JP3051915U - 押入れ用吸湿ボードおよび押入れの床面構造 - Google Patents

押入れ用吸湿ボードおよび押入れの床面構造

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JP3051915U
JP3051915U JP1998001583U JP158398U JP3051915U JP 3051915 U JP3051915 U JP 3051915U JP 1998001583 U JP1998001583 U JP 1998001583U JP 158398 U JP158398 U JP 158398U JP 3051915 U JP3051915 U JP 3051915U
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一雄 白坂
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有限会社丸一シラサカ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押入れ空気中の水分/湿気を速やかに取り除
き、押入れ内でカビが発生することを確実に防ぐ。 【解決手段】 画成ケース本体12と、画成ケース本体
の表裏両面に配した通気性のある薄膜シート16,17
(例えば布)とを備えた吸湿ボード11である。画成ケ
ース本体12は、多数の隔壁13を所定形状に組み合わ
せてなり、隔壁13によって形成された複数の画成スペ
ース14の中に吸湿性粒子18を装填した。画成ケース
本体12は厚紙からなると共にハニカム構造をなし、吸
湿性粒子18は木炭粉末および活性炭粉末のいずれか一
方を少なくとも含むことがある。吸湿ボード11の上面
に、多数の通気孔22を備えた多孔パネル21を配する
場合がある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、押入れの湿気を吸収する吸湿ボード並びにこの吸湿ボードを使用し た押入れの床面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅内の押入れは通常閉め切りとされ、通気性が少ないことから湿気がこもり やすい。特に北海道のような寒冷地では、冬期間、押入れ内の湿気(水蒸気)が 結露し、収納している布団や衣服などの家財を痛めたり、大量のカビを発生させ るなどの問題を引き起こすことがある。このため、押入れの除湿を行う専用の除 湿剤や防カビ剤が近時提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、除湿剤や防カビ剤により押入れの除湿を行う場合には、これらを定 期的に交換する煩わしさがある。かかる薬剤手段は一旦吸収した水分を空気が乾 燥したときに放出し、再び吸湿性を回復するような機能を有するものではないか らである。従って、数カ月あるいは1年に一度程度は新たな薬剤に交換する必要 が生じ、手間を要する。また、家中の押入れについて除湿剤を買い替え備える経 済的負担も嵩む。
【0004】 一方、建材自体に吸湿性(調湿性)をもたせたものもある。例えば実用新案登 録第3038808号の合成板は、図3に示すように二枚の板材2,3の間にハ ニカム形状を呈する多数の画成スペース4を形成し、これら画成スペース4の中 に活性化した木炭粒子5を充填してなるもので、木炭5が有する陰イオン発生や 脱臭、電磁波遮断、遠赤外線放出、湿度調整等の諸機能によって室内環境の清浄 を図るものである。
【0005】 ところがこの合成板1は、除湿機能に着目した場合には必ずしも最良の板材構 造であるとは云えない。なぜなら、合成板1の内部には多量の木炭粒子5が充填 されているものの、これら木炭粒は表面材2により覆われ、しかも当該表面材5 は合成板1の強度や外観性を確保するため、充密で(石綿セメント、岩綿セメン ト等の圧縮板を使用)、肉厚も大きく、このため空気中の水分を速やかに通過さ せて木炭5に吸着させることは難しいからである。
【0006】 そこで本考案の目的は、押入れ空気中の水分/湿気を速やかに取り除き、押入 れ内でカビが発生することを確実に防ぐ点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成して課題を解決するため、請求項1に係る押入れ用吸湿ボード は、画成ケース本体と、該画成ケース本体の表裏両面に配した通気性のある薄膜 シートとを備え、前記画成ケース本体は、多数の隔壁を所定形状に組み合わせて なり、前記隔壁によって形成された複数の画成スペース内に吸湿性粒子を装填し た。
【0008】 請求項2の吸湿ボードは、前記請求項1の吸湿ボードにおいて、画成ケース本 体は、厚紙からなるとともに、ハニカム構造をなし、吸湿性粒子は、木炭粉末お よび活性炭粉末のいずれか一方を少なくとも含む。
【0009】 請求項3に係る押入れの床面構造は、押入れの床面に前記請求項1または請求 項2の吸湿ボードを配し、当該吸湿ボードの上面に、多数の通気孔を備えた多孔 パネルを設ける。
【0010】
【作用】
本考案の吸湿ボードは、押入れ内部の床面や側壁、奥壁や天井等に設置して使 用するもので、ボード内に装填した吸湿性粒子により押入れ内の湿気を吸着し、 取り除くものである。
