JP2000152463A - 配線ダクト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電線の収納本数に拘わらず電線の仮保持を確実
に行うことができる配線ダクトを提供する。 【解決手段】配線ダクト１は、電線６を案内し収納する
収納路７を有する本体２と、収納路７を閉塞するカバー
３とから成り、収納路７を幅方向に覆い、略長方形の板
状で全体的に少し円弧状に湾曲させて形成された保持具
８と、保持具８を係止するために収納路７の左右側面か
ら内側に向けて係止部９を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、床に電線を配線する際
に、電線を案内保護するための配線ダクトに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図５〜図７に示すように床に配し
た電線を案内保護するための配線ダクト２１は、前面に
開口部を有する本体２２と、本体２２の開口部を閉塞す
るカバー２３とから成り、何れも図５の斜視図に示すよ
うに電線２６を案内する前後方向に長く、本体２２の中
央に設けた電線２６の収納路２７の左右側部にはカバー
２３を係合する係合凹部３０が形成され、カバー２３の
左右端辺にその係合凹部３０に挿入係合する係合部３５
を設け、電線２６を収納後、カバー２３の係合部３５を
本体２２の係合凹部３０に挿入係止させて、本体２２の
開口部を閉塞して電線２６を保護するようになってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の配線ダクト２１は、本体２２に形成された収納路２
７が凹状に形成されているだけであるため、電線２６の
仮保持ができず、配線ダクト２１が長くなると電線２６
が収納路２７からはみ出し易く、カバー２３の装着をス
ムーズに行うことができなかった。

【０００４】この点を解消するために、図８に示すよう
に収納路２７の左右側面から内側に仮保持用の保持片３
８を伸ばした構成の配線ダクト２１が提案されている
が、収納路２７の全体を覆っているわけではなく、中央
に電線２６を収納しやすくするための隙間を設けている
ので、電線２６の収納本数によってはやはり隙間からは
み出し、カバー２３の装着をスムーズに行うことができ
なかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記従来の配線ダクトの
問題点に鑑み本発明の目的は、電線の収納本数に拘わら
ず電線の仮保持を確実に行うことができる配線ダクトを
提供するもので、電線を案内し収納する収納路を有する
本体と、前記収納路を閉塞するカバーとから成る配線ダ
クトにおいて、前記収納路の幅方向を覆う保持具と、該
保持具を係止するために前記収納路の左右側面から内側
に向けて係止部を適宜箇所設けたことである。

【０００６】

【発明の実施の形態】配線ダクトは、電線を案内し収納
する収納路を有する本体と、収納路を閉塞するカバーと
から成り、収納路を幅方向に覆い、略長方形の板状で全
体的に少し円弧状に湾曲させて形成された保持具と、保
持具を係止するために収納路の左右側面から内側に向け
て係止部を設けている。

【０００７】

【実施例】本発明に係る配線ダクトの実施例を図１〜図
４の添付図面に基づいて説明する。

【０００８】配線ダクト１は、前面に開口部を有する本
体２と、本体２の開口部を閉塞するカバー３とから成っ
ている。配線ダクト１は、前後方向に長く、本体２は、
左右側部がテーパ状に形成されたテーパ面４を有し、底
面５は床面に固着可能に平坦なものとなっている。そし
て、上面中央に電線６を収納する収納路７を有し、収納
路７の左右側面から内側に向けて保持具８を係止させる
ための係止部９と、収納路７の左右に収納路７に沿って
カバー３を固定するための係合凹部１０が形成され、そ
の係合凹部１０の片側壁面には係止爪１１が設けられて
いる。

【０００９】収納路７を覆う保持具８は、収納路７の一
方の側壁１２ａから他方の側壁１２ｂに至る長さを有
し、幅方向に略長方形の板状に形成され、全体的に少し
円弧状に湾曲している。また、保持具８は複数本の電線
６を覆うための柔軟性と、確実に係止部９に係止するた
めの弾性力を有して形成されている。

【００１０】保持具８の材質は、比較的柔らかくて弾性
力のあるものがよく、例えばポリプロピレン等の合成樹
脂で形成することができる。

【００１１】電線６の収納操作は、電線６を収納路７に
収納して保持具８の一端を収納路の左右側面に形成され
る係止部９の一方に差し込み、保持具８を湾曲させて保
持具８の他端を係止部９の他方に弾性力により係止させ
る。この収納操作を収納路７の端から順に行い、保持具
８の取り付ける間隔を周期的に設けて適宜箇所で電線６
を保持具８にて保持する。

【００１２】カバー３は、本体２表面と連続する表面を
形成し、充分な強度を得るよう断面がアーチ状に形成さ
れ、左右両辺には本体２の係合凹部１０に挿入し固定す
るための係合辺１３と係止辺１４とから成る係合部１５
が形成され、係止辺１４には本体側係止爪１１に制止す
る係止爪１６が形成されている。このカバー３は本体２
と同一の樹脂により形成しても良いが、更に硬質な樹脂
や金属により形成しても良い。

【００１３】カバー３をこのように形成することで、カ
バー３を本体２に挿入操作するだけで係合部１５と係合
凹部１０が係止し、確実にカバー３を装着でき、電線６
を保護することができる。

【００１４】このように、電線６の仮保持が簡易な操作
で確実にでき、収納路７からはみ出すことがないのでカ
バー３の装着をスムーズに行うことができる。

【００１５】尚、本実施例において係止部を収納路全体
に渡り連続して形成しているが必ずしも連続して形成す
る必要はなく、間隔を周期的に設けて部分的に形成して
も何ら問題なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜
変更可能である。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明に係る配線ダクト
は、電線を案内し収納する収納路を有する本体と、前記
収納路を閉塞するカバーとから成り、前記収納路の幅方
向を覆う保持具と、該保持具を係止するために前記収納
路の左右側面から内側に向けて係止部を適宜箇所設けた
ことによって、収納された電線は保持具により保持され
るので、収納路から電線が外部にはみ出すことがない。
したがって、確実に電線の仮保持ができ、カバーの装着
をスムーズに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る配線ダクトの全体を示す斜視図で
ある。

【図２】本発明に係る配線ダクトに電線を収納した状態
を示す断面図である。

【図３】本発明に係る配線ダクトの電線収納操作を示す
断面図である。

【図４】保持具を示す斜視図である。

【図５】従来の配線ダクトの全体を示す斜視図である。

【図６】従来の配線ダクトに電線を収納した状態を示す
断面図である。

【図７】従来の配線ダクトの電線収納操作を示す断面図
である。

【図８】従来の他の形状の配線ダクトの断面図である。

【符号の説明】

１ 配線ダクト ２ 本体 ３ カバー ４ テーパ面 ５ 底面 ６ 電線 ７ 収納路 ８ 保持具 ９ 係止部 １０ 係合凹部 １１ 係止爪 １２ａ 側壁 １２ｂ 側壁 １３ 係合辺 １４ 係止辺 １５ 係合部 １６ 係止爪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電線を保護して床面に電線を配線可能と
   する配線ダクトであって、電線を案内し収納する収納路
   を有する本体と、前記収納路を閉塞するカバーとから成
   り、前記収納路の幅方向を覆う保持具と、該保持具を係
   止するために前記収納路の左右側面から内側に向けて係
   止部を適宜箇所設けたことを特徴とする配線ダクト。