JP4983668B2 - 耐熱性ホース - Google Patents
耐熱性ホース Download PDFInfo
- Publication number
- JP4983668B2 JP4983668B2 JP2008069846A JP2008069846A JP4983668B2 JP 4983668 B2 JP4983668 B2 JP 4983668B2 JP 2008069846 A JP2008069846 A JP 2008069846A JP 2008069846 A JP2008069846 A JP 2008069846A JP 4983668 B2 JP4983668 B2 JP 4983668B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber layer
- layer
- rubber
- hose
- inner tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Description
本発明の一形態は、未加硫ゴムからなるホース成形体を押出し、該押出した該ホース成形体を所定経路に曲げた後に加硫することで形成される耐熱性ホースであって、
流路を形成する内管ゴム層と、該内管ゴム層に積層された下ゴム層と、該下ゴム層上に巻回された補強糸層と、該補強糸層上に積層された上ゴム層とを備え、
上記内管ゴム層は、フッ素化合物系ゴムから形成され、
上記下ゴム層および上ゴム層は、シリコーンゴムから形成され、
未加硫ゴムが5%伸びたときの引張応力を初期引張応力と定義したときに、上記ホース成形体は、上記内管ゴム層および下ゴム層として、初期引張応力の差が0.5MPa以下のゴム材料を用いていること、を特徴とする耐熱性ホースである。
適用例1は、未加硫ゴムからなるホース成形体を所定経路に曲げて加硫することで形成される耐熱性ホースにおいて、
流路を形成する内管ゴム層と、該内管ゴム層に積層された下ゴム層と、該下ゴム層上に巻回された補強糸層と、該補強糸層上に積層された上ゴム層とを備え、
上記内管ゴム層は、フッ素化合物系ゴムから形成され、
上記下ゴム層および上ゴム層は、シリコーンゴムから形成され、
未加硫ゴムが5%伸びたときの引張応力を初期引張応力と定義したときに、上記内管ゴム層および下ゴム層は、初期引張応力の差が0.5MPa以下のゴム材料を用いていること、を特徴とする。
適用例2は、耐熱性ホースの所定経路の曲げは、曲げ角度θが70〜120゜で、曲率半径Rが50〜100mm以下である構成である。このような所定経路の曲げであっても、内管ゴム層の内面にシワを生じることがない。
図1は本発明の一実施の形態にかかる耐熱性ホース10を長手方向に切断した断面図、図2は耐熱性ホース10の一部を破断した斜視図、図3は図1の点2鎖線で囲んだ部分の拡大断面図である。図1ないし図3において、耐熱性ホース10は、図示しない自動車のエンジンのターボチャージャと吸気管とを接続するホースであり、配策経路に応じて曲げられており、4層に積層されることにより耐熱性および耐圧性を有するように形成されている。すなわち、耐熱性ホース10は、流路10aを有する内管ゴム層12と、下ゴム層14と、補強糸層16と、上ゴム層18とを備えている。耐熱性ホース10は、160℃で10,000時間以上の耐熱性、600kPaまでの耐圧性、耐オイル浸透性、形状保持性および内管ゴム層12の内面のシワをなくすために、各層の材質が定められている。
内管ゴム層12は、主に形状保持性と耐オイル浸透性を得るために、フッ素化合物系ゴム(FKM)から形成されている。ここで、形状保持性は、押出体を管状に形成した場合に自重による潰れ難さをいう。また、下ゴム層14は、主として耐熱性を高めるためにシリコーンゴムから形成されている。
内管ゴム層12のフッ素化合物系ゴムは、未加硫状態における初期引張応力が0.6〜1.4MPaであり、また、下ゴム層14のシリコーンゴムは、未加硫状態における初期引張応力が0.5〜1.2MPaである。また、両者の初期引張応力の差は、0.5MPa以下に調製されている。ここで、初期引張応力(モジュラスMn)とは、未加硫ゴムからなる試験片に、特定の伸び(5%)を与えたときの応力である。この初期引張応力の範囲では、次式のように、荷重と伸びとの関係はほぼ比例している。
Mn=Fn/A
ここで、Fnは特定の伸び時における荷重(N)、Aは面積である。
耐熱性ホース10は、周知の方法により、つまりゴム押出工程、補強糸の巻回工程、マンドレルによる曲げ工程および加硫工程を施すことにより製造することができる。図4はホース製造装置30を説明する説明図である。図4において、ホース製造装置30は、第1押出機40と、ブレード装置50と、第2押出機60とを備えている。第1押出機40は、ゴム材料を共押出しすることにより押出体20A(内管ゴム層12および下ゴム層14)を形成するための装置である。ブレード装置50は、押出体20A上に補強糸層16を形成するための装置であり、ドラム52に装着されたボビンキャリア(図示省略)を32個〜64個を備え、該ボビンキャリアから補強糸16aを繰り出しつつ押出体20A上にブレードすることにより補強糸層16を形成する装置である。また、第2押出機60は、上ゴム層18を形成するための装置であり、外管押出部61からゴム材料を押し出して上ゴム層18を形成する。
上記実施例の構成により、上述した作用・効果のほか、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 耐熱性ホース10は、内管ゴム層12および下ゴム層14に、未加硫状態における初期引張応力の差が、0.5MPa以下の材料を用いることにより、図3に示すように、曲げたときに、内管ゴム層12に圧縮力が加わっても、内管ゴム層12の圧縮される部分にシワや、亀裂を生じることがなく、流体による損傷が小さく、耐久性に優れていることが分かった。
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(5)−2 フッ素化合物系ゴムの縮み難さに合わせて、シリコーンゴムの伸び量を小さくしてもよく、すなわち、補強糸層16の打数64へと大きくして、その圧縮の際の引張応力を機械的に拘束する手段を加えてもよい。
10a…流路
12…内管ゴム層
14…下ゴム層
16…補強糸層
16a…補強糸
18…上ゴム層
20A…押出体
20B…ホース成形体
20a…スペース
30…ホース製造装置
40…第1押出機
50…ブレード装置
52…ドラム
60…第2押出機
61…外管押出部
Claims (2)
- 未加硫ゴムからなるホース成形体を押出し、該押出した該ホース成形体を所定経路に曲げた後に加硫することで形成される耐熱性ホースであって、
流路(10a)を形成する内管ゴム層(12)と、該内管ゴム層(12)に積層された下ゴム層(14)と、該下ゴム層(14)上に巻回された補強糸層(16)と、該補強糸層(16)上に積層された上ゴム層(18)とを備え、
上記内管ゴム層(12)は、フッ素化合物系ゴムから形成され、
上記下ゴム層(14)および上ゴム層(18)は、シリコーンゴムから形成され、
未加硫ゴムが5%伸びたときの引張応力を初期引張応力と定義したときに、上記ホース成形体は、上記内管ゴム層(12)および下ゴム層(14)として、初期引張応力の差が0.5MPa以下のゴム材料を用いていること、を特徴とする耐熱性ホース。 - 請求項1に記載の耐熱性ホースにおいて、
