JP2692480B2 - 補強ホース - Google Patents
補強ホースInfo
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- JP2692480B2 JP2692480B2 JP4048534A JP4853492A JP2692480B2 JP 2692480 B2 JP2692480 B2 JP 2692480B2 JP 4048534 A JP4048534 A JP 4048534A JP 4853492 A JP4853492 A JP 4853492A JP 2692480 B2 JP2692480 B2 JP 2692480B2
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
流体の流路に用いられ、中間に補強糸層が編組された補
強ホースに関する。
られるホースには、高圧に耐え得る強度が要求される。
そのためゴムや樹脂などホース基体だけでは強度面で不
十分な場合が多く、中間に補強糸が編組された補強糸層
をもつホースが一般に用いられている。また単層の補強
糸層でも不十分な場合があり、そのような場合は複数の
補強糸層をもつ補強ホースが用いられている。
は、ビニロン、ポリエステル、レーヨン、アラミド繊維
などが用いられ、用途に応じてそれぞれの特性を生かし
ながら用いられている。
なる補強糸を用いた補強ホースは、それぞれ特性が異な
ることがわかっている。その特性の差異を耐疲労性と体
積膨張量についてまとめ、表1に示す。なお、耐疲労性
は高温下で高圧を繰り返し付与しつつ繰り返し曲げを付
与したときの耐久性を示し、体積膨張量は高圧流体を供
給したときの内容積変化を示し一般的には小さいことが
望ましい。
足する補強糸は今までのところ存在せず、両特性は背反
事象と考えられている。そのため複数の補強糸層をもつ
ホースでは、下糸層と上糸層の材質を変えたりして両特
性のバランスを取っているが、充分とはいえなかった。
ものであり、耐疲労性と体積膨張量の両特性を満足させ
ることを目的とする。
強糸の種々の物性値と耐疲労性及び体積膨張量との関係
を鋭意研究したところ、特定種類のポリエステル製補強
糸とビニロン糸との組合せが両特性を満足することを発
見し、本発明を完成したものである。すなわち本発明の
補強ホースは、内管ゴム層とカバーゴム層とを備え、そ
れぞれのゴム層間の中間層に上糸層と下糸層からなる少
なくとも2層の補強糸層をもつ補強ホースにおいて、下
糸層を構成する糸は、単位デニール当たりの引張り強さ
が8g以上、伸度が10±1.5%、単位デニール当た
り3g荷重時の伸度が2.7±1.0%の特性値をもつ
ポリエステル糸であり、上糸層を構成する糸はビニロン
糸であることを特徴とする。
り小さいと補強ホースに充分な破裂強さが得られず、伸
度が8.5%より小さいと充分な耐疲労性が得られな
い。また単位デニール当たり3g荷重時の伸度が3.7
%より大きいと体積膨張量が大きくなり好ましくない。
また、伸度が11.5%を越えたり、単位デニール当た
り3g荷重時の伸度が1.7%より小さいと、補強糸の
他の特性値が上記範囲から外れて補強ホースに同様の不
具合が生じるようになる。
が上記値を満足する必要がある。補強ホースの特性は最
下層の補強糸の特性に大きく依存するからである。もち
ろん他の補強糸層も上記したポリエステル補強糸から形
成すれば、その補強ホースは特に優れた性能が得られ
る。
も最下層を構成する糸は、単位デニール当たりの引っ張
り強さが8g以上、伸度が10±1.5%、単位デニー
ル当たり3g荷重時の伸度が2.7±1.0%の特性値
をもつポリエステル糸である。このような特性をもつ補
強糸を用いることにより、本発明の補強ホースは優れた
耐疲労性と小さな体積膨張量の両特性を両立させること
ができる。
繰り返し加圧・繰り返し曲げ時の耐疲労性に優れるので
耐久性が向上するとともに、加圧時の体積変化が小さい
ので流体圧力を確実に伝達することができる。
体的に説明する。 (実施例)図1に本発明の一実施例の補強ホースを口金
とともに示す。この補強ホースは自動車用高圧ホースで
あり、最内層のチューブゴム層1と、チューブゴム層1
表面に編組された下糸層2と、下糸層2表面に被覆され
た中間ゴム層3と、中間ゴム層3表面に編組された上糸
層4と、上糸層4表面に被覆されたカバーゴム層5とか
ら構成され、端部に口金6が加締めにより締結されてい
る。
から形成されている。下糸層2は、1500デニールの
ポリエステル糸が、2本合糸−20打の条件で編組され
て形成されている。このポリエステル糸は、引張り強さ
が9.0g、伸度が10.0%、単位デニール当たり3
g荷重時の伸度が2.7%の特性値を有している。
いる。上糸層4は、1200デニールのビニロン糸が、
3本合糸−24打の条件で編組されて形成されている。
そしてカバーゴム層5は、CR又はEPDMなどから形
成されている。上記のように構成された本実施例の補強
ホースについて、体積膨張量、耐疲労性及び破裂強さを
測定し、結果を表2に示す。なお体積膨張量はJIS2
601に基づき、105kgf/cm2 で加圧したとき
の、305mmの自由長のホースの内容積変化量を測定
した。耐疲労性は、100℃において100kgf/c
