JP7382878B2 - プロテクタ及びプロテクタ組 - Google Patents

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Description

本発明は、プロテクタに関する。詳細には、当該プロテクタを連結する構成に関する。
従来から、車両の電装品、モータ等の駆動源に電力を供給するワイヤハーネスを保護するプロテクタが知られている。特許文献1は、この種のハーネスプロテクタを開示する。
特許文献1のハーネスプロテクタは、フラットハーネスの貫挿が可能な複数のブロックと、ブロック列を構成するヒンジと、を備え、前記ヒンジにより前記ブロックの一方向又は他方向に回動自在に直列に連結し、二以上の円弧を描いて屈曲可能なブロック列を構成している。
特開平9-322356号公報
上記特許文献1の構成は、ヒンジによる連結部を中心に回動する場合、ブロック同士の連結部とは反対側が互いに離れることになり、一部のハーネスが露出してしまう。従って、例えば車底にハーネスプロテクタを適用する場合、道路から跳ねた石からハーネスを保護することが困難である。また、ブロック同士の片側だけが連結されているため、連結部の強度を確保することが難しかった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、複数連結することで大きなワイヤハーネスに対応でき、隙間なく連結可能で、高強度の連結部を形成できるプロテクタを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のプロテクタが提供される。即ち、このプロテクタは、他のプロテクタと互いに連結してプロテクタ組を形成可能である。前記プロテクタは、本体部と、カバーと、連結構造と、を備える。前記本体部は、ワイヤハーネスを収容する。前記カバーは、前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成する。前記連結構造は、他のプロテクタと連結可能に構成される。前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含む。前記連結部は、第3方向における前記本体部の両側の面に形成されている。前記第3方向とは、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な方向である。前記本体部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する対面部を備える。前記連結構造は、前記対面部から前記第2方向に延設された延設部を備える。前記延設部は、前記プロテクタが他のプロテクタと連結されている状態において、当該他のプロテクタに対して外側から重なる。前記延設部は、前記第3方向において、前記本体部より短い幅を有する。
これにより、複数のプロテクタの組合せのバリエーションによって、異なる形状のプロテクタ組を容易に構成することができる。従って、プロテクタを他の部品に沿って配置する場合に、相手側の部品の形状が変わっても柔軟に対応することができる。プロテクタの1つ1つは小さく、また、相手側の部品の複数の形状に対してプロテクタを容易に共通化できるので、金型費等を大幅に低減できる。また、第3方向の両側の2箇所でプロテクタ同士を連結するため、ワイヤハーネスを確実に保護でき、プロテクタ同士の連結強度を向上することができる。延設部に粘着テープ等を巻くことで、2つのプロテクタの連結部分における強度を一層向上することができる。延設部が第3方向において本体部からはみ出すことを防止でき、粘着テープ等を容易に巻くことができる。また、巻かれた粘着テープと延設部及び本体部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
前記のプロテクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第2方向における前記対面部の一端には、当該対面部の他の部分よりも前記カバーに近づくように退避した退避部が形成される。前記プロテクタが他のプロテクタと連結されている状態において、前記退避部に対し、当該他のプロテクタが有する延設部が外側から重なる。
これにより、第1方向において、プロテクタ同士の連結部分をコンパクトに形成することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成のプロテクタが提供される。即ち、このプロテクタは、他のプロテクタと互いに連結してプロテクタ組を形成可能である。前記プロテクタは、本体部と、カバーと、連結構造と、を備える。前記本体部は、ワイヤハーネスを収容する。前記カバーは、前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成する。前記連結構造は、他のプロテクタと連結可能に構成される。前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含む。前記連結部は、第3方向における前記本体部の両側の面に形成されている。前記第3方向とは、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な方向である。前記本体部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する対面部を備える。前記連結構造は、前記対面部から前記第2方向に延設された延設部を備える。前記延設部は、前記プロテクタが他のプロテクタと連結されている状態において、当該他のプロテクタに対して外側から重なる。前記本体部において、前記連結構造の前記延設部に近い側にスペーサ部が設けられる。前記スペーサ部により、前記ワイヤハーネスと前記対面部との間に隙間が形成される。
