JP2016046943A - プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プロテクタの剛性を低下させることなくプロテクタの高さを削減し、太物の線材を収納する場合でもハーネスの配索の自由度を十分に確保しつつ所要の配策経路に確実に案内できるプロテクタを提供する。【解決手段】ハーネスを構成する電線群Wの収納が可能な凹部11を形成するプロテクタ本体12を備えるプロテクタであって、プロテクタ本体12には、凹部11の内底面に対し凹状をなすとともに電線群Wの長さ方向に延びる縦溝28と、凹部11の内底面に対し電線群W側に突出するとともに電線群Wの長さ方向に延びる縦リブ26とが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ハーネスを構成する線材を収納し保護するプロテクタに関し、特に電源線等のように比較的高曲げ剛性の線材を収納し保護するプロテクタに関する。
従来、車両等に実装されるワイヤハーネスの電線群をその配索経路に沿って収納し保護するプロテクタが知られている。また、電源線等を含む比較的曲げ剛性の大きいハーネスをその所定の配策区間において収納し、所定の配策経路に沿った姿勢に案内するプロテクタも知られている。
この種のプロテクタとしては、例えば数十本の電線群を1本に束ねた状態にすると、電線箱を装着した状態で車両に搭載するスペースが不足することから、電線束を3本に分けて電線束の直径を小さくし、それぞれの電線束の特定箇所を電線箱の底部にバンド固定して、3本の電線束を重ねず並列させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−215035号公報
しかしながら、上述のような従来の電線箱等のプロテクタにあっては、電線収納部分の厚さ(全高)が、高さ方向における電線束の直径に加えて、プロテクタ等のケースの底部および蓋部の板厚と、それら底部および蓋部側に及ぶ結束バンドの厚さとを含んだものとなり、厚くなっていた。そのため、特にプロテクタがワイヤハーネスを収納する区間が長い場合に、ワイヤハーネスの設置スペースを抑えることができなかった。
特に、電線群が高圧ケーブル等の太物である場合、曲げ剛性の高い電線群をプロテクタによって所定の配索経路に沿うように案内する必要から、プロテクタの厚さ方向の曲げ剛性を大きくする必要がある。そればかりか、曲げ剛性の高い電線群を所定の経路に配策するように経路規制する作業の作業性の面から、配策経路の一部区間内でプロテクタと電線群の間に若干スペースが要求される場合もある。そのため、電線群が太物である場合、プロテクタの電線収納部分の厚さが非常に大きくなってしまい、プロテクタを装着したワイヤハーネスの配索の自由度が低下したり、プロテクタの剛性不足のために所要の配策姿勢に案内(経路規制)できなくなったりしてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、プロテクタの厚さ方向の曲げ剛性を低下させることなく、電線収納部分におけるプロテクタの高さを削減し、太物の線材を収納する場合でも、ハーネスの配索の自由度を十分に確保しつつ所要の配策経路に確実に案内できるプロテクタを提供することを目的とする。
本発明に係るプロテクタは、上記目的達成のため、ハーネスを構成する線材の収納が可能な凹部を形成するプロテクタ本体を備えるプロテクタであって、前記プロテクタ本体に、前記凹部の内底面に対し凹状をなすとともに前記線材の長さ方向に延びる溝部分と、前記凹部の内底面に対し前記線材側に突出するとともに前記線材の長さ方向に延びるリブ部分とを形成している。
この構成により、プロテクタ本体の凹部の内底面側に溝部分を形成しながらもリブ部分によって所要の剛性を確保でき、プロテクタの厚さ方向の曲げ剛性を低下させることなく、電線収納部分におけるプロテクタの高さを有効に削減可能となる。しかも、線材の長さ方向に延びる溝部分およびリブ部分に線材の案内機能を持たせることができ、ハーネスの線材を所要の配策経路に確実に案内できるものとなる。
