JP6759633B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、空冷する方法では冷却範囲が狭く、1つのユニットの廃トナー搬送路の冷却しか行えない。一方、各ユニットにファンやダクトを配置した場合には、部品点数の増加やコスト高につながる。各ユニットや本体の廃トナー搬送路をまとめて冷却する場合には、大型のダクトやファンが必要になる。
このようにして廃トナー搬送路61は加熱されるため、内部の廃トナーが加熱されて、一定の限度を超えた場合には、廃トナーが溶融して搬送できなくなり、画像形成装置が故障してしまう。
図16に示すように、通常、電子機器の冷却手段として用いられる軸流ファン83は、羽の回転軸方向に吸気・排気を行う。そのため、排気をベース部材77上の冷却対象部に当てて冷却するためには、図示のように軸流ファン83をベース部材77上に立てた姿勢で設置する必要がある。または、軸流ファン83を寝かせた姿勢で用いる場合には、吸気を行い且つ排気した気流が冷却対象部に当たるように気流を曲げる大型のダクトが必要になる。よって、どちらの場合でも冷却装置が大型化する。また、軸流ファンは安価で高風量を有するが、静圧が低いため、大型のダクトに気流を送り込む場合には圧力損失が大きくなり、十分に気流を送り込めないという問題がある。
図示のように、片側吸い込み型シロッコファン84は、上側吸気口81bが開放するようにベース部材77に載置されている。上側吸気口81bが片面のみに設けられ、吸気口面積が狭いため、高風量を得るためには片側吸い込み型シロッコファン84自体の外径を大きくし、吸気口を広げなければならず、冷却装置が大型化してしまう。また、片側吸い込み型シロッコファン84の吸気側に吸気導入部82aを有するダクト82を取り付け、高風量の吸気を行うためには、圧力損失が発生しないように吸気導入部82aの厚みを大きくする必要がある。これにより、矢印で示す吸気の流れと排気の流れが生じるが、ダクト82の厚みが大きくなり、冷却装置が厚み方向に大型化してしまう。
図示のように、両側吸い込み型シロッコファン81(以下、シロッコファン81とも言う)の上側吸気口81bと下側吸気口81aが開放するように、上側吸気口81bと下側吸気口81aの両側に吸気導入部82aを有するダクト82が設置されている。これにより、矢印で示す吸気の流れと排気の流れが生じるが、ダクト82の厚みが大きくなり、冷却装置が厚み方向に大型化してしまう。
図3は第1実施形態に係る冷却装置の概略側面断面図、図4は同冷却装置の概略斜視図である。画像形成装置1には、冷却対象部である廃トナー搬送路61(第一粉体搬送路)を冷却するための冷却装置80が廃トナー搬送路61の下方に設置されている。冷却装置80は、両側吸い込み型シロッコファン81と、シロッコファン81を内包するダクト82を有する。ダクト82は、シロッコファン81の第一吸気口としての下側吸気口81aと対向する位置において、冷却装置が設置されるベース部材77によって閉じられる開口部82dと、シロッコファン81の第二吸気口としての上側吸気口81bと対向する位置において、上側吸気口81bに対して隙間を設けて配置された対向面82bと、を有している。ここで、ダクト82の開口部82dの少なくとも一部は、シロッコファン81の端部より外側まで広がっている。これにより、シロッコファン81の端部より外側における開口部82dを介して、吸気導入部82aからの空気が下側吸気口81aにスムーズに吸引され、吸気導入部82aから下側吸気口81aへの気流経路が確保される。逆に、開口部82dがシロッコファン81の大きさと同じであれば、開口部82dがベース部材77によって閉じられたときには、閉じられた空間は密閉され、この気流経路が確保できない。
