JP2007132154A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物内に大きな収納スペースを設けることができるとともに、自然換気を効率良く行うことが可能な建物。
【解決手段】下階床10aの一部の上方に第1上階床20aが設けられ、この第1上階床20aと下階床10aとの間が第1部屋11とされ、前記第1上階床20aの一部の上方および前記下階床10aの上方に第2上階床20bが設けられ、第1上階床20aと第2上階床20bとの間が収納室2とされるとともに、第2上階床20bと下階床10aとの間が前記第1部屋11および収納室2に隣接する第2部屋12とされており、前記収納室2に隣接するようにして前記第1上階床20a上に第3部屋21が設けられ、この第3部屋21に隣接するようにして前記第2上階床20b上に第4部屋22が設けられており、 前記収納室2には、前記第2部屋12および第3部屋21に面して開口部3、4が設けられた建物1。
【選択図】図1

Description

本発明は、下階において異なる天井高さに設定された複数の部屋と、下階の部屋に合わせ、上階において異なる床レベルとなるように設定された複数の部屋とを備えた建物に関する。
近年、空調機器の発達に伴い、空調機器を利用して冷暖房を行うようになっている。そのため、住宅等の建物においては、空調効果を高めるために、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
そして、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344253号公報
ところが、このような換気装置を用いると換気装置の設置にコストがかかる上、多くのエネルギーを消費するという問題があった。このため、特に、春や秋等の気候がよい季節においては上記のような換気装置を用いずに、各部屋の窓やドアを開けて建物内に外気を導入し、建物内部の空気と入れ換える等して自然換気を行うようにしている。
しかしながら、暖かい空気は上昇する性質を備えており、各部屋の窓やドアを開けただけでは、この暖かい空気が各部屋の天井部付近に溜まってしまい、効率よく換気を行うことが困難であった。このため、住宅等の建物において自然換気を効率良く行うことが可能な技術の開発が望まれていた。
また、以上のような換気装置や空調機器は、建物の各部屋や小屋裏空間、天井懐等に設置されるが、その際、建物内の各部屋の天井高を低くとったり、収納スペースを削ったりなどして設置のためのスペースを確保する場合がある。
このため、上記のように効率の良い自然換気が可能な建物においては、前記換気装置や空調機器を設置するためのスペースを確保するかわりに、例えば、建物内に比較的大きな収納スペースを設ける等、建物内のスペースを有効的に活用したいという要望があった。
本発明の課題は、建物内に比較的大きな収納スペースを設けることができるとともに、自然換気を効率良く行うことが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は建物1であり、例えば、図1に示すように、下階床10aの一部の上方に第1上階床20aが設けられ、この第1上階床20aと下階床10aとの間が第1部屋11とされ、
前記第1上階床20aの一部の上方および前記下階床10aの上方に第2上階床20bが設けられ、第1上階床20aと第2上階床20bとの間が収納室2とされるとともに、第2上階床20bと下階床10aとの間が前記第1部屋11および収納室2に隣接する第2部屋12とされており、
前記収納室2に隣接するようにして前記第1上階床20a上に第3部屋21が設けられ、この第3部屋21に隣接するようにして前記第2上階床20b上に第4部屋22が設けられており、
前記収納室2には、前記第2部屋12および第3部屋21に面して開口部3、4が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記第2部屋12が前記第1部屋11よりも天井高の高い部屋になっているとともに、前記第3部屋21が設けられる第1上階床20aが、前記第4部屋22が設けられる第2上階床20bよりも低い床レベルになっているので、前記第2部屋12の天井部付近と前記第3部屋21の床付近との間に比較的大きい空間を形成することができ、この空間に前記収納室2を設けることができる。
また、建物1の上階20と下階10とのほぼ中間に位置する前記第1上階床20a上に比較的大きい収納スペースを設けることによって、下階10や外部で使用する物品も、上階20で使用する物品も収納しやすくなるので、建物1の収納性能を向上することが可能となる。さらに、同じ床レベルに前記収納室2と第3部屋21とが設けられているので、前記第3部屋21からの物品の搬入および搬出がし易い。