m2 の圧力で加圧しつつ繰り返し曲げる試験を繰り返し
行い、ホースが破裂した時の繰り返し曲げ回数を測定し
た。また破裂強さはJIS2601に基づき、毎分17
50±700kgf/cm2 の加圧速さで水圧加圧し、
ホースが破裂したときの圧力を測定した。 (比較例1)1200デニールのビニロン糸が、2本合
糸−20打の条件で編組されて下糸層2が形成されてい
ること以外は実施例1と同様の構成である。この補強ホ
ースについても実施例1と同様に性能試験が行われ、そ
の結果を表2に示す。 (比較例2)引張り強さ8.7g、伸度14.0%、単
位デニール当たり3g荷重時の伸度4.0%で、150
0デニールのポリエステル糸が、2本合糸−20打の条
件で編組されて下糸層2が形成されていること、同糸が
3本合糸−24打の条件で編組されて上糸層4が形成さ
れていること以外は実施例1と同様の構成である。この
補強ホースについても実施例1と同様に性能試験が行わ
れ、その結果を表2に示す。
疲労性が30万回と劣り、従来のポリエステル糸を下糸
層に用いた比較例2では体積膨張量が0.2cm3 以上
と大きくなっている。しかし実施例の補強ホースでは耐
疲労性及び体積膨張量ともに良好な特性を示し、高圧ホ
ースとして充分な性能を有している。これは下糸層に所
定の特性値をもつポリエステル糸を用いたことによるも
のであることが明らかである。
ある。
ゴム層 4:上糸層 5:カバーゴム層
Claims (1)
- 【請求項1】 内管ゴム層とカバーゴム層とを備え、そ
れぞれのゴム層間の中間層に上糸層と下糸層からなる少
なくとも2層の補強糸層をもつ補強ホースにおいて、該下糸層を構成する糸は、 単位デニール当たりの引張り
強さが8g以上、伸度が10±1.5%、単位デニール
当たり3g荷重時の伸度が2.7±1.0%の特性値を
もつポリエステル糸であり、該上糸層を構成する糸はビ
ニロン糸であることを特徴とする補強ホース。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP4048534A JP2692480B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 補強ホース |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4048534A Expired - Fee Related JP2692480B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 補強ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7017616B2 (en) | 2003-10-10 | 2006-03-28 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Reinforced hose |
JP2010096354A (ja) * | 2010-01-08 | 2010-04-30 | Toyoda Gosei Co Ltd | ブレーキホース |
US11885440B2 (en) | 2019-05-16 | 2024-01-30 | Kurashiki Kako Co., Ltd. | Laminated rubber hose and method for manufacturing the same |
Families Citing this family (3)
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JP6003794B2 (ja) * | 2013-05-02 | 2016-10-05 | 日立金属株式会社 | ゴムホースの製造方法 |
Family Cites Families (2)
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JPH0514067Y2 (ja) * | 1988-12-26 | 1993-04-14 | ||
JPH0726709B2 (ja) * | 1989-04-19 | 1995-03-29 | 帝人株式会社 | エチレングリコール用ホース |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP4048534A patent/JP2692480B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7017616B2 (en) | 2003-10-10 | 2006-03-28 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Reinforced hose |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05248571A (ja) | 1993-09-24 |
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Legal Events
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