JP2003161387A - ブレーキホース - Google Patents

ブレーキホース

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JP2003161387A
JP2003161387A JP2001360377A JP2001360377A JP2003161387A JP 2003161387 A JP2003161387 A JP 2003161387A JP 2001360377 A JP2001360377 A JP 2001360377A JP 2001360377 A JP2001360377 A JP 2001360377A JP 2003161387 A JP2003161387 A JP 2003161387A
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rubber layer
brake hose
rubber
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Satoru Mizutani
哲 水谷
Kenichiro Furui
謙一郎 古井
Taizo Ogawa
泰三 小川
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • F16L11/08Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with reinforcements embedded in the wall
    • F16L11/085Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with reinforcements embedded in the wall comprising one or more braided layers
    • F16L11/086Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics with reinforcements embedded in the wall comprising one or more braided layers two layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B1/00Layered products having a non-planar shape
    • B32B1/08Tubular products
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B25/00Layered products comprising a layer of natural or synthetic rubber
    • B32B25/10Layered products comprising a layer of natural or synthetic rubber next to a fibrous or filamentary layer

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキホース10は、高圧耐久性および低
膨張性を高めることにある 【解決手段】 ブレーキホース10は、内管ゴム層12
と、内管ゴム層12上に下糸15を編組することにより
形成された下糸層14と、下糸層14上に積層されゴム
材料から形成された中間ゴム層16と、中間ゴム層16
上に上糸19を編組することにより形成された上糸層1
8と、上糸層18上に積層された外皮ゴム層20とを備
えている。中間ゴム層16は、ムーニー粘度が10〜4
0Mv(最低ムーニー値)145℃のシート材を用い、
肉厚が0.1〜0.25mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム基体内に下糸
層と上糸層とを備え、その間に中間ゴム層を有するブレ
ーキホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に使用されるブレーキホー
スとして、図7に示すものが知られている(特開平6−
201076号公報)。図7は従来のブレーキホース1
00の要部を示す断面図である。ブレーキホース100
は、ブレーキ油圧に対して高い耐圧性を有する必要か
ら、ゴム及び繊維糸を多層に積層することにより形成さ
れている。すなわち、ブレーキホース100は、ブレー
キ油を流す流路101を形成する内管ゴム層102と、
下糸層104と、中間ゴム層106と、上糸層108
と、外管ゴム層110と、を積層することにより構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレーキホ
ース100は、冷却系や燃料系のホースに比べて高い耐
圧性の基準を満たすことが要求されているが、近年、自
動車の高温、高圧化に伴って、より高い耐圧性を要求さ
れる場合がある。
【0004】ブレーキホース100内の流路101に流
される圧力流体は、内周から外周側へ伝わって、つまり
内管ゴム層102、下糸層104、中間ゴム層106、
上糸層108および外皮ゴム層110に伝わって各層を
拡張する。各層には、圧力流体の圧力に抗して、拡張を
抑制する拘束力が生じる。このとき、内管ゴム層10
2、中間ゴム層106および外皮ゴム層110の各ゴム
層は、弾性が大きいことから10%以下の拘束力しか生
ぜず、下糸層104および上糸層108により大部分の
拘束力を負っている。したがって、下糸層104および
上糸層108の拘束力を大きくすることが、ブレーキホ
ース100の耐久性や耐膨張性(体積膨張量)を高める
ことにつながる。このため、従来、下糸層104や上糸
層108の糸種や編組条件を変更することにより、両特
性を高めることが検討されているが、まだ十分な特性を
得るに至っていない。
【0005】本発明は、下糸層の下糸のずれを規制する
ための中間ゴム層に着目し、耐久性と耐膨張性(体積膨
張量)の両特性を向上させたブレーキホースを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた本発明のブレーキホー
スは、圧力流体を流す流路を形成するとともにゴム材料
から形成された内管ゴム層と、この内管ゴム層上に下糸
を編組することにより形成された下糸層と、この下糸層
上に積層されゴム材料から形成された中間ゴム層と、こ
の中間ゴム層上に上糸を編組することにより形成された
上糸層と、この上糸層上に積層された外皮ゴム層と、を
備え、上記中間ゴム層は、ムーニー粘度が10〜40M
v(最低ムーニー値)145℃のシート材を用いたこと
を特徴とする。
【0007】ここで、ムーニー粘度は、JISK630
0の試験に基づき、未加硫のゴムにつき100℃で測定
した値である。
【0008】本発明にかかるブレーキホースにおいて、
流路に流された圧力流体は、内周から外周側へ伝わっ
て、つまり内管ゴム層、下糸層、中間ゴム層、上糸層お
よび外皮ゴム層に伝わって各層を拡張する。各層には、
圧力流体の圧力に抗して、拡張を抑制する拘束力が生じ
る。このとき、内管ゴム層、中間ゴム層および外皮ゴム
層の各ゴム層は、弾性が大きいことから、合わせても1
0%以下の拘束力しか生ぜず、下糸層および上糸層によ
り大部分の拘束力を負っている。
【0009】下糸層および上糸層が大きな拘束力を生じ
るには、下糸および上糸がずれるのを抑制すればよく、
これにより耐久性および耐膨張性を向上させることがで
きる。こうした特徴は、中間ゴム層の作用により促進で
きる。つまり、中間ゴム層は、上糸層に押されて下糸層
の下糸の間に食い込んで下糸層のずれを防止する。こう
した中間ゴム層の作用を高めるために、上記中間ゴム層
は、ムーニー粘度が10〜40Mv(最低ムーニー値)
145℃のシート材を用いることにより、上糸層が編組
されたときに、下糸層および上糸層の糸間に入り込ん
で、下糸層および上糸層の糸ずれを抑制する。よって、
内圧発生時に、下糸層および上糸層の糸ずれが小さく、
耐久性、耐膨張性を向上させることができる。ここで、
中間ゴム層に使用されるゴム材料のムーニー粘度は、例
えば、ゴム材料に添加されるカーボンの種類を変更する
ことにより調製できる。
【0010】さらに、中間ゴム層による上述した作用を
一層高めるために、中間ゴム層16の肉厚は、0.1〜
0.25mmであることが好ましい。すなわち、中間ゴ
ム層が0.1mm未満であると、薄すぎて下糸層上に積
層することができないからであり、一方、0.25mm
を越えると、厚い中間ゴム層が下糸層のずれを許容する
弾性層として作用し、下糸層のずれを抑える作用が小さ
くなるからである。
【0011】また、中間ゴム層の好適な態様として、E
PDM、またはEPDM/イソブチレン・イソプレン共
重合物(IIR)のブレンド材から形成することが好ま
しい。この材料によれば、そのゴム材料の物性値からブ
レーキホース自体の耐熱性を高めることができる。EP
DMとは、エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共
重合体(以下、α−オレフィンとしてプロピレンをい
う。
【0012】また、中間ゴム層の他の態様として、ゴム
糊を重ね塗りすることで厚さを0.1〜0.25mmに
形成してもよい。ゴム糊は、ムーニー粘度が0であり、
下糸層の下糸間に十分に侵入して、下糸のずれを抑制す
る。このとき、ゴム糊で形成される中間ゴム層を上述の
厚さとすることにより、上糸層の上糸にも十分に食い込
