JP2005114135A - 補強ホース - Google Patents

補強ホース Download PDF

Info

Publication number
JP2005114135A
JP2005114135A JP2003352509A JP2003352509A JP2005114135A JP 2005114135 A JP2005114135 A JP 2005114135A JP 2003352509 A JP2003352509 A JP 2003352509A JP 2003352509 A JP2003352509 A JP 2003352509A JP 2005114135 A JP2005114135 A JP 2005114135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
hose
rubber layer
reinforcing
yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003352509A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugu Ono
実具 小野
Satoru Mizutani
哲 水谷
Kenichiro Furui
謙一郎 古井
Yuichiro Murakami
雄一郎 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2003352509A priority Critical patent/JP2005114135A/ja
Priority to US10/959,405 priority patent/US7017616B2/en
Priority to DE602004000682T priority patent/DE602004000682T2/de
Priority to EP04024048A priority patent/EP1522781B1/en
Priority to CNB200410084997XA priority patent/CN1295457C/zh
Publication of JP2005114135A publication Critical patent/JP2005114135A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • F16L11/08Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with reinforcements embedded in the wall
    • F16L11/085Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with reinforcements embedded in the wall comprising one or more braided layers
    • F16L11/086Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with reinforcements embedded in the wall comprising one or more braided layers two layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/1362Textile, fabric, cloth, or pile containing [e.g., web, net, woven, knitted, mesh, nonwoven, matted, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/1362Textile, fabric, cloth, or pile containing [e.g., web, net, woven, knitted, mesh, nonwoven, matted, etc.]
    • Y10T428/1366Textile, fabric, cloth, or pile is sandwiched between two distinct layers of material unlike the textile, fabric, cloth, or pile layer

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、耐久性と耐膨張性(体積膨張量)の両特性を向上させたブレーキホース10を提供すること。
【解決手段】 ブレーキホース10は、内管ゴム層12と外皮ゴム層20とを備え、上記内管ゴム層12と上記外皮ゴム層20との間に上糸層18と下糸層14からなる少なくとも2層の補強層をもつ。上記下糸層14の下糸15は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±1.0%のポリエステル糸を用い、ホース軸方向に対する編角が59±2゜である。
【選択図】 図5

