JP2005113517A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物本体の強度を低下させることなく、建物本体の外壁のうち、南側等を向いているある一面に大きな開口部を容易に設けることができる建物を提供する。
【解決手段】建物本体2の平面視における外周面のうち、ある一面3aに設けられている開口部の開口面積の総和が、他の全ての面3b〜3dに設けられている開口部の開口面積の総和より大きく設定されており、建物本体2内には、階段室20が前記ある一面3aに接するようにして設けられており、前記階段室20が接するある一面3aは耐力壁5で形成されており、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25になっている。したがって、ある一面3aに設けられている開口部を大きくしても、建物本体2の強度が低下することがない。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物本体内に、外壁のある一面側に接する階段室を設けた建物に関する。
例えば、特許文献1には、建物本体の南側の外壁に階段領域を設けたものが記載されている。この階段領域は、玄関を外側、すなわち外壁に面して配置し、該玄関の横隣に外壁に面して一階から二階に通じる階段、便所を順次配置するとともに、これら玄関、階段、便所の内側(外壁と反対の側)にこれらに通じるホールを配置して全体の平面視形状を矩形にしたものである
特開平7−317336号公報
ところで、上記特許文献1に記載されている建物において、その南側の外壁に大きな開口部を設ければ、この開口部から採光を十分に取ることができる。しかし、大きな開口部を設けると、その分だけ南側の外壁の壁量が少なくなって、建物の強度が低下するため、大きな開口部を設けるのは困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物本体の強度を低下させることなく、建物本体の外壁のうち、南側等を向いているある一面に大きな開口部を容易に設けることができる建物を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、建物本体2の平面視における外周面のうち、ある一面3aに設けられている開口部の開口面積の総和が、他の全ての面3b〜3dに設けられている開口部の開口面積の総和より大きく設定されており、
前記建物本体2内には、階段室20が前記ある一面3aに接するようにして設けられており、前記階段室20が接するある一面(例えば南側を向く面)3aは耐力壁5で形成されており、
前記階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25になっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、階段室20が建物本体2の外周面のうちのある一面3aに接するようにして設けられており、このある一面3aが耐力壁5で形成されている。階段室20は壁に囲まれているので、この階段室20の壁と耐力壁とが建物本体2を支持する構造体を構成する。したがって、ある一面3aに設けられている開口部が、その開口面積の総和を、他の全ての面3b〜3dに設けられている開口部の開口面積の総和より大きくなるように、大きくしても、前記構造体によって建物本体2の強度が低下することがない。したがって、南側等を向いているある一面3aに大きな開口部を容易に設けることができる。
また、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25となっているので、この居室25に大きな開口部から採光を十分に取れる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物において、
前記階段室20は、前記耐力壁5と、この耐力壁5に対して直角方向に連続する第1壁21と、この第1壁21に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁5と平行な第2壁22とで囲まれており、前記第1壁21と第2壁22とは上階床23と連結されていることを特徴とする。
ここで、前記第1壁21と第2壁22とは、間仕切壁で構成してもよいし、耐力壁で構成してもよい。
請求項2に記載の発明によれば、階段室20は、耐力壁5と、第1壁21と、第2壁22とで囲まれているので、階段室20は平面視において略コ字状の構造体の内側に形成される。そして、第1壁21および第2壁22は上階床23に連結されているので、前記略コ字状の構造体によって建物本体2の上階の前記ある一面3a側が支持される。したがって、建物本体2の強度を高めることができるので、南側等を向いているある一面3aに大きな開口部を容易に設けることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の建物において、
前記階段室20の回りにある居室25のうちの少なくとも一部(例えば居間25a)は、前記階段室20のある階の上階に吹き抜ける吹き抜け30を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、居室25の少なくとも一部(例えば居間25a)は、吹き抜け30を有しているので、前記ある一面3aに設けられている開口部から上階部分を通して居室25の少なくとも一部(例えば居間25a)に採光できるとともに、通風性も確保できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図5および図6に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
