JP3098682U - 消臭調湿畳 - Google Patents

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Abstract

【目的】軽量で取扱いが至便なうえ、有害ガスや臭気ガスの吸着と分解消去並びに分解消臭及び調湿による爽快な使用感と快適で安全且衛生的な建物空間を創出しえる消臭調湿畳を提供する。
【構成】藺草からなる畳表により、インシュレーションボードとポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームとが積層されてなる建材畳床が包被縫着されてなる畳において、建材畳床の表面全体若しくは表裏面全体に、平均粒径が50μm以下で地表面積が100m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が、天然ゴムラテックス若しくは合成ゴムラテックス或いは水溶性アクリル樹脂からなる塗着成分で且連続気泡構造と多数の蒸散孔を有し、而も人工ゼオライト粉体が50g/m以上の塗着重量割合で塗着される塗着層が形成されてなる構造。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は軽量で取扱いが至便なうえ長期使用においても快適で安全且衛生的に使用することのできる消臭調湿畳に関する。
【0002】
【従来技術】
我が国は高温多湿な気候風土のために、古くから居住用建物においては木造構造が好適とされ、且壁材としてはしっくいや土壁並びに建具類としても障子や襖等が更には床材としては専ら畳が使用されてきている。
そして近年に至っては経済成長とともに都市部への急激な人口流入がなされ、この急激な人口流入に対処するための住居の確保のうえから、都市部や都市近郊にはマンションや団地等の重構造高層住宅が大多数建設され、且これら重構造高層住宅ではリビングルームやダイニングルームを主体とする洋風居住態様に変化されつつある。
更に郊外における戸建住宅においても、近年においては耐震、耐火、防犯性に加え、価格的にも安価なプレハブ工法やプレカット工法による住宅が急速に普及されつつあるが、これら戸建住宅においてもリビングルームやダイニングルームを主体とする洋風居住態様に変化している。
【0003】
而しながらかかる重構造高層住宅或いは戸建住宅等が洋風居住態様へと変化されつつあるものの、比較的高年齢世代や地方出身者には特に和風居住態様への執着が強く、従ってこれら住宅における居間や寝室等においては依然として畳が使用されている実情にある。
ところで畳は従来より藺草を織成してなる畳表を、藁材を圧縮固化させてなる畳床に包被縫着させて形成されるものであって、藁材による畳床は吸湿性とともに使用時の荷重緩衝性にも優れるものの極めて多重量であるため、畳表の退色や汚損若しくは損耗等による畳表の補修や畳替え等における搬出や搬入作業には多大な労力や時間を要し、特に高層住宅においては著しく至難となっている。
【0004】
これがため畳の軽量化を図る手段として藁材からなる畳床に替えてインシュレーションボードに緩衝材としてポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームを積層させて建材畳床となしたるうえ、この建材畳床の外表面を藺草からなる畳表で包被縫着させた畳が積極的に採用されつつある。
【0005】
然るにかかる建材畳床を用いた畳は著しく軽量化が図られるものの、藁床に比べて吸湿性が劣り特に近年の居住建物の如く密閉性の高い建物空間においては多湿時における蒸れや濡れ感が発生し不快な使用感となるばかりか、ポリスチレンフォームによる場合には発泡ガスとして通常プロパンガスと塩化メチルが用いられるため該塩化メチルガスが気泡内に封入され、更にはポリウレタンフォームによる場合にはウレタン生成時にジイソシアネートの反応に伴い発生するアミン臭が同様に気泡内に封入された状態となる。
【0006】