Description

本発明は、内管ゴム層と外皮ゴム層との間に上糸層と下糸層からなる少なくとも2層の補強層を備えた補強ホースに関する。
従来、この種の補強ホースのうち、自動車に使用されるブレーキホースとして、図7に示すものが知られている。図7は従来のブレーキホース100の要部を示す断面図である。ブレーキホース100は、ブレーキ油圧に対して高い耐圧性を有する必要から、ゴム及び繊維糸を多層に積層することにより形成されている。すなわち、ブレーキホース100は、ブレーキ油を流す流路101を形成する内管ゴム層102と、下糸層104と、中間ゴム層106と、上糸層108と、外皮ゴム層110と、を積層することにより構成されている。
上記ブレーキホース100では、流体圧が内管ゴム層102から下糸層104、中間ゴム層106、上糸層108へ伝わり、さらに外皮ゴム層110へ伝わる。各層には、圧力流体の圧力に抗して、拡張を抑制する拘束力が生じる。このとき、内管ゴム層102、中間ゴム層106および外皮ゴム層110の各ゴム層は、弾性が大きいことから、わずかな拘束力しか生ぜず、下糸層104および上糸層108により大部分の拘束力を負っている。したがって、下糸層104および上糸層108の伸張に伴う反力によって生じる拘束力を大きくすることが、ブレーキホース100の耐膨張性を高め、つまり体積膨張量を低減し、また、下糸層104および上糸層108の繰り返し伸縮に対する耐久性を高めることがブレーキホース100自体の耐久性を向上させることになる。しかし、伸縮性の大きい繊維糸は、耐久性に優れるが、耐膨張性に劣り、逆に、伸縮性の小さい繊維糸は、耐膨張性に優れるが、耐久性に劣る。つまり、これらの両特性は相反するものであった。
こうした耐久性や耐膨張性を両立させるために、下糸層104に高い弾性率のポリエステル糸(高弾性PET糸)を用いて耐久性を確保するとともに、上糸層108に伸びの小さいビニロン糸を用いて体積膨張量を低減させたものが知られている(特許文献1)。また、細い繊維糸からなる下糸を編組して薄くかつ密な補強層を形成することにより耐久性および耐膨張性を改善しようとしたものも知られている(特許文献2)。
しかし、近年、自動車の油圧装置の高圧化に伴って、より高い耐圧性および耐膨張性を要求されており、上述のような下糸層104や上糸層108の糸種の変更によっては、十分な特性を得るに至っていない。
特許第2692480号公報 特許第3003769号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、補強層の補強糸の編角を検討することにより、耐久性と耐膨張性(体積膨張量)の両特性を向上させたブレーキホースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のブレーキホースは、
内管ゴム層と外皮ゴム層との間に、上糸層と下糸層からなる少なくとも2層の補強層を備えた補強ホースにおいて、
上記下糸層は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±1.0%のポリエステル糸からなる補強糸を用い、該補強糸をホース軸方向に対する編角が59±2゜で編組することにより構成されていること、を特徴とする。
本発明にかかる補強ホースの流体圧は、内管ゴム層から補強層へ伝わり、さらに外皮ゴム層へ伝わる。このとき、補強層は、流体圧の増減に伴って補強糸が伸張するときに生じる抵抗力により体積膨張を抑制するように作用する。
上記補強糸は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±1.0%のポリエステル糸(以下、高弾性PET糸という)を用いているから、繰り返し荷重に対する耐久性と低体積膨張量を両立させることができる。つまり、通常のPETが単位デシテックス当たりの引張り強さが6.6g以上、2.7g荷重時における伸度が4.0±1.0%の特性値であり、高弾性PET糸は、通常のPET糸に対して一定荷重当たりの伸びが小さいから、体積膨張量を低減することができる。また、下糸層(または上糸層)に、ビニロンの代わりに、ポリエステル糸を用いていることから、耐疲労性にも優れている。ここで、単位デシテックスとは、フィラメント糸の10,000m当たりのグラム数をいう。なお、高弾性PET糸は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±0.5%であることがさらに好ましい。
