JP3077169B2 - 複合ホース - Google Patents
複合ホースInfo
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- JP3077169B2 JP3077169B2 JP02154655A JP15465590A JP3077169B2 JP 3077169 B2 JP3077169 B2 JP 3077169B2 JP 02154655 A JP02154655 A JP 02154655A JP 15465590 A JP15465590 A JP 15465590A JP 3077169 B2 JP3077169 B2 JP 3077169B2
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Description
層の外周を被覆する繊維の編み上げ体よりなる補強層と
を備える複合ホースにおいて、補強層の特性が改善され
た高特性複合ホースに関する。
りなる補強層で被覆してなる複合ホースは公知である。
ガスホース等は、耐久性の面から内層は合成ゴム製とさ
れ、また、装飾性等の面から外層は軟質塩化ビニル樹脂
等で構成され、内層と外層との間に繊維の編み上げ体よ
りなる補強層が介在される場合がある。また、特に、自
動車用冷媒輸送ホースとして、内側から、樹脂層、内管
ゴム層、第1の補強層、中間ゴム層、第2の補強層、外
被ゴム層が積層一体化された複合ホースが提供されてい
る。
繊維をブレード構造又はスパイラル構造に編み上げたも
のであり、その構成繊維としてはポリエステル(PE
T)、ビニロン等の材質の繊維が挙げられ、各々単独使
用で、即ち、唯一種類の材質及び物性ないし特性の繊維
により補強層が構成されている。
長所と短所を有することから、唯一種類の材質及び物性
ないし特性の繊維で補強層を構成する従来の複合ホース
では、十分に満足し得る補強特性を得ることができない
場合がある。
有するものの、耐熱性に劣る、また、他の繊維は耐疲労
性に優れるものの熱収縮が大きいといったように、すべ
ての特性を満足し得る繊維は殆どない。芳香族ポリアミ
ド繊維、 例えば、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維(商
標名:ケブラー繊維)は、特性的には優れたものではあ
るが、高価で製品のコストアップを招くという欠点があ
る。
維の選定が難しく、特に、高耐圧性で熱収縮が少なく、
かつ安価な繊維が提供されていないことから、要求特性
を十分に満足し得る補強層を形成し得なかった。
れた複合ホースを提供することを目的とする。
被覆する補強糸の編み上げ体よりなる補強層とを備える
複合ホースにおいて、下記〜の如く、補強糸が2種
以上の異なる繊維で構成されることを特徴とする。
ィラメント)が複数本合わされてなる糸(原糸)が2本
以上(通常は2〜4本程度)撚りをかけて合わせて撚糸
としたものを複数本(通常は10〜30本程度)集束してな
り、この補強糸をスパイラル構造やブレード構造に編み
上げて補強層が形成される。
で、補強層を2種以上の異なる繊維で構成する。
る材質、物性ないし特性のフィラメントを用いる。例え
ば、フィラメントAとフィラメントBとで構成された原
糸を用いる。
質、物性ないし特性の原糸を用いる。例えば、フィラメ
ントAよりなる原糸と、フィラメントBよりなる原糸で
構成された撚糸を用いる。
質の撚糸を用いる。例えば、フィラメントAよりなる原
糸で構成された撚糸と、フィラメントBよりなる原糸で
構成された撚糸とを集束した補強糸を用いる。
性、特性の撚糸を用いる。例えば、太さ、撚りピッチ、
撚り構造又は撚り本数の異なる撚糸を集束した補強糸を
用いる。
その割合等については特に制限はなく、要求特性に応じ
て適宜決定されるが、補強糸は、芳香族ポリアミド繊維
20〜80%とポリエステル繊維80〜20%とで構成されるこ
とが好ましい。
しても良い。
組み合せて構成する。このため、各々の補強繊維の短所
を補足し合うと共に長所をより一層高め、要求特性を十
分に満足しうる補強層を形成することが可能とされる。
説明する。
す斜視図である。
ついての実施例であり、内側より樹脂層1、内管ゴム層
2、第1の補強層3、中間ゴム層4、第2の補強層5及
び外被ゴム層6が順次積層一体化されたものである。樹
脂層1は、冷媒ガス透過量を低減するために設けられた
層であり、一般にナイロン等の材質よりなる。内管ゴム
層2は耐油性や外部からの水分の透過を抑えるための層
であり、中間ゴム層4は内管ゴムと外被ゴムを接着させ
るためのものであり、外被ゴム層6は耐環境性等の向上
のために設けられる。
2の補強層5は、それぞれ補強糸3A及び補強糸5Aが、ス
パイラル(らせん)状、しかも逆方向に編み上げられて
いる。
材質のフィラメントよりなる原糸3本の撚糸20本が集束
されたものである。即ち、第3図に示す如く、補強糸3A
(又は5A)を構成する20本の撚糸10の各々の1本は、3
本の原糸11a、11b、11cにより構成され、この原糸11a、
11b、11cのうち、少なくとも2本の原糸は互いに異なる
材質のものである。
る補強糸として、異なる材質の撚糸10a、10bを組合わせ
たものを用いたものである。この場合、2種以上の撚糸
の配置(配列)は適宜決定する。
適宜採用できる。
構造であっても良い。また、補強層の数は2層以外であ
っても良く、4層、その他の構成とすることもでき、ブ
