JP2001262734A - 空気浄化作用を有する生分解性緩衝パネル - Google Patents

空気浄化作用を有する生分解性緩衝パネル

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JP2001262734A
JP2001262734A JP2000126673A JP2000126673A JP2001262734A JP 2001262734 A JP2001262734 A JP 2001262734A JP 2000126673 A JP2000126673 A JP 2000126673A JP 2000126673 A JP2000126673 A JP 2000126673A JP 2001262734 A JP2001262734 A JP 2001262734A
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honeycomb structure
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resin foam
natural
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Hitoshi Hayashibara
仁 林原
Yasutane Takato
恭胤 高藤
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PLUSTO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来の畳に比べて軽量であって、廃棄の際に問
題を生じない広義の生分解性を有する素材からなり、か
つ、ホルムアルデヒドやアンモニア等の悪臭を吸収する
効果を有する緩衝パネルを提供する。 【解決手段】非木材質植物繊維粉末を含有する広義の生
分解性樹脂発泡体からなる中央部に凹部を有する本体と
蓋7からなり、その凹部に、主として、樹木又は竹等か
らえられた多孔質炭素吸着剤、高圧熱乾留処理した竹等
の天然素材由来の吸臭剤、及び、シリカ等の吸湿剤を収
納し、必要に応じて、その凹部の支柱として天然素材の
ハニカム構造体4を設け、そのハニカム構造体4及び本
体の上面に木の板6で蓋をし、その上に前記の蓋を被
せ、更にその上を畳表等の天然の耐摩耗材8で覆ったこ
とを特徴とする空気浄化作用を有する生分解性緩衝パネ
ル1

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、従来の
畳に代替され、時には、壁材等としても使用されうる緩
衝パネルに関するものであって、単に緩衝作用や断熱作
用を有するだけでなく、従来の畳に比べて軽く、また、
従来の畳とは異なり、ダニやかび等の微小生物も発生し
難く、更に、最近の建材等から発生する有害なガスを吸
着する機能を備えている空気浄化作用を有する生分解性
緩衝パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、稲藁を床として藺草を編んだ畳表
で覆った畳は、日本家屋の各部屋の床に使用されてき
た。最近になって、家屋の中に畳を使用しない洋間も多
くなってきたが、時として洋間に畳を敷いて日本間とし
て使用することが必要になることもあった。このような
場合に、従来の畳を敷こうとすると、従来の畳は非常に
重く持ち運びが大変であった。一方、従来の畳の畳表を
藺草の畳表を合成樹脂シートに代えたり、藁床を合成樹
脂発泡体に代えたりして、一部又は全部に合成樹脂製品
を使用した畳も出現したが、通気性や吸湿性等において
満足できるものでなく、また、廃棄処理等にも多くの問
題があって、広く使用されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
畳は、藁や藺草等の天然の素材を使用して製造されてお
り、その優れた弾力性や断熱性や調湿性によって、日本
間に快適な居住空間を与えてきたが、一方では、ダニの
発生やかびの発生等を防止するため、適時に日干しする
等の管理が必要であった。また、畳がかなり重いため、
この日干し作業等にも大変な労力を必要とした。
【0004】また、前述のように、藺草の代わりに合成
樹脂フィルム細片を使用したり、畳表に、合成樹脂シー
トを使用したり、藁床を合成樹脂発泡体に代えたりし
て、一部又は全部に合成樹脂製品を使用した畳は、吸湿
性がなくぬめり感があり、その弾力にも腰がなく、その
特性に問題があるだけでなく、使用後に廃棄する場合に
は、他の合成樹脂製品と同じように、ダイオキシン等の
有害物質の発生や、焼却炉の損傷等の多くの問題を残し
ていた。
【0005】更に、最近の家屋では、木材の接着剤や塗
装等から発生するフォルムアルデヒド等の有害な化学物
質の健康に与える影響が懸念され、トイレや台所等から
発生する匂いも、快適さを損なうものとして、その除去
が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するため、非木材質植物繊維粉末を含有する生