また、高弾性PET糸は、上述のように通常のPET糸より体積膨張量を抑制する作用が大きいが、補強糸の編角を59±2゜に設定することにより、さらに体積膨張量を抑制することができる。このような上記編角の範囲に設定することにより、体積膨張量を低減できる理由について説明する。補強層は、内管ゴム層の外周上に、補強糸を右回りと左回りの相対する方向に互いに巻き付けることにより構成されている。ここで、補強糸の編角は、ホース軸方向に対する傾き角度をいう。補強ホース内の流体圧が上昇すると、補強糸を伸ばすように力が加わる。この力は、径方向への膨張とホース軸方向への伸張へと作用するが、編角が静止角、つまり54.44゜の角度のときに、これらの力が釣り合って、補強ホースの体積膨張量が最も低減されると考えられている。よって、従来の補強ホースでは、上述した静止角またはこれに近い値で繊維が編まれている。
しかし、高弾性PET糸を用いかつ内管ゴム層と外皮ゴム層との間に補強層を埋設した補強ホースでは、編角を静止角より大きい59±2゜、特に好ましくは59±1゜に設定すると体積膨張量を低減できることが本願発明者によって見出された。つまり、体積膨張量を最も低減できる編角は、幾何学上で検討した場合には上記静止角(54.44゜)にあるが、補強ホースに実際に適用した場合には静止角より大きい59±2゜にある。こうした事実に鑑み、編角を上記範囲に設定したのである。
ここで、補強層を製造するには、例えば、押出成形により内管ゴム層を形成する内管押出体を押し出しつつ内管ゴム層上にブレーダを用いて補強糸を編組し、さらに補強層上に押出成形によって外皮ゴム層を形成する。ここで、補強層の編角は、内管ゴム層の引き出しスピードとブレーダの回転速度との比により設定することができる。
また、内管ゴム層の好適な態様として、その厚さが0.6±0.2mmとすることが好ましく、特に0.6±0.1mmとすることが好ましい。内管ゴム層の厚さを薄くすると、その外径を小さくできるから、内管ゴム層の上に少ない補強糸の量で密にかつ堅く編組することができ、補強糸の間の緩みや隙間が低減され、体積膨張量を低減することができる。ここで、内管ゴム層の厚さが薄いほど、その作用が大きいが、0.4mmを下回ると、内管ゴム層の押出成形が難しくなったり、圧力流体が透過したりするので、これ以上であることが好ましい。
さらに、上記補強糸の好適な態様は、その太さが1100±100dtexとしたものを用い、これにより、補強層を小さい外径で密に形成できるので、体積膨張量の低減を図ることができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) ブレーキホース10の概略構造
図1は本発明の補強ホースをブレーキホース10に適用した実施例を示し、その一部を破断した斜視図、図2はブレーキホース10の半断面図である。図1及び図2において、ブレーキホース10は、図示しない自動車の油圧ブレーキに使用されるマスタシリンダとタイヤ側の油圧装置とを接続するために使用されるものであり、5層に積層されることによりブレーキ液圧に耐えうるように構成されている。すなわち、ブレーキホース10は、流路11を有する内管ゴム層12と、下糸層14と、中間ゴム層16と、上糸層18と、外皮ゴム層20とを備え、端部に口金22がかしめにより締結されている。
(2) ブレーキホース10の各層の構成
ブレーキホース10は、50MPaまでのブレーキ液圧に耐えることができる耐圧性、耐久性および耐膨張性などの特性を得るために、各層の材質、厚さ、編角等が定められている。
(2)−1 内管ゴム層12
内管ゴム層12は、主に耐油性を得るためにエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)、スチレン・ブタジエンゴム共重合物(SBR)などを用いて押出形成されており、その内径は3.0〜3.4mm、厚さは0.4〜0.8mmである。ここで、内管ゴム層の厚さが薄いと、体積膨張量を低減する作用が大きいが、0.4mmを下回ると、押出成形が難しくなったり、圧力流体が透過するので、0.4mm以上であることが好ましい。
(2)−2 下糸層14
下糸層14は、高弾性PET糸を2本または3本合糸した下糸15を20打または24打で、内管ゴム層12上に編組することにより形成されている。高弾性PET糸は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±1.0%のポリエステル糸を用い、さらに好ましくは単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±0.5%のポリエステル糸を用いる。下糸15は、該フィラメント糸を200〜400本束ねることにより形成されている。そして、下糸層14は、フィラメント糸を束ねた後に下塗層を塗布し、その後、RFL処理する。ここで、RFL処理とは、レゾルシン・ホルムアルデヒド・ラテックス樹脂とゴムラテックスとを主成分とする接着剤として作用する接着薄膜を糸の表面に施すことをいう。なお、下糸層14の厚さは、0.55〜0.95mm、好ましくは0.65〜0.85mmである。
