JP2005113478A - 調湿・脱臭能を付与した板状部材とそれを用いた押入れ用スノコ - Google Patents
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Abstract
【課題】人の生活するに最適の環境・居住空間をもたらすことのできる調湿・脱臭機能を備えた家具、建築部材等の構成に有用な部材を提供する。
【解決手段】板状体内に、調湿・脱臭剤等を介装した板状部材でもって家具や建築用構成部材として用いる。
貼り合せられた少なくとも上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個のスリット又は開孔が形成されるとともに上記凹部空間には調湿・脱臭剤が装填されていることを特徴とする板状部材。
【選択図】 図3
【解決手段】板状体内に、調湿・脱臭剤等を介装した板状部材でもって家具や建築用構成部材として用いる。
貼り合せられた少なくとも上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個のスリット又は開孔が形成されるとともに上記凹部空間には調湿・脱臭剤が装填されていることを特徴とする板状部材。
【選択図】 図3
Description
本発明は、下駄、靴などの履物を収納する、いわゆる下駄箱の枠部材、棚板などを構成したり、あるいは押入れなどの収納空間内の通気を図るとともに除湿、脱臭、化学的成分を除去を行うに好適な板状部材とそれを用いた押入れ用スノコに関するものである。
従来から日本の家庭で使用されている例えば、下駄箱では外出先から帰宅した後、脱いだ履物を下駄箱内の棚板上に載置し、戸板を締めて収納するものであるがこの場合、靴などが吸い込んだ水分や汗の臭いを除去することに気配りする人は吸湿剤や脱臭剤を靴の中に入れたり、下駄箱の片隅に予め設置しておくなどの処置をしている。また、布団を押入れに収納する場合、押入床面上に新聞紙やダンボール紙を敷き詰めるなどをしていた。このような方策では、睡眠中に体から排出され、布団が吸収した汗や臭いは蓄積されるばかりであり、それらを除去する手法として時折天日干しすることが昔から行われていた。しかし、近年、生活環境改善の一方策として、押入れに収納した布団にあっては身体から出た汗による水分や臭いを吸着除去するためにスノコの下部に、椰子柄活性炭、備長炭、竹炭などを入れた炭容器をセットした下部スノコを引出し自在にしたもの、その他、布団などを載置可能な基台の下部に木炭、竹炭を入れた引出し容器を収納したものなどが既に提案されている。
特開平11−229604号公報 (第4頁、第1図)
実用新案登録第3061080号 (第2頁、第1図)
しかしながら、上記公報に開示されているスノコにあっては、活性炭、木炭、竹炭など活性カーボン成分のみを用いたものであるため、吸湿機能はそれほど大きいものではなく、脱臭能力も初期性能を長期間保持できず、本来の吸湿・脱臭機能をもたらすには改めて新たな活性炭と頻繁に入れ替える必要があった。
本発明はかかる実状に鑑みてなされたものであり、長期間に亘り吸湿脱臭に加え殺菌機能を低下することなく、かつ、日光に数時間晒すことでもって繰り返し上記機能を回復可能とした板状部材と該板状部材で構成した押入れ用スノコを提供せんとするものである。
本発明は長期間に亘り調湿・脱臭機能を保持するフエノール系活性炭繊維、備長炭粉末及び活性炭、持続性B型シリカゲルに加え金属性抗菌剤を介装した板状部材を提供し、その一適用品として押入れ用スノコを開発した。
そこで本発明では上記課題を解消するべく、基本構成材としての板状部材は、通気性(息つき特性)に優れた木材、とりわけ桐材からなる上、下二枚の板材を貼り合わせるが、板双方の対向面側の、少なくとも上板、下板いずれかの板に凹部空間が形成しあり、かつ少なくとも一方の板には該凹部空間に連通する複数の貫通孔またはスリットが形成してある。そして上記凹部空間内に繊維状活性炭、備長炭をベースした活性炭などを介装した状態で上、下二枚の板材が貼り合わせて構成されている。
そこで本発明では上記課題を解消するべく、基本構成材としての板状部材は、通気性(息つき特性)に優れた木材、とりわけ桐材からなる上、下二枚の板材を貼り合わせるが、板双方の対向面側の、少なくとも上板、下板いずれかの板に凹部空間が形成しあり、かつ少なくとも一方の板には該凹部空間に連通する複数の貫通孔またはスリットが形成してある。そして上記凹部空間内に繊維状活性炭、備長炭をベースした活性炭などを介装した状態で上、下二枚の板材が貼り合わせて構成されている。
なお、本発明にかかる上記板状部材はとしては、上板、下板の間に、中抜きをしたロの字状をした枠部材を重ねて貼り合わせて調湿・脱臭剤を装填する凹部空間を形成してもよい。
さらに、複数の桁を配列し、該桁上に、直行方向に間隙をあけて複数の平板を固定してなるスノコを構成し、桁と桁の間に、上記の調湿・脱臭機能を持たせた板状部材を配置して、押入れ用のスノコを構成したものである。