これにより、複数のプロテクタの組合せのバリエーションによって、異なる形状のプロテクタ組を容易に構成することができる。従って、プロテクタを他の部品に沿って配置する場合に、相手側の部品の形状が変わっても柔軟に対応することができる。プロテクタの1つ1つは小さく、また、相手側の部品の複数の形状に対してプロテクタを容易に共通化できるので、金型費等を大幅に低減できる。また、第3方向の両側の2箇所でプロテクタ同士を連結するため、ワイヤハーネスを確実に保護でき、プロテクタ同士の連結強度を向上することができる。延設部に粘着テープ等を巻くことで、2つのプロテクタの連結部分における強度を一層向上することができる。延設部が第3方向において本体部からはみ出すことを防止でき、粘着テープ等を容易に巻くことができる。延設部が他のプロテクタの外側に差し込まれるとき、ワイヤハーネスが他のプロテクタの端部と当たることを回避できる。従って、プロテクタ同士の連結作業が円滑になる。
本発明の第3の観点によれば、以下の構成のプロテクタが提供される。即ち、このプロテクタは、他のプロテクタと互いに連結してプロテクタ組を形成可能である。前記プロテクタは、本体部と、カバーと、連結構造と、を備える。前記本体部は、ワイヤハーネスを収容する。前記カバーは、前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成する。前記連結構造は、他のプロテクタと連結可能に構成される。前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含む。前記連結部は、第3方向における前記本体部の両側の面に形成されている。前記第3方向とは、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な方向である。前記本体部には、第1寄せリブ及び第2寄せリブが設けられている。前記第1寄せリブは、前記第3方向における一方側の側壁から、前記第3方向の中央へ近づく方向に前記ワイヤハーネスを寄せる。前記第2寄せリブは、前記第3方向において前記第1寄せリブが設けられた側とは反対側の側壁から、前記第3方向の中央へ近づくように前記ワイヤハーネスを寄せる。前記本体部は、対面部と、仕切部と、を備える。前記対面部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する。前記仕切部は、前記収容空間を前記第3方向において複数に分割するように設けられている。前記連結構造は、延設部を備える。前記延設部は、前記対面部から前記第2方向に延設されている。前記本体部において、前記連結構造の前記延設部に近い側にスペーサ部が設けられている。前記仕切部は、前記スペーサ部と、前記第1寄せリブ及び前記第2寄せリブから構成される。
これにより、複数のプロテクタの組合せのバリエーションによって、異なる形状のプロテクタ組を容易に構成することができる。従って、プロテクタを他の部品に沿って配置する場合に、相手側の部品の形状が変わっても柔軟に対応することができる。プロテクタの1つ1つは小さく、また、相手側の部品の複数の形状に対してプロテクタを容易に共通化できるので、金型費等を大幅に低減できる。また、第3方向の両側の2箇所でプロテクタ同士を連結するため、ワイヤハーネスを確実に保護でき、プロテクタ同士の連結強度を向上することができる。ワイヤハーネスが側壁から更に外側にはみ出すことを防止できる。従って、2つのプロテクタが連結されるとき、その間にワイヤハーネスが挟まれることを回避できる。プロテクタの構成をコンパクト化することができる。
前記のプロテクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記本体部は、対面部と、仕切部と、を備える。前記対面部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する。前記仕切部は、前記収容空間を前記第3方向において複数に分割するように設けられている。前記連結構造は、延設部を備える。前記延設部は、前記対面部から前記第2方向に延設されている。前記本体部において、前記連結構造の前記延設部に近い側にスペーサ部が設けられている。前記仕切部は、前記スペーサ部と、前記第1寄せリブ及び前記第2寄せリブから構成される。
これにより、プロテクタの構成をコンパクト化することができる。
前記のプロテクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記連結部は、第1連結部と、第2連結部と、を備える。前記第1連結部は、前記第2方向における前記本体部の一端側に形成される。前記第2連結部は、前記第2方向における前記本体部の他端側に形成される。前記第1連結部は、他のプロテクタに形成された前記第2連結部と嵌合可能である。前記第2連結部は、他のプロテクタに形成された前記第1連結部と嵌合可能である。
これにより、簡単な構成で、連結部を実現することができる。
前記のプロテクタにおいて、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記本体部は、仕切部を備える。前記仕切部は、前記収容空間を前記第3方向において複数に分割するように設けられている。
これにより、複数のワイヤハーネスの位置を規制することができる。この結果、ワイヤハーネスが他のワイヤハーネスに乗り上げることを防止できるので、本体部に対してカバーを容易に閉じることができる。
前記のプロテクタにおいては、前記収容空間を分岐させる分岐部を有するように構成することができる。
この場合、分岐状の経路に沿ってワイヤハーネスを配置することができる。
前記のプロテクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記分岐部の先端には延設部が設けられる。前記延設部は、前記分岐部が延びる方向において、前記本体部から離れる方向に延設される。
これにより、分岐部に他のプロテクタを連結することができる。
前記のプロテクタにおいては、前記ワイヤハーネスが案内される経路は、前記第1方向、前記第2方向、及び第3方向のうち、何れかの方向で見た場合に、湾曲された曲がり部を有しないように構成することができる。
この場合、プロテクタの形状をシンプルにすることができる。
前記のプロテクタにおいては、前記ワイヤハーネスが案内される経路は、前記第1方向、前記第2方向、及び前記第3方向のうち、少なくとも1つの方向で見た場合に、湾曲された曲がり部を有するように構成することができる。
この場合、プロテクタを、段差を有する他の部品に沿って配置すること等が容易になる。また、例えば他の部品を迂回するために配索方向が複雑に変化する場合にも容易に対応することができる。
