JP2002206678A - 編み込み耐圧ホース - Google Patents
編み込み耐圧ホースInfo
- Publication number
- JP2002206678A JP2002206678A JP2000403362A JP2000403362A JP2002206678A JP 2002206678 A JP2002206678 A JP 2002206678A JP 2000403362 A JP2000403362 A JP 2000403362A JP 2000403362 A JP2000403362 A JP 2000403362A JP 2002206678 A JP2002206678 A JP 2002206678A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- hose
- braided
- resistant
- reinforcing layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量と可撓性を保持しながら優れた耐圧性と
滑り性とを同時に得る。 【解決手段】 フィラメント糸２ａが編組された耐圧補
強層２の外周に、モノフィラメント３ａがクロス状に編
み込まれた保護層３を積層して、その外周面を凹凸状と
することにより、フィラメント糸２ａが外表面に露出し
ない状態で耐圧性能が高められると共に、保護層３の外
周面との接触が点接触となって摩擦が低減される。
滑り性とを同時に得る。 【解決手段】 フィラメント糸２ａが編組された耐圧補
強層２の外周に、モノフィラメント３ａがクロス状に編
み込まれた保護層３を積層して、その外周面を凹凸状と
することにより、フィラメント糸２ａが外表面に露出し
ない状態で耐圧性能が高められると共に、保護層３の外
周面との接触が点接触となって摩擦が低減される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋外で使用
される高圧エアホースなどの軽量、柔軟性、滑り性、耐
圧性の優れた編み込み耐圧ホースに関する。詳しくは、
軟質合成樹脂製からなるホース本体と、このホース本体
の外周にフィラメント糸が編組された耐圧補強層とを備
えた編み込み耐圧ホースに関する。
される高圧エアホースなどの軽量、柔軟性、滑り性、耐
圧性の優れた編み込み耐圧ホースに関する。詳しくは、
軟質合成樹脂製からなるホース本体と、このホース本体
の外周にフィラメント糸が編組された耐圧補強層とを備
えた編み込み耐圧ホースに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の耐圧ホースは、例えば軟質塩化ビ
ニルなどの軟質合成樹脂からなる内層の外側に、例えば
ポリエステル繊維が編み込まれたブレードからなる補強
層を積層し、その外側に例えば軟質塩化ビニルなどの軟
質合成樹脂からなる外層が接着固定されることにより、
耐圧性を高めている。
ニルなどの軟質合成樹脂からなる内層の外側に、例えば
ポリエステル繊維が編み込まれたブレードからなる補強
層を積層し、その外側に例えば軟質塩化ビニルなどの軟
質合成樹脂からなる外層が接着固定されることにより、
耐圧性を高めている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の耐圧ホースでは、耐圧性や折れ難さを得るのに
ブレードが二重又は三重に積層されるため、補強層の剛
性が高くなって曲がり難くなると共に、軟質樹脂製の外
層が伸び難い補強層に接着固定して一体化されるため、
ホース全体の剛性が高くなって十分な可撓性又は柔軟性
を得ることが難しいという問題がある。その解決方法の
一つとして、ホース本体の外周にフィラメント糸が編組
された耐圧補強層を積層することにより、耐圧性能を向
上させることが考えられる。しかし、この場合には、そ
の外表面に露出した耐圧補強層のフィラメント糸が摩耗
に弱く、ホースの使用時に床面やホースの外表面同士が
接触して擦れると、傷み易くて長期に亘り安定使用でき
ないと共に、汚れ易くて外観に劣るという問題がある。
これを防止するために、フィラメント糸からなる耐圧補
強層の外周を軟質合成樹脂製の外層で被覆することも考
えられるが、この場合には、従来の耐圧ホースと同様に
耐圧補強層の剛性が高くなって可撓性が低下するだけで
なく、しかも軟質合成樹脂製の外表面が露出するため、
床面やホースの外表面に対する摩擦抵抗が大きくて滑り
難く、その結果、長いホースを引き回して作業する場合
やリールに巻き取る場合の作業性が悪いという問題があ
る。また、軽量化のためにホース全体の厚さ寸法を薄く
形成した場合には、その接続端部にホース接続具を挿入
する際に、この接続端部が折れ易くて接続作業が行い難
く、しかもホース接続具を挿入した後は、その挿入部分
に連続する接続端部が折れて潰れ易く詰まりの原因とな
ると共に、ホース接続具との気密性に劣るという問題も
ある。
な従来の耐圧ホースでは、耐圧性や折れ難さを得るのに
ブレードが二重又は三重に積層されるため、補強層の剛
性が高くなって曲がり難くなると共に、軟質樹脂製の外
層が伸び難い補強層に接着固定して一体化されるため、
ホース全体の剛性が高くなって十分な可撓性又は柔軟性
を得ることが難しいという問題がある。その解決方法の
一つとして、ホース本体の外周にフィラメント糸が編組
された耐圧補強層を積層することにより、耐圧性能を向
上させることが考えられる。しかし、この場合には、そ
の外表面に露出した耐圧補強層のフィラメント糸が摩耗
に弱く、ホースの使用時に床面やホースの外表面同士が
接触して擦れると、傷み易くて長期に亘り安定使用でき
ないと共に、汚れ易くて外観に劣るという問題がある。
これを防止するために、フィラメント糸からなる耐圧補
強層の外周を軟質合成樹脂製の外層で被覆することも考
えられるが、この場合には、従来の耐圧ホースと同様に
耐圧補強層の剛性が高くなって可撓性が低下するだけで
なく、しかも軟質合成樹脂製の外表面が露出するため、
床面やホースの外表面に対する摩擦抵抗が大きくて滑り
難く、その結果、長いホースを引き回して作業する場合
やリールに巻き取る場合の作業性が悪いという問題があ
る。また、軽量化のためにホース全体の厚さ寸法を薄く
形成した場合には、その接続端部にホース接続具を挿入
する際に、この接続端部が折れ易くて接続作業が行い難
く、しかもホース接続具を挿入した後は、その挿入部分
に連続する接続端部が折れて潰れ易く詰まりの原因とな
ると共に、ホース接続具との気密性に劣るという問題も
ある。
【０００４】本発明のうち請求項１記載の発明は、軽量
と可撓性を保持しながら優れた耐圧性と滑り性とを同時
に得ることを目的としたものである。請求項２記載の発
明は、請求項１に記載の発明の目的に加えて、可撓性を
更に向上させることを目的としたものである。請求項３
記載の発明は、請求項１または２に記載の発明の目的に
加えて、接続端部の折れを防止しながらホース接続具と
の気密性を高めることを目的としたものである。
と可撓性を保持しながら優れた耐圧性と滑り性とを同時
に得ることを目的としたものである。請求項２記載の発
明は、請求項１に記載の発明の目的に加えて、可撓性を
更に向上させることを目的としたものである。請求項３
記載の発明は、請求項１または２に記載の発明の目的に
加えて、接続端部の折れを防止しながらホース接続具と
の気密性を高めることを目的としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項１記載の発明は、耐圧補強
層２の外周に、モノフィラメント３ａからなる保護層３
を積層し、このモノフィラメント３ａをクロス状に編み
込んで保護層３の外周面を凹凸状にしたことを特徴とす
るものである。請求項２記載の発明は、請求項１記載の
発明の構成に、前記耐圧補強層２のフィラメント糸２ａ
と保護層３のモノフィラメント３ａとを非接着で接触さ
せた構成を加えたことを特徴とする。請求項３記載の発
明は、請求項１または２記載の発明の構成に、前記ホー
ス本体１の両端に配置される接続端部１ａの厚さ寸法を
他の部分より厚く形成した構成を加えたことを特徴とす
る。
ために、本発明のうち請求項１記載の発明は、耐圧補強
層２の外周に、モノフィラメント３ａからなる保護層３
を積層し、このモノフィラメント３ａをクロス状に編み
込んで保護層３の外周面を凹凸状にしたことを特徴とす
るものである。請求項２記載の発明は、請求項１記載の
発明の構成に、前記耐圧補強層２のフィラメント糸２ａ
と保護層３のモノフィラメント３ａとを非接着で接触さ
せた構成を加えたことを特徴とする。請求項３記載の発
明は、請求項１または２記載の発明の構成に、前記ホー
ス本体１の両端に配置される接続端部１ａの厚さ寸法を
他の部分より厚く形成した構成を加えたことを特徴とす
る。
【０００６】
【作用】請求項１の発明は、フィラメント糸２ａが編組
された耐圧補強層２の外周に、モノフィラメント３ａが
クロス状に編み込まれた保護層３を積層して、その外周
面を凹凸状とすることにより、フィラメント糸２ａが外
表面に露出しない状態で耐圧性能が高められると共に、
保護層３の外周面との接触が点接触となって摩擦が低減
されるものである。請求項２の発明は、請求項１記載の
構成に対して、前記耐圧補強層２のフィラメント糸２ａ
と保護層３のモノフィラメント３ａとを非接着で接触さ
せた構成を追加したので、ホース全体を曲げることによ
り、非接着な耐圧補強層２の外面と保護層３の内面との
間に滑りが生じて硬くならずに曲がり易い。請求項３の
発明は、請求項１または２記載の構成に対して、前記ホ
ース本体１の両端に配置される接続端部１ａの厚さ寸法
を他の部分より厚く形成した構成を追加したので、接続
端部１ａのコシが強くなって変形し難くなると共に、接
続端部１ａを締め付けで縮径することにより、接続端部
１ａが大きく圧縮変化して、その内周面全体がホース接
続具Ｂに圧接する。
された耐圧補強層２の外周に、モノフィラメント３ａが
クロス状に編み込まれた保護層３を積層して、その外周
面を凹凸状とすることにより、フィラメント糸２ａが外
表面に露出しない状態で耐圧性能が高められると共に、
保護層３の外周面との接触が点接触となって摩擦が低減
されるものである。請求項２の発明は、請求項１記載の
構成に対して、前記耐圧補強層２のフィラメント糸２ａ
と保護層３のモノフィラメント３ａとを非接着で接触さ
せた構成を追加したので、ホース全体を曲げることによ
り、非接着な耐圧補強層２の外面と保護層３の内面との
間に滑りが生じて硬くならずに曲がり易い。請求項３の
発明は、請求項１または２記載の構成に対して、前記ホ
ース本体１の両端に配置される接続端部１ａの厚さ寸法
を他の部分より厚く形成した構成を追加したので、接続
端部１ａのコシが強くなって変形し難くなると共に、接
続端部１ａを締め付けで縮径することにより、接続端部
１ａが大きく圧縮変化して、その内周面全体がホース接
続具Ｂに圧接する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。この実施例は、図１及び図２に示す如
く、軟質合成樹脂からなるホース本体１と、その外周全
体に亘り積層された耐圧補強層２と、その外周全体に亘
り積層された保護層３とで編み込み耐圧ホースＡを構成
し、そのホース本体１の両端に位置する接続端部１ａ内
に、ホース接続具Ｂの竹の子状に形成されたニップル部
Ｂ１を挿入し、その外側に一般的な帯状のホースバンド
Ｃを巻き付けて締め付けた場合を示したものである。
づいて説明する。この実施例は、図１及び図２に示す如
く、軟質合成樹脂からなるホース本体１と、その外周全
体に亘り積層された耐圧補強層２と、その外周全体に亘
り積層された保護層３とで編み込み耐圧ホースＡを構成
し、そのホース本体１の両端に位置する接続端部１ａ内
に、ホース接続具Ｂの竹の子状に形成されたニップル部
Ｂ１を挿入し、その外側に一般的な帯状のホースバンド
Ｃを巻き付けて締め付けた場合を示したものである。
【０００８】上記耐圧補強層２は、ホース本体１の外周
面に沿ってフィラメント糸２ａを編組することにより構
成される。詳しくは、フィラメント糸２ａを織って中空
円筒状に形成される。このフィラメント糸２ａとして
は、例えば引張り強度に優れたケブラー（登録商標）な
どのアラミド繊維やポリエステル繊維などを密に編み込
むことにより、ホース本体１の内圧上昇しても、それが
膨張しないように形状保持して耐圧強度を高めている。
面に沿ってフィラメント糸２ａを編組することにより構
成される。詳しくは、フィラメント糸２ａを織って中空
円筒状に形成される。このフィラメント糸２ａとして
は、例えば引張り強度に優れたケブラー（登録商標）な
どのアラミド繊維やポリエステル繊維などを密に編み込
むことにより、ホース本体１の内圧上昇しても、それが
膨張しないように形状保持して耐圧強度を高めている。
【０００９】そして、耐圧補強層２のフィラメント糸２
ａの太さを、目標とする耐圧強度に合わせて変えると共
に、フィラメント糸２ａの編み込み角度を最も耐圧性能
に優れた静止角（１０９．５度）にする。なお、図示例
では、耐圧補強層２を一層のみ設けたが、これに限定さ
れず、耐圧補強層２を複数層設けても良い。
ａの太さを、目標とする耐圧強度に合わせて変えると共
に、フィラメント糸２ａの編み込み角度を最も耐圧性能
に優れた静止角（１０９．５度）にする。なお、図示例
では、耐圧補強層２を一層のみ設けたが、これに限定さ
れず、耐圧補強層２を複数層設けても良い。
【００１０】上記保護層３は、前記耐圧補強層２の外周
に沿って、モノフィラメント（monofilament:単繊維）
３ａをクロス状に編み込んで中空円筒状に形成される。
このモノフィラメント３ａは、ある程度の剛性と引っ張
り強度を有する例えばポリエステル、ナイロン、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製単繊維であ
り、その断面の直径が例えば数１００μｍのものをクロ
ス状に編み込むことにより、保護層３の外周面が凹凸状
に形成される。
に沿って、モノフィラメント（monofilament:単繊維）
３ａをクロス状に編み込んで中空円筒状に形成される。
このモノフィラメント３ａは、ある程度の剛性と引っ張
り強度を有する例えばポリエステル、ナイロン、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製単繊維であ
り、その断面の直径が例えば数１００μｍのものをクロ
ス状に編み込むことにより、保護層３の外周面が凹凸状
に形成される。
【００１１】これらホース本体１の外周面と耐圧補強層
２との間及び耐圧補強層２と保護層３との間には、原則
として何も設けずに夫々を非接着で接触させるが、ホー
ス本体１の内圧膨張に応じてフィラメント糸２ａの織り
目が位置ズレする場合には、ホース本体１と耐圧補強層
２との間に接着層（図示せず）を設けて、これら両者を
接着することにより、フィラメント糸２ａの織り目の位
置ズレを防止しても良い。
２との間及び耐圧補強層２と保護層３との間には、原則
として何も設けずに夫々を非接着で接触させるが、ホー
ス本体１の内圧膨張に応じてフィラメント糸２ａの織り
目が位置ズレする場合には、ホース本体１と耐圧補強層
２との間に接着層（図示せず）を設けて、これら両者を
接着することにより、フィラメント糸２ａの織り目の位
置ズレを防止しても良い。
【００１２】また、本実施例の場合には、前記ホース本
体１の両端に配置される接続端部１ａの厚さ寸法を他の
ホース中間部分より厚く形成している。この肉厚な接続
端部１ａは、それに挿入されるホース接続具Ｂのニップ
ル部Ｂ１の長さと略同じに形成するか、又はニップル部
Ｂ１が挿入された部分に連続する箇所の折れを防止する
ために、該ニップル部Ｂ１の長さより長く形成すること
が好ましい。
体１の両端に配置される接続端部１ａの厚さ寸法を他の
ホース中間部分より厚く形成している。この肉厚な接続
端部１ａは、それに挿入されるホース接続具Ｂのニップ
ル部Ｂ１の長さと略同じに形成するか、又はニップル部
Ｂ１が挿入された部分に連続する箇所の折れを防止する
ために、該ニップル部Ｂ１の長さより長く形成すること
が好ましい。
【００１３】このホース接続具Ｂは、硬質合成樹脂や金
属などで構成され、図示例の場合には、その軸方向一端
に竹の子状のニップル部Ｂ１を形成し、他端には他機へ
接続するために円筒状の接続筒部Ｂ２を突設して、その
外周面には例えばネジなどの連結部Ｂ３を形成してい
る。
属などで構成され、図示例の場合には、その軸方向一端
に竹の子状のニップル部Ｂ１を形成し、他端には他機へ
接続するために円筒状の接続筒部Ｂ２を突設して、その
外周面には例えばネジなどの連結部Ｂ３を形成してい
る。
【００１４】次に、斯かる編み込み耐圧ホースＡの作用
について説明する。先ず、図１及び図２に示す如くフィ
ラメント糸２ａが編組された耐圧補強層２の外周に、モ
ノフィラメント３ａからなる保護層３を積層したので、
フィラメント糸２ａが外表面に露出しない状態で耐圧性
能が高められる。
について説明する。先ず、図１及び図２に示す如くフィ
ラメント糸２ａが編組された耐圧補強層２の外周に、モ
ノフィラメント３ａからなる保護層３を積層したので、
フィラメント糸２ａが外表面に露出しない状態で耐圧性
能が高められる。
【００１５】それにより、ホース本体１の肉厚寸法を薄
くできて、その分だけ編み込み耐圧ホースＡの軽量化が
図れると共に、柔軟性も向上する。
くできて、その分だけ編み込み耐圧ホースＡの軽量化が
図れると共に、柔軟性も向上する。
【００１６】更に、モノフィラメント３ａがクロス状に
編み込まれて保護層３の外周面を凹凸状とすることによ
り、保護層３の外周面との接触が点接触となって摩擦が
低減され、滑り性の良いホースとなる。
編み込まれて保護層３の外周面を凹凸状とすることによ
り、保護層３の外周面との接触が点接触となって摩擦が
低減され、滑り性の良いホースとなる。
【００１７】その結果、軽量と可撓性を保持しながら優
れた耐圧性と滑り性とを同時に得る。従って、フィラメ
ント糸２ａからなる耐圧補強層の外周を軟質合成樹脂の
カバーで被覆するものに比べ、編み込み耐圧ホースＡの
全体が重くならず、曲げ易いと共に、長いホースを引き
回して作業する場合やリールに巻き取る場合の作業性に
も優れて、使用勝手が良い。
れた耐圧性と滑り性とを同時に得る。従って、フィラメ
ント糸２ａからなる耐圧補強層の外周を軟質合成樹脂の
カバーで被覆するものに比べ、編み込み耐圧ホースＡの
全体が重くならず、曲げ易いと共に、長いホースを引き
回して作業する場合やリールに巻き取る場合の作業性に
も優れて、使用勝手が良い。
【００１８】また、耐圧補強層２のフィラメント糸２ａ
を最も耐圧性能に優れた静止角（１０９．５度）で編組
したから、ホース本体１の内圧変化に伴って耐圧補強層
２が径方向へ及び軸方向へ変化せず、それにより保護層
３が伸縮してモノフィラメント３ａの編み込み角度も変
化せず、耐圧性能を保持できる。
を最も耐圧性能に優れた静止角（１０９．５度）で編組
したから、ホース本体１の内圧変化に伴って耐圧補強層
２が径方向へ及び軸方向へ変化せず、それにより保護層
３が伸縮してモノフィラメント３ａの編み込み角度も変
化せず、耐圧性能を保持できる。
【００１９】そして、本実施例の場合には、耐圧補強層
２のフィラメント糸２ａと保護層３のモノフィラメント
３ａとを非接着で接触させたので、編み込み耐圧ホース
Ａの全体を曲げることにより、耐圧補強層２の外面と保
護層３の内面との間には、滑りが生じて硬くならずに曲
がり易い。
２のフィラメント糸２ａと保護層３のモノフィラメント
３ａとを非接着で接触させたので、編み込み耐圧ホース
Ａの全体を曲げることにより、耐圧補強層２の外面と保
護層３の内面との間には、滑りが生じて硬くならずに曲
がり易い。
【００２０】更に、クロス状に編んだモノフィラメント
３ａ相互の間も互いに滑り易くなっているので、編み込
み耐圧ホースＡを曲ると、その編み目が位置ズレするこ
とにより、保護層３が編み込み耐圧ホースＡの曲がりに
沿って曲る。つまり、保護層３が編み込み耐圧ホースＡ
の可撓性を妨げることはない。
３ａ相互の間も互いに滑り易くなっているので、編み込
み耐圧ホースＡを曲ると、その編み目が位置ズレするこ
とにより、保護層３が編み込み耐圧ホースＡの曲がりに
沿って曲る。つまり、保護層３が編み込み耐圧ホースＡ
の可撓性を妨げることはない。
【００２１】また、ホース本体１の両端に配置される接
続端部１ａの厚さ寸法を他の部分より厚く形成したの
で、接続端部１ａのコシが強くなって変形し難くなると
共に、ホースバンドＣの締め付けで、接続端部１ａの外
周を縮径することにより、接続端部１ａが大きく圧縮変
化して、その内周面全体がホース接続具Ｂのニップル部
Ｂ１に圧接する。
続端部１ａの厚さ寸法を他の部分より厚く形成したの
で、接続端部１ａのコシが強くなって変形し難くなると
共に、ホースバンドＣの締め付けで、接続端部１ａの外
周を縮径することにより、接続端部１ａが大きく圧縮変
化して、その内周面全体がホース接続具Ｂのニップル部
Ｂ１に圧接する。
【００２２】その結果、ホース接続具Ｂのニップル部Ｂ
１を挿入する際及び挿入した後における接続端部１ａの
折れを防止しながらホース接続具Ｂとの気密性を高めら
れるという利点がある。
１を挿入する際及び挿入した後における接続端部１ａの
折れを防止しながらホース接続具Ｂとの気密性を高めら
れるという利点がある。
【００２３】一方、編み込み耐圧ホースＡの接続端部１
ａは、その表面が滑り易いモノフィラメント３ａで覆わ
れるため、接続端部１ａ内にホース接続具Ｂを挿入し
て、その外周をホースバンドＣで締め付け縮径したとし
ても、十分な締め付け強度が得られず、接続端部１ａが
ホース接続具Ｂから抜け出る恐れがある。
ａは、その表面が滑り易いモノフィラメント３ａで覆わ
れるため、接続端部１ａ内にホース接続具Ｂを挿入し
て、その外周をホースバンドＣで締め付け縮径したとし
ても、十分な締め付け強度が得られず、接続端部１ａが
ホース接続具Ｂから抜け出る恐れがある。
【００２４】しかし、本実施例の場合には、接続端部１
ａの厚さ寸法を厚く形成したので、上述の如く接続端部
１ａの外周を縮径することにより、それに対応して接続
端部１ａが大きく圧縮変化するので、滑り易いモノフィ
ラメント３ａでも十分な締め付けが可能となる。その結
果、ホース接続具Ｂから接続端部１ａの抜けを防止でき
るという利点がある。
ａの厚さ寸法を厚く形成したので、上述の如く接続端部
１ａの外周を縮径することにより、それに対応して接続
端部１ａが大きく圧縮変化するので、滑り易いモノフィ
ラメント３ａでも十分な締め付けが可能となる。その結
果、ホース接続具Ｂから接続端部１ａの抜けを防止でき
るという利点がある。
【００２５】尚、前示実施例では、編み込み耐圧ホース
Ａの外側に一般的な帯状のホースバンドＣを巻き付けて
締め付けることにより、接続端部１ａをホース接続具Ｂ
に圧接させる場合を示したが、これに限定されず、上述
したホースバンドＣに代えて、編み込み耐圧ホースＡの
外側に加圧変形可能なパイプを被せてカシメることによ
り、接続端部１ａをホース接続具Ｂに圧接させて連結し
ても良い。
Ａの外側に一般的な帯状のホースバンドＣを巻き付けて
締め付けることにより、接続端部１ａをホース接続具Ｂ
に圧接させる場合を示したが、これに限定されず、上述
したホースバンドＣに代えて、編み込み耐圧ホースＡの
外側に加圧変形可能なパイプを被せてカシメることによ
り、接続端部１ａをホース接続具Ｂに圧接させて連結し
ても良い。
【００２６】更に、ホース接続具Ｂの軸線方向一端に、
他機への接続するために円筒状の接続筒部Ｂ２を一体に
突設したが、これに限定されず、接続筒部Ｂ２を一体に
突設しなくとも良い。
他機への接続するために円筒状の接続筒部Ｂ２を一体に
突設したが、これに限定されず、接続筒部Ｂ２を一体に
突設しなくとも良い。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明は、フィラメント糸２ａが編組された耐
圧補強層２の外周に、モノフィラメント３ａがクロス状
に編み込まれた保護層３を積層して、その外周面を凹凸
状とすることにより、フィラメント糸２ａが外表面に露
出しない状態で耐圧性能が高められると共に、保護層３
の外周面との接触が点接触となって摩擦が低減されるの
で、軽量と可撓性を保持しながら優れた耐圧性と滑り性
とを同時に得られる。従って、フィラメント糸からなる
耐圧補強層の外周を軟質合成樹脂のカバーで被覆するも
のに比べ、ホース全体が重くならず、曲げ易いと共に、
長いホースを引き回して作業する場合やリールに巻き取
る場合の作業性にも優れて、使用勝手が良い。
項１記載の発明は、フィラメント糸２ａが編組された耐
圧補強層２の外周に、モノフィラメント３ａがクロス状
に編み込まれた保護層３を積層して、その外周面を凹凸
状とすることにより、フィラメント糸２ａが外表面に露
出しない状態で耐圧性能が高められると共に、保護層３
の外周面との接触が点接触となって摩擦が低減されるの
で、軽量と可撓性を保持しながら優れた耐圧性と滑り性
とを同時に得られる。従って、フィラメント糸からなる
耐圧補強層の外周を軟質合成樹脂のカバーで被覆するも
のに比べ、ホース全体が重くならず、曲げ易いと共に、
長いホースを引き回して作業する場合やリールに巻き取
る場合の作業性にも優れて、使用勝手が良い。
【００２８】請求項２の発明は、請求項１の発明の効果
に加えて、ホース全体を曲げることにより、非接着な耐
圧補強層２の外面と保護層３の内面との間に滑りが生じ
て硬くならずに曲がり易いので、可撓性を更に向上でき
る。
に加えて、ホース全体を曲げることにより、非接着な耐
圧補強層２の外面と保護層３の内面との間に滑りが生じ
て硬くならずに曲がり易いので、可撓性を更に向上でき
る。
【００２９】請求項３の発明は、請求項１または２の発
明の効果に加えて、接続端部１ａのコシが強くなって変
形し難くなると共に、接続端部１ａを締め付けで縮径す
ることにより、接続端部１ａが大きく圧縮変化して、そ
の内周面全体がホース接続具Ｂに圧接するので、接続端
部１ａの折れを防止しながらホース接続具Ｂとの気密性
を高められる。
明の効果に加えて、接続端部１ａのコシが強くなって変
形し難くなると共に、接続端部１ａを締め付けで縮径す
ることにより、接続端部１ａが大きく圧縮変化して、そ
の内周面全体がホース接続具Ｂに圧接するので、接続端
部１ａの折れを防止しながらホース接続具Ｂとの気密性
を高められる。
【図１】 本発明の一実施例を示す編み込み耐圧ホース
の一部切欠正面図である。
の一部切欠正面図である。
【図２】 同斜視図である。
１ ホース本体 １ａ 接続端部 ２ 耐圧補強層 ２ａ フィラメン
ト糸 ３ 保護層 ３ａ モノフィラ
メント
ト糸 ３ 保護層 ３ａ モノフィラ
