JP6996990B2 - 電気接続箱と保護部材の電線配索構造 - Google Patents

電気接続箱と保護部材の電線配索構造 Download PDF

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本発明は、電気接続箱と保護部材の電線配索構造に関する。
車両のエンジンルーム内は、エンジンを初めバッテリーや電装部品等が搭載され、近年では密集化傾向にある。例えば特許文献1のエンジンルームハーネスの配索構造は、電装部品であるリレーボックスより引出されたハーネス幹線(ワイヤハーネス)がエンジンルーム内に配索される。ハーネス幹線は、一部が樹脂製のプロテクタ(保護部材)により覆われ(保護され)、ストラッドハウジング上に位置する形態で車両に固定されている。
特開2002-264737号公報
ところで、リレーボックスとプロテクタ間のハーネス幹線を構成する電線束は、エンジンルーム内のスペースに位置することになるが、走行時の車両の振動で、電線が周囲に当たったり、擦れたりすると電線が傷付く虞が有る。そして、エンジンルーム内の密集化に伴い、ハーネス幹線を、例えばエンジンルームの側壁とエンジンとの間の狭いスペースに配索しなければならない場合には、電線の傷付きが更に懸念される。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、車両の狭い電線配索スペースにおいても電線の傷付きを抑制できる電気接続箱と保護部材の電線配索構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の電線が束ねられた電線束を有するワイヤハーネスと、一端が内部に接続された前記ワイヤハーネスの他端側が外部へ導出される導出口には前記電線束の断面形状を扁平に纏めて保持する電線束扁平部が設けられて車体に取り付けられる電気接続箱と、前記導出口から導出された前記ワイヤハーネスの他端側を挿通して覆い前記ワイヤハーネスが挿通される挿通口には前記電線束の断面形状を扁平に纏めて保持する電線束扁平部が設けられて前記車体に取り付けられる保護部材と、を備えることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
上記(1)の構成の電気接続箱と保護部材の電線配索構造によれば、電気接続箱から導出されるワイヤハーネスが、導出口に設けられている電線束扁平部を通過することにより、扁平な電線束に纏められて保持される。また、保護部材に挿通されるワイヤハーネスの他端側の電線束も、保護部材の挿通口に設けられている電線束扁平部を通過することにより、同様に扁平な電線束に纏められて保持される。従って、電気接続箱と保護部材との間で露出するワイヤハーネスの電線束は、扁平な厚み方向が狭い電線配索スペースの隙間方向となるように配索されることで、丸断面の電線束に比べ、余裕を持って配索可能となる。その結果、ワイヤハーネスは、例えばエンジンルーム内のボディパネルとエンジン等との間の狭い電線配索スペースに配索される場合であっても、丸断面の電線束に比べて周囲と接触しにくくなるので、電線の傷付きが抑制される。
また、ワイヤハーネスは、電線束が丸断面から扁平断面になることにより、狭い電線配索経路しか確保できない車体部位であっても、配索が可能となる。
また、ワイヤハーネスは、電線束が丸断面から扁平断面になることにより曲げ易くなるので、電気接続箱と保護部材との取り付けが容易となり、作業時間の低減が可能となる。
(2) 上記(1)に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、前記電気接続箱の前記導出口及び前記保護部材の前記挿通口にそれぞれ設けられる前記電線束扁平部が、別体で形成された電線束扁平部材を前記導出口及び前記挿通口にそれぞれ組み付けて構成されることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
上記(2)の構成の電気接続箱と保護部材の電線配索構造によれば、電気接続箱の導出口及び保護部材の挿通口を通る電線束が、電線束扁平部材を通過することにより扁平化される。そして、電線束を扁平に保持した電線束扁平部材は、電気接続箱の導出口及び保護部材の挿通口のそれぞれに組み付けられる。電線束扁平部材は、単品であるので、異なる扁平断面形状のものを種々作ることができる。このため、扁平率の異なる複数の電線束扁平部材を揃えておき、車両の仕様により異なる電線配索スペースに合わせて、所定の電線束扁平部材を選択使用することにより、種々の車両の仕様に対しても電線束の扁平率を変えた容易な対応が可能となる。