本発明の第の観点によれば、以下の構成のプロテクタ組が提供される。即ち、このプロテクタ組は、ロテクタを複数連結して形成される。前記プロテクタは、本体部と、カバーと、連結構造と、を備える。前記本体部は、ワイヤハーネスを収容する。前記カバーは、前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成する。前記連結構造は、他のプロテクタと連結可能に構成される。前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含む。前記連結部は、第3方向における前記本体部の両側の面に形成されている。前記第3方向とは、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な方向である。前記プロテクタ組は、平面型プロテクタと、段差型プロテクタと、を含む。前記平面型プロテクタでは、前記ワイヤハーネスが、前記第3方向で見た場合に湾曲された曲がり部を有しない経路に沿って案内される。前記段差型プロテクタでは、前記ワイヤハーネスが、前記第3方向で見た場合に湾曲された曲がり部を有する経路に沿って案内される。
これにより、複雑な形状のプロテクタ組を容易に実現することができる。
前記のプロテクタ組は、同じ形状の前記プロテクタを少なくとも2つ含むように構成することができる。
このように同一形状の複数のプロテクタを組み合わせることで、金型費等を抑制しつつ、大きなワイヤハーネスを保護可能なプロテクタ組を実現することができる。
前記プロテクタ組は、分岐型プロテクタと、非分岐型プロテクタと、を含むように構成することができる。前記分岐型プロテクタでは、前記ワイヤハーネスが分岐状の経路に沿って案内される。前記非分岐型プロテクタでは、前記ワイヤハーネスが非分岐状の経路に沿って案内される。
これにより、複雑な形状のプロテクタ組を容易に実現することができる。
本発明の一実施形態に係るハーネスプロテクタの構成を示す斜視図。 単体プロテクタの構成を示す斜視図。 連結部の構成を示す部分拡大図。 単体プロテクタの構成を示す側面図。 T型プロテクタの構成を示す斜視図。 クランク型プロテクタの構成を示す斜視図。 梱包箱に収容した状態を示す斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るハーネスプロテクタ100の構成を示す斜視図である。図2は、単体プロテクタ2の構成を示す斜視図である。図3は、連結部51の構成を示す部分拡大斜視図である。図4は、単体プロテクタ2の構成を示す側面図である。なお、各図面においては、カバー4及びプロテクタ固定部20等を省略する場合がある。
図1に示すハーネスプロテクタ(プロテクタ組)100は、ワイヤハーネス1を保護する部材である。ハーネスプロテクタ100は、ワイヤハーネス1を保護するとともに、ワイヤハーネス1の配索経路を案内する。
ワイヤハーネス1は、電気自動車又はハイブリッド車において、バッテリー、インバータ、及びモータ等の間を接続する高圧用ハーネスとして構成されている。ワイヤハーネス1は、バッテリーからの電力をインバータ、モータ等に供給することができる。ワイヤハーネス1は、例えば、車体の床下(車底)に配索される。
図1に示すように、ハーネスプロテクタ100は、互いに連結された複数の単体プロテクタ(プロテクタ)2から構成されている。従って、単体プロテクタ2は、ハーネスプロテクタ100を構成する単位部品と呼ぶことができる。それぞれの単体プロテクタ2は、互いに同一な構成の連結構造5を有する。この連結構造5の詳細については後述する。
本実施形態の単体プロテクタ2は、複数組み合わせることで、大きなハーネスプロテクタ100を容易に構成することができる。また、単位部品である単体プロテクタ2として様々な型のものを用意しておき、適宜選択してハーネスプロテクタ100を構成することで、異なる車底形状に対して柔軟に対応することができる。
単体プロテクタ2は、本体部3と、カバー4と、連結構造5と、を備える。単体プロテクタ2は、本体部3の構成に応じて、平面型(直線型、L型)、段差型、分岐型、非分岐型等、複数の種類を有する。単体プロテクタ2は合成樹脂で構成されている。それぞれの単体プロテクタ2は、金型を用いた射出成形により製造される。
なお、以下の説明においては、カバー4が本体部3を閉じている状態において、本体部3とカバー4とが向かい合う方向を、単体プロテクタ2の厚み方向と称する。本体部3に収容されたワイヤハーネス1の軸方向を単体プロテクタ2の長手方向と称する。第1方向及び第2方向の何れにも垂直な方向を単体プロテクタ2の幅方向と称する。単体プロテクタ2の厚み方向が第1方向、長手方向が第2方向、幅方向が第3方向にそれぞれ相当する。図2には、それぞれの方向が矢印で示されている。
図2に示すように、本体部3は、底部(対面部)30と、第1壁31と、第2壁32と、を備える。この底部30、第1壁31、及び第2壁32により、ワイヤハーネス1を収容する扁平状の凹部33が構成される。
底部30は、第1方向で見た場合、長方形の板状に形成されている。第1壁31は、単体プロテクタ2の幅方向における底部30の一端に垂直に接続するように形成されている。第2壁32は、単体プロテクタ2の幅方向における底部30の他端に垂直に接続するように形成されている。
第1壁31及び第2壁32は、単体プロテクタ2の幅方向で互いに対面する。第1壁31及び第2壁32は、互いにほぼ平行に設けられている。
第1壁31の外側の面には、図2に示すように、カバーロック部31aが2つ形成されている。当該カバーロック部31aは、単体プロテクタ2の長手方向において、第1壁31の両側の端部近傍に設けられている。カバーロック部31aには、カバー4に形成された後述の取付フック42を引っ掛けることができる。
第2壁32には、カバー連結部32aが形成されている。カバー連結部32aは、本体部3の厚み方向において、底部30とは反対側の第2壁32の端部に形成される。カバー連結部32aは、本体部3の長手方向において、適宜の間隔をあけて2つ形成されている。このカバー連結部32aを介して、後述のカバー4が第2壁32に連結される。