その上、前記収納室2に前記第2部屋12および第3部屋21に面して開口部3、4が設けられることによって、下階10の部屋の空気は上階20へと行き渡りやすくなり、上階20の部屋の空気は下階10へと行き渡りやすくなるので、建物1全体の空気の流通性が向上し、建物1内の換気を行う際において効率良く自然換気を行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記第4部屋22の上部にロフト23が設けられ、このロフト23の天井部には、上端部が屋根25から上方に突出して外部と連通する排気塔24が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記第4部屋22の上部にロフト23が設けられ、このロフト23の天井部に、上端部が屋根25から上方に突出して外部と連通する排気塔24が設けられることによって、暖かい空気の上昇する性質を利用して建物1全体の暖かい空気を前記ロフト23へと流入させ、この暖かい空気を、前記排気塔24を通じて外部へと排出することができるので、より効率良く自然換気を行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、例えば、図2(a)、(b)に示すように、請求項1または2に記載の建物1において、
前記収納室2に設けられた開口部3、4には、これら開口部3、4を開閉する開閉扉5が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、開閉扉5によって前記開口部3、4を開放した場合、前記第2部屋12と第3部屋21とが連通して空気の流通性が向上するので、特に夏場等の温暖な時季において効率の良い自然換気が可能となる。
一方、前記開口部3、4を閉塞した場合、各階10、20の気密性を向上することができるので、建物1を暖房する際の補助となり、特に冬場等の寒冷な時季において過ごしやすい生活環境を作り出すことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記第1部屋11、第2部屋12、第3部屋21および第4部屋22には外部へ通じる窓11a、12a、21a、22aがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、それぞれ異なる天井高または異なる床レベルに設定された各部屋11、12、21、22に外部へ通じる窓11a、12a、21a、22aが設けられているので、これら各窓11a、12a、21a、22aを開放することで効率良く自然換気を行うことが可能となる。
すなわち、天井高の低い第1部屋11の窓11aから天井高の高い第2部屋12へと空気を送ることによって、下階10の部屋全体の暖かい空気を第2部屋12の天井部付近に溜めることができる。そして、前記第2部屋12の天井部付近に溜まった暖かい空気を、第2部屋12の窓12aから空気を流入させることによって第3部屋21へと送ることができる。
一方、前記第3部屋21の窓21aから流入させた空気を、第3部屋21の天井部付近に溜まった暖かい空気を第4部屋22へと送る際の補助として用いることができる。そして、前記第4部屋22の窓22aから空気を流入させることで、第4部屋22の天井部付近に溜まった暖かい空気を、前記排気塔24を通じて外部へと排出することができる。
したがって、前記第1部屋11、第2部屋12、第3部屋21および第4部屋22に設けられた窓11a、12a、21a、22aを開放することによって、外部から空気を招き入れて各部屋11、12、21、22内の暖かい空気をより上昇させることができるので、効率良く自然換気することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、例えば、図3に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記第2部屋12Aにおいて前記下階床10Aa上に中間床30が設けられ、この中間床30と下階床10Aaとの間が下階収納室31とされており、
前記下階収納室31には、前記第2部屋12Aに面する出入り口31aが設けられているとともに、この出入り口31aと対向する壁31bに外部へ通じる窓32が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記下階収納室31に窓32が設けられることによって、外部からの空気がより低い高さから流入するようになり、下階収納室31から前記第2部屋12Aへと吹き込む外部の空気が、第2部屋12Aの低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させるので、第2部屋12Aの暖かい空気を天井部付近に溜めることができ、より一層効率良く換気を行うことが可能となる。
