JP2005120594A - 防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置 - Google Patents

防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数枚の防水扉10、10…を組み合わせ、軽快な起倒動作を実現する。
【解決手段】複数枚の防水扉10、10…を並設し、左右に隣接する防水扉10、10間の隙間Sをシールするシール機構を矢印d、dの位置に設ける。
通路幅が大きくても、各防水扉10を順に個別に起倒することにより、起倒操作を容易にすることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数枚の防水扉を組み合わせ、軽快な起倒操作を実現することができる防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置に関する。
建築物や、駐車場等の出入口などには、水害時において浸水を防止するために、起倒式の防水扉装置を設置することがある(たとえば特許文献1)。
従来の防水扉装置は、建物の出入口などにヒンジを介して起倒する防水扉を配設し、防水扉のヒンジ側には、左右の扉枠が立設されている。そこで、防水扉は、扉枠に向けて起立させることにより、扉枠間の通路を水密に遮断することができる。また、起立している防水扉は、床面と同一レベルに倒伏させて通路を開放することができる。なお、防水扉は、通路幅に適合する横長の1枚扉とし、電動式または手動式の起倒駆動機構を介して起倒させ、起倒駆動機構は、適当なケースに収納して通路の床面に埋設する。防水扉を複数枚に分割すると、接合部を水密にシールすることが極めて難しいからである。
特開2000−226965号公報
かかる従来技術によるときは、防水扉は、横長の1枚扉であったから、通路幅が狭い場合にはよいとしても、通路幅が大きくなると、防水扉の重量が大きくなるため、起倒駆動機構が大げさになる上、手動による起倒操作が困難になることも少なくないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、左右に隣接する防水扉間の隙間を効果的にシールすることによって、防水扉を複数枚に分割可能とし、手動による軽快な起倒操作を容易に実現することができる防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明の構成は、左右に隣接する防水扉間の隙間をシールするパッキンと、パッキンを隙間に対向させて押圧する駆動機構とを備えてなり、パッキンは、一方の防水扉の裏面側に対し、駆動機構を介して組み付けることをその要旨とする。
なお、隙間は、防水扉の裏面側に開く断面V字状に形成することができ、パッキンは、隙間と同一の頂角を有する断面V字状に形成することができる。
また、隙間は、頂部にギャップを形成してもよい。
第2発明の構成は、左右に並設する起倒可能な複数枚の防水扉と、隣接する防水扉間の隙間をシールする第1発明に係る防水扉のシール機構と、各防水扉の裏面側に付設する保持機構とを備えてなり、保持機構は、防水扉を起立状態に保持することをその要旨とする。
なお、保持機構は、防水扉の起立限を規定する索状体と、起立状態の防水扉を支持してロックするロックアームとを備えてもよく、索状体は、長さ調節可能としてもよい。
かかる第1発明の構成によるときは、駆動機構は、左右に隣接する防水扉間の隙間にパッキンを対向させて押圧することにより、パッキンを介し、防水扉間の隙間を水密にシールすることができる。すなわち、複数枚の防水扉を並設して防水扉装置を構成しても、パッキンを介して各防水扉間の接合部を効果的にシールすることができるから、各防水扉を軽量化し、起倒操作を著しく容易にすることができる。ただし、パッキンは、各防水扉を起立状態に保持して防水扉間の隙間に押圧するものとする。なお、パッキンは、左右に隣接する防水扉の一方の裏面側に対し、駆動機構を介してコンパクトに組み付けることができる。
防水扉間の隙間を断面V字状とすれば、隙間に対向させて押圧するパッキンは、隙間内に楔状に進入し、一層効果的に隙間をシールすることができる。なお、このようなパッキンの断面形状は、隙間と同一の頂角を有する断面V字状が最も代表的であるが、隙間の斜面に同時に密着し得る2面を有する限り、たとえば断面三角形、断面台形などであってもよい。
隙間の頂部にギャップを形成すれば、たとえば断面V字状、断面三角形などのパッキンの頂部は、ギャップを介して防水扉の表面側にまで突出し、各防水扉の表面側下端部に配設する水平方向のパッキンと組み合わせることにより、各防水扉の表面側の左右両端部、下端部を水密にシールすることができる。ただし、各防水扉の左右両端のうち、他の防水扉に隣接しない側は、たとえば固定の扉枠に付設するパッキンを介してシールするものとする。
