JPH0511554A

JPH0511554A - 画像形成装置の排気装置

Info

Publication number: JPH0511554A
Application number: JP3186834A
Authority: JP
Inventors: Makoto Kanai; 真金井; Koichi Okabe; 功一岡部
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1991-07-01
Filing date: 1991-07-01
Publication date: 1993-01-22
Also published as: US5335049A

Abstract

(57)【要約】【目的】電子写真方式を用いる画像形成装置を、壁等
に近接させて配置する場合や、その画像形成装置の上に
他のものを置いたりした場合でも、排気口を確保出来る
ようにする。【構成】電子複写機やプリンタ等の本体フレーム１１
の上部または、側部に配置する排気装置１０を、略球状
の断面を有するルーバー１５により構成し、その内部に
排気用のファン１８を配置している。また、前記ルーバ
ー１５は、円弧に沿って形成されるスリット１６を多数
設けており、前記ルーバー１５に対して他のものを置い
た場合でも、それ等のスリット１６が完全に塞がれるこ
とがなく、排気口を確保出来るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機やプリンタ
等の画像形成装置において、機内で発生する粉塵や熱等
を外部に排出させるための排気装置に関し、特に、画像
形成装置の排気部分が外部の障害物等に近接する状態で
配置されていても、排気装置からの排気を良好に行い得
るようにする画像形成装置の排気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子複写機やプリンタ等のように、電子
写真方式を用いて記録紙を作成する画像形成装置におい
ては、感光体ドラムに画像情報の光を照射して静電潜像
を形成し、現像装置からトナーを供給して、その静電潜
像に付着させてトナー画像を作成する。そして、前記感
光体ドラムに形成されたトナー画像を、画像転写部で用
紙に転写し、そのトナー画像を担持する用紙を定着装置
を通して定着し、記録紙を作成する手段を用いている。
前記画像形成装置においては、機内から粉塵や熱等が発
生しやすいものであるために、それらの熱や粉塵等を機
外に排出させるために、排気装置を設けている。

【０００３】前記画像形成装置の機内で発生する粉塵と
しては、用紙搬送系から発生する紙粉や、感光体ドラム
の周囲から発生するトナークラウド等がある。その他
に、定着装置からは、大量の熱や水蒸気等が発生され、
感光体ドラムに対して設けている帯電コロトロンや、転
写・剥離コロトロンからは、オゾンやＮＯＸ（窒素酸化
物）が発生する。そして、オゾンやＮＯＸが機内に充
満すると、装置内の部品を劣化させたり、故障を引き起
こしたりする原因となる。さらに、定着装置や電源装置
から発生する熱を排除しないと、装置の内部が高温に加
熱され、高温に弱いトナーが変質したりすることの他
に、熱の影響を受けて他の部材の動作に支障が発生す
る。

【０００４】前述したように、画像形成装置の機内から
発生する熱、粉塵またはオゾンの発生源に対応させて配
置し、粉塵に対してはダストフィルターを通して排気
し、オゾンの排気系には、オゾンフィルターを通して排
気するような手段を用いる。前述したような複写機の排
気系は、例えば、特開昭６０−３７５７４号公報等に示
されるように構成される。前記従来例に示される複写機
においては、装置本体の用紙路により区分される上下の
各領域に対して排気系を配置している。そして、上部装
置に設けたランプ等の熱と、下部装置に設けた電源等の
熱とをそれぞれ排気するとともに、それらの排気装置の
駆動タイミングを、複写機の作動状態に応じて設定する
ことにより、排気の処理を良好に行い得るように構成し
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記従来例に示される
ように、複写機の排気系統を形成した装置では、排気装
置を本体フレームの側部に設けたルーバーから排出させ
るような手段を用いている。ところが、複写機の側部に
排気用の開口を設けた場合に、その複写機が他の装置や
壁等に近接して置かれると、その排気装置が塞がれてし
まい、排気が良好に行われずに、機内の冷却に支障が発
生する。そのような不都合が発生することを防止するた
めには、複写機を他のものから離した位置に置くことが
必要であるが、小型の複写機等を用いる事務部門等で
は、机等に十分なスペースを確保することが困難な場合
が多い。