(3) 上記(1)または(2)に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、前記保護部材における前記電線束扁平部には、挿通される前記ワイヤハーネスの他端側の電線束を複数の平行な電線群に振り分けるリブが設けられていることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
上記(3)の構成の電気接続箱と保護部材の電線配索構造によれば、保護部材の電線束扁平部に設けられるリブにより、電線束扁平部に挿通される電線束を複数の平行な電線群に振り分けて細分化することが可能となる。これにより、電線束扁平部に挿通される電線束は、重力により電線が下方に寄りにくくなる。その結果、電気接続箱と保護部材との間で露出するワイヤハーネスは、電線束の扁平形状がより維持しやすくなる。
(4) 上記(3)に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、前記リブにおける前記電線群の延在方向に沿う少なくとも一方の端部には、先端に向かって薄厚となるテーパが形成されていることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
上記(4)の構成の電気接続箱と保護部材の電線配索構造によれば、リブの端部に形成されたテーパにより、電線群が分けやすくなる(振り分けを行いやすくできる)。即ち、電線束の丸断面を細分化し、容易に扁平化できる。
本発明に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造によれば、車両の狭い電線配索スペースにおいても電線の傷付きを抑制できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造を表す斜視図である。 エンジンルーム内のエンジンや電装部品の配置例を表した模式図である。 図1に示した電気接続箱の分解斜視図である。 図3に示した電線束扁平部材を開いた状態の斜視図である。 (a)は扁平厚が大きい電線束扁平部材の正面図、(b)は扁平が小さい電線束扁平部材の正面図である。 図1に示した保護部材の分解斜視図である。 図6に示した電線束扁平部材を開いた状態の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造に用いられる保護部材の斜視図である。 図8に示した電線束扁平部材の分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造を表す斜視図である。
本第1実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造は、ワイヤハーネス11と、電気接続箱であるリレーボックス13と、保護部材であるプロテクタ15とを主要な構成部材として有する。
なお、本発明に係る電気接続箱は、本実施形態におけるリレーボックス13に限定されない。電気接続箱は、ヒューズボックスやジャンクションボックス等、電気部品を収容してワイヤハーネス11が導出されるその他のボックス(筐体)であってもよい。また、本実施形態における保護部材は、絶縁性樹脂により角筒形状に形成されたプロテクタ15である。本発明に係る保護部材は、この他、コルゲートチューブ等であってもよい。
図2はエンジンルーム内のエンジン17や電装部品の配置例を表した模式図である。
本実施形態に係る電気接続箱と保護部材の連結構造は、例えばエンジンルーム19に、好適に用いることができる。エンジンルーム19は、その大部分の容積がエンジン17の収容に使用される。エンジンルーム19には、このエンジン17の周囲に確保された収容空間に、バッテリー21、ジャンクションボックス23、リレーボックス13等が、車体であるボディパネル25に取り付けられる。
バッテリー21とジャンクションボックス23とは、幹線ワイヤハーネス27により接続される。ジャンクションボックス23とリレーボックス13とは、分岐ワイヤハーネス29により接続される。リレーボックス13の側壁に開口した導出口47からは、それぞれの電装部品に接続される負荷側のワイヤハーネス11の他端側が導出される。
図3は図1に示したリレーボックス13の分解斜視図である。
リレーボックス13は、図3に示すように、不図示のヒューズやリレーなどが装着された略直方体状の箱本体31と、この箱本体31の上方開口33に被嵌される防水カバー35とを備えている。防水カバー35は、収容部品を水滴や塵埃等から保護すると共に収容部品の点検や交換ができるように、箱本体31の上に脱着自在とされている。防水カバー35は、箱本体31の上方開口33に被嵌されると、この防水カバー35のスカート部37が箱本体31の周壁開口縁外周に被さるので、外部から箱本体31及び防水カバー35内部空間への水滴等の浸入を抑制できる。
