JP2005111986A - 光書込装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 飛散トナーや粉塵が光書込ユニットを収容している外装ケース内に入り込むことを防止し、外装ケース内に入り込んだ飛散トナーや粉塵が光書込ユニットに付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下を防止する。
【解決手段】 光書込用のレーザー光を発生させる光書込ユニット20を外装ケース21内に収容し、外装ケース21にはレーザー光が通過するスリット23を形成する。送風手段22によって外装ケース21内に空気を送風し、この空気をスリット23から吹き出させる。スリット23からの空気の吹き出しにより、スリット23から外装ケース21内への飛散トナーや粉塵の入り込みが防止され、飛散トナーや粉塵が光書込ユニット20に付着するということを防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光書込装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、半導体レーザーやポリゴンミラーを備えた光書込ユニットが設けられており、レーザー光で像担持体を露光することにより像担持体上に静電潜像を書き込み、この静電潜像を現像器から供給されるトナーで現像することによりトナー像を形成している。像担持体上のトナー像は記録媒体に転写され、トナー像を転写された記録媒体が定着工程を経た後に画像形成装置外に排出される。
このような画像形成装置において、飛散トナーや粉塵が光書込ユニットを収容している外装ケース内に入り込むと、その飛散トナーや粉塵が光書込ユニットに付着しレーザー光が遮光され、形成される画像の品質が低下する。
光書込ユニットに飛散トナーや粉塵が付着することにより形成される画像の品質が低下した場合には、光書込ユニットを清掃しなければならず、この清掃作業には多大な労力を要する。
なお、飛散トナーや粉塵が光書込ユニットを収容している外装ケース内に入り込み易いのは、像担持体や現像器を備えた画像形成部の下側に光書込ユニットが配置されている形式の画像形成装置である。
そこで、飛散トナーや粉塵が光書込ユニット側に入り込むことを防止するため、画像形成部と光書込ユニットとの間に空気の流れ(エアーフロー)を発生させるようにした発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−138574公報
しかし、特許文献1で提案されている発明では、飛散トナーや粉塵が空気の流れで飛ばされるとき、飛散トナーや粉塵が光書込ユニット側に向けて飛ばされる場合もあり、確実な効果が得られない。
本発明の目的は、飛散トナーや粉塵が光書込ユニットを収容している外装ケース内に入り込むことを防止し、飛散トナーや粉塵が光書込ユニットに付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下を防止することである。
請求項1記載の発明の光書込装置は、光書込用のレーザー光を発生させる光書込ユニットと、前記光書込ユニットを収容し、レーザー光が通過するスリットが形成された外装ケースと、前記外装ケース内に空気を送風する送風手段と、を具備する。
したがって、送風手段によって空気が外装ケース内に送風されると、外装ケース内の気圧が高くなり、スリットから空気が吹き出す。このため、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことが防止され、飛散トナーや粉塵が外装ケース内の光書込ユニットに付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下が防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光書込装置において、前記光書込ユニットは、半導体レーザーと、ポリゴンミラーと、レーザー光を前記スリットに向けて反射させる複数のミラーとを具備し、これらの半導体レーザーとポリゴンミラーと複数のミラーとが内部ケース内に収容され、前記内部ケースに前記スリットに向かうレーザー光が通過する内部スリットが形成され、前記内部スリットがレーザー光の透過を許容する防塵ガラスで閉止されている。
したがって、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことが防止され、内部ケースに設けられている防塵ガラスに飛散トナーや粉塵が付着することが防止され、飛散トナーや粉塵が防塵ガラスに付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下が防止される。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の光書込装置において、前記光書込ユニットは、半導体レーザーと、ポリゴンミラーと、レーザー光を前記スリットに向けて反射させる複数のミラーとを具備し、これらの半導体レーザーと複数のミラーとが前記外装ケース内に送風された空気にさらされる位置に配置されている。
