JP4342127B2 - 逆台形水路の起伏ゲート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水路の底に設けた回転軸によって鋼製の扉体を自在に起立または倒伏させることにより、水路の流水を堰上げたり、放流したりする目的で使用する鋼製の起伏ゲートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼製起伏ゲートは、水路の底に設けた水平な回転軸によって自在に起立または倒伏する鋼製の扉体の頭部にワイヤロープやチェーンを取り付けて、これを陸上の巻上機で巻き取りまたは巻き戻すことで起伏操作をする形式のものや、同様の鋼製扉体を下流側に設けた油圧ジャッキで押し上げて起立させ、逆に油圧ジャッキを縮めて倒伏させる形式のものなどが種々開発され、使用されてきた。
【0003】
また最近は、水路の底に固定したゴム引布で繋留した鋼板製の扉体を、下流側の根元に設置した筒状の空気袋で支持し、空気袋を膨張させて扉体を起立させ、逆に空気袋を収縮させて扉体を倒伏させる形式のものも使用されるようになった。この形式の鋼製起伏ゲートにおいては、機構としての回転軸と軸受は設けないが、扉体の下端付近を回転中心として扉体が回転運動を行なう結果、起立または倒伏するものである。これらの鋼製起伏ゲートの扉体は水路の底に水平な回転中心を有する回転運動を行なって起立または倒伏するものであり、扉体の側端部は鉛直な面に沿って移動する。したがって、鋼製起伏ゲートを設置する水路の断面形は長方形であり、水路の側壁は鉛直面である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし河川等では逆台形の断面が多く、水路の側壁は傾斜していることが多いのである。このような断面が逆台形の河川や水路に鋼製起伏ゲートを設置する場合には、起伏ゲートの設置箇所の断面を長方形として、その上流ならびに下流には長方形から逆台形に緩やかに変化する複雑な形状を使用する。
【0005】
そのため工事は困難度を増し、工事費が多額となる。また洪水時には、この断面形状の変化する部分で水流が激しく乱れて護岸などに被害を及ぼす危険も増大する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の起伏ゲートは、以上のように多種多様な形式が開発され、優れた性能を有する鋼製起伏ゲートの設置可能な水路の断面形状が長方形に限られるという技術上の問題を解決し、断面形状が逆台形に水路においても使用が可能な鋼製起伏ゲートを提供しようとするものである。
【0007】
すなわち、本願発明に係る起伏ゲートは、下記の(イ)〜(ニ)を特徴とするものである〔請求項1〕。
(イ)断面が逆台形の水路の中央部の深さが一定の部分の水路底を横断して設置した1列のアンカーボルトによって、水路底に起伏自在に設置した長方形の鋼製扉体の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らな長方形に縮小する空気袋を取り付けて、空気を圧入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気を排出したときには空気袋が縮小して扉体を倒伏させるようにして主起伏ゲートとする。
(ロ)この主起伏ゲートの両側の護岸の傾斜面を横断して設置した1列のアンカーボルトによって、護岸に起伏自在に設置した鋼板製のほぼ3角形の形状の扉体の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らなほぼ3角形の形状に縮小する袋を取り付けて、空気を圧入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気を排出したときには、空気袋が縮小して扉体を倒伏させるようにして副起伏ゲートとする。
(ハ)このとき、主起伏ゲートの扉体の起伏運動における水平な回転中心線と副起伏ゲートの扉体の起伏運動における、護岸面に平行な回転中心線とは、護岸の法尻位置において交叉するようにする。加えて、主起伏ゲートの扉体の側端部と副起伏ゲートの扉体の側端部は、最も接近する起立姿勢時においても適当量の隙間を残しているように、上記両扉体の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去する。
(ニ)さらに、空気を排出したときに、倒伏した主起伏ゲートの扉体と倒伏した副起伏ゲートの扉体の間に生ずる隙間の形状に相当する平らなほぼ3角形の形状に縮小する連結部の空気袋を両扉体の側端部を連結するように取付けする。このように構成した上で、陸上の空気操作装置から主起伏ゲートと副起伏ゲートの空気袋と連結部の空気袋にそれぞれ独立した空気管を接続し、圧縮空気を圧入すれば各空気袋が膨張して各々の扉体を起立させると同時に、連結部の空気袋も膨張して主起伏ゲートと副起伏ゲートの連結部からの漏水を防止し、逆にこれらの空気袋から空気を排出すれば、各空気袋が平らに縮小して各扉体が倒伏すると同時に、連結部の空気袋は大きくなった連結部の隙間を埋める平らなほぼ3角形の形状となって水路の全断面を開放するようにする。
【0008】
又、本願発明に係る起伏ゲートは、前記請求項1の逆台形水路の起伏ゲートにおいて、水路底と護岸に設置したアンカーボルトの代りの、水路底と護岸に設置したアンカー金物に設けた1列の雌ねじにねじ込むボルトによって主起伏ゲートならびに副起伏ゲートとを起伏自在に設置したことを特徴とするものである〔請求項2〕。
【0009】
又、本願発明に係る起伏ゲートは、前記請求項1または2の逆台形水路の起伏ゲートにおいて、主起伏ゲートの扉体と副起伏ゲートの扉体の間に生ずる隙間を連結する連結部の空気袋の上流側に、両扉体の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形の複数の鋼板を回転自在に結合し、全体では平らに縮小した連結部の空気袋の形状とほぼ一致する形状となるよう構成した上で、両扉体の側端部に回転自由に取り付けて連結部の空気袋の保護鋼板としたことを特徴とするものである〔請求項3〕。
又、本願発明に係る起伏ゲートは、前記請求項1ないし3のいずれかの逆台形水路の起伏ゲートにおいて、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体の上流側の面に細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、水の流れに平行な方向に溶接により取り付けしたことを特徴とするものである〔請求項4〕。