本発明のプロテクタにおいては、前記リブ部分が、前記プロテクタ本体の前記凹部内で前記溝部分を間に挟んで並列するとともに、前記線材の直径に相当する距離を隔てて互いに離間する一対の線材案内面を有しているのがよい。
このようにすると、プロテクタ本体によるハーネスの線材の案内機能を高めることができ、線材を所要の配策経路により確実に案内できるものとなる。
本発明のプロテクタにおいては、前記プロテクタ本体が、前記凹部の内底面を形成する底壁部を有しており、前記底壁部には、前記溝部分および前記リブ部分を間に挟んで前記凹部の前記内底面に両端を開口させるとともに、前記溝部分および前記リブ部分より前記外底面側で前記溝部分および前記リブ部分に対し交差する方向に延びる結束部材挿通路が形成されていてもよい。
この場合、結束部材挿通路に結束部材を挿通させて線材をプロテクタ本体に結束でき、ハーネスの線材の姿勢をプロテクタによって所要の配索姿勢に確実に規制できる。
本発明のプロテクタにおいては、前記プロテクタ本体の前記凹部が前記線材の長さ方向に延在するとともに、前記溝部分および前記リブ部分が、前記プロテクタ本体の延在方向における少なくとも一部の長さ領域内に前記延在方向に対し平行に形成されていてもよい。
この構成により、ハーネスの配索経路中で設置スペースに余裕のない区間に対応して前記少なくとも一部の長さ領域を設定し、設置スペースに余裕のない区間内でプロテクタの高さを的確に削減可能となる。なお、前記内底面からの前記リブ部分の突出高さは、前記線材の半径程度であるとよい。
本発明によれば、プロテクタの厚さ方向の曲げ剛性を低下させることなく、電線収納部分におけるプロテクタの高さを削減し、太物の線材を収納する場合でも、ハーネスの配索の自由度を十分に確保しつつ所要の配策経路に確実に案内できるプロテクタを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタの線材装着状態における要部の横断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタのプロテクタ本体の一端部を示す部分外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタの線材結束位置における横断面図である。 (a)は、図3に示すプロテクタにおけるプロテクタ本体の要部上面図であり、(b)は、図3に示すプロテクタにおけるプロテクタ本体の要部下面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタの線材装着状態における蓋側から見た外観斜視図であり、(b)は、同プロテクタのプロテクタ本体の底壁部側から見た外観斜視図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタの線材装着状態における線材固定部位を示す蓋部材側から見た斜視断面図であり、(b)は、同線材固定部位をプロテクタ本体の底壁部側から見た斜視断面図である。 比較例のプロテクタの線材装着状態における要部横断面図である。 比較例のプロテクタの線材装着状態における要部縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプロテクタの要部の横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2に本発明の第1の実施の形態に係るプロテクタを示している。
本実施形態のプロテクタ10は、車両に搭載されるワイヤハーネスの電線群W(線材)を、その配索経路における所定区間内で収納し保護するようになっている。
電線群Wは、例えば車両に搭載される電動機その他の機器への電力供給用の電線、すなわち電源線を含む比較的高曲げ剛性のものである。具体的には、電線群Wは、例えば良好な電気接続性と高導電率特性を有する複数の導体線を円形圧縮等により一体的に束ねた導体1と、導体1を同心的に取り囲む電気絶縁性の被覆2とを含んで構成されている。