したがって、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことが防止され、飛散トナーや粉塵が半導体レーザー、ポリゴンミラー、ミラー等に付着することが防止される。このため、飛散トナーや粉塵が半導体レーザー、ポリゴンミラー、ミラー等に付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下が防止される。さらに、この光書込装置では、スリットを閉止するための防塵ガラスを設けなくてもよいので、高価な部品である防塵ガラスが不要となることによりコストダウンが達成される。
なお、本発明において、半導体レーザーやポリゴンミラーなどが外装ケース内に送風された空気にさらされるとは、直接空気にさらされる場合のみを意味するのではなく、透光性のケース内に収容され、そのケースが空気にさらされる場合も含まれる。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の光書込装置において、前記光書込ユニットは、前記外装ケースに対して着脱可能に取り付けられている。
したがって、光書込ユニットに不具合が生じた場合、内部ケースごと光書込ユニット全体を交換することができ、メンテナンス性が向上する。
請求項5記載の発明は、請求項2又は4記載の光書込装置において、前記スリットが複数形成され、前記外装ケース内に送風された空気を全ての前記スリットからほぼ均等に吹き出すように案内するガイドリブが前記内部ケースの外周部に形成されている。
したがって、複数設けられている全てのスリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みが防止される。このようなガイドリブを設けない場合には、特定のスリットから多量に空気が吹き出し、他のスリットからの空気の吹き出し量が少なくなり、空気の吹き出し量が少ないスリットから外装ケース内へ飛散トナーや粉塵の入り込みが発生することがある。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の光書込装置において、前記スリットが複数形成され、前記外装ケース内に送風された空気を全ての前記スリットからほぼ均等に吹き出すように案内するガイドリブが前記外装ケースの内周面に形成されている。
したがって、複数設けられている全てのスリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みが防止される。このようなガイドリブを設けない場合には、特定のスリットから多量に空気が吹き出し、他のスリットからの空気の吹き出し量が少なくなり、空気の吹き出し量が少ないスリットから外装ケース内へ飛散トナーや粉塵の入り込みが発生することがある。
請求項7記載の発明は、請求項2、4又は5記載の光書込装置において、前記内部ケース内に前記ポリゴンミラーを回転駆動させるポリゴンモータが配置され、前記外装ケース内に送風された空気を前記ポリゴンモータの近傍を通過させる空冷用通風路が前記内部ケースの外周部に形成されている。
したがって、外装ケース内に送風された空気が内部ケースの外周部に形成された冷却用通風路内を通過することにより、高速回転に伴って発熱するポリゴンモータの空冷を行える。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の光書込装置において、前記内部ケースにおける前記冷却用通風路を形成する部分であって前記ポリゴンモータの近傍部分が金属板で形成されている。
したがって、金属板は熱伝導性が高く、金属板からの放熱性が高いため、ポリゴンモータの冷却効果が高くなる。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか一記載の光書込装置において、前記スリットは、光書込装置が画像形成装置内に取り付けられている時に上方となる部分の前記外装ケースに形成されている。
したがって、光書込装置を画像形成装置内に取り付けたとき、スリットが上方に位置する光書込装置であると、そのスリットから飛散トナーや粉塵が外装ケース内に入り込み易くなる。このような光書込装置において、スリットから空気を吹き出させることにより、スリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みが効果的に防止される。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の光書込装置において、前記外装ケースには、光書込装置が画像形成装置内に取り付けられている時に上方向きに立ち上がって位置する立ち上がり壁部が形成され、前記スリットは前記立ち上がり壁部に形成されている。
したがって、光書込装置を画像形成装置内に取り付けたとき、スリットが上方に位置しており、かつ、スリットが上方向きに開口している光書込装置であると、そのスリットから飛散トナーや粉塵が外装ケース内に入り込み易くなる。このような光書込装置であっても、外装ケースの上方となる部分に上方向きに立ち上がった立ち上がり壁部を形成し、この立ち上がり壁部にスリットを形成することにより、スリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みがより一層効果的に防止される。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか一記載の光書込装置において、前記送風手段はファンである。