【０００６】また、前記従来例に示されたような複写機
に対して、例えば、図９に示されるように、本体フレー
ム１１から突出ルーバー１２を突出させて設けることも
提案されている。前記図９に示される突出ルーバー１２
では、その突出部の上面に排気口１３を設けているもの
で、オペレータに対して排気装置１０ｄの位置を明確に
示すことにより、排気部に接近させて他のものを置いた
りすることを防止させることができる。しかし、前述し
たように排気装置１０ｄを構成した場合でも、不注意に
他のものを置いたり、複写機を壁等に近接させて配置し
た場合には、突出ルーバーの排気口を塞いでしまうこと
がある。前記従来例に示される排気装置とは別に、小型
のプリンタ等の画像形成装置においては、排気口を装置
の上部に配置して、排気を行うように構成する場合もあ
る。ところが、狭い事務スペースでは、書類等をプリン
タの上部に置いたりすることがあり、それによって、排
気装置を塞いでしまう等の問題がある。

【０００７】

【発明の目的】本発明は、前述したように、画像形成装
置に設けた排気口を塞ぐ問題を解消するもので、装置の
排気口に近接させて他のものを置いたりした場合でも、
排気を行い得るような排気装置を提供することを目的と
している。

【０００８】

【課題を解決するための手段および作用】本発明は、電
子写真方式を用いて、感光体に形成したトナー画像を用
紙に転写し、該トナー画像を担持する用紙を定着装置を
通して定着し、記録紙を作成するとともに、前記装置の
内部で発生する熱や粉塵等を、排気装置を介して外部に
排出する手段を設けてなる画像形成装置に関する。本発
明においては、前記排気装置を本体フレームから突出さ
せて設け、該本体フレームに形成するルーバーを、曲面
状または複数の平面部にわたって配置している。また、
本発明においては、排気装置を本体フレームに設けた排
気用凹部として構成し、該排気用凹部から排気を案内す
る手段を配置することができる。

【０００９】前述したように構成することにより、画像
形成装置の排気装置に近接させて、他のものを置いた場
合や、装置を壁等に近接させて配置した場合でも、排気
を行う余裕部分を確保することができる。また、本発明
の画像形成装置では、排気装置を本体フレームの任意の
位置に配置することができ、その排気装置に対して、排
気口を任意の状態で設けて、排気の通路を設けることが
できる。したがって、装置の内部で発生する熱や粉塵、
その他の有害なものを、排気とともに装置の外に排出す
る作用を、良好状態で行うことができる。

【００１０】

【実施例】図示される例にしたがって、本発明の画像形
成装置の排気装置を説明する。図１および図２に示され
る排気装置１０は、画像形成装置の本体フレーム１１か
ら外側に向けて、略球面形状のルーバー１５を突出させ
て設け、排気作用を行なわせる場合を示している。前記
ルーバー１５は、格子状の部材１７によりスリット１６
を形成しており、その排気部のスリット１６は、ルーバ
ー１５の円弧面全体にわたって設ける。そして、図２に
示されるように、排気装置１０に設けたファン１８によ
り排出される排気は、前記ルーバー１５に設けたスリッ
ト１６を介して外部に排気される。前記ルーバー１５
は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に対して、その
側部のフレームに設けること、または、上部等の任意の
位置に配置することができる。

【００１１】前述したように構成されるルーバー１５を
装置の側部に配置した場合に、その排気装置が壁等に接
近した状態で配置されても、その壁によってルーバー１
５の頂部の一部が塞がれるものの、他の円弧部分は解放
された状態になる。したがって、ファンにより排出され
る排気は、頂部以外のスリットから外部に向けて排出さ
れることになり、機内の冷却等の作用等を良好に行うこ
とができる。さらに、前記排気装置を装置の上部に設け
た場合に、その画像形成装置の上部に書類等を置いたと
しても、そのルーバーの排気面を完全に塞いでしまうこ
とを防止し、排気系を確保することができる。

【００１２】また、図３および図４に示される本発明の
別の実施例においては、画像形成装置の本体フレーム１
１に対して排気用凹部２０を設けておき、該排気用凹部
２０の斜面部または、底の部分にルーバー２１を配置し
て、排気装置１０ａを構成している。前記ルーバー２１
は、凹部２０として形成した本体フレーム１１の一側壁
に多数のスリット２２を設けたもので構成し、そのスリ
ットから排気を行わせるようにする。また、前記排気用
凹部２０は、装置の本体フレームに対して任意の方向に
長く形成し、例えば、その排気用凹部の端部を、フレー
ムの他の部分にまで達する溝として構成することによ
り、排気系を確保することができる。