前述したように、画像形成装置本体11の外装部には冷却装置の吸気用の開口93が設けられている。引出しユニット76は画像形成装置本体11から引き出されているが、冷却装置80は2次転写装置52の下方に位置しているため、図5では見えない。前カバー6の右側面にはユニット側開口94が設けられており、ユニット側開口94は引出しユニット76を収納したときに開口93の裏側に位置するようになっている。ユニット側開口94の内部には別なファンが設けられており、このファンによりユニット側開口94及び開口93を介して、また閉められた前カバー6の縁部の隙間を介して外気が吸引される。吸引された空気は、前カバー6の長手方向(横方向)に流れた後、長手方向と直角且つ画像形成装置本体11の前後方向に配置された冷却装置80のダクトの吸気口86から、シロッコファン81により吸引されるようになっている。シロッコファン81により吸引された空気はダクト82内を流れ、ダクトの第1排気口87と第2排気口88から出る。第1排気口87から出た空気は廃トナー搬送路61を冷却しながら装置奥側へと流れる。第2排気口88から出た空気は装置奥側に配置された本体側廃トナー搬送ユニット90を冷却しながら奥側へ流れる。最終的に、第1排気口87及び第2排気口88から出た空気は、前カバー6の反対側に設けられたリアパネルの孔や隙間を介して機外に排出される。
ダクト82は上側ダクト部品82fと下側ダクト部品82gからなる。両側吸い込み型シロッコファン81を、下側ダクト部品82gに形成された突当部82e上に配置し、下側ダクト部品82gを上側ダクト部品82fで覆い、両部品をねじ留めなどにより固定することで、冷却装置80が組み立てられる。さらに、組み立てられた冷却装置80はベース部材77にねじ留めなどにより固定することができる。図示のように、シロッコファン81の上側吸気口81bとダクトの対向面82bの十分な間隔を確保するために、対向面82bは吸気導入部82a及び排気案内部82cよりも高く凸形状に形成されている。しかし、対向面82bの高さは上側吸気口81bからの十分な吸気を確保するために必要最小限に抑えられ、その頂部は平坦に形成されている。これにより、狭い引出しユニット76の内部空間を有効利用することができる。なお、対向面82bの横幅は上側ダクト部品82fの横幅の半分程度であるが、これは必要とされるシロッコファン81の吸気流量や排気流量、圧力損失の少ない滑らかな気流が排出されるかどうかによって変更されてもよい。
図10は冷却装置80と2次転写装置52の概略側面断面図である。2次転写装置52の廃トナー搬送路61には廃トナー搬送連結部91が接続されており、2次転写装置52を備えた引出しユニット76を画像形成部5の内部に収納すると、廃トナー搬送路61は廃トナー搬送連結部91を介して本体側廃トナー搬送ユニット90に接続するようになっている。2次転写装置52のベルトクリーニング装置60で回収された廃トナーは、画像形成装置1の前側Fから後側Rに向かって、廃トナー搬送路61及び廃トナー搬送連結部91を通って、本体側廃トナー搬送ユニット90へと運ばれる。
仮にダクト82を廃トナー搬送路61と並走して配置しなかった場合には、気流を大きく屈折させる必要が生じ、圧力損失が大きくなるため、冷却能力が小さくなる、騒音が大きくなるという問題が生じる。
また、廃トナー搬送路61の長手方向に並走してダクト82を配置することで、冷却装置全体の大型化を抑制することができる。
図11は冷却装置80と本体側廃トナー搬送ユニット90の概略平面図である。図示のように、本実施形態では、本体側廃トナー搬送ユニット90は図10の紙面奥側へと伸びている。従って、廃トナー搬送路61の長手方向と本体側廃トナー搬送ユニット90の長手方向は一致しておらず、垂直な位置関係にある。また、ダクト82の長手方向は廃トナー搬送路61の長手方向と一致しているため、ダクト82内を流れる気流の方向は、廃トナー搬送路61と一致しているが、本体側廃トナー搬送ユニット90の長手方向と一致していない。また、本体側廃トナー搬送ユニット90は、冷却装置80のダクト82の下流部の第2排気口88の正面に位置しておらず、第2排気口88に対してずれて配置されている。