ここで、下糸層14の編角は、体積膨張量を低減するために、59±2゜に設定され、好ましくは59±1゜に設定されている。図3は下糸層14の編角を説明する説明図である。図3に示すように、下糸層14は、内管ゴム層12上に螺旋状に下糸15を編角θで編組することにより構成されている。ここで、編角θは、下糸15がホース軸方向に対してなす角度をいい、例えば、押出成形しつつ内管ゴム層上にブレーダを用いて編組する場合には、内管ゴム層の引き出しスピードとブレーダの回転速度との比により変更することができる。
(2)−3 中間ゴム層16
中間ゴム層16は、下糸層14および上糸層18のずれを防止するための層であり、ゴム材料を下糸層14上に押し出すことにより、またはシート材16Aを下糸層14上に巻き付けることにより、あるいはゴム糊を塗布することにより構成されている。ゴム材料としては、EPDM、イソブチレン・イソプレン共重合物(IIR)、天然ゴム(NR)を用いることができる。この場合において、EPDMおよびIIR、およびそのブレンド材を用いた場合には、その物性値から耐熱性を高めることができる。中間ゴム層16の厚さは、0.1〜0.35mmであることが好ましい。すなわち、中間ゴム層16が0.1mm未満であると、薄すぎて下糸層14上に形成することができないからであり、一方、0.35mmを越えると、厚い中間ゴム層16が下糸層14のずれを許容する弾性層として作用し、下糸層14のずれを抑える作用が小さくなるからである。
(2)−4 上糸層18
上糸層18は、下糸15と同じように、200〜400本のフィラメント糸を束ねた高弾性PET糸をRFL処理した後に、2本または3本合糸することにより上糸19を形成し、この上糸19を20打または24打で、中間ゴム層16上に編組することにより形成されている。また、上糸層18の編角も下糸層14と同様に、体積膨張量を低減するために、59±2゜に設定することが好ましく、特に59±1゜に設定することが好ましい。
(2)−5 外皮ゴム層20
外皮ゴム層20は、主に耐オゾン性を得るために、EPDM、EPDMとCRのブレンド材などから形成されており、その厚さが0.8〜1.3mmである。
(3) ブレーキホース10の製造方法
次に、ブレーキホース10の製造方法について説明する。ブレーキホース10は、周知の方法により、つまりゴム押出工程、繊維糸の編組工程及び加硫工程を施すことにより製造することができる。
(3)−1 ホース製造装置30
図4はホース製造装置30を説明する説明図である。図4において、ホース製造装置30は、第1押出装置31と、第1編込装置32と、中間シート形成装置34と、第2編込装置35と、第2押出装置37と、を備えている。第1押出装置31は、ゴム材料を押し出して内管ゴム層12を形成する装置である。第1編込装置32は、ドラム32aに装着されたボビンキャリアを備え、該ボビンキャリアから下糸15を繰り出しつつ内管押出体12A上に編組することにより下糸層14を形成する装置である。中間シート形成装置34は、第1編込装置32によって編組された下糸層14上に、中間ゴム層16を形成するためのシート材16Aをローラから繰り出す装置である。第2編込装置35は、第1編込装置32とほぼ同様な構成であり、該ドラム35aに装着されたボビンキャリアを備え、該ボビンキャリアから上糸19を繰り出しつつ中間ゴム層16上に編組することにより上糸層18を形成する装置である。第2押出装置37は、ゴム材料を押し出して外皮ゴム層20を形成する装置である。
(3)−2 ブレーキホース10の製造工程
次に、図3を用いて、ホース製造装置30によるブレーキホース10の一連の製造工程について説明する。まず、第1押出装置31によりゴム材料を押し出すことにより内管ゴム層12を形成する。このとき、内管ゴム層12内には、マンドレル(図示省略)が挿入される。続いて、押し出された内管ゴム層12上に、第1編込装置32のドラム32aを回転しつつボビンから下糸15を繰り出して内管ゴム層12上に編組することにより下糸層14を形成する。この場合において、例えば、下糸層14を20打で編組するには、逆方向に回転する合計20カ所のボビンからそれぞれ下糸15を繰り出すことにより行なう。ここで、下糸層14の編角θを59±2゜に設定するには、内管ゴム層12の引き出しスピードとドラム32aの回転速度との比により設定することができる。次に、下糸層14上に、中間シート形成装置34からシート材16Aを供給することにより中間ゴム層16を形成する。さらに、中間ゴム層16上に第2編込装置35のドラム35aを回転しつつボビンから上糸19を繰り出して中間ゴム層16上に上糸層18を編組みする。そして、上糸層18に、第2押出装置37からゴム材料を押し出すことにより、外皮ゴム層20を形成する。