本実施形態のプロテクタ10は、ワイヤハーネスを構成する電線群W(線材)の収納が可能な凹部11を形成するプロテクタ本体12と、凹部11の開口側(図1中の上方側)に開閉可能に配置された蓋部材13とを備えている。
プロテクタ10のプロテクタ本体12は、例えばその厚さ方向および幅方向に屈曲または湾曲しており、蓋部材13は、例えばプロテクタ本体12の両側壁12a、12bのそれぞれに対して、図示しない公知のスナップロック式の係止爪等によってロック可能に結合するようになっている。
なお、プロテクタ本体12と蓋部材13の結合方式や蓋部材13の開閉の方式は特に限定されるものではなく、従来の任意の方式のものを採用できるが、プロテクタ10が概ね平坦であれば、蓋部材13は、プロテクタ本体12の両側壁12a、12b(図1参照)のうち一方にヒンジ結合され、両側壁12a、12bのうち他方に対しロック可能に結合するものであってもよい。
プロテクタ本体12は、全体として溝状の凹部11を形成する所定長さの樹脂(合成樹脂)製のものであり、その横断面が略U字形状の凹形状をなしている。また、蓋部材13は、プロテクタ本体12の側壁12a、12b(図5参照)によって閉蓋状態に支持され得る所定長さの樹脂製の板状体であり、プロテクタ本体12と略同一幅を有している。ここにいう樹脂は、例えばポリプロピレンまたはポリアミド樹脂である。
プロテクタ10は、これらプロテクタ本体12および蓋部材13により、全体として略長方形の横断面となる筒状に構成されている。
そして、図1に示すように、プロテクタ本体12には、互いに平行に延在する複数、例えば2本(2束)の電線群Wが収納されている。
これら電線群Wは、プロテクタ本体12内に収納される際にその屈曲または湾曲形状に応じて曲げられ、プロテクタ本体12が装着される配索経路の所定区間における所定の配索姿勢が設定されるようになっている。
そのために、プロテクタ本体12および蓋部材13は、図5および図6に示すように、それぞれ電線群Wの配索経路の所定区間内での形状に対応して屈曲または湾曲している。
さらに、比較的高曲げ剛性の電線群Wを所定の配索姿勢に規制しつつ設置スペースを抑えるために、プロテクタ本体12には、少なくとも電線群Wの配索経路が屈曲する曲げ区間Z1の前後、すなわち、比較的真っ直ぐな非曲げ区間Z2と曲げ区間Z1との接続部分に位置するように、それぞれ複数の電線結束部位21、22が設けられている。
そして、2本の電線群Wは、複数の電線結束部位21、22のそれぞれに係合する複数の結束バンド23(結束部材)によって、それぞれ複数箇所でプロテクタ本体12に対し結束されて固定され、所定の配索姿勢に保持されている。また、図3に示すように、蓋部材13には、プロテクタ本体12の電線結束部位21、22に近接し、それぞれ凹部11に対向しつつ結束バンド23の一部を収納する略長方形の複数の結束バンド逃げ孔31、32(結束部材逃げ部)が形成されている。
図3に示すように、結束バンド23は、片面側に図示しないセレーション状の凹凸が形成された帯状のバンド部23aと、このバンド部23aが先端側から挿入されたとき前記セレーション状の凹凸に係合する図示しないロック爪を内蔵するロック部23bとを有している。そして、ロック部23bにバンド部23aが挿入されたとき、ロック部23bによってバンド部23aがその先端からの挿入深さ位置で抜け止め可能に、かつ、より深く挿入可能に係止されるようになっている。
結束バンド23のバンド部23aの厚さtbは、プロテクタ本体12の底壁部25の厚さtpおよび蓋部材13の厚さtvのいずれよりも薄くなっている(tb<tp、かつ、tb<tv)。なお、結束バンド23は、公知の他の結束バンドでもよいし、バンドでなく線状の結束部材でもよい。
一方、図1ないし図3に示すように、プロテクタ本体12の凹部11内には、少なくとも各電線結束部位21、22を含む所定領域にわたって、例えばプロテクタ本体12の全長にわたって、側壁12a、12bから離間しつつ底壁部25の上面25aから凹部11内に突出高さhfだけ突出する各一対の平行な縦リブ26が設けられている。
