JP3068589U - 建築物用内装壁材 - Google Patents

建築物用内装壁材

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JP3068589U JP1999008252U JP825299U JP3068589U JP 3068589 U JP3068589 U JP 3068589U JP 1999008252 U JP1999008252 U JP 1999008252U JP 825299 U JP825299 U JP 825299U JP 3068589 U JP3068589 U JP 3068589U
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卓之 東郷
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株式会社岡部建材
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の押入れや下駄箱及び換気されない室
内等の除湿や消臭を、異物感がなく効率良く行える建築
物用内装壁材を提供する。 【解決手段】 建築物の壁枠の大きさに合わせて嵌め込
めるように形成した矩形の枠体1の表側と裏側に、木質
薄板2、3を貼着してボックス状の壁体を形成し、表側
に貼着した木質薄板2に通気穴2aを多数穿設して内側
より通気シート4を当て、前記壁体内に炭5を装填して
構成される建築物用内装壁材であり、通気穴2aを多数
穿設した前記木質薄板2を建築物の換気されない押入れ
や下駄箱及び室内等の内部に向けて建築物の壁枠に嵌め
込み、取付け施工する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、炭を利用して建築物の換気されない押し入れや下駄箱及び室内等の 除湿並びに消臭が図られるようにした建築物用内装壁材に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
建築物の押し入れや下駄箱内は、人間の汗や体臭のついた寝具類や履物が収納 され、閉ざされて換気されない状態で保管されるため、湿気と臭気が漂っている 。 又、押入れや下駄箱に限らず、近来の建築物の室内は、密室に仕切られて、隙 間がなく、自然の換気が図れにくくなっているものが多く、且つ薬品を含有した 新建材が多く使用されている関係上、新建材に含有された薬品の臭いで気分が悪 くなる事例も発生している。
【0003】 その為に、従来より押入れや下駄箱においては、市販された脱臭剤を置いたり 、或いは炭を布袋等に入れて置いたりしているのが一般的に見受けられるが、異 物感があり、見た目が良くなく、邪魔になったり、効果も局所的で効率良く除湿 や消臭が行えないなどの課題を有しており、前記建築物の室内においては、換気 扇やエアコン等により空調できるように手段を講じられるが、ランニングコスト がかかるため、常時空調機器を稼動するわけにも行かない課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、特に自然換気の図れない建築物 の押入れや下駄箱及び室内の湿気と臭気を、除湿剤や消臭剤及び空調機器等を使 用することなく、自然に解消し得る新規な建築物用内装壁材を提供することにあ る。すなわち、その解決手段は以下に記載する項目により構成される。
【0005】 (1)建築物の壁枠の大きさに合わせて嵌め込めるように形成した矩形の枠体 の表側と裏側に、木質薄板を貼着してボックス状の壁体を形成し、表側に貼着し た木質薄板に通気穴を多数穿設して内側より通気性シートを当てて、壁体内に炭 を装填してなることを特徴とする建築物用内装壁材である。 (2)矩形の枠体と裏側に貼着した木質薄板を建築物の壁枠の大きさより小さ く形成し、表側に貼着した木質薄板の縁部に切りしろを設けてボックス状の壁体 を形成してなることを特徴とする前項(1)記載の建築物用内装壁材である。 (3)ボックス状の壁体の裏側内壁面に断熱材を当接させて介在させ、炭を装 填してなることを特徴とする前項(1)又は(2)記載の建築物用内装壁材であ る。 (4)表側と裏側に貼着した木質薄板の両方に、通気穴を多数穿設して内側よ り通気性シートを当ててなることを特徴とする前項(1)又は(2)記載の建設 用内装壁材である。 (5)ボックス状の壁体内に、断熱材をサンドウイッチ状に炭で挟むようにし て介在させ、炭を装填してなることを特徴とする前項(3)記載の建築物用内装 壁材である。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、本考案は、図 1に示すように建築物の壁枠の大きさに合わせて嵌め込めるように形成した矩形 の枠体1の表側と裏側に、木質薄板2、3を貼着してボックス状の壁体を形成し 、表側に貼着した木質薄板2に通気穴2aを多数穿設して内側より通気性シート 4を当て、前記壁体内に炭5を装填して構成されている。