これがため建材畳床を用いた畳を使用した場合には、使用経過とともに使用に伴う繰返し荷量の付加により気泡の裂損や、ポリスチレンフォームやポリウレタンフォームの素材自体の劣化に伴う気泡の損壊等が発生し、有害性が危惧される塩化メチルガスが密閉性の高い建物空間内に揮散滞留し、或いは悪臭を持つアミン臭気ガスが密閉性の高い建物空間内に拡散滞留することとなり、著しく危険且不快な建物空間と化す恐れを内在している。
【0007】
考案者はかかる如き実情に鑑み研究を重ねた結果、近年に至りその粒径が極めて微粒状なうえ、比表面積が極めて大きく建物空間内の湿気を初め有害ガスや臭気ガスを吸湿吸着する容量が膨大で且湿気に対しての吸湿放湿をなす調湿性と、本来的に保持する触媒作用に強い塩基置換性を付与せしめることにより、吸着された有害ガスの分解消去による安全化や臭気ガスの分解による消臭化が図られる人工ゼオライト粉体が量産可能となったこと、及び該人工ゼオライト粉体を連続気泡構造と多数の蒸散孔を有する塗着層で塗着させることにより、優れた消臭と調湿が可能な畳が提供しえることを想到し本考案に至った。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は軽量で取扱いが至便なうえ有害ガスや臭気ガスの分解消去並びに分解消臭と調湿により優れた使用感と快適で安全且衛生的な居住空間となすことの可能な消臭調湿畳を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本考案が用いた技術的手段は、藺草を織成してなる畳表と、インシュレーションボードとポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームとが積層された建材畳床とからなり且該建材畳床が畳表により包被縫着される畳において、建材畳床の表面全体若しくは表裏面全体に湿気若しくは有害ガス或いは臭気ガスを積極的に吸湿若しくは吸着させるために、その平均粒径が50μm以下の接触表面率の大きな微粒状で、且過剰な湿気や発生する有害ガス若しくは臭気ガスを効率良く吸湿若しくは吸着させるため、十分に大きな吸湿容量並びに吸着容量が必要なことからその比表面積が100m/g以上で、而も吸着した有害ガス若しくは臭気ガスを分解消去若しくは分解消臭せしめるとともに吸着飽和を減失させて長期に亘り吸着性を発揮させるうえから、本質的に保持する触媒作用に加えて強い塩基置換性を付与せしむる必要上、その塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が選択使用される。
【0010】
そしてこの選択された人工ゼオライト粉体の保持する有害ガスや臭気ガスに対する吸着性並びに分解消去や分解消臭作用及び調湿性を有効に発揮させるため、畳表が吸湿する湿気を積極的且効率良く吸湿させ且乾燥度合に合せて放湿させ、更には建材畳床のポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームから発生拡散される有害ガス若しくは臭気ガスを積極的且効率良く吸着させるうえから建材畳床の表面全体に亘って均等に且人工ゼオライト粉体の絶対吸着容量並びに絶対吸湿容量を十分大きく形成させるため、該人工ゼオライト粉体が実質的に50g/m以上の塗着重量割合で、而も有害ガスや臭気ガス或いは湿気が容易に透気透湿されて接触吸着若しくは接触吸湿されるように連続気泡構造と多数の蒸散孔を有する塗着層が塗着形成された構造に存し、更には床下や床部からの過剰な湿気の吸湿と且放湿を図り而も黴や細菌の繁殖をも抑制させるうえから、かかる塗着層を建材畳床の表裏面全体に亘って形成させた構造に存するものである。
加えて建材畳床にポリウレタンフォームが使用されてなる場合には、該ポリウレタンフォームからのアミン臭気を選択的に吸着分解消臭させるうえから、塗着層形成のための人工ゼオライト粉体としてナトリウム型人工ゼオライト粉体が用いられる構成に存する。
【0011】
【作用】