カバー連結部32aは、例えば、柔軟性を有し、折り曲げ可能な薄板状に形成される。カバー連結部32aが変形することにより、当該カバー連結部32aを実質的な支点としてカバー4を開閉させることができる。図2には、カバー4が開かれた状態が実線で、閉じられた状態が鎖線で、それぞれ示されている。しかし、実質的にヒンジとして機能させる構成は上記に限定されない。カバー連結部32aは、例えば、単体プロテクタ2の長手方向と平行な方向に延びる軸を中心としてカバー4を回転可能に嵌合する構造に形成されても良い。
凹部33は、ワイヤハーネス1を収容してその経路を規制するために用いられる。凹部33は、カバー4と対面する側が開放されている。
カバー4は、本体部3の凹部33を閉鎖できるように構成されている。カバー4は、車底に取り付けられた状態において、下側となる板状の部分である。カバー4は、道路から跳ねた石等を受け止めてワイヤハーネス1を保護する。本体部3の底部30と、カバー4と、の間に、ワイヤハーネス1を収容する収容空間Sが形成される。
収容空間Sには、複数のワイヤハーネス1が配置される。図2の構成では、ワイヤハーネス1は、単体プロテクタ2の幅方向で見た場合に曲がり部を有しない経路に沿って案内される。従って、図2の単体プロテクタ2は平面型プロテクタである。また、ワイヤハーネス1は、非分岐状の経路に沿って案内される。従って、図2の単体プロテクタ2は非分岐型プロテクタである。
カバー4には、図2に示すように、収容空間Sに突出する押え凸部41が形成されている。押え凸部41は、収容空間S内に収容されたワイヤハーネス1の外周の一部を押さえることにより、当該ワイヤハーネス1の位置を規制するために用いられる。押え凸部41は、本体部3に形成された後述のハーネス規制部34fと対応する位置に設けられている。
カバー4において、本体部3と連結する側と反対側の端部には、本体部3に引っ掛けることが可能な取付フック42が2つ設けられている。取付フック42は、カバーロック部31aの位置に対応して、単体プロテクタ2の長手方向におけるカバー4の両側の端部近傍に設けられている。取付フック42は、カバーロック部31aに差し込まれ、カバーロック部31aと係合可能な形状に形成されている。
本体部3は、仕切部34を備える。仕切部34は、単体プロテクタ2の幅方向において、収容空間Sを複数(本実施形態においては3つ)に分割するように設けられる。仕切部34は、ワイヤハーネス1の位置を規制するために用いられる。仕切部34は、それぞれのワイヤハーネス1を案内することで、ワイヤハーネス1同士の絡み付きを防止する。
仕切部34は、単体プロテクタ2の長手方向において、当該単体プロテクタ2の一端部に近い位置に形成されている。仕切部34は、厚底部(スペーサ部)34aと、第1リブ(第1寄せリブ)34bと、第2リブ34cと、第3リブ34dと、第4リブ(第2寄せリブ)34eと、を備える。
厚底部34aは、厚みを有するブロック状に形成され、収容空間S内に突出している。これにより、図2に示すように、ワイヤハーネス1において仕切部34により規制された部分の近傍は、本体部3の底部30と接触しないように位置することができる。即ち、厚底部34aにより、ワイヤハーネス1の一部を本体部3の底部30から浮かせて、隙間を形成することができる。
第1リブ34b、第2リブ34c、第3リブ34d、第4リブ34eは、厚底部34aから更にカバー4側に突出するように、当該厚底部34aに設けられている。この4つのリブは、単体プロテクタ2の幅方向で所定間隔をあけて並べて設けられている。リブが並べられる間隔は、等間隔としても良いし、ワイヤハーネス1の太さに応じて不等間隔としても良い。
このように、厚底部34aと互いに隣接する2つのリブとの間に、ワイヤハーネス1の位置を規制するハーネス規制部34fが形成される。ハーネス規制部34fは、単体プロテクタ2の幅方向におけるワイヤハーネス1の動きを規制する。この結果、ワイヤハーネス1が隣のワイヤハーネス1に乗り上げるのを防止できるので、カバー4を閉じるのが容易になる。
第1リブ34bは、第1壁31と一体的に設けられている。即ち、当該第1リブ34bは、第1壁31から収容空間S内に突出するように設けられている。第1リブ34bは、ワイヤハーネス1を収容空間Sの中央側(即ち、第2壁32に近づく方向)に寄せることができる。
第4リブ34eは、第2壁32と一体的に設けられている。即ち、当該第4リブ34eは、第2壁32から収容空間S内に突出するように設けられている。第4リブ34eは、ワイヤハーネス1を収容空間Sの中央側(即ち、第1壁31に近づく方向)に寄せることができる。
連結構造5は、他の単体プロテクタ2と連結するために用いられる。連結構造5は、連結部51と、補助連結部(延設部)52と、を備える。
連結部51は、単体プロテクタ2の幅方向において、第1壁31及び第2壁32の外側に設けられている。連結部51は、第1連結部51aと、第2連結部51bと、を備える。第1連結部51aは、第1壁31及び第2壁32のうち、単体プロテクタ2の長手方向一方側の端部に形成される。第2連結部51bは、第1壁31及び第2壁32のうち、単体プロテクタ2の長手方向で、第1連結部51aと反対側に位置する端部に形成される。
第1連結部51aは、単体プロテクタ2の長手方向において、仕切部34とは反対側における本体部3の端部に設けられている。第1連結部51aは、単体プロテクタ2の幅方向に並ぶ第1壁31及び第2壁32のそれぞれに1つずつ設けられている。第1連結部51aは、単体プロテクタ2の厚み方向において、第1壁31及び第2壁32の略中央に配置されている。
第1連結部51aは、単体プロテクタ2の長手方向において、本体部3の端部から更に外側に突出するように設けられる。第1連結部51aの先端には、爪部51cが形成されている。第1連結部51aは、他の単体プロテクタ2に形成された第2連結部51bに引っ掛けることができる。
第2連結部51bは、単体プロテクタ2の長手方向において、仕切部34が形成された側の本体部3の端部に設けられている。第2連結部51bは、単体プロテクタ2の幅方向に並ぶ第1壁31及び第2壁32のそれぞれに1つずつ設けられている。第2連結部51bは、単体プロテクタ2の厚み方向において、第1連結部51aと対応する位置に設けられている。即ち、第2連結部51bは、本体部3の厚み方向が上下方向となるように単体プロテクタ2を向けた場合、第1連結部51aとほぼ同じ高さに設けられている。