本実施形態に係る転写装置としての2次転写装置52は、2つの支持ローラ57の間に掛け渡された2次転写ベルト56、図中右側の支持ローラ57の下方に配置されたベルトクリーニング装置60及びベルトクリーニング装置60の下方に設けられた廃トナー搬送路61などが一体形成された転写ユニットである。ベルトクリーニング装置60は、2次転写ベルト56に対してその回転方向に対向して当接したクリーニングブレード62を有している。2次転写ベルト56上のトナーは2次転写ベルトの回転時にクリーニングブレード62で掻き落とされ、下方の廃トナー搬送路61に収容される。図面垂直方向かつ画像形成装置1の前後方向に直線状に延びる廃トナー搬送路61には廃トナー搬送スクリュー63が備えられており、廃トナー搬送スクリュー63の回転によってトナーは図中手前から奥側へ(画像形成装置1の手前から奥側へ)運ばれるようになっている。2次転写装置52の搬送方向下流側(左側)には、記録媒体のための搬送ガイド64が設けられており、搬送ガイド64により記録媒体は定着ユニット53(図1)へ搬送される。2次転写装置52の廃トナー搬送路61の下方には、廃トナー搬送路61を冷却する冷却装置80が設けられ、廃トナー搬送路61は第1排気口87から出た空気によって冷却される。
作像ユニットとして構成された画像形成手段75は、ユニット枠体78に感光体ドラム74、帯電装置79、現像装置69、クリーニング装置としての感光体クリーニング装置89などを一体的に備え、画像形成装置本体11から着脱可能となっている。本実施形態では、作像ユニットとしての画像形成手段75自体を交換するようになっているが、感光体ドラム74、帯電装置79、現像装置69、感光体クリーニング装置89の個々の単位を新しいものと交換してもよい。各画像形成手段75(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)の共通する構成についてより詳しく説明する。
各画像形成手段75では、このようにして感光体ドラム74上の転写残トナーを除去し、潤滑剤の塗布を行い、帯電装置79による一様帯電から始まる次の作像に備える。
本実施形態の冷却装置80は、ユニット枠体78の切欠部と案内ガイド101の突出部で形成されるスペース104に配設されており、図示のように現像装置の搬送スクリュー69a,69bに気流を吹き付けてこれらを冷却する。冷却装置80を現像装置69側に配置することで、現像装置69を冷却し、現像装置69内の現像剤の凝集を抑制できる。
52 2次転写装置(転写装置)
60 ベルトクリーニング装置(クリーニング装置)
61,105 廃トナー搬送路(第一粉体搬送路)
75 画像形成手段(作像ユニット)
80 冷却装置
81 両側吸い込み型シロッコファン(気流発生源)
82 ダクト
87 第1排気口
88 第2排気口
89 感光体クリーニング装置(クリーニング装置)
90 本体側廃トナー搬送ユニット(第二粉体搬送路)
Claims (10)
- 粉体を水平面における所定の方向に搬送するための第一粉体搬送路と、
前記第一粉体搬送路に接続され、前記第一粉体搬送路から搬送された前記粉体を水平面における前記所定の方向と交差する方向に搬送するための第二粉体搬送路と、
前記第一粉体搬送路及び前記第二粉体搬送路を冷却する冷却装置と、を有し、
前記冷却装置は、気流発生源と、前記第一粉体搬送路と並走して前記所定の方向に気流を案内するダクトを有し、
前記第一粉体搬送路の下面と前記第二粉体搬送路の側面が隣接して接続され、当該下面は前記第二粉体搬送路の下端部よりも高い位置にあり、
前記ダクトは、前記第一粉体搬送路の下面に対向する側に設けられた第1排気口と、前記第二粉体搬送路の側面に対向する側に設けられた第2排気口とを有し、前記第1排気口から吹き出された気流が前記第一粉体搬送路の下面に沿って前記所定の方向に流れるように気流を案内し、前記第2排気口から吹き出された気流が前記第二粉体搬送路の側面に向けて吹き付けられるように気流を案内することを特徴とする画像形成装置。 - 粉体を所定の方向に搬送するための第一粉体搬送路と、
前記第一粉体搬送路に接続され、前記第一粉体搬送路から搬送された前記粉体を前記所定の方向と交差する方向に搬送するための第二粉体搬送路と、
前記第一粉体搬送路及び前記第二粉体搬送路を冷却する冷却装置と、を有し、
前記冷却装置は、気流発生源と、前記第一粉体搬送路と並走して前記所定の方向に気流を案内するダクトを有し、