本考案はかかる構成からなるものであって、藺草からなる畳表でインシュレーションボードにポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームが積層された建材畳床が包被縫着される畳の建材畳床の表面全体若しくは表裏面全体に、平均粒径が50μm以下で比表面積が100m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が、少なくとも50g/m以上の塗着重量割合で且連続気泡構造並びに多数の蒸散孔を有する塗着層が塗着形成されてなるため、密閉性の高い建物内での使用に際しても床下や床材等からの過剰な湿気の発生時にも十分に吸湿し且乾燥度合に従って放湿がなされるため、建材畳床下面近傍が略一定の湿度に保持されて黴や細菌の繁殖が抑制され、而も該黴や細菌の繁殖に伴う臭気も吸着され分解消臭される。
【0012】
そして建物空間内の多湿化により畳表への吸湿がなされても、該畳表の裏面に接触する建材畳床表面全体には人工ゼオライト粉体による塗着層が形成されてなるから畳表に吸湿された湿気が積極的且効率的に塗着層に吸湿され畳表の蒸れや濡れ感が無くなり、而も建物空間内の乾燥度合に従って放湿がなされるため、建物空間内が快適な湿度に調湿されることとなる。
加えて建材畳床のポリスチレンフォームやポリウレタンフォームの損壊に伴う塩化メチルガス或いはアミン臭気ガス等が発生した場合にも、該塗着層に積極的且効率的に吸着されるとともに分解消去若しくは分解消臭がなされる。
【0013】
【実施例】
以下に本考案実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本考案における建材畳床1の断面説明図であって、該建材畳床1は畳全体の軽量化を図るうえから、従来の藁材に代えて本材チップを繊維化させたうえ平板状に成型させてなるインシュレーションボード1Aと、軽量化並びに実用使用における荷重付加に際しての緩衝性を保持させるため、ポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォーム1Bとを交互に積層させて形成されている。
かかる場合においてポリスチレンフォームの作成時にはその独立気泡の形成のための発泡剤としてプロパンガス及び塩化メチルが通常使用されるため、該独立気泡内にはプロパンガス並びに塩化メチルガスが封入されることとなる。
【0014】
更にポリウレタンフォームの作成に際しての発泡剤としてはトリクロロフルオロエチレンを用いたりジイソシアネートを用いることが通常なされるが、特にポリウレタンフォームにおいてはジイソシアネートの反応時に特有のアミン臭が発生し、これが該独立気泡内に封入されることとなる。
而して畳が使用される現状の建物空間は著しく密閉性が高く、且畳にはその使用に際して繰返し多重の荷重が付加されるものであるから、その使用経過とともに素材自体の劣化と且繰返し荷重に伴う脆化とにより独立発泡構造が損壊し、塩化メチルの如き有害ガスやアミン臭のような臭気ガスが漏出して建物空間内に拡散滞留し、危険且不快な建物空間となす結果となる。
【0015】
加えて多量の吸湿容量を保持する藁床に代えて建物畳床1を使用することにより、過剰な湿気が藺草からなる畳表2に吸湿され、蒸れや濡れ感が発生し極めて不快な使用感を招来する結果ともなる。
更に畳表2には実用使用に際して居住者等の汗や体液或いはフケや皮膚片等が落下付着し若しくは食物残滓等が落下し浸透したりし、而も畳が敷設される建物空間内は密閉性が高く且年間を通して温暖であり、従って多湿化に伴い恰好の黴や細菌の繁殖条件を具備するため、黴や細菌の繁殖が増長されて極めて非衛生的となり且該黴や細菌の繁殖に伴う特有のカビ臭等も発生する結果ともなる。
【0016】
そこで本考案においては建材畳床1の表面全体に亘って、該建材畳床1のポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォーム1Bから発生する有害ガスや臭気ガスを吸着し分解消去若しくは分解消臭させ、或いは黴や細菌に係る繁殖臭気をも吸着分解消臭させ、更には藁床の保持する吸湿容量を代替保持させ且畳表2への過剰吸湿をも回避させて吸湿しえる絶対吸湿容量を保持する人工ゼオライト粉体3Aを用いた塗着層3が塗着形成されている。
