JP2002069987A - ピアレス起伏ゲート - Google Patents

ピアレス起伏ゲート

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JP2002069987A
JP2002069987A JP2000261102A JP2000261102A JP2002069987A JP 2002069987 A JP2002069987 A JP 2002069987A JP 2000261102 A JP2000261102 A JP 2000261102A JP 2000261102 A JP2000261102 A JP 2000261102A JP 2002069987 A JP2002069987 A JP 2002069987A
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JP
Japan
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undulating
door
door body
packing
doors
Prior art date
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Application number
JP2000261102A
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English (en)
Inventor
Akinori Mishima
晃紀 三嶋
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Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備製作費及び土木工事費を抑制でき、水理
的にも優れた起伏ゲートを提供する。 【解決手段】 起伏する扉体1を流路を横切る方向に複
数門並べた起伏ゲートにおいて、各扉体1の側部にパッ
キン5を取り付け、隣接する扉体1のパッキン5同士を
当接させて水密を保持する。ピアを省略できるので、ピ
ア構築に伴う土木工事費を削減することができるほか、
扉体1の幅を小さく設定できるので、扉体1の製作費を
抑制することができる。また、河川の有効幅が狭まるこ
ともなく、ピア下流の河床が洗掘されることもない。さ
らに、幅が狭い土砂吐き用の扉体1だけを倒伏させて土
砂を流し去ることにより、上流側の水位を保持しつつ、
土砂の堆積を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川や水路に水
位保持等のため設けられる起伏ゲートにおいて、起伏す
る扉体を流路を横切る方向に複数門並べたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、幅の広い河川に設置される起
伏ゲートでは、図13に示すように、河川の幅方向に複
数のピア(堰柱)50を配設して径間を分割し、隣り合
うピア50の間に扉体51を設けている。
【0003】各扉体51は、図14に示すように、その
背面側に設けたローラ52を河床から立ち上がる油圧シ
リンダ53のラムの頂面に載せ、油圧シリンダ53の伸
縮に伴い起伏する構造となっている。
【0004】この扉体51の側面には、図15に示すよ
うに、Y字形のパッキン55が取り付けられ、このパッ
キン55をピア50のサイドプレート56に当接するこ
とにより、ピア50と扉体51の間の水密が保持されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ピア50を設けると、土木工事費が嵩むほか、図16に
示すように、ピア50の下流側の河床に洗掘部分57が
発生したり、ピア50が河川の有効幅を狭めて流水を阻
害するという問題もあり、扉体51の幅は、建設省の基
準により、一定の大きさ以下にはすることができない。
【0006】そこで、この発明は、設備製作費及び土木
工事費を共に抑制でき、水理的にも優れた起伏ゲートを
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、起伏する扉体を流路を横切る方向に複
数門並べた起伏ゲートにおいて、各扉体の側部にパッキ
ンを取り付け、隣接する扉体のパッキン同士を当接させ
て水密を保持することにより、ピアを省略し、扉体の幅
を自由に設定できるようにしたのである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0009】この起伏ゲートでは、図1に示すように、
河川の幅方向に複数門の扉体1が配設され、これらの扉
体1は、幅の大きい水量制御用のものと、幅の小さい土
砂吐き用のものとに区分されている。
【0010】各扉体1は、図2に示すように、その背面
側に設けたローラ2を河床から立ち上がる油圧シリンダ
3のラムの頂面に載せ、油圧シリンダ3の伸縮に伴い起
伏する構造となっている。
【0011】扉体1の側部には、その上端まで真っ直ぐ
に、又は図3に示すように扉体1の上部曲面に沿って湾
曲するようにゴム製のパッキン5が取り付けられ、扉体
1の起立角度が揃っていれば、図4に示すように、隣接
する扉体1のパッキン5は、頂部が互いに押圧した状態
で当接するようになっている。
【0012】このパッキン5は、例えば、断面コ字形の
ものを用い、その両側部分を扉体1の支持材6と座金7
とで挟持するようにボルト8及びナット9で締めつけて
固定する。そして、パッキン5の内部に通水孔10を介
して注水し、その内圧と初期押付力により隣接する扉体
1の間をシールする。
【0013】また、パッキン5は、図5に示すように、
溝部分に挟んだ支持材6にボルト8をねじ込み、座金7
を介し押圧して固定してもよく、図6に示すように、中
実のパッキン5を支持材6に沿わせ、支持材6と座金7
とで挟持するようにボルト8及びナット9で締めつけて
固定してもよい。
【0014】さらに、図7に示すように、中実のパッキ
ン5の両側の張出部を、扉体1の側面にねじ込んだボル
ト8で座金7を介し押圧して固定してもよく、図8に示