第2発明の構成によるときは、複数枚の防水扉は、シール機構を介してそれぞれの間の隙間をシールすることができるから、全体として大きな通路幅を水密に遮断することができる上、各防水扉は、小さくして軽量にし得るから、手動によっても十分軽快に起倒操作することができる。なお、各防水扉の裏面側に付設する保持機構は、各防水扉を起立状態に保持することにより、防水扉間の隙間を固定し、シール機構によるシール効果を維持することができる。
保持機構は、防水扉の起立限を規定する索状体と、起立状態の防水扉を支持してロックするロックアームとを組み合わせることにより、防水扉を起立状態に確実に保持することができる。索状体、ロックアームは、起立状態の防水扉に対して互いに相反する方向に力を加え、防水扉を不動に保つことができるからである。なお、ここでいう索状体とは、チェーンやワイヤのような任意の可撓性の張力伝達部材であって、過大な伸びを生じることなく一定以上の張力を負荷し得るものであればよい。
索状体は、長さ調節可能とすることにより、使用中の不測の伸びを吸収することができる。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
防水扉装置は、図示しない建物の通路を横断するようにして、起倒可能な複数枚の防水扉10、10…を左右に並設してなる(図1)。ただし、図1において、3枚の防水扉10、10…が図示されている。また、図1(A)、(B)は、それぞれ倒伏状態、起立状態の防水扉10、10…の模式平面図である。
各防水扉10は、横長の長方形に形成されており、縦横に組み合わせる補強材11、11…が裏面に付設されている(図1、図2)。防水扉10は、ヒンジ30、30を介し、建物の通路に設置するケース40の上面に起倒自在に装着されている。
ケース40は、上部開放の箱形のケース本体41を通路の床面に埋設して構成されており、ケース40の前面側には、パッキン45a付きの扉枠45、45が左右に立設されている。なお、ケース本体41の前部上端縁には、補助材43aを介して縁材43bが付設され、ケース本体41の後部には、補強材43cが付設されている。
ケース本体41の前端面には、パッキン収納材42aを介してパッキン42が内向きに突設されている(図2、図3)。なお、パッキン42は、両端を扉枠45、45のパッキン45a、45aに連続させることにより、全体として上部開放のコ字状に形成されている。また、扉枠45、45は、パッキン収納材42aの両端に立設され、通路の両側の図示しない壁に付設されている。
各ヒンジ30は、防水扉10側の補強板12に取り付ける可動ヒンジ31、31と、補強板34を介してケース40の前部に立設する固定ヒンジ32とを備えている(図2、図3)。可動ヒンジ31、31、固定ヒンジ32は、リンク33、33を介して相対回転自在に連結されており、可動ヒンジ31、31、リンク33、33は、それぞれ固定ヒンジ32の両側に配設されているものとする。ただし、図2、図3において、可動ヒンジ31、31、リンク33、33は、それぞれの一方のみが図示されている。
固定ヒンジ32には、前部から上部後方に向って斜め上向きに湾曲し、さらに前向きに折り返すフック状のガイド孔32aが形成されている。可動ヒンジ31、31の先端部は、ローラ31bを有するヒンジピン31aを介して連結されており、ローラ31bは、ガイド孔32aに沿って転動することができる。また、各リンク33の両端は、連結ピン33a、33bを介し、それぞれ可動ヒンジ31の基部、固定ヒンジ32の前部下方に回転自在に連結されている。そこで、各防水扉10は、ヒンジ30、30を介し、床面に倒伏する倒伏状態(図1(A)、図2の二点鎖線、図3の実線)と、床面に対して垂直に起立する起立状態との間に前後に起倒させることができる。なお、ケース本体41の後縁上部には、倒伏状態の防水扉10、10…を支持する共通の支持材44が付設されている。
各ヒンジ30は、防水扉10の起立動作の開始時において(図3の矢印K1 方向)、可動ヒンジ31、31が防水扉10とともに連結ピン33aを中心として回転し、ヒンジピン31a、ローラ31bがガイド孔32aに沿って後方に移動することによりリンク33、33が後方に揺動し(同図の矢印K2 方向)、可動ヒンジ31、31を介して防水扉10を一時的に後退させる。ただし、ガイド孔32aは、連結ピン33aを中心とするヒンジピン31aの旋回軌跡に比し、後方に長く伸びているものとする。また、防水扉10は、ほぼ垂直にまで起立すると、ヒンジピン31a、ローラ31bがガイド孔32aの上部に沿って前進し、リンク33、33が連結ピン33bを中心に前方に揺動することにより、前方に平行移動するようにして垂直に起立させることができる。