したがって、簡単でコンパクトな構造で送風を行える。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか一記載の光書込装置において、前記送風手段は蛇腹ポンプである。
したがって、簡単でコンパクトな構造で送風を行える。
請求項13記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか一記載の光書込装置において、前記送風手段はモノポンプである。
したがって、簡単でコンパクトな構造で送風を行える。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の光書込装置において、一端が前記外装ケースに接続され、光書込装置が取り付けられる画像形成装置の外部に他端が開口され、前記送風手段の駆動により外部の空気が前記外装ケース内に案内される吸気通路が設けられている。
したがって、画像形成装置内の空気には飛散トナーや粉塵が含まれていることがあるが、外装ケース内に送風する画像形成装置外の空気には飛散トナーや粉塵が含まれておらず、送風手段によって送風された空気が原因となる外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みが防止される。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の光書込装置において、前記吸気通路内にフィルタが設けられている。
したがって、外装ケース内に送風する空気中に粉塵が含まれていても、その粉塵をフィルタで除去することができ、外装ケース内への粉塵の入り込みが防止される。
請求項16記載の発明は、請求項15記載の光書込装置において、前記フィルタが着脱可能に設けられている。
したがって、フィルタが汚れた場合にはフィルタを着脱交換、又は、取り外してクリーニングすることができる。
請求項17記載の発明の画像形成装置は、装置本体内に設けられ、電子写真方式で像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、前記像担持体上に静電潜像の書き込みを行う請求項1ないし16のいずれか一記載の光書込装置と、を具備する。
したがって、この画像形成装置では、請求項1ないし16のいずれか一記載の発明と同様の作用を奏する。
請求項18記載の発明は、請求項17記載の画像形成装置において、前記装置本体内の空気であって前記外装ケースの外部の空気を前記装置本体外に排気する排気手段が設けられている。
したがって、排気手段が駆動されることにより装置本体内における外装ケースの外部の気圧が大気圧より低くなり、外装ケースのスリットからの空気の吹き出しの勢いが強くなり、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことを防止する効果が高くなり、飛散トナーや粉塵が外装ケース内に入り込むことが原因となって発生する形成画像の品質低下が防止される。また、排気手段により、装置本体内の飛散トナーや粉塵が除去され、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことがさらに防止される。
請求項19記載の発明は、請求項18記載の画像形成装置において、前記排気手段は軸流ファンである。
したがって、簡単でコンパクトな構造で排気を行える。
請求項20記載の発明は、請求項18記載の画像形成装置において、前記排気手段はシロッコファンである。
したがって、簡単でコンパクトな構造で、かつ、より効果的に排気を行える。
請求項21記載の発明は、請求項18ないし20のいずれか一記載の画像形成装置において、前記装置本体外に排気される空気の排気通路内にフィルタが設けられている。
したがって、装置本体外への飛散トナーや粉塵の排出が防止され、また、装置本体内に浮遊している飛散トナーや粉塵が集塵されるので、飛散トナーや粉塵のが装置本体外に排出された後再び装置本体内に入り込み、スリットから外装ケース内へ入り込むことが防止される。
請求項22記載の発明は、請求項21記載の画像形成装置において、前記フィルタが着脱可能に設けられている。
したがって、フィルタが汚れた場合にはフィルタを着脱交換、又は、取り外してクリーニングすることができる。
請求項23記載の発明は、請求項17ないし22のいずれか一記載の画像形成装置において、前記画像形成部は、前記装置本体に対して着脱可能に取り付けられたプロセスカートリッジを備えている。
ここで、プロセスカートリッジとは、電子写真方式で画像形成を行うために用いられる帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つを像担持体と共にカートリッジケース内に収容保持したものであり、画像形成装置に対して着脱可能に取り付けられている。
したがって、このようなプロセスカートリッジを備えた画像形成装置においても、請求項17ないし22の画像形成装置と同様の作用を奏する。