又、本願発明に係る起伏ゲートは、前記請求項1ないし4のいずれかの逆台形水路の起伏ゲートにおいて、副起伏ゲートの起立高を主起伏ゲートの起立高より適当量高くすることにより、越流する水や流芥が主起伏ゲートの部分に集中するようにしたことを特徴とするものである〔請求項5〕
又、本願発明に係る起伏ゲートは、前記請求項1ないしのいずれかの逆台形水路の起伏ゲートにおいて、副起伏ゲートの扉体の起伏運動における護岸の傾斜面に平行な回転中心線の水平投影線が、主起伏ゲートの扉体の起伏運動における水平な回転中心線に対し、護岸の上方ほど下流側に離れるようにすることにより、主起伏ゲートの扉体の側端部と副起伏ゲートの扉体の側端部との間に生ずる隙間の大きさが、起立時と比較して倒伏時に大きくなる現象の程度が軽減されるようにしたことを特徴とするものである〔請求項6〕
【0010】
このような構成において問題点の1つは、主起伏ゲートと副起伏ゲートの扉体や空気袋の形状が一様でなく作用する水圧条件が異なるため、主起伏ゲートと副起伏ゲートを同一の空気圧で操作した場合には、両起伏ゲートが同調して起立または倒伏するよう設計するのが困難なことである。しかしこの問題は主起伏ゲートと副起伏ゲートを別々の空気圧で操作し、開度計によって両起伏ゲートを同調させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の逆台形水路の起伏ゲートの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
【0012】
図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12ならびに図13はこの発明の逆台形水路の起伏ゲートの1実施例を示すものであり、図1は逆台形水路の起伏ゲートの平面図、図2は背面図、図3は断面図でともに起立状態を示し、図4は逆台形水路の起伏ゲートの平面図、図5は背面図、図6は断面図でともに倒伏状態を示し、図7は主起伏ゲートの扉体の説明図、図8は主起伏ゲートの空気袋の説明図を示し、図9は副起伏ゲートの扉体の説明図、図10は副起伏ゲートの空気袋の説明図を示し、図11は起立時の連結部の空気袋の断面図、図12は倒伏時の連結部の空気袋の断面図、図13は連結部の空気袋の説明図である。
【0013】
図1、図2、図3、図4、図5ならびに図6において、断面が逆台形の水路の中央部の深さが一定の部分の水路底1を横断して設置した1列のアンカーボルト2と軸受兼用押え板3によって水路底1に起伏自在に設置した鋼板製の長方形の扉体4の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らな長方形に縮小する3辺が閉じ1辺が開いた空気袋5の開いた辺の縁6をアンカーボルト2と軸受兼用押え板3によって水路底1に押え付けることによって空気袋5の開いた辺を密閉すると同時に固定して主起伏ゲートとする。さらに1枚のゴム板7の1辺を軸受兼用押え板3の上面に固定し、他の辺を扉体4の下部の上流面に固定することにより軸受兼用押え板3と扉体4の間の漏水を防止する。
【0014】
加えて、水路の底の空気袋5より下流の適当な位置に設けたアンカーボルト8で一端を固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯9の他端を扉体4の下流面の空気袋5の接触する位置より上の適当な位置に固定することにより扉体4が所定位置まで起立したときには、この帯9に作用する張力により扉体4が停止するようにする。
【0015】
このように構成した主起伏ゲートの両側の護岸の傾斜面10を横断して設置した1列のアンカーボルト11と軸受兼用押え板12によって護岸の傾斜面10に起伏自在に設置した鋼板製のほぼ3角形の形状の扉体13の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らなほぼ3角形に縮小する2辺が閉じ1辺が開いた空気袋14の開いた辺の縁15をアンカーボルト11と軸受兼用押え板12によって護岸の傾斜面10に押え付けることによって空気袋14の開いた辺を密閉すると同時に固定して副起伏ゲートとする。さらに1枚のゴム板16の1辺を軸受兼用押え板12の上面に固定し、他の辺を扉体13の下部の上流面に固定することにより、軸受兼用押え板12と扉体13の間の漏水を防止する。
【0016】
加えて、護岸の傾斜面10の空気袋14より下流の適当な位置に設けたアンカーボルト17で一端を固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯18の他端を扉体13の下流面の空気袋14の接触する位置より上の適当な位置に固定することにより、扉体13が所定位置まで起立したときには、この帯18に作用する張力により扉体13が停止するようにする。
【0017】
このとき、主起伏ゲートの扉体4の起伏運動における水平な回転中心線と副起伏ゲートの扉体13の起伏運動における護岸の傾斜面10に平行な回転中心線とが護岸の法尻位置において交叉するようにする。加えて、主起伏ゲートの扉体4の側端部と副起伏ゲートの扉体13の側端部は、最も接近する起伏ゲートが起立した場合においても適当量の隙間を残しているように、上記扉体4と扉体13の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去する。
【0018】
さらに、空気を排出したときには、倒伏した主起伏ゲートの扉体4の側端部と倒伏した副起伏ゲートの扉体13の側端部の間に生ずる隙間の形状の平らな、ほぼ3角形の形状に縮小する連結部の空気袋19にて扉体4の側端部と扉体13の側端部を連結し、扉体4と扉体13の間の漏水を防止する。
【0019】
図3および図6に主起伏ゲートの断面図を示す。断面が逆台形の水路の中央部の深さが一定の部分の水路底1を横断して設置した1列のアンカーボルト2が軸受兼用押え板3によって、空気を排出したとき平らな長方形に縮小する3辺が閉じ1辺が開いた空気袋5の縁6を水路底1に押え付けることにより、空気袋5の開いた辺を密閉すると同時に空気袋5を固定する。
【0020】
