JP3314578B2 - ワイヤハーネス用成形プロテクタ - Google Patents

ワイヤハーネス用成形プロテクタ

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JP3314578B2 JP08334995A JP8334995A JP3314578B2 JP 3314578 B2 JP3314578 B2 JP 3314578B2 JP 08334995 A JP08334995 A JP 08334995A JP 8334995 A JP8334995 A JP 8334995A JP 3314578 B2 JP3314578 B2 JP 3314578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネスを貫通
収納して車体・機器に取り付け、そのワイヤハーネスの
配設姿勢を整えて保持すると共に、ワイヤハーネスの保
護を図るのに使用するワイヤハーネス用成形プロテクタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネス用成形プロテクタは、ワ
イヤハーネスの電線群を貫通収納する長尺U字溝体のプ
ロテクタ本体と、そのプロテクタ本体の上方開口部に覆
着する蓋体からなる基本形状を有している。そして、そ
のプロテクタ本体の電線収納キヤパシテイーに対して、
収納電線量が少い場合は、車体の走行振動等によって、
プロテクタ本体内の収納電線が「がたがた」して、収納
姿勢が不安定になると共に、車体走行時の異音発生の原
因となるので、その収納電線の押圧部材を設けた実開平
1ー180807号公報の公知例がある。
【0003】即ち、この押圧部材を備えた公知例のもの
は、蓋体の内側に、蓋体の長手方向に間隔を有して散設
した押圧部材取着溝を穿設し、この押圧部材取着溝に逆
U字形状の押圧部材を取り付ける構造、または、蓋体の
内側に、収納電線の横断方向に弾接する押圧リブを、間
隔をおいて隆設した構造を有し、その蓋体をプロテクタ
本体に覆着したとき、その押圧部材または押圧リブを収
納電線に押し付けて、車体振動等による電線群の「がた
つき」を防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知例の押圧部
材を備えたワイヤハーネス用成形プロテクタは、蓋体内
側に配設する押圧部材・押圧リブが、実用的には、かな
り長スパンの配設間隔の点押えとなるので、充分な電線
押え力が得られず、車体走行による強い振動を受ける
と、電線群が「がたつく」おそれがある。
【0005】そして、その押圧部材のものは、蓋体と押
圧部材の2部材結合構成のため、押圧部材の手作業取り
付けが必要にして手数がかかると共に、蓋体構造が複雑
化してコスト高になり、さらに、部品点数増加による部
品管理性の煩雑化をもたらす難点がある。
【0006】一方、前記の押圧リブのものは、押圧リブ
を点在隆設する構造上の制限から、樹脂押し出し成形法
による成形が不能にして、型成形に頼らざるを得ないの
で、コスト高になる。本発明は、以上の従来技術の難点
を解消するワイヤハーネス用成形プロテクタを提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のワイヤハーネス用成形プロテクタは、ワイヤ
ハーネスの電線群を貫通収納する長尺U字溝体のプロテ
クタ本体と、前記プロテクタ本体の上部開口部に覆着す
る蓋体からなるワイヤハーネス用成形プロテクタにおい
て、前記蓋体の内側に、前記プロテクタ本体へ覆着した
自由状態において、前記プロテクタ本体の底面と所要の
間隔を有して対峠すると共に、前記プロテクタ本体の長
手方向に連続し、かつ、上方へ弾性撓自在の電線押え板
を設け、「前記電線押え板は、長手方向の両側縁にヒン
ジ部を有する前記蓋体側のアーム状の支承板と弾性折り
曲げ自在に接続されると共に、前記電線群を押えた状態
において前記底面と概ね平行する形状を有し、さらに、
前記プロテクタ本体と蓋体と電線押え板と支承板を含む
全体が、同一横断面形状の連続である構造」と「前記電
線押え板は、弾性挫屈自在板の支承板を介して前記蓋体
に接続されると共に、前記電線群を押えた状態において