前記建物本体2の平面視における外周面のうち、前記ある一面3aと対向する面3cに沿って水回り系の部屋(台所27、トイレ28、浴室32、洗面室33、トイレ34)が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、階段室20の回りに仕切りがなく、建物本体2の前記ある一面3aと対向する面3cに沿って水回り系の部屋(台所27、トイレ28、浴室32、洗面室33、トイレ34)があるので、この部屋にも採光を前記ある一面3aに設けられた大きな開口部から採光できる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
前記階段室20が接するある一面3aを形成する耐力壁20に、バルコニー床40が取付けられており、このバルコニー床40の先端部が前記耐力壁5と平行な壁43と柱44のうちの少なくともいずれか一方によって支持されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、耐力壁5と、バルコニー床40と、壁43と柱44のうちの少なくともいずれか一方とによって門型あるはテーブル型の構造となるので、建物本体2のある一面3a側を外側から補強することができる。したがって、ある一面3aに大きな開口部を設けても、建物本体2の強度が不足することがない。
請求項6に記載の発明は、例えば図9〜図11に示すように、請求項3〜5のいずれか一項に記載の建物において、
前記建物本体2を支持する基礎1から建物本体2内に吸気し、この吸気された空気が前記階段室20および吹き抜け30を通って上階に至って、屋根に設けられた排気部52から排気する換気構造を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、建物本体2が、前記吹き抜け30、階段室20によって上下階に亙って大きく連通しているので、上記のような換気構造によって、建物内全体の換気を効率的に行うことができる。
本発明によれば、階段室が建物本体の外周面のうちのある一面に設けられている開口部が、その開口面積の総和を、他の全ての面に設けられている開口部の開口面積の総和より大きくなるように、大きくしても、階段室を形成する壁と耐力壁とで構成された構造体によって建物の強度が低下することがない。したがって、南側等を向いているある一面に大きな開口部を容易に設けることができる。
また、階段室回りは、間仕切のない連続した居室となっているので、この居室に大きな開口部から採光を十分に取れる。
特に、階段室を、前記耐力壁と、この耐力壁に対して直角方向に連続する第1壁と、この第1壁に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁と平行な第2壁とで構成された平面視略コ字状の構造体内に形成することによって、建物本体の上階の前記ある一面側が支持される。したがって、建物の強度を高めることができるので、南側等を向いているある一面に大きな開口部を容易に設けることができる。
また、居室の少なくとも一部を、吹き抜けとすることによって、大きな開口部から上階部分を通して居室の少なくとも一部に採光できるとともに、通風性も確保できる。
加えて、階段室の回りに仕切りがないので、建物本体の前記ある一面と対向する面に沿って水回り系の部屋を設けることによって、この部屋にも採光を前記ある一面に設けられた大きな開口部から採光できる。
また、前記耐力壁に、バルコニー床を取り付け、このバルコニー床の先端部を前記耐力壁と平行な壁と柱のうちの少なくともいずれか一方によって支持することによって、建物本体のある一面側を外側から補強することができる。したがって、建物本体のある一面に大きな開口部を設けても、建物本体の強度が不足することがない。
さらに、建物本体が、前記吹き抜け、階段室によって上下階に亙って大きく連通しているので、建物本体を支持する基礎から建物本体内に吸気し、この吸気された空気が前記階段室および吹き抜けを通って上階に至って、屋根に設けられた排気部から排気する換気構造を備えることによって、建物内全体の換気を効率的に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7は本発明に係る建物の一例を示すものである。図1は建物の正面図、図2は背面図、図3は右側面図、図4は左側面図である。また、図5は建物の1階の平面図、図6は2階の平面図、図7はスキップ2階の平面図である。
これらの図に示す建物は、基礎1とこの基礎1上に構築された建物本体2とから構成されている。建物本体2は複数の建物ユニットを連結して構成されたユニット式のものである。なお、建物ユニットは、四隅に立設された4本の柱と、これら柱の上端部間に架設された4本の上梁と、柱の下端部間に架設された4本の下梁を有する骨組みを備えてほぼ箱形に形成されたものである。
前記建物本体2は、図5〜図7に示すように、平面視において矩形状に形成されており、その外壁は4つの面3a,3b,3c,3dを備えている。面3aは南側を向く面、面3bは西側を向く面、3cは北側を向く面、3dは東側を向く面である。
建物本体2の4つの面のうちの、面(ある一面)3aには、図1および図5に示すように、その1階部分に引違い式の4連の掃出し窓4,4が左右に離間して設けられており、該掃出し窓4,4間にある外壁は耐力壁5となっている。