第2連結部51bは、単体プロテクタ2の長手方向において、本体部3の端部に設けられる。第2連結部51bは、第1連結部51aの爪部51cが内部に差し込まれると、爪部51cに引っ掛かって当該第1連結部51aを固定することができる。
図3に示すように、2つの単体プロテクタ2を連結するとき、1つの単体プロテクタ2の第1連結部51aは、他の単体プロテクタ2の第2連結部51bに差し込まれて固定される。1つの単体プロテクタ2の第1連結部51aと、他の単体プロテクタ2の第2連結部51bと、が嵌合されたロック状態において、当該2つの単体プロテクタ2の本体部3の端部同士が互いに接触する。
補助連結部52は、単体プロテクタ2の長手方向において、仕切部34が形成された側の底部30の端部から更に外側に延設されている。補助連結部52は本体部3から突出するように形成されているため、突出部と呼ぶこともできる。補助連結部52は、板状に形成される。
補助連結部52は、単体プロテクタ2の幅方向において、本体部3の底部30より短い幅を有する。ただし、補助連結部52の幅は、本体部3の底部30の幅の半分以上であることが好ましい。これにより、後述の粘着テープ9とより広い面積で接触することができる。
図3に示すように、2つの単体プロテクタ2が連結されている状態において、当該補助連結部52は、他の単体プロテクタ2の本体部3の外側に位置する。補助連結部52は、他の単体プロテクタ2の本体部3の底部30の外側面と面接触する。
補助連結部52の端部(本体部3から遠い側の端部)には、テープ規制部52aが形成されている。テープ規制部52aは、単体プロテクタ2の厚み方向において、補助連結部52がワイヤハーネス1(他の単体プロテクタ2の本体部3)と対面する側と反対側に突出している。テープ規制部52aは、単体プロテクタ2の長手方向における粘着テープ9の移動を規制することができる。
本体部3の底部30において、単体プロテクタ2の長手方向で補助連結部52と反対側の端部には、図3等に示すように底上げ部(退避部)30aが形成されている。本体部3が下、カバー4が上となるように単体プロテクタ2を向けた場合に、この底上げ部30aは、底部30の他の部分よりも、カバー4側に近づくように上昇(退避)した形状となっている。単体プロテクタ2が他の単体プロテクタ2と連結された場合に、底上げ部30aにより生じる空間に、他の単体プロテクタ2の補助連結部52が位置する。この状態では、底上げ部30aに対して補助連結部52が下側(外側)から重なるように、単体プロテクタ2の厚み方向で対面する。
これにより、単体プロテクタ2が連結されて構成されるハーネスプロテクタ100の底面に凹凸ができることを抑制して、底面を全体的に見たときに平坦に近づけることができる。
単体プロテクタ2は、図1に示すプロテクタ固定部20を更に備える。当該プロテクタ固定部20は、単体プロテクタ2を他の部材(例えば、車底に配置された部材)に固定するために用いられる。プロテクタ固定部20は、単体プロテクタ2の幅方向両側に配置されても良いし、片側だけに配置されても良い。また、プロテクタ固定部20を、単体プロテクタ2の長手方向で複数個設けても良い。プロテクタ固定部20には、図略のボルトを挿入する挿入孔が形成されている。このボルトを介して、当該プロテクタ固定部20(即ち単体プロテクタ2)を車底に固定することができる。
プロテクタ固定部20は、本体部3と一体的に形成されても良いし、本体部3と別の部品として構成されても良い。プロテクタ固定部20を本体部3とは別の部品として構成した場合、当該プロテクタ固定部20を本体部3に対して取付可能な位置を、複数定めることもできる。複数の取付可能な位置から適宜選択してプロテクタ固定部20を本体部3に固定することで、プロテクタ固定部20の位置を柔軟に変更することができる。本体部3に対してプロテクタ固定部20を取り付ける数を変更することもできる。
本体部3に対してプロテクタ固定部20を取り付ける位置及び数を変更可能な構成とすることにより、必要な数だけプロテクタ固定部20を設けることができ、ハーネスプロテクタ100の構成をシンプルにすることができる。また、異なる形状の(即ち、ボルトの取付可能場所が異なる)車底に柔軟に対応することができる。
T型プロテクタ2aは、図5に示すように、本体部3から分岐する分岐部6を更に備える。図5のT型プロテクタ2aでは、ワイヤハーネス1は、単体プロテクタ2の幅方向で見た場合に湾曲された曲がり部を有しない経路に沿って案内される。従って、T型プロテクタ2aは平面型プロテクタである。また、ワイヤハーネス1は、分岐状の経路に沿って案内される。従って、T型プロテクタ2aは分岐型プロテクタである。
分岐部6は、例えば、本体部3に対して垂直に延びるように形成される。しかし、これに限定されず、分岐部6は、本体部3に対して斜めに分岐するように形成されても良い。
分岐部6は、本体部3と同様に、底部30と、第1壁31と、第2壁32と、を備える。分岐部6における底部30、第1壁31、及び第2壁32の構成は、本体部3と同様であるため、詳細な説明を省略する。分岐部6の先端側(本体部3から離れる側)においては、上述の仕切部34が設けられている。そして、分岐部6の先端には、当該分岐部6の底部30から更に延設された補助連結部52が設けられている。分岐部6の先端において、第1壁31及び第2壁32の外側には、第2連結部51bが設けられている。即ち、分岐部6は、上述の連結構造5の一部を備える。
分岐部6における仕切部34、補助連結部52及び第2連結部51bの構成は、本体部3と同様であるため、詳細な説明を省略する。
上記のように構成された分岐部6は、他の単体プロテクタ2が備える第1連結部51aと連結することができる。
クランク型プロテクタ2bは、上記平面型プロテクタとほぼ同じ構成を有する。クランク型プロテクタ2bは、図6に示すように、クランク型本体部3bを備える。このクランク型本体部3bは、単体プロテクタ2の幅方向で見たときにクランク状に形成されている点で、図2の単体プロテクタ2の本体部3と異なる。クランク型プロテクタ2bを用いることで、ハーネスプロテクタ100の形状を、車底に形成されている段差に沿わせることができる。
図6のクランク型プロテクタ2bでは、ワイヤハーネス1は、単体プロテクタ2の幅方向で見た場合に湾曲された曲がり部を有する経路に沿って案内される。従って、クランク型プロテクタ2bは段差型プロテクタである。また、ワイヤハーネス1は、非分岐状の経路に沿って案内される。従って、クランク型プロテクタ2bは非分岐型プロテクタである。
