JPH0972072A - 畳 - Google Patents

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JPH0972072A
JPH0972072A JP7256991A JP25699195A JPH0972072A JP H0972072 A JPH0972072 A JP H0972072A JP 7256991 A JP7256991 A JP 7256991A JP 25699195 A JP25699195 A JP 25699195A JP H0972072 A JPH0972072 A JP H0972072A
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JP
Japan
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tatami
sheet
tatami mat
floor
mat
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JP7256991A
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English (en)
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Toshiro Kojika
俊郎 小鹿
Tsuneji Tamiya
恒司 田宮
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Original Assignee
Individual
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Publication date
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  • Floor Finish (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 畳の長所を生かし、且つ、従来の欠点を補
い、化学薬品を用いることなく、防菌、防虫、及び脱臭
機能に優れた、衛生的な畳を提供する。 【解決手段】 畳床1の上に脱臭材である吸着性スポン
ジ5、その上に防菌材である緑茶の中から抽出したカテ
キン類を不織布に噴霧し乾燥させた緑茶抽出液カテキン
シート3、防菌材及び防虫材である生理活性水KT液を
不織布に染み込ませ乾燥させた生理活性水KT液シート
4を順に3層構造に形成し、畳表2を張りつける。また
は、畳床1の上配13と横手配12の間に吸着性スポン
ジ5を挟み込み、その畳床1の上に生理活性水KT液シ
ート4及び緑茶抽出液カテキンシート3を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畳に関するもので
あり、特に、化学薬品を用いず、カビ、ダニの発生及び
繁殖の抑制、そして悪臭の脱臭により室内を衛生的に保
てる機能を兼ね備えた畳に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、畳には種々の畳床が使用され
ている。例えば、畳床全体が藁の藁床、またはポリスチ
レンフォーム、スタイロフォーム等、各種合成樹脂発砲
体フォームを上下藁でサンドしたワラサンド畳床、藁床
の中央部分に炭を挟み込んだ畳床、または、各種発砲体
フォームをインシュレーションボードで挟んだり、層状
にした建材畳床などがある。
【0003】このような従来の畳床は、断熱性及び保温
性、衝撃吸収性、吸音性、柔らかさ、体に触れたときの
感触の良さ、または、室内のある程度の調湿作用等の良
さの点において、床材として様々な長所を兼ね備えてい
る。また、炭を挟み込んだ畳床は、藁床、ワラサンド畳
床、建材畳床、に比べ脱臭効果や、調湿効果の点で優れ
ている。また、建材畳床は、非常に軽く加工しやすく、