また、建物本体2の面3aの2階部分には、図1、図6および図7に示すように、その左側には窓6,7が上下に2段、それぞれ横方向に4つ設けられている。上の窓6は片開き式の窓であり、下の窓7は嵌め殺し式の窓である。また、窓6,7の右側には、引違い式の4連の掃出し窓8が設けられており、掃出し窓8と窓6,7の間にある外壁は、1階の耐力壁5と連続する耐力壁5となっている。
このように、建物本体2の面3aには、前記耐力壁5と、掃出し窓4,4、窓6,7、掃出し窓8とが設けられており、その大部分は掃出し窓4,4、窓6,7、掃出し窓8によって構成される開口部である。
また、建物本体2の面3bには、図4および図5に示すように、その1階部分に玄関扉9と片開き式の窓10とが設けられている。
また、建物本体2の面3bの2階には、図4および図6に示すように、片開き式の窓11が設けられている。
このように、建物本体2の面3bには、耐力壁である外壁と、玄関扉9、窓10,11とが設けられており、その大部分は外壁よって構成されており、その一部分が玄関扉9、窓10,11のような開口部である。
さらに、建物本体2の面3cには、図2および図5に示すように、その1階部分の中央部に勝手口扉12が設けられており、この勝手口扉12の左側に引違い式の窓13が設けられている。また、勝手口扉12の右側には、片開き式の小窓14,14が設けられている。
また、建物本体2の面3cの2階には、図2および図6に示すように、中央部に片開き式の窓15が設けられており、この窓15の右側に小窓16,16が設けられている。
このように、建物本体2の面3cには、耐力壁である外壁と、勝手口扉12、窓13、小窓14,14、窓15、小窓16,16が設けられており、その大部分は外壁よって構成されており、その一部分が勝手口扉12、窓13、小窓14,14、窓15、小窓16,16のような開口部である。
また、建物本体2の面3dには、図3および図5に示すように、その1階部分に開口部は設けられておらず、図3および図6および図7に示すように、2階部分に窓17,18が上下に離間して設けられている。
このように、建物本体2の面3dには、耐力壁である外壁と、窓17,18が設けられており、その大部分は外壁よって構成されており、その一部分が窓17,18のような開口部である。
そして、建物本体2の面(ある一面)3aに設けられている開口部の開口面積の総和は、他の全ての面3b,3c,3dに設けられている開口部の開口面積の総和より大きく設定されている。
したがって、本実施の形態の建物では、南側を向いている面3aから大きく採光できるようになっている。
また、前記建物本体2内には、図5および図6に示すように、階段室20が設けられており、この階段室20が接する面3aは上述したように耐力壁5で形成されている。つまり、階段室20は、耐力壁5と、この耐力壁5に対して直角方向に連続する第1壁21と、この第1壁21に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁5と平行な第2壁22とで囲まれており、これら第1壁21と第2壁22とは2階床23に連結されている。これら第1壁21および第2壁22は耐力壁で構成されている。
このように、階段室22は平断面視略コ字状の壁の内側に設けられており、このコ字状の壁が2階床23に連結されている。
また、図5に示すように、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25となっており、この居室25のうち左側(西側)部分が居間25aとなっており、右側(東側)部分が食堂25bとなっている。また、食堂25bの北側には和室26が設けられている。この和室26の西側に台所27が設けられており、この台所27の西側にトイレ28が設けられている。このトイレ28の西側に玄関29が設けられている。
前記台所27、トイレ28等の水回り系の部屋は、建物本体2の南側の面3aと対向する北側の面3cに沿って配置されている。
さらに、前記居室20の居間25aの上方は、階段室20のある階の上階、つまり2階に吹き抜ける吹き抜け30となっている。
また、建物本体2の2階には、図6に示すように、前記居間25aの上方の吹き抜け30の北側に寝室31が設けられており、この寝室31には階段室20内の階段20aから出入りできるようになっている。寝室31の北側には、浴室32、洗面室33、トイレ34が設けられており、これら浴室32、洗面室33、トイレ34等の水回り系の部屋は、建物本体2の南側の面3aと対向する北側の面3cに沿って配置されている。
また、寝室31の東側には、収納室35が設けられている。この収納室35は天井高が90〜140mm程度の高さのものであり、収納専用として使用されるものである。この収納室35には、出入口35a,35bが設けられており、出入口35aはトイレ34の前のホールに面しており、出入口35bは2階から半階上のスキップ2階への階段36の降り口に面している。また、収納室35の南側には、階段36を挟んで居室37が設けられている。この居室37は例えば子供部屋として使用されるもので、その天井高は収納室35の天井高より高く、スキップ2階の天井までの高さを有している。
また、建物本体2のスキップ2階には、図7に示すように、北東の角部に寝室38が設けられている。また、寝室38の西側には、この寝室38より床高が高いロフト40が設けられており、開口部40aから出入りできるようになっている。また、ロフト40の南側には収納室41が設けられており、開口部40bから出入りできるようになっている。この収納室41は、1階の居間25aの上方の吹き抜け30より上方に設けられたものであり、その床は2階にある寝室31の床より高くなっている。そして、収納室41には、寝室31とロフト40の双方から出入りできるようになっている。