ワイヤハーネス1に対して、上記のように形成された単体プロテクタ2を、図7に示すようにワイヤハーネス1に取り付ける。複数の単体プロテクタ2同士は互いに分離しているので、渦を巻くようにワイヤハーネス1を湾曲させて梱包箱90に収容することができる。この結果、荷姿を非常にコンパクトにすることができる。従って、小さな梱包箱90を用いることができ、搬送効率を高めることができる。
図7の梱包箱90に収容されている状態のワイヤハーネス1を車底に配索する場合、ワイヤハーネス1の長手方向で隣接する2つの単体プロテクタ2を、連結部51を介して互いに連結し、ロック状態にする。その後、補助連結部52において、図4に示すように粘着テープ9を巻くことにより、2つの単体プロテクタ2の連結部分の強度を高めることができる。
本実施形態のハーネスプロテクタ100は、小さな単体プロテクタ2を組み合わせて連結することにより実現される。従って、1点物の大きなプロテクタを形成する場合と比較して、このハーネスプロテクタ100は、車底形状が変更になっても、単体プロテクタ2の連結数を変更したり、連結される単体プロテクタ2の種類を変更したりすることで対応することができる。従って、大きな金型を多数製作する必要がないので、金型費等のコストを大幅に低減できる。
以上に説明したように、本実施形態の単体プロテクタ2は、他の単体プロテクタ2と互いに連結してハーネスプロテクタ100を形成可能である。単体プロテクタ2は、本体部3と、カバー4と、連結構造5と、を備える。本体部3は、ワイヤハーネス1を収容する。カバー4は、本体部3との間でワイヤハーネス1の収容空間Sを形成する。連結構造5は、他の単体プロテクタ2と連結可能に構成される。連結構造5は、他の単体プロテクタ2と連結する連結部51を含む。連結部51は、単体プロテクタ2の幅方向における本体部3の両側の面に形成されている。単体プロテクタ2の幅方向とは、単体プロテクタ2の厚み方向、及び、単体プロテクタ2の長手方向の何れにも垂直な方向である。単体プロテクタ2の厚み方向とは、収容空間Sが形成された状態で本体部3とカバー4とが向かい合う方向である。単体プロテクタ2の長手方向とは、収容空間Sに収容されたワイヤハーネス1の軸方向である。
これにより、複数の単体プロテクタ2の組合せのバリエーションによって、異なる形状のハーネスプロテクタ100を容易に構成することができる。従って、異なる車底形状に対して柔軟に対応することができる。単体プロテクタ2の1つ1つは小さく、また、複数の車底形状に対して単体プロテクタ2を容易に共通化できるので、金型費等を大幅に低減できる。また、単体プロテクタ2の幅方向の両側の2箇所で単体プロテクタ2同士を連結するため、ワイヤハーネス1を確実に保護でき、単体プロテクタ2の連結強度を向上することができる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、連結部51は、第1連結部51aと、第2連結部51bと、を備える。第1連結部51aは、単体プロテクタ2の長手方向における本体部3の一端側に形成されている。第2連結部51bは、単体プロテクタ2の長手方向における本体部3の他端側に形成されている。第1連結部51aは、他の単体プロテクタ2に形成された第2連結部51bと嵌合可能である。第2連結部51bは、他の単体プロテクタ2に形成された第1連結部51aと嵌合可能である。
これにより、簡単な構成で、連結部51を実現することができる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、本体部3は、底部30を備える。底部30は、収容空間Sが形成された状態で、当該収容空間Sを挟んでカバー4と対面する。連結構造5は、補助連結部52を備える。補助連結部52は、底部30から、単体プロテクタ2の長手方向に延設される。補助連結部52は、単体プロテクタ2が他の単体プロテクタ2と連結されている状態において、当該他の単体プロテクタ2に対して外側から重なる。
これにより、補助連結部52に粘着テープ等を巻くことで、2つの単体プロテクタ2の連結部分における強度を一層向上することができる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、補助連結部52は、幅方向において、本体部3より短い幅を有する。
これにより、補助連結部52が単体プロテクタ2の幅方向において本体部3からはみ出すことを防止でき、粘着テープ9等を容易に巻くことができる。また、巻かれた粘着テープ9と補助連結部52及び本体部3との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、単体プロテクタ2の長手方向における底部30の一端には、底部30の他の部分よりもカバー4に近づくように退避した底上げ部30aが形成される。単体プロテクタ2が他の単体プロテクタ2と連結されている状態において、底上げ部30aに対し、当該他の単体プロテクタ2の補助連結部52が外側から重なる。
これにより、単体プロテクタ2の厚み方向において、単体プロテクタ2同士の連結部分をコンパクトに形成することができる。
本実施形態の単体プロテクタ2では、本体部3において、連結構造5の補助連結部52に近い側に厚底部34aが設けられている。厚底部34aにより、ワイヤハーネス1と底部30との間に隙間が形成される。
これにより、補助連結部52が他の単体プロテクタ2の底部30の下側に差し込まれるとき、ワイヤハーネス1が他の単体プロテクタ2の端部と当たることを回避できる。従って、単体プロテクタ2同士の連結作業が円滑になる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、本体部3は、仕切部34を備える。仕切部34は、収容空間Sを幅方向において複数に分割するように設けられている。