すように、このパッキン5を中空としてもよい。
【0015】そのほか、図9に示すように、頂部の幅が
広く中空のパッキン5と、頂部の幅が狭く中実のパッキ
ン5とを当接させ、中空のパッキン5を撓ませて止水性
を高めるようにしてもよい。また、図10に示すよう
に、一方のパッキン5を断面コ字形とし、支持材6にね
じ込んだボルト8で固定してもよい。
【0016】なお、パッキン5は、図2又は図3に示す
ような帯状のものに限定されず、扉体1の側面全体をシ
ールするような形状としてもよい。
【0017】また、扉体1の下部では、図11に示すよ
うに、扉体1の側部から突出する支持材6と座金7との
間にパッキン5を挟んでボルト8及びナット9で締めつ
け、パッキン5の屈曲した先端部同士を当接させると共
に、その先端部を河床に固定された下部ゴム12に当接
させて隣接する扉体1の間をシールする。
【0018】このような起伏ゲートでは、隣接する扉体
1のパッキン5同士が密着して、ピアがなくても確実に
止水されるので、ピア構築に伴う土木工事費が不要にな
り、扉体1の幅を小さく設定して、扉体1の製作費を抑
制することができる。また、河川の有効幅が狭まること
もなく、ピア下流の河床が洗掘されることもない。
【0019】また、図12に示すように、水量制御用の
扉体1を起立させて上流側水位を保ちつつ、土砂吐き用
の扉体1を倒伏させて土砂を流し去ることにより、上流
側の土砂の堆積を防止することができる。
【0020】このため、洪水時に全ての扉体1を倒伏さ
せ、一気に放流しても、大量の土砂が一時に下流側に流
れることがなく、下流側に与える影響を最小限に抑える
ことができる。
【0021】なお、図1に示すように、隣接する扉体1
の側部間にネット13を張設しておくと、起立角度が異
なる扉体1の間から側方へ吹き出す水流の流下物が漉し
取られるので、水量制御用の扉体1の下流側への土砂の
堆積が防止され、その倒伏が妨げられることがない。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る起伏ゲー
トでは、隣接する扉体のパッキン同士が密着して、ピア
がなくても確実に止水されるので、ピア構築に伴う土木
工事費が不要になり、扉体の幅を任意の大きさに設定し
て、川幅に応じた最適な設計をすることにより、扉体の
製作費を軽減することもできる。
【0023】また、河川の有効水流幅が狭まることもな
いので、水量の制御も容易となり、ピア下流の河床が洗
掘されることもない。
【0024】さらに、幅の大きい水量制御用の扉体と、
幅の小さい土砂吐き用の扉体とを設けると、土砂吐き用
の扉体だけを倒伏させて土砂を流し去ることにより、上
流側の水位を保持しつつ、土砂の堆積を防止することが
できる。
【0025】そのほか、隣接する扉体の側部間にネット
を張設すると、起立角度が異なる扉体の間から側方へ吹
き出す水流の流下物が漉し取られるので、水量制御用の
扉体の下流側への土砂の堆積が防止され、その倒伏が妨
げられることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るピアレス起伏ゲートを示す斜視
【図2】同上の扉体の側面図
【図3】同上の他形態の側面図
【図4】同上の扉体の側部パッキンの横断平面図
【図5】同上の他形態の横断平面図
【図6】同上の他形態の横断平面図
【図7】同上の他形態の横断平面図
【図8】同上の他形態の横断平面図
【図9】同上の他形態の横断平面図
【図10】同上の他形態の横断平面図
【図11】同上の扉体の下部パッキンの横断平面図
【図12】同上の起伏ゲートの土砂吐き状態を示す概略
側面図
【図13】従来のピア式起伏ゲートを示す斜視図
【図14】同上の扉体の側面図
【図15】同上の扉体の側部パッキンの横断平面図
【図16】ピアによる洗掘を示す概略側面図
【符号の説明】
1 扉体 2 ローラ 3 シリンダ 4 ラム 5 パッキン 13 ネット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏する扉体を流路を横切る方向に複数
    門並べた起伏ゲートにおいて、各扉体の側部にパッキン
    を取り付け、隣接する扉体のパッキン同士を当接させて
    水密を保持するようにしたことを特徴とするピアレス起
    伏ゲート。
  2. 【請求項2】 前記パッキンは扉体にボルト止めされ、
    その頂部が相互に押圧されるようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のピアレス起伏ゲート。
  3. 【請求項3】 前記隣接する扉体の側部間にネットを張
    設したことを特徴とする請求項1又は2に記載のピアレ
    ス起伏ゲート。
JP2000261102A 2000-08-30 2000-08-30 ピアレス起伏ゲート Pending JP2002069987A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120594A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Fuji Seiko Honsha:Kk 防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置
KR100748014B1 (ko) * 2007-02-14 2007-08-14 한상관 다단 배출식 자동보 수문

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120594A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Fuji Seiko Honsha:Kk 防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置
JP4598380B2 (ja) * 2003-10-14 2010-12-15 株式会社富士精工本社 防水扉のシール機構と、それを使用する防水扉装置
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