JPH06201075A - 補強ホース - Google Patents

補強ホース

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JPH06201075A
JPH06201075A JP34853692A JP34853692A JPH06201075A JP H06201075 A JPH06201075 A JP H06201075A JP 34853692 A JP34853692 A JP 34853692A JP 34853692 A JP34853692 A JP 34853692A JP H06201075 A JPH06201075 A JP H06201075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
layer
reinforcing
hose
braided
Prior art date
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Pending
Application number
JP34853692A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Ikeda
文男 池田
Katsushi Kitaoka
克司 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP34853692A priority Critical patent/JPH06201075A/ja
Priority to DE69312348T priority patent/DE69312348T2/de
Priority to EP93103387A priority patent/EP0559169B1/en
Priority to US08/026,057 priority patent/US5660210A/en
Priority to AU34017/93A priority patent/AU651924B2/en
Publication of JPH06201075A publication Critical patent/JPH06201075A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐疲労性と体積膨張量の両特性を満足させる。 【構成】下糸層2を構成する糸は、単位デニール当たり
の引張り強さが8g以上、伸度が10±1.5%、単位
デニール当たり3g荷重時の伸度が2.7±1.0%の
特性値をもつポリエステル糸であり、2本合糸−24
打、3本合糸−20打及び3本合糸−24打から選ばれ
る打込み条件で編組されかつ、上糸層4はビニロン糸か
ら構成されている。下糸層2が主として耐疲労性の向上
に寄与し、上糸層4が主として体積膨張量の低減に寄与
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ホースなどの圧力
流体の流路に用いられ、ゴム層の中間に補強糸層が編組
された補強ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ホースなどの圧力流体の流路に用い
られるホースには、高圧に耐え得る強度が要求される。
そのためゴムや樹脂などホース基体だけでは強度面で不
十分な場合が多く、中間に補強糸が編組された補強糸層
をもつホースが一般に用いられている。また単層の補強
糸層でも不十分な場合があり、そのような場合は複数の
補強糸層をもつ補強ホースが用いられている。
【0003】ここで補強糸層を構成する糸の材質として
は、ビニロン、ポリエステル、レーヨン、アラミド繊維
などが用いられ、用途に応じてそれぞれの特性を生かし
ながら用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した各種材質から
なる補強糸を用いた補強ホースは、それぞれ特性が異な
ることがわかっている。その特性の差異を耐疲労性と体
積膨張量についてまとめ、表1に示す。なお、耐疲労性
は高温下で高圧を繰り返し付与しつつ繰り返し曲げを付
与したときの耐久性を示し、体積膨張量は高圧流体を供
給したときの内容積変化を示し、体積膨張量は一般的に
小さいことが望ましい。
【0005】
【表1】 表1に示すように、耐疲労性と体積膨張量の両特性を満
足する補強糸は今までのところ存在せず、両特性は背反
事象と考えられている。そのため複数の補強糸層をもつ
ホースでは、下糸層と上糸層の材質を変えたりして両特
性のバランスを取っているが、充分とはいえなかった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、耐疲労性と体積膨張量の両特性を満足させ
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、補
強糸の種々の物性値と耐疲労性及び体積膨張量との関係
を鋭意研究したところ、特定種類のポリエステル製補強
糸が両特性を満足することを発見した。またそのポリエ
ステル製補強糸を下糸層に用いた場合に特性が向上し、
その際上糸層にビニロン糸を用いることで最も特性が向
上することを発見した。さらに、下糸層の打込み数を増
すことによりその特性が益々向上することを見出して本