んで、その作用・効果を好適に得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0014】(1) ブレーキホース10の概略構造 図1は本発明の一実施の形態にかかるブレーキホース1
0を一部破断した斜視図、図2はブレーキホース10の
半断面図である。図1及び図2において、ブレーキホー
ス10は、図示しない自動車の油圧ブレーキに使用され
るマスタシリンダとタイヤ側の油圧装置とを接続するた
めに使用されるものであり、5層に積層されることによ
りブレーキ液圧に耐えうるように構成されている。すな
わち、ブレーキホース10は、流路11を有する内管ゴ
ム層12と、下糸層14と、中間ゴム層16と、上糸層
18と、外皮ゴム層20とを備えている。ブレーキホー
ス10は、端部に口金22がかしめにより締結されてい
る。
【0015】(2) ブレーキホース10の各層の構成 ブレーキホース10は、50MPaまでのブレーキ液圧
に耐えることができる耐圧性、耐久性および耐膨張性な
どの特性を得るために、各層の材質や肉厚等が定められ
ている。
【0016】(2)−1 内管ゴム層12 内管ゴム層12は、主に耐油性を得るためにエチレン・
プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)、スチレン
・ブタジエンゴム共重合物(SBR)などから形成され
ており、その内径は3.0〜3.4mm、厚さは0.5
〜1.0mmである。
【0017】(2)−2 下糸層14 下糸層14は、ビニロン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、レーヨンなどの繊維糸
を2本または3本合糸し、20打または24打で、内管
ゴム層12上に編組することにより形成されている。上
記下糸層の下糸は、後述する上糸層18との下編負担率
との関係から、単位デシテックス当たりの引張り強さが
6.5g以上、2.7gのときの伸度が3.5±1%の
特性値を持つ糸を適用することが好ましい。
【0018】(2)−3 中間ゴム層16 中間ゴム層16は、下糸層14および上糸層18のずれ
を防止するための層であり、ゴム材料からなるシート材
を下糸層14上に巻き付けることにより、またはゴム糊
を塗布することにより構成されている。
【0019】シート材のゴム材料としては、EPDM、
イソブチレン・イソプレン共重合物(IIR)、天然ゴ
ム(NR)を用いることができる。この場合において、
EPDMおよびIIR、およびそのブレンド材を用いた
場合には、その物性値から耐熱性を高めることができ
る。
【0020】また、中間ゴム層16のムーニー粘度は、
10〜40Mv(最低ムーニー値)145℃であること
が好ましい。これは、以下の理由による。中間ゴム層1
6は、下糸層14の下糸15の間に食い込んで下糸層1
4および上糸層18のずれを防止する。こうした中間ゴ
ム層16の作用を高めるために、上記中間ゴム層16
は、ムーニー粘度が10〜40Mv(最低ムーニー値)
145℃のシート材を用いることにより、上糸層18が
編組されたときに、下糸層14および上糸層18の糸間
に入り込んで、下糸層14および上糸層18の糸ずれを
抑制する。よって、内圧発生時に、下糸層14および上
糸層18の糸ずれが小さく、耐久性、耐膨張性を向上さ
せることができる。ここで、中間ゴム層16に使用され
るゴム材料のムーニー粘度は、例えば、ゴム材料に添加
されるカーボンの種類を変更することにより調製でき
る。
【0021】中間ゴム層16の肉厚は、0.1〜0.2
5mmであることが好ましい。すなわち、中間ゴム層1
6が0.1mm未満であると、薄すぎて下糸層14上に
編組することができないからであり、一方、0.25m
mを越えると、厚い中間ゴム層が下糸層14のずれを許
容する弾性層として作用し、下糸層のずれを抑える作用
が小さくなるからである。
【0022】中間ゴム層16として、ゴム糊を用いた場
合には、ムーニー粘度はほぼ0であり、多数回(例え
ば、3回以上)重ね塗りすることにより、上述の厚さと
する。ゴム糊は、IIRとEPDMのブレンド材料をト
リクロルエタンに溶解したものである。
【0023】(2)−4 上糸層18 上糸層18は、ポリエステル、ビニロンなどの繊維糸を
中間ゴム層16上に編組することにより形成されてい
る。上糸19は、200〜400本のフィラメント糸を
束ね、これを、2本または3本合糸または20打、24
打の条件で編組されて形成されている。
【0024】上糸は、下糸15より伸度の小さい糸、例
えば、単位デシテックス当たりの引張り強さが8.5g
以上、2.7gのときの伸度が3.0±1%の特性値を
持つ糸を用いることができる。
【0025】(2)−5 外皮ゴム層20 外皮ゴム層20は主に耐オゾン性を得るために、EPD
M、EPDMとCRのブレンド材などから形成されてい
る。厚さ0.5〜1.0mmである。