請求項1記載の発明によれば、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことを防止でき、外装ケース内に入り込んだ飛散トナーや粉塵が光書込ユニットに付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下を防止できる。
請求項2記載の発明によれば、内部ケースに設けられている防塵ガラスに飛散トナーや粉塵が付着することを防止でき、飛散トナーや粉塵が防塵ガラスに付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下を防止できる。
請求項3記載の発明によれば、半導体レーザー、ミラー等に飛散トナーや粉塵が付着することを防止でき、飛散トナーや粉塵が半導体レーザー、ミラー等に付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下を防止できる。
請求項4記載の発明によれば、光書込ユニットに不具合が生じた場合、内部ケースごと光書込ユニット全体を交換することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、複数設けられている全てのスリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みを防止できる。
請求項6記載の発明によれば、複数設けられている全てのスリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みを防止できる。
請求項7記載の発明によれば、外装ケース内に送風される空気を利用して、高速回転に伴って発熱するポリゴンモータの空冷を行うことができる。
請求項8記載の発明によれば、ポリゴンモータの冷却効果を高めることができる。
請求項9記載の発明によれば、画像形成装置内に取り付けたときにスリットが上方に位置する光書込装置であっても、スリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みを効果的に防止できる。
請求項10記載の発明によれば、画像形成装置内に取り付けたときにスリットが上方に位置する光書込装置であっても、スリットから外装ケース内への飛散トナーや粉塵の入り込みをより一層効果的に防止できる。
請求項11記載の発明によれば、簡単でコンパクトな構造で送風を行える。
請求項12記載の発明によれば、簡単でコンパクトな構造で送風を行える。
請求項13記載の発明によれば、簡単でコンパクトな構造で送風を行える。
請求項14記載の発明によれば、外装ケース内へ飛散トナーや粉塵を含まない空気を送風することができる。
請求項15記載の発明によれば、外装ケース内に送風する空気中に含まれる粉塵を除去することができる。
請求項16記載の発明によれば、フィルタが汚れた場合にはフィルタを着脱交換、又は、取り外してクリーニングすることができる。
請求項17記載の発明によれば、請求項1ないし16のいずれか一記載の発明と同様の効果を奏することができる。
請求項18記載の発明によれば、外装ケースのスリットからの空気の吹き出しの勢いを強くすることができ、飛散トナーや粉塵がスリットから外装ケース内へ入り込むことの防止効果を高めることができる。
請求項19記載の発明によれば、簡単でコンパクトな構造で排気を行える。
請求項20記載の発明によれば、簡単でコンパクトな構造で、かつ、より効果的に排気を行える。
請求項21記載の発明によれば、装置本体外への飛散トナーや粉塵の排出を防止することができる。
請求項22記載の発明によれば、フィルタが汚れた場合にはフィルタを着脱交換、又は、取り外してクリーニングすることができる。
請求項23記載の発明によれば、プロセスカートリッジを備えた画像形成装置においても、請求項17ないし22の画像形成装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は画像形成装置であるカラープリンタの内部の概略構造を示す側面図、図2は光書込装置の概略構造を示す側面図、図3はその平面図である。
まず、カラープリンタ1の内部構造について説明する。このカラープリンタ1の装置本体2内には、画像形成部3、光書込装置4、給紙カセット5、定着装置6等が設けられている。
画像形成部3は、それぞれ異なる色のトナー像を形成する4つのプロセスカートリッジ7Y,7C,7M,7K(Y、C、M、Kの添え字はそれぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの色を意味する。また、これらの添え字は必要に応じて割愛する。)、これらのプロセスカートリッジ7の上側に位置する中間転写ユニット8、二次転写ローラ9等から構成されている。
4つのプロセスカートリッジ7の構造は同じあり、矢印方向に回転駆動される像担持体である感光体10、この感光体10の周囲に静電写真プロセスの順に配置された帯電ローラ11、現像器12、クリーニング器13、これらの画像形成用の各部材10〜13を収容するカートリッジケース(図示せず)等により構成され、各プロセスカートリッジ7ごとに装置本体2に対して着脱可能に取り付けられている。