この空気袋5の開いた辺の縁6の端部には、樹脂製のロッド20によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部21があり、軸受兼用押え板3の上流の角22ならびに水路底1の上流の角23に掛かって空気袋5の開いた辺の縁6が空気袋5に作用する張力によって引抜かれないように機能する。
【0021】
さらに、軸受兼用押え板3の下流側に突起した軸受24が扉体4の下端の凹部25において回転軸26と組み合い、同時に扉体4の下端に突起した軸受27が軸受兼用押え板3の下流側の凹部28において回転軸26と組み合うから扉体4は軸受兼用押え板3に対して回転自由であり、アンカーボルト2によって水路底1に起伏自在に設置される。
【0022】
一方、1枚のゴム板7の1辺を押え板29とボルト30によって軸受兼用押え板3の上面に固定し、他の辺を押え板31とボルト32によって扉体4の下部の上流側に固定することにより軸受兼用押え板3と扉体4の間の漏水を防止する。
【0023】
加えて、水路底1の空気袋5より下流の適当な位置に設置したアンカーボルト8と押え板33で一端を固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯9の他端を扉体4の下流面の空気袋5の接触する位置より上の適当な位置にボルト34と押え板35で固定することにより扉体4が所定位置まで起立したときにはこの帯9に作用する張力により扉体4が停止するようにする。
【0024】
次に扉体4の頭部の曲げ加工部36は、起立時には扉体4を越流する水を下流側に導くことにより、越流する水や一緒に流下する流木等が空気袋5や帯9を打たないよう保護する。また倒伏時には、扉体4の頭部の曲げ加工部36の先端が支持台37に支持されて、水路底1と扉体4によって必要な空間が確保されるから、空気袋5や帯9は扉体4に押し潰されることがない。
【0025】
図7に示すように、軸受兼用押え板3の下流側に突起した軸受24が扉体4の下端の凹部25において回転軸26と組み合い、同時に扉体4の下端に突起した軸受27が軸受兼用押え板3の下流側の凹部28において回転軸26と組み合うから扉体4と軸受兼用押え板3は相互に回転自由である。また、軸受兼用押え板3にはアンカーボルト2に合わせた座ぐり付きの孔38とゴム板7の一辺を固定するボルト30に合わせた雌ねじ39が設けてある。さらに扉体4にはゴム板7の他辺を固定するボルト32に合わせた雌ねじ40ならびに帯9の他端を固定するボルト34に合わせた孔41が設けてある。加えて、扉体4の側端部の縁42は、回転軸26の中心線に対して直角の線43より内側に傾いているから、扉体4は回転中心線の側端部付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去した状態である。そして、この縁42に沿って連結部の空気袋19を取り付けるボルトの孔44が設けてある。さらに、扉体4の頭部には曲げ加工部36が設けてある。
【0026】
図8に示すように、空気を排出したときには平らな長方形に縮小するように製造された空気袋5は、開いた辺がゲート幅より少し小さな寸法であり、これと直角の方向の寸法は膨張したときに扉体4を押し起こすのに十分な寸法を有している。
【0027】
そして軸受兼用押え板3で押えるべき開いた辺以外の3辺では、ゴム引布が連続して折れ曲り閉じている。また開いた辺では相対する2枚のゴム引布の縁6の端部に樹脂製のロッド20によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部21がある。さらに、この折返し部21に平行してアンカーボルト2が貫通するための孔45が2枚のゴム引布の縁6を貫いている。また、空気袋5の下側のゴム引布の中央付近には口金46が取り付けられる。
【0028】
以上が主起伏ゲートの詳細であるが、副起伏ゲートの断面詳細も図3および図6のようになる。ただし、副起伏ゲートにあっては、回転中心線が護岸の傾斜面10に平行に設定されるから全体が傾いており、したがって、扉体13と空気袋14がほぼ3角形の形状となる。すなわち、図9に示すように軸受兼用押え板12の下流側に突起した軸受47が3角形の扉体13の下端の凹部48において回転軸49と組み合い、同時に扉体13の下端に突起した軸受50が軸受兼用押え板12の下流側の凹部51において回転軸49と組み合うから扉体13と軸受兼用押え板12とは相互に回転自由である。
【0029】
また軸受兼用押え板12にはアンカーボルト11に合わせた座ぐり付きの孔52とゴム板16の一辺を固定するボルトに合わせた雌ねじ53が設けてある。さらに扉体13にはゴム板16の他辺を固定するボルトに合わせた雌ねじ54ならびに帯18の他端を固定するボルトに合わせた孔55が設けてあり、頭部には主起伏ゲートの場合と同様に曲げ加工部56が設けてある。
【0030】
加えて、扉体13の主起伏ゲート側の側端部の縁57は、回転軸49から上方に伸ばした、起立時において主起伏ゲートの扉体4の面との副起伏ゲートの扉体13の面との交る線58より内側に傾いているから、扉体13は回転中心線の側端部付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去した状態である。そして、この縁57に沿って連結部の空気袋19を取り付けるボルトの孔59が設けてある。
【0031】
図10に示すように、空気を排出したときには、平らなほぼ3角形の形状に縮小するよう製造された空気袋14は、開いた辺がゲート幅より少し小さい寸法であり、これと直角方向は膨張したときに扉体13を押し起こすのに必要な寸法を有するように定めるからほぼ3角形の寸法となっている。そして、軸受兼用押え板12で押えるべき開いた辺以外の2辺では、ゴム引布が連続して折曲り閉じている。また開いた辺では相対する2枚のゴム引布の縁15の端部に樹脂製のロッド60によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部61がある。さらに、この折返し部61に平行してアンカーボルト11が貫通するための孔62が2枚のゴム引布を貫いている。また空気袋14の下側の中央付近には口金63が取り付けられている。
【0032】