【0026】(3) ブレーキホース10の製造方法 次に、ブレーキホース10の製造方法について説明す
る。ブレーキホース10は、周知の方法により、つまり
ゴム押出工程、繊維糸の編組工程及び加硫工程を施すこ
とにより製造することができる。
【0027】(3)−1 ホース製造装置30 図3はホース製造装置30を説明する説明図である。図
3において、ホース製造装置30は、第1押出装置31
と、第1編込装置32と、中間シート形成装置34と、
第2編込装置35と、第2押出装置37と、を備えてい
る。第1押出装置31は、ゴム材料を押し出して内管ゴ
ム層12を形成する装置である。第1編込装置32は、
ドラム32aに装着されたボビンキャリアを備え、該ボ
ビンキャリアから下糸15を繰り出しつつ内管押出体1
2A上に編組することにより下糸層14を形成する装置
である。中間シート形成装置34は、第1編込装置32
によって編組された下糸層14上に、中間ゴム層16を
形成するためのシート材16Aをローラから繰り出す装
置である。第2編込装置35は、第1編込装置32とほ
ぼ同様な構成であり、該ドラム35aに装着されたボビ
ンキャリアを備え、該ボビンキャリアから上糸19を繰
り出しつつ中間ゴム層16上に編組することにより上糸
層18を形成する装置である。第2押出装置37は、外
皮ゴム層20を形成する装置である。
【0028】(3)−2 ブレーキホース10の製造工
程 次に、図3を用いて、ホース製造装置30によるブレー
キホース10の一連の製造工程について説明する。ま
ず、第1押出装置31によりゴム材料を押し出すことに
より内管ゴム層12を形成する。このとき、内管ゴム層
12内には、マンドレル(図示省略)が挿入される。続
いて、押し出された内管ゴム層12上に、第1編込装置
32のドラム32aを回転しつつボビンから下糸15を
繰り出して内管ゴム層12上に編組することにより下糸
層14を形成する。この場合において、例えば、下糸層
14を20打で編組するには、逆方向に回転する合計2
0カ所のボビンからそれぞれ下糸15を繰り出すことに
より行なう。次に、下糸層14上に、中間シート形成装
置34からシート材16Aを供給することにより中間ゴ
ム層16を形成する。さらに、中間ゴム層16上に第2
編込装置35のドラム35aを回転しつつボビンから上
糸19を繰り出して中間ゴム層16上に上糸層18を編
組みする。そして、上糸層18に、第2押出装置37か
らゴム材料を押し出すことにより、外皮ゴム層20を形
成する。なお、中間ゴム層16にゴム糊を用いる場合に
は、上糸層18を編組した後に、ゴム糊を塗布・乾燥す
る作業を数回繰り返すことにより行なう。
【0029】続いて、加硫工程を行なう。加硫工程の条
件として、120〜170℃で15〜60分に設定す
る。この加硫工程の熱により、内管ゴム層12、中間ゴ
ム層16及び外皮ゴム層20は、加硫接着が行なわれて
接合される。これにより、ブレーキホース10が一体化
して形成される。
【0030】(4) ブレーキホースの作用・効果 (4)−1 中間ゴム層の粘度試験 次に、中間ゴム層の粘度を変更したときの耐久性および
耐膨張性(体積膨張量)について調べた。中間ゴム層
は、そのムーニー粘度が0〜60Mv(最低ムーニー
値)145℃の範囲で行なった。ムーニー粘度が0の試
料は、ゴム糊を用いたものである。他の中間ゴム層は、
ゴム製のシート材で形成し、その厚さ0.2mmでEP
DMから形成した。なお、ブレーキホースの他の寸法な
どは、ブレーキホースの外径を10.5mm、長さを3
05mm、内管ゴム層の内径を3.2mm、内管ゴム層
の厚さを0.8mm、外皮ゴム層の厚さを0.8mmと
した。また、下糸及び上糸はポリエステル(PET)繊
維を用いた。
【0031】耐久性試験は、ブレーキホースにブレーキ
圧油を実際に流すことによる繰り返し加圧試験で行なっ
た。すなわち、120℃の雰囲気下において、ブレーキ
圧液を0MPaと20Mpaとの間で0.3Hzの周期
で繰り返し流し、その破損までの回数を調べた。その結
果を図4に示す。図4は縦軸に繰り返し加圧回数を、横
軸に中間ゴム層の肉厚を示すグラフである。図4から分
かるように、ムーニー粘度が40Mv(最低ムーニー
値)145℃以下であると、比較例のムーニー粘度が5
0Mv(最低ムーニー値)145℃を越えるものと比較
すると、著しく耐久性が増大している。これは、粘度の
小さい中間ゴム層が下糸層の下糸間に食い込んで、下糸
のずれを小さくして、耐久性を向上させたからである。
【0032】(4)−2 中間ゴム層の肉厚試験 中間ゴム層の肉厚試験は、中間ゴム層の肉厚を変更した
ブレーキホースを作成し、耐久性および体積膨張量を測
定することにより行なった。ここで、中間ゴム層のムー
ニー粘度は、0.3Mv(最低ムーニー値)145℃に
調製したものを用いた。体積膨張量試験は、JIS26