また、プロテクタ本体12の凹部11内の各一対の縦リブ26の間には、少なくとも各電線結束部位21、22を含む所定領域にわたって、例えばプロテクタ本体12の全長にわたって縦溝28が形成されている。さらに、蓋部材13には、プロテクタ本体12の複数の縦溝28に対し図2中の上下に対向するように、複数の蓋側縦溝38が、縦溝28と同様な横断面形状で形成されている。
プロテクタ本体12の底壁部25において、縦溝28は、底壁部25の上面25aに対して凹状をなすとともに電線群Wの長さ方向に延びる溝部分となっており、縦溝28を間に挟んで隣り合うように並列する各一対の縦リブ26は、底壁部25の上面25aから電線群W側に突出するとともに電線群Wの長さ方向に延びるリブ部分となっている。
また、縦溝28を挟んで隣り合う各一対の縦リブ26は、電線群Wの径方向である図1中の左右方向に電線群Wの直径相当の所定の離間距離を隔てており、互いに対向する片面側にそれぞれ電線群Wに当接可能な一対の線材案内面26a、26bを形成している。
底壁部25の上面25aからの各縦リブ26部分の突出高さhfは、電線群Wの半径程度に設定されるのが好ましいが、電線群Wの形態に応じて、プロテクタ本体12の凹部11の深さhc以下の範囲内で任意に設定できる。
さらに、各電線結束部位21、22においては、縦リブ26の基端側(図3中で下面側)であって底壁部25の厚さtp(図1参照)の範囲内に、結束バンド23より幅が広い挿通路27(結束部材挿通路)が形成されており、その挿通路27(結束部材挿通路)内に結束バンド23のバンド部23aが挿通されている。
具体的には、図3および図4(a)に示すように、各一対の縦リブ26は、その基端側で縦溝28を形成する底壁部25の内壁面側部分25cに一体に連結されており、挿通路27は、各電線結束部位21、22において底壁部25の内壁面側部分25cの外面側(底壁部25の外底面25b側)に位置している。
各挿通路27の両端は、各縦溝28およびその両側の各一対の縦リブ26を間に挟んで、電線群Wの径方向の両側で、底壁部25の上面25a(凹部11の内底面)に開口している。さらに、図3および図4(b)に示すように、挿通路27は、縦リブ26の基端側で電線群Wの軸線方向と直交(交差)する方向に延在しつつ、底壁部25の下面25b側に略長方形の開口を形成している。
そして、この挿通路27に挿通された結束バンド23によって、電線群Wが縦リブ26と一体に結束され、縦リブ26を介してプロテクタ本体12に固定されている。なお、底壁部25の上面25aにおける挿通路27の両端の開口は、それぞれ略長方形で、短径が結束バンド23のロック部23bより小径になっている。よって、結束バンド23のロック部23bは、挿通路27に入ることはなく、プロテクタ本体12の凹部11内に配置される。挿通路27と縦溝28が底部側で連通し、挿通路27内で底壁部25の内壁面側部分25cが両持ち支持された左右一対の平行片部に分割されてもよい。
各一対の縦リブ26の対向する線材案内面26a、26bは、それぞれ電線群Wに当接するよう、図中では底壁部25の上面25aに対し垂直に形成されている。ただし、各一対の縦リブ26の線材案内面26a、26bは、縦溝28の内壁面と同じ傾斜方向となるよう、電線群Wの横断面形状に応じて互いに逆方向に傾斜してもよい。
前述のように、本実施形態では、プロテクタ10が厚さ方向に屈曲しつつ電線群Wの電線の長さ方向に延在するとともに、各縦溝28および各一対の縦リブ26が、プロテクタ本体12の延在方向において電線結束部位21、22を含む少なくとも一部の長さ領域内に、プロテクタ10の延在方向に対し平行に形成されている。また、蓋部材13の蓋側縦溝38も、プロテクタ10の延在方向に対し平行に形成されている。