厚みが一定になりやすく、畳を敷いた感じがきれいであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
畳においては、藁を使用する畳床の場合、埃が溜まりや
すく、吸湿性が高いという特性を有していた。特に、吸
湿性が高いことによって、畳内部は過湿状態になりやす
く、気密性の高い室内では換気が行なわれなかったり、
梅雨時期や夏の高温多湿状態が長く続くと、藁や畳表が
有機物であることから、カビやダニが発生し繁殖しやす
いという短所があった。
【0005】また、建材畳床はインシュレーションボー
ドと発砲材で構成されているが、感触が比較的固いうえ
に、畳として室内に敷き込んだ場合、畳床の脱臭作用や
調湿作用が少なく、い草を畳表に使用するため、畳表と
建材畳床の間にダニやカビの発生する場合があった。
【0006】最近、このような過湿による弊害を防止す
るものとして、稲藁で形成する畳床の中央部分に備長炭
を挟み込んだ畳が考えられているが、この備長炭入り畳
は顆粒状の木炭粉を使用しているため、脱臭、調湿効果
を高めるには、非常に多くの炭を使用しなければなら
ず、重量が重くなるという不具合があった。また、長期
に亘り使用すると、内部の木炭がくずれ、畳の表面に凹
凸が発生したり、畳床の側縁近くまで封入すると側面か
らこぼれ落ちる可能性があった。そのため、この種の畳
においては、実際には畳床中央部周辺の比較的狭い範囲
にしか木炭粉が使用されておらず、畳についても比較的
少ない量に限定されており、カビやダニの発生や繁殖の
抑制、脱臭効果などあまり期待できるものではなかっ
た。しかも、木炭の吸着作用の容量を越えると、今まで
吸収した毒素を逆に放出し、かえって有害になる場合が
あった。
【0007】さらに、従来、畳にダニ等が発生しないよ
うに防虫するためには、有機リン系の化学薬品を使用し
ていた。よって、薬品の匂いにおける人体への影響が問
題視されていた。また、匂いに関しては一度染みつくと
なかなか取れなかった。
【0008】そこで、本発明はかかる不具合に鑑みてな
されたもので、畳の長所を生かし、且つ、従来の欠点を
補い、化学薬品を用いることなく、防菌、防虫、及び脱
臭機能に優れ、衛生的な畳の提供を課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
畳は、畳床に防菌材、防虫材及び脱臭材を組みこんだも
のである。
【0010】したがって、請求項1の発明の畳によれ
ば、カビ、ダニの発生及び繁殖の抑制、悪臭の脱臭がで
きる。
【0011】請求項2の発明にかかる畳は、緑茶の中か
ら抽出したカテキン類を不織布に付着させたシート材を
防菌材としたものである。
【0012】したがって、請求項2の発明の畳によれ
ば、抗菌作用、または繁殖された毒素、菌の抑制作用が
ある。
【0013】請求項3の発明にかかる畳は、生理活性水
KT液を不織布に付着させたシート材を防菌材及び防虫
材としたものである。
【0014】したがって、請求項3の発明の畳によれ
ば、化学薬品を用いない防菌作用により、畳床から発
生、繁殖するダニを抑制でき、畳床内部や上部、畳表の
上面にダニやカビが発生するのを阻止できる。
【0015】請求項4の発明にかかる畳は、吸着性スポ
ンジを脱臭材としたものである。
【0016】したがって、請求項4の発明の畳によれ
ば、活性炭を使用するよりも脱臭作用が優れている。
【0017】請求項5の発明にかかる畳は、畳床を、緑
茶抽出液カテキンシート、生理活性水KT液シート、吸
着性スポンジの3層構造としたものである。
【0018】したがって、請求項5の発明の畳によれ
ば、防菌、防虫、及び脱臭機能を有し、畳がうける様々
な外的要因による、ダニ、カビ、匂いなど不快な環境悪
化を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態、実施例】以下、本発明の各実施形
態について説明をする。
【0020】《第一実施形態》図1は本発明の第一実施
形態である畳の一部を切断した状態を示す要部斜視図、
図2は図1の畳の畳床を示す断面図である。なお、これ