発明を完成したものである。
【0008】すなわち本発明の補強ホースは、内管ゴム
層とカバーゴム層とを備え、それぞれのゴム層間の中間
層に上糸層と下糸層からなる少なくとも2層の補強糸層
をもつ補強ホースにおいて、下糸層を構成する糸は、単
位デニール当たりの引張り強さが8g以上、伸度が10
±1.5%、単位デニール当たり3g荷重時の伸度が
2.7±1.0%の特性値をもつポリエステル糸であ
り、また上糸層を構成する糸はビニロン糸であって、下
糸層はポリエステル糸が2本合糸−24打、3本合糸−
20打及び3本合糸−24打から選ばれる打込み条件で
編組されていることを特徴とする。
【0009】下糸層を構成するポリエステル糸は、単位
デニール当たりの引張り強さが8gより小さいと補強ホ
ースに充分な破裂強さが得られず、伸度が8.5%より
小さいと充分な耐疲労性が得られない。また単位デニー
ル当たり3g荷重時の伸度が3.7%より大きいと体積
膨張量が大きくなり好ましくない。また、伸度が11.
5%を越えたり、単位デニール当たり3g荷重時の伸度
が1.7%より小さいと、補強糸の他の特性値が上記範
囲から外れて補強ホースに同様の不具合が生じるように
なる。
【0010】また下糸層を形成するための上記ポリエス
テル糸の打込み条件は、2本合糸−24打、3本合糸−
20打及び3本合糸−24打から選ばれる。打込み糸量
がこれより少ないと耐疲労性などが不十分となり、これ
より多くなると糸量が多過ぎて補強糸層表面の凹凸が激
しくなりホースの性能も低下する。上糸層を構成するビ
ニロン糸は、従来と同様のものを用いることができる。
上記ポリエステル糸からなる下糸層とともにビニロン糸
からなる上糸層を形成することにより、耐疲労性と体積
膨張量のバランスが最適となる。
【0011】
【作用】本発明の補強ホースでは、下糸層を構成する糸
は、単位デニール当たりの引張り強さが8g以上、伸度
が10±1.5%、単位デニール当たり3g荷重時の伸
度が2.7±1.0%の特性値をもつポリエステル糸で
あり、下糸層は2本合糸−24打、3本合糸−20打及
び3本合糸−24打から選ばれる打ち込み条件で編組さ
れている。これにより耐疲労性が確保される。
【0012】また、上糸層はビニロン糸から形成されて
いる。ビニロン糸は体積膨張量が極めて小さいという特
性を有している。すなわち、本発明の補強ホースでは、
主として下糸層で耐疲労性を確保するとともに体積膨張
量を従来のポリエステル糸より小さく抑制し、上糸層で
体積膨張量をさらに小さく抑制している。これにより耐
疲労性と体積膨張量の両性能を両立させることができ
る。
【0013】このような構成とすることにより、本発明
の補強ホースは優れた耐疲労性と小さな体積膨張量の両
特性を両立させることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明を具
体的に説明する。 (実施例1)図1に本発明の一実施例の補強ホースを口
金とともに示す。この補強ホースは自動車用高圧ホース
であり、最内層のチューブゴム層1と、チューブゴム層
1表面に編組された下糸層2と、下糸層2表面に被覆さ
れた中間ゴム層3と、中間ゴム層3表面に編組された上
糸層4と、上糸層4表面に被覆されたカバーゴム層5と
から構成され、端部に口金6が加締めにより締結されて
いる。
【0015】チューブゴム層1は、EPDMから形成さ
れている。下糸層2は、1500デニールのポリエステ
ル糸が、2本合糸−24打の条件で編組されて形成され
ている。このポリエステル糸は、引張り強さが9.0
g、伸度が10.0%、単位デニール当たり3g荷重時
の伸度が2.7%の特性値を有している。以下、このポ
リエステル糸の材質を強化PEという。
【0016】中間ゴム層3は、NRから形成されてい
る。上糸層4は、1200デニールのビニロン糸が、3
本合糸−24打の条件で編組されて形成されている。こ
のビニロン糸は、引張り強さが8.3g、伸度が7.0
%、単位デニール当たり3g荷重時の伸度が2.5%の
特性値を有している。
【0017】そしてカバーゴム層5は、EPDMから形
成されている。上記のように構成された本実施例の補強
ホースについて、体積膨張量及び耐疲労性を測定し、結
果を表2に示す。なお体積膨張量はJIS2601に基
づき、105kgf/cm2 で加圧したときの、305
mmの自由長のホースの内容積変化量を測定した。耐疲
労性は、100℃において100kgf/cm2 の圧力
で加圧しつつ繰り返し曲げる試験を繰り返し行い、ホー
スが破裂した時の繰り返し曲げ回数を測定した。 (実施例2)下糸層2を3本合糸−20打で形成したこ
と以外は実施例1と同様である。この補強ホースについ
ても実施例1と同様に性能試験が行われ、その結果を表
2に示す。 (実施例3)下糸層2を3本合糸−24打で形成したこ
と以外は実施例1と同様である。この補強ホースについ
ても実施例1と同様に性能試験が行われ、その結果を表
2に示す。 (比較例1)実施例1と同様の強化PEからなるポリエ
ステル糸が、2本合糸−20打の条件で編組されて下糸
層2が形成されていること以外は実施例1と同様の構成
である。この補強ホースについても実施例1と同様に性
能試験が行われ、その結果を表2に示す。 (比較例2)実施例1と同様の強化PEからなるポリエ