本発明は上述した如く構成したものであることから、優れた調湿(吸湿)、脱臭機能が長期間に亘って持続しかつ、抗菌性を有する金属イオン系材質を適量付加してあることから抗菌作用が相乗する効果を併せて発揮するため、居室内を常に良好なる居住環境に保つ事ができ、居住者をして心身ともに健康な状態とし、快適な生活を営むことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る調湿・脱臭機能を備えた板状部材とそれを用いた押入れ用スノコについて、それぞれ図面を参照しながら具体的に詳述する。
(実施例の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る板状部材1の全体の構成を示す分解斜視図である。図1に示す如く、本実施の形態1に係る板状部材1は少なくとも二枚の木製の下板2と上板3とからなり、下板2には切彫することにより形成した凹部空間2aを有し、また上板3には下板2の凹部空間2aが外気と連通するように多数の開孔3aが開けてあるが、このような開孔3aに限らず
最適の外気との連通度合いをもたせるべく複数のスリットを形成してもよい。
なお、板状部材1は杉、檜、ラワン材を用いてもよいが、より良好な調湿機能をもたせるため及び外見上からしても桐材が好適である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る板状部材1の全体の構成を示す分解斜視図である。図1に示す如く、本実施の形態1に係る板状部材1は少なくとも二枚の木製の下板2と上板3とからなり、下板2には切彫することにより形成した凹部空間2aを有し、また上板3には下板2の凹部空間2aが外気と連通するように多数の開孔3aが開けてあるが、このような開孔3aに限らず
最適の外気との連通度合いをもたせるべく複数のスリットを形成してもよい。
なお、板状部材1は杉、檜、ラワン材を用いてもよいが、より良好な調湿機能をもたせるため及び外見上からしても桐材が好適である。
また、下板2に形成した凹部空間2aの周辺面には糊しろ2bが設けてあり、図2に示した如き調湿・脱臭剤4aが入れられた包装体4 を装填した後、下板2と上板3とを接着することにより一体化されて、調湿・脱臭機能を具備してなる板状部材1が製せられる。
ところで、本発明に用いる調湿・脱臭剤としては最良の環境をもたらすべく、長期に亘り優れた機能を発揮させることを目指して、多年にわたる調査・研究の結果次のようなに調製されたものが最適であることが判った。
調湿・脱臭(除湿・消臭)機能を発揮させるべく包装体4には、持続性のB型シリカゲル70〜85重量%、 カイノール(日本カイノール株式会社の登録商標)活性炭15〜30重量%その他残部が備長炭と活性炭が、カイノール活性炭繊維にチタン、銀などの金属イオン系抗菌剤を、該カイノール活性炭繊維の重量に対して10〜25%付着させた材質からなる通気性をもった包装体4中に入られている。なお、この金属イオン系抗菌剤が10%以下では抗菌効果が顕著ではなく、また、25%を超えるとカイノール活性炭繊維の調湿・脱臭機能の点から良好であるとは言えなかった。
上記調湿・脱臭剤を用いた場合の特性値は次の通りであった。
・除湿テスト(測定方法:JIS Z0701による)
持続性B型(吸放湿型)シリカゲル では 吸湿性55.26%
・消臭テスト(単位:ppm)
初期濃度 30分後 2H後 24H後
アンモニア(し尿代替臭) 40 0.5 0.5 0.5
酢酸(シンナー代替臭) 100 4.1 1.3 1.0
硫化水素(腐った卵の代替) 15 1.3 0.1 0.1
ピリジン(ニコチン) 12 0.8 0.2 0.2
これらの機能特性から判るようにわかるように、カイノール活性炭素繊維は在来の粒状活性炭の数十倍もの吸着能力を有し、また、天日干しをすることによってほぼ完全にその機能を回復させることができ、繰り返し使用できることから、ランニングコストはかからず、初期コストだけでよいので経済的なものである。
・除湿テスト(測定方法:JIS Z0701による)
持続性B型(吸放湿型)シリカゲル では 吸湿性55.26%
・消臭テスト(単位:ppm)
初期濃度 30分後 2H後 24H後
アンモニア(し尿代替臭) 40 0.5 0.5 0.5
酢酸(シンナー代替臭) 100 4.1 1.3 1.0
硫化水素(腐った卵の代替) 15 1.3 0.1 0.1
ピリジン(ニコチン) 12 0.8 0.2 0.2
これらの機能特性から判るようにわかるように、カイノール活性炭素繊維は在来の粒状活性炭の数十倍もの吸着能力を有し、また、天日干しをすることによってほぼ完全にその機能を回復させることができ、繰り返し使用できることから、ランニングコストはかからず、初期コストだけでよいので経済的なものである。