主起伏ゲートと副起伏ゲートをこのように構成した上で、主起伏ゲートの扉体4の側端部と副起伏ゲートの扉体13の側端部との間に生ずる隙間に連結部の空気袋19を取り付ける。図11には、起立した扉体4と扉体13との間に残っている隙間で膨張した連結部の空気袋19が漏水を防止している状況を示し、図12には倒伏した扉体4と扉体13との間の拡大した隙間を、空気を排出して、平らな3角形に近い形状に縮小した連結部の空気袋19が連結している状況を示している。両図において、扉体4の側端部の縁42に沿って設けた孔44によってボルト64と押え板65が連結部の空気袋19を扉体4に固定し、扉体13の主起伏ゲート側の側端部の縁57に沿って設けた孔59によってボルト66と押え板67が、連結部の空気袋19を扉体13に固定している。このとき連結部の空気袋19は、起伏ゲートが倒伏しているときに拡大する4の側端部の縁42と扉体13の側端部の縁57との間の隙間の形状に合わせて製造されたもので、その平らに縮小したときの形状を図13に示す。連結部の空気袋19は3角形に近い形状であり、扉体4と扉体13に取り付けられる辺は開いており、他の2辺では閉じている。この開いた辺では相対する2枚のゴム引布の縁68の端部に樹脂製のロッド69によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部70がある。そして、この折返し部70に平行してボルト64が貫通するための孔71とボルト66が貫通するための孔72が2枚のゴム引布を貫いている。また連結部の空気袋19の下側の中央付近には口金73が取り付けられている。このように、扉体4の側端部の縁42と扉体13の側端部の縁57との間の倒伏時の隙間の形状に合わせて製造した連結部の空気袋19は、起伏ゲートが起立して扉体4の側端部の縁42と扉体13の側端部の縁57との間の隙間が縮小した場合には寸法が大きすぎるため扉体4と扉体13との間で緩み、水が連結部の空気袋19の上を越流してしまう不具合が生ずる。したがって、起伏ゲートが起立する場合には、図11のように連結部の空気袋19の内に空気を圧入して膨張させる。このとき、連結部の空気袋19が膨張する空間を確保するために扉体4と扉体13の側端部において両扉体の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去する。
【0033】
以上のように主起伏ゲート、副起伏ゲートと連結部の空気袋19を構成した上で、空気袋5と空気袋14、ならびに空気袋19の口金に接続した各空気管を水路のコンクリートに埋設するなどして陸上に導き、空気操作装置に接続する。すなわち、主起伏ゲートの空気袋5の口金46に接続した空気管74を排気用開閉弁75、排気用流量調整弁76、排気放出部77、給気用開閉弁78、給気用流量調整弁79、空気圧縮機80に図2、図3および図6のように接続する。そして、副起伏ゲートの空気袋14の口金63に接続した空気管81を排気用開閉弁82、排気用流量調整弁83、排気放出部84、給気用開閉弁85、給気用流量調整弁86、空気圧縮機80に図2のように接続し、さらに連結部の空気袋19の口金73に接続した空気管87を排気用開閉弁88、排気用流量調整弁89、排気放出部90、給気用開閉弁91、給気用流量調整弁92、空気圧縮機80に図2のように接続する。
【0034】
その上で、空気圧縮機80から給気用開閉弁78、給気用流量調整弁79、空気管74を経由して主起伏ゲートの空気袋5の内部に空気を圧入すると同時に、給気用開閉弁85、給気用流量調整弁86、空気管81を経由して副起伏ゲートの空気袋14の内部に空気を圧入し、加えて給気用開閉弁91、給気用流量調整弁92、空気管87を経由して連結部の空気袋19の内部に空気を圧入するに際して、給気用開閉弁78、給気用開閉弁85ならびに給気用開閉弁91の開閉を制御して、主起伏ゲートと副起伏ゲートの起立操作を調和させ、さらに連結部の空気袋19の膨張も調和させた結果、逆台形水路の起伏ゲート全体が起立した状況の平面図が図1であり、それを下流側から見たのが図2である。
【0035】
逆台形水路の中央部の主起伏ゲートの扉体4が完全に起立し、その背面のほぼ全幅に空気袋5が位置して扉体4を支持し、その両側の護岸の傾斜面10上の副起伏ゲートのほぼ3角形の形状の扉体13の背面のほぼ全幅に3角形の空気袋14が位置して扉体13を支持している。さらに、主起伏ゲートと副起伏ゲートの連結部の空気袋19はいっぱいに膨張して水を排除し、扉体4と扉体13の間の漏水を防止している。
【0036】
また、空気圧縮機80を停止し、給気用開閉弁78、給気用開閉弁85ならびに給気用開閉弁91を閉じ、排気用開閉弁75、排気用開閉弁82ならびに排気用開閉弁88を開閉制御して、主起伏ゲートと副起伏ゲートの倒伏操作を調和させ、さらに連結部の空気袋19の縮小もこれに調和させた結果、逆台形水路の起伏ゲート全体が倒伏した状況の平面図が図4であり、それを下流側から見たのが図5である。主起伏ゲートの扉体4は水路底1に完全に倒伏し、同時に副起伏ゲートの扉体13は護岸の傾斜面10に完全に倒伏しているのに加えて、連結部の空気袋19も平らに縮小しているから、逆台形水路の全断面が洪水の流下に開放されている。この状態では、水路の底を土砂等が激しく流下することがあるので、軸受兼用押え板3の直ぐ上流の水路底93の落差部には補強のため山形鋼94を設ける。
【0037】
図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21、図22、図23、図24、図25ならびに図26はこの発明の逆台形水路の起伏ゲートの他の実施例を示すものであり、図14は逆台形水路の起伏ゲートの平面図、図15は背面図、図16は断面図でともに起立状態を示し、図17は逆台形水路の起伏ゲートの平面図、図18は背面図、図19は断面図でともに倒伏状態を示し、図20は主起伏ゲートの扉体の説明図、図21は主起伏ゲートの空気袋の説明図、図22は副起伏ゲートの扉体の説明図、図23は副起伏ゲートの空気袋の説明図、図24は起立時の連結部の空気袋と保護材の断面図、図25は倒伏時の連結部の空気袋と保護材の断面図、図26は連結部の保護材の説明図である。
【0038】