レード構造の場合には1層でも良い。
る。
ッチ、撚り構造、撚り本数にて、その物性を測定し、比
較した。結果を第1表に示す。
ある。ビニロンは熱収縮が大きく、ホース内径減少の原
因となる。また、耐熱性にも問題がある。ナイロンも強
度に問題がある。芳香族ポリアミド繊維であるケブラー
は耐疲労性に若干劣るものの、他の特性は良い。しか
しながら、コスト的には工業的に不利である。これに対
して、ケブラーとPETとを組み合わせることにより、
低コストで優れた特性の補強繊維が得られる。このよう
に、ケブラーとPETとの複合繊維は、各種特性に優
れ、またコストも比較的安価で実用的である。本発明に
おいては、特にケブラーをPET中に20〜80%の範囲で
含む複合繊維が好適である。
強層の強度、伸び、熱特性、耐疲労性等の各種特性が著
しく改善された複合ホースを、材料コストの高騰をひき
おこすことなく安価に提供することが可能とされる。
す斜視図、第3図は撚糸の一例を示す斜視図である。 1……樹脂層、2……内管ゴム層、 3……第1の補強層、4……中間ゴム層、 5……第2の補強層、6……外被ゴム層、 10……撚糸、 11a、11b、11c……原糸。
Claims (5)
- 【請求項1】内管層と、該内管層の外周を被覆する補強
糸の編み上げ体よりなる補強層とを備える複合ホースで
あって、該補強糸は複数本のフィラメントを合わせてな
る原糸が2本以上撚りをかけて合わせて撚糸としたもの
を複数本集束してなる複合ホースにおいて、 該原糸は2種以上の異なる材質、物性又は特性のフィラ
メントで構成されることを特徴とする複合ホース。 - 【請求項2】内管層と、該内管層の外周を被覆する補強
糸の編み上げ体よりなる補強層とを備える複合ホースで
あって、該補強糸は複数本のフィラメントを合わせてな
る原糸が2本以上撚りをかけて合わせて撚糸としたもの
を複数本集束してなる複合ホースにおいて、 該撚糸は2種以上の異なる材質、物性又は特性の原糸で
構成されることを特徴とする複合ホース。 - 【請求項3】内管層と、該内管層の外周を被覆する補強
糸の編み上げ体よりなる補強層とを備える複合ホースで
あって、該補強糸は複数本のフィラメントを合わせてな
る原糸が2本以上撚りをかけて合わせて撚糸としたもの
を複数本集束してなる複合ホースにおいて、 該補強糸は2種以上の異なる材質の撚糸で構成されるこ
とを特徴とする複合ホース。 - 【請求項4】内管層と、該内管層の外周を被覆する補強
糸の編み上げ体よりなる補強層とを備える複合ホースで
あって、該補強糸は複数本のフィラメントを合わせてな
る原糸が2本以上撚りをかけて合わせて撚糸としたもの
を複数本集束してなる複合ホースにおいて、 該補強糸は2種以上の異なる物性又は特性の撚糸で構成
されることを特徴とする複合ホース。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項におい
て、該補強糸は、芳香族ポリアミド繊維20〜80%とポリ
エステル繊維80〜20%とで構成されることを特徴とする
複合ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02154655A JP3077169B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 複合ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02154655A JP3077169B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 複合ホース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0446286A JPH0446286A (ja) | 1992-02-17 |
JP3077169B2 true JP3077169B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=15588987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02154655A Expired - Lifetime JP3077169B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 複合ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077169B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH072778B2 (ja) * | 1985-02-06 | 1995-01-18 | 三菱油化株式会社 | オレフイン重合用触媒成分の製造法 |
JPH07144379A (ja) * | 1993-11-25 | 1995-06-06 | Tokai Rubber Ind Ltd | 車両用配管ホース |
-
1990
- 1990-06-13 JP JP02154655A patent/JP3077169B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0446286A (ja) | 1992-02-17 |
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