らの図においては、理解を容易にするために各層の厚さ
は実際の厚さとは若干異なって描かれている。
【0021】図1及び図2に示すように、本実施形態の
畳は、全体が畳床(たたみとこ)1と畳表(たたみおも
て)2とからなり、そして、その間には緑茶の中から抽
出したカテキン類(主に茶のタンニン)を不織布に噴霧
し乾燥させたシート状の緑茶抽出液カテキンシート3、
生理活性水KT液を不織布に染み込ませ乾燥させたシー
ト状の生理活性水KT液シート4、吸着性スポンジ5の
3層が各々組込まれている。畳床1は畳の内部本体を構
成するもので、所定の厚みを有し、マット状に形成され
ている。
【0022】畳表2は、い草を主材として作られたもの
であり、い草を麻糸や綿糸で織り込んだ織物として形成
されている。そして、この畳表2の両側縁には、綿や麻
あるいは化学繊維などの織物からなる畳縁(たたみへ
り)7が備えられ、この畳縁7を畳床1の側面に縫い付
けることによって、畳表3は畳床1の表面に取付けられ
ている。ただし、この畳縁7は縁無しや坊主畳の場合の
ように省略されることもあり、この場合には、畳表2は
畳床1の側面に直接縫い付けることによって、畳床1の
表面を覆い包むように取付けられる。また、畳縁7が備
えられない畳床1のカマチ部分に角を正しく保つための
補強材として、頭板が挿入されることもある。しかし、
これらは本実施形態の畳の技術的な特徴部ではないの
で、その詳細な説明は省略する。
【0023】本実施形態の畳において、その内部本体で
ある畳床1は、稲藁を主材とし横手配12と上配13に
使用する藁に、生理活性水KT液の希釈水を噴霧し吸着
させ、乾燥させたものを使用している。これは、後述す
る第二実施形態の畳にも同様に使用する。そして、切り
藁層と補強材11との間には、インシュレーシンボード
やポリウレタンフォーム、またはスタイロフォームなど
の各種の合成樹脂発泡体からなる各種発泡体樹脂フォー
ム6などが配され、ワラサンド畳床と同様に各種の配層
によって形成されている。すなわち、裏面材8を配し、
その上に稲藁を畳長手方向へ配列した下配(したばい)
9を配層とし、その下配9の上には切断した稲藁の配層
からなる切り藁層17が設けられている。この切り藁層
17の上には、前記の各種発泡体樹脂フォーム6を配
し、補強材11である0.3mm〜0.5mm前後の厚さの
薄いベニア板が配設されている。
【0024】補強材11の上には、稲藁を畳の横手方向
に配列した層からなる横手配(よこてはい)12が、更
にその上には吸着性スポンジ5が設けられ、その上に稲
藁を畳の長手方向に配列した配層からなる上配(うえは
い)13が設けられている。上配13と横手配12との
間に吸着性スポンジ5を畳床全体に挟み込むことより、
畳床全体による脱臭作用が可能になる。このような積層
体構造を畳糸により、製畳機で糸締めすることによって
畳床1が形成されている。
【0025】藁を使用する畳床に関しては、図3に示す
ようにもできる。図3は本発明の第一実施形態の畳に使
用する他の畳床を示す断面図である。これは、上配13
の上に吸着性スポンジ5を配設したものであり、このよ
うな構造を採用することによって脱臭機能が増すととも
に、畳床上面がスポンジで柔らかくなるため、高齢者対
策用に適している。なお、裏面材8としては、旧来から
稲藁で編んだコモ等が用いられてきたが、近年では、畳
が敷かれる床面からの湿気を防ぐために、ビニールシー
ト等の防湿シートなどが多く用いられている。更に、裏
面材8としては、活性炭や木炭などの微細な粉末パルプ
紙などに混入させた炭素粉シートや強度のある不織布を
使用することもできる。
【0026】よって、第一実施形態の畳は、藁の感触を
維持しながら、軽量化と製作作業の簡素化をし、安価に
提供しようとするものである。また、各種発泡体樹脂フ
ォーム6は断熱効果があり、無機質であるため、湿気が
内部にこもらず、畳床内部にダニが発生しにくいという
性質を兼ね備えている。
【0027】ここで、本実施形態の畳を構成する特徴的
な要部について詳細に説明する。緑茶抽出液カテキンシ