箱本体31には、ヒューズやリレーなどが装着される機能部品装着部(図示せず)が収容されている。この機能部品装着部には、ヒューズやリレーなどに接続される回路がバスバー等により形成される。リレーボックス13に接続されるワイヤハーネス11は、一端に設けられた端子(図示せず)が、このバスバーに接続された相手端子とコネクタ接続される。
箱本体31の一側部には、複数(本実施形態では2つ)のボックス固定片39が水平に突出して形成される。ボックス固定片39は、ボルト貫通穴41を有する。リレーボックス13は、この箱本体31に設けられたボックス固定片39により、ボルト締結されてボディパネル25の固定穴28に固定される。
ワイヤハーネス11は、一端に設けられた端子がリレーボックス13の内部で機能部品装着部の相手端子に接続されて、他端側がリレーボックス13から導出される。ワイヤハーネス11は、複数の電装部品に接続される電線43(図5参照)が束ねられた電線束45を有する。即ち、ワイヤハーネス11は、電線束45の一端がリレーボックス内で固定され、リレーボックス13の箱本体31に開口した導出口47から外部へ導出された他端側には、プロテクタ15が取り付けられる。
図3に示すように、リレーボックス13には、ワイヤハーネス11を外部へ導出する導出口47に、電線束扁平部である電線束扁平部材53が設けられる。電線束扁平部材53は、電線束45の断面形状を扁平に纏めて保持する。電線束扁平部材53は、電線束45を保持する扁平挿通穴51を有する。
ワイヤハーネスの電線束は、通常、テープ巻きされ、丸断面に形成される。しかしながら、本実施形態におけるリレーボックス13とプロテクタ15との間で露出する部分のワイヤハーネス11の電線束45は、テープ巻きを施さないばらけた状態とされている。そこで、電線束45は、電線束扁平部材53の扁平挿通穴51に通されることにより、断面形状が扁平に纏められて保持される。
なお、電線束45がテープ巻きされている場合でも、複数の電線43を束ねているテープ巻き部を除去すれば、電線束45をそれぞれの電線43にほぐすことが可能となる。即ち、電線束扁平部材53の扁平挿通穴51に通される電線束45は、このほぐされた状態となる。ほぐされた電線束45は、電線束扁平部材53の扁平挿通穴51に通されることにより、断面形状が扁平に纏められて保持される。
本実施形態において、箱本体31とは別体で形成された電線束扁平部材53が、電線束扁平部として導出口47に組み付けられている。即ち、リレーボックス13の電線束扁平部は、電線束扁平部材53を導出口47に組み付けて構成されている。
本実施形態の場合、箱本体31に形成される導出口47は、箱本体31の上方開口33から下方へ切り込まれて形成される。電線束扁平部材53は、この導出口47の上側の開放口55から挿入される。電線束扁平部材53は、例えば直方体に形成され、一対の平行な側面を貫通する扁平挿通穴51を有する。電線束扁平部材53の外周には、導出口47の縁が挿入される係合溝57が、下面と、一対の側面とに連続して形成されている。
また、電線束扁平部材53は、係合溝57が設けられていない上面に、突条部59が形成されている。電線束扁平部材53は、導出口47に組み付けられると、突条部59が箱本体31の周壁開口縁外周に連続して配置される。これにより、防水カバー35のスカート部37が突条部59にも被さるので、外部からの水滴等の箱本体31及び防水カバー35内部空間への浸入を抑制できる。
図4は図3に示した電線束扁平部材53を開いた状態の斜視図である。
本実施形態に係る電線束扁平部材53は、扁平挿通穴51を開放する方向にヒンジ部61を介して開閉自在に形成される。電線束扁平部材53は、ヒンジ部61を介して接続された一対のハーフ体63及びハーフ体65の一方のハーフ体63に結合突起67が形成され、他方のハーフ体65に係合部69が形成される。
電線束扁平部材53は、扁平挿通穴51を構成するハーフ体63及びハーフ体65の各凹部51a,51bに電線束45を配置した後、ハーフ体63とハーフ体65を閉じて結合突起67を係合部69に係合することにより、電線束45の断面形状を扁平に纏めて保持することができる。
図5の(a)は扁平厚が大きい電線束扁平部材53の正面図、(b)は扁平が小さい電線束扁平部材71の正面図である。
図5の(a)に示すように、電線束扁平部材53は、電線束45を挟持する方向(図5の左右方向)が幅Wで形成される。電線束扁平部材53の扁平挿通穴51は、幅Wよりも小さい幅W1で形成される。電線束扁平部材53は、単体で形成されることから、種々の大きさの扁平挿通穴51で形成したものを複数揃えることができる。即ち、図5の(b)に示すように、電線束45の挟持方向が幅Wで形成される同一外形状の電線束扁平部材71において、扁平挿通穴51を幅W1よりも狭い幅W2で形成することもできる。
図6は図1に示したプロテクタ15の分解斜視図である。