【0011】 このため当該ボードは、画成ケース本体と、画成ケース本体の表裏両面に配し た通気性のある薄膜シート(例えば布生地)とを備える。薄膜シートを使用する のは、ボードの通気性を高め、押入れ内の空気がよりスムースに画成スペース内 (吸湿性粒子層)に出入り出来るようにするためである。画成ケース本体は、ボ ードの強度を確保するとともに装填する吸湿性粒子の偏りを防ぐため、多数の隔 壁を所定形状に組み合わせて構成し、これら隔壁によって形成された複数の画成 スペースの内部に吸湿性粒子を装填する。
【0012】 画成ケース本体は、請求項2のように厚紙により形成し、ハニカム構造とする ことが望ましい。構成素材として厚紙を使用することにより、ボードを軽量化し 、製造コストを低減することが出来る。またハニカム構造とすることにより、ボ ードの耐外力強度を高めることが出来る。尚、ハニカム構造(honeycomb/蜂の 巣構造)とは、多数の画成スペースが規則的に配列形成された構造を云い、各ス ペースの断面形状は、例えば六角形、四角形、正弦波形状、略円形、楕円形、複 波形その他であって良く、特に限定されない。
【0013】 吸湿性粒子は、好ましくは請求項2のように吸湿性に優れる木炭粉末および活 性炭粉末のいずれか一方を少なくとも含むものとする。特に木炭は、調湿作用( 呼吸作用)を営むことが知られている。すなわち、木炭の内部には非常に多くの 微小な空隙が形成されており、この微小空隙がその内部に空気中の水分を吸着す る一方、空気が乾燥した場合には逆に吸着した水分を放出する作用を奏する。従 って、押入れ内部の湿度が高い場合には、木炭粉末が湿気を吸着して押入れ内を 乾燥した状態に保つ一方、室内(押入れ内)空気が乾燥している場合には、多湿 時期に吸着した水分を逆に放出して吸湿可能な状態に復帰し、再び湿度が高くな った場合に水分を吸着することが出来る。
【0014】 このような木炭のもつ呼吸作用により、請求項2のボードを設置した押入れ内 は、湿度の低い乾燥した状態に保たれる。またボード表面を被覆しているのは肉 薄の薄膜シート材であるから、かかる木炭の呼吸作用を最大限に発揮させること ができ、カビの発生を確実に防ぐことが出来る。さらに施工後、長期間(半永久 的に)調湿効果が得られ、メンテナンスも特に必要なく、除湿剤のような煩雑な 手間や費用がかかることもない。尚、かかる調湿(除湿)作用とともに、木炭や 活性炭には脱臭作用があるから、押入れ内の不快な臭いを取り除くことも出来る 。
【0015】 請求項3は、前記請求項1または請求項2の吸湿ボードを押入れ内に配するた めの床面構造に関するものである。この床面構造では、前記吸湿ボードを押入れ 床面に設置し、当該ボードの上面に多孔パネルを設ける。多孔パネルは、多数の 通気孔を備えており、押入れ内の湿気はこれらの通気孔を通してパネル下面の吸 湿ボードに吸着される。例えば就寝時には相当量の水分(汗)が布団に吸収され るが、このような布団を多孔パネルの上に乗せ押入れに収納した場合にも、布団 から放出される水分を、前記通気孔を通じて吸湿ボードに速やかに吸着し取り除 くことが出来る。
【0016】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は本考案に係る吸湿ボードの一例を示すものである。このボード11は、 押入れの床面に敷き並べ配するもので、ハニカム構造をなす画成ケース12の内 部に木炭粉末18を装填し、該ケース12の表面および裏面に通気性を有する布 シート16,17を貼設したものである。画成ケース12は、一定幅を有する帯 状の厚紙13(隔壁)を垂直に立て、これを周期的に湾曲させて適当箇所を接着 することにより、断面略円形の画成スペース14を多数形成してなる。
【0017】 画成ケース12を厚紙により構成するのは、ボード11を軽量化し、製造コス トを低減するためである。また紙製とすることにより、水平方向(画成スペース 14相互)の通気性を確保することが出来るから、後に述べる多孔パネル(21 )を上面に配した場合にも、通気孔(22)の位置にかかわらず、装填した木炭 粉末18を万遍なく利用してボード全体で湿気を吸収することが可能となる。
【0018】 画成ケース12の周囲はケース表裏面と同様の布シート15(紙や木材等、他 の素材でも構わない)で被覆してある。尚、画成スペース14は、この実施例で は断面略円形となるよう構成したが、他の形状(例えば六角形、四角形、正弦波 形状、楕円形、複波形等)であっても構わない。木炭粉末を収納できる多数のス ペースを備えている限り、同様に本考案の目的を達成することが出来るからであ る。
【0019】 画成スペース内に装填する木炭18は、いわゆる燃料用木炭のように原料木材 の種類を限定されない。組織空隙をもち、空気中の水分の吸収および放出が出来 る性質を備える限り、同様の吸湿ないし調湿作用を営むことが出来るからである 。例えば原料樹種は針葉樹、広葉樹のいずれであっても良い。また複数種類の木 炭や活性炭を適宜混合して使用することも出来る。製造コストを低減するため、 鋸屑を原料とした鋸屑炭を使用したり、間伐材のように使用目的のない原材料を 炭化処理して用いても構わない。装填する木炭粉末の粒径も特に限定されない。