図14、図15、図16、図17、図18ならびに図19において、断面が逆台形の水路の中央部の深さが一定の部分の水路底101を横断して設置した1列のアンカーボルト102と固定台兼用押え板103、ならびに固定台兼用押え板103の上面に強固に固定したゴム引布製の繋ぎ板104とによって水路底101に起伏自在に設置した鋼板製の長方形の扉体105の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らな長方形に縮小する3辺が閉じ1辺が開いた空気袋106の開いた辺の縁107をアンカーボルト102と固定台兼用押え板103によって水路底101に押え付けることによって空気袋106の開いた辺を密閉すると同時に固定して主起伏ゲートとする。このとき、ゴム引布製の繋ぎ板104は1辺を固定台兼用押え板103の上面に固定され、他の辺を扉体105の下部の上流面に固定されているから、扉体105を水路底101に起伏自在に繋留すると同時に固定台兼用押え板103と扉体105との間の漏水を防止する。加えて、水路底101の空気袋106より下流の適当な位置に設けたアンカーボルト108で一端を固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯109の他端を扉体105の下流面の空気袋106の接触する位置より上の適当な位置に固定することにより扉体105が所定位置まで起立したときには、この帯109に作用する張力により扉体105が停止するようにする。
【0039】
このように構成した主起伏ゲートの両側の護岸の傾斜面110を横断して設置した1列のアンカーボルト111と、固定台兼用押え板112ならびに固定台兼用押え板112の上面に強固に固定したゴム引布製の繋ぎ板113とによって、護岸の傾斜面110に起伏自在に設置した鋼板製のほぼ3角形の形状の扉体114の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らなほぼ3角形の形状に縮小する2辺が閉じ1辺が開いた空気袋115の開いた辺の縁116をアンカーボルト111と固定台兼用押え板112によって護岸の傾斜面110に押え付けることによって空気袋115の開いた辺を密閉すると同時に固定して副起伏ゲートとする。このとき、ゴム引布製の繋ぎ板113は1辺を固定台兼用押え板112の上面に固定され、他の辺を扉体114の下部の上流面に固定されているから、扉体114を護岸の傾斜面110に起伏自在に繋留すると同時に固定台兼用押え板112と扉体114との間の漏水を防止する。
【0040】
加えて、護岸の傾斜面110の空気袋115より下流の適当な位置に設けたアンカーボルト117で一端を固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯118の他端を扉体114の下流面の空気袋115の接触する位置より上の適当な位置に固定することにより扉体114が所定位置まで起立したときには、この帯118に作用する張力により扉体114が停止するようにする。このとき、主起伏ゲートの扉体105の起伏運動における水平な回転中心線と副起伏ゲートの扉体114の起伏運動における、護岸の傾斜面110に平行な回転中心線とが護岸の法尻位置において交叉するようにする。加えて、主起伏ゲートの扉体105の側端部と副起伏ゲートの扉体114の側端部とは、最も接近する起伏ゲートが起立した状態においても適当量の隙間を有しているように、扉体105と扉体114の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去する。
【0041】
さらに、空気を排出したときには、倒伏した主起伏ゲートの扉体105の側端部と倒伏した副起伏ゲートの扉体114の側端部との間に生ずる隙間の形状の平らなほぼ3角形の形状に縮小する連結部の空気袋119によって扉体105の側端部と扉体114の側端部とを連結し扉体105と扉体114の間の漏水を防止する。この連結部の空気袋119の上流側では、扉体105と扉体114の回転中心線の交点付近を頂点とするほぼ3角形の形状の3枚の鋼板120と、連結部の空気袋119を扉体105に固定する押え板121と扉体114に固定する押え板122の計5枚の鋼板が相互に回転自由に連結しつつボルト123によって扉体105に取り付けられ、同時にボルト124によって扉体114に取り付けられて連結部の空気袋の保護材として機能する。
【0042】
この実施例においては、図15に示すごとく、主起伏ゲートの扉体105の起立状態での天端の高さは、副起伏ゲートの扉体114の起立状態での天端の高さより適当量だけ低くしてある。したがって起立状態で、この実施例の起伏ゲートを越流する水は主起伏ゲートの部分に集中するので流芥が逆台形水路の中央付近に集まることになり、容易に起伏ゲートを設置した地点より下流に流れる。さらにこの実施例では、副起伏ゲートの扉体114の起伏運動における回転中心線の水平投影線が、主起伏ゲートの扉体105の起伏運動における水平な回転中心線に対し護岸の上方ほど下流側に離れるようにしてあるから、主起伏ゲートの扉体105の側端部と副起伏ゲートの扉体114の側端部との間に生ずる隙間の大きさが、起立時と比較して倒伏時に大きくなる現象の程度が軽減されている。
【0043】
図16に主起伏ゲートの断面図を示す。断面が逆台形の水路の中央部の深さが一定の部分の水路底101を横断して設置した1列のアンカーボルト102が固定台兼用押え板103によって、空気を排出したとき平らな長方形に縮小する3辺が閉じ1辺が開いたゴム引布製の空気袋106の開いた辺の縁107を水路底101に押え付けることによって空気袋106の開いた辺を密閉すると同時に水路底101に固定する。この空気袋106の開いた辺の縁107の端部には、樹脂製のロッド125によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部126があり、固定台兼用押え板103の上流の角127ならびに水路底101の上流の角128に掛かって空気袋106の開いた辺の縁107が空気袋106に作用する張力によって引抜かれないように機能する。
【0044】
次に、固定台兼用押え板103の上面に十分な強度を有するゴム引布製の繋ぎ板104の一辺をボルト129と押え板130とによって強固に固定し、他の辺を鋼板製の扉体105の下部の上流面にボルト131と押え板132により強固に固定することによって鋼板製の扉体105を固定台兼用押え板103に起伏自在に繋留すると同時に両者間の漏水を防止する。
【0045】
この繋ぎ板104の端部には樹脂製のロッド133によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部134があり、固定台兼用押え板103の上流の角135ならびに押え板132の角136に掛かって作用する張力によって繋ぎ板104が所定の位置から引抜かれないようにする。
