JP2642155B2 - ガスバリヤー性多層ホース - Google Patents

ガスバリヤー性多層ホース

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JP2642155B2 JP63194168A JP19416888A JP2642155B2 JP 2642155 B2 JP2642155 B2 JP 2642155B2 JP 63194168 A JP63194168 A JP 63194168A JP 19416888 A JP19416888 A JP 19416888A JP 2642155 B2 JP2642155 B2 JP 2642155B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は耐圧性、屈曲性の優れたガスハリヤー性多層
ホースに関するものであり、各種ガス体あるいはガス性
液体用など、バリヤー性能が要求されるホースとしてき
わめて有用である。
B.従来の技術 従来、ゴムホースに代表される屈曲性のある樹脂製ホ
ースは、ゴムやエラストマー樹脂など柔軟性のある樹脂
を使用し、高強度、高弾性率の補強材などを使用する場
合は、捲糸状や編組状、クロス状などし、屈曲性を失わ
ないよう構成されている。近年、かかる可とう性ホース
に対するフレオンなど各種ガスに対するガスバリヤー性
能への要求がクローズアツプされて来ており、ガスバリ
ヤー性樹脂層をホースの一層として(通常はインナーチ
ユーブとして)、有するホースも検討されているが、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート(PET)など高ガスバ
リヤー性樹脂は高弾性率で硬い為、かかるホースはどう
しても可とう性の低いものとなる欠点がある。これらの
問題解決の為、ガスバリヤー性樹脂のテープ状物を捲き
つける方法が検討され適用されている。かかるホースは
柔軟性を有するものではあるが、ガスバリヤー性テープ
状物を捲きつけた多層ホースの欠点として、積層して捲
きつけたテープの隙間からのガスリークの問題がある。
特に内圧の低い場合や、ガス温度の低い場合などは、テ
ープ間の締付効果も期待できず、ガスバリヤーテープの
間からのガスリークが問題となる。したがつて特に激し
い曲げ部や繰返し曲げ部あるいは振動の多い部分での疲
労的現象が発生し、予想外のガスリークを生ずる懸念が
あつた。そして、これらの問題は、よりバリヤー性の高
いテープを使用する場合ほど、通常これらのテープは高
弾性率で硬い為、より大きな問題となつていた。
C.発明により解決しようとする課題 本発明は、内部ガスの圧力や温度条件にかかわらず、
また曲げや屈曲疲労などの悪条件でも、ガスバリヤー性
テープ状物の積層間の隙間が増大せず、ガスリークのほ
とんど生じない、耐圧性および耐屈曲性に優れるガスバ
リヤー性多層ホースを得んとするものである。
D.課題を解決するための手段 本発明は、インナーチューブの外側に、ガスバリヤー
性樹脂層を含むテープ状物の捲付層を有する多層ホース
において、該テープ状物が、引張降伏応力の5〜70%の
潜在引張応力を付与せしめたガスバリヤー性多層ホース
である。
E.発明のより詳細な説明 本発明においてガスバリヤー性樹脂層を含むテープ状
物とはガスバリヤー性樹脂層の単層からなるテープ状
物、あるいはガスバリヤー性樹脂層と補強体層との複合
層からなるテープ状物(第2図)を意味するが、後者の
複合層からなるテープ状物の方が潜在引張応力をより大
きくすることができるので効果的である。
以下、図面により本発明を更に詳細に説明する。
第1図は、本発明の多層ガスバリヤー性ホースの一例
を示す斜視図である。少くとも1層よりなるインナーチ
ユーブ1にガスバリヤー性テープ状物2を積層しつつ捲
き付ける。このテープ状物2は主として、フレオン、CO
2、O2、あるいは、N2ガスなどのガスに対し、バリヤー
性を有するもので、ガスバリヤー性樹脂としてはガスバ
リヤー性ポリアミド、EVOH、ガスバリヤー性ポリエステ
ル、金属を蒸着あるいはコーテイングした樹脂シートな
どが使用される。またこのガスバリヤー性樹脂層として
は無延伸フイルム、一軸または二軸延伸フイルムが用い
られる。またガスバリヤーテープ状物2の捲付層3の外
側に、直接あるいは中間層を介在させて補強層4を有
し、更に少くとも一層の柔軟性外層5を有している。こ
こで補強層は通常、糸状物(網状、編組状、布状)など
により構成される。また柔軟性外層5としては代表的に
