JP3211295U - 無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコ - Google Patents

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【課題】人の生活するに最適の環境・居住空間をもたらすことのできる調湿・脱臭機能を備えた家庭内部屋に設置した有用な木質板スノコを提供する。【解決手段】木質板2の隙間を持たせて並べ合わせた板材面上に、各木質板材2の間隔面に凹部空間を形成されるとともに、凹部空間部に無機質調湿・吸湿材3の板材を固着・装填している。【選択図】図1

Description

本考案は、無機質調湿・吸湿材を使用した木製板スノコで、殺菌、脱臭の効果を持つ檜、杉、松の板状体に、木質板材に凹部空間と該凹部空間に無機質調湿・吸湿材の板材で構成されて、収納空間内での除湿、脱臭分の除去を行うに好適な板状材とそれを用いた無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコに関するものである。
従来から日本の家庭で使用されている例えば、下駄箱では外出先から帰宅した後、脱いだ履物を下駄箱内の棚板上に載置し、戸板を締めて収納するものであるがこの場合、靴などが吸い込んだ水分や汗の臭いを除去することに気配りする人は吸湿剤や脱臭剤を靴の中に入れたり、下駄箱の片隅に予め設置しておくなどの処置をしている。また、布団を押入れに収納する場合、押入床面上に新聞紙やダンボール紙を敷き詰めるなどをしていた。このような方策では、睡眠中に体から排出され、布団が吸収した汗や臭いは蓄積されるばかりであり、それらを除去する手法として時折天日干しすることが昔から行われていた。
しかし、近年、生活環境改善の一方策として、押入れに収納した布団にあっては身体から出た汗による水分や臭いを吸着除去するためにスノコの下部に、椰子柄活性炭、備長炭、竹炭などを入れた炭容器をセットした下部スノコを引出し自在にしたもの、その他、布団などを載置可能な基台の下部に木炭、竹炭を入れた引出し容器を収納したものなどが既に提案されている(特許文献1,2参照)。
人の生活するに最適の環境・居住空間をもたらすことのできる調湿・脱臭機能を備えた家具、建築部材等の構成に有用な部材を提供するために、板状体内に、調湿・脱臭剤等を介装した板状部材でもって家具や建築用構成部材として用いて、貼り合せられた少なくとも上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個のスリット又は開孔が形成されるとともに上記凹部空間には調湿・脱臭剤が装填されている板状部材スノコが提案されている(特許文献3参照)。
スノコが従来から持つ通気機能をさらに高め、且つその通気機能と炭の持つ除湿機能とを相乗化させると共に、効果的な消臭作用を併せ持つスノコを提供することが検討されて、下部スノコの枠体内に炭容器を収納する。上部スノコ内に下部スノコを引出し状で収納する。桁の底面に側部通気孔を形成して、枠体の前面に前部通気孔を形成する。下部スノコが上部スノコ内に収納された際、下部桟木の底面が桁の最下部より高い位置になるように設けることが提案されている(特許文献4参照)。
押し入れ内の湿気を吸収しやすくし、脱着を容易にして、吸湿体の乾燥させる時期を安価で簡単な方法でわかるようにするために、吸湿体付きスノコを取付け、湿度インジケーターカードを取り付けたものが提案されている(特許文献5参照)。
無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコで、殺菌、脱臭の効果を持つ檜、杉、松の板状体に、木質板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個のスリット溝空間部に無機質調湿・吸湿材の板材で構成されたものは存在していない。
特開平11−229604号公報 実用新案登録第3061080号公報 特開2005−113478号公報 特開平11−229604公報 特開2001−173219号公報
しかしながら、上記公報に開示されているスノコにあっては、備長炭などの吸湿、吸臭成分のみを用いたものであるため、吸湿、吸臭機能はそれほど大きいものではなく、脱臭能力も初期性能を長期間保持できず、本来の吸湿・脱臭機能をもたらすには改めて新たな活性炭と頻繁に入れ替える必要があった。
上記した押入れ除湿剤や除湿容器は、布団の隙間や開いている部分に置くだけでその周辺の除湿はするものの押入れ全体の除湿は十分になされない。また、これらの除湿手段は殆どが使い捨てである上、化学薬品を用いているため、廃棄する際において環境上の問題が残る。さらに、除湿効果を得られても消臭効果は十分とはいえず、カビ臭さなどを消すことはできなかった。上記問題に鑑みなされたもので、スノコが従来から持つ通気機能をさらに高め、且つその通気機能と炭の持つ除湿機能とを相乗化させると共に、効果的な消臭作用を併せ持つスノコを提供することを目的とするものであった。
無機質調湿・吸湿材を使用した間伐材の杉、ヒノキの木質板スノコである吸湿・吸湿体がスノコ表面のスノコ板の間からだけでなく、裏面からも吸着でき、スノコどうしを組み立てることなく、スノコの単体空間にて容易に押し入れ内にて脱着ができ、なおかつ吸湿・吸湿体付近の湿気を、簡便な方法にてわかるようにした、無機質の吸湿・吸湿体付きスノコを提供しようとするものである。
本考案はかかる実状に鑑みてなされたものであり、長期間に亘り吸湿脱臭に加え殺菌機能を低下することなく、かつ、日光に数時間晒すことでもって繰り返し上記機能を回復可能とした無機質調湿・吸湿材の板材部材と該木質板状部材で構成した木質板スノコは、ベッド、ソファのクッション部の下部、あるいは押し入れの荷物及び下駄箱内靴の下部に敷くもの、あるいは水回り場所の洗面所、トイレ、浴室の足場として使用される木質板スノコを提供するものである。
木質板の隙間を持たせて並べ合わせた板材面上に、各木質板材の間隔面に凹部空間を形成されるとともに、上記凹部空間部に無機質調湿・吸湿材の板材を固着・装填している無機質の調湿・吸湿材を使用した木質板スノコである。
無機質調湿・吸湿材の板材は、珪藻土の基材、又はバーミキュライトとケイ酸カルシウムからなる基材で、厚さ4〜15mm、幅25〜70mmの板状材であって、木質板の隙間を持たせて並べ合わせたスノコ状板材面の凹部空間部に装填して、木質板と交互に並んで構成されている。
木質板スノコ状板は、殺菌、脱臭の効果を持つ檜、杉、松の板状体であって、前記板状体の厚さ10〜25mmで、縦長さ450〜1200mmで、横幅を50〜100mmであり、凹部空間部の幅を25〜70mmで、高さ20〜50mmになって、全体的に均等に配列されている。