ート3は、主に抗菌材として機能し、緑茶抽出液エキス
のカテキン類(主にタンニン)の防菌効果を生理活性水
KT液を混合させ、より効果を強化し持続させ、不織布
全体に噴霧し乾燥させたものである。具体的には、緑茶
から抽出した煎汁のカテキン類(茶のタンニン)をKT
液原液3万倍の希釈液と混合させ、不織布全体に染み込
ませ、乾燥させて使用する。緑茶抽出液の中のタンニン
は、抗菌作用、または繁殖された毒素、菌の抑制作用が
あることが科学的研究によって裏付けされている。ま
た、この緑茶抽出液カテキンシート3は、脱臭機能も備
わっていて、揮発性硫黄化合物、揮発性窒素化合物、低
級の脂肪酸、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類な
どでも、脱臭剤として知られているクロロフィルの誘導
体クロロフィリンカリよりも消臭率は高いことも知られ
ている。これらが、茶カテキン類と結びつくことにより
不揮発性になる。その抗菌活性をより一層強化し持続さ
せるために、生理活性水であるKT液を加える。この緑
茶抽出液カテキンシート3を、主に畳表2と畳床1との
間に接面させることにより、畳にダニ、カビが発生、繁
殖するのを抑制する機能が発揮される。
【0028】生理活性水KT液シート4は、生理活性水
KT液を不織布に染み込ませ乾燥させたものである。ま
ず、生理活性水KT液を製造するには、家畜の尿をバイ
オリアクターを用いて処理し、有効物に変えるシステム
に導入し、この尿をバイノリアクターの原料と位置づけ
て、これを微生物を利用して有効産物の、生理活性水K
T液の原液を生産する。この生理活性水KT液は、沼の
底の低質や森林の腐食土等に存在する微生物群を岩石で
固定して生物触媒としたバイオリアクターを用い、シス
テムを弱い曝気条件下にして処理するものである。この
条件下においては、微生物群の増殖や反応に不可欠なミ
ネラルが岩石中の造岩鉱物から供給されており、尿等の
排泄物は二酸化炭素、窒素というガス成分に分解され
る。更に、これを成熟することによって、後には微量の
微生物群の代謝産物、ミネラルを含んだ処理水が得られ
る。微生物群のなかには、好気性微生物と嫌気性微生物
があり、嫌気性微生物とは酸素のない条件下で生育する
微生物をいい、ビフュズス菌などの腸内細菌、発酵菌、
硫酸還元菌、緑色硫黄細菌、バクテロイデス、褐緑色光
合成菌などがあり、酸素や窒素を排泄物とする。好気性
微生物とは酸素のある状態で生育する微生物であり、ラ
ン藻、アゾトバクター、枯れ草菌、酢酸菌、メタン細
菌、硫黄細菌などがあり、好気性と嫌気性とはまったく
正反対の生育条件のため、共存は不可能と考えられてき
たが、抗酸化物質が存在すれば光合成細菌とアゾトバク
ターのように共存は可能になる。しかし、微生物は死滅
したりして、その共存させたなかの菌の状態は不安定状
態になりやすい。
【0029】この生理活性水KT液は、光合成細菌、ラ
ン藻などの光合成微生物や酵母菌などの有用発酵菌(生
理活性物質の成生)が乳酸菌などの乳酸生成菌(菌核菌
の活動の抑制)や放射菌などの抗菌物質が光合成菌が作
り出すアミノ酸などをもらい受け抗生物質を作り出し、
病原菌を抑えたり、有害なカビや細菌類が増えるのに必
要なキチン質を先取りし増殖を抑えることで、カビやダ
ニの防菌効果がある。微生物は死滅したりバランスがく
ずれるため、代謝物から生物膜法、接触曝気法を経て、
酸化還元電位調節により浄化されることによって無機化
し、その各微生物の持つ処理水の情報を水に転写するこ
とにより、同じ効果を安定させることができる。
【0030】この生理活性水KT液の原液の3万倍の希
釈液を使用して生理活性水KT液シート4を形成する。
つまり、生理活性水KT液の原液の3万倍の希釈液を不
織布や各種シートや紙類に噴霧、または染み込ませるこ
とにより、まったく化学薬品を使用しない防菌、防虫シ
ートができる。これは、微生物の代謝物を無機化させる
ことにより安定させ、微生物の持つ情報や波動を他の物
質に転写する技術である。生理活性水KT液を使用する
