部101aの移動を容易に規制することができる。
なお、上記実施形態のプロテクタ1の配索材固定構造100は、配索材Wとプロテクタ1とを固定すること以外にも用いることができる。例えば、電気接続箱において、筐体と配索材とを固定するために実施形態の配索構造を用いてもよい。
1 プロテクタ
10 プロテクタ本体
10a プロテクタ底壁部
10b,10c プロテクタ側壁部
11 収容空間部
12 凹状部
12a 底面部
12b,12c 側面部
13 切り欠き部
14 開口部
15 板状部
15a 基端
15b,16 貫通孔
17 補強リブ
20 カバー部材
20a 天井壁部
20b,20c 天井側壁部
100 配索材固定構造
101 結束部材
101a ヘッド部
101b バンド部
101c 係止孔
101d バンド部後端
W 配索材
WH ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 1以上の配索材を収容する収容空間部を有するプロテクタと、
    前記収容空間部に収容された前記配索材を前記プロテクタに対して固定する結束部材と、を備え、
    前記結束部材は、
    開口方向に貫通する係止孔を有するヘッド部と、
    前記ヘッド部から前記開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、前記係止孔に挿通されることで係止され、前記結束部材により前記配索材が前記プロテクタに固定された固定状態で環状に形成され、環状に形成された部分の内側に前記プロテクタの少なくとも一部および前記配索材が配置されるバンド部と、を有し、
    前記プロテクタは、
    前記収容空間部の一部を形成し、前記プロテクタの延在方向に延在するプロテクタ底壁部と、
    前記プロテクタ底壁部の前記延在方向に直交する幅方向の両端から前記収容空間部を挟んで立設された一対のプロテクタ側壁部と、を有し、
    一対の前記プロテクタ側壁部のうちの一方は、
    前記延在方向および前記幅方向と直交する上下方向から見たときに前記収容空間部側に凹む凹状部を有し、
    前記凹状部は、
    前記凹状部の底部に対応する底面部と、
    前記底面部を挟んで前記延在方向に対向する一対の側面部と、
    前記底面部の前記上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と前記収容空間部とを連通する切り欠き部と、を有し、
    前記切り欠き部は、
    前記固定状態において、前記切り欠き部を挟んで前記底面部の前記延在方向に対向する縁部が前記ヘッド部と前記開口方向に対向して当接し、かつ前記係止孔と前記幅方向において連通し、
    前記プロテクタは、
    外部と前記収容空間部とを連通する開口部を閉塞するカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、
    前記開口部を閉塞する閉塞状態において、前記プロテクタの延在方向に延在する天井壁部と、
    前記閉塞状態において、一対の前記プロテクタ側壁部を挟んで立設された一対の天井側壁部と、を有し、
    一対の前記天井側壁部の一方は、
    前記閉塞状態において、前記凹状部を覆うように形成される
    ことを特徴とするプロテクタの配索材固定構造。
  2. 1以上の配索材を収容する収容空間部を有するプロテクタと、
    前記収容空間部に収容された前記配索材を前記プロテクタに対して固定する結束部材と、を備え、
    前記結束部材は、
    開口方向に貫通する係止孔を有するヘッド部と、
    前記ヘッド部から前記開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、前記係止孔に挿通されることで係止され、前記結束部材により前記配索材が前記プロテクタに固定された固定状態で環状に形成され、環状に形成された部分の内側に前記プロテクタの少なくとも一部および前記配索材が配置されるバンド部と、を有し、
    前記プロテクタは、
    前記収容空間部の一部を形成し、前記プロテクタの延在方向に延在するプロテクタ底壁部と、
    前記プロテクタ底壁部の前記延在方向に直交する幅方向の両端から前記収容空間部を挟んで立設された一対のプロテクタ側壁部と、を有し、
    一対の前記プロテクタ側壁部のうちの一方は、
    前記延在方向および前記幅方向と直交する上下方向から見たときに前記収容空間部側に凹む凹状部を有し、
    前記凹状部は、
    前記凹状部の底部に対応する底面部と、
    前記底面部を挟んで前記延在方向に対向する一対の側面部と、
    前記底面部の前記上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と前記収容空間部とを連通する切り欠き部と、を有し、
    前記切り欠き部は、
    前記固定状態において、前記切り欠き部を挟んで前記底面部の前記延在方向に対向する縁部が前記ヘッド部と前記開口方向に対向して当接し、かつ前記係止孔と前記幅方向において連通し、
    前記底面部は、
    前記上下方向の長さが、前記固定状態における前記配索材の直径より長く設定される
    ことを特徴とするプロテクタの配索材固定構造。
  3. 1以上の配索材を収容する収容空間部を有するプロテクタと、
    前記収容空間部に収容された前記配索材を前記プロテクタに対して固定する結束部材と、を備え、
    前記結束部材は、
    開口方向に貫通する係止孔を有するヘッド部と、
    前記ヘッド部から前記開口方向と直交する突出方向に突出して延在し、前記係止孔に挿通されることで係止され、前記結束部材により前記配索材が前記プロテクタに固定された固定状態で環状に形成され、環状に形成された部分の内側に前記プロテクタの少なくとも一部および前記配索材が配置されるバンド部と、を有し、
    前記プロテクタは、
    前記収容空間部の一部を形成し、前記プロテクタの延在方向に延在するプロテクタ底壁部と、
    前記プロテクタ底壁部の前記延在方向に直交する幅方向の両端から前記収容空間部を挟んで立設された一対のプロテクタ側壁部と、を有し、
    一対の前記プロテクタ側壁部のうちの一方は、
    前記延在方向および前記幅方向と直交する上下方向から見たときに前記収容空間部側に凹む凹状部を有し、
    前記凹状部は、
    前記凹状部の底部に対応する底面部と、
    前記底面部を挟んで前記延在方向に対向する一対の側面部と、
    前記底面部の前記上下方向の一端から他端に向けて延在し、かつ外部と前記収容空間部とを連通する切り欠き部と、を有し、
    前記切り欠き部は、
    前記固定状態において、前記切り欠き部を挟んで前記底面部の前記延在方向に対向する縁部が前記ヘッド部と前記開口方向に対向して当接し、かつ前記係止孔と前記幅方向において連通し、
