JPH0451277Y2 - - Google Patents

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JPH0451277Y2
JPH0451277Y2 JP11087488U JP11087488U JPH0451277Y2 JP H0451277 Y2 JPH0451277 Y2 JP H0451277Y2 JP 11087488 U JP11087488 U JP 11087488U JP 11087488 U JP11087488 U JP 11087488U JP H0451277 Y2 JPH0451277 Y2 JP H0451277Y2
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wire
reinforcing layer
wound
polyurethane film
layer
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案は高圧ホースに関し、詳しくは補強層
が2層以上積層されて成る高圧ホースに関する。 (従来の技術) 従来の高圧ホースは、一般に、樹脂又はゴムか
ら成る内面層と外面層との中間に糸、ワイヤ等線
材を巻いて成る補強層が形成された積層構造とな
つている。 ところでかかる補強層が2層以上積層・形成さ
れた高圧ホースにおいては、線材を巻いて下側補
強層を形成した後に上側の補強層を形成すべく線
材を巻いて行くと、その際のテンシヨンにより下
側の補強層の線材の配列が乱されて所謂“たぐ
れ”を生ずる問題があつた。第4図はその“たぐ
れ”の発生のメカニズムをモデル的に示したもの
である。図aに示しているように線材を巻いて下
側補強層100を形成した後、同図b示すように
その上側から次の線材を巻いて上側補強層102
を形成して行くと、その締付力に基づいて同図c
に示すように下側補強層100の一部がたるんで
浮き上がり、そして更にそのたるみが徐々に大き
くなつて、同図dに示すように遂にはそのたるん
だ部分が折り重なつてしまうのである。而してこ
のような補強層の配列の乱れが生ずると、かかる
補強層による補強効果が低下してしまう不具合を
生ずる。 ところでこの種高圧ホースにおいては、補強層
同士の擦れ、摩耗防止或いは接着力向上等の目的
で、繊維、布、ゴムシート等の層を補強層間に介
在させることが行われているが、何れも十分その
目的を達成できなかつたり、ホースの肉厚が厚く
なつてしまうなど問題が生じていた。 例えば補強層間に糸や不織布を介在させた場
合、これら糸、不織布が弾性を有さず、また耐摩
耗性が十分でないために、補強層同士の擦れに対
して十分防御できず、またゴムシートを介在させ
た場合には、ゴムシートの厚みに基づいてホース
全体の肉厚がどうしても厚くなつてしまうのであ
る。 (課題を解決するための手段) 本考案はこのような課題を解決するためになさ
れたものであり、その要旨は、線材を巻いて成る
補強層を少なくとも2層以上有する高圧ホースに
おいて、下側の補強層を形成した後に、厚さ
500μm以下のポリウレタンフイルムのテープを
所定のテンシヨンの下に該下側補強層の上から巻
いて締め付け、更に該ポリウレタンフイルムのテ
ープの上から線材を巻いて上側補強層を形成する
ようにしたことにある。 (作用及び考案の効果) 上記のポリウレタンフイルムは優れた弾性を有
しており、そしてこれをテープ状にして所定テン
シヨンをかけた状態で下側補強層の上から巻いて
行くと、そのテンシヨンによつてテープが弾性伸
張した状態となり、その弾性伸張に基づいて下側
の補強層を一定の力で締め付ける。即ちかかるポ
リウレタンのテープは、一定の弾性伸張状態を保
つて下側補強層に対して確実に締付力を及ぼし、
従つてそのテープの上側から次の補強用の線材を
巻いて行つたときにも局部的な緩みを生ずること
なく下側補強層に対する締付状態を保つて、下側
補強層のたるみの発生を抑え、以て前述の“たぐ
れ”現象を防止するのである。 またポリウレタンフイルムは耐摩耗性にも優れ
ており、かかる耐摩耗性と上記弾性変形能とによ
り、補強層同士の擦れ、摩耗を効果的に抑制す
る。 加えて本考案のポリウレタンフイルムは、もと
もと厚みの薄いものであるのに加えて、所定テン
シヨンをかけた状態で巻いて行くと自身の伸張に
伴つてその厚みが更に薄くなり(当初の1/10程度
となる)、このためかかるポリウレタンフイルム
を巻いた場合にもホースの肉厚は何等増大しな
い。 尚、線材をスパイラル状に巻くことによつて上
記補強層を形成する場合には、ポリウレタンテー
プの巻きテンシヨンを線材1本当りの巻テンシヨ
ンと同等かそれ以上とし、且つその巻き方向を線
材の巻方向と同方向とした場合に良好な結果の得
られることが確認されている。 (実施例) 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。 第1図に示すように、樹脂の内面層10の外側
に太さ0.32mmφのワイヤ(ピアノ線)11とポリ
ウレタンフイルムのテープ14をスパイラル状に
順次に巻き付けて複数の補強層12を積層形成
し、更にその外側に樹脂の外面層16を形成し
て、第1表に示す寸法、構造の高圧ホースを製造
した。尚ここでポリウレタンフイルムのテープ1
4は、幅35mm、厚み50μmのものを用い、その巻
き方向を第2図に示すように下側の補強層12の
ワイヤ11の巻き方向と同方向とした(巻き角度
は55°)。また巻付けのときのテンシヨンは10Kgと
した。 このようにして製造した高圧ホースの補強ワイ
ヤの整列性及びホース性能としての破壊圧力、加
圧ライフを調査したところ第2表の如くであつ
た。 尚用いたポリウレタンフイルムの特性を第3表
に示した。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 線材を巻いて成る補強層を少なくとも2層以上
    有する高圧ホースにおいて、 下側の補強層を形成した後に、厚さ500μm以
    下のポリウレタンフイルムのテープを所定のテン
    シヨンの下に該下側補強層の上から巻いて締め付
    け、更に該ポリウレタンフイルムのテープの上か
    ら線材を巻いて上側補強層を形成して成ることを
    特徴とする高圧ホース。
JP11087488U 1988-08-24 1988-08-24 Expired JPH0451277Y2 (ja)

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JPH0231986U JPH0231986U (ja) 1990-02-28
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JP2005147345A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 高圧ホース
JP2006220262A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 高圧ゴムホース
JP5534980B2 (ja) * 2010-06-30 2014-07-02 古河電気工業株式会社 流体輸送用可撓管、二酸化炭素の貯留システム、および二酸化炭素の貯留方法

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