【0046】
さらに、水路底101の空気袋106より下流の適当な位置に設置したアンカーボルト108と押え板137で一端を水路底101に固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯109の他端を扉体105の下流面の空気袋106の接触する位置より上の適当な位置にボルト138と押え板139で固定することにより、扉体105が所定位置まで起立したときにはこの帯109に作用する張力により扉体105が停止するようにする。この帯109においてもその端部には樹脂製のロッド140によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部141があり、押え板137の角142ならびに押え板139の角143に掛かって作用する張力によって帯109が所定の位置から引抜かれないようにする。
【0047】
次に扉体105の頭部の曲げ加工部144は、起立時には扉体105を越流する水を下流側に導くことにより、越流する水や一緒に流下する流木等が空気袋106や帯109を打たないよう保護する。また倒伏時には、扉体105の頭部の曲げ加工部144の先端が支持台145に支持されて、水路底101と扉体105の間に必要な空間が確保されるから、空気袋106や帯109が扉体105に押し潰されることがない。
【0048】
図20に示すように、鋼板製の扉体105は、堰幅より少し小さい幅方向の寸法と起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有するものであって、この鋼板製の扉体105の頭部には曲げ加工部144が形成されると同時に下端には固定台兼用押え板103の厚さとほぼ等しい直径の丸棒鋼146を溶接取付けして扉体105が起伏運動をするに際して扉体105の下端が空気袋106の上面147を滑りやすくする。また、鋼板製の扉体105の丸棒鋼146に沿う部分には繋ぎ板104を固定するボルト131をねじ込む雌ねじ148が1列に並んでおり、その上方には帯109を固定するボルト138に合わせた孔149がある。
【0049】
図21に示すように、空気を排出したときには平らな長方形に縮小するように製造された空気袋106の開いた辺の寸法は、ゲート幅より少し小さく、これと直角の方向には膨張したときに扉体105を押し起こすのに十分な寸法を有している。
【0050】
そして固定台兼用押え板103で押えるべき開いた辺以外の3辺ではゴム引布が連続して折れ曲り閉じている。また開いた辺では相対する2枚のゴム引布の縁107の端部に樹脂製のロッド125によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部126がある。さらに、この折返し部126に平行してアンカーボルト102が貫通するための孔150が2枚のゴム引布の縁107を貫いている。また、空気袋106の下側のゴム引布の中央付近には口金151が取り付けられる。
【0051】
以上が主起伏ゲートの詳細であるが、副起伏ゲートの断面詳細も図22および図23のようになる。ただし、副起伏ゲートにあっては、扉体115の回転中心線が護岸の傾斜面110に平行に設定されるから全体が傾いている。したがって、扉体115と空気袋116とはほぼ3角形の形状となる。すなわち、図22に示すように扉体114は堰幅より少し小さい幅方向の寸法と起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有するものであるが、護岸の上方ほど小さくなり、全体の形状は3角形に近い形状となる。この鋼板製の扉体114の頭部には曲げ加工部152が形成されると同時に、下端には固定台兼用押え板113の厚さとほぼ等しい直径の丸棒鋼153を溶接取付けして、図16のように扉体114が起伏運動をするに際して扉体114の下端が空気袋115の上面154を滑りやすくする。
【0052】
また、鋼板製の扉体114の丸棒鋼153に沿う部分には繋ぎ板115を固定するボルト131に合わせた雌ねじ155が1列に並んでおり、側方には空気袋119を固定するボルトに合わせた雌ねじ156が1列に並んでおり、その上方には帯118の他端を固定するボルトに合わせた孔157が設けてある。
【0053】
図23に示すように、空気を排出したときには、平らなほぼ3角形の形状に縮小するよう製造された空気袋116は、開いた辺がゲート幅より少し小さい寸法であり、これと直角方向は膨張したときに扉体115を押し起こすのに必要な寸法を有するように定めるからほぼ3角形に近い形状となる。そして、固定台兼用押え板113で押えるべき開いた辺以外の2辺では、ゴム引布が連続して折曲り閉じている。また開いた辺では相対する2枚のゴム引布の縁116の端部に樹脂製のロッド158によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部159がある。さらに、この折返し部159に平行してアンカーボルト112が貫通するための孔160が2枚のゴム引布を貫いている。また空気袋116の下側の中央付近には口金161が取り付けられる。
【0054】
以上のように主起伏ゲート、副起伏ゲートと連結部の空気袋119を構成した上で、空気袋106と空気袋115、ならびに空気袋119の口金に接続した各空気管を水路のコンクリートに埋設するなどして陸上に導き、空気操作装置に接続する。すなわち、主起伏ゲートの空気袋106の口金151に接続した空気管74を排気用開閉弁75、排気用流量調整弁76、排気放出部77、給気用開閉弁78、給気用流量調整弁79、空気圧縮機80に図15、図16および図19のように接続する。そして、副起伏ゲートの空気袋115の口金161に接続した空気管81を排気用開閉弁82、排気用流量調整弁83、排気放出部84、給気用開閉弁85、給気用流量調整弁86、空気圧縮機80に図15のように接続し、さらに連結部の空気袋119の口金73に接続した空気管87を排気用開閉弁88、排気用流量調整弁89、排気放出部90、給気用開閉弁91、給気用流量調整弁92、空気圧縮機80に図15のように接続する。
【0055】