    前記凹状部は、
    前記底面部から前記幅方向において前記収容空間部側と反対側に突出して形成された板状部と、
    前記板状部を前記上下方向に貫通し、かつ前記固定状態で前記バンド部が挿通する貫通孔と、をさらに有し、
    前記切り欠き部は、
    前記底面部の前記上下方向の一端から前記板状部の前記幅方向の基端側まで延在する
    ことを特徴とするプロテクタの配索材固定構造。
JP2019200527A 2019-11-05 2019-11-05 プロテクタの配索材固定構造 Active JP7376321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019200527A JP7376321B2 (ja) 2019-11-05 2019-11-05 プロテクタの配索材固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019200527A JP7376321B2 (ja) 2019-11-05 2019-11-05 プロテクタの配索材固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021078168A JP2021078168A (ja) 2021-05-20
JP7376321B2 true JP7376321B2 (ja) 2023-11-08

Family

ID=75899452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019200527A Active JP7376321B2 (ja) 2019-11-05 2019-11-05 プロテクタの配索材固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7376321B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274535A (ja) 2008-05-13 2009-11-26 Autonetworks Technologies Ltd 車両用の保護材付きワイヤハーネスおよび車両用ワイヤハーネスの配索構造
JP2014158313A (ja) 2013-02-14 2014-08-28 Sumitomo Wiring Syst Ltd 結束バンド固定構造
JP2014225946A (ja) 2013-05-15 2014-12-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤハーネス用プロテクタ
JP2017163654A (ja) 2016-03-08 2017-09-14 矢崎総業株式会社 プロテクタ、及び、固定構造
WO2019103030A1 (ja) 2017-11-23 2019-05-31 住友電装株式会社 ワイヤハーネスプロテクタ及びハーネスアセンブリ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4183078B2 (ja) * 2003-09-01 2008-11-19 矢崎総業株式会社 プロテクタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274535A (ja) 2008-05-13 2009-11-26 Autonetworks Technologies Ltd 車両用の保護材付きワイヤハーネスおよび車両用ワイヤハーネスの配索構造
JP2014158313A (ja) 2013-02-14 2014-08-28 Sumitomo Wiring Syst Ltd 結束バンド固定構造
JP2014225946A (ja) 2013-05-15 2014-12-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 ワイヤハーネス用プロテクタ
JP2017163654A (ja) 2016-03-08 2017-09-14 矢崎総業株式会社 プロテクタ、及び、固定構造
WO2019103030A1 (ja) 2017-11-23 2019-05-31 住友電装株式会社 ワイヤハーネスプロテクタ及びハーネスアセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021078168A (ja) 2021-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010010883A1 (ja) コネクタ
JP2007221897A (ja) コルゲートチューブの固定構造
WO2017018178A1 (ja) ワイヤハーネス及びその製造方法
JP2002343497A (ja) 電線カバー
JP6914905B2 (ja) ボンダーキャップの収容構造、電気接続箱、及びワイヤハーネス
JP2014023218A (ja) プロテクタの電線結束構造
JP6825879B2 (ja) プロテクタ及びそれを備えたワイヤハーネス
JP2000166061A (ja) ワイヤハーネスの取付構造
JP7376321B2 (ja) プロテクタの配索材固定構造
JP6793047B2 (ja) プロテクタおよびワイヤハーネス
JP5232542B2 (ja) ワイヤハーネス固定構造
JP6878105B2 (ja) 電気接続箱およびワイヤハーネス
JP7339225B2 (ja) 樹脂構造体、及び、ワイヤハーネス
JP6987103B2 (ja) クランプ及びワイヤハーネス
JP6953261B2 (ja) 電気接続箱及びワイヤハーネス
JP2017079504A (ja) ワイヤハーネス
JP7301594B2 (ja) 電気接続箱、および、ワイヤハーネス
JP7367832B2 (ja) 電気接続箱
JP2024016998A (ja) ワイヤハーネス製造方法、ワイヤハーネス、保護部材組立体、及び、保護部材
US11756710B2 (en) Wire harness manufacturing method, wire harness, and protective member
JP6918549B2 (ja) プロテクタ、及び、ワイヤハーネス
JP6182786B2 (ja) 結束バンドの固定構造
KR102417171B1 (ko) 케이블 고정구조
WO2023112636A1 (ja) プロテクタおよびワイヤハーネス
WO2022097586A1 (ja) プロテクタ及びワイヤハーネス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7376321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150