分解性樹脂発泡体からなる盤状体の中央部に1以上の凹
部を設けて、その内部に、主として、樹木又は竹等から
えられた多孔質炭素吸着剤、高圧熱乾留処理した竹等の
天然素材由来の吸臭剤、及び、シリカ等の吸湿剤を収納
し、必要に応じて、その凹部に天然素材からなるハニカ
ム構造体を設け、そのハニカム構造体及び盤状体の上面
に、天然素材の薄い板で蓋をした上、その上面を板状の
非木材質植物繊維粉末を含有する生分解性樹脂発泡体で
覆い、更に、その上面を藺草を使用した畳表等の天然素
材の耐摩耗材で覆ったことを特徴とする空気浄化作用を
有する生分解性緩衝パネルを提供する。
【0007】前述のように、本発明に係わる空気浄化作
用を有する生分解性緩衝パネルは、非木材質植物繊維粉
末を含有する生分解性樹脂発泡体で造られた本体と蓋と
からなり、本体には吸着剤を収納するための1以上の凹
部が設けられている。更に、畳の代わりに床に敷いて使
用する場合は、凹部にかかる荷重を支えるために、天然
素材からなるハニカム構造体を設け、更に、テーブルや
椅子の脚等の突起物による局所的な沈下を防止するた
め、木の薄い板等の天然素材の板で蓋をし、その上に、
非木材質植物繊維粉末を含有する生分解性樹脂発泡体で
造られた蓋をしている。従って、荷重のかからない壁面
パネルとして使用する時は、ハニカム構造体を必要とし
ない場合もあり、更に天然素材の板を必要としない場合
もある。
【0008】本発明における非木材質植物繊維粉末を含
有する生分解性樹脂発泡体は、広義の生分解性樹脂発泡
体であって、狭義の生分解性樹脂発泡体だけでなく、生
崩壊性樹脂発泡体をも含む。このような樹脂発泡体は、
単に緩衝作用を有するだけでなく、その中の微細な孔を
満たす空気によって優れた断熱作用を有するものであ
り、断熱材としても使用できるものである。この生崩壊
性樹脂発泡体の一つは、本出願人が平成11年特許願第
158462号明細書で開示したように、澱粉とポリプ
ロピレンと非木材質植物繊維粉末とからなる発泡体であ
る。この非木材質植物繊維粉末とは、草本類をパルプ化
して粉末にしたものであり、この非木材質植物繊維粉末
を加えることにより、緩衝性に、こしのある弾力が付加
される。
【0009】前述の生分解樹脂発泡体からなる本体を製
造するには、一つの方法として、本出願人が平成11年
特許願第154248号明細書で開示した製造方法に基
づいて、断面が長方形の柱状の異方性生分解樹脂発泡体
を製造し、上下方向に耐圧縮性が高くなるように枠状に
配置して、平成11年特許願第331727号明細書で
開示した生分解性接着剤で接着して外枠を作り、その底
に、別に前述の製造方法に基づいて、製造した曲げに対
する剛性が高くなるような板状の生分解性樹脂発泡体を
接着して製造する方法をあげることができる。この方法
のように、生分解性樹脂を、ノズルから押し出して水蒸
気により発泡させた場合は、水蒸気の逃失により発泡体
に無数の細孔が生成されるので、このような方法で製造
された発泡体は、単に優れた緩衝作用を有するだけでな
く、優れた通気性も有している。
【0010】本体の凹部に収納されるものには、主とし
て、樹木又は竹等からえられた多孔質炭素吸着剤、高圧
熱乾留処理した竹等の天然素材由来の吸臭剤、及び、シ
リカ等の吸湿剤があげられる。多孔質炭素吸着剤には、
竹炭、備長炭等があげられ、天然素材由来の吸臭剤に
は、皮を除いた竹の幹を高圧熱乾留処理して、竹の多孔
質組織を残したまま水分や低分子化合物を蒸発又は流出
させその抗酸化性と高吸着性とを保持させたもの(以下
「竹鮮」(商品名)という)をあげられるが、必ずし
も、竹鮮に限定されるものではない。なお、この竹鮮
は、特に、アンモニアやトリメチルアミン等の塩基性の
ガスの吸着性に優れ、イソ吉草酸やエチレンに対する吸
着性も有している。吸湿剤には、通常のシリカ吸湿剤が
使用される。また、本体の凹部に収納されるものには、
その他に、ホタテ貝殻を高熱処理した天然素材由来の抗
微生物剤があげられる。この高温処理したホタテ貝殻
は、単にホルムアルデヒドに対して優れた吸着性を有す
るだけでなく、短時間で黄色ぶどう球菌や大腸菌を減少
させる作用を有している。更に、トルマリンをあげるこ
とができる。トルマリンは、圧力等により自らプラスに
帯電して、その周辺の空気をマイナスに帯電させる作用
があり、快適な環境を作り出す作用がある。
【0011】天然素材からなるハニカム構造体は、吸着
剤を収納した凹部の圧縮強度を高めるためのものであっ
て、その目的に沿う天然素材として、ダンポールや厚紙
等の紙類があげられる。しかしながら、これらの紙類
は、水に対して弱く吸湿すると強度が極端に低下する。
従って、防水処理することが必要になる。防水処理には
前述の生分解性接着剤が使用される。また、防水処理す
るに当たって、その表面に、前述の高温処理したホタテ
貝殼の微粉末を付着させることが好ましい。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一つの実施例として、テク
ニカルショウヨコハマ2000(第21回工業技術見本
市)に健康たたみ「だんらん」として出品展示したもの