ことにより、埃中のダニの発生を抑制することができる
ため、有機リン系の薬品の使用が不要になり、人体への
影響がなく、害虫の抑制が可能になる。この生理活性水
KT液シート4で畳床1を包み込むようにすることによ
り、畳床1のダニの発生、抑制をうながすことができ
る。特に、生理活性水KT液シート4を畳床1に接面さ
せ使用することにより、畳床1から発生、繁殖するダニ
を化学薬品を用いず抑制できるだけでなく、畳表2の上
面に発生するのも阻止できる。
【0031】吸着性スポンジ5は、その素材に生理活性
水KT液を吸収させた後、乾燥させて使用する。この吸
着性スポンジ5は、特開平4−190847号公報に記
載されているように、活性炭に比べ飛躍的に脱臭作用に
ついて優れている。しかも、生理活性水KT液を染み込
ませることにより、吸着した毒素を分解し除去すること
ができ、性能が飛躍的に向上し、より一層長期にわたり
使用可能になる。よって、これを畳床1に組込むことに
よって、室内の空気の浄化作用や老人介護やペット、た
ばこ、お酒の匂いなど、通常の畳の使用状態でも不快な
匂いに対して非常に有効的な効果を発揮することができ
る。
【0032】つまり、本実施形態の畳は、畳床1に防菌
材として緑茶抽出液カテキンシート3を、防菌材及び防
虫材として生理活性水KT液シート4を、脱臭材として
吸着性スポンジ5を組みこんだものであり、緑茶抽出液
カテキンシート3、生理活性水KT液シート4、吸着性
スポンジ5の3層構造としたことにより、防菌、防虫及
び脱臭機能を効果的に発揮する。
【0033】特に、畳におけるダニの発生は、畳床内部
から畳表を通し表面に発生するため、畳床を緑茶抽出液
カテキンシート3及び生理活性水KT液シート4で覆う
方法は効果的である。即ち、畳床内部で発生した場合、
畳表の表面に発生する前に緑茶抽出液カテキンシート3
及び生理活性水KT液シート4によって防ぐことができ
る。しかも、緑茶抽出液カテキンシート3及び生理活性
水KT液シート4は通気性はあるが穴が開いてないた
め、ダニが通過することがない。しかも、緑茶抽出液カ
テキンシート3及び生理活性水KT液シート4の2重層
構造の防菌防虫作用があるため、下層の生理活性水KT
液シート4は畳床1の防菌、防虫、上層の緑茶抽出液カ
テキンシート3はカテキンの抗菌効果を高め畳表2に付
着するフケやアカ、食品のくずなどダニの餌の原因とな
るものを遮断する。また、緑茶抽出液カテキンシート3
及び生理活性水KT液シート4は共に不織布であるた
め、通気性があり、畳床1に組込んである吸着性スポン
ジ5が藁の吸出作用によって空気の浄化作用を効果的に
行うことができる。
【0034】なお、本実施形態の畳の防菌、防虫効果は
図8に示す。図8は防菌及び防虫シート材表面のダニ生
息状況及び畳床内部のダニ生息状況を示す特性図であ
る。実験方法として、気温30〜32度、湿度40〜5
0%の条件下で、ワラサンド畳床15cm角、厚み5.5
cmを5個使用し、樹脂ケースの中に個々に入れ、200
匹のダニを畳表に放ち、生息状況を5回くり返し観察し
たものである。図8は実験、観察の5回の平均値であ
る。
【0035】図8において、Aは従来の藁床による畳の
畳床内部のダニ生息数、Bは本実施形態の畳の緑茶抽出
液カテキンシート3及び生理活性水KT液シート4上面
のダニ生息数、Cは本実施形態の畳の畳床内部のダニ生
息数である。図8から明らかなように、従来の畳におい
ては、時間の経過とともに畳床内部のダニ生息数は次第
に増加していたが、本実施形態の畳においては、緑茶抽
出液カテキンシート3及び生理活性水KT液シート4上
面のダニ生息数は約30分後に約26.3匹となるが、
これを境に時間の経過とともに、次第に減少していき、
そして、約600分後には殆ど0に近い状態になる。ま
た、本実施形態の畳の畳床内部のダニ生息数は、時間の
経過に拘らず殆ど0の状態であり、緑茶抽出液カテキン
シート3及び生理活性水KT液シート4を通過してまで
生息するダニは殆どいないといえる。
【0036】結果として、図8に示す通り、ダニの抑制