中間転写ユニット8は、中間転写ベルト14、中間転写ベルト14を回転可能に支持する複数のローラ15、4つの一次転写ローラ16、クリーニング器17等により構成されている。中間転写ベルト15は、例えば、基体の厚さが50〜600μmの樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトであって、感光体10上のトナー像を転写可能とする抵抗値を有している。
光書込装置4は、画像形成部3の下側に配置され、各色ごとの画像データに対応するレーザー光を感光体10の表面に向けて照射し、感光体10の表面に静電潜像を書き込む。この光書込装置4については、後から詳しく説明する。
給紙カセット5内には記録用紙Sが収容保持され、この記録用紙Sは給紙ローラ18により一枚ずつ分離して給紙される。
定着装置6は、定着ローラ6aと加圧ローラ6bとを備え、トナー像が転写された記録用紙Sに熱と圧力とを加えることによりそのトナー像を記録用紙Sに定着する。
このような構成において、このカラープリンタ1の基本的な動作について説明する。光書込装置4から画像データに応じたレーザー光が出射され、このレーザー光が各感光体10の表面に照射されることにより各感光体10上に静電潜像が書き込まれる。この静電潜像に対して現像器12からトナーが供給され、静電潜像がトナーで現像されることによりトナー像が形成される。感光体10上の各色のトナー像は、感光体10と同期して移動する中間転写ベルト14上に一次転写ローラ16の転写作用で転写される。そして、各感光体10上に形成された異なる色のトナー像が中間転写ベルト14上に順次転写されることにより、中間転写ベルト14上にはカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト14上のカラートナー像は、給紙カセット5から給紙されて二次転写ローラ9と中間転写ベルト14との間の転写位置に送り込まれた記録用紙Sに二次転写ローラ9の転写作用で転写される。カラートナー像が転写された記録用紙Sは定着装置6で定着処理され、定着処理後に装置本体2の上面部に形成されている排紙トレイ19上に排紙される。
このような構成の下、本実施の形態の特徴的部分について順次説明する。光書込装置4は、光書込用のレーザー光を発生させる光書込ユニット20と、光書込ユニット20を収容する外装ケース21と、外装ケース21内に空気を送風する送風手段であるファン22とを備えている。外装ケース21には、レーザー光が通過するスリット23が形成されている。スリット23は感光体10の数と同じく4本形成され、感光体10の軸方向と平行に、かつ、感光体10の軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
光書込ユニット20は、レーザー光を出射する4つの半導体レーザー(図示せず)と、半導体レーザーから出射されたレーザー光を反射させるポリゴンミラー24と、ポリゴンミラー24を回転駆動させるポリゴンモータ25と、ポリゴンミラー24で反射したレーザー光をスリット23に向けて反射させる複数のミラー26とを具備し、これらの半導体レーザー、ポリゴンミラー24、ポリゴンモータ25、複数のミラー26が内部ケース27内に収容されている。内部ケース27には、スリット23に向かうレーザー光が通過する内部スリット28が形成されている。この内部スリット28も4本形成され、感光体10の軸方向と平行に、かつ、感光体10の軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。これらの内部スリット28は、レーサー光の透過を許容する防塵ガラス29で閉止されている。光書込ユニット20は、外装ケース21に対して着脱自在に取り付けられている。外装ケース21内には、光書込ユニット20を位置決めしてロックするロック機構(図示せず)が設けられている。
なお、4つの半導体レーザーから出射されるレーザー光は、それぞれ、Y、M、C、Kの各色の画像データに応じて出射されるものであり、これらのレーザー光が各プロセスカートリッジ7の感光体10上に照射されることにより各感光体10上に各色に対応した静電潜像が書き込まれる。
装置本体2内には、装置本体2の外部と外装ケース21内とを連通する吸気通路30が形成されている。外装ケース21内における吸気通路30が接続された箇所にファン22が配置され、ファン22が駆動されることにより装置本体2の外部の空気が吸気通路30内を通って外装ケース21内に送風される。なお、図3に示すように、吸気通路30とファン22とは、スリット23の長手方向に沿った両側に一対設けられている。吸気通路30の装置本体2の外部に開口する側の端部には集塵用のフィルタ31が取り付けられている。このフィルタ31により、ファン22の駆動によって外装ケース21内に送風される空気中から粉塵が除去される。また、このフィルタ31は、装置本体2の外部から着脱可能に取り付けられている。ファン22の駆動により外装ケース21内に空気が送風されると、その空気は、外装ケース21の内周面と内部ケース27の外周面とにより囲まれた空間内を流れ、矢印で示すように外装ケース21に形成されているスリット23から外装ケース21外に吹き出す。