の説明断面図である。この図1において、1は生分解性
緩衝パネル、2は本体の外枠、3は本体の底板、4はハ
ニカム構造体、5は吸収剤収納部、6は天然素材の板、
7は緩衝材の蓋、8は天然素材の耐摩耗材、9は縁の布
地である。本実施例では、外枠2と底板3とからなる盤
状の本体、及び、緩衝材の蓋7に使用される非木材質植
物繊維粉末を含有する生分解性樹脂発泡体には、異方性
生分解性樹脂発泡体を使用し、本体は、外枠2には上下
方向に圧縮強度が高くなるように配置し、底板3には長
手方向に対する横方向の曲げに対する剛性が高くなるよ
うに配置して、生分解接着剤で接着して製造した。ま
た、蓋7には長手方向に対する横方向の曲げに対する剛
性が高くなるように配置し使用した。また、本実施例の
生分解性発泡体には、非木材質植物繊維粉末の他に前述
の竹鮮も添加してある。
【0013】本実施例の多孔質炭素吸着剤には、竹の幹
を炭化した竹炭を使用した。この竹炭は、硬く、竹の多
孔質組織が残されており、ホルムアルデヒドや悪臭に対
して優れた吸着性を有している。本実施例の天然素材由
来の吸臭剤には、前述の竹鮮を使用した。この竹鮮は、
孟宗竹を高圧で熱乾留して製造されたもので、図2に示
したように、空気中のアンモニア、トリメチルアミン、
及び、イソ吉草酸を吸着して、その濃度を下げており、
これらのものに対して優れた吸着性を有している。ま
た、また、本実施例の吸湿剤には、乾燥剤として市販さ
れているシリカを使用した。
【0014】また、本実施例のハニカム構造体4には、
厚紙に、防湿剤として、前述の生分解性接着剤に高温処
理ホタテ貝殻粉末及び炭化籾殻粉末を添加混合したもの
を塗布したもの(以下「チャフウォール」(商品名)と
いう)を使用した。このチャフウォールは、ハニカム構
造として、吸着剤を収納した凹部の支柱になるだけでな
く、図3に示したように、空気中のホルムアルデヒド濃
度を急速に低下させており、ホルムアルデヒドに対して
優れた吸着性を示している。
【0015】また、本実施例では、吸着剤を収納後、天
然素材の板6として、シナベニア板で蓋をした。また、
緩衝材の蓋7には、本体の底板と同様に、竹鮮も添加し
た非木材質植物繊維粉末を含有する異方性生分解性樹脂
発泡体を使用した。また、天然素材の耐摩耗材8には、
通常の畳に使用される藺草の畳表を使用し、縁9には、
通常の畳に使用されるようにな布地を接着し被覆した。
【0016】
【発明の効果】本発明に係わる空気浄化作用を有する生
分解性緩衝パネルは、前述のような、構成であって、優
れた緩衝作用と優れた断熱作用を有するので、従来の畳
と比べて、軽くて持ち運びに便利で、ダニやかびの発生
を防止でき、合成樹脂製の畳と比べて、充分な通気性と
吸湿性を有し、廃棄する場合の諸問題を引き起こすこと
もなく、更に、諸建材から発生するホルムアルデヒド
や、トイレ等から発生するアンモニアや、台所等から発
生する悪臭を吸着して、そこで生活する人々の健康と快
適さを維持するに多大の貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明断面図である。
【図2】本実施例に使用された竹鮮の吸着性を示す図面
である。
【図3】本実施例に使用されたハニカム構造体の吸着性
を示す図面である。
【符号の説明】 1…‥生分解性緩衝パネル 2…‥本体の外枠 3…‥本体の底板 4…‥ハニカム構造体 5…‥吸収剤収納部 6…‥天然素材の板 7…‥緩衝材の蓋 8…‥天然素材の耐摩耗材 9…‥縁の布地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非木材質植物繊維粉末を含有する生分解
    性樹脂発泡体からなる盤状体の中央部に1以上の凹部を
    設けて、その内部に、主として、樹木又は竹等からえら
    れた多孔質炭素吸着剤、高圧熱乾留処理した竹等の天然
    素材由来の吸臭剤、及び、シリカ等の吸湿剤を収納し、
    必要に応じて、その凹部に天然素材からなるハニカム構
    造体を設け、そのハニカム構造体及び盤状体の上面に、
    天然素材の薄い板で蓋をした上、その上面を板状の非木
    材質植物繊維粉末を含有する生分解性樹脂発泡体で覆
    い、更に、その上面を藺草を使用した畳表等の天然素材
    の耐摩耗材で覆ったことを特徴とする空気浄化作用を有
    する生分解性緩衝パネル
JP2000126673A 2000-03-22 2000-03-22 空気浄化作用を有する生分解性緩衝パネル Pending JP2001262734A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144459A (ja) * 2000-11-09 2002-05-21 Chafflose Corporation 板状芯材
WO2005038163A1 (ja) * 2003-10-15 2005-04-28 Uno, Hideshi 建材

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Effective date: 20040921