【0007】 枠体1は、10〜15mm程度の厚みのある木質板材で左右、上下を囲って建 築物の壁枠の大きさに合わせて嵌め込めるように形成された矩形の枠体であり、 内側の四隅に桟木1aを当てて補強し、木工ボンド等の接着剤を介在させて釘又 は木ネジ等で組立て固定して形成されている。
【0008】 木質薄板2、3は、厚さが2.5〜5.5mm程度のベニヤ板を用いて、前記 枠体1の外周縁と略一致するように縁部を切断し、木工ボンド等の接着剤を介在 させて釘又は木ネジ等で枠体1の表側と裏側に組付け貼着し、ボックス状の壁体 を形成しており、壁体の厚さWは、建築物の壁の大きさや奥行きに応じた厚さに して製作されているが、おおむね50〜150mm程度としている。
【0009】 表側に貼着した木質薄板2は、裏側に貼着した木質薄板3より若干板厚の薄い ベニヤ板を用いるのが好ましく、φ3〜φ5mm程度の通気穴2aを多数穿設し て、内側より布又は紙製の通気性シート4を当てて貼着されており、壁体内に装 填された炭5へ通気できる状態にすると共に、炭の粉末が外部へ漏れ出るのを完 全に阻止するようにしてある。
【0010】 又、前記表側に貼着した木質薄板2は、建築物の換気されない押入れや下駄箱 及び室内等の内部に向けて取付け施工されるため、常時見える箇所の壁材として 用いる場合は、表面をプリント加工した化粧板や、或いは表面にクロース貼りし た化粧板等を用いるのが好ましい。
【0011】 前記壁体内に装填される炭5は、一般的に木炭が使用されているが限定するも のではなく、竹炭でも良い。そしてこれらの木炭や竹炭は数mm程度の粒状にし て利用するのが除湿、消臭においてより良い効果を得るのに好ましいとされてお り、本考案においては、製材所から出る鋸屑、プレーナー加工屑等の廃棄物を炭 化することにより、適度な粒状の炭が安価で多量に得られること及び前記鋸屑、 プレーナー加工屑等を産業廃棄物として処理することなく有効利用できることか ら利用の促進を図っている。
【0012】 前記壁体内に炭5を装填する場合、枠体1の上方の木質板を取外しておき、図 2に示すように取外し口の上方(矢印Aの方向)から炭5を入れてボックス状の 壁体内を炭で満たした後、前記枠体1の上方木質板を木工ボンド等の接着剤を介 在させて釘又は木ネジ等で取付け固定するか、或いは枠体1の左右の木質板のい ずれか片方を取外しておき、該取外し口を上方にして行っても良い。
【0013】 以上のようにしてなる本考案は、以下に記載する実施態様も有しており、建築 物の施工箇所及び施行方法に対して柔軟に対応できるようにしてある。 すなわち、 図3は、枠体1と裏側に貼着する木質薄板3を施工する建築物の壁枠の大きさ より小さく、壁縁に取付けるのに余裕をもたせて嵌め込めるようにし、表側に貼 着する木質薄板2の縁部に切りしろX、Yを設けてなる実施態様を示すもので、 該木質薄板2の縁部の切りしろを現物合わせで切断して、前記建築物の壁枠に隙 間なく施工できるようにしており、前記木質薄板2の縁部の切りしろX、Yはお おむね50〜100mm程度としている。
【0014】 図4は、ボックス状の壁体の裏側内壁面に断熱材6を当接させた状態で、炭5 を装填してなる実施態様を示すもので、外部の温度を断熱する必要がある箇所に 適用され、除湿と消臭効果を得ると同時に断熱効果も得るようにしている。 断熱材6は、グラスウールを使用しているが、発泡スチロール等の断熱板を使 用しても良い。
【0015】 図5は、表側と裏側に貼着した木質薄板2、3の両方に、通気穴2a、3aを 多数穿設して内側より通気性シート4を当てて、断熱材5をサンドウイッチ状に 炭で挟むようにして介在させ、炭5を装填してなる実施態様を示すもので、室と 室との境界の壁枠及びドアーの壁枠に適用して、隣接する2室の除湿と消臭効果 を得ると同時に断熱効果も得るようにしているものであるが、断熱する必要がな い場合は、断熱材6を介在させないで炭5のみで良い。
【0016】
【実施例】
次に、本考案を、左右両壁と奥壁の三壁で囲まれ、前面に引戸を設けた建築物 の押入れに取付け施工した実施例を示す図6において説明する。 図6では、表側に貼着した木質薄板2の縁部に切りしろを設けた実施態様の建 築物用内装壁材を適用して施工されており、木質薄板2の縁部の切りしろを各柱 7間の壁枠の内寸法に合わせて嵌め込めるように切断し、前記柱7の内側にそれ ぞれ桟木8を取付け固定して、前記木質薄板2の縁部を柱7と略面一になるよう に嵌め込み、裏側の木質薄板3には桟木8aを適宜箇所に当てて取付け施工され ている。