は、ゴム、各種エラストマー、各種柔軟性樹脂が用いら
れる。
かかるガスバリヤー性テープ状物2の捲付けにより構
成したホースは、ガスバリヤー層間のズレによりホース
の屈曲にある程度対応して柔軟性を保持出来る長所はあ
るが、積層テープ間の隙間からガスリークする欠点があ
り、特に、激しい曲げ部や繰返し屈曲を受ける部位には
隙間が増大し、思わぬガスリークが生ずる懸念がある。
本発明はかかる問題点を解決するため、種々検討した
結果、ガスバリヤー性テープ状物の積層間圧力を常時あ
るレベル以上の緊張状態にしておくことによつて前記問
題点を解決することができることを見い出した。
すなわち捲付け積層されたガスバリヤー性テープ状物
に、大きな引張応力をかけ、潜在引張応力を引張降伏応
力の5〜70%付与させておく方法である。この具体的な
方法としては、テープの捲付応力を高くし捲付後の積層
状態でのテープに潜在応力を付与せしめるか、あるいは
熱収縮力の大きいテープなどを捲きつけたのち、熱処理
して、潜在応力を発生させ、付与せしめる方法があげら
れる。
ガスバリヤー性テープ状物に十分な張力を付与するた
めにはガスバリヤー性テープ状物を、第2図に示すとお
り、補強体層6を設けて補強することが効果的である。
さらにガスバリヤー性テープ状物の捲付層3の外側に
補強層4を設け補強層4に大きな引張応力を内在付与す
ることによつて、バリヤー性テープの積層部を外方より
締付けることができ、それによつてガスバリヤー性テー
プ状物の積層面の面圧力を向上させ、ガスリーク防止効
果を一層高めることができる。
以上のようなガスバリヤー性テープ状物さらには補強
層に内在させる応力は、使用流体の条件やホース構成に
よつて決められる。また付与する引張応力は高い方が好
ましいが、曲げなど使用状態でテープ状物が破損を起こ
すことなどの懸念もある為テープ状物の引張降伏応力の
5〜70%、より好ましくは10〜50%の潜在引張応力が付
与されるように、引張応力を調整することが好ましい。
なお、テープ状物の潜在引張応力とは、捲きつけた状
態のテープ状物の長さから捲きつけから解放したときの
テープ状物の長さを引いた値を求め、これをテープ状物
のSS(応力−歪)曲線を利用して算出する値である。ま
た引張降伏応力とはASTM−D−638により求められる値
である。
インナーチユーブ1はホースの内面流路を形成する少
なくとも一層からなる内層チユーブで、使用流体条件に
耐えることはもちろん必要であるが、テープ状物の締付
で破損しないことも重要である。インナーチユーブとし
ては、柔軟性のあるポリアミド、エラストマー樹脂、ゴ
ムなどが好適に用いられる。
第2図は、本発明に使用するガスバリヤー性テープ状
物の一例を示す斜視図であり、ガスバリヤー性樹脂層7
の間に補強体層6を設けた複合層からなるテープ状物で
ある。補強体層6は4の補強層と同様、糸状物、さらに
はシート状物により構成される。
本発明の多層ホースはクーラー用ホース、とくに自動
車クーラー用ホース、プロパンガス用ホース、医療用ホ
ースの各種ガスホースや温水循環暖房用ホースなどに用
いられるが、とくにフロン12、フロン22、O2、CO2、N2
ガスのバリヤーホースとして好適に用いられる。
F.発明の効果 本発明の多層ホースは、曲げや屈曲疲労などの悪条件
下でも、ガスバリヤー性テープ積層間の隙間が増大せ
ず、ガスリークがほとんど生じないし、さらにまた耐圧
性および耐屈曲性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多層ホースの斜視図であり、第2図は
本発明に用いるガスバリヤー層と補強体層との複合層か
らなるテープ状物の斜視図である。 1……インナーチユーブ 2……ガスバリヤー性テープ状物 3……ガスバリヤー性テープ状物の捲付層 4……補強層 5……柔軟性外層 6……補強体層 7……ガスバリヤー性樹脂層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナーチューブの外側に、ガスバリヤー
    性樹脂層を含むテープ状物の捲付層を有する多層ホース
    において、該テープ状物が、引張降伏応力の5〜70%の
    潜在引張応力を有しているガスバリヤー性多層ホース。
JP63194168A 1988-08-02 1988-08-02 ガスバリヤー性多層ホース Expired - Fee Related JP2642155B2 (ja)

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