木質板スノコは、側面にスライド溝構造の凹部空間が形成した複数の平板材を平行に整列するとともに、これらスノコ状板材の上面に複数の平板材が間隔を開けて固着され、上記複数の平板材の相互に対向する凹部空間部間に前記無機質調湿・吸湿材の板状体を自在に挿入して、前記スノコ状の平板材の表面レベルと同等面か、又はそれ以下の面になるようにしている。
無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコは、ベッド、ソファのクッション部の下部、あるいは押し入れの荷物及び下駄箱内靴の下部に敷くもの、あるいは水回り場所の洗面所、トイレ、浴室の足場として使用される。
なお、本考案にかかる上記板状部材はとしては、各平板材の間に、中抜きをした空間部を重ねて貼り合わせて無機質調湿・脱臭材を装填する凹部空間を形成してもよい。さらに、複数の平板材を配列し、該板材に、直行方向に間隙をあけて複数の平板材を固定してなる木質スノコを構成し、平板と平板の間に、上記の調湿・脱臭機能を持たせた板状部材を配置して、幅広い用途でのスノコを構成したものである。
本考案は上述した如く構成したものであることから、優れた調湿(吸湿)、脱臭機能が長期間に亘って持続しかつ、抗菌性を有する無機質を適量付加してあることから抗菌作用が相乗する効果を併せて発揮するため、居室内を常に良好なる居住環境に保つ事ができ、居住者をして心身ともに健康な状態とし、快適な生活を営むことができるようになった。
従来の杉、檜、松の持つ防湿効果に加え、無機質調湿・吸湿材の珪藻土の基材、又はバーミキュライトとケイ酸カルシウムからなる基材が持つ防湿効果・調湿効果や防虫効果があいまって期待出来、防湿・調湿、防虫性の優れた家庭用木質材スノコになる。又、無機質調湿・吸湿材の防湿効果ともに素材の杉、檜、松の黴の発生も出来るようになった。
無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコの斜視図である。 無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコに係る板状部材の凹部空間に介装する調湿・脱臭材を入れた外観図を示す斜視図である。 無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコの無機質調湿・吸湿材と木質板材の構成を示す斜視図である。A:ベッド B:ソファ 無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコの使用態様例を示す図である。A:部屋の中の押入れ B:トイレ C洗面室
以下、本発明の実施の形態に係る調湿・脱臭機能を備えた板状部材とそれを用いた押入れ用スノコについて、それぞれ図面を参照しながら具体的に詳述する。
図1に示すように木製板を貼り合せられた上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の木質板材に凹部空間と無機質調湿・吸湿材とを形成されるとともに、上記凹部空間に無機質調湿・吸湿材の板材を固着・装填されている無機質調湿・吸湿材を使用した幅970mm、長さ970mmの木製板スノコである。
図22に示すように無機質調湿・吸湿材の板材は、バーミキュライトとケイ酸カルシウムからなる基材(モイス商品名)であって、厚さ4mm、幅45mmの板状材を、100mm幅ヒノキの木製板を貼り合せられた板材の凹部空間に装填してスノコ状に構成した。
木製板スノコは、殺菌、脱臭の効果を持つヒノキの板状体であって、厚さ12mmであり、幅としての縦幅100mm、横幅970mmであって、前記板状体の幅を100mm、凹部空間を45mmで、高さ32mmになった。
木製板スノコは、側面にスライド溝構造の凹部空間が形成した複数の桁を平行に整列するとともに、これら桁の上面に複数の平板が間隔を開けて固定され、上記複数の桁の相互に対向するスライド溝間に前記の無機質調湿・吸湿材の板状体を抜き差し自在に挿入でき、前記スノコの表面レベルより6mm下にした。
無機質調湿・吸湿材を使用した木製板スノコは、図3のAで示すように、ベッドのクッション部の下部に使用した。
実施例1と同様に、木製板を貼り合せられた上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の木質板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個の開口部を形成されるとともに、上記凹部空間に無機質調湿・吸湿材の板材を固着・装填されている無機質調湿・吸湿材を使用した木製板スノコである。
無機質調湿・吸湿材の板材は、珪藻土の基材であって、厚さ12mm、幅40mmの板状材を、杉の木製板を貼り合せられた板材の凹部空間に装填してスノコ状に構成した。
図2に示すように木製板スノコは、殺菌、脱臭の効果を持つ杉の板状体であって、厚さ12mmであり、幅としての縦横それぞれ600mm、520mmであって、前記板状体の幅を40mm、凹部空間を80mmで、高さ25mmになった。
木製板スノコは、側面にスライド溝構造の凹部空間が形成した複数の桁を平行に整列するとともに、これら桁の上面に複数の平板が間隔を開けて固定され、上記複数の桁の相互に対向するスライド溝間に前記の無機質調湿・吸湿材の板状体を抜き差し自在に挿入でき、前記スノコの表面レベルと同等面か、又はそれ以上の面にした。
無機質調湿・吸湿材を使用した木製板スノコは、図4のB,Cに示すように、水回り場所の洗面所、トイレ、浴室に使用した。
木製板を貼り合せられた上下二枚の板材の重ね合わせ面側の、少なくとも一方の木質板材に凹部空間と該凹部空間に連通する複数個の開口部を形成されるとともに、上記凹部空間に無機質調湿・吸湿材の板材を固着・装填されている無機質調湿・吸湿材を使用した810*810mmの押入れの木製板スノコであった。
図1に示すように、無機質調湿・吸湿材の板材は、バーミキュライトとケイ酸カルシウムからなる基材(モイス商品名)であって、厚さ12mm、幅90mmの板状材を檜の木製板を貼り合せられた板材の凹部空間に装填してスノコ状に構成した。
木製板スノコは、殺菌、脱臭の効果を持つ檜の板状体であって、厚さ12mmであり、幅としての縦810mm、横810mmであって、前記板状体の幅を50〜100mm、凹部空間を90mmで、高さ30mmになった。
木製板スノコは、側面にスライド溝構造の凹部空間が形成した複数の桁を平行に整列するとともに、これら桁の上面に複数の平板が間隔を開けて固定され、上記複数の桁の相互に対向するスライド溝間に前記の無機質調湿・吸湿材の板状体を挿入した。また前記スノコの表面レベルと同等面より下の面にした。
無機質調湿・吸湿材を使用した木製板スノコは、図4のAに示すように、押し入れの荷物に使用した。
1.木製板スノコ
2.木製板
3.無機質調湿・吸湿材
4.凹部空間
5.スリット溝
6.サン木
7.ベッド、ソファのフレーム
8.押入れ
9.下駄箱
10.洗面台
11.便器