本発明によれば、建物の下階において第1部屋よりも第2部屋の方が天井高が高くなるように設けられるとともに、これら第1部屋および第2部屋の天井高に合わせて、上階において第3部屋よりも第4部屋の方が床レベルが高くなるように設けられることによって、前記第2部屋の天井部付近と前記第3部屋の床付近との間に比較的大きい空間を形成することができ、この空間に収納室を設けることができる。また、建物の上階と下階とのほぼ中間に位置する第1上階床上に比較的大きい収納スペースを設けることによって、下階や外部で使用する物品も、上階で使用する物品も収納しやすくなるので、建物の収納性能を向上することが可能となる。さらに、同じ床レベルに前記収納室と第3部屋とを設けることで、前記第3部屋からの物品の搬入および搬出がし易くなる。
その上、前記収納室に、前記第2部屋および第3部屋に面して開口部が設けられることによって、下階の部屋の空気は上階へと行き渡りやすくなり、上階の部屋の空気は下階へと行き渡りやすくなるので、建物全体の空気の流通性が向上し、建物内の換気を行う際において効率良く自然換気を行うことが可能となる。
また、前記第4部屋の上部にロフトが設けられ、このロフトの天井部に、上端部が屋根から上方に突出して外部と連通する排気塔が設けられることによって、暖かい空気の上昇する性質を利用して建物全体の暖かい空気を前記ロフトへと流入させて、この暖かい空気を前記排気塔を通じて外部へと排出することができるので、より効率良く自然換気を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係る建物1の実施の形態について説明する。
なお、以下の各実施の形態において説明する建物1は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、以下の各実施の形態において説明する建物1は、下階(1階)10において異なる天井高に設定された複数の部屋11、12と、下階10の部屋に合わせ、上階(2階)20において異なる床レベルとなるように設定された複数の部屋21、22とを備えた2階建ての建物1となっている。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の建物1は、図1に示すように、下階床10aの一部の上方に第1上階床20aが設けられ、この第1上階床20aと下階床10aとの間が第1部屋11とされ、
前記第1上階床20aの一部の上方および前記下階床10aの上方に第2上階床20bが設けられ、第1上階床20aと第2上階床20bとの間が収納室2とされるとともに、第2上階床20bと下階床10aとの間が前記第1部屋11および収納室2に隣接する第2部屋12とされており、
前記収納室2に隣接するようにして前記第1上階床20a上に第3部屋21が設けられ、この第3部屋21に隣接するようにして前記第2上階床20b上に第4部屋22が設けられており、
前記収納室2には、前記第2部屋12および第3部屋21に面して開口部3、4が設けられている。
ここで、前記下階床10a上には、前記第1部屋11および第2部屋12が設けられており、前記第1部屋11は、前記第2部屋12よりも天井高の低い部屋となっている。また、本実施の形態において前記第1部屋11はダイニングおよびキッチンとして用いられ、前記第2部屋12は吹抜け空間を有する広々としたリビングとして用いられている。
このように前記第2部屋12を前記第1部屋11よりも高い天井高とすることで、暖かい空気が上昇する性質を利用して、前記第1部屋11の天井部付近に溜まった暖かい空気を、前記第2部屋12の天井部付近に溜めることができるようになる。この時、前記第2部屋12内の暖かい空気も前記第1部屋11の暖かい空気とともに第2部屋12の天井部付近に溜めることができるようになっている。
また、図示はしないが、前記第1部屋11および第2部屋12の他にも、例えば玄関ホールや玄関土間等を備えた玄関部、浴室や洗面室、トイレ等を備えた水回り室等が設けられて建物1の1階部分を形成している。
さらに、前記下階床10a上には、前記第1部屋11の上部に位置し、かつ下階床10aの一部の上方に設けられた前記第1上階床20aに上がるための階段(図示せず)が設けられている。このような階段は、前記第1部屋11に設けても良いし、前記第2部屋12に設けても良く、また、一直線状の階段としても良いし、途中に踊り場を設けて折り返して上がるような階段でも良く、その他、適宜変更可能である。