続いて、加硫工程を行なう。加硫工程の条件として、120〜170℃で15〜60分に設定する。この加硫工程の加熱によりRFL処理された上糸層18と下糸層14が内管ゴム層12、中間ゴム層16、外皮ゴム層20と接着される。これにより、ブレーキホース10が一体化して形成される。
(4) ブレーキホースの作用・効果
(4)−1 ブレーキホースの試験
次に、上記実施例にかかるブレーキホースを作成し、耐久性および耐膨張性(体積膨張量)について調べた。図5は試料として作成した実施例1,2および比較例1,2の構成および性能を示す。ここで、ブレーキホースは、その内径が3.1〜3.2mm、外径が10.2〜10.5mmとなるように作成した。
ここで、実施例1,2は、下糸層の編角θが59゜であり、上糸層および下糸層ともに高弾性PET糸を用いている。ここで、実施例1の高弾性PET糸は、1670デシテックスであり、1670デシテックスの引張り強さが11.5Kg以上、4.5Kg荷重時における伸度が2.6±1.0%である。また、実施例2は、実施例1と比べて、繊維糸の太さが1100デシテックスと細い糸であり、1100デシテックスの引張り強さが7.6Kg以上、3.0Kg荷重時における伸度が2.6±1.0%である。これに対して、比較例1,2は、下糸層の編角θが56゜以下であり、また、比較例1では上糸層および下糸層の材質が共にPETであり、比較例2では、下糸層が高弾性PET糸、上糸層の材質がポリビニルアルコール(PVA)糸を用いた特許文献1の例である。
(4)−1−1 耐久性試験
耐久性試験は、ブレーキホースにブレーキ圧油を実際に流すことによる繰り返し加圧試験で行なった。すなわち、ブレーキホースを実車で配管されるのと同じ経路で配置し、ブレーキ液圧による繰り返し加圧とタイヤの動きを模倣した揺動、転舵の動きの組み合わせにより実施した。ブレーキ液圧は、0MPaと9.8MPaとの加圧を0.7Hzの繰り返し、揺動を2.5Hz、転舵を0.28Hzで行ない、その破損までの転舵の回数を調べた。その結果、実施例は、比較例に対して編角を大きくするとともに下糸層および上糸層とも高弾性PET糸を用いても、耐久性が変わらないことが分かった。
(4)−1−2 体積膨張量試験
体積膨張量試験は、JIS2601に基づき、油圧を10.3MPaで加圧したときの、305mm(1フィート)の自由長のブレーキホースの内容積変化量を測定することにより調べた。実施例は、比較例1,2と比べて体積膨張量が減少していることが分かった。
(4)−2 編角θと体積膨張量との関係
また、編角θと体積膨張量との関係をさらに調べた。図6は編角と体積膨張量との関係を説明するグラフである。ここで、ブレーキホースは、その外径が10.2mm、上糸層18の編角θが59゜とし、編角θをそれぞれ変更した試料S1〜S6を作成し、それらの体積膨張量を調べた。その結果、試料S3〜S6のように編角θが57゜を越えると体積膨張量が減少することが分かった。また、編角θが61゜を越えると体積膨張量が増加することが分かった。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、補強ホースとしてブレーキホースについて説明したが、これに限らず、高圧用のホースであれば、自動車のパワーステアリング用ホースや建設機械用の油圧ホースに適用してもよい。
本発明の実施例にかかるブレーキホースの一部を破断した斜視図である。 ブレーキホースの半断面図である。 下糸層の編角を説明する説明図である。 ホース製造装置を説明する説明図である。 ブレーキホースの作用・効果を調べた結果を説明する説明図である。 編角と体積膨張量との関係を説明するグラフである。 従来のブレーキホースの要部を示す断面図である。
符号の説明
10...ブレーキホース
11...流路
12...内管ゴム層
12A...内管押出体
14...下糸層
15...下糸
16...中間ゴム層
16A...シート材
18...上糸層
19...上糸
20...外皮ゴム層
22...口金
30...ホース製造装置
31...第1押出装置
32...第1編込装置
32a...ドラム
34...中間シート形成装置
35...第2編込装置
35a...ドラム
37...第2押出装置