ステル糸が、3本合糸−24打の条件で編組されて上糸
層4が形成されていること以外は実施例1と同様の構成
である。この補強ホースについても実施例1と同様に性
能試験が行われ、その結果を表2に示す。 (比較例3)引張り強さ8.7g、伸度14.0%、単
位デニール当たり3g荷重時の伸度4.0%で、150
0デニールのポリエステル糸(通常PE)が、2本合糸
−20打の条件で編組されて下糸層2が形成されている
こと以外は実施例1と同様の構成である。この補強ホー
スについても実施例1と同様に性能試験が行われ、その
結果を表2に示す。 (比較例4)1200デニールのビニロン糸が2本合糸
−20打の条件で編組されて下糸層2が形成されている
こと以外は実施例1と同様の構成である。この補強ホー
スについても実施例1と同様に性能試験が行われ、その
結果を表2に示す。
【0018】
【表2】 表2より、本発明の構成の場合にのみ耐疲労性及び体積
膨張量ともに極めて良好な特性を示し、高圧ホースとし
て充分な性能を有していることがわかる。これは下糸層
に所定の特性値をもつポリエステル糸を所定打込み数で
編組して用い、かつ上糸層にビニロン糸を用いたことに
よるものであることが明らかである。
【0019】
【発明の効果】すなわち本発明の補強ホースによれば、
繰り返し加圧・繰り返し曲げ時の耐疲労性に優れるので
耐久性が向上するとともに、加圧時の体積変化が小さい
ので流体圧力を確実に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の補強ホースの構成説明図で
ある。
【符号の説明】
1:チューブゴム層 2:下糸層 3:中間
ゴム層 4:上糸層 5:カバーゴム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内管ゴム層とカバーゴム層とを備え、そ
    れぞれのゴム層間の中間層に上糸層と下糸層からなる少
    なくとも2層の補強糸層をもつ補強ホースにおいて、 該下糸層を構成する糸は、単位デニール当たりの引張り
    強さが8g以上、伸度が10±1.5%、単位デニール
    当たり3g荷重時の伸度が2.7±1.0%の特性値を
    もつポリエステル糸であり、また該上糸層を構成する糸
    はビニロン糸であって、該下糸層は該ポリエステル糸が
    2本合糸−24打、3本合糸−20打及び3本合糸−2
    4打から選ばれる打込み条件で編組されていることを特
    徴とする補強ホース。
JP34853692A 1992-03-05 1992-12-28 補強ホース Pending JPH06201075A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34853692A JPH06201075A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 補強ホース
DE69312348T DE69312348T2 (de) 1992-03-05 1993-03-03 Verstärkter Schlauch
EP93103387A EP0559169B1 (en) 1992-03-05 1993-03-03 Reinforcing hose
US08/026,057 US5660210A (en) 1992-03-05 1993-03-03 Layered rubber hose with reinforcing
AU34017/93A AU651924B2 (en) 1992-03-05 1993-03-04 Reinforced hose

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34853692A JPH06201075A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 補強ホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06201075A true JPH06201075A (ja) 1994-07-19

Family

ID=18397675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34853692A Pending JPH06201075A (ja) 1992-03-05 1992-12-28 補強ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06201075A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003090466A (ja) * 2001-07-11 2003-03-28 Hitachi Cable Ltd 車両用ブレーキホース
JP2003161386A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Toyoda Gosei Co Ltd ブレーキホース
JP2010096354A (ja) * 2010-01-08 2010-04-30 Toyoda Gosei Co Ltd ブレーキホース

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