前記底面と概ね平行する形状を有し、さらに、前記プロ
テクタ本体と蓋体と電線押え板と支承板を含む全体が、
同一横断面形状の連続である構造」に成っている。
【0008】即ち、本発明のワイヤハーネス用成形プロ
テクタは、プロテクタ本体に蓋体を覆着したとき、プロ
テクタ本体の長手方向に連続して底面と対峠し、蓋体に
弾支接続されて上方へ弾性退避可能の電線押え板によっ
て、収納電線の上縁部分を、電線長手方向に連続押え付
けすることを特徴とするものであり、その電線押え板を
蓋体に接続支承する支承板は、電線押え板とヒンジ接続
されて該電線押え板と弾性折れ曲げ自在になる形態、ま
たは、弾性挫屈自在板の形態に形成される。
【0009】
【作用】以上の構成の本発明のワイヤハーネス用成形プ
ロテクタは、蓋体内側に弾支接続した電線押え板が、プ
ロテクタ本体の収納電線量に順応して弾性撓して電線群
の上縁に弾接すると共に、その弾接が電線群の長手方向
に連続するので、その電線押え板の撓剛性を適量に設定
しておくと、電線群の押え込み姿勢が安定し、車体走行
による強い振動を受けても「がたつく」おそれが極めて
少くなる。
【0010】そして、その電線押え板は蓋体と一体接続
の単体構成のため、樹脂押し出し成形法による成形が可
能にして、電線押え機構つきワイヤハーネス用成形プロ
テクタの成形性が向上すると共に、部品管理の煩雑性を
もたらすことはない。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本発明の第一実施例を示す図1を参照して、ワイヤ
ハーネスの電線群10を貫通収納する長尺U字溝体のプ
ロテクタ本体2と、プロテクタ本体2の一側側壁12の
上縁のヒンジ部4を介してプロテクタ本体2に一体に接
続された蓋体3からなり、蓋体3の先端の雄係止条8を
プロテクタ本体2の他側側壁11の上縁の雌係止凹条9
にかみ合せて、蓋体3をプロテクタ本体2の上方開口部
に覆着係止するワイヤハーネス用成形プロテクタ1にお
いて、蓋体3の内側には、以下に詳述する電線押え板5
が設けられている。
【0012】即ち、電線押え板5は、蓋体3をプロテク
タ本体2に覆着係止したとき、自由状態の電線押え板5
がプロテクタ本体2の溝内に入って、プロテクタ本体2
の底面7と所要の間隔Lを有して、底面7と対峠すると
共に、プロテクタ本体2の長手方向に連続する形状を有
し、前記の間隔Lは、収納する最小電線量より若干狭く
設定されている。
【0013】そして、この電線押え板5は「両端にヒン
ジ部4を有し、かつ、蓋体3の長手方向に連続するアー
ム状の支承板6」を介して蓋体3の内側に一体に接続さ
れており、ヒンジ部4を介して長手方向の一側縁を相互
接続した電線押え板5と支承板6は、所要の曲げ剛性を
有する弾性折り曲げ自在板になっている。
【0014】そして、蓋体3をプロテクタ本体2に覆着
係止した状態において、(図1の(B)参照)プロテク
タ本体2内に自由状態で垂設姿勢を呈する電線押え板5
は、幅方向の中央部分に押し上げ力Pを受けると、底面
7と概ね平行する姿勢を保持して、上方へ弾性撓するこ
とができる。
【0015】なお、この実施例のものは、プロテクタ本
体2と蓋体3と電線押え板5と支承板6を含む全体が、
樹脂押し出し成形法によって樹脂成形され、同一横断面
形状を長手方向に連続している。
【0016】以上の図1実施例のものは前記の作用があ
り、電線押え板5の上方弾性退避の剛性を適量に設定し
ておくと、(図1の(C)参照)プロテクタ本体2へ収
納した電線群10の電線量に整合して、電線押え板5が
必要量弾性撓上昇し、電線群10の長手方向に連続弾接
して押え込むので、電線群10の収納姿勢が極めて安定
すると共に、車体走行時の強い振動を受けても、電線群
10ががたついて走行時異音の原因となるおそれはな
い。そして、樹脂押し出し成形による成形ができるの
で、電線押え機構つきワイヤハーネス用成形プロテクタ
が低コストで量産できる。
【0017】つぎに、図2・図3を参照して本発明の他
の実施例を説明する。即ち、図1実施例と同様な電線押
え板5を有する電線押え機構つきワイヤハーネス用成形
プロテクタにおいて、図2のものは、電線押え板5の中
間と蓋体3が、弾性挫屈自在の支承板6によって接続さ