メント
フロントページの続き Ｆターム(参考） 3H111 AA02 BA15 BA25 CB04 CC03 CC19 DA07 DA26 DB11 DB12 4F100 AK01A AK04 AK07 AK42 AK47 AK48 BA03 BA07 BA10A BA10C DA11 DB05A DB15A DD01C DG01B DG01C DG13B DG13C DH00B EH51B EH51C GB90 JK05 JK13A JK16 JK17 JL03
Claims (3)
- 【請求項１】 軟質合成樹脂製からなるホース本体
（１）と、このホース本体（１）の外周にフィラメント
糸（２ａ）が編組された耐圧補強層（２）とを備えた編
み込み耐圧ホースにおいて、前記耐圧補強層（２）の外
周に、モノフィラメント（３ａ）からなる保護層（３）
を積層し、このモノフィラメント（３ａ）をクロス状に
編み込んで保護層（３）の外周面を凹凸状にしたことを
特徴とする編み込み耐圧ホース。 - 【請求項２】 前記耐圧補強層（２）のフィラメント糸
（２ａ）と保護層（３）のモノフィラメント（３ａ）と
を非接着で接触させた請求項１記載の編み込み耐圧ホー
ス。 - 【請求項３】 前記ホース本体（１）の両端に配置され
る接続端部（１ａ）の厚さ寸法を他の部分より厚く形成
した請求項１または２記載の編み込み耐圧ホース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000403362A JP2002206678A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 編み込み耐圧ホース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000403362A JP2002206678A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 編み込み耐圧ホース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002206678A true JP2002206678A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18867497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000403362A Pending JP2002206678A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 編み込み耐圧ホース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002206678A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003004175A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Kuraray Plast Co Ltd | キンク防止耐圧フレキシブルホース |
| WO2004048242A1 (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-10 | Iris Ohyama,Inc. | ホースリール |
| JP2004244179A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Iris Ohyama Inc | ホースリール |
| JP2004299905A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-28 | Iris Ohyama Inc | ホースリール |
| CN100366518C (zh) * | 2002-11-22 | 2008-02-06 | 爱丽思欧雅玛有限公司 | 软管绞盘 |
| JP2010069358A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Shirokatsu Ura | 排水管洗浄装置の洗浄ホース |