01に基づき、油圧を10.3MPaで加圧したとき
の、305mmの自由長のブレーキホースの内容積変化
量を測定することにより調べた。その結果を図5に示
す。図5は縦軸に体積膨張量を、横軸に中間ゴム層の肉
厚を示すグラフである。耐久性試験は、上述と同様に行
なった。その結果を図6に示す。図6は縦軸に繰り返し
加圧回数を、横軸に中間ゴム層の肉厚を示すグラフであ
る。
【0033】図5および図6に示すように体積膨張量試
験および耐久性試験のいずれも、0.25m以下の範囲
において、体積膨張量が小さく、また耐久性に優れてい
ることが分かった。これは、0.3mm以上の肉厚の中
間ゴム層を有する従来例より、肉厚を薄くすることによ
り、下糸層が中間ゴム層のゴム弾性で拡張する量を低減
させて下糸層のずれを小さくしたからである。
【0034】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるブレーキホース
10を一部破断した斜視図である。
【図2】ブレーキホース10の要部の断面図である。
【図3】ホース製造装置30を説明する説明図である。
【図4】中間ゴム層のムーニー粘度と耐久性との関係を
示すグラフである。
【図5】中間ゴム層の肉厚と体積膨張量との関係を示す
グラフである。
【図6】中間ゴム層の肉厚と耐久性との関係を示すグラ
フである。
【図7】従来のブレーキホース100の要部を示す断面
図である。
【符号の説明】
10...ブレーキホース 11...流路 12...内管ゴム層 12A...内管押出体 14...下糸層 15...下糸 16...中間ゴム層 16A...シート材 18...上糸層 19...上糸 20...外皮ゴム層 22...口金 30...ホース製造装置 31...第1押出装置 32...第1編込装置 32a...ドラム 34...中間シート形成装置 35...第2編込装置 35a...ドラム 37...第2押出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 泰三 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA11 BA12 BA34 CB06 CB14 CB29 CC02 DA07 DA26 DB19 EA01 4F100 AK75C AL05C AN00A AN00C AN00E AN02C BA05 BA06 BA08 BA10C BA10D BA10E DA02 DG13B DG13D EH03 EH46 GB32 JA06C JK01 JK08 JL00 JM10C YY00C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力流体を流す流路を形成するとともに
    ゴム材料から形成された内管ゴム層と、 この内管ゴム層上に下糸を編組することにより形成され
    た下糸層と、 この下糸層上に積層されゴム材料から形成された中間ゴ
    ム層と、 この中間ゴム層上に上糸を編組することにより形成され
    た上糸層と、 この上糸層上に積層された外皮ゴム層と、 を備えたブレーキホースにおいて、 上記中間ゴム層は、ムーニー粘度が10〜40Mv(最
    低ムーニー値)145℃のシート材を用いたことを特徴
    とするブレーキホース。
  2. 【請求項2】 請求項1のブレーキホースにおいて、 中間ゴム層の肉厚は、0.1〜0.25mmであるブレ
    ーキホース。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のブレーキホー
    スにおいて、 上記中間ゴム層は、EPDM、またはEPDM/IIR
    のブレンド材から形成されているブレーキホース。
  4. 【請求項4】 圧力流体を流す流路を形成するとともに
    ゴム材料から形成された内管ゴム層と、 この内管ゴム層上に下糸を編組することにより形成され
    た下糸層と、 この下糸層上に積層されゴム材料から形成された中間ゴ
    ム層と、 この中間ゴム層上に上糸を編組することにより形成され
    た上糸層と、 この上糸層上に積層された外皮ゴム層と、 を備えたブレーキホースにおいて、 上記中間ゴム層は、ゴム糊を重ね塗りすることで厚さを
    0.1〜0.25mmに形成したことを特徴とするブレ
    ーキホース。
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DE60201323T DE60201323T2 (de) 2001-11-27 2002-11-26 Bremsschlauch und dessen Herstellungsverfahren
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