【0020】 ボード11の上面には、多数の通気孔22を備えた多孔パネル21を載置する 。ボード11の表面を保護し、例えば布シート16を誤って破き、木炭粉末18 が漏出するようなトラブルを防ぐためである。通気孔22はパネル21に適当形 状の透孔を穿設することにより形成する。また、吸湿ボード11への通気性をさ らに高めるため、パネル21の裏面(例えば四隅や裏面周縁部)に適当な脚台を 設け、ボード11とパネル21との間に隙間を形成しても良い。
【0021】 パネル21の材質は特に問わない。例えば木製としても良いし、樹脂製とする ことも出来る。樹脂パネルを使用する場合には、パネル表面に防カビ処理を施し ても良い。また、この実施例のボード11は押入れの床面に配するものであるが 、同様のボードを構成し、これを押入れの壁面(側壁、奥壁)や天井に配するこ とも可能である。
【0022】 通気孔22は、図1に示した以外にも形状やサイズ、穿設個数、穿設間隔等に ついて適宜変更が可能である。例えば図1の例では断面略円形の通気孔を設けた が、通気孔の形状を方形や三角形、多角形、スリット形状としても良い。
【0023】 また、図2に示すようにフレーム材32の内側に所定幅の板材33,34を適 当形状(例えば格子状)に組み合わせることによっても通気孔35を備える多孔 パネル31を形成することが出来る。この図の例では、フレーム材32の内側に 前後および左右方向に板材33,34を格子状に配列させて通気孔35を形成し た。上部板材33と下部板材34との間には、好ましくは一定の隙間を形成する 。パネル31の通気性を高めるためである。また同じく通気性を向上させる観点 から、下部板材34はフレーム材32の下面より高い位置に配し、ボード上面と パネル下面との間に隙間を形成することが望ましい。
【0024】 一方、上部板材33は、フレーム材32(パネル31)の上面と面一に配する 。パネル上面の凹凸を少なくし、押入れへの出し入れの際、収納物がフレーム材 32や板材33に引っかかることを防ぐためである。さらに同様の理由から、パ ネル上側の板材33は前後方向(押入れの奥行方向)に延びるように配列させる ことが望ましい。このような配置構成によれば、パネル上面を滑らせ(上側の板 材33に沿って)スムースに収納物を出し入れすることが出来る。
【0025】 尚、板材(33,34)の組み合わせ方法は、この他にも様々な形式をとるこ とが可能である。特に押入れの壁面や天井に本考案のボードを配する場合には、 前記床面に配する場合のような収納物の出し入れの容易性を考慮する必要はない から、斜めにあるいは他の形状に板材を組み合わても構わない。
【0026】 吸湿ボード11の設置により押入れ内の湿気は、通気孔22,35を通過して 速やかに吸湿ボード11に吸着され、取り除かれる。ボード表面を被覆している のは、肉薄で通気性に優れた布シート16であるから、既に述べた木炭のもつ呼 吸作用(調湿作用)を十分に発揮させることができ、押入れ内部を湿度の低い乾 燥した状態に保つことが出来る。また木炭によれば施工後、長期間(半永久的に )調湿効果が得られるから、メンテナンスも特に必要なく、除湿剤を使用すると きのような煩雑な手間や費用がかかることもない。さらに木炭がもつ脱臭作用に より、押入れ内の不快な臭いを取り除くことも出来る。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る吸湿ボードないし床面構造によれば、押入れ 空気中の水分/湿気を速やかに取り除き、押入れ内でカビが発生することを確実 に防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る押入れ用吸湿ボードの一例を示す
図である。
【図2】前記図1の吸湿ボードの上面に配する多孔パネ
ルの別の例を示す斜視図(a)および断面図(b)であ
る。
【図3】従来のボード構造の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 押入れ用吸湿ボード 12 画成ケース 13 厚紙(隔壁) 14 画成スペース 15,16,17 布シート 18 木炭粉末 21,31 多孔パネル 22,35 通気孔 32 フレーム材 33,34 板材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】画成ケース本体と、 該画成ケース本体の表裏両面に配した通気性のある薄膜
    シートとを備え、 前記画成ケース本体は、多数の隔壁を所定形状に組み合
    わせてなり、 前記隔壁によって形成された複数の画成スペース内に吸
    湿性粒子を装填したことを特徴とする押入れ用吸湿ボー
    ド。
  2. 【請求項2】前記画成ケース本体は、厚紙からなるとと
    もに、ハニカム構造をなし、 前記吸湿性粒子は、木炭粉末および活性炭粉末のいずれ
    か一方を少なくとも含むことを特徴とする請求項1記載
    の押入れ用吸湿ボード。
  3. 【請求項3】押入れの床面に前記請求項1または請求項
    2に記載の押入れ用吸湿ボードを配し、当該吸湿ボード
    の上面に、多数の通気孔を備えた多孔パネルを設けたこ
    とを特徴とする押入れの床面構造。
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