次に、前記第1上階床20aには、上述したように、この第1上階床20aの一部の上方および前記下階床10aの上方に第2上階床20bが設けられており、第1上階床20aと第2上階床20bとの間が前記収納室2とされるとともに、第2上階床20bと下階床10aとの間が前記第2部屋12とされている。
前記収納室2は、前記第2部屋12の天井部および第3部屋21に面して設けられており、前記第2部屋12に向かって開口する開口部3と、前記第3部屋21に向かって開口する開口部4とが設けられている。
すなわち、前記第2部屋12と第3部屋21とは、前記収納室2を介して連通した状態となっており、空気の流通性を向上させることができるようになっている。これによって、前記第2部屋12の天井部付近に溜まった下階10の部屋全体の暖かい空気が、前記収納室2を通じて前記第3部屋21と流入するようになる。
また、前記第3部屋21は、前記第1上階床20a上に設けられて、例えば寝室や子ども部屋として用いられており、勾配天井21bを有した部屋21となっている。
なお、前記勾配天井21bは、隣接する前記第4部屋22に向かうほど高くなっているので、第3部屋21から第4部屋22へと空気が流通し易くなっているので好ましい。これによって、前記下階10の部屋から上がってきた暖かい空気を、容易に第4部屋22へと流入させることができるようになっている。
また、前記収納室2に設けられた開口部3、4には、これら開口部3、4を開閉する開閉扉5が設けられており、これら開閉扉5によって前記開口部3、4を開放した場合には、前記第2部屋12と第3部屋21とが連通して空気の流通性が向上するので、特に夏場等の温暖な時季において効率の良い自然換気が可能となる。
一方、前記開口部3、4を閉塞した場合には、各階10、20の気密性を向上することができるので、建物1を暖房する際の補助となり、特に冬場等の寒冷な時季において過ごしやすい生活環境を作り出すことが可能となる。
前記開閉扉5として、図2(a)に示すように、前記第3部屋21に面した開口部4には引戸形式の開閉扉5aが設けられている。このような引戸形式の開閉扉5であれば、開け閉めが容易で、物品の搬出入がし易くなっている。
なお、このように引戸の形式のものに限られるものではなく、例えば観音開き形式のものでも良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、前記第2部屋12の天井部付近に面した開口部3に設けられる開閉扉5については、図2(b)に示すように、前記収納室2に収納された物品の落下等を防ぐために開閉可能に設定されたルーバー5b等を用いることが望ましい。
なお、本実施の形態において前記収納室2は、前記第1上階床20aから第2上階床20bまでの天井高が1.4mに設定されているが、0.9m〜1.4mの高さ範囲であれば、これに限られるものではない。
すなわち、このように、前記収納室2の天井高を0.9m〜1.4mに設定することによって、居住者が収納室2に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に押さえることで、建物1の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照現象等の影響を極力少なくすることが可能となっている。
前記第1上階床20a上には、前記第2上階床20bに上がるための階段(図示せず)が設けられており、前記第2上階床20b上に設けられた前記第4部屋22と行き来できるようになっている。
次に、前記第4部屋22は、図1に示すように、前記第2上階床20b上に設けられ、例えば寝室や子ども部屋として用いられており、上部にはロフト23が設けられている。
また、このロフト23の天井部には、上端部が屋根25から上方に突出して外部と連通する排気塔24が設けられており、これによって、前記下階10からの暖かい空気および第3部屋21の暖かい空気を、前記第4部屋22内の暖かい空気とともに前記ロフト23へと流入させることができるようになっている。したがって、建物1全体の暖かい空気を前記排気塔24を通じて外部へと排出することができるので、より効率良く自然換気を行うことが可能となる。
また、前記排気塔24の上端部には、図示しない排気口24a閉塞手段によって外部からの風雨の侵入を防ぎながら建物1内の空気を排出することが可能に設けられた排気口24aが形成されている。
なお、前記排気口24a閉塞手段としては、以下に挙げるものに限られるものではないが、例えば、弁膜状の部材等が挙げられる。このような弁膜状の部材によれば、建物1内から排出される空気に押されることによって、前記排気口24aを開放することができるようになっているので好ましい。
さらに、本実施の形態においては、前記ロフト23の天井部には前記排気塔24の筒状部24bを開閉するための開閉部材(図示せず)が設けられている。