上記所定経路の曲げは、曲げ角度θが70〜120゜で、曲率半径Rが50〜100mmである耐熱性ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008069846A JP4983668B2 (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | 耐熱性ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008069846A JP4983668B2 (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | 耐熱性ホース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009220516A JP2009220516A (ja) | 2009-10-01 |
JP4983668B2 true JP4983668B2 (ja) | 2012-07-25 |
Family
ID=41237821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008069846A Expired - Fee Related JP4983668B2 (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | 耐熱性ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4983668B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5662852B2 (ja) * | 2010-09-29 | 2015-02-04 | 住友理工株式会社 | 冷媒輸送ホースおよびその製法 |
CN106142585B (zh) * | 2016-06-27 | 2018-04-27 | 宁波丰茂远东橡胶有限公司 | 一种汽车涡轮增压器进气胶管的生产工艺 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2614671B1 (fr) * | 1987-04-30 | 1990-11-30 | Caoutchouc Manuf Plastique | Tuyau flexible capable d'accepter de faibles rayons de courbure et procede pour sa fabrication |
JP2642155B2 (ja) * | 1988-08-02 | 1997-08-20 | 株式会社クラレ | ガスバリヤー性多層ホース |
JPH10252955A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Denso Corp | 冷媒ホース |
JP2000193152A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | 耐熱性ホース |
JP2001317662A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-16 | Nagano Sanyo Kasei:Kk | 多層チューブ |
JP2003214566A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-07-30 | Marugo Rubber Ind Co Ltd | ゴムホース及びその製造方法 |
JP4183227B2 (ja) * | 2001-11-14 | 2008-11-19 | 丸五ゴム工業株式会社 | ゴムホース |
-
2008
- 2008-03-18 JP JP2008069846A patent/JP4983668B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009220516A (ja) | 2009-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20130000767A1 (en) | Method of manufacturing rubber hose, rubber hose and rubber hose with end clamp | |
US9140390B2 (en) | Charge-air hose for motor vehicles having two knit plies | |
US7017616B2 (en) | Reinforced hose | |
JP2000193152A (ja) | 耐熱性ホース | |
US20150008612A1 (en) | Production method of reinforced hose | |
US6626211B2 (en) | Brake hose | |
JP4983668B2 (ja) | 耐熱性ホース | |
US6736167B2 (en) | Brake hose and method for manufacturing brake hose | |
US20090126821A1 (en) | High-pressure rubber hose and method and apparatus for producing the same | |
JP4706655B2 (ja) | 耐熱性ホース | |
JP2007083410A (ja) | 補強コード層の形成方法及び金具付きゴム製筒体 | |
JP2008137359A (ja) | 樹脂−ゴム複合曲がりホース成型金型および成型方法 | |
JP2003214566A (ja) | ゴムホース及びその製造方法 | |
JP4069141B2 (ja) | 樹脂−ゴム複合曲がりホースの製造方法 | |
JP4428600B2 (ja) | 成型ホースの製造方法 | |
JP7393616B2 (ja) | ホースの製造方法 | |
JP4132985B2 (ja) | ゴムホースの製造方法 | |
JP4563911B2 (ja) | ゴム製筒体 | |
JP2005103910A (ja) | 未加硫ホース成形用マンドレルおよびそのマンドレルを使用した曲がりホースの製造方法 | |
JP2008132727A (ja) | 曲がりホース成型用マンドレル及びこれを用いた樹脂−ゴム複合曲がりホースの製造方法 | |
JP2010096354A (ja) | ブレーキホース | |
JP2007055220A (ja) | 成型ホース | |
JP2010230075A (ja) | ブレーキホース | |
JP2003065465A (ja) | 薄肉ゴムホース及びその製法 | |
JP2001108159A (ja) | 補強入りゴムホース及びその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100420 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120327 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120409 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |