JP6689527B2 - 電気掃除機用ホースアッセンブリー - Google Patents

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Description

本発明は電気掃除機用ホースの端部に接続部材が一体化された電気掃除機用ホースアッセンブリーに関する。
可撓性ホースを備える電気掃除機は広く使用されている。電気掃除機では、可撓性ホースを通じて空気やごみを吸引する。電気掃除機において、これら可撓性ホースの端部に接続部材を一体化しておくと、接続部材を利用したホースの接続操作や取扱いが可能となり、便利である。そのため、通常、これら電気掃除機用ホースの端部には接続部材が一体化され、ホースアッセンブリーとして使用される。
例えば、特許文献1には、可撓性のホースに口元部材(接続部材)を、樹脂の射出成形を利用して一体化したホースアッセンブリーが開示され、当該ホースアッセンブリーにおいて、ホースは蛇腹状のホース本体とリップとを含んで構成され、リップが蛇腹の凹溝を覆うように設けられ、リップの片側の側縁が蛇腹の凸条に一体化されている。かかるホースアッセンブリーでは、ホースと口元部材を樹脂の射出によって一体化する際に、射出された樹脂がホース内部へ漏れ出すことが抑制される。
特開2012−255466号公報
こうした電気掃除機用ホースアッセンブリーは、家電製品としての電気掃除機のデザイン性の側面に加え、その強度や耐久性、取り扱い性といった、掃除機用ホースとしての機能的な側面でも高い性能が求められる。
特に、基本機能である強度については、強度を高めるためにホースが重く剛直なものとならざるをえなかったりするなど、他の性能に与える影響も大きい。そのため、ホースの強度を効率的に高めうるようなホースアッセンブリーが求められている。
本発明の目的は、引っ張り強度を高めやすい電気掃除機用ホースアッセンブリーを提供することにある。
発明者は、鋭意検討の結果、ホース本体を覆うように編み組チューブを設け、編み組チューブの両端部を、それぞれ全周にわたって接続部材に一体化すると、ホースを剛直なものとすることなくホースアッセンブリーの引っ張り強度が高められることを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、可撓性のホース本体の両端部に、それぞれ接続部材が一体化された電気掃除機用ホースアッセンブリーであって、ホース本体の外周を全長にわたって覆うように、編み組チューブが遊挿状態で設けられており、編み組チューブの両端部が、それぞれ全周にわたって前記接続部材に一体化されており、無負荷時のホースアッセンブリーにおける編み組チューブの長さが、編み組チューブ単体で無負荷とした時の編み組チューブの長さよりも短くなるよう、縮んだ状態で編み組チューブが一体化されている、電気掃除機用ホースアッセンブリーである(第1発明)。
第1発明においては、ホース本体が、螺旋状補強体を有する可撓性ホース、または、螺旋状凹凸条もしくはリング状凹凸条を有する蛇腹状のホース壁を備える可撓性ホースであり、無負荷状態で、ホース本体と編み組チューブとが接触していることが好ましい(第2発明)。また、第1発明においては、編み組チューブが複数本の合成樹脂製モノフィラメントにより構成されており、これらの合成樹脂製モノフィラメントが螺旋状に配されて、円筒状に編み組されていることが好ましい(第3発明)。また、第3発明においては、合成樹脂製モノフィラメントが、編み組チューブの中心線に対し対称な角度をなすように、右巻き螺旋または左巻き螺旋に配されていることが好ましい(第4発明)
本発明の電気掃除機用ホースアッセンブリー(第1発明)によれば、ホースアッセンブリーの引っ張り強度が高められ、吸引力によるホースの縮みも抑制できる。特に、第2発明のようにすると、引っ張り強度がより高められる。また、第3発明のようにすれば、さらに、ホース外周の滑りが良く、かつ軽量な電気掃除機用ホースアッセンブリーにできる。また、第4発明のようにすれば、さらに、ホースが伸縮しても、ホースアッセンブリーの両端の間にねじれが発生しにくくなる
本発明に係る電気掃除機用ホースアッセンブリーを備える電気掃除機の外観を示す図である。 本発明第1実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリーの構成を示す一部断面図である。 本発明第1実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリーの接続部材付近の構造を示す一部断面図である。 本発明第1実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリーにおける編み組チューブの織り構造を示す図である。 編み組チューブの他の織り構造の他の例を示す図である。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。本発明は以下に示す個別の実施形態に限定されるものではなく、その形態や用途を変更して実施することもできる。第1の実施の形態として、家庭用電気掃除機における実施の形態である電気掃除機用ホースアッセンブリー1について説明する。図1は電気掃除機の全体の外観を示し、電気掃除機用ホースアッセンブリー1は、掃除機本体99に設けられた吸気口に、接続部材(口元部材とも称される)13によって、ホースの一端で接続され、ホースアッセンブリー1の他端は、接続部材14によって、手元操作部98に接続され、手元操作部98に連続して延長管97、続いて床用ノズル96が接続されて電気掃除機が構成されている。
図2及び図3に本発明第1実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリー1の構成及び構造を示す。図2では、編み組チューブ12の一部(中央部)を描かずに内部のホース本体11を描き、さらに、ホース本体11について上側半分を断面図で、下側半分を外観図で示している。図3では、ホースアッセンブリー1の接続部材近傍を、上側半分を断面図で、残りを外観で示している。
電気掃除機用ホースアッセンブリー1は、可撓性のホース本体11と、接続部材13,14とを有しており、ホース本体11の両端部に、それぞれ接続部材13,14が一体化されている。本体側の接続部材13により、ホースアッセンブリー1が電気掃除機本体99の吸入口に接続される。手元操作部側の接続部材14により、ホースアッセンブリー1が手元操作部98に接続される。
接続部材13,14は、ホース本体11の端部が接続一体化される部分が中空円筒状となる形状に形成された部材であればよい。本実施形態においては、接続部材13,14はつばや溝を有する円筒状であるが、これに限定されず、他の部材との接続ができれば、他の形態であってもよい。また、手元操作部(98)に直接ホース本体を接続するようにして、手元操作部を接続部材と兼用することもできる。接続部材13,14を構成する材料は金属でもよいが、典型的には合成樹脂が使用される。
ホース本体11の具体的構成としては、公知の電気掃除機用ホースが利用できる。本実施形態では、合成樹脂により円筒状に形成されたホース壁11aの外周に、螺旋状に捲回形成されたらせん状補強体11bを一体化したホース本体11が用いられている。ホース壁11aを構成する材料は特に限定されないが、合成樹脂、例えば軟質塩化ビニル樹脂などが使用できる。らせん状補強体11bの構成材料としては、例えば、樹脂被覆鋼線や、硬質塩化ビニル樹脂などの樹脂材料が使用できる。こうしたホース本体の製造方法は公知である。
また、ホース本体として、ホース壁が伸縮しやすくなるように、螺旋状凹凸条もしくはリング状凹凸条を有する蛇腹状のホース壁を備える電気掃除機用可撓性ホースを用いることもできる。このようなホースは、いわゆるスパイラル成形法や、連続ブロー成形法により製造できる。
接続部材13,14とホース本体11の接続一体化は、バンド等による固定や、接着、溶着などの方法によることができる。あるいは、インサート射出成形を利用した方法、例えばいわゆるオーバーモールド法により、射出成形した樹脂(13b)でホース本体の端部を覆うようにして、接続部材13,14とホース本体11を一体化してもよい。
電気掃除機用ホースアッセンブリー1は、さらに、編み組チューブ12を備える。編み組チューブ12は、ホース本体11の外周を全長にわたって覆うように設けられている。すなわち、編み組チューブ12の内側にホース本体11が挿通されている。そして、少なくともホースアッセンブリーの長さ方向の中央部において、編み組チューブ12とホース本体11とが互いに相対移動が可能なように、両者は遊挿状態とされている。両者が遊挿状態とされていることにより、ホースのしなやかさが維持されやすい。
ホースアッセンブリーに引っ張り力などが負荷されない、無負荷の状態において、編み組チューブ12の内周面にホース本体11の外周部(本実施形態においては、螺旋状補強体11bの外周部)が接触するよう設けられることが好ましい。なお、編み組チューブ12の内周面とホース本体11の外周部との間に隙間が生ずるようにされていてもよい。
ホースアッセンブリー1において、編み組チューブ12の両端部が、それぞれ全周にわたって接続部材13,14に一体化され固定されている。編み組チューブ12と接続部材13,14の一体化も、ホース本体11との一体化と同様の手段が採用できる。オーバーモールド法を用いて、ホース本体11の端部と編み組チューブ12の端部が同時に接続部材13、(14)に一体化されることが好ましい。編み組チューブ12が接続部材13,14に対してしっかりと固定されるのであれば、ホース本体11の端部と編み組チューブ12の端部を重ねあわせて、重ね合わせ部分をバンドなどで締め付けて接続部材に一体化するようにしてもよい。好ましくは、編み組チューブ12を構成する線や糸、モノフィラメントの一本一本が、接続部材に固定されるよう、接着剤を用いたり、編み組チューブの端部を接続部材に埋入一体化することが好ましい。
編み組チューブ12について説明する。編み組チューブとは、複数本の線や糸が編まれて継ぎ目のない円筒状に形成された、メッシュ状のチューブのことである。編み組チューブ12はホースアッセンブリー1の柔軟性を損なわない程度の可撓性を有する。典型的には、編み組チューブは通気性を有するが、通気性は必須ではない。
編み組チューブを構成する線や糸は、金属線や天然繊維製の糸であってもよいが、好ましくは、合成樹脂製のモノフィラメントが選択される。例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂により、編み組チューブを構成してもよい。本実施形態では、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製のモノフィラメントにより、編み組チューブ12が構成されている。合成樹脂製のモノフィラメントにより編み組チューブを構成すると、編み組チューブが電気掃除機用ホースアッセンブリーにおいて適度な伸縮性と可撓性、コシを有するようにしやすい。
編み組チューブの織り構造(編み組の構造)としては特に限定されず、種々の織り構造を採用できる。例えば、図4に第1実施形態における編み組チューブ12の織り構造を示すように、複数本の合成樹脂製モノフィラメントを用いて、それぞれの合成樹脂製モノフィラメントが螺旋状に配されて、円筒状に編み組されている形態とすることが好ましい。なお、図4や図5では、各モノフィラメントを一本の線で表し、モノフィラメントが交差する部分での上下関係は無視して、モノフィラメントの配向状態を示している。
この実施形態では、複数本の合成樹脂製モノフィラメントを、右巻きのらせん状(FR)、および、左巻きのらせん状(FL)に配置して、これらを互いに平織り状に織り上げて、継ぎ目のない編み組チューブとしている。すなわち、これら合成樹脂製モノフィラメントの内、半分を右巻きのらせん状に配し、残りの半分を左巻きのらせん状に配し、これらを編み上げている。織りの構造は、綾織り状であってもよく、特に限定されない。また、本実施形態においては、モノフィラメントは3本ずつの組にされて、それぞれの組の中でモノフィラメントが平行に並んだ状態を保ちながら、これら組同士が、互いに、平織り状に織り上げられている。
好ましくは、本実施形態のように、編み組チューブ12の中心線mに対し、各モノフィラメントが傾いている角度α(図4)が、右巻き螺旋状に配されるモノフィラメント(FR)と、左巻き螺旋状に配されるモノフィラメント(FL)との間で等しい、即ち、右巻き螺旋または左巻き螺旋に配されているモノフィラメントが、編み組チューブ12の中心線mに対し対称な角度をなすように編み組まれていることが好ましい。このような対称形にモノフィラメントが配された形態においては、モノフィラメントの配向方向と編み組チューブの中心線がなす角αは、無負荷状態のホースアッセンブリーにおいて測定して、20°〜70°であることが好ましく、30°〜60°であることがより好ましく、40°〜50°であることが特に好ましい。
編み組チューブは、あるいは、図5に示すような織り構造を有する、円筒状織物であってもよい。円筒状織物である編み組チューブにおいては、編み組チューブの中心線mとほぼ平行に配糸される複数本の経糸FLNに対し、中心線mとほぼ直交する方向に、螺旋状に配糸される緯糸FSPを交差させて、経糸FLNと緯糸FSPとで織り構造を実現し、円筒状の織物が構成される。なお、緯糸FSPは1本であってもよいが複数本でもよい。
なお、編み組チューブ12がホース本体11の外周を覆うように配置されて、編み組チューブ12の両端部が、それぞれ全周にわたって接続部材に一体化されていることにより、編み組チューブ12とホース本体11の間に存在する円筒状の空間は、編み組チューブのメッシュの隙間部分を通じて外部の空間と連通する一方で、他の部分では、実質的に外部の空間とは連通しない構造となっている。
上記電気掃除機用ホースアッセンブリー1の製造方法について説明する。可撓性ホース本体11は公知の製造方法により製造し、所定の長さに切断したものを準備しておく。編み組チューブ12も、専用の編み組機を用いた公知の製造方法により製造し、所定の長さに切断したものを準備しておく。編み組チューブを切断した末端部がバラバラにならないように、熱融着やディッピング等の処理を施すことが好ましい。接続部材13,14については、例えば、合成樹脂の射出成型などにより製造すればよい。
編み組チューブ12の内側に、可撓性ホース本体11を挿通して、可撓性ホース本体11及び編み組チューブ12の端部を接続部材13に全周にわたって一体化する。一体化には、例えば、接着剤による接着や、オーバーモールド法による一体化が例示できる。オーバーモールド法により一体化を行うのであれば、まず、接続部材13の接続部13aの外周にホース本体11の端部をかぶせ、さらに、編み組チューブ12の端部を所定の位置までかぶせる。この時に接着剤を併用してもよい。この状態を維持しながら、これらを射出成型金型内に配置して、金型を型締めし、ホース本体11の端部や編み組チューブ12の端部の全周にリング状に樹脂が行き渡るように、樹脂を射出成形する。射出する樹脂は、可撓性ホース本体11や編み組チューブ12や接続部材13の構成材料と接着性や溶着性が良好な樹脂であることが好ましい。射出された樹脂(13b)は、ホース本体や編み組チューブと一体化されつつ、接続部材13の一部となる。
反対側の端部でも、同様にして、可撓性ホース本体11及び編み組チューブ12の端部を接続部材14に全周にわたって一体化することができる。
この様にして、電気掃除機用ホースアッセンブリー1が製造される。
上記実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリー1の作用及び効果について説明する。電気掃除機用ホースアッセンブリー1では、編み組チューブ12の両端部が、それぞれ全周にわたって前記接続部材13,14に一体化されている。そして、編み組チューブ12は、その編み組構造に由来して、チューブの伸縮が制限されており、ある程度までは比較的自由に伸びるものの、ある程度伸びると、チューブが伸びにくくなるという性質を有している。
そのため、上記電気掃除機用ホースアッセンブリー1が使用されて、掃除の際に手元操作部98を強く引っ張って電気掃除機本体99を無理に動かすなどして、ホースアッセンブリーに強い力がかかったとしても、ホースアッセンブリーの引っ張り強度が高められていて、ホースが破断することが抑制される。
即ち、編み組チューブを備えない従来の電気掃除機用ホースでは、ホースアッセンブリーにかけられる力をホース本体が直接受けてしまうため、強い引っ張り力が働くと、ホース本体が伸ばされて破断しやすかった。また、このような破断を防ぐために、ホース本体そのものの強度を高める必要があり、ホースが重くなったり、剛直になったりしやすかった。
一方、上記実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリー1においては、編み組チューブ12の両端部が、それぞれ全周にわたって前記接続部材13,14に一体化されているため、編み組チューブの部分が接続部材間に働く引っ張り力を直接伝達する部材として機能する。そして、編み組チューブは、ある程度伸びると、チューブが伸びにくくなるので、ホースアッセンブリー1に強い引っ張り力が作用した場合には、ホース本体1を過度に伸ばすことなく、引っ張り力の大部分を編み組チューブ12によって伝えることができる。したがって、大きな引っ張り力が作用しても、ホース本体11が伸びて損傷することが予防でき、ホースアッセンブリーの引っ張り強度が高められる。
また、編み組チューブ12は全周にわたって前記接続部材13,14に一体化されているため、編み組チューブを構成する複数本の線や糸により、引っ張り力を分散して受け止めることができるので、編み組チューブと接続部材の間の接続強度も高く、ホースアッセンブリー1の引っ張り強度を効果的に高められる。この観点から、編み組チューブを構成する線や糸、モノフィラメントの一本一本が、それぞれ、接続部材13,14に埋入一体化もしくは接着一体化され、固定されていることが好ましい。
また、上記第1実施形態のように、ホース本体11が、螺旋状補強体11bを有する可撓性ホース、または、螺旋状凹凸条もしくはリング状凹凸条を有する蛇腹状のホース壁を備える可撓性ホースであり、かつ、無負荷状態で、ホース本体11と編み組チューブ12とが接触しているようにされていると、ホースアッセンブリー1の引っ張り強度が特に効果的に高められる。螺旋状補強体11bを有する可撓性ホース、もしくは、螺旋状凹凸条やリング状凹凸条を有するホース壁を備える可撓性ホースは、ホースを均等に締め付ける力に対して高い変形抵抗性を備えている。一方で、編み組チューブには引っ張られて伸びる際に、縮径する性質がある。これらが組み合わされることにより、ホースアッセンブリーに大きな力が作用しても、内側のホース本体11に接触して編み組チューブ12の縮径が抑制される結果、編み組チューブ12があまり伸びずに大きな力を受け止めることが可能となり、より一層、ホース本体11の伸び変形が抑制されて、ホースアッセンブリー1の引っ張り強度が効果的に高められることになる。
かかる効果がより発揮されるよう、無負荷時のホースアッセンブリーにおける編み組チューブ12の長さL0と、編み組チューブ12の内周面とホース本体11の外周部とが密着するまでホースアッセンブリー1を伸ばした際の編み組チューブの長さL2との比L2/L0が、1≦L2/L0≦1.2の範囲とされることが好ましい。また、比L2/L0を、1.1≦L2/L0≦1.2の範囲とすれば、ホースアッセンブリー1の引っ張り強度を効果的に高めつつ、さらに、編み組チューブ12とホース本体11の間に適度な遊びができて、ホースアッセンブリー1の可撓性が損なわれにくくなる。
この観点で、無負荷状態のホースアッセンブリー1において、ホース本体11の外周部と編み組チューブ12の内周とはほぼ同じ径で接触していることがより好ましく、さらに、両者が密着していることが特に好ましい。引っ張り力が負荷された時に、編み組チューブ12がホース本体11を締め付けて編み組チューブが伸びにくくなり、ホースアッセンブリーの伸びを抑制する効果がより顕著に働くようになるからである。
そして、本発明によれば、高い引っ張り力がホースアッセンブリー1に作用しても、ホース本体11が破断しにくくなるので、ホース本体1のホース壁を薄くするなどして、ホースアッセンブリーを軽量化することもできる。
また、上記第1実施形態のホースアッセンブリー1のように、編み組チューブが複数本の合成樹脂製モノフィラメントにより構成されており、それぞれの合成樹脂製モノフィラメントが螺旋状に配されて、円筒状に編み組されていると、ホースアッセンブリーの外周部の滑りが良くなり、電気掃除機を使用する際に、家具やドアなどにホースが引っかかりにくくなって、ホースの取り扱い性が良くなる。また、合成樹脂製モノフィラメントにより構成された編み組チューブを用いると、他の材料の編み組チューブを用いた場合に比べ、ホースアッセンブリーを軽量化できる。
また、上記第1実施形態のホースアッセンブリー1のように、さらに、それぞれの合成樹脂製モノフィラメントが、編み組チューブ12の中心線mに対し対称な角度をなすように、右巻き螺旋または左巻き螺旋に配されていることによって、ホースアッセンブリーのねじれが抑制される。編み組チューブを持たない従来のホースアッセンブリーでは、ホース本体が伸縮すると、らせん状補強体や、らせん状凹凸条が存在するため、ホースの一端と他端との間でホース中心軸回りの回転が生ずる、即ち、ホースにねじれが生じやすい。一方、上記第1実施形態のホースアッセンブリー1では、編み組チューブ12を構成するそれぞれの合成樹脂製モノフィラメントが中心線mに対し対称な角度をなすように、右巻き螺旋または左巻き螺旋に配されており、このような編み組チューブは、伸縮しても、ほとんどねじれを生じない。このような編み組チューブ12が、両端の接続部材13,14に対し一体化されているので、ホースアッセンブリー1では、伸縮時のホースのねじれが抑制される。これにより、電気掃除機を使用する時の、ホースアッセンブリーの取り扱い性が良くなる。
また、ホースアッセンブリー1においては、無負荷時のホースアッセンブリー1における編み組チューブ12の長さL0が、編み組チューブ単体で無負荷とした時の編み組チューブの長さL1よりも短くなるよう、縮んだ状態で編み組チューブが一体化されていることが好ましい。このようなホースアッセンブリーは、編み組チューブを収縮させた状態でホース本体11にかぶせて、編み組チューブの収縮状態を維持したままで接続部材13,14に一体化することにより製造できる。
このように、収縮した状態の編み組チューブ12を用いて上記ホースアッセンブリー1を構成すると、縮められた編み組チューブが元の長さに戻ろうとして反力が生ずることになる。すると、電気掃除機を使用する際に、ホースに負圧が作用しても、ホースアッセンブリー1があまり縮まなくなる。従来の電気掃除機用ホースでは、負圧に対してもホースがあまり縮まないように、ホース肉厚を厚くしたりする必要があったが、実施形態のホースアッセンブリー1においては、編み組チューブ12を利用して収縮防止を図ることができ、ホース本体11をより薄肉で軽量な構造のホースとすることができて、ホースアッセンブリーの軽量化にも貢献できる。
また、上記第1実施形態のホースアッセンブリー1に使用される編み組チューブ12のように、複数本のモノフィラメントが平らに並んで平行に配置されたモノフィラメントの組にされて、モノフィラメントの組同士が、所定のらせん状に配置されて互いに織り上げられた織り構造を有する編み組チューブであることが好ましい。このような編み組チューブは、モノフィラメントの線径を細くすることができるので、薄肉で軽量な編み組チューブとすることができ、かつ、しなやかでありながら、引っ張り強度にも優れた編み組チューブとなって、ホースアッセンブリー1の引っ張り強度を特に効果的に高めることができる。
発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をして実施することができる。以下に発明の他の実施形態について説明するが、以下の説明においては、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様である部分についてはその詳細な説明を省略する。また、以下に示す実施形態は、その一部を互いに組み合わせて、あるいは、その一部を置き換えて実施できる。
接続部材13、14の形態は、上記実施形態の説明では、単純な円筒形状のものについて説明したが、接続部材の形状は、周辺の部材や着脱機構を一体化する等、多様な形態の接続部材とすることができる。
また、上記実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリー1には、編み組チューブ12の外周にさらに他の部材を取り付けてもよい。例えば、接続部材13、14に近い部分などの部位において、編み組チューブの外周に可撓性のチューブや膜を一体化させて、当該部分を少し曲がりにくくして、ホースアッセンブリー1の取り扱い性を高めることもできる。あるいは、編み組チューブの外周を柔軟性に富むフィルム等で覆って、編み組チューブの外周面にごみが引っかかりにくくしてもよい。
また、上記実施形態の電気掃除機用ホースアッセンブリー1に、通電機能を持たせることも可能である。通電機能により、手元操作部98と電気掃除機本体99の間で電気信号を送ったり、床用ノズル96に組み込まれたモータを駆動する電力を、電気掃除機本体99から供給したりすることができる。ホースアッセンブリー1における通電機能は、例えば、ホース本体11に導電線を一体化することにより実現することができる。あるいは、通電機能は、ホース本体11と編み組チューブ12との間に導電線を挿通配置することにより実現することができる。
上記実施形態の説明では、家庭用の電気掃除機に使用される電気掃除機用ホースアッセンブリーについて説明したが、電気掃除機の種類は特に限定されない。上記電気掃除機用ホースアッセンブリー1は、もちろん業務用の電気掃除機に適用することもできる。また、業務用電気掃除機の一種である吸引式の集塵機を用いる際の、集塵機と電動工具(例えば電動丸鋸)の間を接続する電気掃除機用ホースとしても、上記電気掃除機用ホースアッセンブリー1は適用可能である。また、上記電気掃除機用ホースアッセンブリー1を、建物に一体化して組み込まれたセントラルクリーナーシステムのホースにも適用できる。
本発明にかかる電気掃除機用ホースアッセンブリーは、家庭用電気掃除機や業務用電気掃除機に対して広く利用でき、ホースの引っ張り強度が高められて、産業上の利用価値が高い。
1 ホースアッセンブリー
11 ホース本体
12 編み組チューブ
13、14 接続部材
98 手元操作部
99 電気掃除機本体

Claims (4)

  1. 可撓性のホース本体の両端部に、それぞれ接続部材が一体化された電気掃除機用ホースアッセンブリーであって、
    ホース本体の外周を全長にわたって覆うように、編み組チューブが遊挿状態で設けられており、
    編み組チューブの両端部が、それぞれ全周にわたって前記接続部材に一体化されており、
    無負荷時のホースアッセンブリーにおける編み組チューブの長さが、編み組チューブ単体で無負荷とした時の編み組チューブの長さよりも短くなるよう、縮んだ状態で編み組チューブが一体化されている、
    電気掃除機用ホースアッセンブリー。
  2. ホース本体が、螺旋状補強体を有する可撓性ホース、または、螺旋状凹凸条もしくはリング状凹凸条を有する蛇腹状のホース壁を備える可撓性ホースであり、
    無負荷状態で、ホース本体と編み組チューブとが接触している
    請求項1に記載の電気掃除機用ホースアッセンブリー。
  3. 編み組チューブが複数本の合成樹脂製モノフィラメントにより構成されており、これらの合成樹脂製モノフィラメントが螺旋状に配されて、円筒状に編み組されている
    請求項1に記載の電気掃除機用ホースアッセンブリー。
  4. 合成樹脂製モノフィラメントが、編み組チューブの中心線に対し対称な角度をなすように、右巻き螺旋または左巻き螺旋に配されている
    請求項3に記載の電気掃除機用ホースアッセンブリー。
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