| JP2012031921A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Evuc Kk | 耐圧パイプ |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000403362A patent/JP2002206678A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003004175A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-08 | Kuraray Plast Co Ltd | キンク防止耐圧フレキシブルホース |
| WO2004048242A1 (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-10 | Iris Ohyama,Inc. | ホースリール |
| CN100366518C (zh) * | 2002-11-22 | 2008-02-06 | 爱丽思欧雅玛有限公司 | 软管绞盘 |
| JP2004244179A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Iris Ohyama Inc | ホースリール |
| JP4515033B2 (ja) * | 2003-02-14 | 2010-07-28 | アイリスオーヤマ株式会社 | ホースリール |
| JP2004299905A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-28 | Iris Ohyama Inc | ホースリール |
| JP2010069358A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Shirokatsu Ura | 排水管洗浄装置の洗浄ホース |
| JP2012031921A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Evuc Kk | 耐圧パイプ |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU754267B2 (en) | Kink resistant high pressure hose construction | |
| US6390140B2 (en) | Fluid-impermeable composite hose | |
| US4142554A (en) | Hose construction | |
| JPH1122871A (ja) | クリーナーホース | |
| JP2001263544A (ja) | 非透過型複合ホース | |
| US20110016657A1 (en) | Surface cleaning appliance | |
| JPS62167991A (ja) | ホ−ス | |
| JP4481364B2 (ja) | メタル調ホース | |
| JP2002206678A (ja) | 編み込み耐圧ホース | |
| JPS5836236B2 (ja) | ホ−ス | |
| JPS62117845A (ja) | 丸織布とこれを組合わせたホ−ス | |
| JPH10252955A (ja) | 冷媒ホース | |
| JP6689527B2 (ja) | 電気掃除機用ホースアッセンブリー | |
| JPH0229348Y2 (ja) | ||
| JP2001021067A (ja) | プラスチックパイプ | |
| JP2002206677A (ja) | モノフィラ耐圧ホース | |
| JPS5824708Y2 (ja) | 消防用ホ−ス | |
| JP2005265056A (ja) | ゴム成形体およびその作製装置 | |
| JP3125119B2 (ja) | 高圧ゴムホース | |
| TWM548660U (zh) | 剎車線導管 | |
| JP4170377B2 (ja) | ホース | |
| JPH0337075B2 (ja) | ||
| JP4553445B2 (ja) | ホース | |
| CA1078308A (en) | Hose construction | |
| JP2004197774A (ja) | シリコーン補強ホース |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040601 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041012 |