作用は明らかであり、畳表面や畳床中には生存しなく、
緑茶抽出液カテキンシート3の上でほとんどが死滅す
る。つまり、緑茶抽出液カテキンシート3及び生理活性
水KT液シート4による2層の防菌シートの効果は極め
て大であり、空気は通すがダニが通過することは不可能
であり、畳床から畳表面に湧き出ることはなく、ダニの
餌になる畳表からのフケやアカ、また食品のカスも畳床
に付着することもない。よって、いつまでも清潔であ
り、数年後の表替えの際には、新しく取り替えることも
できる。
【0037】したがって、本実施形態の畳によれば、ダ
ニ、カビの場合、湿気が緑茶抽出液カテキンシート3を
通して吸収されるため、緑茶抽出液カテキンシート3に
付着しているカテキン類が湿気による水分を得ることに
よって、防菌力を発揮し畳床や畳表に浸透しダニ発生を
抑制できる。また、ダニの餌になる人からでるフケや菓
子や食物類のカスが畳表を通して畳床に付着し繁殖する
のを、緑茶抽出液カテキンシート3と生理活性水KT液
シート4との2層により、確実に阻止できる。この結
果、まったく無害な防菌作用を促すことができる。
【0038】しかも、畳表や稲藁の畳床は多孔質である
ために、湿度や温度によって、室内の湿気の調整機能や
空気の浄化作用があることが知られている。そこに、脱
臭材である吸着性スポンジ5を使用することにより、活
性炭の約3倍の脱臭力(畳1帖で8帖間相当の浄化作用
がある)を具備する畳になる。つまり、畳自体がもつ呼
吸作用を利用し、脱臭材である吸着性スポンジ5を組込
むことによって、室内の悪臭の浄化作用がより一層効果
的に発揮できる。また、生理活性水KT液を吸着性スポ
ンジ5に付着させることにより、吸着性スポンジ5が吸
収した匂いのもとになる粒子を分解、除去し浄化するこ
とが可能になり、脱臭機能の寿命が飛躍的に向上する。
【0039】さらに、吸着性スポンジ5を組込んだ畳床
1に、生理活性水KT液シート4で上面より裏面の15
mm〜30mm程度両端にかかるように、畳床1全体を包み
込み、その上から緑茶抽出液カテキンシート3を、同じ
ように畳床1全体を包み込み、畳表2を張り、仕上げる
ことにより、畳床作成段階において針穴が開くことがな
く、畳床1への食品のカスなどのダニの餌の付着を防ぐ
ことができる。
【0040】《第二実施形態》図4は本発明の第二実施
形態の畳に使用する畳床を示す断面図である。なお、図
4において、上記第一実施形態と同一または相当する部
分には、同一の符号を使用する。
【0041】図4に示すように、本実施形態の畳は、畳
床1aの構造が相違する。つまり、各種発泡体フォーム
6に代えて、藁を横手方向に使用した大手配10とし、
横手配12と上配13の間全体に吸着性スポンジ5を使
用したものであり、畳床1a全体を藁床としたものであ
る。なお、大手配10と横手配12の間に縦配14を一
層配層すれば、より高級な畳床1aになる。
【0042】この藁床を用いて畳に仕上げるには、丈寸
法に切断した後、上記第一実施形態と同様に、緑茶抽出
液カテキンシート3と生理活性水KT液シート4で包み
込み、この畳床1aに畳表2を畳縁6と共に(または畳
縁3を省いて)取付けることによって形成される。
【0043】なお、図5に示すような畳床1aとしても
よい。図5は本発明の第二実施形態の畳に使用する他の
畳床を示す断面図である。このように、上配13の上に
吸着性スポンジ5を配設することによって、より一層の
脱臭作用を期待でき、緑茶抽出液カテキンシート3と生
理活性水KT液シート4と吸着性スポンジ5を作用させ
ることによって、従来の藁床にない、脱臭、防菌効果を
発揮することができる。
【0044】《第三実施形態》図6は本発明の第三実施
形態の畳に使用する畳床を示す断面図である。なお、同
図において、上記第一実施形態及び第二実施形態と同一
または相当する部分には同一の符号を使用する。
【0045】図6に示すように、本実施形態の畳の畳床
1bは、上記第一実施形態及び第二実施形態と同様に、
吸着スポンジ5と緑茶抽出液カテキンシート3と生理活
性水KT液シート4との三層構造を採用するものである