【0017】
即ち該塗着層3を形成する人工ゼオライト粉体3Aは、有害ガスや臭気ガスを積極的に吸着せしめ若しくは湿気を積極的に吸湿させるうえからはその接触表面積率が極めて大きなもの所謂微粒径のものが望まれることから、その平均粒径では50μm以下好ましくは1乃至10μmのものが使用される。
更に発生する有害ガスや臭気ガス或いは湿気を効率良く吸着若しくは吸湿させるためには、十分に大きな吸着容量若しくは吸湿容量所謂比表面積の大きなものが望まれることから、その比表面積においては少なくとも100m/g以上好ましくは160乃至200m/gのものが使用される。
【0018】
加えて重要なことは人工ゼオライト粉体の特質として、吸湿された湿気は乾燥度合に従って逐次放湿がなされる調湿作用が働くものであるが、有害ガスや臭気ガスが吸着された場合には、やがて吸着飽和により吸着性能が滅失される危険が発生する。
しかしながら人工ゼオライト粉体3Aは本質的に触媒作用を保持しており、この触媒作用に強い塩基置換性を付与せしめることにより、有害ガスや臭気ガスを分解消去若しくは分解消臭しえ且吸着飽和を回避しえることとなる。これがため人工ゼオライト粉体3Aは、その塩基置換容量(meq/100g)において少なくとも200mg以上好ましくは260乃至340mg程度のものが選択使用される。
【0019】
かくして選択された人工ゼオライト粉体3Aは、建材畳床1の表面全体に亘って均等に且強固に配位させるうえから、図2に示すように塗着層3による塗着形成手段が用いられる。
この塗着層3により人工ゼオライト粉体3Aを建材畳床1の表面全体に塗着形成させる場合に肝要なことは、塗着層3の人工ゼオライト粉体3Aに有害ガスや臭気ガス或いは湿気等が容易に透気透湿して接触し吸着吸湿される必要上から該塗着層3には連続気泡構造3Bと多数の蒸散孔3Cが形成されることであり、且建材畳床1のポリスチレンフォームやポリウレタンフォーム1Bから発生する有害ガスや臭気ガスや、建材畳床1内の黴や細菌の繁殖に伴う繁殖臭気若しくは畳表2に落下付着する汗、体液或いは食物残滓等の腐敗臭並びに黴、細菌の繁殖臭気等を確実に吸着のうえ分解消去若しくは分解消臭させ、更には多量の湿気に対しても確実に吸湿せしめ且乾燥に伴い放湿させて調湿を図るうえからは、その絶対吸着容量若しくは絶対吸湿容量を膨大量に形成させておく必要上から、該塗着層3における人工ゼオライト粉体3Aの実質的塗着重量割合は、少なくとも50g/m以上望ましくは70乃至100g/mの塗着重量割合で塗着される。
【0020】
かかる場合において該塗着層3の塗着形成のための塗着材の組成については特段の制約はなく、建材畳床1の表面に強固に塗着がなしえ且連続気泡構造3Bと多数の蒸散孔3Cが形成できるものであれば使用に供しえられるが、当然に環境面への配慮のうえから広範な建材畳床1の素材と塗着性に優れ且安全で廃棄性にも優れるものが要請されることから、塗着材の塗着成分としては天然ゴム若しくは合成ゴムラテックスや水溶性アクリル樹脂等の水溶性塗着成分が好適である。更に連続気泡構造3Bの形成には、水溶性塗着成分に微量の安全な気泡剤を配合し、塗着材の塗着後に加熱乾燥を施すのみで容易に連続気泡構造3Bの形成がなしえ、且多数の蒸散孔3Cの形成に際しても塗着材の塗着後の加熱乾燥において水分蒸散を図ることで容易に形成させることが可能である。
【0021】
図3は建材畳床1の表面全体及び裏面全体に塗着層3が塗着形成された状態が示されてなり、かかる場合には塗着材をそれぞれ所要重量割合で建材畳床1の表面全体及び裏面全体に塗着させたるうえ加熱乾燥を施すことにより簡便に形成させることが出来る。
因みに塗着材の組成について具体例を挙げれば、人工ゼオライト粉体3Aが15乃至25%重量割合、天然ゴムラテックス若しくは合成ゴムラテックス15乃至20%重量割合、酸化チタンや酸性白土、炭酸カルシウム等の調色顔料が3乃至10%重量割合、気泡剤としてオレイン酸カリウム若しくはステアリン酸アンモニウムが0.5乃至5.0%重量割合及び残余が水からなる組成のものが提案される。