【0017】 或いは、部分的に図示した図7のように、柱7に先ず奥壁枠に取付け施工する 建築物用内装壁材の表側の木質薄板2の縁部を被せるように当てて桟木8bで押 え、該桟木8bに左右両壁枠に取付け施工する建築物用内装壁材の表側に木質薄 板2を、前記奥壁枠に取付け施工した建築物用内装壁材と隙間がないように縁部 の切りしろを切断して当て、裏側の木質薄板3に桟木8aを適宜当てて取付け施 工しても良い。
【0018】 又、壁枠が一定の寸法で定まっている場合、前記木質薄板2の縁部に切りしろ を設けないで形成し、図8に示すように柱7の内側に桟木8を取付け固定して嵌 め込み、桟木8aを適宜当てて取付けると良い。
【0019】 上記のように本考案により押入れを構成することにより、押入れ内の湿気や臭 気の漂うエアーが、木質薄板2に穿設された多数の通気穴2aから壁体内に入り 、該壁体内に装填された炭5により、押入れ内の除湿や消臭が自然に行われ、上 記押入れのほかに、本考案を換気されない下駄箱及び室内の壁枠に同様に取付け 施工することにより、前記下駄箱内や換気されない室内の除湿や消臭を自然に行 うことができる。
【0020】
【考案の効果】
以上記述した如く、本考案は、建築物の壁枠の大きさに合わせて嵌め込めるよ うに形成したボックス状の壁体内に通気できるように多数の通気穴を穿設して炭 を装填した建築物用内装壁材であるから、壁体内の炭により、建築物の換気され ない押入れや下駄箱及び室内等の除湿や消臭を自然に行うことができ、特に閉ざ された状態で保管される押入れや下駄箱等の体汗や体臭のついた寝具類や履物の 除湿や消臭を自然に効率良く行うのに功を奏する。
【0021】 又、壁体内に炭の粉末が漏れ出ないように装填されているため、異物感がなく 、且つ炭の粉末で汚すことなくすっきりできることや、機器等を稼動せず自然に 行うため、ランニングコストが要らない。
【0022】 更に、装填する炭は、製材所から出る鋸屑、プレーナー加工屑等の廃棄物を炭 化したものが安価で多量に得られることから、顧客に安価に提供できることや、 廃棄物を利用することによる自然環境保全の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】枠体の上方に木質板をはずして炭を装填する時
の状態を示す斜視図である。
【図3】表側の木質薄板の縁部に切りしろを設けた実施
態様を示す斜視図である。
【図4】断熱材を介在させて炭を装填してなる実施態様
を示す斜視図である。
【図5】表側と裏側の両方の木質薄板に多数の通気穴を
穿設し、断熱材を介在させ、炭を装填してなる実施態様
を示す斜視図である。
【図6】押入れの三面壁枠に取付け施工した実施例を示
す平面断面図である。
【図7】取付け施工実施例の一部分を示す要部断面図で
ある。
【図8】取付け施工実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 枠体 1a、8、8a、8b 桟木 2、3 木質薄板 2a 通気穴 4 通気性シート 5 炭 6 断熱材 7 柱

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁枠の大きさに合わせて嵌め込
    めるように形成した矩形の枠体の表側と裏側に、木質薄
    板を貼着してボックス状の壁体を形成し、表側に貼着し
    た木質薄板に通気穴を多数穿設して内側より通気性シー
    トを当てて、壁体内に炭を装填してなることを特徴とす
    る建築物用内装壁材。
  2. 【請求項2】 矩形の枠体と裏側に貼着した木質薄板を
    建築物の壁枠の大きさより小さく形成し、表側に貼着し
    た木質薄板の縁部に切りしろを設けて、ボックス状の壁
    体を形成してなることを特徴とする請求項1記載の建築
    物用内装壁材。
  3. 【請求項3】 ボックス状の壁体の裏側内壁面に断熱材
    を当接させて介在させ、炭を装填してなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の建築物用内装壁材。
  4. 【請求項4】 表側と裏側に貼着した木質薄板の両方
    に、通気穴を多数穿設して内側より通気性シートを当て
    てなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の建
    設用内装壁材。
  5. 【請求項5】 ボックス状の壁体内に、断熱材をサンド
    ウイッチ状に炭で挟むようにして介在させ、炭を装填し
    てなることを特徴とする請求項3記載の建築物用内装壁
    材。
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