が、特に、稲藁からなる配層を含まないものであり、軽
量化と製造作業の簡易化とを図ったものである。
【0046】即ち、本実施形態の畳に使用される畳床1
bは、図6に示すように、畳糸によって糸締めされた積
層構造体として形成され、裏面材8の上にインシュレー
ションボード15、ポリエスチレンフォームなどからな
る各種発泡体樹脂フォーム6、及びインシューレーショ
ンボード15が順次積層され、更に吸着性スポンジ5、
表面材として生理活性水KT液シート4が積層され縫い
あげられている。
【0047】そして、この畳床1bに、緑茶抽出液カテ
キンシート3を上記第一形態及び第二実施形態と同様
に、畳床1b上面からカマチ部分と裏面材15mm〜30
mm程度両端に掛かるように包み込み、畳表2と畳縁7と
共に(縁無し畳の場合は除く)取付けることによって、
本実施形態の畳が形成されている。
【0048】インシューレーションボード15は、木材
チップ等から得られた植物繊維を押し固めてボード状に
した繊維板である。その厚さは、使用の用途に応じ任意
に定めることができるが、通常、5〜25mm程度の厚さ
であり、好ましくは10〜25mm程度の厚さのものを使
用するのがよい。また、各種発泡体樹脂フォーム6は、
主に軽量化のために使用され、ポリエチレンフォームや
スタイイロフォーム、ポリウレタンフォームなどで構成
されている。また、裏面材8としては、織布で補強され
た防湿シートも用いることができるが、上記第一実施形
態及び第二実施形態の場合と同様に、活性炭などの炭素
粉を使用した活性炭シート16を使用してもよい。
【0049】また、インシューレーションボード15
は、比較的、湿気などの吸収や排出が少ないため、下か
ら順に、裏面材8、インシューレーションボード15、
各種発泡体樹脂フォーム6、上側のインシューレーショ
ンボード15の上に、活性炭シート16を配設し、更に
吸着性スポンジ5、生理活性水KT液シート4、緑茶抽
出液カテキンシート3の順に配設した図7に示すような
畳床1cとしてもよい。図7は本発明の第三実施形態の
畳に使用する他の畳床を示す断面図である。
【0050】ところで、本発明の畳について3つの実施
形態を挙げて説明したが、本発明を実施する場合には、
これらの実施形態に限定されるのもではなく、種々の変
形と変更が可能である。特に、稲藁からなる配層につい
て、その層数と各配層における稲藁の配列は用途に応じ
て適宜変更することができる。
【0051】また、本発明の畳の緑茶抽出液カテキンシ
ート3と生理活性水KT液シート4と吸着性スポンジ5
による3層構造は、藁畳床、ワラサンド畳床、建材畳床
などの、従来の畳床と畳表の間に防菌、脱臭効果を組み
込み、有機リン系の化学薬品を用いず、畳の持つ欠点を
補うはたらきがあり、畳のみならず、特に、じゅうた
ん、カーペットなどの床材に関しても、下地と表面素材
の間に組み込むことによって、同じ効果をもたらすこと
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の畳は、
畳床に防虫、防菌及び脱臭機能を組込んだものであり、
カビ、ダニの発生及び繁殖の抑制、悪臭の脱臭ができる
ので、畳の長所を生かし、且つ、従来の欠点を補い、防
菌、防虫、及び脱臭機能に優れた、衛生的な畳となる。
【0053】請求項2の発明の畳は、緑茶の中から抽出
したカテキン類を不織布に付着させたシート材を防菌材
としたことにより、抗菌作用、または繁殖された毒素、
菌の抑制作用があるので、防菌材として使用する際に、
加工や製造段階において、非常に扱いやすくなる。そし
て、このシート材は、高温多湿の条件が揃い、シートが
水分を吸収しても、防菌効果を発揮することができる。
【0054】請求項3の発明の畳は、生理活性水KT液
を不織布に付着させたシート材を防菌材及び防虫材とし
たことにより、化学薬品を用いない防菌作用により、畳
床から発生、繁殖するダニを抑制でき、畳床内部や上
部、畳表の上面にカビが発生するのを阻止できるので、
人体には悪影響を及ぼさず、防菌材及び防虫材として使