これにより、複数のワイヤハーネス1の位置を規制することができる。この結果、ワイヤハーネス1が他のワイヤハーネス1に乗り上げることを防止できるので、本体部3に対してカバー4を容易に閉じることができる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、本体部3には、第1リブ34b及び第4リブ34eが設けられている。第1リブ34bは、単体プロテクタ2の幅方向における一方側の側壁(第1壁31)から、幅方向中央へ近づく方向にワイヤハーネス1を寄せる。第4リブ34eは、単体プロテクタ2の幅方向において第1リブ34bが設けられた側と反対側の側壁(第2壁32)から、幅方向中央へ近づく方向にワイヤハーネス1を寄せる。
これにより、ワイヤハーネス1が第1壁31から更に外側にはみ出すことを防止できる。従って、2つの単体プロテクタ2が連結されるとき、その間にワイヤハーネス1が挟まれることを回避できる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、本体部3は、底部30と、仕切部34と、を備える。底部30は、収容空間Sを挟んでカバー4と対面する。仕切部34は、収容空間Sを単体プロテクタ2の幅方向において複数に分割するように設けられている。連結構造5は、補助連結部52を備える。補助連結部52は、底部30から単体プロテクタの長手方向に延設されている。本体部3において、連結構造5の補助連結部52に近い側に厚底部34aが設けられている。仕切部34は、厚底部34aと、第1リブ34b及び第4リブ34eから構成される。
これにより、単体プロテクタ2の構成をコンパクト化することができる。
本実施形態のT型プロテクタ2aにおいては、収容空間Sを分岐させる分岐部6を有する。
これにより、分岐状の経路に沿ってワイヤハーネス1を配置することができる。
本実施形態のT型プロテクタ2aにおいて、分岐部6の先端には補助連結部52が設けられる。補助連結部52は、分岐部6が延びる方向において、本体部3から離れる方向に延設される。
これにより、分岐部6に他の単体プロテクタ2を連結することができる。
本実施形態の単体プロテクタ2において、ワイヤハーネス1が案内される経路は、単体プロテクタ2の厚み方向、長手方向、及び幅方向のうち、何れかの方向で見た場合に、湾曲された曲がり部を有しない。
これにより、単体プロテクタ2の形状をシンプルにすることができる。
本実施形態のクランク型プロテクタ2bにおいて、ワイヤハーネス1が案内される経路は、単体プロテクタ2の厚み方向、長手方向、及び幅方向のうち、少なくとも1つの方向で見た場合に、湾曲された曲がり部を有する。
これにより、車底が段差を有する部分等に適用することができる。また、例えば他の部品を迂回するために配索方向が複雑に変化する場合にも容易に対応することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
カバー4には、押え凸部41を形成しなくても良い。
単体プロテクタ2は、本体部3がその長手方向を軸として捻じられた形状に形成されても良い。
分岐部6は、本体部3より短い幅を有しても良い。
クランク型本体部3bは、上記のように90°曲げられた形状に構成されることに限定されず、曲げ角度を車底等の取付先の形状に応じて適切に変更することができる。
本体部3及びクランク型本体部3bの寸法は、必要に応じて適切に変更することができる。
単体プロテクタ2の形状は任意である。例えば、本体部3を、単体プロテクタ2の厚み方向で見たときに例えば垂直に屈曲するように構成しても良い。このL型プロテクタは、平面型かつ非分岐型のプロテクタとなる。
T型プロテクタ2aの分岐部6の先端には、第2連結部51bの代わりに、第1連結部51aを設けても良い。この場合、仕切部34を省略することができる。
本体部3の底部30には底上げ部30aを設けなくても良い。この場合、補助連結部52は、更にカバー4から離れる方向において、底部30との間に段差を設けた位置に形成することが好ましい。この結果、2つの単体プロテクタ2が連結された状態では、補助連結部52は、他の単体プロテクタ2の底部30の外側面と面接触することができる。
仕切部34は、コルゲートチューブを固定できるように構成されても良い。この場合、仕切部34に位置するワイヤハーネス1の外周にコルゲートチューブを設けてから、ワイヤハーネス1を仕切部34に配置することで、ワイヤハーネス1をより一層好適に固定することができる。
カバー4は、本体部3に一体的に形成されずに、取外し可能な別部品として構成されても良い。この構成では、単体プロテクタ2のカバー4が損傷した場合に、カバー4だけを交換することができる。
1 ワイヤハーネス
2 単体プロテクタ(プロテクタ)
3 本体部
4 カバー
5 連結構造
S 収容空間
100 ハーネスプロテクタ(プロテクタ組)

Claims (13)

  1. 他のプロテクタと互いに連結してプロテクタ組を形成可能なプロテクタであって、
    ワイヤハーネスを収容する本体部と、
    前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成するカバーと、
    他のプロテクタと連結可能に構成された連結構造と、
    を備え、
    前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含み、
    前記連結部は、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な第3方向における前記本体部の両側の面に形成され
    前記本体部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する対面部を備え、
    前記連結構造は、前記対面部から前記第2方向に延設された延設部を備え、
    前記延設部は、前記プロテクタが他のプロテクタと連結されている状態において、当該他のプロテクタに対して外側から重なり、
    前記延設部は、前記第3方向において、前記本体部より短い幅を有することを特徴とするプロテクタ。
  2. 請求項1に記載のプロテクタであって、
    前記第2方向における前記対面部の一端には、当該対面部の他の部分よりも前記カバーに近づくように退避した退避部が形成され、
    前記プロテクタが他のプロテクタと連結されている状態において、前記退避部に対し、当該他のプロテクタが有する延設部が外側から重なることを特徴とするプロテクタ。
  3. 他のプロテクタと互いに連結してプロテクタ組を形成可能なプロテクタであって、
    ワイヤハーネスを収容する本体部と、