【0022】
図4は本考案の断面説明図であって、建材畳床1の表面全体及び裏面全体に亘って塗着層3が塗着形成された建材畳床1を、藺草からなる畳表2を以って包被縫着4させることにより本考案消臭調湿畳5が形成されるものであって、かかる包被縫着4に際しては必要に応じて適宜意匠が施されてなる畳縁4Aを添合縫着させることもなされる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は以上述べたように、インシュレーションボードとポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームとが積層されてなる建材畳床が、藺草を織成してなる畳表により包被縫着されてなる畳の、建材畳床の表面全体若しくは表裏面全体に亘ってその平均粒径が50μm以下で比表面積が少なくとも100m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が50g/m以上の塗着重量割合で、且連続気泡構造と多数の蒸散孔を有する塗着層により塗着形成されてなるため、使用に際してポリスチレンフォームやポリウレタンフォームから発生する有害ガスや臭気ガス或いは建材畳床部分の黴や細菌から発生する臭気等が、その接触表面積率が大きく且絶対吸着容量の大きな人工ゼオライト粉体に積極的且効率良く吸着されるとともに、該人工ゼオライト粉体が本質的に保持する触媒作用と且強い塩基置換性とにより、該吸着された有害ガスや臭気ガス若しくは黴や細菌等の臭気も容易に分解消去或いは分解消臭される。
【0024】
更に床下や床部からの過剰な湿気の侵入或いは建物空間の多湿に伴う畳表への多量の吸湿がなされても、塗着層内の接触表面積率が大きく且吸湿容量の膨大な人工ゼオライト粉体に積極的且効率良く吸湿され而も乾燥度合に従って逐次放湿される調湿性が働くため、畳全体が略一定の湿度に保持されるため高温多湿時においても畳表の蒸れや濡れ感がなくなり爽快な使用感に保持されるとともに、黴や細菌の繁殖も抑制されてカビ臭の発生防止とともに、建物空間も快適で安全且衛生的な環境に維持される等、極めて優れた特長を具備した消臭調湿畳である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面に塗着層が形成された建材畳床の断面説明図である。
【図2】塗着層の拡大断面説明図である。
【図3】表裏面に塗着層が形成された建材畳床の断面説明図である。
【図4】本考案の断面説明図である。
【符号の説明】
1  建材畳床
1A インシュレーションボード
1B ポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォーム
2  畳表
3  塗着層
3A 人工ゼオライト粉体
3B 連続気泡構造
3C 蒸散孔
4  包被縫着
4A 畳縁
5  本考案

Claims (2)

  1. 藺草からなる畳表により、インシュレーションボードとポリスチレンフォーム若しくはポリウレタンフォームとが積層されてなる建材畳床が包被縫着されてなる畳において、建材畳床の表面全体若しくは表裏面全体にその平均粒径が50μm以下で比表面積が100m/g以上及び塩基置換容量(meq/100g)が200mg以上の人工ゼオライト粉体が、天然ゴムラテックス若しくは合成ゴムラテックス或いは水溶性アクリル樹脂からなる塗着成分で且連続気泡構造と多数の蒸散孔を有し、而も人工ゼオライト粉体が50g/m以上の塗着重量割合で塗着される塗着層が形成された構造の消臭調湿畳
  2. 建材畳床にポリウレタンフォームが用いられ且塗着される人工ゼオライト粉体がナトリウム型人工ゼオライト粉体である、請求項1記載の消臭調湿畳。
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