JP2005113517A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物本体2の平面視における外周面のうち、ある一面3aに設けられている開口部の開口面積の総和が、他の全ての面3b〜3dに設けられている開口部の開口面積の総和より大きく設定されており、建物本体2内には、階段室20が前記ある一面3aに接するようにして設けられており、前記階段室20が接するある一面3aは耐力壁5で形成されており、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25になっている。したがって、ある一面3aに設けられている開口部を大きくしても、建物本体2の強度が低下することがない。
【選択図】図5
Description
前記建物本体2内には、階段室20が前記ある一面3aに接するようにして設けられており、前記階段室20が接するある一面(例えば南側を向く面)3aは耐力壁5で形成されており、
前記階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25になっていることを特徴とする。
また、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25となっているので、この居室25に大きな開口部から採光を十分に取れる。
前記階段室20は、前記耐力壁5と、この耐力壁5に対して直角方向に連続する第1壁21と、この第1壁21に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁5と平行な第2壁22とで囲まれており、前記第1壁21と第2壁22とは上階床23と連結されていることを特徴とする。
前記階段室20の回りにある居室25のうちの少なくとも一部(例えば居間25a)は、前記階段室20のある階の上階に吹き抜ける吹き抜け30を有することを特徴とする。
前記建物本体2の平面視における外周面のうち、前記ある一面3aと対向する面3cに沿って水回り系の部屋(台所27、トイレ28、浴室32、洗面室33、トイレ34)が設けられていることを特徴とする。
前記階段室20が接するある一面3aを形成する耐力壁20に、バルコニー床40が取付けられており、このバルコニー床40の先端部が前記耐力壁5と平行な壁43と柱44のうちの少なくともいずれか一方によって支持されていることを特徴とする。
前記建物本体2を支持する基礎1から建物本体2内に吸気し、この吸気された空気が前記階段室20および吹き抜け30を通って上階に至って、屋根に設けられた排気部52から排気する換気構造を備えていることを特徴とする。
また、階段室回りは、間仕切のない連続した居室となっているので、この居室に大きな開口部から採光を十分に取れる。
また、居室の少なくとも一部を、吹き抜けとすることによって、大きな開口部から上階部分を通して居室の少なくとも一部に採光できるとともに、通風性も確保できる。
加えて、階段室の回りに仕切りがないので、建物本体の前記ある一面と対向する面に沿って水回り系の部屋を設けることによって、この部屋にも採光を前記ある一面に設けられた大きな開口部から採光できる。
さらに、建物本体が、前記吹き抜け、階段室によって上下階に亙って大きく連通しているので、建物本体を支持する基礎から建物本体内に吸気し、この吸気された空気が前記階段室および吹き抜けを通って上階に至って、屋根に設けられた排気部から排気する換気構造を備えることによって、建物内全体の換気を効率的に行うことができる。
図1〜図7は本発明に係る建物の一例を示すものである。図1は建物の正面図、図2は背面図、図3は右側面図、図4は左側面図である。また、図5は建物の1階の平面図、図6は2階の平面図、図7はスキップ2階の平面図である。
建物本体2の4つの面のうちの、面(ある一面)3aには、図1および図5に示すように、その1階部分に引違い式の4連の掃出し窓4,4が左右に離間して設けられており、該掃出し窓4,4間にある外壁は耐力壁5となっている。
また、建物本体2の面3aの2階部分には、図1、図6および図7に示すように、その左側には窓6,7が上下に2段、それぞれ横方向に4つ設けられている。上の窓6は片開き式の窓であり、下の窓7は嵌め殺し式の窓である。また、窓6,7の右側には、引違い式の4連の掃出し窓8が設けられており、掃出し窓8と窓6,7の間にある外壁は、1階の耐力壁5と連続する耐力壁5となっている。
このように、建物本体2の面3aには、前記耐力壁5と、掃出し窓4,4、窓6,7、掃出し窓8とが設けられており、その大部分は掃出し窓4,4、窓6,7、掃出し窓8によって構成される開口部である。
また、建物本体2の面3bの2階には、図4および図6に示すように、片開き式の窓11が設けられている。
このように、建物本体2の面3bには、耐力壁である外壁と、玄関扉9、窓10,11とが設けられており、その大部分は外壁よって構成されており、その一部分が玄関扉9、窓10,11のような開口部である。
また、建物本体2の面3cの2階には、図2および図6に示すように、中央部に片開き式の窓15が設けられており、この窓15の右側に小窓16,16が設けられている。
このように、建物本体2の面3cには、耐力壁である外壁と、勝手口扉12、窓13、小窓14,14、窓15、小窓16,16が設けられており、その大部分は外壁よって構成されており、その一部分が勝手口扉12、窓13、小窓14,14、窓15、小窓16,16のような開口部である。
このように、建物本体2の面3dには、耐力壁である外壁と、窓17,18が設けられており、その大部分は外壁よって構成されており、その一部分が窓17,18のような開口部である。
したがって、本実施の形態の建物では、南側を向いている面3aから大きく採光できるようになっている。
このように、階段室22は平断面視略コ字状の壁の内側に設けられており、このコ字状の壁が2階床23に連結されている。
前記台所27、トイレ28等の水回り系の部屋は、建物本体2の南側の面3aと対向する北側の面3cに沿って配置されている。
さらに、前記居室20の居間25aの上方は、階段室20のある階の上階、つまり2階に吹き抜ける吹き抜け30となっている。