ただし、これら縦溝28および縦リブ26等の延在方向は、プロテクタ10や凹部11の延在方向と必ずしも平行でなくてもよい。また、各一対の縦リブ26の高さやそれらの線材案内面26a、26bの傾斜角、縦溝28および蓋側縦溝38の深さ等も、電線結束部位21、22の近傍であるか否か、曲げ区間Z1および非曲げ区間Z2のいずれかであるか等によって、適宜相違させてもよい。
各一対の縦リブ26は、底壁部25の上面25aからの突出高さhfが同一となっているが、片側を高くしてもよい。また、挿通路27内の結束バンド23が巻き掛かる底壁部25の内壁面側部分25cや一対の縦リブ26の角部を面取りしてもよい。
蓋部材13に略長方形に形成される複数の結束バンド逃げ孔31、32の長さLaは、図中ではプロテクタ本体12に形成される挿通路27の長さLbより短くなっているが、挿通路27の長さLbより長くてもよい。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のプロテクタ10の組み立て時には、まず、プロテクタ本体12の凹部11内に複数の電線群Wを収納する。その際、各一対の縦リブ26の間に各電線群Wを嵌め込み、各電線群Wの一部を底壁部25の上面25aより凹部11の内奥側の縦溝28内に収納する。
次いで、プロテクタ本体12の底壁部25の厚さtpの範囲内に形成された挿通路27に結束バンド23を通し、その結束バンド23により、ワイヤハーネスの電線群Wを底壁部25の内壁面側部分25cおよび一対の縦リブ26と共に結束して、プロテクタ本体12に固定する。結束バンド23のロック部23bは、凹部11内に位置させる。
このとき、各電線群Wは縦溝28内に確実に入り込む。また、結束バンド23が挿通路27内に入り込み、プロテクタ本体12の底壁部25から下方に突出することがない。
次いで、プロテクタ本体12の開口端側を閉塞するように蓋部材13をプロテクタ本体12に取り付け、筒状のプロテクタ10とする。
このとき、電線群Wの上部が蓋側縦溝38内に入り込むとともに、電線群Wに巻き掛けられた結束バンド23の一部が結束バンド逃げ孔31、32内に収納される。
このようにして組み立てられた本実施形態のプロテクタ10では、電線群Wが図1中の上下両側でプロテクタ本体12の縦溝28および蓋部材13の蓋側縦溝38内に収納されるので、縦溝28および蓋側縦溝38の深さ分だけプロテクタ10の高さを縮小できることになる。さらに、挿通路27および結束バンド逃げ孔31、32によって、結束バンド23の厚さtbの2倍分だけ、プロテクタ10の高さを縮小できることになる。
また、本実施形態では、プロテクタ本体12の凹部11の内底面側に複数の縦溝28が形成され、蓋部材13に複数の結束バンド逃げ孔31、32が形成されるものの、各縦溝28の両側の各一対の縦リブ26によってプロテクタ本体12の剛性、特に厚さ方向の曲げ剛性が十分に高められている。したがって、プロテクタ10の剛性を低下させることなく、電線収納部分におけるプロテクタ10の高さを有効に削減可能となる。
しかも、縦リブ26が、プロテクタ本体12の凹部11内で縦溝28を間に挟んで並列するとともに、電線群Wの直径に相当する距離を隔てて対向する一対の線材案内面26a、26bを有するので、プロテクタ本体12による電線群Wの案内機能を高めることができる。よって、ワイヤハーネスの電線群Wを所要の配策経路に確実に案内できる。
さらに、挿通路27に結束部材を挿通させて電線群Wをプロテクタ本体12に結束でき、ワイヤハーネスの電線群Wの姿勢をプロテクタ10によって所要の配索姿勢に確実に規制することができる。
加えて、縦溝28および縦リブ26が、プロテクタ本体12の延在方向で線材結束部位21、22の近傍を含む少なくとも一部の長さ領域内に、特に設置スペースに余裕のない区間内にプロテクタ10の延在方向に対し平行に形成されるので、設置スペースに余裕のない配策区間内でプロテクタ10の高さを的確に削減することが可能となる。
また、本実施形態では、縦リブ26と挿通路27を形成する底壁部25とが上下方向にずれているので、結束バンド23の先端を挿通路27の両端の開口に容易に挿入でき、結束バンド23の挿通作業および結束バンド23による電線群Wの結束作業が容易となる。