図6に示すように、保護部材としてのプロテクタ15は、プロテクタ本体73とプロテクタカバー87を有する。プロテクタ本体73は、平行な一対の側板部75が底板部77により接続されて、ワイヤハーネス11の長手方向に直交する断面が略U字形状に形成される。一対の側板部75の間は、ワイヤハーネス収容空間79となる。プロテクタ本体73は、ワイヤハーネス11の延在方向の両端が挿通口81となる。また、プロテクタ本体73は、一対の側板部75の上方が、ワイヤハーネス収容空間79の収容空間開口部83となる。一方の側板部75には、プロテクタ15をボディパネル25へ固定するための複数の取付部であるプロテクタ固定片85が上方に突出して形成される。プロテクタ固定片85は、ボルト貫通穴41を有する。プロテクタ本体73は、このプロテクタ固定片85により、ボルト締結されてボディパネル25の固定穴28に固定される。
プロテクタ本体73の収容空間開口部83には、プロテクタカバー87が被嵌される。プロテクタカバー87の両側縁部には、プロテクタ本体73に向かってそれぞれ一対の本体係止片89が垂設される。また、プロテクタ本体73の両側板部75には、本体係止片89が係止されるカバー係止部91が形成される。プロテクタカバー87は、本体係止片89が側板部75のカバー係止部91に係止されることにより、ワイヤハーネス11を収容したワイヤハーネス収容空間79の収容空間開口部83を覆う。これにより、プロテクタ15は、リレーボックス13から導出されたワイヤハーネス11の他端側を挿通して覆い、ボディパネル25に固定される。
図6に示すように、プロテクタ15には、ワイヤハーネス11が挿通される一方の挿通口81に、電線束扁平部である電線束扁平部材93が設けられる。電線束扁平部材93は、電線束45の断面形状を扁平に纏めて保持する。電線束扁平部材93は、電線束45を保持する扁平挿通穴96を有する。
本実施形態において、プロテクタ本体73とは別体で形成された電線束扁平部材93が、電線束扁平部として一方の挿通口81に組み付けられている。即ち、プロテクタ15の電線束扁平部は、電線束扁平部材93を挿通口81に組み付けて構成されている。
電線束扁平部材93は、上記の電線束扁平部材53と略同一の構成を有する。本実施形態の場合、プロテクタ本体73に形成される挿通口81は、プロテクタ本体73の収容空間開口部83から下方へ切り込まれて形成される。電線束扁平部材93は、この挿通口81の上側の開放口82から挿入される。電線束扁平部材93は、例えば直方体に形成され、一対の平行な側面を貫通する扁平挿通穴96を有する。電線束扁平部材93の外周には、挿通口81の縁が挿入される係合溝57が、下面と、一対の側面とに連続して形成されている。
なお、電線束扁平部材93は、上述した電線束扁平部材53と同様に、種々の大きさの扁平挿通穴96で形成したものを複数揃えることができる。
図7は図6に示した電線束扁平部材93を開いた状態の斜視図である。
本第1実施形態に係る電線束扁平部材93は、図7に示すように、扁平挿通穴96を開放する方向にヒンジ部61を介して開閉自在に形成される。電線束扁平部材93は、ヒンジ部61を介して接続された一対のハーフ体92及びハーフ体94の一方のハーフ体92に結合突起67が形成され、他方のハーフ体94に係合部69が形成される。
電線束扁平部材93は、扁平挿通穴96を構成するハーフ体92及びハーフ体94の各凹部96a,96bに電線束45を配置した後、ハーフ体92とハーフ体94を閉じて結合突起67を係合部69に係合することにより、断面形状を扁平に纏めた電線束45を保持することができる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造では、リレーボックス13から導出されるワイヤハーネス11が、導出口47に設けられている電線束扁平部材53を通過することにより、扁平な電線束45に纏められて保持される。また、プロテクタ15に挿通されるワイヤハーネス11の他端側の電線束45も、プロテクタ15の挿通口81に設けられている電線束扁平部材93を通過することにより、同様に扁平な電線束45に纏められて保持される。
従って、リレーボックス13とプロテクタ15との間で露出するワイヤハーネス11の電線束45は、扁平な厚み方向が狭い電線配索スペースの隙間方向となるように配索されることで、丸断面の電線束45に比べ、余裕を持って配索が可能となる。その結果、ワイヤハーネス11は、図1,2に示したように、エンジンルーム19内のボディパネル25とエンジン17との間の狭い電線配索スペースに配索される場合であっても、丸断面の電線束45に比べて周囲と接触しにくくなるので、電線43の傷付きが抑制される。
また、ワイヤハーネス11は、電線束45が丸断面から扁平断面になることにより、狭い電線配索経路しか確保できない車体部位であっても、配索が可能となる。
また、ワイヤハーネス11は、電線束45が丸断面から扁平断面になることにより曲げ易くなるので、リレーボックス13とプロテクタ15との取り付けが容易となり、作業時間の低減が可能となる。