ケース本体41の後部には、ばね46aを介して倒伏状態の防水扉10を起立方向に付勢する揺動アーム46が付設されている(図2)。ただし、揺動アーム46は、各防水扉10に対し、図1(B)の矢印a、aに示す各位置に配設されているものとする。揺動アーム46の先端には、防水扉10の縦方向の補強材11に対して下から係合するローラ46bが付設されている。そこで、各揺動アーム46は、ばね46aを介し、倒伏状態の防水扉10を下から押し上げ、防水扉10の起立動作の初期段階において、起動動作を補助することができる。また、各揺動アーム46は、防水扉10を倒伏させるとき、倒伏動作の終了段階において、防水扉10の重量が操作者に過大に負荷されることを防止して安全性を向上させる。
なお、各防水扉10には、防水扉10を倒伏状態にロックするために、鍵穴13a付きの鍵13が付設されている(図1(A))。そこで、各防水扉10は、鍵穴13aに図示しない操作ハンドル兼用のキーを差し込み、鍵13を解錠した上、キーを介して上向きの力を加えることにより、軽快に起立させることができる。倒伏状態の各防水扉10は、揺動アーム46、46を介し、少なくとも起立動作の初期段階において、起立方向に付勢されているからである。ただし、各防水扉10には、倒伏状態から起立状態まで防水扉10を起立方向に連続的に付勢するために、たとえばつるまきばねを利用する図示しない1〜2組の付勢機構をヒンジ30、30の間にさらに付設してもよい。
各防水扉10は、伸縮可能なダンパ47を介してケース本体41に連結されている(図4)。ただし、ダンパ47は、各防水扉10に対し、図1(B)の矢印b、b…で示す各位置に配設されているものとする。ダンパ47のシリンダ側は、長孔47b付きのブラケット47aを介して防水扉10の裏面側に連結され、ロッド側は、ブラケット47cを介し、ケース本体41の前部に連結されている。ダンパ47、47…は、各防水扉10の起倒速度を適切に制限し、起倒操作時の安全性を向上させる。なお、各防水扉10は、その起立状態において、表面側下端部がパッキン42に密接し(図4の実線)、各扉枠45に接する側の表面側が扉枠45上のパッキン45aに密接することにより(同)、それぞれの部分に水密のシールを完成する。
各防水扉10の裏面側には、チェーン51、ロックアーム52を備える保持機構50が付設されている(図5)。ただし、各防水扉10に対し、ロックアーム52は、図1(B)の矢印c1 の位置に配設されており、チェーン51は、同図の矢印c2 の位置に配設されているものとする。すなわち、ロックアーム52は、各防水扉10の中央部に配設され、チェーン51は、各防水扉10の扉枠45に対応する側を除く一端部または両端部に配設されている。
チェーン51は、中間に長さ調節用のターンバックル51aを含んでいる。また、チェーン51の両端は、ブラケット51b、51bを介し、それぞれ防水扉10の中間部裏面側、ケース本体41の後部に連結されている。なお、チェーン51の中間部は、長い引張りばね51cを介し、防水扉10の下部の補強材11に連結されている。チェーン51は、防水扉10を起立させると(図5の実線)、直線的に張られ、防水扉10の起立限を規定することができる。また、チェーン51は、防水扉10を倒伏状態に倒すと(同図の二点鎖線)、引張りばね51cを介し、ケース本体41内の前方側にコンパクトに折り返して収納される。
ロックアーム52の一端は、ブラケット52aを介し、防水扉10の裏面側に回転自在に連結されている。また、ロックアーム52の他端は、軸52c上のガイドローラ52b、52bを介し、ケース本体41の底部のガイドレール53、53のガイド孔53a、53aに係合している(図5、図6)。なお、ガイドレール53、53は、共通のベースブラケット53cを介してケース本体41の底部に前後方向に固定されており、各ガイド孔53aは、ケース本体41の後方から前方にかけて軽く上向きに傾き、ガイド孔53aの前端には、ガイドローラ52bが嵌り込む斜め上向きの凹部53bが形成されている。また、ガイドレール53、53の間には、軸54aを介して偏心カム54が組み付けられており、偏心カム54は、ロックアーム52の先端に対向している。軸54aの一端には、操作レバー54bが突設されている。