このような開閉部材によれば、前記筒状部24bを開いた状態にした場合、排気経路が開放されて自然換気を効率良く行うことができ、前記筒状部24bを閉めた状態にした場合、排気経路が閉塞されて建物1内の気密性を向上することができるようになっている。
すなわち、例えば夏場等の温暖な時季においては、前記筒状部24bを開いた状態にすることによって、建物1内の暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場等の寒冷な時季においては、前記筒状部24bを閉めた状態することによって、建物1内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、居住性の向上を図ることが可能となる。
また、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において建物1内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となっている。
一方、前記第1部屋11、第2部屋12、第3部屋21および第4部屋22には外部へ通じる窓11a、12a、21a、22aがそれぞれ設けられている。これによって、それぞれ異なる天井高または異なる床レベルに設定された各部屋11、12、21、22に外部へ通じる窓11a、12a、21a、22aが設けられた状態となるので、これら各窓11a、12a、21a、22aを開放することで効率良く自然換気を行うことが可能となる。
すなわち、天井高の低い第1部屋11の窓11aから天井高の高い第2部屋12へと空気を送ることによって、下階10の部屋全体の暖かい空気を第2部屋12の天井部付近に溜めることができ、前記第2部屋12の天井部付近に溜まった暖かい空気を、第2部屋12の窓12aから空気を流入させることによって第3部屋21へと送ることができるようになっている。
一方、前記第3部屋21の窓21aから流入させた空気を、第3部屋21の天井部付近に溜まった暖かい空気を第4部屋22へと送る際の補助として用いることができ、前記第4部屋22の窓2aから空気を流入させることによって、第4部屋22の天井部付近に溜まった暖かい空気を、前記排気塔24を通じて外部へと排出することができるようになっている。
したがって、前記第1部屋11、第2部屋12、第3部屋21および第4部屋22に設けられた窓11a、12a、21a、22aを開放することによって、外部から空気を招き入れて各部屋11、12、21、22内の暖かい空気をより上昇させることができるので、効率良く自然換気することが可能となっている。
なお、本実施の形態の建物1は、第1部屋11をダイニング、キッチンとしたり、第2部屋12をリビングとしたり等、上述したような間取りとなっているが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施の形態によれば、建物1の下階10において第1部屋11よりも第2部屋12の方が天井高が高くなるように設けられるとともに、これら第1部屋11および第2部屋12の天井高に合わせて、上階20において第3部屋21よりも第4部屋22の方が床レベルが高くなるように設けられることによって、前記第2部屋12の天井部付近と前記第3部屋21の床付近との間に比較的大きい空間を形成することができ、この空間に収納室2を設けることができる。また、建物1の上階20と下階10とのほぼ中間に位置する第1上階床20a上に比較的大きい収納スペースを設けることによって、下階10や外部で使用する物品も、上階20で使用する物品も収納しやすくなるので、建物1の収納性能を向上することが可能となる。さらに、同じ床レベルに前記収納室2と第3部屋21とを設けることで、前記第3部屋21からの物品の搬入および搬出がし易くなる。
その上、前記収納室2に前記第2部屋12および第3部屋21に面して開口部3、4が設けられることによって、下階10の部屋の空気は上階20へと行き渡りやすくなり、上階20の部屋の空気は下階10へと行き渡りやすくなるので、建物1全体の空気の流通性が向上し、建物1内の換気を行う際において効率良く自然換気を行うことが可能となる。