Claims (5)

  1. 木質板の隙間を持たせて並べ合わせた板材面上に、各木質板材の間隔面に凹部空間を形成されるとともに、上記凹部空間部に無機質調湿・吸湿材の板材を固着・装填していることを特徴とする無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコ。
  2. 無機質調湿・吸湿材の板材は、珪藻土の基材、又はバーミキュライトとケイ酸カルシウムからなる基材で、厚さ4〜15mm、幅25〜200mmの板状材であって、木質板の隙間を持たせて並べ合わせたスノコ状板材面の凹部空間部に装填して、木質板と交互に並んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコ。
  3. 木質板スノコ状板は、殺菌、脱臭の効果を持つ檜、杉、松の板状体であって、前記板状体の厚さ10〜25mmで、縦長さ450〜1200mmで、横幅を50〜200mmであり、凹部空間部の幅を25〜200mmで、高さ20〜50mmになって、全体的に均等に配列されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコ。
  4. 木質板スノコは、側面にスライド溝構造の凹部空間が形成した複数の平板材を平行に整列するとともに、これらスノコ状板材の上面に複数の平板材が間隔を開けて固着され、上記複数の平板材の相互に対向する凹部空間部間に前記無機質調湿・吸湿材の板状体を自在に挿入して、前記スノコ状の平板材の表面レベルと同等面か、又はそれ以下の面になるようにしていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコ。
  5. 無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコは、ベッド、ソファのクッション部の下部、あるいは押し入れの荷物及び下駄箱内靴の下部に敷くもの、あるいは水回り場所の洗面所、トイレ、浴室の足場として使用されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の無機質調湿・吸湿材を使用した木質板スノコ。
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