このように、本実施形態においては、電線収納部分におけるプロテクタ10の高さを削減し、太物の電線群Wを収納する場合でも、ワイヤハーネスの電線群Wの配索の自由度を十分に確保しつつ電線群Wを所要の配策経路に確実に案内できるプロテクタ10を提供することができる。
(比較例)
以上のような本発明の作用効果をより明確にすべく、図7および図8に比較例を示す。なお、以下の説明では、第1の実施の形態と同一または類似する構成については図1ないし図6に示した第1の実施の形態中の対応する構成要素の符号を用いつつ、第1の実施の形態との相違点について説明する。
比較例のプロテクタ110は、第1の実施の形態におけるプロテクタ本体12のように内底面から突出する結束用の固定片を有するものではなく、内底面が概ね平坦なもので、プロテクタ本体112の底壁部125に電線群Wが2箇所で貫通するバンド挿通孔127a、127bを有している。また、蓋部材113には、上述の第1の実施の形態における結束バンド逃げ孔31、32のような結束部材逃げ部は形成されていない。
この場合、電線群Wの収納および結束形態は、上述の特許文献1に記載されるようなプロテクタでの形態に近いものとなり、プロテクタ本体112の底壁部125の下面125bから結束バンド23がバンド部23aの厚さtb分だけ突出するものとなっている。また、プロテクタ本体112の凹部111の深さhdが、電線群Wの仮想直径に相当する上述の第1の実施の形態におけるプロテクタ本体12の凹部11の深さhcより結束バンド23のバンド部23aの厚さtb分だけ大きくなっている。
そればかりか、電線群Wをプロテクタ本体112の底壁部125に結束するためのバンド挿通孔127a、127bが電線群Wの背面側で底壁部125の上面125a上に開口するため、バンド挿通孔127a、127bに結束バンド23を通す作業が容易でなく、作業性を良くするためにプロテクタ110と電線群Wの間に図8に示すような厚さ方向の隙間gを形成する必要も生じ易くなる。
よって、上述の第1の実施の形態のプロテクタ10は、比較例のプロテクタ110よりも少なくとも結束バンド23のバンド部23aの厚さtbの2倍分だけ薄くできることにがわかる。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るプロテクタを示している。
本実施形態においては、第1の実施の形態と同様に、プロテクタ本体12の各電線結束部位21、22において、凹部11の内底面である底壁部25の上面25aに対し凹状をなす複数の縦溝28と、プロテクタ本体12の底壁部25の上面25aから凹部11内に突出高さhfだけ突出する複数対の縦リブ26と、が設けられている。また、蓋部材13には、複数の縦溝28に対向する蓋側縦溝38が形成されている。
そして、各一対の縦リブ26の線材案内面26a、26bが電線群Wに当接する状態で、各電線群Wが下方側へ縦溝28に、上方側では蓋側縦溝38内に収納されている。
加えて、各一対の縦リブ26の基端側(図9中で下方側)であって底壁部25の厚さtpの範囲内には挿通路27が形成され、挿通路27に挿通された結束バンド23により、電線群Wが一対の縦リブ26と共に結束され、プロテクタ本体12に固定されている。
本実施形態では、プロテクタ本体12に取り付けられる蓋部材13が、複数の結束バンド逃げ孔31、32をその外表面に開口させるものではなく、凹部11に対向しつつ結束バンド23の一部を収納する蓋側拡張凹部39を有している。
蓋側拡張凹部39は、その内奥面が蓋側縦溝38の内奥面と相似形をなす円弧断面形状をなすように、蓋側縦溝38の一部を各電線結束部位21、22において幅方向および深さ方向に広げてその断面積を大きくした結束部材逃げ部である。
図9に仮想線で示すように、蓋側拡張凹部39は、各電線結束部位21、22において電線群Wをプロテクタ本体12に結束し固定する結束バンド23の一部が、蓋部材13に対し蓋側縦溝38より深く入り込む部分を収納することができる。