用する際に、非常に扱いやすくなる。
【0055】請求項4の発明の畳は、吸着性スポンジを
脱臭材としたことにより、活性炭を使用するよりも脱臭
作用が優れているので、畳床中に極めて大きな脱臭機能
を持たせることができる。
【0056】請求項5の発明の畳は、畳床を、緑茶抽出
液カテキンシート、生理活性水KT液シート、吸着性ス
ポンジの3層構造としたことにより、防菌、防虫、及び
脱臭機能を有し、畳がうける様々な外的要因による、ダ
ニ、カビ、匂いなど不快な環境悪化を防止できるので、
効果的に防菌、防虫及び脱臭ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施形態である畳の一部を
切断した状態を示す要部斜視図である。
【図2】図2は図1の畳の畳床を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の第一実施形態の畳に使用する他
の畳床を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の第二実施形態の畳に使用する畳
床を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の第二実施形態の畳に使用する他
の畳床を示す断面図である。
【図6】図6は本発明の第三実施形態の畳に使用する畳
床を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の第三実施形態の畳に使用する他
の畳床を示す断面図である。
【図8】図8は防菌及び防虫シート材表面のダニ生息状
況及び畳床内部のダニ生息状況を示す特性図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 畳床 2 畳表 3 緑茶抽出液カテキンシート 4 生理活性水KT液シート 5 吸着性スポンジ 6 各種発泡体樹脂フォーム 7 畳縁 8 裏面材 9 下配 10 大手配 11 補強材 12 横手配 13 上配 14 縦配 15 インシューレーションボード 16 活性炭シート 17 切り藁層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳床に防菌材、防虫材及び脱臭材を組み
    こんだことを特徴とする畳。
  2. 【請求項2】 前記防菌材は、緑茶の中から抽出したカ
    テキン類を不織布に付着させたシート材であることを特
    徴とする請求項1に記載の畳。
  3. 【請求項3】 前記防菌材及び防虫材は、生理活性水K
    T液を不織布に付着させたシート材であることを特徴と
    する請求項1に記載の畳。
  4. 【請求項4】 前記脱臭材は、吸着性スポンジであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の畳。
  5. 【請求項5】 前記畳床は、緑茶抽出液カテキンシー
    ト、生理活性水KT液シート、吸着性スポンジの3層構
    造としたことを特徴とする請求項1に記載の畳。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1133999A1 (en) * 2000-03-15 2001-09-19 Kabushiki Kaisha Uenoyahonpo Catechin containing sanitary goods
JP2007063792A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Kaihatsu Board Kk 暖房性に優れたボード畳床
JP2009057666A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Natl Fedelation Of Agricult Coop Assoc 藺草の染色方法、及び藺草製品の製造方法

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