また、図1、図3〜図6に示すように、建物本体2の南側の面3aの耐力壁5には、2階のバルコニーを構成するバルコニー床40が取り付けられている。このバルコニー床40は平面視矩形状のものであり、その先端と側端の縁部には手摺壁41が立設されている。また、バルコニー床40の先端部は、壁43と柱44とによって下方から支持されている。壁43は前記耐力壁5と平行に設けられたものであり、バルコニ床40の先端部の左側部を支持している。また、柱44も耐力壁5と平行に設けられたものであり、バルコニ床40の先端部の右隅を支持している。
したがって、このようなバルコニーの支持構造では、耐力壁5と、バルコニー床40と、壁43とが連続して門型の構造となり、さらに、柱44を付加することでテーブル型の構造となり、強度に優れたものとなる。
このように、本実施の形態の建物では、建物本体2の南側の面(ある一面)3aに設けられている開口部が、その開口面積の総和を、他の全ての面3b〜3dに設けられている開口部の開口面積の総和より大きくなるように、大きくしても、階段室20を形成する壁(例えば第1壁21、第2壁22)と耐力壁5で構成された構造体によって建物本体2の強度が低下することがない。したがって、南側等を向いているある一面に大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7,8)を容易に設けることができる。
また、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25となっているので、この居室25に大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7,8)から採光を十分に取れる。
また、階段室20が、耐力壁5と、この耐力壁5に対して直角方向に連続する第1壁21と、この第1壁21に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁5と平行な第2壁22とで構成された平面視略コ字状の構造体内に形成されているので、この構造体によって、建物本体2の南側の面3aが支持される。したがって、建物の強度を高めることができるので、南側等を向いている面3aに大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7,8)を容易に設けることができる。
また、居室25の居間25aを、吹き抜け30としたので、大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7)から2階部分を通して居間25に採光できるとともに、通風性も確保できる。
加えて、階段室20の回りに仕切りがないので、建物本体2の南側の面3aと対向する面3cに沿って設けられた水回り系の部屋(台所27、トイレ28、浴室32、洗面室33、トイレ34にも採光を南側の面3aに設けられた大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7)から採光できる。
また、耐力壁5に、バルコニー床40を取り付け、このバルコニー床40の先端部を耐力壁5と平行な壁43および柱44によって支持したので、建物本体2の南側の面3aを外側から補強することができる。したがって、建物本体2の南側の面3aに大きな開口部を設けても、建物本体2の強度が不足することがない。
また、本実施の形態の建物は以下のような換気構造を備えている。すなわちまず、図5に示すように、階段室20の階段20aの下方は収納部となっており、この収納部に換気ユニット本体50が設置されている。この換気ユニット本体50には、外部吸入用配管51(図9参照)と屋内供給用配管(図示略)がそれぞれ接続されている。
外部吸入用配管51は、建物の外部の空気を屋内に取り入れるために建物の外部から換気ユニット本体11に連通するものであり、建物の基礎1を貫通して、換気ユニット本体50に接続されている。
屋内供給用配管は、外部吸入用配管51から吸入された空気を換気ユニット本体11を介して建物本体2内に供給するものである。
前記換気ユニット本体50は、電動モーターと、この電動モーターにより回転する多数の羽根を備えた換気扇とからなり、換気扇の羽根により発生する強制的な空気の流れを利用して、配管の内部の空気を強制的に移動させることができるものである。すなわち、外部吸入用配管51の空気を屋内供給用配管に向かって強制的に移動させることができるものである。具体的には、特に図示しないが、羽根車の回転に伴って気体の遠心力を利用し、気体を圧送するターボファンと、このターボファンからの吹き出し流路を形成するケーシングとを備えているものである。
前記外部吸入用配管51から吸入された外の新鮮な空気は換気ユニット本体11を介して、屋内供給用配管に供給される。屋内供給用配管は、建物本体2の壁等に設けられた吹出口から吹出される。
吹出された空気は階段室20および吹き抜け30を通って上階に至り、さらに、収納室41やロフト40等を通って、屋根に設けられた排気部52から排気される。また、吹出口から吹出された空気とともに、南側の面3aに設けられた開口部や他の面3b〜3cに設けられた開口部から流入してくる空気も同様にして排気部52から排気される。
排気部52は、屋根の棟部に所定間隔離間して2つ設けられており、以下のように構成されている。すなわち、図11に示すように、屋根の棟部には、開口部55が形成されており、この開口部55には、四角筒状の支持部材56が取り付けられており、この支持部材56に排気筒57が取り付けられている。