れており、電線群10に弾接した電線押え板5は、その
弾接押し上げ力による支承板6の弾性挫屈によって、上
昇退避して電線群10を押え付けるようになっている。
この図2のものによると、電線群10を押え付けた電線
押え板5が、底面7と概ね平行する姿勢を持続できると
共に、強い座屈反力によって電線群10を押さえ込むの
で、押え性能が一段と安定する。
【0018】一方、図3のものは電線押え板5の下面
が、長手方向に連続する電線収納凹部13に形成されて
いる。この図3のものも、電線群10の収納姿勢が一段
と安定する。
【0019】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のワイヤハ
ーネス用成形プロテクタは、プロテクタ本体へ収納した
電線群の押え機構を有するものにおいて、電線群の押え
性能が安定向上して、車体振動に基づく電線がたつきを
防止すると共に、成形コストを低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のワイヤハーネス用成形プロ
テクタを示し、(A)はその斜視図、(B)はその側面
図、(C)はその使用状態の側面図
【図2】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用成形プ
ロテクタの側面図
【図3】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用成形プ
ロテクタの側面図
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス用成形プロテクタ 2 プロテクタ本体 3 蓋体 4 ヒンジ部 5 電線押え板 6 支承板 7 底面 8 雄係止条 9 雌係止凹条 10 電線群 11 一側側壁 12 他側側壁 13 電線収納凹部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスの電線群を貫通収納する
    長尺U字溝体のプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体
    の上部開口部に覆着する蓋体からなるワイヤハーネス用
    成形プロテクタにおいて、前記蓋体の内側に、前記プロ
    テクタ本体へ覆着した自由状態において、前記プロテク
    タ本体の底面と所要の間隔を有して対峠すると共に、前
    記プロテクタ本体の長手方向に連続し、かつ、上方へ弾
    性撓自在の電線押え板を設け、前記電線押え板は、長手
    方向の両側縁にヒンジ部を有する前記蓋体側のアーム状
    の支承板と弾性折り曲げ自在に接続されると共に、前記
    電線群を押えた状態において前記底面と概ね平行する形
    状を有し、さらに、前記プロテクタ本体と蓋体と電線押
    え板と支承板を含む全体が、同一横断面形状の連続であ
    る構造を特徴とするワイヤハーネス用成形プロテクタ。
  2. 【請求項2】 ワイヤハーネスの電線群を貫通収納する
    長尺U字溝体のプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体
    の上部開口部に覆着する蓋体からなるワイヤハーネス用
    成形プロテクタにおいて、前記蓋体の内側に、前記プロ
    テクタ本体へ覆着した自由状態において、前記プロテク
    タ本体の底面と所要の間隔を有して対峠すると共に、前
    記プロテクタ本体の長手方向に連続し、かつ、上方へ弾
    性撓自在の電線押え板を設け、前記電線押え板は、弾性
    挫屈自在板の支承板を介して前記蓋体に接続されると共
    に、前記電線群を押えた状態において前記底面と概ね平
    行する形状を有し、さらに、前記プロテクタ本体と蓋体
    と電線押え板と支承板を含む全体が、同一横断面形状の
    連続である構造を特徴とするワイヤハーネス用成形プロ
    テクタ。
  3. 【請求項3】 下面に電線収納凹部を設けた電線押え板
    からなる請求項1または請求項2のワイヤハーネス用成
    形プロテクタ。
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