【００１３】したがって、画像形成装置を壁等に密着さ
せて配置し、その側部に設けた排気用凹部２０を完全に
塞ぐ状態にしない限りは、排気装置１０ａからの排気を
良好に行うことができる。また、排気用凹部２０の溝を
装置の角の部分にまで延長して設ける場合には、壁に密
着させて装置を配置しても、排気系統を確保することが
できる。なお、前記排気装置１０ａにおいては、排気用
凹部２０の任意の位置にルーバー２１を設けることがで
きるものであり、図示されるように、溝の斜面部に配置
することの他に、ファンの配置位置に対応させて、溝の
底の部分に配置することも出来る。

【００１４】図５に示される本発明の他の実施例におい
ては、前記図９の従来例の場合と同様に、突出ルーバー
２５を本体フレーム１１から外部に向けて突出させて配
置し、排気装置１０ｂ構成している。前記突出ルーバー
２５では、その上面２６と一方の側板２７、または、両
側の側板とに対して、スリット２８……を多数平行に形
成している。そして、図示されるように、突出ルーバー
２５に対して、複数の面にスリットを設けることによっ
て、その突出ルーバー２５の上面を塞ぐような状態で他
のものが置かれた場合でも、他の面に形成したスリット
から排気を行わせることが可能になる。

【００１５】前述したように構成される各種の排気装置
の他に、本発明においては、図６および図７に示される
ように、ルーバー３１の周囲を枠部材３０で囲まれた状
態で、排気装置１０ｃを構成することができる。前記排
気装置１０ｃにおいては、画像形成装置の本体フレーム
１１から、外部に向けて突出させる状態で、枠部材３０
を取り付けておき、その枠部材３０により囲まれる部分
に、多数のスリット３２を設けたルーバー３１を配置し
ている。そして、前記枠部材３０を装置の横方向、また
は、上下の方向に長いものとして構成することにより、
その枠部材により囲まれた部分の全体が塞がれない限り
は、排気の作用を良好に行わせることができる。また、
前記枠部材３０に対して、その一部にスリットを形成す
ること、または、切り欠き部を配置することが出来る。
そして、そのようなスリット等を枠部材に設けることに
より、枠部材により囲まれる部分の全体が塞がれた場合
でも、排気装置１０ｃからの排気を良好な状態で行うこ
とができる。

【００１６】前述したように構成される排気装置は、電
子複写機やレーザプリンター等のような、任意の画像形
成装置に設けることができる。例えば、図８に示される
プリンタ１に対して、本発明の画像形成装置の排気装置
を適用する場合には、プリンタ内部からの排気を１つの
排気装置１０に集約して排出させる手段を、装置の側部
に設けている。前記プリンタ１は、電子写真方式を用い
て、記録紙を作成する装置として構成されているもの
で、感光体ドラム３に対して、レーザビームを用いて画
像の書き込みを行うために、書き込み装置２を配置して
いる。前記書き込み装置２は、一般のレーザプリンター
の場合と同様に、レーザビームの出力手段と、ポリゴン
ミラー、ｆθレンズ、および、ミラー等により構成され
る装置を構成している。そして、レーザ発振器から出力
されるレーザビームを、ポリゴンミラーにより反射し、
レンズとミラーとを介して、感光体ドラムの長さ方向に
走査し、感光体ドラムに画像情報の書き込みを行う。

【００１７】感光体ドラム３の周囲には、一般の電子写
真方式を用いた複写機の場合と同様に、感光体を一様に
帯電させるための帯電コロトロン３ａと、トナー画像を
用紙に転写するための転写・剥離コロトロン３ｂの他
に、現像装置４、クリーニング装置５を配置している。
そして、帯電コロトロン３ａにより一様に帯電させた感
光体ドラムに対して、書き込み装置からのレーザビーム
により画像の書き込みを行って、静電潜像を形成し、そ
の静電潜像に対して、現像装置からトナーを供給してト
ナー画像を形成する。前記感光体ドラムに形成されるト
ナー画像は、転写・剥離コロトロン３ｂの放電により用
紙に転写され、その後に感光体ドラムに残留するトナー
をクリーニング装置５により除去し、次のトナー画像の
形成の動作に対応させるようにする。