Claims (4)

  1. 内管ゴム層と外皮ゴム層との間に、上糸層と下糸層からなる少なくとも2層の補強層を備えた補強ホースにおいて、
    上記下糸層は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±1.0%のポリエステル糸からなる補強糸を用い、該補強糸をホース軸方向に対する編角が59±2゜で編組することにより構成されていること、を特徴とする補強ホース。
  2. 請求項1に記載の補強ホースにおいて、
    上記上糸層は、単位デシテックス当たりの、引張り強さが6.9g以上、2.7g荷重時における伸度が2.6±1.0%のポリエステル糸からなる補強糸を用い、該補強糸をホース軸方向に対する編角が59±2゜で編組することにより構成されている補強ホース。
  3. 請求項1または請求項2に記載の補強ホースにおいて、
    上記内管ゴム層の厚さが0.6±0.2mmである補強ホース。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の補強ホースにおいて、
    上記補強糸の太さは、1100±100dtexである補強ホース。
JP2003352509A 2003-10-10 2003-10-10 補強ホース Withdrawn JP2005114135A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003352509A JP2005114135A (ja) 2003-10-10 2003-10-10 補強ホース
US10/959,405 US7017616B2 (en) 2003-10-10 2004-10-07 Reinforced hose
DE602004000682T DE602004000682T2 (de) 2003-10-10 2004-10-08 Armierter Schlauch
EP04024048A EP1522781B1 (en) 2003-10-10 2004-10-08 Reinforced hose
CNB200410084997XA CN1295457C (zh) 2003-10-10 2004-10-09 加强软管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003352509A JP2005114135A (ja) 2003-10-10 2003-10-10 補強ホース