防水扉10をほぼ起立状態に起立させると(図5の実線)、ロックアーム52のガイドローラ52b、52bは、ガイド孔53a、53aの前端に位置する。そこで、操作レバー54bを介して偏心カム54を回転させ(図5の矢印K4 方向)、ロックアーム52を押し上げてガイドローラ52b、52bを凹部53b、53bに嵌め込むことにより、ロックアーム52は、起立状態の防水扉10を裏面側から支持してロックすることができる。なお、このとき、防水扉10は、ロックアーム52、チェーン51を介して相反する方向の力F1 、F2 を受け、起立状態に不動に拘束することができる。
防水扉10を倒伏させるときは、偏心カム54を回転させてロックアーム52による防水扉10のロックを解除する。ロックアーム52の先端のガイドローラ52b、52bは、防水扉10を倒伏させるに従ってガイド孔53a、53aの後方側に移動し、防水扉10を倒伏状態に倒すことができる(図5の二点鎖線)。
左右に隣接する防水扉10、10間には、裏面側に開く断面V字状の隙間Sが形成されており(図7)、一方の防水扉10の裏面側には、駆動機構60を介し、隙間SをシールするパッキンPが組み付けられている。すなわち、パッキンPは、駆動機構60とともに、隙間Sをシールするシール機構を構成している。ただし、図7(A)は、防水扉10、10を起立させ、駆動機構60を介してパッキンPを隙間Sから退避させた平面図であり、同図(B)は、パッキンPを隙間Sに対向させた平面図である。なお、このようなシール機構は、図1(B)の矢印d、dの各位置に配設されているものとし、したがって、図1(B)の場合、中央の防水扉10の両端裏面側に搭載されている。すなわち、図1(B)において、各矢印dの屈曲する基端は、駆動機構60を介してシール機構を搭載する側を示している。
隙間Sは、防水扉10、10の相対向する端面を斜めに切り欠き、エッジ材14、14を付設して形成されている。また、隙間Sの頂部には、小さいギャップgが形成されている。パッキンPは、三角形に組み合わせる断面山形の補強材Pa 、補強板Pb を介し、隙間Sと同一の頂角の断面V字状に形成されている(図7、図8)。なお、パッキンPは、防水扉10の高さと同長に形成されており、したがって、防水扉10を起立させると、パッキンPの下部は、水平方向のパッキン42に対応するものとする。
駆動機構60は、パッキンPを支持する上下のガイドブラケット61、61、支持ブラケット62、62と、パッキンPを隙間Sに向けて押圧する扇形カム63、63…とを備えている。
ガイドブラケット61、61は、それぞれスペーサ61bを介し、防水扉10の補強材11にねじ止めされている。また、各ガイドブラケット61には、へ字状に屈曲するガイド孔61aが形成されており、ガイド孔61aの短辺は、隙間Sの頂部に対向している。一方、支持ブラケット62、62は、それぞれパッキンP側の補強板Pb にねじ止めされており、各支持ブラケット62に立設するガイドピン62aは、対応するガイドブラケット61のガイド孔61aに挿通されている。また、支持ブラケット62、62の先端は、操作ロッド62bを介して連結されている。そこで、パッキンPは、操作ロッド62bを介し、ガイドピン62a、62aをガイド孔61a、61aに沿って前後に移動させることにより、隙間Sから退避させ(図7(A))、隙間Sに対向させるように(同図(B))、平行移動させることができる。
扇形カム63、63…は、上下のブラケット63a、63aを介して回転自在に支持する軸63bの上端、下端、上部、下部に対し、それぞれキー63cを介して相対回転不能に固定されている(図8、図9)。ただし、扇形カム63、63…は、軸63bに対し、同方向に向けて上下対称位置に固定されているものとする。軸63bの上部、下部には、それぞれ平面63d、63d…による短い角柱部分が形成されている。また、上下のブラケット63a、63aは、それぞれガイドブラケット61と共通のスペーサ61bを介して防水扉10の補強材11にねじ止めされている。なお、パッキンP側の補強板Pb には、各扇形カム63に対応するようにして、押圧板63e、63e…がねじ止めされている。
扇形カム63、63…は、パッキンPを隙間Sに対向させた後(図7(B))、軸63bの角柱部分にスパナSPを装着して軸63bを回転させることにより(図10の矢印K5 方向)、押圧板63e、63e…を介してパッキンPを隙間Sに押圧し、パッキンPの2面をエッジ材14、14の表面、すなわち隙間Sの斜面に密着させて隙間Sを水密にシールすることができる。また、このとき、パッキンPの頂部は、隙間Sのギャップgを介して防水扉10、10の表面側に突出し、下部のパッキン42との間を水密にシールすることができる。なお、パッキンPは、軸63bを逆方向に約90°回転させて扇形カム63、63…による押圧を解除し(図7(B))、隙間Sから退避させることができる(同図(A))。ただし、扇形カム63、63…は、スパナSPを使用するに代えて、またはスパナSPを使用するとともに、軸63bの適当な位置に突設する操作レバー63fを介して回転させてもよい(図9)。