このように、図2の実施の形態2で示した調湿・脱臭機能が付与された板状体1は図3に示したように、桁5の側部に形成されたスライド溝5aが平行になるように配列された状態で該桁5の上面には、複数の平板6が桁5とは直角方向にほぼ等間に固定されて成り、桁5のスライド溝5a間に挿入されることによって押入れ用スノコSが構成される。なお桁5にスライド溝5aを形成した例を示したが、これに限らず、板状部材1の側部に突起、もしくは凹状の溝を形成してもよい。
かかる如く形成された押入れ用スノコSは、図4にて使用態様を示すように日本家屋やマンションなどの押入れにセットされて、調湿(吸湿)、殺菌、イオン放出機能をもたらすことにより、居住する人に対するより快適な環境をもたらすものである。
なお、上記においては、主に調湿・脱臭機能を付与した板状部材を、押入れ用スノコに適用した例を挙げたが、これに限らず、シュウーズボックス、流しや洗面台、クローゼットやタンスなど家具、建築部材として用いても良いことは言うまでもない。
また、図3にて示したように、板状部材1の前側面に、内部空間と連通する孔を開けておき、その開口部に湿度等のレベルを目視できるインジケーターKを設置しておくことにより、本板状部材1の調湿機能の状態を検知することができ便利である。そこで、本発明に係る調湿・脱臭機能を付与してなる板状部材1の機能低下が認識された時とき、あるいは相当の使用期間を経過し調湿・脱臭機能が劣化したような時には、板状部材の開孔面側を太陽光に晒す、いわゆる天日干しをすることによって再び機能を回復させることができる。
また、図3にて示したように、板状部材1の前側面に、内部空間と連通する孔を開けておき、その開口部に湿度等のレベルを目視できるインジケーターKを設置しておくことにより、本板状部材1の調湿機能の状態を検知することができ便利である。そこで、本発明に係る調湿・脱臭機能を付与してなる板状部材1の機能低下が認識された時とき、あるいは相当の使用期間を経過し調湿・脱臭機能が劣化したような時には、板状部材の開孔面側を太陽光に晒す、いわゆる天日干しをすることによって再び機能を回復させることができる。
本発明に係る調湿・脱臭機能を付与してなる板状部材によれば、上記のシュウーボックス、クローゼットなどの家具類の構成に用いるだけではなく、病院、工場などの有臭を伴う環境空間やシックハウス病が問題となる学校などの環境改善に極めて有用である。
1 板状部材
下板
上板
調湿・脱臭剤入りの包装体
桁
平板
布団
下板
上板
調湿・脱臭剤入りの包装体
桁
平板
布団
Claims (4)
- 貼り合せられた少なくとも上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個のスリット又は開孔が形成されるとともに上記凹部空間には調湿・脱臭剤が装填されていることを特徴とする板状部材。
- 調湿・脱臭剤が装填される板材が桐材で構成されている請求項1の板状部材。
- 調湿・脱臭剤は、繊維状活性炭、備長炭粉末、活性炭および持続性B型シリカゲルが、10〜25重量%の金属イオン系抗菌剤を担持させてなる不織布製の包装材に入れられていることを特徴とする請求項1乃至請求項2の板状部材。
- 側面にスライド溝が形成した複数の桁を平行に整列するとともに、これら桁の上面に複数の平板が間隔を開けて固定され、上記複数の桁の相互に対向するスライド溝間に請求項1乃至請求項3の板状部材を抜き差し自在に挿入してなることを特徴とする押入れ用スノコ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003348116A JP2005113478A (ja) | 2003-10-07 | 2003-10-07 | 調湿・脱臭能を付与した板状部材とそれを用いた押入れ用スノコ |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006328723A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 収納部調湿ユニット |
KR200460958Y1 (ko) * | 2012-01-18 | 2012-06-21 | 권기석 | 개수대 덮개 |
-
2003
- 2003-10-07 JP JP2003348116A patent/JP2005113478A/ja active Pending
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JP4631542B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2011-02-16 | パナソニック電工株式会社 | 収納部調湿ユニットの設置構造 |
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