その上で、空気圧縮機80から給気用開閉弁78、給気用流量調整弁79、空気管74を経由して主起伏ゲートの空気袋106の内部に空気を圧入すると同時に、給気用開閉弁85、給気用流量調整弁86、空気管81を経由して副起伏ゲートの空気袋115の内部に空気を圧入し、加えて給気用開閉弁91、給気用流量調整弁92、空気管87を経由して連結部の空気袋119の内部に空気を圧入するに際して、給気用開閉弁78、給気用開閉弁85ならびに給気用開閉弁91の開閉を制御して、主起伏ゲートと副起伏ゲートの起立操作を調和させ、さらに連結部の空気袋119の膨張も調和させた結果、逆台形水路の起伏ゲート全体が起立した状況の平面図が図14であり、それを下流側から見たのが図15である。
【0056】
逆台形水路の中央部の主起伏ゲートの扉体105が完全に起立し、その背面のほぼ全幅に空気袋106が位置して扉体105を支持し、その両側の護岸の傾斜面110上の副起伏ゲートのほぼ3角形の形状の扉体114の背面のほぼ全幅に3角形の空気袋115が位置して扉体114を支持している。さらに、主起伏ゲートと副起伏ゲートの連結部の空気袋119はいっぱいに膨張して水を排除し、扉体105と扉体114の間の漏水を防止している。
【0057】
また、空気圧縮機80を停止し、給気用開閉弁78、給気用開閉弁85ならびに給気用開閉弁91を閉じ、排気用開閉弁75、排気用開閉弁82ならびに排気用開閉弁88を開閉制御して、主起伏ゲートと副起伏ゲートの倒伏操作を調和させ、さらに連結部の空気袋119の縮小もこれに調和させた結果、逆台形水路の起伏ゲート全体が倒伏した状況の平面図が図17であり、それを下流側から見たのが図18である。主起伏ゲートの扉体105は水路底101に完全に倒伏し、同時に副起伏ゲートの扉体114は護岸の傾斜面110に完全に倒伏しているのに加えて、連結部の空気袋119も平らに縮小しているから、逆台形水路の全断面が洪水の流下に開放されている。この状態では、水路の底を土砂等が激しく流下することがあるので、固定台兼用押え板103の直ぐ上流の水路底の落差部には補強のため山形鋼162を設ける。
【0058】
上記連結部の空気袋119の保護材の詳細を図24、図25および図26に示す。図に示されたように、扉体105と扉体114の回転中心線の交点付近を頂点とするほぼ3角形の形状の複数の鋼板120と、連結部の空気袋119を扉体105に固定する押え板121と扉体114に固定する押え板122の計5枚の鋼板が、連結部の空気袋119の保護材として機能する。したがって、連結部の空気袋119に空気が送入されて膨張したときには、図24に示すように、複数の鋼板120は押え板121および押え板122を基準位置とし、連結部の空気袋119に合わせて弧を描くように屈曲する。また連結部の空気袋119から空気が排出されて平らな状態となったときには、図25に示すように、複数の鋼板120は押え板121および押え板122を基準位置とし、連結部の空気袋119に合わせて直線状となり、さらには水路底101に応じて逆の向きに屈曲する。
【0059】
図26に示した保護材の例では、3角形の形状の鋼板120どうし、ならびに鋼板120と押え板121および押え板122との間は、連結軸163を介して蝶番式に連結されているが、この連結の手段としてはこれに限られるものではない。
【0060】
【発明の効果】
この発明の逆台形水路の起伏ゲートによれば、従来、長方形断面の水路にのみ設置可能であった鋼板製扉体を有する起伏ゲートを、逆台形断面の水路にも、大規模な水路断面の変化を伴うことなく設置することが可能となった。
【0061】
その結果、ゲート据付け箇所のコンクリート構造物が小型化し、形状も簡単となって工事費を軽減することが可能となった。特に、護岸の傾斜が緩やかな逆台形水路において、その経済効果が著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の逆台形水路の起伏ゲートの一実施例を示し、起伏ゲートが起立した状態の平面図である。
【図2】起伏ゲートが起立した状態の背面図である。
【図3】主起伏ゲートが起立した状態の断面図である。
【図4】起伏ゲートが倒伏した状態の平面図である。
【図5】起伏ゲートが倒伏した状態の背面図である。
【図6】起伏ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図7】主起伏ゲートの扉体の説明図である。
【図8】主起伏ゲートの空気袋の説明図である。
【図9】副起伏ゲートの扉体の説明図である。
【図10】副起伏ゲートの空気袋の説明図である。
【図11】起立時の連結部の空気袋の断面図である。
【図12】倒伏時の連結部の空気袋の断面図である。
【図13】連結部の空気袋の説明図である。
【図14】この発明の逆台形水路の起伏ゲートの他の実施例を示し、起伏ゲートが起立した状態の平面図である。
【図15】起伏ゲートが起立した状態の背面図である。
【図16】主起伏ゲートが起立した状態の断面図である。
【図17】起伏ゲートが倒伏した状態の平面図である。
【図18】起伏ゲートが倒伏した状態の背面図である。
【図19】主起伏ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図20】主起伏ゲートの扉体の説明図である。
【図21】主起伏ゲートの空気袋の説明図である。
【図22】副起伏ゲートの扉体の説明図である。
【図23】副起伏ゲートの空気袋の説明図である。
【図24】起立時の連結部の空気袋と保護材の断面図である。
【図25】倒伏時の連結部の空気袋と保護材の断面図である。
【図26】連結部の保護材の説明図である。
【符号の説明】
1 水路底
2 アンカーボルト
3 軸受兼用押え板
4 扉体
5 空気袋
6 縁
7 ゴム板
8 アンカーボルト
9 帯
10 護岸の傾斜面
11 アンカーボルト
12 軸受兼用押え板
13 扉体
14 空気袋
15 縁
16 ゴム板
17 アンカーボルト
18 帯
20 ロッド
21 折返し部
22 角
23 角
24 軸受
25 凹部
26 回転軸
27 軸受
28 凹部
29 押え板
30 ボルト
31 押え板
32 ボルト
33 押え板
34 ボルト
35 押え板
36 曲げ加工部
37 支持台
38 孔
39 雌ねじ
40 雌ねじ
41 孔
42 縁
43 線
44 孔
45 孔
46 口金
47 軸受
48 凹部
49 回転軸
50 軸受
51 凹部
52 孔
53 雌ねじ
54 雌ねじ
55 孔
56 曲げ加工部57 縁
58 線
59 孔
60 ロッド
61 折返し部
62 孔
63 口金
64 ボルト
65 押え板
66 ボルト
67 押え板
68 縁
69 ロッド