この排気筒57はパルクと称される軽量気泡コンクリートで形成された板状の部材を四角筒状に組立てたものである。そして、この換気筒57の下端部と屋根の屋根材58との間には水切り59が設けられており、換気筒57と屋根材58との取合い箇所からの雨漏りを防止している。さらに、取付部材56と排気筒57との間には防水シート60が挿入されており、この防水シート60の上端部は支持部材56の上端部まで立上げられ、防水シート60の下端部は屋根材58と屋根パネル61との間まで延出されている。
前記支持部材56の上端開口は閉塞板61によって閉塞されている。この閉塞板61には開口が形成されており、この開口にダクト62が接続されている。このダクト62の下端部はフード63aに連結されており、このフード63aには換気扇63bが取り付けられている。また、この換気扇63bには、温度センサ(図示略)が取り付けられており、例えば35℃以上で換気扇63bが作動するようになっている。
また、前記排気筒57の上端開口にはキャップ64が上下に所定間隔を隔てて被せられている。このキャップ64は、前記支持部材56の上端部に上方に突出するようにして固定された取付金具65を介して支持部材56に取り付けられている。取付金具65は支持部材56の周方向に所定間隔で複数取り付けられており、該取付金具65の上端部は外側に折曲されて排気筒57の上端面より外側まで延出されている。取付金具65の外周部には外周リング66が取り付けられており、この外周リング66と排気筒57との間は隙間が設けられている。
そして、上記のように構成された排気部52では、換気扇63bを回すことによって建物本体2内の空気がダクト62に流入し、このダクト62内に流入した空気は、その先端部から流出し、さらに、閉塞板61とキャップ64との間の隙間を径方向外側に向けて流れ、取付金具65,65から抜け出て、排気筒57と外周リング66との間の隙間から外部に排気されるようになっている。
上記のような換気構造を備えた建物では、屋外の新鮮な空気が基礎1を貫通して設けられた外部吸入用配管51を流通し、換気ユニット本体50を介して吹出口から吹出され、この吹出された空気は温度差を利用した熱還流により、スキップ2階へと抜け、さらに前記換気扇63bによって換気筒57から外部に排気される。したがって、小屋裏にこもりがちな熱気はこの排気筒57を通して排気され、いつも快適な温度環境を保つことができる。また、建物本体2が、前記吹き抜け30、階段室20によって上下階に亙って大きく連通しているので、建物内全体の換気を効率的に行うことができる。
なお、本実施の形態では、階段室20を構成する耐力壁5は建物本体2の南側を向く面3aの左右方向略中央部に設けられているが、耐力壁5は中央部から左右のいずれか側にずらして設けてもよい。また、耐力壁20はある一面3aの1ヶ所に設けたが、建物本体2を大きくする場合には、耐力壁を複数設けてもよい。
本発明に係る建物の一例を示すものであり、建物の正面図である。 同、背面図である。 同、右側面図である。 同、左側面図である。 同、建物の1階の平面図である。 同、建物の2階の平面図である。 同、建物のスキップ2階の平面図である。 同、建物の正断面図である。 図8におけるA−A線断面図である。 図8におけるB−B線断面図である。 本発明に係る建物の排気部を示す断面図である。
符号の説明
1 基礎
2 建物本体
3a 建物本体のある一面
3b〜3d その他の面
5 耐力壁
20 階段室
21 第1壁
22 第2壁
23 2階床
25 居室
30 吹き抜け
40 バルコニー床
43 壁
44 柱
52 排気部

Claims (6)

  1. 建物本体の平面視における外周面のうち、ある一面に設けられている開口部の開口面積の総和が、他の全ての面に設けられている開口部の開口面積の総和より大きく設定されており、
    前記建物本体内には、階段室が前記ある一面に接するようにして設けられており、前記階段室が接するある一面は耐力壁で形成されており、
    前記階段室の回りは、間仕切のない連続した居室になっていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記階段室は、前記耐力壁と、この耐力壁に対して直角方向に連続する第1壁と、この第1壁に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁と平行な第2壁とで囲まれており、前記第1壁と第2壁とは上階床と連結されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記階段室の回りにある居室のうちの少なくとも一部は、前記階段室のある階の上階に吹き抜ける吹き抜けを有することを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記建物本体の平面視における外周面のうち、前記ある一面と対向する面に沿って水回り系の部屋が設けられていることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記階段室が接するある一面を形成する耐力壁に、バルコニー床が取付けられており、このバルコニー床の先端部が前記耐力壁と平行な壁と柱のうちの少なくともいずれか一方によって支持されていることを特徴とする建物。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の建物において、
    前記建物本体を支持する基礎から建物本体内に吸気し、この吸気された空気が前記階段室および吹き抜けを通って上階に至って、屋根に設けられた排気部から排気する換気構造を備えていることを特徴とする建物。
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