また、前記第4部屋22の上部にロフト23が設けられ、このロフト23の天井部に、上端部が屋根25から上方に突出して外部と連通する排気塔24が設けられることによって、暖かい空気の上昇する性質を利用して建物1全体の暖かい空気を前記ロフト23へと流入させて、この暖かい空気を前記排気塔24を通じて外部へと排出することができるので、より効率良く自然換気を行うことが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明に係る建物1の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の建物1Aは、図3に示すように、下階10Aにおいて異なる天井高に設定された第1部屋11Aおよび第2部屋12Aと、下階10Aの部屋に合わせ、上階20Aにおいて異なる床レベルとなるように設定された第3部屋21Aおよび第4部屋22Aと、前記第2部屋12Aの天井部付近と前記第3部屋21Aの床付近との間に形成された収納室2Aとを備えている。
ここで、前記第2部屋12Aは、前記第1部屋11Aよりも天井高の高い部屋となっており、前記第4部屋22Aは、前記第3部屋21Aよりも床レベルの高い部屋となっている。
また、前記第4部屋22Aの上部にはロフト23Aが設けられ、このロフト23Aの天井部には、上端部が屋根25Aから上方に突出して外部と連通する排気塔24Aが設けられている。
さらに、前記第2部屋12Aにおいて前記下階床10Aa上に中間床30が設けられ、この中間床30と下階床10Aaとの間が下階収納室31とされており、前記下階収納室31には、前記第2部屋12Aに面する出入り口31aが設けられているとともに、この出入り口31aと対向する壁31bに外部へ通じる窓32が設けられている。
また、前記下階収納室31に設けられた窓32は地窓であり、下階床10Aaに近い高さに設けられ、室内側からのみ開閉可能となっている。そして、このような地窓の態様として、図4(a)に示すような内倒し式の窓32aと、図4(b)に示すような上方に向かって開ける窓32bとが挙げられる。
このように上方に向かって開ける窓32bの場合、窓32bを設けるための土台を設けなければならない。本実施の形態においては、図4(b)に示すように、複数の枠部材32cを室内側に突出させて形成している。
なお、本実施の形態の窓(地窓)32は以上のような態様のものが用いられているが、これに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
この時、前記下階収納室31に設けられた窓32は、室内側からのみ開閉可能となっていることから、屋外側から開閉することができず、外部からの人の侵入を防止することができるので防犯上優れる。
一方、本実施の形態の下階収納室31は、その天井高が1.4mに設定されているが、0.9m〜1.4mの高さ範囲であれば、これに限られるものではない。
すなわち、このように前記下階収納室31の天井高を0.9m〜1.4mに設定することによって、居住者が収納室31に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に押さえることで、建物1Aの高さが高くなることによって隣接する建物1Aに及ぼす日照現象等の影響を極力少なくすることができるようになっている。
また、前記下階収納室31の出入り口31aが前記第2部屋12Aに面して設けられており、物品の収納がしやすくなっている。
そして、前記下階収納室31は、北側に位置するように建物1A内に配置されることが望ましい。これは、夏場においても比較的冷たい空気を建物1A内に流入させることができるためである。この時、前記下階収納室31に設けられる窓32が北側に面して設けられることによって、より一層冷たい空気を建物1A内に流入させることができるようになっている。
また、冬場においては、前記窓32を閉じて空気の流入を防ぐことができるので、室内温度を極端に低下させることはない。さらに、前記下階収納室31自体が建物1Aの北側に位置していたとしても、この下階収納室31は上述したように収納スペースとして用いられているため、例えば、リビングや自室と比較して、居住者が積極的に足を運ぶスペースではないので、冬場における居住者の生活に与える影響は少ない。
以上のような本実施の形態の建物1Aによれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、前記下階収納室31に窓32が設けられることによって、外部からの空気がより低い高さから流入するようになり、下階収納室31から前記第2部屋12Aへと吹き込む外部の空気が、第2部屋12Aの低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させるので、第2部屋12Aの暖かい空気を天井部付近に溜めることができ、より一層効率良く換気を行うことが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明に係る建物1の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1および第2の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の建物1Bは、上述した第1および第2の実施の形態で示した第1部屋11、11Aの場所に、この第1部屋11、11Aのかわりとしてガレージ40を備えている。