    前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成するカバーと、
    他のプロテクタと連結可能に構成された連結構造と、
    を備え、
    前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含み、
    前記連結部は、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な第3方向における前記本体部の両側の面に形成され、
    前記本体部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する対面部を備え、
    前記連結構造は、前記対面部から前記第2方向に延設された延設部を備え、
    前記延設部は、前記プロテクタが他のプロテクタと連結されている状態において、当該他のプロテクタに対して外側から重なり、
    前記本体部において、前記連結構造の前記延設部に近い側にスペーサ部が設けられ、
    前記スペーサ部により、前記ワイヤハーネスと前記対面部との間に隙間が形成されることを特徴とするプロテクタ。
  4. 他のプロテクタと互いに連結してプロテクタ組を形成可能なプロテクタであって、
    ワイヤハーネスを収容する本体部と、
    前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成するカバーと、
    他のプロテクタと連結可能に構成された連結構造と、
    を備え、
    前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含み、
    前記連結部は、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な第3方向における前記本体部の両側の面に形成され、
    前記本体部には、第1寄せリブ及び第2寄せリブが設けられており、
    前記第1寄せリブは、前記第3方向における一方側の側壁から、前記第3方向の中央へ近づく方向に前記ワイヤハーネスを寄せ、
    前記第2寄せリブは、前記第3方向において前記第1寄せリブが設けられた側とは反対側の側壁から、前記第3方向の中央へ近づくように前記ワイヤハーネスを寄せ、
    前記本体部は、前記収容空間を挟んで前記カバーと対面する対面部と、前記収容空間を前記第3方向において複数に分割するように設けられた仕切部と、を備え、
    前記連結構造は、前記対面部から前記第2方向に延設された延設部を備え、
    前記本体部において、前記連結構造の前記延設部に近い側にスペーサ部が設けられ、
    前記仕切部は、前記スペーサ部と、前記第1寄せリブ及び前記第2寄せリブから構成されることを特徴とするプロテクタ。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のプロテクタであって、
    前記連結部は、
    前記第2方向における前記本体部の一端側に形成された第1連結部と、
    前記第2方向における前記本体部の他端側に形成された第2連結部と、
    を備え、
    前記第1連結部は、他のプロテクタに形成された前記第2連結部と嵌合可能であって、
    前記第2連結部は、他のプロテクタに形成された前記第1連結部と嵌合可能であることを特徴とするプロテクタ。
  6. 請求項1からまでの何れか一項に記載のプロテクタであって、
    前記本体部は、前記収容空間を前記第3方向において複数に分割するように設けられた仕切部を備えることを特徴とするプロテクタ。
  7. 請求項1からまでの何れか一項に記載のプロテクタであって、
    前記収容空間を分岐させる分岐部を有することを特徴とするプロテクタ。
  8. 請求項に記載のプロテクタであって、
    前記分岐部の先端には延設部が設けられ、
    前記延設部は、前記分岐部が延びる方向において、前記本体部から離れる方向に延設されることを特徴とするプロテクタ。
  9. 請求項1からまでの何れか一項に記載のプロテクタであって、
    前記ワイヤハーネスが案内される経路は、前記第1方向、前記第2方向、及び前記第3方向のうち、何れかの方向で見た場合に、湾曲された曲がり部を有しないことを特徴とするプロテクタ。
  10. 請求項1からまでの何れか一項に記載のプロテクタであって、
    前記ワイヤハーネスが案内される経路は、前記第1方向、前記第2方向、及び前記第3方向のうち、少なくとも1つの方向で見た場合に、湾曲された曲がり部を有することを特徴とするプロテクタ。
  11. プロテクタを複数連結して形成されたプロテクタ組であって、
    前記プロテクタは、
    ワイヤハーネスを収容する本体部と、
    前記本体部との間で前記ワイヤハーネスの収容空間を形成するカバーと、
    他のプロテクタと連結可能に構成された連結構造と、
    を備え、
    前記連結構造は、前記他のプロテクタと連結する連結部を含み、
    前記連結部は、前記収容空間が形成された状態で前記本体部と前記カバーとが向かい合う方向である第1方向、及び、前記収容空間に収容された前記ワイヤハーネスの軸方向である第2方向の何れにも垂直な第3方向における前記本体部の両側の面に形成され
    前記プロテクタ組は、
    前記ワイヤハーネスが、前記第3方向で見た場合に湾曲された曲がり部を有しない経路に沿って案内される平面型プロテクタと、
    前記ワイヤハーネスが、前記第3方向で見た場合に湾曲された曲がり部を有する経路に沿って案内される段差型プロテクタと、
    を含むことを特徴とするプロテクタ組。
  12. 請求項11に記載プロテクタ組であって、
    同じ形状の前記プロテクタを少なくとも2つ含むことを特徴とするプロテクタ組。
  13. 請求項11又は12に記載プロテクタ組であって、
    前記ワイヤハーネスが分岐状の経路に沿って案内される分岐型プロテクタと、
    前記ワイヤハーネスが非分岐状の経路に沿って案内される非分岐型プロテクタと、
    を含むことを特徴とするプロテクタ組。
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