前記ダクトは、前記第一粉体搬送路に対向する側に設けられた第1排気口と、前記第二粉体搬送路に対向する側に設けられた第2排気口とを有し、前記第1排気口から吹き出された気流が前記第一粉体搬送路に沿って前記所定の方向に流れるように気流を案内し、前記第2排気口から吹き出された気流が前記第二粉体搬送路に向けて吹き付けられるように気流を案内し、
前記ダクトは、前記交差する方向に気流方向を変化させる湾曲部を有し、前記第2排気口に通じる前記湾曲部は、前記第2排気口に向かって前記第二粉体搬送路の粉体搬送方向上流側から粉体搬送方向下流側に傾斜し、平面図で見て前記湾曲部の幅が前記第2排気口に向かって狭くなっていることを特徴とする画像形成装置。 - 粉体を所定の方向に搬送するための第一粉体搬送路と、
前記第一粉体搬送路に接続され、前記第一粉体搬送路から搬送された前記粉体を前記所定の方向と交差する方向に搬送するための第二粉体搬送路と、
前記第一粉体搬送路及び前記第二粉体搬送路を冷却する冷却装置と、を有し、
前記冷却装置は、気流発生源と、前記第一粉体搬送路と並走して前記所定の方向に気流を案内するダクトを有し、
前記ダクトは、前記第一粉体搬送路に対向する側に設けられた第1排気口と、前記第二粉体搬送路に対向する側に設けられた第2排気口とを有し、前記第1排気口から吹き出された気流が前記第一粉体搬送路に沿って前記所定の方向に流れるように気流を案内し、前記第2排気口から吹き出された気流が前記第二粉体搬送路に向けて吹き付けられるように気流を案内し、
前記ダクトは、前記気流発生源の排気口からの気流を案内する直線路、該直線路の幅を拡大する流路拡大部及び該直線路より幅が広い拡大路を前記気流発生源の排気口から前記第2排気口に向かう方向において上流から下流へ順に有し、
前記第1排気口は、前記直線路と前記拡大路の間に位置し、前記流路拡大部とは別に前記直線路から前記第1排気口に気流を案内する第1排気口気流経路を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2排気口から吹き出された気流が前記第二粉体搬送路に沿って前記交差する方向に流れるように気流が吹き出されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第一粉体搬送路から搬送された粉体が前記第二粉体搬送路の下部に落下するよう前記第一粉体搬送路が前記第二粉体搬送路に接続され、
前記ダクトは、前記第2排気口から吹き出された気流が前記第二粉体搬送路の下部に向けて吹き付けられるように気流を案内することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記ダクトは、先端に位置する前記第2排気口の上流側に、前記第2排気口に向かって下方に傾斜した傾斜部を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記気流発生源はシロッコファンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第1排気口は、前記ダクトの長手方向中央付近に位置し、該位置は前記第一粉体搬送路の長手方向の略中央部に対応し、前記第1排気口からの気流は装置奥側に向かって斜めに排出されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置本体の外装部には前記冷却装置の吸気用の開口が設けられ、該開口から吸引された空気は、前カバーの長手方向に流れた後、該長手方向と直角且つ画像形成装置本体の前後方向に配置された前記ダクトの吸気口から、前記気流発生源により吸引されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記冷却装置が設置されるベース部材を有し、
前記ベース部材は、定着装置を通過した記録媒体を両面印刷のために反転して搬送する反転搬送路を形成する上側部品である請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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