内部ケース27の外周部には、外装ケース21内に送風された空気を全てのスリット23からほぼ均等に吹き出すように案内するガイドリブ32a,32b,32c,32dが形成されている。これらのガイドリブ32a,32b,32c,32dを形成することにより、外装ケース21内に送風された空気がファン22に最も近い側のスリット23から多量に吹き出して他のスリット23から吹き出す空気量が少なくなるということが防止され、全てのスリット23から吹き出す空気量がほぼ同じになる。
内部ケース27の外周部には、ポリゴンモータ25を空冷するための冷却用通風路33が形成されている。内部ケース27内におけるポリゴンモータ25とポリゴンミラー24とが配置されている領域は、レーザー光の透過を許容する防音ガラス34で仕切られており、その領域の上部をへこませることにより冷却用通風路33が形成され、この冷却用通風路33はポリゴンモータ25に近接している。外装ケース21内に送風された空気が冷却用通風路33内を通過することにより、ポリゴンモータ25から発生した熱がその空気中に放熱され、ポリゴンモータ25の空冷が促進される。さらに、内部ケース27における冷却用通風路33を形成する部分であってポリゴンミラー24の上方部分が、金属板35で形成されている。このため、ポリゴンモータ25から発生した熱が熱伝導性の高い金属板35から冷却用通風路33内を通過する空気中に良好に放熱され、ポリゴンモータ25の冷却効果が高くなる。ガイドリブ32dは、外装ケース21内に送風された空気を全てのスリット23からほぼ均等に吹き出すように案内する作用のほかに、外装ケース21内に送風された空気の一部を冷却用通風路33に導くように作用する。
このような構成において、画像形成時にファン22を駆動させることにより、装置本体2の外部の空気が吸気通路30内を通って外装ケース21内に送風される。外装ケース21内に送風された空気は、装置本体2内の空気に比べて飛散トナーや粉塵の含有量が大幅に少なく、しかも、送風された空気中に含まれる粉塵はフィルタ31で除去されているので、清浄な空気が送風されることになる。フィルタ31は着脱可能に取り付けられているので、汚れた場合には必要に応じて着脱交換、又は、取り外してクリーニングすることができ、空気中に含まれる粉塵の除去性能を常に良好に維持することができる。
外装ケース21内に送風された空気は、矢印で示すように外装ケース21内を流れ、スリット23から外装ケース21外に吹き出す。このとき、外装ケース21内に送風された空気はガイドリブ32a,32b,32c,32dによって案内され、全てのスリット23からほぼ均等に吹き出す。
スリット23から空気が吹き出すことにより、装置本体2内に浮遊している飛散トナーや粉塵がスリット23から外装ケース21内に入り込むことが防止される。このため、飛散トナーや粉塵が内部ケース27に設けられた防塵ガラス29に付着するということが防止され、飛散トナーや粉塵が防塵ガラス29に付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下が防止される。
また、外装ケース21内に送風された空気が冷却用通風路33内を通過することにより、この空気を利用してポリゴンモータ25の空冷が行われる。
なお、本実施の形態では、送風手段としてファン22を例に挙げて説明したが、このファン22に代えて、蛇腹ポンプやモノポンプを使用してもよい。蛇腹ポンプは、蛇腹状の伸縮体をモータの駆動により伸縮させ、その伸縮に伴って伸縮体内への空気の吸入と伸縮体外への空気との吐出とを行わせるポンプであり、吐出された空気を外装ケース21内に送風する。モノポンプは、モータの駆動により筒体内でロータを回転させ、ロータの回転に伴って筒体の一端側から空気を吸入してその空気を筒体の他端側へ吐出するポンプであり、吐出された空気を外装ケース21内に送風する。
本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。なお、図1ないし図3において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以下の実施の形態でも同じ)。
本実施の形態の光書込装置4は、光書込用のレーザー光を発生させる光書込ユニット41と、光書込ユニット41を収容する外装ケース21と、送風手段であるファン22とを備えている。外装ケース21には、レーザー光が通過するスリット23が形成されている。
光書込ユニット41は、レーザー光を出射する4つの半導体レーザー(図示せず)と、半導体レーザーから出射されたレーザー光を反射させるポリゴンミラー24と、ポリゴンミラー24を回転駆動させるポリゴンモータ25と、ポリゴンミラー24で反射したレーザー光をスリット23に向けて反射させる複数のミラー26とを具備し、これらの半導体レーザー、ポリゴンミラー24とポリゴンモータ25とを囲んでいる防音ガラス34、複数のミラー26が外装ケース21内に送風される空気にさらされる位置に配置されている。
外装ケース21の内周面には、外装ケース21内に送風された空気を全てのスリット23からほぼ均等に吹き出すように案内するガイドリブ42が形成されている。これらのガイドリブ42を形成することにより、外装ケース21内に送風された空気がファン22に最も近い側のスリット23から多量に吹き出して他のスリット23から吹き出す空気量が少なくなるということが防止され、全てのスリット23から吹き出す空気量がほぼ同じになる。