また、本実施形態の電気接続箱と保護部材の電線配索構造では、リレーボックス13の導出口47及びプロテクタ15の挿通口81を通る電線束45が、電線束扁平部材53及び電線束扁平部材93により扁平化される。そして、電線束45を扁平に保持した電線束扁平部材53及び電線束扁平部材93は、リレーボックス13の導出口47及びプロテクタ15の挿通口81のそれぞれに組み付けられる。電線束扁平部材53及び電線束扁平部材93は、それぞれ単品であるので、異なる扁平断面形状のものを種々作ることができる。このため、扁平率の異なる複数の電線束扁平部材53及び電線束扁平部材93を揃えておき、車両の仕様により異なる電線配索スペースに合わせて、所定の電線束扁平部材53及び電線束扁平部材93を選択使用することにより、種々の車両の仕様に対しても電線束45の扁平率を変えた容易な対応が可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造を説明する。
図8は本発明の第2実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造に用いられるプロテクタ115の斜視図、図9は図8に示した電線束扁平部材95の分解斜視図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態で説明した構成と同一の構成には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第2実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造は、プロテクタ115に組み付けられる電線束扁平部材95が第1実施形態の電線束扁平部材93と異なる。他の構成は、第1実施形態のプロテクタ15と同じである。
図8に示すように、プロテクタ115の一方の挿通口81には、電線束扁平部である電線束扁平部材95が設けられる。
本第2実施形態に係る電線束扁平部材95は、図9に示すように、扁平挿通穴102を開放する別体で形成された一対のハーフ体97及びハーフ体99からなる。一方のハーフ体97には、他方のハーフ体99に向かって係止片101が垂設される。また、他方のハーフ体99には、係止片101が係止される係止部103が形成される。
電線束扁平部材95は、扁平挿通穴102を構成するハーフ体97及びハーフ体99の各凹部102a,102bに電線束45を配置した後、ハーフ体99にハーフ体97を合わせて係止片101が係止部103に係止されることにより、ワイヤハーネス11の電線束45を扁平挿通穴102に保持する。
電線束扁平部材95には、扁平挿通穴102に挿通されるワイヤハーネス11の他端側の電線束45を複数(本実施形態では3つ)の平行な電線群に振り分けるリブ105が設けられている。リブ105は、ハーフ体97またはハーフ体99の何れか一方に設けられる。本実施形態では、ハーフ体97及びハーフ体99の凹部102a,102bに、リブ105がそれぞれ設けられている。従って、電線束45が挿通される扁平挿通穴102は、4つに仕切られている。
それぞれのリブ105には、テーパ107が形成されている。テーパ107は、リブ105の先端に向かって薄厚となる。リブ105は、電線群の延在方向に沿う少なくとも一方の端部に形成される。本実施形態において、テーパ107は、リブ105の一方の端部に形成されているが、両端に形成されてもよい。
本第2実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造では、プロテクタ115の電線束扁平部材95に設けられるリブ105により、電線束扁平部材95に挿通される電線束45を複数の平行な電線群に振り分けて細分化することが可能となる。これにより、電線束扁平部材95に挿通される電線束45は、図8に示す重力Fにより電線43が下方によりにくくなる。その結果、リレーボックス13とプロテクタ115との間で露出するワイヤハーネス11は、電線束45の扁平形状がより維持しやすくなる。
更に、本第2実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造では、リブ105の端部に形成されたテーパ107により、電線群が分けやすくなる(振り分けを行いやすくできる)。即ち、電線束45の丸断面を細分化し、容易に扁平化できる。