すなわち、本実施の形態の建物1Bは、図5に示すように、下階10Bにおいて異なる天井高に設定されたガレージ40および第2部屋12Bと、下階10Bの部屋に合わせ、上階20Bにおいて異なる床レベルとなるように設定された第3部屋21Bおよび第4部屋22Bと、前記第2部屋12Bの天井部付近と前記第3部屋21Bの床付近との間に形成された収納室2Bとを備えている。
また、前記第4部屋22Bの上部にはロフト23Bが設けられ、このロフト23Bの天井部には、上端部が屋根25Bから上方に突出して外部と連通する排気塔24Bが設けられている。
ここで、前記第2部屋12Bは、前記ガレージ40よりも天井高の高い部屋となっており、前記第4部屋22Bは、前記第3部屋21Bよりも床レベルの高い部屋となっている。また、前記収納室2Bおよび第3部屋21Bは前記ガレージ40の上部に位置することとなる。
以上のような本実施の形態の建物1Bによれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、敷地内にガレージ40を設けることができ、例えば、都市部等における狭小な敷地であっても有効的に活用することができるようになっている。
また、このようにガレージ40を設けた場合、上述した第1および第2の実施の形態で示した第1部屋11、11A内の暖かい空気を前記第2部屋12Bの天井部付近に溜める必要がなくなる。すなわち、前記第2部屋12Bの窓12Baから外部の空気を取り込むとともに、前記第2部屋12Bの天井部付近に溜まった暖かい空気を、前記収納室2Bを介して前記第3部屋21Bへと送るだけで下階10Bの部屋の換気が済むので、さらに効率良く自然換気を行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る建物を示す断面図である。 開口部を開閉する開閉扉であり、(a)は引戸形式の開閉扉を示す斜視図であり、(b)は開閉可能に設定されたルーバーを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る建物を示す断面図である。 (a)と(b)とで異なる種類に構成されている下階収納室の地窓を示す要部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る建物を示す断面図である。
符号の説明
1 建物
2 収納室
3 開口部
4 開口部
10 下階
10a 下階床
11 第1部屋
12 第2部屋
20 上階
20a 第1上階床
20b 第2上階床
21 第3部屋
22 第4部屋
23 ロフト
24 排気塔

Claims (5)

  1. 下階床の一部の上方に第1上階床が設けられ、この第1上階床と下階床との間が第1部屋とされ、
    前記第1上階床の一部の上方および前記下階床の上方に第2上階床が設けられ、第1上階床と第2上階床との間が収納室とされるとともに、第2上階床と下階床との間が前記第1部屋および収納室に隣接する第2部屋とされており、
    前記収納室に隣接するようにして前記第1上階床上に第3部屋が設けられ、この第3部屋に隣接するようにして前記第2上階床上に第4部屋が設けられており、
    前記収納室には、前記第2部屋および第3部屋に面して開口部が設けられていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記第4部屋の上部にロフトが設けられ、このロフトの天井部には、上端部が屋根から上方に突出して外部と連通する排気塔が設けられていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記収納室に設けられた開口部には、これら開口部を開閉する開閉扉が設けられていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記第1部屋、第2部屋、第3部屋および第4部屋には外部へ通じる窓がそれぞれ設けられていることを特徴とする建物。
  5. 請求項1に記載の建物において、
    前記第2部屋において前記下階床上に中間床が設けられ、この中間床と下階床との間が下階収納室とされており、
    前記下階収納室には、前記第2部屋に面する出入り口が設けられているとともに、この出入り口と対向する壁に外部へ通じる窓が設けられていることを特徴とする建物。
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