図1の防水扉10、10…は、倒伏状態に倒して鍵13、13…をロックすることにより、通路を通行可能に開放する。なお、このとき、各シール機構のパッキンPは、対応する隙間Sから、ガイドブラケット61、61、支持ブラケット62、62を固定する中央の防水扉10側に退避させ(図7(A))、扇形カム63、63…は、当該防水扉10側に向けておく(同図の一点鎖線)。
防水扉10、10…を使用するときは、まず、左右の防水扉10、10について、それぞれの鍵13を解錠して起立状態に起立させ、それぞれのロックアーム52を介してロックし、つづいて、中央の防水扉10について、鍵13を解錠して起立状態に起立させ、ロックアーム52を介してロックする。なお、このようにして防水扉10、10…の起立順序を定めるのは、中央の防水扉10の両端に搭載するシール機構と左右の防水扉10、10との干渉を避けるためである。その後、駆動機構60、60を介して各シール機構のパッキンPを隙間Sに対向させて押圧し(図10)、防水扉10、10…により通路を水密に遮断する。また、使用後の防水扉10、10…は、逆の手順に従って、元の倒伏状態に復帰させることができる。
以上の説明において、防水扉10は、2枚以上任意の枚数を並設することができる(図11)。また、同図において、矢印a、b、c1 、c2 、dによって例示するように、各防水扉10に対するばね46a付きの揺動アーム46、ダンパ47、ロックアーム52、チェーン51、パッキンPによるシール機構の各配設数、配設位置も、それぞれ適宜に選定することが可能である。なお、図11の5枚の防水扉10、10…は、まず、左右両端の2枚の防水扉10、10を起立させ、つづいて、両端から2枚目の防水扉10、10を起立させ、最後に中央の防水扉10を起立させるものとし、倒伏させるときは、逆の手順による。同図において、各隙間Sをシールするシール機構は、両端から2枚目の防水扉10、10の各一端と、中央の防水扉10の両端とに搭載されているからである。
また、保持機構50のチェーン51は、図示のリンクチェーンの他、ローラチェーン、ブロックチェーン、アンカチェーンなどであってもよく、さらには、所定の強度を有する限り、ワイヤなどの任意の索状体を使用してもよい。
なお、以上の説明は、各防水扉10の手動による起倒操作を前提としているが、適当な電動式の起倒駆動装置を組み合わせることによって、電動式または手動・電動兼用式としてもよい。
全体構成模式説明図 要部拡大構成図(1) 要部拡大構成図(2) 要部拡大構成図(3) 要部拡大構成図(4) 図5のX−X線矢視相当拡大断面図 図1(B)の要部拡大説明図 図7(B)のY−Y線矢視相当断面図 図8のZ−Z線矢視相当拡大図 図9のA−A線矢視相当拡大断面図 他の実施の形態を示す図1(B)相当図
符号の説明
P…パッキン
S…隙間
g…ギャップ
10…防水扉
50…保持機構
52…ロックアーム
60…駆動機構

特許出願人 株式会社 富士精工本社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (7)

  1. 左右に隣接する防水扉間の隙間をシールするパッキンと、該パッキンを前記隙間に対向させて押圧する駆動機構とを備えてなり、前記パッキンは、一方の前記防水扉の裏面側に対し、前記駆動機構を介して組み付けることを特徴とする防水扉のシール機構。
  2. 前記隙間は、前記防水扉の裏面側に開く断面V字状に形成することを特徴とする請求項1記載の防水扉のシール機構。
  3. 前記パッキンは、前記隙間と同一の頂角を有する断面V字状に形成することを特徴とする請求項2記載の防水扉のシール機構。
  4. 前記隙間は、頂部にギャップを形成することを特徴とする請求項2または請求項3記載の防水扉のシール機構。
  5. 左右に並設する起倒可能な複数枚の防水扉と、隣接する前記防水扉間の隙間をシールする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の防水扉のシール機構と、前記各防水扉の裏面側に付設する保持機構とを備えてなり、該保持機構は、前記防水扉を起立状態に保持することを特徴とする防水扉装置。
  6. 前記保持機構は、前記防水扉の起立限を規定する索状体と、起立状態の前記防水扉を支持してロックするロックアームとを備えることを特徴とする請求項5記載の防水扉装置。
  7. 前記索状体は、長さ調節可能であることを特徴とする請求項6記載の防水扉装置。
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