70 折返し部
71 孔
72 孔
73 口金
74 空気管
75 排気用開閉弁
76 排気用流量調整弁
77 排気放出部
78 給気用開閉弁
79 給気用流量調整弁
80 空気圧縮機
81 空気管
82 排気用開閉弁
83 排気用流量調整弁
84 排気放出部
85 給気用開閉弁
86 給気用流量調整弁
87 空気管
88 排気用開閉弁
89 排気用流量調整弁
90 排気放出部
91 給気用開閉弁
92 給気用流量調整弁
93 水路底
94 山形鋼
101 水路底
102 アンカーボルト
103 固定台兼用押え板
104 繋ぎ板
105 扉体
106 空気袋
107 縁
108 アンカーボルト
109 帯
110 護岸の傾斜面
111 アンカーボルト
112 固定台兼用押え板
113 繋ぎ板
114 扉体
115 空気袋
116 縁
117 アンカーボルト
118 帯
119 連結部の空気袋
120 鋼板
121 押え板
122 押え板
123 ボルト
124 ボルト
125 ロッド
126 折返し部
127 角
128 角
129 ボルト
130 押え板
131 ボルト
132 押え板
133 ロッド
134 折返し部
135 角
136 角
137 押え板
138 ボルト
139 押え板
140 ロッド
141 折返し部
142 角
143 角
144 曲げ加工部
145 支持台
146 丸棒鋼
147 上面
148 雌ねじ
149 孔
150 孔
151 口金
152 曲げ加工部
153 丸棒鋼
154 上面
155 雌ねじ
156 雌ねじ
157 孔
158 ロッド
159 折返し部
160 孔
161 口金
162 山形鋼
163 連結軸

Claims (6)

  1. 断面が逆台形の水路の中央部の深さが一定の部分の水路底を横断して設置した1列のアンカーボルトによって、水路底に起伏自在に設置した長方形の鋼製扉体の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らな長方形に縮小する空気袋を取り付けて、空気を圧入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気を排出したときには空気袋が縮小して扉体を倒伏させるようにして主起伏ゲートとする。
    この主起伏ゲートの両側の護岸の傾斜面を横断して設置した1列のアンカーボルトによって、護岸に起伏自在に設置した鋼板製のほぼ3角形の形状の扉体の下流側の根元部分に、空気を排出したとき平らなほぼ3角形の形状に縮小する袋を取り付けて、空気を圧入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気を排出したときには、空気袋が縮小して扉体を倒伏させるようにして副起伏ゲートとする。
    このとき、主起伏ゲートの扉体の起伏運動における水平な回転中心線と副起伏ゲートの扉体の起伏運動における、護岸面に平行な回転中心線とは、護岸の法尻位置において交叉するようにする。
    加えて、主起伏ゲートの扉体の側端部と副起伏ゲートの扉体の側端部は、最も接近する起立姿勢時においても適当量の隙間を残しているように、上記両扉体の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形に近似した部分を切断して除去する。
    さらに、空気を排出したときに、倒伏した主起伏ゲートの扉体と倒伏した副起伏ゲートの扉体の間に生ずる隙間の形状に相当する平らなほぼ3角形の形状に縮小する連結部の空気袋を両扉体の側端部を連結するように取付けする。
    このように構成した上で、陸上の空気操作装置から主起伏ゲートと副起伏ゲートの空気袋と連結部の空気袋にそれぞれ独立した空気管を接続し、圧縮空気を圧入すれば各空気袋が膨張して各々の扉体を起立させると同時に、連結部の空気袋も膨張して主起伏ゲートと副起伏ゲートの連結部からの漏水を防止し、逆にこれらの空気袋から空気を排出すれば、各空気袋が平らに縮小して各扉体が倒伏すると同時に、連結部の空気袋は大きくなった連結部の隙間を埋める平らなほぼ3角形の形状となって水路の全断面を開放するようにしたことを特徴とする逆台形水路の起伏ゲート。
  2. 請求項1の逆台形水路の起伏ゲートにおいて、水路底と護岸に設置したアンカーボルトの代りの、水路底と護岸に設置したアンカー金物に設けた1列の雌ねじにねじ込むボルトによって主起伏ゲートならびに副起伏ゲートとを起伏自在に設置したことを特徴とする逆台形水路の起伏ゲート。
  3. 請求項1または2の逆台形水路の起伏ゲートにおいて、主起伏ゲートの扉体と副起伏ゲートの扉体の間に生ずる隙間を連結する連結部の空気袋の上流側に、両扉体の回転中心線の交点付近を頂点とする3角形の複数の鋼板を回転自在に結合し、全体では平らに縮小した連結部の空気袋の形状とほぼ一致する形状となるよう構成した上で、両扉体の側端部に回転自由に取り付けて連結部の空気袋の保護鋼板としたことを特徴とする逆台形水路の起伏ゲート。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの逆台形水路の起伏ゲートにおいて、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体の上流側の面に細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、水の流れに平行な方向に溶接により取り付けしたことを特徴とする逆台形水路の起伏ゲート。
  5. 請求項1ないし4のいずれかの逆台形水路の起伏ゲートにおいて、副起伏ゲートの起立高を主起伏ゲートの起立高より適当量高くすることにより、越流する水や流芥が主起伏ゲートの部分に集中するようにしたことを特徴とする逆台形水路の起伏ゲート。
  6. 請求項1ないし5のいずれかの逆台形水路の起伏ゲートにおいて、副起伏ゲートの扉体の起伏運動における護岸の傾斜面に平行な回転中心線の水平投影線が、主起伏ゲートの扉体の起伏運動における水平な回転中心線に対し、護岸の上方ほど下流側に離れるようにすることにより、主起伏ゲートの扉体の側端部と副起伏ゲートの扉体の側端部との間に生ずる隙間の大きさが、起立時と比較して倒伏時に大きくなる現象の程度が軽減されるようにしたことを特徴とする逆台形水路の起伏ゲート。
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