このような構成において、画像形成時にファン22を駆動させることにより、装置本体2の外部の空気が吸気通路30内を通って外装ケース21内に送風される。外装ケース21内に送風された空気は、装置本体2内の空気に比べて飛散トナーや粉塵の含有量が大幅に少なく、しかも、送風された空気中に含まれる粉塵がフィルタ31で除去されるので、清浄な空気が送風されることになる。
外装ケース21内に送風された空気は、外装ケース21内を流れた後にスリット23から外装ケース21外に吹き出す。このとき、外装ケース21内に送風された空気はガイドリブ42によって案内され、全てのスリット23からほぼ均等に吹き出す。
スリット23から空気が吹き出すことにより、装置本体2内に浮遊している飛散トナーや粉塵がスリット23から外装ケース21内に入り込むことが防止され、飛散トナーや粉塵が光書込ユニット41を構成する半導体レーザー、ポリゴンミラー24とポリゴンモータ25とを囲んでいる防音ガラス34、複数のミラー26に付着することが防止される。このため、飛散トナーや粉塵が半導体レーザー、防音ガラス34、複数のミラー26に付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下が防止される。
さらに、この光書込装置4では、スリット23を閉止するための高価な部品である防塵ガラスを設けなくてもよいので、コストダウンが達成される。
本発明の第3の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態では、外装ケース21の上面部に上方向きに立ち上がった立ち上がり壁部51が形成され、この立ち上がり壁部51にスリット23が形成されている。スリット23を垂直方向上方から見下ろした場合のスリット23の投影面積は、ほぼ0となっている。
このような構成において、スリット23を立ち上がり壁部51に形成して垂直方向上方からの投影面積をほぼ0とすることにより、スリット23から外装ケース21内への飛散トナーや粉塵の入り込みがより一層効果的に防止される。このため、飛散トナーや粉塵が内部ケース27に設けられた防塵ガラス29に付着するということがより一層効果的に防止され、飛散トナーや粉塵が防塵ガラス29に付着することが原因となって発生する形成画像の品質低下がより一層効果的に防止される。
本発明の第4の実施の形態を図7に基づいて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態で説明したカラープリンタ1において、排気手段である軸流ファン61とフィルタ62とが装置本体2内に設けられている。軸流ファン61が駆動されることにより装置本体2内の空気が排気通路63内を通って装置本体2外に排気される。フィルタ62は、排気通路63内における排気される気体の流れ方向に沿った軸流ファン61の下流側に配置され、着脱可能に取り付けられている。フィルタ62は、装置本体2外に排気される空気中に含まれる飛散トナーや粉塵を集塵する。
このような構成において、画像形成時に軸流ファン61を駆動させることにより、装置本体2内における外装ケース21の外部の気圧が大気圧より低くなる。このため、ファン22の駆動により外装ケース21内に送風された空気がスリット23から吹き出すときの勢いが強くなり、スリット23から外装ケース21内への飛散トナーや粉塵の入り込みがより一層防止される。これにより、飛散トナーや粉塵が外装ケース21内に入り込むことが原因となって発生する形成画像の品質低下がより一層効果的に防止される。
また、軸流ファン61の駆動により装置本体2内に浮遊している飛散トナーや粉塵を含む空気が装置本体2外に排気されるので、装置本体2内に浮遊している飛散トナーや粉塵の量が少なくなり、スリット23から外装ケース21内へ入り込むことがさらに防止される。しかも、装置本体2外に排気される空気中に含まれる飛散トナーや粉塵は、フィルタ62により集塵されるので、装置本体2内に浮遊している飛散トナーや粉塵が装置本体2外に排出されることを防止でき、装置本体2外に排出された飛散トナーや粉塵が再度装置本体2内に入り込んでスリット23から外装ケース21内に入り込むということを防止できる。
また、このフィルタ62は着脱可能に取り付けられているので、フィルタ62が汚れた場合には必要に応じて着脱交換、又は、取り外してクリーニングすることができ、排気する空気中に含まれる飛散トナーや粉塵の除去性能を常に良好に維持することができる。
なお、本実施の形態では、送風手段として軸流ファン61を例に挙げて説明したが、この軸流ファン61に代えて、シロッコファンを使用してもよい。シロッコファンは、吸引した空気を押出す機能を有するので、シロッコファンで供給した空気をダクト内を通して排気する場合により効果的に排気を行える。
本発明の第1の実施の形態のカラープリンタの内部の概略構造を示す側面図である。 光書込装置の概略構造を示す側面図である。 その平面図である。 本発明の第2の実施の形態の光書込装置の概略構造を示す側面図である。 その平面図である。 本発明の第3の実施の形態の光書込装置の一部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態のカラープリンタの内部の概略構造を示す側面図である。