従って、上記各実施形態に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造によれば、車両の狭い電線配索スペースにおいても電線43の傷付きを抑制できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、電線束扁平部である別体の電線束扁平部材53,93,95がリレーボックス13やプロテクタ15,115に組み付けられる例を説明したが、電線束扁平部は、電気接続箱や保護部材に一体に成形したものであってもよい。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱と保護部材の電線配索構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の電線(43)が束ねられた電線束(45)を有するワイヤハーネス(11)と、
一端が内部に接続された前記ワイヤハーネスの他端側が外部へ導出される導出口(47)には前記電線束の断面形状を扁平に纏めて保持する電線束扁平部(電線束扁平部材53)が設けられて車体(ボディパネル25)に取り付けられる電気接続箱(リレーボックス13)と、
前記導出口から導出された前記ワイヤハーネスの他端側を挿通して覆い前記ワイヤハーネスが挿通される挿通口(81)には前記電線束の断面形状を扁平に纏めて保持する電線束扁平部(電線束扁平部材93,95)が設けられて前記車体に取り付けられる保護部材(プロテクタ15,115)と、
を備えることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
[2] 上記[1]に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、
前記電気接続箱(リレーボックス13)の前記導出口(47)及び前記保護部材(プロテクタ15,115)の前記挿通口(81)にそれぞれ設けられる前記電線束扁平部が、別体で形成された電線束扁平部材(53,93)を前記導出口及び前記挿通口にそれぞれ組み付けて構成されることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
[3] 上記[1]または[2]に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、
前記保護部材(プロテクタ115)における前記電線束扁平部(電線束扁平部材95)には、挿通される前記ワイヤハーネス(11)の他端側の電線束(45)を複数の平行な電線群に振り分けるリブ(105)が設けられていることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
[4] 上記[3]に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、
前記リブ(105)における前記電線群の延在方向に沿う少なくとも一方の端部には、先端に向かって薄厚となるテーパ(107)が形成されていることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
11…ワイヤハーネス
13…リレーボックス(電気接続箱)
15…プロテクタ(保護部材)
25…ボディパネル(車体)
43…電線
45…電線束
47…導出口
53…電線束扁平部材(電線束扁平部)
81…挿通口
93…電線束扁平部材(電線束扁平部)

Claims (4)

  1. 複数の電線が束ねられた電線束を有するワイヤハーネスと、
    一端が内部に接続された前記ワイヤハーネスの他端側が外部へ導出される導出口には前記電線束の断面形状を扁平に纏めて保持する電線束扁平部が設けられて車体に取り付けられる電気接続箱と、
    前記導出口から導出された前記ワイヤハーネスの他端側を挿通して覆い前記ワイヤハーネスが挿通される挿通口には前記電線束の断面形状を扁平に纏めて保持する電線束扁平部が設けられて前記車体に取り付けられる保護部材と、
    を備えることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、
    前記電気接続箱の前記導出口及び前記保護部材の前記挿通口にそれぞれ設けられる前記電線束扁平部が、別体で形成された電線束扁平部材を前記導出口及び前記挿通口にそれぞれ組み付けて構成されることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、
    前記保護部材における前記電線束扁平部には、挿通される前記ワイヤハーネスの他端側の電線束を複数の平行な電線群に振り分けるリブが設けられていることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
  4. 請求項3に記載の電気接続箱と保護部材の電線配索構造であって、
    前記リブにおける前記電線群の延在方向に沿う少なくとも一方の端部には、先端に向かって薄厚となるテーパが形成されていることを特徴とする電気接続箱と保護部材の電線配索構造。
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