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010002465A Division JP2010096354A (ja) 2010-01-08 2010-01-08 ブレーキホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005114135A true JP2005114135A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34309293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003352509A Withdrawn JP2005114135A (ja) 2003-10-10 2003-10-10 補強ホース

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7017616B2 (ja)
EP (1) EP1522781B1 (ja)
JP (1) JP2005114135A (ja)
CN (1) CN1295457C (ja)
DE (1) DE602004000682T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145577A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 豊田合成株式会社 補強ホースの製造方法
JP2017115926A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社ニチリン ブレーキホース

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105313A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 高圧ゴムホース
JP2006266442A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Toyoda Gosei Co Ltd ブレーキホース
US7328725B2 (en) * 2005-08-15 2008-02-12 Eaton Corporation Reinforced hose
US7900978B2 (en) * 2006-02-02 2011-03-08 Sargent Manufacturing Company Return spring assembly for a lock mechanism
US20070181202A1 (en) * 2006-02-03 2007-08-09 Electrovations, Inc., A Corporation Of The State Of Ohio Brake hose
DE102007005195A1 (de) * 2007-01-29 2008-07-31 Tecno Plast Industrietechnik Gmbh Silikonschlauch und Schlauchanschluss
CN101158426A (zh) * 2007-10-12 2008-04-09 上海登益企业有限公司 一种液压传输用高压管
US8783300B2 (en) * 2009-08-14 2014-07-22 Kongsberg Actuation Systems Ii, Inc. Hose assembly and method of forming the same
CN101780720B (zh) * 2010-03-15 2012-12-12 义乌市金佐消防水带厂 三元乙丙消防水带的生产方法
US8752591B2 (en) * 2010-06-10 2014-06-17 Veyance Technologies, Inc Kink, crush, and burst resistant flexible hose
US9073278B2 (en) 2011-10-27 2015-07-07 The Goodyear Tire & Rubber Company Geodesic pneumatic tire with braided carcass
US9115831B2 (en) * 2013-06-24 2015-08-25 E I Du Pont De Nemours And Company Multilayer reinforced hose
KR20150035423A (ko) * 2013-09-27 2015-04-06 코오롱인더스트리 주식회사 브레이크 호스
CN104175582A (zh) * 2014-07-28 2014-12-03 保定建强制动软管有限公司 一种机动车制动软管的生产方法和装置
JP6553903B2 (ja) * 2015-03-19 2019-07-31 住友理工株式会社 樹脂成形品の製造方法
CN105257921B (zh) * 2015-11-03 2017-08-04 青岛三祥科技股份有限公司 低膨胀、高粘合、耐制动液的离合器软管
BR112019007391B1 (pt) * 2016-10-13 2022-08-23 Parker-Hannifin Corporation Montagem de mangueira e sistema de mangueira
US10066766B1 (en) 2017-05-23 2018-09-04 Contitech Usa, Inc. Hose inner layer formed of ECO blended with NBR/PVC
US10907763B2 (en) 2019-03-22 2021-02-02 North American Fire Hose Corporation Heat resistant hose
CN112976625A (zh) * 2021-02-03 2021-06-18 青岛威尔驰液压科技有限公司 一种多用胶管编织机及生产胶管的方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1253178A (ja) * 1970-07-16 1971-11-10
US4111237A (en) * 1976-07-12 1978-09-05 General Motors Corporation Braid reinforced flexible brake hose
US4668318A (en) 1983-12-19 1987-05-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Method for producing braided spiral reinforced hose
US4668319A (en) 1983-12-19 1987-05-26 The Goodyear Tire & Rubber Company Method of manufacture of a braided hose
FR2597568B1 (fr) * 1986-04-18 1988-07-08 Tecalemit Flexibles Nouveau tuyau flexible destine a etre utilise a haute pression et son procede de fabrication
CN2071738U (zh) * 1990-08-15 1991-02-20 沈阳胶管厂 微机输油软管
JP2692480B2 (ja) 1992-03-05 1997-12-17 豊田合成株式会社 補強ホース
US5660210A (en) * 1992-03-05 1997-08-26 Toyoda Gosei Co., Ltd. Layered rubber hose with reinforcing
FR2712370B1 (fr) * 1993-11-09 1996-01-19 Nobel Plastiques Canalisation pour fluide de réfrigération.
US5445191A (en) * 1994-08-11 1995-08-29 General Motors Corporation High pressure brake hose with reinforcing layer of nonwater-based adhesive coated polyvinyl alcohol fibers
JP3003769B2 (ja) * 1995-08-28 2000-01-31 日立電線株式会社 液圧ホース
JP3806974B2 (ja) * 1996-06-14 2006-08-09 豊田合成株式会社 冷媒輸送用ホース
SE9703109D0 (sv) * 1997-08-29 1997-08-29 Trelleborg Viking As Korrosionsbeständigt rörmaterial samt don för anslutning till rör av sådant material
DE1253364T1 (de) * 2000-02-04 2003-08-14 Kabushiki Kaisha Meiji Gomu Kasei, Tokio/Tokyo Gummibremsschlauch mit sehr niedriger ausdehnung und dazugehöriges herstellungsverfahren
CN2462181Y (zh) * 2001-02-13 2001-11-28 王茂峰 纤维编织增强的塑料高压软管
JP2003161387A (ja) 2001-11-27 2003-06-06 Toyoda Gosei Co Ltd ブレーキホース
US6626211B2 (en) 2001-11-27 2003-09-30 Toyoda Gosei Co., Ltd. Brake hose

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145577A1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-03 豊田合成株式会社 補強ホースの製造方法
JP2013202965A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toyoda Gosei Co Ltd 補強ホースの製造方法
JP2017115926A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社ニチリン ブレーキホース

Also Published As

Publication number Publication date
US20050121095A1 (en) 2005-06-09
DE602004000682D1 (de) 2006-05-24
CN1295457C (zh) 2007-01-17
CN1605786A (zh) 2005-04-13
US7017616B2 (en) 2006-03-28
EP1522781B1 (en) 2006-04-19
EP1522781A1 (en) 2005-04-13
DE602004000682T2 (de) 2007-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005114135A (ja) 補強ホース
JP6864448B2 (ja) 拡張制御ホース
JP6003794B2 (ja) ゴムホースの製造方法
WO2008082986A2 (en) Power steering hose design for performance in high pressure and low to high volumetric expansion environments
EP1314924B1 (en) Brake hose and method for manufacturing brake hose
JP2010096354A (ja) ブレーキホース
US7140395B2 (en) Brake hose
JP4954496B2 (ja) 冷媒用高圧ホース
JP4760114B2 (ja) ホース
JP4983668B2 (ja) 耐熱性ホース
JP2003161386A (ja) ブレーキホース
JP5633445B2 (ja) 車両用ホース
JP2010230075A (ja) ブレーキホース
JPH11201340A (ja) 高圧ゴムホース
JP2009236275A (ja) ブレーキホース
JP2005315394A (ja) 耐圧振動吸収ホース
JP2003161388A (ja) ブレーキホース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091013

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110414