符号の説明
2 装置本体
4 光書込装置
7 プロセスカートリッジ
20 光書込ユニット
21 外装ケース
22 送風手段、ファン
23 スリット
24 ポリゴンミラー
25 ポリゴンモータ
26 ミラー
27 内部ケース
28 内部スリット
29 防塵ガラス
30 吸気通路
31 フィルタ
32a,32b,32c,32d ガイドリブ
33 冷却用通風路
35 金属板
41 光書込ユニット
42 ガイドリブ
51 立ち上がり壁部
61 排気手段、軸流ファン
62 フィルタ
63 排気通路

Claims (23)

  1. 光書込用のレーザー光を発生させる光書込ユニットと、
    前記光書込ユニットを収容し、レーザー光が通過するスリットが形成された外装ケースと、
    前記外装ケース内に空気を送風する送風手段と、
    を具備する光書込装置。
  2. 前記光書込ユニットは、半導体レーザーと、ポリゴンミラーと、レーザー光を前記スリットに向けて反射させる複数のミラーとを具備し、これらの半導体レーザーとポリゴンミラーと複数のミラーとが内部ケース内に収容され、前記内部ケースに前記スリットに向かうレーザー光が通過する内部スリットが形成され、前記内部スリットがレーザー光の透過を許容する防塵ガラスで閉止されている請求項1記載の光書込装置。
  3. 前記光書込ユニットは、半導体レーザーと、ポリゴンミラーと、レーザー光を前記スリットに向けて反射させる複数のミラーとを具備し、これらの半導体レーザーとポリゴンミラーと複数のミラーとが前記外装ケース内に送風された空気にさらされる位置に配置されている請求項1記載の光書込装置。
  4. 前記光書込ユニットは、前記外装ケースに対して着脱可能に取り付けられている請求項2記載の光書込装置。
  5. 前記スリットが複数形成され、前記外装ケース内に送風された空気を全ての前記スリットからほぼ均等に吹き出すように案内するガイドリブが前記内部ケースの外周部に形成されている請求項2又は4記載の光書込装置。
  6. 前記スリットが複数形成され、前記外装ケース内に送風された空気を全ての前記スリットからほぼ均等に吹き出すように案内するガイドリブが前記外装ケースの内周面に形成されている請求項3記載の光書込装置。
  7. 前記内部ケース内に前記ポリゴンミラーを回転駆動させるポリゴンモータが配置され、前記外装ケース内に送風された空気を前記ポリゴンモータの近傍を通過させる空冷用通風路が前記内部ケースの外周部に形成されている請求項2、4又は5記載の光書込装置。
  8. 前記内部ケースにおける前記冷却用通風路を形成する部分であって前記ポリゴンモータの近傍部分が金属板で形成されている請求項7記載の光書込装置。
  9. 前記スリットは、光書込装置が画像形成装置内に取り付けられている時に上方となる部分の前記外装ケースに形成されている請求項1ないし8のいずれか一記載の光書込装置。
  10. 前記外装ケースには、光書込装置が画像形成装置内に取り付けられている時に上方向きに立ち上がって位置する立ち上がり壁部が形成され、前記スリットは前記立ち上がり壁部に形成されている請求項9記載の光書込装置。
  11. 前記送風手段はファンである請求項1ないし10のいずれか一記載の光書込装置。
  12. 前記送風手段は蛇腹ポンプである請求項1ないし10のいずれか一記載の光書込装置。
  13. 前記送風手段はモノポンプである請求項1ないし10のいずれか一記載の光書込装置。
  14. 一端が前記外装ケースに接続され、光書込装置が取り付けられる画像形成装置の外部に他端が開口され、前記送風手段の駆動により外部の空気が前記外装ケース内に案内される吸気通路が設けられている請求項1ないし13のいずれか一記載の光書込装置。
  15. 前記吸気通路内にフィルタが設けられている請求項14記載の光書込装置。
  16. 前記フィルタが着脱可能に設けられている請求項15記載の光書込装置。
  17. 装置本体内に設けられ、電子写真方式で像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体上に静電潜像の書き込みを行う請求項1ないし16のいずれか一記載の光書込装置と、
    を具備する画像形成装置。
  18. 前記装置本体内の空気であって前記外装ケースの外部の空気を前記装置本体外に排気する排気手段が設けられている請求項17記載の画像形成装置。
  19. 前記排気手段は軸流ファンである請求項18記載の画像形成装置。
  20. 前記排気手段はシロッコファンである請求項18記載の画像形成装置。
  21. 前記装置本体外に排気される空気の排気通路内にフィルタが設けられている請求項18ないし20のいずれか一記載の画像形成装置。
  22. 前記フィルタが着脱可能に設けられている請求項21記載の画像形成装置。
  23. 前記画像形成部は、前記装置本体に対して着脱可能に取り付けられたプロセスカートリッジを備えている請求項17ないし22のいずれか一記載の画像形成装置。

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