また、寝室31の東側には、収納室35が設けられている。この収納室35は天井高が90〜140mm程度の高さのものであり、収納専用として使用されるものである。この収納室35には、出入口35a,35bが設けられており、出入口35aはトイレ34の前のホールに面しており、出入口35bは2階から半階上のスキップ2階への階段36の降り口に面している。また、収納室35の南側には、階段36を挟んで居室37が設けられている。この居室37は例えば子供部屋として使用されるもので、その天井高は収納室35の天井高より高く、スキップ2階の天井までの高さを有している。
したがって、このようなバルコニーの支持構造では、耐力壁5と、バルコニー床40と、壁43とが連続して門型の構造となり、さらに、柱44を付加することでテーブル型の構造となり、強度に優れたものとなる。
また、階段室20の回りは、間仕切のない連続した居室25となっているので、この居室25に大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7,8)から採光を十分に取れる。
また、居室25の居間25aを、吹き抜け30としたので、大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7)から2階部分を通して居間25に採光できるとともに、通風性も確保できる。
加えて、階段室20の回りに仕切りがないので、建物本体2の南側の面3aと対向する面3cに沿って設けられた水回り系の部屋(台所27、トイレ28、浴室32、洗面室33、トイレ34にも採光を南側の面3aに設けられた大きな開口部(掃出し窓4,4、窓6,7)から採光できる。
また、耐力壁5に、バルコニー床40を取り付け、このバルコニー床40の先端部を耐力壁5と平行な壁43および柱44によって支持したので、建物本体2の南側の面3aを外側から補強することができる。したがって、建物本体2の南側の面3aに大きな開口部を設けても、建物本体2の強度が不足することがない。
外部吸入用配管51は、建物の外部の空気を屋内に取り入れるために建物の外部から換気ユニット本体11に連通するものであり、建物の基礎1を貫通して、換気ユニット本体50に接続されている。
屋内供給用配管は、外部吸入用配管51から吸入された空気を換気ユニット本体11を介して建物本体2内に供給するものである。
吹出された空気は階段室20および吹き抜け30を通って上階に至り、さらに、収納室41やロフト40等を通って、屋根に設けられた排気部52から排気される。また、吹出口から吹出された空気とともに、南側の面3aに設けられた開口部や他の面3b〜3cに設けられた開口部から流入してくる空気も同様にして排気部52から排気される。
この排気筒57はパルクと称される軽量気泡コンクリートで形成された板状の部材を四角筒状に組立てたものである。そして、この換気筒57の下端部と屋根の屋根材58との間には水切り59が設けられており、換気筒57と屋根材58との取合い箇所からの雨漏りを防止している。さらに、取付部材56と排気筒57との間には防水シート60が挿入されており、この防水シート60の上端部は支持部材56の上端部まで立上げられ、防水シート60の下端部は屋根材58と屋根パネル61との間まで延出されている。
また、前記排気筒57の上端開口にはキャップ64が上下に所定間隔を隔てて被せられている。このキャップ64は、前記支持部材56の上端部に上方に突出するようにして固定された取付金具65を介して支持部材56に取り付けられている。取付金具65は支持部材56の周方向に所定間隔で複数取り付けられており、該取付金具65の上端部は外側に折曲されて排気筒57の上端面より外側まで延出されている。取付金具65の外周部には外周リング66が取り付けられており、この外周リング66と排気筒57との間は隙間が設けられている。
上記のような換気構造を備えた建物では、屋外の新鮮な空気が基礎1を貫通して設けられた外部吸入用配管51を流通し、換気ユニット本体50を介して吹出口から吹出され、この吹出された空気は温度差を利用した熱還流により、スキップ2階へと抜け、さらに前記換気扇63bによって換気筒57から外部に排気される。したがって、小屋裏にこもりがちな熱気はこの排気筒57を通して排気され、いつも快適な温度環境を保つことができる。また、建物本体2が、前記吹き抜け30、階段室20によって上下階に亙って大きく連通しているので、建物内全体の換気を効率的に行うことができる。
2 建物本体
3a 建物本体のある一面
3b〜3d その他の面
5 耐力壁
20 階段室
21 第1壁
22 第2壁
23 2階床
25 居室
30 吹き抜け
40 バルコニー床
43 壁
44 柱
52 排気部
Claims (6)
- 建物本体の平面視における外周面のうち、ある一面に設けられている開口部の開口面積の総和が、他の全ての面に設けられている開口部の開口面積の総和より大きく設定されており、
前記建物本体内には、階段室が前記ある一面に接するようにして設けられており、前記階段室が接するある一面は耐力壁で形成されており、
前記階段室の回りは、間仕切のない連続した居室になっていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記階段室は、前記耐力壁と、この耐力壁に対して直角方向に連続する第1壁と、この第1壁に対して直角方向に連続し、かつ、前記耐力壁と平行な第2壁とで囲まれており、前記第1壁と第2壁とは上階床と連結されていることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記階段室の回りにある居室のうちの少なくとも一部は、前記階段室のある階の上階に吹き抜ける吹き抜けを有することを特徴とする建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
前記建物本体の平面視における外周面のうち、前記ある一面と対向する面に沿って水回り系の部屋が設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
前記階段室が接するある一面を形成する耐力壁に、バルコニー床が取付けられており、このバルコニー床の先端部が前記耐力壁と平行な壁と柱のうちの少なくともいずれか一方によって支持されていることを特徴とする建物。 - 請求項3〜5のいずれか一項に記載の建物において、
前記建物本体を支持する基礎から建物本体内に吸気し、この吸気された空気が前記階段室および吹き抜けを通って上階に至って、屋根に設けられた排気部から排気する換気構造を備えていることを特徴とする建物。
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