【００１８】用紙は、給紙カセット７から給紙ローラ８
により１枚ずつ送り出され、画像転写部を通ってトナー
画像が転写された後で、定着装置６に案内され、該定着
装置６で熱と圧力とを加えられることによって定着さ
れ、排出トレイ９に向けて排出される。なお、前記プリ
ンタにおいては、装置の上部に配置した排出トレイに向
けて記録紙を排出する他に、装置の側部に設けた別の排
出部を介して、他の排出トレイに向けて排出させること
も出来るようにされる。

【００１９】前記図８に示されるプリンタ１において、
感光体ドラム３に対して配置する放電部材３ａ、３ｂか
らは、オゾンやＮＯＸが排出されるものであり、定着
装置６と書き込み装置のモータ、および、電源装置や制
御装置等からは、多量の熱が排出される。また、現像装
置４とクリーニング装置５からは、トナークラウドや粉
塵等が発生する他に、用紙の搬送系統からは紙粉等が発
生する。そこで、前記プリンタにおいては、熱や粉塵等
の排気系統を１つの排気装置に集約し、排気装置１０か
ら外部に排出させる機構を用いている。また、前記排気
装置１０に対して、ダストフィルターや、オゾンフィル
ター等を設けておき、排気を無害化した状態で、外部に
排気させるようにする。

【００２０】さらに、前記排気装置１０には、前記各実
施例に示されたようなルーバーを、任意に選択して用い
ることが出来るもので、そのプリンタの側部が壁や他の
ものに近接した状態で配置されていても、排気の動作を
良好に行うことができるようにされる。なお、画像形成
装置が大型のもので、複数の排気装置を設ける必要があ
る場合には、それらの排気装置を画像形成装置の側部や
上部に複数配置し、それぞれの排気装置を、図示された
ような排気口を確保出来る機構のものとすることができ
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明の画像形成装置の排気装置は、前
述したような構成を有するものであるから、画像形成装
置の側部または上部に配置する排気装置を、本体フレー
ムに加えて、ルーバーを設けることにより、従来のもの
に比較して、若干の加工を施すことにより構成すること
ができ、装置の構成を複雑にすることがない。また、前
述したように構成することにより、画像形成装置の排気
装置に近接させて、他のものを置いた場合や、装置を壁
等に近接させて配置した場合でも、排気を行う余裕部分
を確保することができる。また、本発明の画像形成装置
では、排気装置を本体フレームの任意の位置に配置する
ことができ、その排気装置に対して、排気口を任意の状
態で設けて、排気の通路を設けることができる。したが
って、装置の内部で発生する熱や粉塵、その他の有害な
ものを、排気とともに装置の外に排出する作用を、良好
な状態で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の排気装置の構成を示す斜視図であ
る。

【図２】図１に示される排気装置の断面図である。

【図３】排気用凹部を介して排気装置を設ける装置の
斜視図である。

【図４】図３に示される排気装置の断面図である。

【図５】突出ルーバーを用いて排気装置を配置する場
合の斜視図である。

【図６】枠部材を介して排気装置を配置する装置の斜
視図である。

【図７】図６に示される排気装置の断面図である。

【図８】本発明の排気装置を適用可能なプリンタの説
明図である。

【図９】従来の排気装置の説明図である。

【符号の説明】

１プリンタ、１０排気装置、１２・２５
突出ルーバー、１５ルーバー、１６・２２・２８
・３２スリット、２０排気用凹部、３０
枠部材。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子写真方式を用いて、感光体に形成し
たトナー画像を用紙に転写し、該トナー画像を担持する
用紙を定着装置を通して定着し、記録紙を作成する装置
であって、前記装置の内部で発生する熱や粉塵等を、排気装置を介
して外部に排出する手段を設けてなる画像形成装置にお
いて、前記排気装置を本体フレームから突出させて設け、該本
体フレームに形成するルーバーに対して、曲面状に、ま
たは複数の平面部に亘ってスリットを配置することを特
徴とする画像形成装置の排気装置。
【請求項２】排気装置を本体フレームに設けた排気用
凹部として構成し、該排気用凹部から排気を案内する手
段を別に設けることを特徴とする請求項１に記載の画像
形成装置の排気装置。