本実施形態においても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
しかも、本実施形態では、蓋部材13がその内面側で凹状をなす蓋側拡張凹部39を有しているので、蓋部材13の外表面に開口を形成せずに済むという利点がある。
なお、上述の各実施の形態では、プロテクタ10は、蓋部材13を有していたが、本発明は蓋部材を有していない場合にも適用可能である。また、上述の各実施形態では、プロテクタ10が厚さ方向に屈曲するものとして例示したが、同一平面上で幅方向に湾曲してもよいし、捩れ方向に傾斜してもよい。
また、縦リブ26は、いずれも底壁部25からの突出高さの各位置で一定幅としたが、突出高さ位置に応じて幅を変化させてもよい。また、複数の縦リブ26の突出高さhfや縦溝28および蓋側縦溝38の溝深さを、配索経路中の設置スペースの余裕度合いに応じて適宜相違させてもよい。
また、上述の各実施形態では、線材をワイヤハーネスの電線群(電線束)としたが、本発明にいう線材は、光ハーネスの線材群等のような電線以外の線材を含み得るものであり、線材が複数の電線でなく単線の電線等であってもよい。
以上説明したように、本発明は、電線収納部分におけるプロテクタの高さを削減し、太物の線材を収納する場合でも、ハーネスの配索の自由度を十分に確保しつつ所要の配策経路に確実に案内できるプロテクタを提供することができるものである。かかる本発明は、ハーネスを構成する線材を収納し保護するプロテクタ、特に電源線等のように比較的高曲げ剛性の線材を収納し保護するプロテクタ全般に有用である。
10 プロテクタ
11 凹部
12 プロテクタ本体
12a、12b 側壁
13 蓋部材
21、22 電線結束部位
23 結束バンド(結束部材)
25 底壁部
25a 上面(凹部の内底面)
25b 下面(外底面)
26 縦リブ(リブ部分)
26a、26b 線材案内面
27 挿通路(結束部材挿通路)
28 縦溝(溝部分)
31、32 結束バンド逃げ孔(結束部材逃げ部)
38 蓋側縦溝
39 蓋側拡張凹部(結束部材逃げ部)
W 電線群
Z1 曲げ区間
Z2 非曲げ区間

Claims (4)

  1. ハーネスを構成する線材の収納が可能な凹部を形成するプロテクタ本体を備えるプロテクタであって、
    前記プロテクタ本体に、前記凹部の内底面に対し凹状をなすとともに前記線材の長さ方向に延びる溝部分と、前記凹部の内底面に対し前記線材側に突出するとともに前記線材の長さ方向に延びるリブ部分とを形成していることを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記リブ部分が、前記プロテクタ本体の前記凹部内で前記溝部分を間に挟んで並列するとともに、前記線材の直径に相当する距離を隔てて互いに離間する一対の線材案内面を有していることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記プロテクタ本体が、前記凹部の内底面を形成する底壁部を有しており、
    前記底壁部には、前記溝部分および前記リブ部分を間に挟んで前記凹部の前記内底面に両端を開口させるとともに、前記溝部分および前記リブ部分より前記外底面側で前記溝部分および前記リブ部分に対し交差する方向に延びる結束部材挿通路が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記プロテクタ本体の前記凹部が前記線材の長さ方向に延在するとともに、
    前記溝部分および前記リブ部分が、前記プロテクタ本体の延在方向における少なくとも一部の長さ領域内に前記延在方向に対し平行に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタ。
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